JPH0656700A - 細粒用コーティング核 - Google Patents

細粒用コーティング核

Info

Publication number
JPH0656700A
JPH0656700A JP12388992A JP12388992A JPH0656700A JP H0656700 A JPH0656700 A JP H0656700A JP 12388992 A JP12388992 A JP 12388992A JP 12388992 A JP12388992 A JP 12388992A JP H0656700 A JPH0656700 A JP H0656700A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
fine
crystalline cellulose
nucleus
fine granules
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP12388992A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2576927B2 (ja
Inventor
Akinori Ito
明徳 伊藤
Kaoru Shimada
薫 嶋田
Kikuo Tejima
喜久雄 手嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pfizer Japan Inc
Pfizer Pharmaceuticals LLC
Original Assignee
Pfizer Pharmaceuticals KK
Pfizer Pharmaceuticals LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=14871867&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH0656700(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Pfizer Pharmaceuticals KK, Pfizer Pharmaceuticals LLC filed Critical Pfizer Pharmaceuticals KK
Priority to JP4123889A priority Critical patent/JP2576927B2/ja
Publication of JPH0656700A publication Critical patent/JPH0656700A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2576927B2 publication Critical patent/JP2576927B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 〔構成〕主薬と少なくとも26重量%の結晶セルロ−ス
とを含む細粒用コ−ティング核。 〔効果〕この細粒用コーティング核は、主薬を含有し、
真球度が高く、かつ粒度分布が小さいので、コ−ティン
グ時の割れ、欠け、粉化が少なく、より精密で効率のよ
いコ−ティングができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、細粒用コ−ティング核
およびその製造方法とこれを用いた細粒剤に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】細粒用コーティング核は、賦形剤、崩壊
剤、結合剤、滑沢剤等、および必要に応じてこれに主薬
を加えて形成されるものであるが、従来はこのような細
粒用コーティング核の賦形剤としては、澱粉、白糖、乳
糖、D−マンニト−ル、第二燐酸カルシウム等が用いら
れていた。一方、細粒用コ−ティング核を得る一般的製
造方法としては、押し出し造粒法、核への層積法および
撹拌造粒法等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の賦形剤では、真球度が高く、しかも粒度分布
の小さい細粒用コーティング核を得ることは困難であっ
た。
【0004】すなわち、従来の賦形剤を用いて押し出し
造粒法で細粒用コーティング剤を製造した場合、得られ
た細粒用コーティング核は、粒度分布が均一でなく、コ
ーティング核の細粒化が困難であり、さらに形状も球状
でないため、得られるコーティング核にコ−ティングを
施す際に、その効率や再現性が悪いなどの問題を有する
ものであった。
【0005】また、核への層積法は、白糖などのコ−テ
ィング用の原核に賦形剤を噴霧して球形のコ−ティング
核を得る方法であるが、製造工程が長くなるなどの不利
益があった。得られた細粒用コーティング核は、マスキ
ング(コ−ティング)効率が悪く、特に主薬が苦味その
他の不快な味のために服用しにくいものである場合は大
きな問題を有するものであった。
【0006】さらに近年開発された攪拌造粒法は、従来
の賦形剤を用いた場合、撹拌速度、結合液量および処理
時間等の製造条件を一定にしても再現性に乏しいことが
多く、製造工程の綿密なコントロ−ルが必要であるとい
う問題点を有するものであった。事実、この課題を解決
するために添加物の順序を変えたり(第8回製剤と粒子
設計シンポジウム要旨集、1991、P141)、消費
電力の変動量に基づく撹拌造粒終点の決定(第6回製剤
と粒子設計シンポジウム要旨集、1989、P26;C
hem.Pharm.Bull,38,1977(19
90))などの試みがなされている。
【0007】一方、細粒用コ−ティング核の賦形剤とし
て結晶セルロ−スを3.9〜25重量%程度用いて撹拌
造粒法で製造した場合に、比較的良好なコ−ティング核
を製造することができることが報告されている(第5回
製剤と粒子設計シンポジウム要旨集、1988、P6
8;第6回製剤と粒子設計シンポジウム要旨集、198
9、P26;第8回製剤と粒子設計シンポジウム要旨
集、1991、P141,P146;薬学雑誌107、
317(1987))。しかしながら、このようにして
得られた細粒用コ−ティング核は、核表面が粗く(鏡検
で毬状突起が認められる)磨損し易いため、コ−ティン
グの均一性が損なわれ、製剤にした場合薬物の放出が一
定でないという問題点を有するものであった。また、こ
の細粒用コーティング核は過剰のコ−ティング材料を必
要とするものであり、作業時間も長いなどの問題点を有
し、その効率は満足できるものではなかった。さらに、
多くの場合これらのコ−ティング核には、主薬が含まれ
ておらず、細粒を製造する際には、さらに主薬のコ−テ
ィング工程が加わることになる等の問題点を有するもの
であった。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、真球度が高く、粒度分布の小さい主薬を含有する細
粒用コーティング核を提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、主薬
と少なくとも26重量%の結晶セルロ−スを含む細粒用
コ−ティング核により上記目的を達成するようにした。
【0010】本発明に用いられる結晶セルロ−スは、従
来用いられているものや市販のもの(例えば、旭化成ア
ビセル(R)PH−101、PH−102、PH−30
1、PH−302、あるいはそれらの粉砕品など)が用
いられ、これらを単独または2つ以上組み合わせて用い
ることができるが、これらの種類に限定されるものでは
ない。
【0011】本発明の細粒用コ−ティング核は、結晶セ
ルロ−スを26重量%以上用いたところにその主たる特
徴がある。ここで、結晶セルロースが26重量%より少
ない場合は、従来のコ−ティング核と同様、核表面が粗
く、磨損し易いため、コ−ティングの均一性が損なわ
れ、過剰のコ−ティング材料を必要とし、作業時間も長
いなどの問題点が生じ、効率が悪いという問題を有す
る。
【0012】本発明において、結晶セルロースは、26
重量%から主薬を除いた全量まで種々の割合で用いるこ
とができるが、60重量%以上用いることが特に好まし
い。これは、結晶セルロ−スが60重量%以上である場
合には、造粒過程で、通常、水(精製水など)のみを滴
下すればよく、何ら結合剤等を用いる必要がないという
利点を有するからである。
【0013】本発明に用いられる主薬としては、細粒剤
として投与されうるものならば限定されないが、特に苦
味などの不快な味を有する薬物に適応する時、本発明の
効果が著しい。その様な薬物としては、塩酸バカンピシ
リン、トシル酸スルタミシリン、塩酸タランピシリン等
のβ−ラクタム系抗生物質のエステルプロドラッグ、ア
ジスロマイシンに代表されるマクロライド系抗生物質、
β−ブロッカ−である塩酸インデノ−ル、抗鬱薬の塩酸
ヒドララジン、トランキライザ−の塩酸クロルプロマジ
ン、鎮咳薬の燐酸ベンプロピリン、トリアゾール系の抗
真菌薬、フルコナゾ−ルなどが挙げられる。また、主薬
は単独または2つ以上の薬物を組み合わせて用いてもよ
い。
【0014】本発明の細粒用コーティング核には、主薬
が含まれていればよく、その量は特に限定されるもので
はないが、通常0. 01から74重量%程度含まれるこ
とが好ましい。
【0015】本発明の細粒用コーティング核は、結晶セ
ルロースおよび主薬の他、崩壊剤、結合剤、滑沢剤を含
むものであってもよい。
【0016】崩壊剤としては、水に膨潤するが溶解しな
いものが好ましく、例えば低置換度ヒドロキシプロピル
セルロ−ス(L−HPC)、カルボキシメチルセルロ−
スカルシウム、カルボキシメチルセルロ−スナトリウ
ム、アルギン酸などが挙げられ、単独または2つ以上組
み合わせて用いてもよいがこれらに限定されるものでは
ない。この膨潤剤の含有量は、特に限定されるものでは
ないが、50重量%以下であることが好ましい。これ
は、膨潤剤が50重量%を越えると、粒子が大きくな
り、球形化が困難となるという不都合が生じるためであ
る。
【0017】結合剤としては、セルロ−ス系例えば、ヒ
ドロキシプロピルセルロ−ス、カルボキシメチルエチル
セルロ−ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロ−ス、セ
ルロ−スアセテ−ト等、アクリルポリマ−系例えば、各
種アミノアルキルメタアクリレ−トポリマ−等、ビニル
ポリマ−系例えば、ポリビニルアセタ−ルジエチルアミ
ノアセテ−ト等、あるいはアラビアゴム、ポリビニルピ
ロリドン、ポリビニルアルコ−ル、プルラン、白糖、シ
エラック、ゼラチン等が挙げられ、単独または2つ以上
組み合わせて用いてもよいがこれらに限定されるもので
はない。
【0018】この結合剤の含有量としては、特に限定さ
れるものではないが、通常25重量%以下であることが
好ましい。これは、25重量%を越えると粒子形のコン
トロ−ルが困難であり、球形化も難しいという問題が生
じるためである。
【0019】さらに、本発明の細粒用コ−ティング核お
よび細粒剤中には必要に応じ、薬学上許容される添加
剤、例えば、タルク、ベンガラ、タ−ル系色素などの着
色剤、滑沢剤、例えばタルク、ステアリン酸マグネシウ
ムなどや、炭酸マグネシウムなどの安定化剤を加えるこ
とができる。
【0020】次に、本発明の細粒用コーティング核の製
造方法について説明する。本発明の細粒用コーティング
核の製造方法は、湿式造粒法、中でも転動作用による転
動造粒法を用いるのが好ましい。特に好ましくは撹拌型
造粒機を用いる造粒法である。
【0021】本発明の細粒用コ−ティング核は、主薬と
少なくとも26重量%の結晶セルロ−ス、必要に応じて
0〜50重量%の水に膨潤するが溶解しない崩壊剤、0
〜25重量%の結合剤、滑沢剤および添加剤などを撹拌
型造粒機内に仕込み、結合液(精製水等)を定量滴下す
ることにより造粒することができる。この場合の撹拌機
(アジテ−タ−これはメインブレ−ド、ロ−タディスク
などと呼ばれることもある)の好ましい回転速度は、機
種、全容量などによって異なるが、25〜600回転/
分、特に好ましくは60〜550回転/分であり、粉砕
機(チョッパ−これはクロススクリュ−、ランプブレカ
−などと呼ばれることもある)の回転速度は、機種、全
容量などによって異なるが、0〜4600回転/分、好
ましくは2600〜4600回転/分である。製造温度
は、特に調整する必要はなく、一般に室温でよいが、必
要に応じ加温、冷却等を施すことができる。
【0022】本発明の細粒用コーティング核は、このよ
うに攪拌造粒法により製造されることが好ましいが、こ
れに限定されるものではなく、従来より用いられている
一般的方法である押し出し造粒法、核への層積法等のい
かなる造粒法で製造されてもよい。
【0023】このようにして得られた細粒用コ−ティン
グ核は、一般に500μm以下、好ましくは80〜40
0μmの平均粒子径を有する。また、乾燥後篩過するこ
とにより粒度の揃った球形の細粒が得られることは言う
までもない。用いられる篩としては、例えば18号(8
50μm)、30号(500μm)、42号(355μ
m)、50号(300μm)、83号(180μm)、
100号(150μm)、140号(106μm)、2
00号(75μm)、330号(45μm)などが挙げ
られる。
【0024】このようにして得られた細粒用コ−ティン
グ核は、味のマスキング、腸溶性あるいは胃溶性、持続
性を持たせる目的等で、公知の方法によりコ−ティング
して細粒剤としてもよく、また、公知の方法でカプセル
に詰めてもよく、公知の方法により錠剤に成形してもよ
い。
【0025】顆粒剤には、秤量時や分包時などの調剤作
業中しばしば転動性がみられ、また、他の粒子径が異な
る造粒製剤や、粉末状の散剤と混合すると分離が生じや
すいという欠点がが指摘されている(第12改正日本薬
局方解説書A−71)。この問題を解決するために顆粒
剤よりも粒子径の小さい造粒製剤が調剤上要望されるよ
うになり、所謂細粒剤や造粒散剤が使用されてきた。
【0026】本発明は、各成分の混合比率や撹拌機(ア
ジテ−タ−)、粉砕機(チョッパ−)回転速度等を調整
することにより、粒子径の設計も容易であり細粒なども
同様に製造できる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて説明する。但
し、本発明は、これらの実施例において特定された事項
に限定されるものではない。
【0028】ここで用いられる細粒収率は、30号篩を
通過し200号篩に残留する範囲の造粒物量/全造粒物
量で求めた。平均粒子径は、粒径分布より通常行われて
いる荷重平均で求めた。評価各項目は、該範囲の粒子に
ついて測定した値である。真球度(形状指数)は、試料
(30検体)を光学顕微鏡の視野下に置き、適当な倍率
で写真を撮り、長径と短径の比を測定してその平均値で
表した。見かけ比容積(疎)は、試料30gを100m
lメスシリンダ−に充填し、その容積を1g当たりの容
積に換算して示した。見かけ比容積(密)は、試料30
gを100mlメスシリンダ−に充填した後、嵩減りし
なくなるまでタッピングし、その容積を1g当たりの容
積に換算して示した。磨損度は、磨損度測定器(萱垣)
に試料10g及びガラスビ−ズ(直径6.9±0.1m
m、質量0.47±0.04g)50±0.5gを仕込
み、25回転/分で30分間回転させ、粉化による重量
減少分を%で表示した。比較例としては、製剤と粒子設
計シンポジウムに記載された製剤と粒子設計部会および
粒子加工技術分科会の標準処方に主薬を追加したもの、
および薬学雑誌107、377(1987)に記載され
たものを用いた。溶出試験は日本薬局方のパドル法に基
づいて、精製水中、50回転/分で行った。
【0029】(実施例1)主薬としてトシル酸スルタミ
シリン(100g、ファイザ−製薬)、結晶セルロ−ス
(2450g、旭化成工業、PH−101)を撹拌型造
粒機(深江工業、ハイスピイドミキサ−、FS−GS−
5型)内に仕込み、アジテ−タ−およびチョッパ−の回
転速度を各々500回転/分、3000回転/分に設定
し、精製水(2000ml)を滴下しながら室温で造粒
を行った。
【0030】(実施例2)主薬としてトシル酸スルタミ
シリン(100g、ファイザ−製薬)、結晶セルロ−ス
(2150g、旭化成工業、PH−101)、L−HP
C(100g、信越化学)、ヒドロキシプロピルセルロ
−ス(50g、日本曹達)、タルク(50g、村松産
業)を用い実施例1と同様な方法で造粒を行った。
【0031】(実施例3)実施例2にしたがって細粒用
コ−ティング核を製造した後、CF−コ−ティング機
(フロイント産業、CF−360)を用いて、ポリビニ
ルアセタ−ルジエチルアミノアセテ−ト(三共)の5重
量%エタノ−ル溶液で、コ−ティング核に対して10重
量%コ−ティングして細粒剤を得た。
【0032】(比較例1)主薬としてトシル酸スルタミ
シリン(100g、ファイザ−製薬)、結晶セルロ−ス
(250g)、乳糖(1500g)、コ−ンスタ−チ
(700g)を用い実施例1と同様な方法で造粒を行っ
た。
【0033】(比較例2)比較例1にしたがって細粒用
コ−ティング核を製造した後、CF−コ−ティング機を
用いて、ポリビニルアセタ−ルジエチルアミノアセテ−
トの5%エタノ−ル溶液で、細粒用コ−ティング核に対
して10重量%コ−ティングして細粒剤を得た。
【0034】実施例1、実施例2、および比較例1で製
造した細粒の粒度分布を表1に、収率および特性を表2
に示す。 (以下、余白)
【0035】
【表1】
【0036】表1から明らかなように、本発明の実施例
は、比較例と対比して平均粒子径が小さい。したがっ
て、秤量時や分包時などの調剤作業中しばしばみられる
転動性、並びに、他の粒子径が異なる造粒製剤や、粉末
状の散剤と混合すると分離が生じやすいという従来の細
粒剤が持つ欠点を改善することができる。また、粒度分
布がシャ−プであるため、効率および再現性のよいコ−
ティングが可能である。
【0037】
【表2】
【0038】表2から明らかなように、本発明の実施例
は、比較例に比べいずれも細粒収率が高く効率がよい。
また、真球度が高く、粒度分布の均一性も高いので、よ
り精密で効率のよいコ−ティングが可能である。さら
に、磨損度が小さいことは、機械的強度が高いことを意
味し、コ−ティング時の割れ、欠け、粉化が少ないとい
う利点を有する。
【0039】表3に、実施例3および比較例2で製造し
たコ−ト細粒について、トシル酸スルタミシリンの溶出
率を示す。
【0040】
【表3】
【0041】味に影響を及ぼすと考えられる初期の溶出
率が、実施例3の場合には10分で約15%に抑えられ
たのに対し、比較例2では2倍の約30%に達し、溶出
率に差が出ている。これは、コ−ティングの精密さと効
率の違いを明確に示すものである。
【0042】表面電子顕微鏡観察によれば、比較例2の
表面には、多くのクラックがみられた。比較例2の場
合、コ−ティング核の表面が粗野のため、コ−ティング
剤が表面の小孔等に浸入し、実施例3と同じ条件では、
均一なコ−ティングがなされなかったものと考えられ
る。
【0043】表4に、実施例3および比較例2で製造し
たコ−ト細粒について、トシル酸スルタミシリンの嗜好
試験の結果を示す。
【0044】
【表4】
【0045】上記比較官能試験は、二重盲検法を採用し
2点嗜好試験法により実施した。この結果、本発明によ
るトシル酸スルタミシリンのコ−ト細粒は、苦くなく服
用し易いことが更に明確となった。
【0046】
【発明の効果】本発明は、主薬と少なくとも26重量%
の結晶セルロ−スを含む細粒用コーティング核であるの
で、真球度が高く、粒度分布の小さい主薬を含有する細
粒用コーティング核を提供するという効果を奏するもの
であり、より精密で効率のよいコ−ティングができると
いう効果を有するものである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主薬と少なくとも26重量%の結晶セル
    ロ−スとを含むことを特徴とする細粒用コ−ティング
    核。
  2. 【請求項2】 前記結晶セルロースの含有量が60重量
    %以上であることを特徴とする請求項1記載の細粒用コ
    ーティング核。
  3. 【請求項3】 前記主薬が、スルタミシリンまたはその
    薬学的に許容される塩であることを特徴とする請求項1
    または2記載の細粒用コ−ティング核
  4. 【請求項4】 80〜400μmの平均粒子径を有する
    ことを特徴とする請求項1から3までのいずれかの請求
    項に記載の細粒用コーティング核。
  5. 【請求項5】 攪拌造粒法により請求項1記載の細粒用
    コーティング核を製造することを特徴とする細粒用コー
    ティング核の製造方法。
  6. 【請求項6】 撹拌機(アジテ−タ−)の回転速度が2
    5〜600回転/分であり、粉砕機(チョッパ−)の速
    度が0〜4600回転/分であることを特徴とする請求
    項4記載の細粒用コ−ティング核の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1または2記載の細粒用コーティ
    ング核をコーティングしてなることを特徴とする細粒
    剤。
JP4123889A 1992-05-15 1992-05-15 細粒核 Expired - Lifetime JP2576927B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4123889A JP2576927B2 (ja) 1992-05-15 1992-05-15 細粒核

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4123889A JP2576927B2 (ja) 1992-05-15 1992-05-15 細粒核

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0656700A true JPH0656700A (ja) 1994-03-01
JP2576927B2 JP2576927B2 (ja) 1997-01-29

Family

ID=14871867

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4123889A Expired - Lifetime JP2576927B2 (ja) 1992-05-15 1992-05-15 細粒核

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2576927B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998030209A1 (en) * 1997-01-06 1998-07-16 Pfizer Pharmaceuticals Inc. Rapidly releasing and taste-masking pharmaceutical dosage form
WO1999034832A1 (fr) * 1998-01-07 1999-07-15 Meiji Seika Kaisha Ltd. Compositions de cephalosporine amorphes, stables du point de vue cristallographique et procede de preparation de ces compositions
WO2000024379A1 (fr) * 1998-10-26 2000-05-04 Tanabe Seiyaku Co., Ltd. Procede de production de fines particules spheriques contenant un medicament
US6221402B1 (en) 1997-11-20 2001-04-24 Pfizer Inc. Rapidly releasing and taste-masking pharmaceutical dosage form
WO2010001574A1 (ja) 2008-07-01 2010-01-07 沢井製薬株式会社 タムスロシン塩酸塩を含有する球形微粒子の製造方法
JPWO2009072334A1 (ja) * 2007-12-03 2011-04-21 富田製薬株式会社 製剤用核粒子
JPWO2011081199A1 (ja) * 2009-12-28 2013-05-13 ニプロ株式会社 品質が向上した経口剤

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0436237A (ja) * 1990-06-01 1992-02-06 Taiho Yakuhin Kogyo Kk 抗腫瘍性複合製剤

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0436237A (ja) * 1990-06-01 1992-02-06 Taiho Yakuhin Kogyo Kk 抗腫瘍性複合製剤

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998030209A1 (en) * 1997-01-06 1998-07-16 Pfizer Pharmaceuticals Inc. Rapidly releasing and taste-masking pharmaceutical dosage form
US6221402B1 (en) 1997-11-20 2001-04-24 Pfizer Inc. Rapidly releasing and taste-masking pharmaceutical dosage form
WO1999034832A1 (fr) * 1998-01-07 1999-07-15 Meiji Seika Kaisha Ltd. Compositions de cephalosporine amorphes, stables du point de vue cristallographique et procede de preparation de ces compositions
WO2000024379A1 (fr) * 1998-10-26 2000-05-04 Tanabe Seiyaku Co., Ltd. Procede de production de fines particules spheriques contenant un medicament
US6692768B1 (en) 1998-10-26 2004-02-17 Tanabe Seiyaku Co., Ltd. Preparation method of drug-containing spherical fine particles
JPWO2009072334A1 (ja) * 2007-12-03 2011-04-21 富田製薬株式会社 製剤用核粒子
WO2010001574A1 (ja) 2008-07-01 2010-01-07 沢井製薬株式会社 タムスロシン塩酸塩を含有する球形微粒子の製造方法
US8529953B2 (en) 2008-07-01 2013-09-10 Sawai Pharmaceutical Co., Ltd. Process for production of spherical microparticles comprising tamsulosin hydrochloride
JPWO2011081199A1 (ja) * 2009-12-28 2013-05-13 ニプロ株式会社 品質が向上した経口剤
JP5933268B2 (ja) * 2009-12-28 2016-06-08 ニプロ株式会社 品質が向上した経口剤
JP2016138134A (ja) * 2009-12-28 2016-08-04 ニプロ株式会社 品質が向上した経口製剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP2576927B2 (ja) 1997-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6932746B2 (ja) エンザルタミドの製剤
Muley et al. Extrusion–spheronization a promising pelletization technique: In-depth review
JP3447042B2 (ja) 単一物質球形粒の製造方法
US6030644A (en) Sustained-release granular preparations and production process thereof
JP3045924B2 (ja) 放出が調整された経口薬剤調合物
JP2017226679A (ja) アピキサバン製剤
WO1995033450A1 (en) Starch acetate composition with modifiable properties, method for preparation and usage thereof
JP5567487B2 (ja) 水分封鎖剤を使用する湿式顆粒化
Lam et al. Rapid releasing naproxen Liqui-Pellet using effervescent agent and neusilin US2
JPH0819003B2 (ja) 有核顆粒およびその製造法
Ibrahim Formulation and evaluation of mefenamic acid sustained release matrix pellets
JP2576927B2 (ja) 細粒核
JPH05229961A (ja) 球形粒子、その製造方法およびそれを用いた医薬品
JP3910939B2 (ja) 単一物質球形粒、それらを用いた食品、医薬及びそれらの製法
Sinha et al. Extrusion-spheronization: process variables and characterization
WO1999058114A1 (fr) Comprimes a liberation prolongee, compositions d'addition et procede de production desdites compositions
CA3104820A1 (en) Processing method for drug substance particles of non-uniform particle size
CA3081181A1 (en) Acetaminophen preparation, and method for producing same
US5492700A (en) Process and composition for the development of controlled release gemfibrozil dosage form
JP5159091B2 (ja) 活性成分の溶出を徐放性に制御する固形製剤
IE66154B1 (en) Pharmaceutical Composition
US5358723A (en) Process and composition for the development of controlled release gemfibrozil dosage form
WO2005034919A2 (en) Method of producing dosage units of a solid drug form containing warfarin sodium salt as active component
JP2001151671A (ja) 突起付き粒子製剤
JPH05229936A (ja) 内服用顆粒製剤

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960730

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071107

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

Year of fee payment: 12

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081107

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151107

Year of fee payment: 19

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151107

Year of fee payment: 19

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151107

Year of fee payment: 19

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151107

Year of fee payment: 19

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151107

Year of fee payment: 19

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term