JPH0656490U - シャッターの巻取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形によって製作される巻取りホイールの本
体部と、そのボス部とを別に構成し、支持軸の直径の相
違に対応した内径のボス部を各工場内で容易に製造出来
るようにしたシャッターの巻取り装置を提供する。 【構成】 スラットカーテン１を、コイルスプリング４
の弾性力をかりて、シャッターケース３内の支持軸６の
外周に回動自在に軸支された巻取りホイール５に巻取る
ようにしたシャッターの巻取り装置において、上記巻取
りホイール５は、円盤形の本体部５Ｂと該本体部５Ｂ中
心の嵌合孔５Ｃに嵌合固着されて上記支持軸６に回転自
在に滑合するボス部５Ａとにより形成され、上記巻取り
ホイール５のボス部５Ａは、平板材を円筒形にカーリン
グすることで形成した円筒部材で構成し、上記巻取りホ
イール５の本体部５Ｂに形成した嵌合孔５Ｃに嵌合固着
したことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として、手動操作で開閉する軽量シャッターに用いるシャッター の巻取り装置に関し、特に、スラットカーテンを、コイルスプリングの弾性力を かりて、シャッターケース内の支持軸の外周に回動自在に軸支された巻取りホイ ールに巻取るようにしたシャッターの巻取り装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

この種のシャッター巻取り装置では、従来、巻取りホイールを製造するとき、 円盤形のホイール本体部は各工場内で型成形して製造し、支持軸に対して回転自 在に滑合するボス部は既存のパイプを購入してホイール本体部に形成した嵌合孔 に嵌合固着して製造している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、シャッター装置が取付けられる間口の大きさによって、スラッ トカーテンの長さが変わり、これに対応して支持軸の長さを変えた場合、上記支 持軸の剛性が不足して、支持軸が撓むおそれがある。この支持軸の剛性を確保す るため、しばしば、上記支持軸に使うパイプに、径違いのものを採用する場合が ある。このため、支持軸径の相違によって、改めて、ボス部内径の異なる巻取り ホイールを用意しなければならない。この場合、ホイール本体部は、支持軸の径 に合わせて各工場内で型成形して対応することが出来るが、ボス部は、既存のパ イプを購入するため特注品となり、コスト高を招く。

【０００４】

【考案の目的】

本考案は上記事情に基いてなされたもので、成形によって製作される巻取りホ イールの本体部と、そのボス部とを別に構成し、支持軸の直径の相違に対応した 内径のボス部を各工場内で容易に製造出来るようにしたシャッターの巻取り装置 を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案の巻取り装置では、図示の実施例にも明らかにしているよう に、スラットカーテン１を、コイルスプリング４の弾性力をかりて、シャッター ケース３内の支持軸６の外周に回動自在に軸支された巻取りホイール５に巻取る ようにしたシャッターの巻取り装置において、上記巻取りホイール５は、円盤形 の本体部５Ｂと該本体部５Ｂ中心の嵌合孔５Ｃに嵌合固着されて上記支持軸６に 回転自在に滑合するボス部５Ａとにより形成され、上記巻取りホイール５のボス 部５Ａは、平板材を円筒形にカーリングすることで形成した円筒部材で構成し、 上記巻取りホイール５の本体部５Ｂに形成した嵌合孔５Ｃに嵌合固着したことを 特徴としている。

【０００６】

【作用】

従って、巻取り装置のスラットカーテン１の長さなどに適合するところの支持 軸６の直径に対応した内径の円筒部材よりなるボス部５Ａを、所要の巻取りホイ ール５の本体部５Ｂの嵌合孔５Ｃに嵌合し、溶着などの適当な手段で固着するこ とで、上記本体部５Ｂとボス部５Ａとの一体化を図り、随時、支持軸６の径違い に適応することができる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を図示の実施例に基いて具体的に説明する。図において、符号１ は、シャッターのスラットカーテンであり、ガイドレール２に沿って昇降される ように構成され、また、ガイドレール上端側に設けられたシャッターケース３内 では、コイルスプリング４の弾性力をかりて、巻取りホイール５に巻取られるよ うになっている。巻取りホイール５は、そのボス部５Ａを、支持軸６に回転自在 に滑合しており、その本体部５Ｂの外周に、吊り元（図示せず）を介して、上記 スラットカーテン１を巻き付け、保持している。

【０００８】 特に、この考案では、上記巻取りホイール５の本体部５Ｂには、予め対応を要 求される最大内径の嵌合孔５Ｃが形成されており、また、上記ボス部５Ａは、平 板材をカーリングすることで形成したＣ字形断面の円筒部材で構成されていて、 これを、そのカーリング両側端縁を突き合わせ溶着することで、その時の支持軸 ６の外径に適合した内径に構成し、巻取りホイールの本体部５Ｂの嵌合孔５Ｃに 嵌合して、適当な溶着手段で、本体部５Ｂに固着するのである。

【０００９】 このような構成なので、巻取りホイールの本体部５Ｂと、これに嵌合するボス 部５Ａとの組合わせによって構成される巻取りホイール５は、工場内で板金作業 により簡単に提供することができる、ボス部としての円筒部材を用いることで、 径違いの支持軸６に対して、容易に適合できることになる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、以上詳述したようになり、スラットカーテンを、コイルスプリング の弾性力をかりて、シャッターケース内の巻取りホイールに巻取るようにしたシ ャッターの巻取り装置において、上記巻取りホイールの支持軸に回転自在に滑合 する上記巻取りホイールのボス部を、板材をカーリングすることで形成した円筒 部材で構成し、上記巻取りホイールの本体部に形成した嵌合孔に嵌合固着したの で、支持軸の直径の相違には、上記ボス部の交換だけで対応でき、特注品の使用 を避け、生産面でのコストを大幅に低減できるなどの実用上の効果が得られるこ とになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す全体の概略正面図であ
る。

【図２】上記実施例の要部の正面図である。

【図３】上記実施例の要部の分解斜視図である。

【符号の説明】

１ スラットカーテン ２ ガイドレール ３ シャッターケース ４ コイルスプリング ５ 巻取りホイール ５Ａ ボス部 ５Ｂ 本体部 ６ 支持軸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スラットカーテンを、コイルスプリング
   の弾性力をかりて、シャッターケース内の支持軸の外周
   に回動自在に軸支された巻取りホイールに巻取るように
   したシャッターの巻取り装置において、上記巻取りホイ
   ールは、円盤形の本体部と該本体部中心の嵌合孔に嵌合
   固着されて上記支持軸に回転自在に滑合するボス部とに
   より形成され、上記巻取りホイールのボス部は、平板材
   を円筒形にカーリングすることで形成した円筒部材で構
   成し、上記巻取りホイールの本体部に形成した嵌合孔に
   嵌合固着したことを特徴とするシャッターの巻取り装
   置。