JPH0657597A - ドローイング装置 - Google Patents

ドローイング装置

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JPH0657597A
JPH0657597A JP15540992A JP15540992A JPH0657597A JP H0657597 A JPH0657597 A JP H0657597A JP 15540992 A JP15540992 A JP 15540992A JP 15540992 A JP15540992 A JP 15540992A JP H0657597 A JPH0657597 A JP H0657597A
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JP
Japan
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reed
warp
reeds
drive
dents
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Application number
JP15540992A
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English (en)
Inventor
Tetsuzou Yokoyama
▲てつ▼三 横山
Michio Horibe
道朗 堀部
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DAIICHI DENRYOKU KENSETSUSHIYA
DAIICHI DENRYOKU KENSETSUSHIYA KK
Original Assignee
DAIICHI DENRYOKU KENSETSUSHIYA
DAIICHI DENRYOKU KENSETSUSHIYA KK
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Filing date
Publication date
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  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 筬羽間隔のずれ等に影響されず、確実に筬羽
間を経糸通し位置に配置させることができ、筬羽間への
経糸通しの成功率を格段に向上し得るドローイング装置
を提供する。 【構成】 筬Rを支持した筬支持板33をブレーキクラ
ッチモータ23によりその長手方向へ間欠移動可能に設
けるとともに、経糸通し位置P2に筬羽r間が位置した
か否かを検出するレーザ光センサ85を設け、さらに、
このレーザ光センサ85からの検出信号に基づき、前記
経糸通し位置P2に筬羽r間が位置したとき前記モータ
23の駆動を停止させる制御装置4を設けた。この構成
により、筬羽間隔のずれ等に影響されず、経糸通し位置
P2に筬羽r間を確実に配置させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドローイング装置に係
り、詳しくは所定の経糸通し位置に配置された筬の筬羽
間に経糸を通す作業を自動的に行うためのドローイング
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、織布作業は各種織機の自動化・高
速化により作業性が格段に向上したのに対し、織布作業
の経糸準備工程としてヘルドのヘルド孔や筬の筬羽間に
経糸を通す作業はその自動化が非常に遅れている。その
ため、前記経糸準備工程の自動化を図るべく各種ドロー
イング装置が開示されている。
【0003】前記装置のうち特に筬羽間に経糸を通すド
ローイング装置としては、ニードル又はナイフ状のフッ
クにより経糸を引き通す装置がある。この装置において
筬は一回の経糸通し作業毎に予め設定された一筬羽間隔
分ずつモータによりスライド移動されるように構成さ
れ、経糸通し位置に対応して設けられたニードル又はフ
ックが筬羽間に進入して経糸を引き通すように構成され
ている。
【0004】ところで、近年では高密度織物の要望が高
く、そのため筬密度も必然的に高くなってきており、ニ
ードル,フック等を筬羽間に進入させて経糸を引き通す
従来装置では筬羽を傷付けてしまうという問題がある。
【0005】そこで上記問題に鑑み、圧縮されたエアを
供給して筬羽間に経糸を通すエアジェット型のドローイ
ング装置が開発されている。同装置によれば筬羽間にニ
ードル等が差し込まれることがないので、上記ニードル
等を用いた装置とは異なり筬羽を傷付けないという利点
がある。そのため、ニードル又はフックを使用したもの
に代えてエアジェット型のドローイング装置が注目され
ている。この種のドローイング装置においても前記装置
と同じく筬が予め設定された一筬羽間隔分ずつモータに
よりスライド移動されるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のとおり近年では
高密度織物の要望が高く、そのため筬密度も必然的に高
くなってきているため、筬羽間を経糸通し位置に確実に
配置させることが経糸通しの成功率を向上させる必須の
条件となっている。
【0007】ところが、上記従来のドローイング装置で
は筬をモータにより予め設定された一筬羽間隔分ずつス
ライド移動していたため、筬羽自体の歪み,筬羽の上下
枠への組付誤差,筬を駆動する駆動モータの回転誤差等
の僅かな誤差が原因となって、筬羽間と経糸通し位置に
間違いなく配置させることができないという問題があっ
た。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は筬羽間隔のずれ等に影響
されず、確実に筬羽間を経糸通し位置に配置させること
ができ、筬羽間への経糸通しの成功率を格段に向上し得
るドローイング装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、所定の経糸通し位置に配置された筬の筬羽間
に経糸を通すドローイング装置において、前記筬を支持
するとともに、同筬を筬羽に対し直交する方向へ間欠移
動可能に設けた筬駆動手段と、前記経糸通し位置に対設
され、同経糸通し位置に前記筬の筬羽間が位置したか否
かを検出する検出手段と、前記検出手段からの検出信号
に基づき、前記経糸通し位置に筬羽間が位置しないとき
には前記筬駆動手段を駆動制御するとともに、経糸通し
位置に筬羽間が位置したときには前記筬駆動手段の駆動
を停止制御する制御手段とを備えたことを要旨とするも
のである。
【0010】
【作用】従って、上記手段によれば、筬羽間に経糸を通
す経糸通し位置に筬の筬羽間が位置したか否かが検出手
段によって検出される。そして、前記検出手段により経
糸通し位置に筬の筬羽が位置することが検出されると筬
駆動手段が制御手段により駆動制御され、筬が筬羽に対
し直交する方向へスライド移動される。一方、筬が筬駆
動手段により移動されているとき前記経糸通し位置に筬
の筬羽間が位置することが検出されると筬駆動手段は制
御手段により停止制御され、所定の経糸通し位置に筬羽
間が配置される。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図6に基づいて説明する。図1に示すように、ドローイ
ング装置1はその下部に左右方向(なお、本実施例では
図1において紙面表側方向を前,裏側方向を後とす
る。)に延びるベース2を備えるとともに、同ベース2
の上部にはヘルドH及び筬Rに対し一連の経糸通し作業
を自動的に行う機台3を備えている。同機台3の右側に
は前記ドローイング装置1における一連の動作を制御す
る制御手段としての制御装置4が一体的に設けられてい
る。
【0012】図1に示すように、前記ドローイング装置
1において、前記ベース2の上面には、その左右方向に
延びる一対のレール5が設けられている。また、前記ベ
ース2の中央には同じく左右方向に延びるシャフト6が
設けられており、このシャフト6の両端が軸受け2aを
介してベース2により回動可能に支持されている。前記
シャフト6の外周全体には雄ねじ部7が螺刻されてい
る。前記ベース2の一端側の軸受け2aにはモータ8が
固定されており、同モータ8の出力軸は前記シャフト6
の一端に連結されている。なお、このモータ8は前記制
御装置4に電気的に接続されている。
【0013】一方、前記機台3にはその下面四隅に摺動
部9が各々固定されており、同摺動部9は前記レール5
に噛み合った状態で同レール5上を摺動可能に設けられ
ている。また、前記機台3の下面中央には直方体状の被
駆動ブロック10が下方に突設されている。同被駆動ブ
ロック10には図示しない雌ねじ孔が透設され、同雌ね
じ孔に対応する被駆動ブロック10内周面は前記シャフ
ト6の雄ねじ部7に螺合されている。そして、前記シャ
フト6は前記制御装置4からのモータ駆動信号に基づく
前記モータ8の駆動により回動され、これに伴い被駆動
ブロック10を介して機台3が制御装置4と共にベース
2の左右方向にスライド移動可能となっている。
【0014】図1に示すように、前記機台3上には後側
から順にリーチング装置11,ヘルド駆動装置12,経
糸ガイド装置13がそれぞれ配設されている。なお、筬
Rは数千本の筬羽rがそれぞれ上枠U及び下枠Dの間で
一定間隔をおいて並列に固定されることにより形成され
ている。そして、前記経糸ガイド装置13の前方におい
て前記筬Rの下枠Dが後述する第1筬支持機構14によ
り支持されている。又、経糸通し位置P2に対応する前
記筬羽rの上部が第2筬支持機構15により支持され、
さらに筬駆動機構16により前記筬Rは前記第1筬支持
機構14と共に左右方向へスライド移動可能とされてい
る。前記第1筬支持機構14,第2筬支持機構15及び
筬駆動機構16により筬駆動手段が構成されている。
【0015】以下、上記各装置の構成についてそれぞれ
説明すると、前記リーチング装置11はヘルドHのヘル
ド孔及び筬Rの筬羽r間への経糸通し過程においてエア
ジェットを噴射する図示しないノズルを経糸通し位置P
2に対応する位置に備えている。前記リーチング装置1
1は前記機台3の左右方向への移動に伴い一体的に移動
され、図示しないビームから延びる経糸を順次取込むよ
う構成されている。また、前記ヘルド駆動装置12は図
示しない駆動手段によりヘルドHを図1に示す待機位置
P1から経糸通し位置P2,排出位置P3へ順次移動さ
せるようになっている。
【0016】前記機台3の前壁には、前面が開口した筬
駆動部ボックス17が付設されている。図3に示すよう
に、前記被駆動部ボックス17の後側上面には基板18
が立設されており、同基板18の後壁には経糸ガイド支
持アーム19を介して前記経糸ガイド装置13が位置決
め固定されている。同経糸ガイド装置13は前記リーチ
ング装置11のノズルから噴射されたエアを案内するエ
アガイド20を備えている。図4,図5に示すように、
同エアガイド20はエアを案内するエア通路21と同エ
ア通路21に連通され前記エアガイド20の下面を開口
するスリット22とを備えている。
【0017】次に前記筬駆動機構16について説明する
と、図2に示すように、前記筬駆動部ボックス17の右
側上面にはブレーキクラッチモータ23が配設されてお
り、このブレーキクラッチモータ23はモータ支持片2
4に支持されている。前記ブレーキクラッチモータ23
は前記制御装置4に電気的に接続され、同制御装置4か
らの駆動信号により駆動される。前記ブレーキクラッチ
モータ23の下方へは出力軸25が延びており、この出
力軸25の先端には駆動プーリ26が回動可能に軸止さ
れている。一方、前記筬駆動部ボックス17の左側には
その上壁にて被動軸27が回動可能に支持され、被動軸
27には電磁クラッチ30の出力側が連結されている。
同被動軸27の下方において電磁クラッチ30の入力側
には被動プーリ28が回動可能に軸止されている。同被
動プーリ28と前記駆動プーリ26には一本のタイミン
グベルト29が巻掛され、前記被動プーリ28の被動軸
27に前記ブレーキクラッチモータ23の回転トルクが
伝達可能となっている。電磁クラッチ30は前記制御装
置4からの制御信号に基づいて前記被動軸27の回転を
強制的に停止できるようになっている。また、前記被動
軸27の上端にはピニオン31が軸止されている。
【0018】図3に示すように、前記基板18の前壁に
は上下一対の案内レール32が固定されている。一方、
筬支持板33は図1に示すように左右方向へ延びる長方
形状に形成されており、同筬支持板33の後面中央には
その左右全長に亘る摺動体34が固着されている。そし
て、図3に示すように同摺動体34は前記案内レール3
2間に噛合された状態で案内され、前記筬支持板33は
左右方向へ摺動可能に支持されている。前記筬支持板3
3の前面下端にはその左右方向全長に亘ってラック35
が形成されている。同ラック35は前記ピニオン31に
常時噛合されており、筬支持板33は前記ブレーキクラ
ッチモータ23の回動に伴い左右方向へ間欠移動され
る。
【0019】図1に示すように、前記筬支持板33の右
端下部には下方へ突出する右検出片36が突設され、ま
た、前記筬支持板33の左端より中央側へ所定距離おい
た位置の下部には下方へ突出する左検出片37が突設さ
れている。一方、図1,図2に示すように、前記左右検
出片36,37をそれぞれ検出するための近接センサか
らなる右端検出センサ38及び左端検出センサ39が、
前記筬駆動部ボックス17上の中央において前記左右検
出片36,37とほぼ同じ高さに位置するよう支持片4
0により位置決め固定されている。前記左右端検出セン
サ38,39は前記制御装置4に電気的に接続され、左
端検出センサ39が左検出片37を検出したときには前
記制御装置4へ左端検出信号を送り、右端検出センサ3
8が右検出片36を検出したときには前記制御装置4へ
右端検出信号を送るように構成されている。なお、前記
左検出片37が左端検出センサ39に対応する位置に配
置されたとき、前記筬Rの左端が前記経糸通し位置P2
よりも左方に位置するよう左検出片37が位置決めされ
ている。
【0020】前記ブレーキクラッチモータ23、筬駆動
部ボックス17内の各部材、筬支持板33等により筬駆
動機構16が構成されている。次に第1筬支持機構14
について説明すると、図2,図3に示すように、前記筬
支持板33の前面やや上部にはその左右方向へ延びる一
対の案内溝41が所定間隔を置いて平行に形成されてい
る。同両案内溝41は図3の断面形状に示されるとおり
前面開口部42が狭く形成されている。前記案内溝41
にはTスロットナット43が挿入されており、同Tスロ
ットナット43は前記案内溝41から抜け落ちることな
く案内溝41に沿って摺動可能となっている。前記筬支
持板33の前面側には連結板44が配設され、この連結
板44は4本の締付ボルト45を前記Tスロットナット
43にそれぞれ螺合させることにより案内溝41に沿っ
た所定位置に固定されている。なお、本実施例では前記
連結板44は5箇所に設けられている。
【0021】また、前記筬支持板33に形成された両案
内溝41の中間部には、同案内溝41と平行に延びる凹
所46が形成されている。一方、前記連結板44の後面
中央には左右方向へ延びる突条47が形成され、前記凹
所46に案内支持されるようになっている。従って、前
記各締付ボルト45の締付けを緩めることにより前記連
結板44を案内溝41に沿ってスライド移動させること
が可能であるとともに、前記各締付ボルト45の締付け
時には前記Tスロットナット43との4箇所の螺合に加
え、前記凹所46と突条47との凹凸関係によりガタつ
くことなく固定される。
【0022】前記各連結板44の前面には上方に延びる
筬支持アーム48がそれぞれ固定されている。図3に示
すように前記筬支持アーム48は2箇所にて折曲げ形成
され、その先端部が略水平となった平坦部49となって
いる。図4,図6に示すように前記平坦部49上には直
方体状のスライド案内片50が固定されている。同スラ
イド案内片50上には断面コ状のスライダ51が配設さ
れ、同スライダ51は図示しないボールベアリングによ
り前記スライド案内片50上を前後方向へスライド可能
に支持されている。
【0023】前記スライダ51上には筬挟持片52が固
定され、同筬挟持片52の後端には上方へ突出する平板
状の挟持壁53が一体形成されている。前記筬挟持片5
2の上面前部には前記挟持壁53と対向してブロック体
54が固定され、同ブロック体54には前後方向に延び
る雌ねじ孔55が透設されている。一方、回転軸56の
外周には雄ねじ57が螺刻され、前記ブロック体54の
雌ねじ孔55に対応する内周面に螺入されている。前記
回転軸56の基端には操作ノブ58が回動操作可能に設
けられるとともに、回転軸56の先端には筬挟持円板5
9が回転軸56に対し回動可能かつ僅かに揺動可能に連
結されている。従って、前記操作ノブ58の右回り方向
への回動操作により、前記回転軸56が下枠D側へ進ん
で前記筬Rの下枠Dを前記挟持壁53と筬挟持円板59
との間で挟持可能である。
【0024】前記筬支持板33,連結板44,筬支持ア
ーム48,スライド案内片50,スライダ51,挟持壁
53,回転軸56,操作ノブ58,筬挟持円板59等に
より第1筬支持機構14が構成されている。
【0025】次に第2筬支持機構15について説明する
と、図1に示すように、前記筬駆動部ボックス17上に
は支柱60が立設されている。同支柱60はほぼ筬Rの
上枠Uと同一高さまで上方に延び、その位置から図4及
び図5に示すように後方へ水平に延設されている。前記
支柱60の水平部における左側には平板状の台板61が
水平に固着されており、同台板61の下面には左右一対
のローラ移動ユニット62が固定されている。なお、右
側のローラ移動ユニット62は左側のローラ移動ユニッ
ト62と同一構成であるため、左側のローラ移動ユニッ
ト62についてのみ以下に説明する。
【0026】図4に示すように、前記台板61下面に固
定された前後方向へ延びるレール63上を摺動体64が
噛み合った状態で前後方向へスライド可能に設けられて
いる。同摺動体64にはブロック片65が固定され、同
ブロック片65の先端中央には突出部66が前記筬羽r
の上部位置に対応して設けられている。前記突出部66
の下部には上下方向に延びる軸67を回動中心としてロ
ーラ68が回動可能に軸止されている。
【0027】一方、前記ブロック片65に対応する台板
61下面の前部には固定フレーム69が4箇所でピン7
0により固定されている。前記固定フレーム69には左
右方向に延びる回動軸71が支持され、同回動軸71に
は操作レバー72が回動可能に軸止されている。前記固
定フレーム69には駆動ロッド73が前後方向へ摺動可
能に支持されている。なお、前記操作レバー72の基端
と駆動ロッド73の前端との間には図示しないカム機構
が介在され、操作レバー72を図5の実線で示した略水
平に位置させたとき前記駆動ロッド73が最も後方(図
4における左方)に位置し、前記操作レバー72を図5
の2点鎖線で示した略鉛直位置に回動させたとき前記駆
動ロッド73が最も前方(図4における右方)に位置す
るように構成されている。
【0028】前記駆動ロッド73の後端には連結板74
が固定され、同連結板74の後面には左右一対の被動ロ
ッド75を介して前記ブロック片65が連結されてい
る。図4に示すように、前記被動ロッド75はその前端
が前記連結板74に固定されると共に、その後端が前記
ブロック片65に形成された支持穴76内に遊嵌される
内部軸77と、同内部軸77の外周に巻回され前記連結
板74とブロック片65の壁面間に介在されたバネ78
とから成っている。従って、前記操作レバー72の回動
操作に伴う駆動ロッド73の後方への移動に伴い前記ブ
ロック片65が一体的に移動し、ブロック片65側に前
方への力が加わったときには前記バネ78の付勢に抗し
てブロック片65が前方へ後退されることになる。
【0029】一方、図4及び図5に示すように、前記経
糸ガイド装置13のエアガイド20上方にはローラ支持
板79が固定されている。前記ローラ支持板79には前
方へ突出する突片80が前記ブロック片65の突出部6
6と同一高さにほぼ等間隔をおいて4箇所に形成されて
おり、前記突片80には前記ローラ移動ユニット62の
ローラ68と同一構造のローラ81が上下方向に延びる
軸82によりそれぞれ回動可能に軸止されている。そし
て、これら4個のローラ81と前記ローラ移動ユニット
62側に設けた2個のローラ68とで筬羽rの上部を弾
性的に挟持可能とされている。なお、図4に示すローラ
68,81による筬羽rの挟持状態において各ローラ6
8,81はそれぞれ回動可能であるため筬Rは左右方向
へスライド移動可能である。
【0030】前記支柱60,台板61,左右ローラ移動
ユニット62,ローラ支持板79,ローラ81等により
第2筬支持機構15が構成されている。図1,図4,図
5に示すように、前記台板61の下面には、経糸通し位
置P2の左右位置に経糸T検出のための発光センサ83
及び受光センサ84が対をなして設けられている。同発
光及び受光センサ83,84は前記制御装置4に電気的
に接続されており、前記両センサ83,84により経糸
Tが検出されると前記制御装置4に経糸検出信号が送ら
れ、同検出信号に基づき一連の経糸通し作業が完了した
ことが検知されるよう構成されている。
【0031】また、前記台板61の下面において経糸通
し位置P2に対応する位置には筬羽r間を検出するため
の検出手段としてのレーザ光センサ85が取付板86を
介して取付けられている。同レーザ光センサ85は筬R
の経糸通し位置P2へ常時レーザ光を発射するように指
向され、発射したレーザ光が反射された場合には筬羽r
があることを検知して筬羽検出信号を発し、発射したレ
ーザ光が反射されない場合には筬羽r間であることを検
知して筬羽間検出信号を発するように構成されている。
同レーザ光センサ85も前記制御装置4に電気的に接続
されており、同制御装置4は前記レーザ光センサ85か
らの筬羽検出信号及び筬羽間検出信号に基づき前記筬駆
動機構16の駆動を制御するよう構成されている。
【0032】次に、このドローイング装置1の電気的構
成について、図7に基づいて説明すると、前記右端検出
センサ38、左端検出センサ39、発光,受光センサ8
3,84及びレーザ光センサ85は、制御装置4に内蔵
された中央処理装置(以下、CPUという)87に接続
されている。また、前記モータ8、リーチング装置1
1、ヘルド駆動装置12、ブレーキクラッチモータ23
及び電磁クラッチ30はドライバを介してCPU87に
接続されている。同CPU87は読出し専用のメモリ
(以下、ROMという)88を備えており、前記各セン
サ38,39,83,84,85からの検出信号を後記
するRAMへ書込み制御するプログラム、前記各駆動装
置8,11,12,23,30の制御プログラム等が記
憶されている。また、CPU87は読出し及び書込み可
能なメモリ(以下、RAMという)89を備え、CPU
87が演算処理に必要なデータ等を書込み及び読出す。
さらに、RAM89は前記各センサ38,39,83,
84,85からの検出信号を記憶する図示しない記憶領
域を備えている。
【0033】次に、上記のように構成されたドローイン
グ装置1の作用を説明する。さて、初期状態においてド
ローイング装置1の機台3は図1に示すようにベース2
上のモータ8側に位置しており、ヘルドHは待機位置P
1にてヘルド群Gとして待機している。
【0034】また、筬Rは前記第1筬支持機構14及び
第2筬支持機構15によりドローイング装置1にセット
される。すなわち、作業者は左右の操作レバー72を図
4に2点鎖線で示す垂下位置まで回動させ、ローラ移動
ユニット62側の一対のローラ68を対向する経糸ガイ
ド装置13側のローラ81から予め退避させておく。ま
た、各筬支持アーム48上の操作ノブ58を左回り方向
へ回動操作して挟持壁53と筬挟持円板59との間隔を
広げておく。
【0035】その後、前記第1筬支持機構14部位にお
いて、筬Rの左端が経糸通し位置P2に位置するように
前記各挟持壁53と筬挟持円板59との間に筬Rの下枠
Dを配置させ、前記各操作ノブ58を右回り方向へ回動
操作して前記挟持壁53と筬挟持円板59との局部的な
挟持状態とする。この状態では各筬支持アーム48先端
の挟持部位において筬Rがそれぞれ前後方向にスライド
可能となっている。
【0036】また、前記第1筬支持機構14による挟持
状態のまま、前記操作レバー72を図4に実線で示す位
置まで回動させ、前後の各ローラ68,81による経糸
通し位置P2の対応位置における第2筬支持機構15に
よる挟持状態とする。この挟持状態においては、経糸通
し位置P2における筬羽rが前記エア通路21出口に当
接される。
【0037】以上の各準備作業の後、図示しないスター
トボタンのオン操作に伴い、ドローイング装置1は一連
の経糸通し作業を自動的に行う。すなわち、前記スター
トボタンのオン操作に伴い、制御装置4からの駆動信号
によりモータ8が回動駆動され、前記機台3が右方へス
ライド移動される。そして、図示しないビームから経糸
を取り込み可能な位置にくると前記モータ8が停止さ
れ、リーチング装置11はその経糸Tを一本取り込みノ
ズル位置まで持っていく。同時に、ヘルド駆動装置12
では、図示しないヘルド駆動機構により、待機位置P1
にあるヘルド群Gから一本のヘルドHを分離し、同ヘル
ドHを経糸通し位置P2に配置させる。なお、このとき
ヘルドHのヘルド孔が前記エアガイド20のエア通路2
1入口に配置されるようにする。
【0038】ところで、筬Rは数千本の筬羽rが並列し
て上下枠U,Dに固定されているが、織物の種類等によ
り織布作業に必要な経糸Tの本数が決められているた
め、必ずしも全ての筬羽r間に経糸Tを通す必要はな
い。そこで、例えば筬Rにおける左端の筬羽rより20
0ピッチ目以降に経糸Tを通す場合について説明する
と、筬R側においては前記スタートボタンのオン操作に
伴い、制御装置4はブレーキクラッチモータ23に駆動
信号を発する。同駆動信号によりブレーキクラッチモー
タ23が駆動され、筬Rが前記筬支持板33と共に左方
へ移動される。同時にレーザ光センサ85も作動制御さ
れ、同レーザ光センサ85から前記制御装置4に筬羽検
出信号又は筬羽間検出信号が送られる。
【0039】そして、前記レーザ光センサ85から20
0回目の筬羽間検出信号が制御装置4に送られると、制
御装置4は前記ブレーキクラッチモータ23及び前記電
磁クラッチ30に停止制御信号を発する。同停止制御信
号に基づきブレーキクラッチモータ23及び電磁クラッ
チ30のクラッチ連結状態が解除され、瞬時にブレーキ
クラッチモータ23の回転トルクが伝達不能となる。従
って、200回目の筬羽間検出信号が発せられると同時
に筬Rの左方へのスライド移動が停止され、経糸通し位
置P2に200ピッチ目の筬羽r間が配置される。
【0040】その後、前記ノズルから圧縮されたエアが
噴射され、経糸TがヘルドHのヘルド孔に通されるとと
もに、エア通路21を介して筬羽r間に通される。そし
て、前記経糸Tが筬羽r間を通過すると、前記一対の発
光及び受光センサ83,84により両センサ83,84
間の経糸Tが検出され、この経糸検出信号により一連の
経糸通し作業が完了したことが制御装置4に伝達され
る。
【0041】この一連の経糸通し作業が完了すると、ヘ
ルドHはヘルド駆動装置12において図示しないヘルド
移動機構により所定の排出位置に移送される。同時に、
筬Rは制御装置4からの駆動制御信号に基づくブレーキ
クラッチモータ23の駆動により左方へスライド移動さ
れる。そして、前記レーザ光センサ85から次の筬羽間
検出信号が発せられると、同信号に基づき制御装置4は
上記と同様にブレーキクラッチモータ23及び電磁クラ
ッチ30のクラッチの連結状態が解除されるよう停止制
御し、次の筬羽r間が経糸通し位置P2に正確に配置さ
れる。また、前記筬Rの1ピッチ分の移動に並行して制
御装置4からモータ駆動信号が発せられてベース2上の
モータ8が駆動される。そして、レール5上を機台3が
次の経糸取り込み位置までスライド移動される。以下、
上記と同様の一連の経糸通し作業を順次行なっていく。
【0042】なお、左右検出片36,37が左右端検出
センサ38,39により検出されたときには左右端検出
信号が制御装置4に送られ、同制御装置4によりブレー
キクラッチモータ23及び電磁クラッチ30のクラッチ
が解除されるよう停止制御信号が発せられるので、筬支
持板33が比較的短い場合等に筬支持板33がドローイ
ング装置1から外れるといった事故は未然に防止され
る。
【0043】従って、筬羽r間が経糸通し位置P2に位
置するか否かをレーザ光センサ85により常時検出し、
このレーザ光センサ85からの筬羽間検出信号に基づい
て制御装置4によりブレーキクラッチモータ4の筬送り
駆動を制御するようにしたので、従来の一定間隔ずつ筬
Rを送る装置に比し筬羽r間を経糸通し位置P2に正確
に配置させることができる。
【0044】また、本実施例では前記筬Rをスライド移
動させるためにブレーキクラッチモータ23を採用した
ので、制御装置4からの駆動・停止制御信号に基づき一
層正確に動作させることができるとともに、筬送り時に
おける1ピッチ駆動毎に一々ブレーキクラッチモータ2
3の電源を切る必要がないので動作が素早くなる。
【0045】また、前記第1筬支持機構14における挟
持状態では、各筬支持アーム48毎に下枠Dの挟持部位
がそれぞれ独立して前後方向にスライド可能となってい
るので筬Rの歪みに対応することができる。すなわち、
通常筬R自体は完全な平板状とはなっておらず全体とし
て歪みが生じており、また、この歪みの度合いも個々の
筬Rによりまちまちであるため、上記のように各筬支持
アーム48先端の挟持部位においてそれぞれ前後方向に
スライド可能となっていることにより筬Rが強制的に直
線状に固定されることがないので、筬羽rが歪む等の悪
影響を防止することができる。
【0046】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
ることはなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内にお
いて、例えば以下のように変更することも可能である。 (1)前記実施例では、筬Rを筬支持板33上に組付け
る際に、作業者により予め筬Rの左端が経糸通し位置P
2に配置されるようにセットするものを例示したが、こ
れに代えて、筬Rを任意位置にセットし制御装置4によ
りブレーキクラッチモータ23を駆動制御し、筬Rの左
端を経糸通し位置P2に自動的に配置させる構成を採っ
てもよい。なお、上記構成を採用する際には例えば前記
左端検出センサ39により左検出片37を検出したとき
筬Rの左端が経糸通し位置P2に配置されるように構成
する等、筬Rの左端位置を判別するための構成が必要で
ある。 (2)前記実施例では、被動軸27の下端に電磁クラッ
チ30を設けたが、この電磁クラッチ30を省略してブ
レーキクラッチモータ23に備えたクラッチ機構のみを
利用する構成としてもよい。 (3)前記実施例では、筬支持アーム48を5箇所に設
けたが、筬Rの種類,長さ等に応じて適宜本数を変更し
たり、固定位置を変更することができる。 (4)前記実施例では、ヘルドHのヘルド孔と筬Rの筬
羽r間に対し同時に経糸Tを通すドローイング装置1に
ついて説明したが、少なくとも筬Rの筬羽r間に経糸T
を通すドローイング装置であればよい。また、エアジェ
ット型以外の各種ドローイング装置に適用することも可
能である。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
筬羽間隔のずれ等に影響されず、確実に筬羽間を経糸通
し位置に配置させることができ、筬羽間への経糸通しの
成功率を格段に向上させることができるという優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、ドローイング装置全
体を示す正面図である。
【図2】同実施例のドローイング装置を示し、筬駆動機
構の部分拡大正面図である。
【図3】同実施例を示し、図1に示すドローイング装置
のA−A断面図である。
【図4】同実施例を示し、図1に示すドローイング装置
のB−B断面図である。
【図5】同実施例のドローイング装置を示し、第2筬支
持機構の部分拡大平面図である。
【図6】同実施例のドローイング装置を示し、第1筬支
持機構の部分拡大斜視図である。
【図7】同実施例を示し、制御装置のブロック図であ
る。
【符号の説明】
4…制御手段としての制御装置、14,15,16…駆
動手段を構成する第1筬支持機構,第2筬支持機構,筬
駆動機構、85…検出手段としてのレーザ光センサ、R
…筬、r…筬羽、T…経糸、P2…経糸通し位置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の経糸通し位置(P2)に配置され
    た筬(R)の筬羽(r)間に経糸(T)を通すドローイ
    ング装置において、 前記筬(R)を支持するとともに、同筬(R)を筬羽
    (r)に対し直交する方向へ間欠移動可能に設けた筬駆
    動手段(14,15,16)と、 前記経糸通し位置(P2)に対設され、同経糸通し位置
    (P2)に前記筬(R)の筬羽(r)間が位置したか否
    かを検出する検出手段(85)と、 前記検出手段(85)からの検出信号に基づき、前記経
    糸通し位置(P2)に筬羽(r)間が位置しないときに
    は前記筬駆動手段(14,15,16)を駆動制御する
    とともに、経糸通し位置(P2)に筬羽(r)間が位置
    したときには前記筬駆動手段(14,15,16)の駆
    動を停止制御する制御手段(4)と、を備えたことを特
    徴とするドローイング装置。
JP15540992A 1992-06-15 1992-06-15 ドローイング装置 Pending JPH0657597A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4858186A (en) * 1988-01-12 1989-08-15 Intle Corporation A circuit for providing a load for the charging of an EPROM cell
CN105755655A (zh) * 2016-05-03 2016-07-13 佛山慈慧通达科技有限公司 一种全自动穿筘机
CN106702578A (zh) * 2016-12-30 2017-05-24 常州信息职业技术学院 一种钢筘开筘机

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