JPH0657700A - 無機繊維板 - Google Patents
無機繊維板Info
- Publication number
- JPH0657700A JPH0657700A JP22355492A JP22355492A JPH0657700A JP H0657700 A JPH0657700 A JP H0657700A JP 22355492 A JP22355492 A JP 22355492A JP 22355492 A JP22355492 A JP 22355492A JP H0657700 A JPH0657700 A JP H0657700A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- mineral fibers
- fibers
- rock wool
- fiberboard
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 火災時においても繊維間を結合する結合が外
れることのない優れた耐火性を有する無機繊維板。 【構成】 交差する鉱物質繊維の接点が酸によって溶融
固着されている無機繊維板。
れることのない優れた耐火性を有する無機繊維板。 【構成】 交差する鉱物質繊維の接点が酸によって溶融
固着されている無機繊維板。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ロックウール等の鉱物
質繊維からなる建築用繊維板に関する。
質繊維からなる建築用繊維板に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ロックウール等の鉱物質繊維から
なる建築用繊維板の結合剤には樹脂、澱粉等の有機結合
剤が用いられている。これらの有機結合剤は火災時にお
いて燃焼し鉱物質繊維どおしを結び付けている結合が外
れ鉱物質繊維が散け耐火性が低下した。
なる建築用繊維板の結合剤には樹脂、澱粉等の有機結合
剤が用いられている。これらの有機結合剤は火災時にお
いて燃焼し鉱物質繊維どおしを結び付けている結合が外
れ鉱物質繊維が散け耐火性が低下した。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題を解
決し、火災時においても鉱物質繊維間を結び付けている
結合が外れ難い、より不燃性の高い建築用繊維板を提供
することを課題とする。
決し、火災時においても鉱物質繊維間を結び付けている
結合が外れ難い、より不燃性の高い建築用繊維板を提供
することを課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記課題は本発明の交差
する鉱物質繊維の接点が酸によって溶融固着されている
無機繊維板によって解決される。
する鉱物質繊維の接点が酸によって溶融固着されている
無機繊維板によって解決される。
【０００５】本発明において用いる鉱物質繊維は、高炉
スラグや玄武岩を原料にして公知の製造方法により繊維
化したロックウール等で、長さ１ｍｍ〜５０ｍｍ程度繊
維経は１μ〜２０μ程度である。
スラグや玄武岩を原料にして公知の製造方法により繊維
化したロックウール等で、長さ１ｍｍ〜５０ｍｍ程度繊
維経は１μ〜２０μ程度である。
【０００６】本発明において用いる酸は、塩酸、蟻酸等
で加熱濃縮された状態においてロックウール等の鉱物質
繊維を溶融し、熱によって揮散するものである。この酸
はＰＨ５．０以上の水溶液に調整して、開綿機又は開繊
機などでほぐした鉱物質繊維に霧状にして散布する。水
溶液の付着量を多くすると乾燥時の水分の移動とともに
酸も移動し水分の蒸発の激しい表面の鉱物質繊維の溶融
固着が多くなり表面層と内部層に固着の差が生じる。従
って水溶液の付着量及び乾燥条件を変えることによって
表面層と内部層に必要とする硬さの違いを有する無機繊
維板を得ることができる。
で加熱濃縮された状態においてロックウール等の鉱物質
繊維を溶融し、熱によって揮散するものである。この酸
はＰＨ５．０以上の水溶液に調整して、開綿機又は開繊
機などでほぐした鉱物質繊維に霧状にして散布する。水
溶液の付着量を多くすると乾燥時の水分の移動とともに
酸も移動し水分の蒸発の激しい表面の鉱物質繊維の溶融
固着が多くなり表面層と内部層に固着の差が生じる。従
って水溶液の付着量及び乾燥条件を変えることによって
表面層と内部層に必要とする硬さの違いを有する無機繊
維板を得ることができる。
【０００７】本発明の繊維板には、無気質の補強材とし
てガラスウール、ウォラストナイト、マイカ、タルク、
アタパルジャイト等を用いてもよい。
てガラスウール、ウォラストナイト、マイカ、タルク、
アタパルジャイト等を用いてもよい。
【０００８】本発明の繊維板には、充填材として炭酸カ
ルシウム、クレー等を用いてもよい。
ルシウム、クレー等を用いてもよい。
【０００９】
【作用】本発明の繊維板は、鉱物質繊維を開綿機又は開
繊機などでほぐし小集団化したところに前記酸のｐＨ５
以上に調整した水溶液を霧状にして散布し、通気性の有
る成型枠に入れ加熱する。水分は蒸発し、酸の水溶液は
濃縮されロックウール表面を溶かし隣接する繊維どおし
を溶融固着させる。確かなことではないが繊維どうしが
立体交差する点には酸の水溶液の付着量が他の部分に比
べて多く溶融固着も十分に行われると考えられる。他の
繊維どうしが接触していない部分に付着している酸は、
繊維を溶融する前に速やかに揮発してしまうと考えられ
る。
繊機などでほぐし小集団化したところに前記酸のｐＨ５
以上に調整した水溶液を霧状にして散布し、通気性の有
る成型枠に入れ加熱する。水分は蒸発し、酸の水溶液は
濃縮されロックウール表面を溶かし隣接する繊維どおし
を溶融固着させる。確かなことではないが繊維どうしが
立体交差する点には酸の水溶液の付着量が他の部分に比
べて多く溶融固着も十分に行われると考えられる。他の
繊維どうしが接触していない部分に付着している酸は、
繊維を溶融する前に速やかに揮発してしまうと考えられ
る。
【００１０】
［実施例］粒状ロックウールを開綿して得た開綿後ロッ
クウール２２５ｇを，５％の蟻酸水溶液（ＰＨ５．０
５）２Ｌに入れ攪拌して分散した後、２５０ｍｍ×２５
０ｍｍ×４５ｍｍの型枠に入れ、裏面側から吸引し余分
な酸を取り除きロックウールの重量に対し約４００％の
水分率にした。次ぎに型枠を外し１０ｍｍのスペーサー
を入れ上下を１６ｍｅｓｈのステンレス網で挟みプレス
しロックウールの重量に対し約１８０％の水分率とし２
５０℃の循環式乾燥機で乾燥した。３０分後循環式乾燥
機より取りだし型枠を外し、２５０ｍｍ×２５０ｍｍ×
１０ｍｍの無機質繊維板を得た。
クウール２２５ｇを，５％の蟻酸水溶液（ＰＨ５．０
５）２Ｌに入れ攪拌して分散した後、２５０ｍｍ×２５
０ｍｍ×４５ｍｍの型枠に入れ、裏面側から吸引し余分
な酸を取り除きロックウールの重量に対し約４００％の
水分率にした。次ぎに型枠を外し１０ｍｍのスペーサー
を入れ上下を１６ｍｅｓｈのステンレス網で挟みプレス
しロックウールの重量に対し約１８０％の水分率とし２
５０℃の循環式乾燥機で乾燥した。３０分後循環式乾燥
機より取りだし型枠を外し、２５０ｍｍ×２５０ｍｍ×
１０ｍｍの無機質繊維板を得た。
【００１１】［比較例］常法に従い、ロックウール８９
重量％、パルプ１重量％、結合剤７重量％、撥水剤及び
助剤３重量％を水に分散し、均一な水性スラリーを得、
水性スラリーを抄造し、脱水し、乾燥し、２５０ｍｍ×
２５０ｍｍ×１０ｍｍの無機質繊維板を得た。
重量％、パルプ１重量％、結合剤７重量％、撥水剤及び
助剤３重量％を水に分散し、均一な水性スラリーを得、
水性スラリーを抄造し、脱水し、乾燥し、２５０ｍｍ×
２５０ｍｍ×１０ｍｍの無機質繊維板を得た。
【００１２】［試験］ＪＩＳ Ａ １３２１ 建築物の
内装材料及び工法の難燃性試験方法に準じて実施例及び
比較例で得た無機質繊維板の難燃性を比較試験した。
内装材料及び工法の難燃性試験方法に準じて実施例及び
比較例で得た無機質繊維板の難燃性を比較試験した。
【００１３】［試験の結果］最高温度は実施例７５０℃
比較例８０５℃と実施例の無機質繊維板が難燃性に優れ
ることを示した。また実施例の無機質繊維板は試験後も
その形状をよく保持したのに対し比較例の無機質繊維板
は容易にその形状が崩れた。
比較例８０５℃と実施例の無機質繊維板が難燃性に優れ
ることを示した。また実施例の無機質繊維板は試験後も
その形状をよく保持したのに対し比較例の無機質繊維板
は容易にその形状が崩れた。
【００１４】
【発明の効果】以上のごとく本発明の無機繊維板は鉱物
質繊維の接点が酸によって溶融固着されているので火災
時においても接点が澱粉等の有機分によって結合されて
いる無機繊維板のように燃焼して散けることはなく極め
て優れた耐火性を示す。
質繊維の接点が酸によって溶融固着されているので火災
時においても接点が澱粉等の有機分によって結合されて
いる無機繊維板のように燃焼して散けることはなく極め
て優れた耐火性を示す。
Claims (1)
- 【請求項１】交差する鉱物質繊維の接点が酸によって溶
融固着されていることを特徴とする無機繊維板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22355492A JPH0657700A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 無機繊維板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22355492A JPH0657700A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 無機繊維板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0657700A true JPH0657700A (ja) | 1994-03-01 |
Family
ID=16799982
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22355492A Pending JPH0657700A (ja) | 1992-07-31 | 1992-07-31 | 無機繊維板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0657700A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7226522B2 (en) | 2001-12-20 | 2007-06-05 | Paroc Oy Ab | Method for the production of a mineral fibre product |
-
1992
- 1992-07-31 JP JP22355492A patent/JPH0657700A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7226522B2 (en) | 2001-12-20 | 2007-06-05 | Paroc Oy Ab | Method for the production of a mineral fibre product |
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