JPH0657437B2 - 融着箱の製造方法 - Google Patents

融着箱の製造方法

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JPH0657437B2
JPH0657437B2 JP1076309A JP7630989A JPH0657437B2 JP H0657437 B2 JPH0657437 B2 JP H0657437B2 JP 1076309 A JP1076309 A JP 1076309A JP 7630989 A JP7630989 A JP 7630989A JP H0657437 B2 JPH0657437 B2 JP H0657437B2
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久雄 小川
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、熱可塑性樹脂の板材で形成され、底部に所
定の形状を有する融着箱の製造方法に関する。
<従来の技術及び発明が解決しようとする課題> 食料品等を収容する箱としては、種々のものがあるが、
近年では、熱可塑性樹脂材料を用いた融着箱が用いられ
るようになっている。この融着箱は、熱可塑性樹脂の板
材が適宜切断され、さらに、側壁部分が折曲起立されて
組み立ててられていると共に、側壁の端部同士が互いに
熱融着された箱である。
ところで、これら融着箱は、底部も側面も平板状である
ため、収容物が内部で移動したり、底部が変形したりす
ることがある。これを防止するためには、プレス加工に
より底部に段差や突起等を形成すればよいのであるが、
完成後の融着箱にプレス加工を施すと、箱が変形した
り、側壁の融着部分が剥離したりする虞がある。
これに対し、底部の変形を防止するため、融着箱に中仕
切材を装着したものが提供されている。しかし、完成し
た融着箱の底部にさらに中仕切材を貼り付ける作業が必
要であり、材料が多くなると共に、製造コストが高くな
るという問題点があった。
そこで、この発明は、前記従来の技術的課題に鑑み、人
力によることなく、自動化された製造装置を用いて、底
部に所定の形状が形成されている融着箱を一連の工程で
製造することができる製造方法を提供するものである。
<課題を解決するための手段> 上記の技術的課題を解決するために、鋭意研究を重ねた
結果、この発明の要旨は、熱可塑性樹脂の板材を用い
て、底部に相当する部分に段差、波形、突起、溝等の凹
部と凸部の形状を成形する工程と、上記底部に相当する
部分の周りにさらに側壁に相当する部分を残して上記板
材を切断する工程とを組み合わせ、さらに、底部の形状
に合わせた押圧板により当該底部を挾持した状態で、板
材の上記側壁相当部分を折曲起立して底部の周囲に側壁
を形成する工程と、起立させた側壁端部を熱溶着する工
程とを含むことを特徴とする融着箱の製造方法にある。
<作 用> この発明の製造方法によれば、所定の大きさに切断され
る前か、又は切断された後の平板状の板材の底部に相当
する部分に、段差、波形、突起、溝等の凹部と凸部の所
定の形状を成形するので、例えばプレス成形機等を用い
て上記凹部や凸部等を簡単に形成することができると共
に、板材の切断も平板状態で行うので、簡単な構造の切
断装置を使用することができる。さらに、底部の周囲を
折曲起立するだけで、底部の周囲に側壁を形成すること
ができると共に、これらの側壁の端部同士を熱融着して
融着箱を形成することができる。この成形時において、
底部の形状に合わせて押圧板により当該底部を挾持する
ので、底部に設けた成形部分をつぶしたりすることな
く、しかも、効率良く融着箱を形成することができる。
<実施例> 次いで、この発明の実施例を説明する。先ず、第1図を
参照して、融着箱(1)の構造を説明する。融着箱(1)は、
方形の底部(11)の各辺に同じ高さの側壁(12)が設けられ
ている。底部(11)には、収容物が移動しないように、所
定の間隔をあけて設けられた3個の凸部(13)が2列形成
されている。上記底部(11)と側壁(12)は、熱可塑性樹脂
の板材で形成されており、底部(11)と各側壁(12)とが継
ぎ目なしに一体形成され、かつ各側壁(12)の端部同士は
熱融着されている。
この融着箱(1)を製造する装置は、材料としての熱可塑
性樹脂の板材に凸部(13)を形成する熱プレス装置と、凸
部(13)が形成された板材を、方形に切断する切断装置
と、凸部(13)を有する板材の所定部分に折曲溝を形成す
ると共に、コーナーの不要な耳部を溶断する熱刃を具備
した熱刃操作装置と、板材の所定部分を上記折曲溝から
折曲起立して箱を形成する成形装置とからなっている。
上記熱プレス装置及び切断装置は、いずれも周知のもの
で特に図示していないが、熱プレス装置は、凸部(13)を
形成するための所定形状の金型を具備する装置であり、
切断装置は、長尺の材料を所定の長さに切断して方形の
板材にする装置である。切断する板材は、底部(11)の周
囲に側壁(12)の高さに相当する部分を加えた大きさであ
る。上記熱プレス装置及び切断装置は、材料を搬送する
搬送コンベアに沿って並列に配置されており、材料に対
するプレスと切断を連続して行うことができる。これら
の装置によって、第2図に示すように、凸部(13)が形成
された板材(P) が製造され、この板材(P) が多数積み重
ねられた状態で搬送され、後述する供給装置によって次
の熱刃操作装置に移送される。
熱刃操作装置と成形装置は、第3図に示すように、上部
に熱刃操作装置(2)が設けられ、下部に成形装置(3)が設
けられて両者が一体状に構成されている。そして、これ
らの装置の側方に、上記板材(P) を熱刃操作装置(2)の
下方に供給する供給装置(4)が設けられている。
この供給装置(4)は、積み重ねられた板材(P) を収納す
る収納ホッパ(41)と、板材(P) を供給する供給部(42)
と、収納ホッパ(41)から板材(P) を取り出して供給部(4
2)にセットする吸引取出装置(44)とを具備している。供
給部(42)は、後述する熱刃操作装置(2)の熱刃(21)の下
端からやや下がった位置に水平に配置された供給テーブ
ル(421) と、この供給テーブル(421) に沿って往復移動
する供給突出板(422) と、この供給突出板(422) を駆動
する駆動装置(430) とを具備している。駆動装置(430)
は、カム軸(431) と一体回転する板状のカム(432) と、
このカム(432) によって中央部(433a)を中心に回動する
T字形の従動レバー(433) と、従動レバー(433) を時計
周りに回転付勢する引張りばね(434) と、上記従動レバ
ー(433) に連接され従動レバー(433) の回動に伴って下
端部(435a)を中心に回動する第1リンク(435) と、第1
リンク(435) の上端部に連接された第2リンク(436) と
によって構成されており、この第2リンク(436) の先端
が上記供給突出板(422) に連結されている。
上記吸引取出装置(44)は、上端に開口部を有する吸引パ
イプ(441) と、図示していないが、吸引パイプ(441) を
上下に駆動する駆動部と、吸引作動させるための吸引部
を具備している。なお、上記収納ホッパ(41)の下部に
は、ストッパ(411) が設けられており、上記吸引パイプ
(441) によって、板材(P) が取り出されるときを除い
て、収納ホッパ(41)から板材(P) が落下するのを防止す
ることができる。
次の熱刃操作装置(2)は、第4図にも示すように、上下
に移動可能に配置され、板材(P) の所定部に折曲溝(m)
を形成すると共に、コーナーの耳部(n) (第7図参照)
を切断する熱刃(21)と、この熱刃(21)を駆動する熱刃駆
動装置(22)と、後述する板材(P) の折曲成形時に板材
(P) の上面を支持するため、上下に移動可能に形成され
た第1の押圧板(23)と、この第1の押圧板(23)を駆動す
る押圧板駆動装置(24)とを具備している。
上記熱刃(21)は、第5図に示すように、板材(P) の上面
に当接してV字状折曲溝(m) (第7図参照)を形成する
角枠部分(211) と、この角枠部分(211) の外方に延設さ
れ板材(P) の耳部(n) の切断を行う延設部分(212) とか
ら井桁状に構成されている。熱刃(21)の刃先の内側に
は、加熱用のカートリッジヒータ(213) が埋設されてお
り、当該カートリッジヒータ(213) によって熱刃(21)は
所定の温度に加熱される。この加熱温度は、角枠部分(2
11) では、板材(P) の上面から所定の深さに溝が形成で
きる程度の温度に設定されており、延設部分(212) で
は、板材(P) を切断することができる温度に設定されて
いる。上記角枠部分(211) の形状は、作製される融着箱
(1)の底部(11)と同じ形状に設定されている。また、こ
の角枠部分(211) の内方に、上記第1の押圧板(23)が上
下方向に通過するようになっている。なお、熱刃(21)
は、上記井桁状に限定されるものではなく、成形される
箱の形状に応じて、例えば、6角形等の多角形のもので
も実施可能である。
上記熱刃駆動装置(22)は、第6図に示すように、カム軸
(221) と一体回転する板状のカム(222) と、該カム(22
2) によって一端部(223a)を中心に所定角度だけ回動す
る従動レバー(223) と、この従動レバー(223) の他端部
(223b)に下端部(224b)が連接された杆体(224) と、この
杆体(224) の上端部(224a)に連接され中央部(225c)を中
心に回動するロッカーアーム(225) と、このロッカーア
ーム(225) の他端部(225b)に上端部(226a)が連接され、
下端部(226b)が熱刃取付テーブル(227) の側板(227a)に
連接された杆体(226) とからなっている。そして、上記
熱刃取付テーブル(227) には、熱刃(21)が取付けられて
いると共に、熱刃取付テーブル(227) が支軸(228) によ
って上下に移動自在に支持されている。また、熱刃取付
テーブル(227) の下部には、支軸(228) を挿通した復帰
ばね(229) が当接されており、熱刃取付テーブル(227)
を上方へ付勢している。
この熱刃駆動装置(22)は、熱刃(21)の下方に板材(P) が
搬送されると、カム(222) が回転して、従動レバー(22
4) を押し上げ、ロッカーアーム(225) 、杆体(226) を
介して、熱刃取付テーブル(227) を、復帰ばね(229) の
ばね力に抗して下方へ移動させる。これにより、熱刃(2
1)が、板材(P) に当接して、板材(P) に所定の折曲溝
(m) を形成すると共に、耳部(n) を切除することができ
る。
また、第1の押圧板(23)を駆動する押圧板駆動装置(24)
は、第8図に示すように、カム軸(221) と一体回転する
板状のカム(241) と、このカム(241) によって一端部(2
42a)を中心に所定角度だけ回動する従動レバー(242)
と、この従動レバー(242) を上方へ付勢して反時計周り
に回転付勢する圧縮ばね(243) と、上記従動レバー(24
2) の他端部(242b)に下端部(244b)が連接された杆体(24
4) と、この杆体(244) の上端部(244a)aに連接され中
央部(245c)を中心に回動するロッカーアーム(245) と、
このロッカーアーム(245) の他端部(245b)に上端部(246
a)が連接され、下端部(246a)に上記第1の押圧板(23)を
取付けている押圧板取付部材(246) とからなっている。
この押圧板駆動装置(24)は、従動レバー(242) がカム(2
41) の凸部以外の部分に当接している状態では、圧縮ば
ね(243) によって従動レバー(242) が上方へ付勢されて
いるので、杆体(244) 、ロッカーアーム(245) 、押圧板
取付部材(246) を介して、押圧板(23)を下方へ付勢して
おくことができる。
カム(241) の凸部が従動レバー(242) に接すると、上記
圧縮ばね(243) のばね力に抗して従動レバー(242) を押
しさげて、押圧板(23)を上昇させることができ、板材
(P) が熱刃(21)の下方に搬入されるとき、上記第1の押
圧板(23)を上昇させる。
さらに、成形装置(3)を説明する。この成形装置(3)は、
成形金型(31)と、この成形金型(31)と共に箱を成形する
ための製函ゾーン(S1)、成形後の箱を冷却する冷却ゾー
ン(S2)、及び箱が取出される取出しゾーン(S3)を形成す
る移送装置(32)とを具備している。上記製函ゾーン(S
1)、2か所の冷却ゾーン(S2)及び取出しゾーン(S3)の4
つのゾーンは、後述するターンテーブル(325) の周り
に、回転角90度の間隔をあけて設けられており、製函
ゾーン(S1)で作製された箱(P1)が、冷却ゾーン(S2)や取
出ゾーン(S3)に回動されて、成形直後の箱の冷却及び冷
却後の箱の取出し作業が行われている間に、製函ゾーン
(S1)では、次の板材(P) を成形することができるように
なっている。
上記成形金型(31)は、製函ゾーン(S1)の中心に設けられ
ており、第9図に示すように、矩形断面の空洞を形成し
た固定型のもので、上記空洞に板材(P) を押入して融着
箱(1)の側壁(12)部分を折曲起立させて、箱形に組立て
る。なお、成形金型(31)は、成形する箱の大きさや形状
に応じて、その断面の大きさや形状を自在に調整できる
ようになっており、例えば、6角形等の任意の多角形の
断面形状に形成して実施することも可能である。
この成形金型(31)の上面周囲には、第7図に示すよう
に、供給突出板(422) によって搬送された板材(P) を製
函ゾーン(S1)へ正確に配置するための、位置決め装置(3
90) が設けられている。この位置決め装置(390) は、成
形金型(31)の開口部を囲繞させて、2個のL字形ストッ
パ(391)(392)及び1個の位置決めプツシャ(393) から構
成されている。この位置決め装置(390) では、成形金型
(31)の上面に間欠的に供給されてくる板材(P) を、一方
のL字形ストッパ(391) に当接させ、さらに、搬送方向
に直交する方向から位置決めプッシャ(393) で押すこと
によって、他方のL字形ストッパ(392) に当接させて、
板材(P) が搬送される毎に所定の位置にセットできるよ
うになっている。
また、上記成形金型(31)の下方に、上記移送装置(32)が
設けられている。この移送装置(32)は、成形金型(31)と
略同一断面形状で側壁(12)が起立された状態の融着箱を
押入可能な複数の搬送金型(321) と、各搬送金型(321)
を製函ゾーン(S1)、冷却ゾーン(S2)及び取出ゾーン(S3)
の所定位置で順次に停止させながら移動させる移送部(3
22) が配設されている。
上記移送部(322) は、モータ(図示せず)の回転軸(32
3) から傘歯車機構或いはウォーム歯車機構等からなる
伝達機構(324) を介して水平軸まわりに回転駆動される
ターンテーブル(325) と、このターンテーブル(325) に
取付けられた搬送金型(321) が上部に回転したとき、こ
の搬送金型(321) を上記成形金型(31)に近接する位置ま
で上昇させることができるように支持する支持部(326)
とからなっている。
この支持部(326) は、第10図に示すように、ターンテ
ーブル(325) の端縁に水平方向に設けられた周側板(32
7) を、上下に貫通した支軸(328) と、この支軸(328)
に遊嵌され、搬送金型(321) をターンテーブル(325) の
回転中心側に付勢する圧縮ばね(329) とからなってい
る。
この支持部(326) を移動させる駆動装置(330) は、上記
カム軸(221) と一体回転する板状のカム(331) と、この
カム(331) に一端部(332a)を接触させカム(331) によっ
て中央部(332c)を中心に回動する“く”の字形の従動レ
バー(333) と、この従動レバー(333) の他端部(333b)に
取付けられ上記支軸(328) の端部(328a)を上下に移動さ
せることができるコ字形形状の保持部(334) とからなっ
ている。したがって、カム(331) が回転して従動レバー
(333) を時計周りに回動させると、この従動レバー(33
3) の上記保持部(334) が、圧縮ばね(329) に抗して支
軸(328) を持ち上げ搬送金型(321) を成形金型(31)に接
触させる。そして、カム(331) がさらに回転すると、支
軸(328) が圧縮ばね(329) によって元の位置に戻され、
搬送金型(321) は成形金型(31)から離反する。
また、この移送装置(32)には、成形金型(31)まで搬送さ
れた板材(P) を下側から支える第2の押圧板(340) が設
けられている。この第2の押圧板(340) は、第11図に
示すように、駆動装置(350) によって、成形金型(31)の
下方位置から成形金型(31)の上面と略同じ高さになる位
置まで移動可能に構成されている。この第2の押圧板(3
40) と上記第1の押圧板(23)は、板材(P) の底部(11)に
相当する部分の大きさに設けられていると共に、それら
の対向面は、板材(P) に形成された凸部(13)と同じ形状
に設けられている。したがって、第1の押圧板(23)と第
2の押圧板(340) とによって上記板材(P) を挾持して
も、形成済みの凸部(13)をつぶすことはない。
上記駆動装置(350) は、カム軸(221) と一体回転する板
状のカム(351) と、このカム(351) によって一端部(352
a)を中心に所定角度だけ回動する従動レバー(352) と、
この従動レバー(352) を上方に付勢して時計周りに回転
付勢する引張りばね(353) と、上記従動レバー(352) の
他端部(352b)に下端部(354b)が連接された杆体(354)
と、この杆体(354) の上端部(354a)に連接され、上端部
(355a)に上記第2の押圧板(340) が取付けられた押圧板
取付部材(355) とからなっている。この駆動装置(350)
は、カム(351) の凸部が従動レバー(352) から外れた状
態のとき引張りばね(353) のばね力で従動レバー(352)
が引き上げられ、杆体(354) 、押圧板取付部材(355) を
介して上記第2の押圧板(340) を所定位置まで上昇させ
ておくことができる。一方、カム(351) の凸部が従動レ
バー(352) に当接すると、第2の押圧板(340) を成形金
型(31)及び搬送金型(321) 内を通過させて搬送金型(32
1) の下方まで下降させることができる。
さらに、この移送装置(32)には、取出ゾーン(S3)に回動
した搬送金型(321) の後方から、この搬送金型(321) に
保持された融着箱を押出して、ターンテーブル(325) の
下方に設けたコンベア(360) 上に排出する箱取出し用の
押圧板(370) が配設されている。上記押圧板(370) は、
第12図に示すように、駆動装置(380) に駆動される。
上記駆動装置(380) は、先端に押圧板(370) が取付けら
れていると共に、水平方向に配置された押圧板取付部材
(381) と、この押圧板取付部材(381) を略水平方向に移
動させるように、押圧板取付部材(381) と共に平行型リ
ンクを連成した一対の杆体(382)(383)と、カム軸(384)
と一体回転し上記杆体(383) を回動させる板状のカム(3
85) と、上記杆体(383) を上端(383a)を支点にして反時
計周りに回転付勢する引張りばね(386) とからなってい
る。
なお、上記冷却ゾーン(S2)には、搬送金型(321) 内に押
入された箱(P1)を強制的に冷却することのできる空冷フ
ァン等の冷却手段が設けられている(図示せず)。この
冷却ゾーン(S2)において、まだ熱融着部が充分に固まっ
ていない箱が、成形金型(31)と略同一形状の搬送金型(3
21) 内で成形形状を保持された状態で冷却される。
次に、前記融着箱の製造装置による箱の製造工程を説明
する。まず、長尺の材料をコンベアで搬送すると共に、
コンベアの途中に設けられた熱プレス装置で底部(11)に
相当する部分に凸部(13)を形成し、次いで、切断装置に
よって、上記材料を所定の長さに切断して方形の板材
(P) を形成する。これらの装置によって、第2図に示す
ように、底部(11)に相当する部分に凸部(13)が形成され
た板材(P) が製造される。そして、上記板材(P) が多数
積み重ねられた状態で、収納ホッパ(41)に収容されると
共に、供給装置(4)で次の熱刃操作装置(2)に移送され
る。
さらに、熱刃操作装置(2)及び成形装置(3)による製造工
程を、第13図ないし第17図を参照して説明する。
上記凸部(13)が形成された板材(P) は、収納ホッパ(41)
から、供給装置(4)の供給突出板(422) によって、製函
ゾーン(S1)に供給され、所定の大きさの箱を形成すべく
予め設定された成形金型(31)上面にL字形ストッパ(39
1)(392)及び位置決めプッシャ(393) によって所定位置
にセットされる。
そして、この製函ゾーン(S1)において、熱刃(21)が板材
(P) に当接する前に、熱刃(21)側の第1の押圧板(23)及
び成形金型(31)側の第2の押圧板(340) によって、上記
セットされた板材(P) が挾持され、この板材(P) が確実
に止定される(第13図参照)。この状態で、熱刃(21)
が板材(P) に押し当てられ、底部(11)の周囲となる板材
(P) の所定部分にV字状折曲溝(m) の形成及びコーナー
の耳部(n) の溶断加工が行われる(第14図参照)。
その後、熱刃(21)が所定位置に後退する。このとき、上
記一対の第1の押圧板(340) 及び第2の押圧板(23)が確
実に板材(P) を挾持しているので、熱刃(21)に付着した
溶融樹脂によって、板材(P) が上記熱刃(21)と共に上方
に持ち上げられたり、左右に移動させられたりすること
がない。また、第1の押圧板(340) 及び第2の押圧板(2
3)は、そられの対向面が凸部(13)の形状に合致している
ので、凸部(13)をつぶすことなく板材(P) を挾持するこ
とができる。なお、成形金型(31)上面に溶断された板材
(P) の耳部(n) は、例えば、圧力エアー等による既知の
手段を用いて除去すれば良い。
さらに、上記一対の第1の押圧板(23)及び第2の押圧板
(340) が、板材(P) を挾持した状態で下方に移動するこ
とにより、耳部を除いた板材(P) が、成形金型(31)内に
挿入される(第15図参照)。これにより、板材(P) の
側壁(12)部分が成形金型(31)の内壁に沿い折曲溝(m) を
基線として折り曲げられて起き上がると共に、板材(P)
の側壁(12)部分の端部同士が溶融された状態で圧着され
て箱形に製函される。このとき、板材(P) は、一対の第
1の押圧板(23)及び第2の押圧板(340) によって保持さ
れており、板材(P) の位置ずれが規制されているので、
精度良く箱(P1)が成形される。
上記のように製函ゾーン(S1)において成形された箱(P1)
は、第1の押圧板(23)及び第2の押圧板(340) によって
成形金型(31)の下方に位置した搬送金型(321) 内に押入
される(第16図参照)。その後、上記第1の押圧板(2
3)及び第2の押圧板(340) は、箱(P1)の挾持を解除し、
それぞれの所定定位置に後退する。そして、上記箱(P1)
が押入された搬送金型(321) は、成形金型(31)から下方
へ離反し、移送手段(11)のターンテーブル(325) の回転
に伴って冷却ゾーン(S2)へ移送される(第17図参
照)。このとき、次の搬送金型(321) が成形金型(31)の
下方に移送されると共に、冷却ゾーン(S2)に位置してい
た搬送金型(321) が取出ゾーン(S3)へ移送され、これに
より、製函、冷却及び取出しの一連の作業が同時に進行
されることになる。
上記冷却ゾーン(S2)に移送された搬送金型(321) 内の箱
(P1)は、上記冷却手段によって十分にかつ効率的に冷却
される。
そして、上記搬送金型(321) は、冷却ゾーン(S2)での箱
(P1)の冷却が完了すると、取出ゾーン(S3)へ移送され、
この取出ゾーン(S3)において、上記押圧板(370) が搬送
金型(321) 内に進入して箱(P1)を押出すことにより、箱
(P1)が下方に排出される(第12図参照)。上記排出さ
れた箱(P1)は、上記コンベア(360) によって、製函装置
外に送られる。
この実施例によれば、第1の押圧板(23)及び第2の押圧
板(340) によって板材(P) を挾持した状態で、板材(P)
を成形金型(31)に押入するので、板材(P) の位置ずれを
防止した状態で、側壁(12)の起立が行え、これにより、
製函加工の精度を向上できる。
しかも、第1の押圧板(23)及び第2の押圧板(340) によ
って、凸部(13)を有する板材(P) を挾持した状態で、熱
刃(21)の板材(P) への当接離反を行うので、熱刃(21)が
板材(P) から離反しようとする際に、熱刃(21)に付着し
た溶融樹脂によって板材(21)が持ち上げられて位置ずれ
をおこすようなことがなく、精度良く箱を製造できる。
なお、上記実施例において、板材(P) として、予め不要
な耳部を除去した奴状のものを使用すること、予め折曲
溝を形成したものを使用すること、及び予め折曲溝を形
成し且つ不要な耳部を除去したものを使用し、これに凸
部(13)を形成することもできる。これらのような材料を
使用した場合でも、成形金型(31)の上面のL字形ストッ
パ(4)および位置決めプッシャ(40)によって正確に板材
(P) の位置決めを行うことができ、底部(11)の所定位置
に凸部(13)が形成された融着箱を形成することができ
る。しかも、側壁(12)の上面は、全て同じ高さに形成さ
れており、融着箱が形成された後、側壁(12)の上面を揃
える作業は不要である。
また、装置スペース等の関係で、よりコンパクトな装置
が望まれる場合には、冷却ゾーン(S2)及び取出ゾーン(S
3)を兼用した単一の冷却・取出ゾーンを設けることもで
きる。この場合、ゾーンの兼用に加えて、上記冷却手
段、製品排出用の押圧板(370) 及びコンベア(360) 等を
一箇所に集中して設置することができるので、一層コン
パクトな装置が得られる。
さらに、上記実施例においては、垂直方向にて製函作業
を行う装置を示したが、例えば、装置を90゜傾けて板
材(P) の押し込み方向が水平方向になる状態での実施、
または180゜回転して熱刃(21)とこれと対向する成形
金型(31)および搬送金型(321) が反転した状態での実施
も可能である。
その他、搬送金型(321) を、例えばチェーンコンベアに
より、長円軌道に沿って周回させることができる。
また、上記実施例では、先に長尺の材料に凸部(13)を形
成したけれども、材料を所定の長さに切断した後に凸部
(13)を形成することもできる。この方法によれば、プレ
ス装置と切断装置を別々に設置することができ、1つの
製造工程毎に単独に実施することができる。
凸部の形状としては、上記実施例で示した凸部(13)に限
らず、多数の突起によって形成した凸部を形成すること
もでき、第18図に示すように、大きな凸部(14)の中央
にさらに小さな凸部(14a) を形成することもできる。一
方、凸部に代えて、第19図に示すように、溝等の凹部
(15)を形成することもできる。さらに、融着箱を安定的
に積重ねるためのスタック用凸部や段差を底部に形成す
ることもでき、そのほか波形のような、凸部と凹部の双
方を組み合わせた形状に設けることもできる。
<発明の効果> 以上のように、この発明の製造方法によれば、熱可塑性
樹脂の板材を用いて、底部に相当する部分に、予め段
差、波形、突起、溝等の凹部、凸部の所定の形状を成形
すると共に、板材を所定の形状に切断を行うので、これ
らの成形及び切断作業を簡単に行うことができる。しか
も、底部に形成された凹部や凸部の形状に合わせた押圧
板で、底部に相当する部分を挾持して、側壁に相当する
部分を折曲して側壁を形成し、さらに、側壁の端部同士
を熱融着して箱を形成するので、底部に形成された凹部
や凸部をつぶすことなく簡単な製造装置で融着箱を作製
することが可能になり、生産効率を向上させ、製造コス
トを安くすることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図(a)及び(b)は融着箱の斜視図及び断面図、 第2図(a)及び(b)は板材の斜視図及び断面図、 第3図は熱刃駆動装置及び成形装置を示す正面図、 第4図は第3図の装置の側面図、 第5図は熱刃の斜視図、 第6図は熱刃操作装置の概略構成図、 第7図は板材に形成する折曲溝及びカットする耳部の説
明のための斜視図、 第8図は押圧板駆動装置の概略構成図、 第9図は成形金型の斜視図、 第10図は搬送金型を上下させる取付部及び駆動部の概
略構成図、 第11図は第2の押圧板を駆動する駆動装置の概略構成
図、 第12図は押圧板の駆動装置の概略構成図、 第13図ないし第17図は上記熱刃操作装置及び成形装
置の動作を説明するための概略構成図、 第18図(a)〜(c)及び第19図(a)〜(c)は凹凸部の他の
実施例を示す平面図及び断面図である。 (1)……融着箱、(12)……側壁、 (13)(14)……凸部、(15)……凹部、 (2)……熱刃操作装置、(3)……成形装置、 (P)……板材、(m)……折曲溝。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂の板材を用いて、底部に相当
    する部分に段差、波形、突起、溝等の凹部と凸部の形状
    を成形する工程と、上記底部に相当する部分の周りにさ
    らに側壁に相当する部分を残して上記板材を切断する工
    程とを組み合わせ、さらに、底部の形状に合わせた押圧
    板により当該底部を挾持した状態で、板材の上記側壁相
    当部分を折曲起立して底部の周囲に側壁を形成する工程
    と、起立させた側壁端部を熱溶着する工程とを含むこと
    を特徴とする融着箱の製造方法。
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