JPH0656301B2 - リングレーザジャイロのディザー撓み装置 - Google Patents

リングレーザジャイロのディザー撓み装置

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JPH0656301B2
JPH0656301B2 JP62057870A JP5787087A JPH0656301B2 JP H0656301 B2 JPH0656301 B2 JP H0656301B2 JP 62057870 A JP62057870 A JP 62057870A JP 5787087 A JP5787087 A JP 5787087A JP H0656301 B2 JPH0656301 B2 JP H0656301B2
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    • G01C19/58Turn-sensitive devices without moving masses
    • G01C19/64Gyrometers using the Sagnac effect, i.e. rotation-induced shifts between counter-rotating electromagnetic beams
    • G01C19/66Ring laser gyrometers
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の背景] この発明は、一般に回転センサ、特定的に、リングレー
ザジャイロ回転センサに関するものである。さらに特定
的に、この発明は、ロックイン効果を減じるためにリン
グレーザジャイロの入力軸のまわりに回転運動を許容
し、コニング(coning)誤差を減じるために他のすべての
自由度に対して非常に高い剛性を与えるためのリングレ
ーザジャイロの枠を支持するためのディザー撓み装置に
関するものである。
リングレーザジャイロは、回転を検出するためにサニャ
ック効果を用いる。閉ループの2つの逆伝搬する光ビー
ムは、ループの面に垂直な軸をまわるループの回転速度
に正比例して異なる走行時間を有するであろう。一般
に、回転を検出するためにサニャック効果を用いるため
の2つの基本的技術がある。第1の技術は、外部源、典
型的にはレーザからサニャックリングに注入された2つ
の逆伝搬するビーム間の微分位相のシフトを測定するこ
とを伴なう干渉計的アプローチである。リングは、光ビ
ームを路のまわりに向ける鏡によって、または光ファイ
バのコイルによって規定されるかもしれない。路を抜け
出すビームは、干渉し、普通、縞模様と呼ばれる明と暗
の線のパターンを作り出す。縞模様の絶対変化は、リン
グの回転を示す。このような装置に伴う主要な困難性
は、嚮導の応用における興味ある回転速度に対しては変
化が大変小さいということである。
リングレーザジャイロは、逆に伝搬するビーム相互間の
サニャック位相差を周波数差に転換するために、閉され
た空洞の共振特性を用いる。リングレーザジャイロに用
いられる光のほぼ1015Hzの高い光周波数により、
微小の位相変化は、たやすく測定されるうなり周波数に
なるようにされる。
リングレーザジャイロは、逆伝搬するビームに横切られ
る閉路を通るセンサ軸を有している。リングレーザジャ
イロが、そのセンサ軸のまわりに回転しないときは、2
つの逆伝搬するビームの光路は、2つのビームが同一の
周波数を有するように同一の長さを有する。そのセンサ
軸のまわりを回るリングレーザジャイロの回転により、
回転方向に進行する光の実効路長は、回転方向と反対に
進行する波の実効路長が減る一方で、増す。
リングレーザジャイロは、レーザを放出する媒質、すな
わち利得媒質が空洞の外側か、または内側かによって、
受動または能動に分類されるかもしれない。能動リング
レーザジャイロにおいては、閉光路により規定される空
洞は発振器になり、2つの方向からの出力ビームは、回
転速度の尺度であるうなり周波数を与えるために共にう
なる。発振器によるアプローチは、空洞共振器の周波数
フィルタ動作特性が、多くのオーダの大きさにより、受
動空洞以下に狭められ、非常に正確な回転感知電位を与
えることを意味する。現在まで、主要なリングレーザジ
ャイロ回転センサに対する努力は、能動リングレーザに
つぎこまれてきた。目下、市場で入手可能なすべての光
回転センサは、能動リングレーザジャイロである。
リングレーザジャイロの回転速度が、ある範囲内である
とき、ビーム相互間の周波数差は消える。この現象は、
周波数ロックイン、またはモードロック動作と呼ばれ、
低い回転速度においては、リングレーザジャイロが、装
置が回転していないという偽の指示を生じるので、これ
がリングレーザジャイロの主要な難点である。リングレ
ーザジャイロの回転速度が、ロックインが生じるぐらい
の値に始まり、それから減じられれば、ビーム相互間の
周波数差は、或る入力回転速度で消える。この入力回転
速度は、ロックインしきい値と呼ばれ、Ωで表示され
るかもしれない。ロックインが生じる以上の回転速度の
範囲は、リングレーザジャイロのデッドバンドである。
ロックインは、ビーム相互間の光の結合により生じると
信じられている。結合は、ビームを閉路に閉込める鏡か
らの後方散乱に主に由来する。後方散乱により、各々の
方向のビームが、他の方向に伝搬するビームの周波数を
有する小さな成分を含むようにされる。リングレーザジ
ャイロのロックイン効果は、従来の電子発振器において
長い間観察され理解されてきた結合と同じである。
2つのビーム間の周波数差の符号が逆転すると、ある点
で、周波数が0になるので、ビームはロックインする傾
向がある。リングレーザジャイロの出力は、周波数差か
ら引き出されるので、誤差は出力角に溜まる。2つのビ
ームがロックインされる周期は、普通、非常に期間長さ
が短いので、誤差は大変小さい。しかしながら、誤差は
累積し、やがて、誤差は正確な航行システムにおいて明
らかになり得る。この誤差は、ランダムウォークあるい
はランダムドリフトと呼ばれる。
誤った回転速度の情報が、リングレーザジャイロより出
力されるようにすることに加えて、ロックインにより、
定在波が、鏡表面に現われるようにされる。これらの定
在波は、高低の吸収域の格子を作り出すかもしれず、そ
れは、ビームとロックイン間の結合を増す損失を局部的
に作り出す。鏡は、リングレーザジャイロがロックイン
の状態で動作するようにしておくことにより、永久に歪
まされるかもしれない。
低い回転速度を正確に測定することができないことは、
航行システムにおけるリングレーザジャイロの効率を減
じる。このようなシステムにおけるリングレーザジャイ
ロの効率的使用を高めるために、ロックイン効果を減じ
るか、あるいはなくすための実質的な量の研究開発の仕
事があった。
ロックインの問題を解くためのいくつかの公知のアプロ
ーチがある。このようなアプローチの1つは、リングレ
ーザジャイロをそのセンサ軸のまわりに機械的に発振さ
せ、そのため、装置が絶えず、デッドバンド中を掃引
し、決してそこでロックインされないことを伴なう。リ
ングレーザジャイロのこの機械的な発振は、普通、ディ
ザー動作と呼ばれる。典型的なリングレーザジャイロ
は、数アーク分の角変位を伴ない、約400Hzでディ
ザーされるかもしれない。
機械的なディザー動作は、リングレーザジャイロ枠を、
中心部分から延びる複数個の羽根あるいはブレードを含
む撓み装置上に装着することによりなしとげられる。各
々のブレードは、その両側に装着される1対の圧電材料
を有している。各々のブレードの1つの圧電材料の長さ
が増し、一方で、他方の圧電材料の長さが減らされるよ
うに、電圧が圧電材料に印加される。圧電材料のこれら
の長さ変化の影響は、圧電材料の装着を通して、ブレー
ドに伝達される。各々のブレードの一方の長さが増し、
他方が短くなることにより、ブレードは、各々のブレー
ドがリングレーザジャイロの軸のまわりに小さな回転を
経験するように撓むか、あるいは曲がるようにされる。
電圧は、ブレードの位相が常に振動し、ブレードに装着
されたリングレーザジャイロ枠が軸のまわりに回転する
ように発振する。
本体のディザーは、ディザー発振により、リングレーザ
ジャイロの枠が、センサ軸のまわりだけに回転するよう
にしなしとげられなければならない。他の軸のまわりの
いかなる小さな回転要素も、センサ軸が、円錐形の路
で、それが指すべき方向に歳差が生じるようにする。軸
のこの動作がコニングと呼ばれる。ディザー動作に由来
する軸の方向のいかなる変化も、誤差をリングレーザジ
ャイロの出力に導入する。航行システムは、センサ軸が
互いに直交して、器具ブロックに装着される3つのリン
グレーザジャイロを含むので、ディザー発振の機械的結
合がありそうである。
コニングを減じるために、撓みの発振面は、センサ軸と
垂直にされ、ディザーの軸は、非常に近い許容範囲で、
センサ軸に共線である。他の軸のまわりの発振をさらに
最小にするために、ディザー撓みは、他の軸のまわりで
発振するいかなる傾向にも抵抗するために、可能な限り
堅固でなければならない。すべての機械システムは、発
振の固有周波数を有しているので、一般に、他の軸のま
わりの幾分小さな量の発振があるだろう。典型的な先行
技術のディザー撓みは、1000Hz以下の回転および
並列の共振周波数を有し、比較的高いコンプライアンス
を有しているので、比較的低いコニング周波数と組合わ
されると、大きなシステムバイアス誤差を導く。これら
のコンプライアンスの撓み(compliant flexures)は、
比較的大きな振幅枠入力軸運動を許容し、それはシステ
ムブロック運動と結合して、ソフトウェアで補い得ない
角誤差を引き起こす。
この発明の譲受人であるリットン・システムズ・インコ
ーポレーテッドに譲渡された、ハッチングス(Hutching
s)らの米国特許第4115004号は、ジャイロスコ
ープの発振によるケースの発振動作を減じるために、リ
ングレーザジャイロのケースに平衡錘を装着する2重ば
ねシステムを開示する。この2重ばねシステムは、ケー
スとジャイロの間に装着される第1の組のばねと、ケー
スと平衡錘の間に装着される第2の組のばねを含む。
リットン・システムズ・インコーポレーテッドに譲渡さ
れた、マクネアー(Mc Nair )らの米国特許第4309
107号は、ジャイロをディザーすることによって発生
する振動エネルギーを隔離するためのリングレーザジャ
イロディザー機構を開示し、そのエネルギが、ジャイロ
の装着ケースに通ることを妨げる。マクネアーらは、ジ
ャイロをハウジングあるいはケースに装着し、平衡錘を
ジャイロに装着し、平衡錘をケースに装着する3つのば
ねシステムを開示する。この配置は、ロックインを妨げ
るために機械的ディザー動作によって引き起こされるジ
ャイロ内の発振に反作用を与えるために、平衡錘を用い
ることにより、ジャイロのケースに通る角振動エネルギ
の量を減じる。
リットン・システムズ・インコーポレーテッドに譲渡さ
れたマクネアーの米国特許第4321557号は、粘性
の流動体の貯水槽を形成するために、レーザディザー懸
下機構に装着されたプレートとリングレーザジャイロの
ケースの下表面との間に、対の弾性リングが置かれてい
るリングレーザジャイロ結合システムを開示する。粘性
の流動体は、ケースとディザー懸下機構との間に熱応力
が伝達するのを減じる。
リットン・システムズ・インコーポレーテッドに譲渡さ
れたワート(Wirt )らによる米国特許第434918
3号は、リングレーザジャイロディザー動作機構のため
のばね撓みアセンブリを開示する。このアセンブリは、
各々のばねが4つの圧電ウェハによって駆動される、ハ
ブとリムの間に半径方向に延びる複数個の撓みばねを含
む。各々のばねは、リムとハブの共通の軸に平行な軸の
まわりを回る減じられた慣性モーメントと、リムへの装
着領域における増加した周辺の曲げを有する。
ビュラード(Bullard)の米国特許第3464657号
は、振動エネルギを計器から隔離するために、フレーム
と航空機計器の装着プラットホームとの間に接続された
単一の一組のばねを開示する。
キルパトリック(Killpatrik )の米国特許第3373
650号は、周波数の変化するバイアスが、逆伝搬する
ビームの少なくとも1つに与えられるディザー動作シス
テムを開示する。変化するバイアスにより、逆伝搬する
ビーム相互間の変化する周波数差が引き起こされる。こ
の周波数差は、一般に、ロックインしきい値において起
こる周波数差より大きい。周波数差の極性は、符号逆転
相互間の時間間隔にわたる周波数差の時間積分が実質的
に0になるように、定期的に変えられる。
カマー(Kumar)らの米国特許第4436423号は、
リングレーザジャイロ本体の中央の穿孔内に軸方向に装
着されるねじりヒンジを含むリングレーザジャイロの懸
下を開示する。ヒンジは、ヒンジに対するジャイロのね
じり運動を許容するために、半径方向に延びるスリット
を有する複数個の角度で間隔をあけられた翼部分を含
む。複数個の間隔のあけられた湾曲したセグメントは、
翼部分と穿孔の向かい合う表面との間の空隙をブリッジ
し、ヒンジに固定するためにそこにセメントで接合され
ている。
先のリングレーザジャイロディザー撓みは、熱変動が、
路長を変化させたり、共振空洞内の逆伝搬するビームを
一直線にしないといったような問題を引き起こすことを
妨げるために、熱応力を吸収するために、ポリウレタン
接着剤などのような比較的撓み性のある接着剤によって
フレームに装着される。非整列は、リングレーザジャイ
ロの電力出力を減じる。路長の変化は、共振空洞の共振
波長と、レーザ放出媒質が利得を与えるであろう波長を
変える。波長を変えることは、リングレーザジャイロの
換算計数を変え、それは、リングレーザジャイロにより
与えられる測定値の正確さが、公知で、一定の換算係数
を必要とするからその動作中において不所望である。
リングレーザジャイロの枠にディザー撓みを装着するた
めの先の方法の過度の撓み性は、コニング誤差を増し、
ディザー撓みアセンブリの共振周波数を低くする。典型
的な先行技術のディザー撓みは、約400−700Hz
の共振周波数を有する。リングレーザジャイロは、約3
00−500Hzで、センサ軸のまわりをディザーされ
るので、1つの軸のまわりのディザー振動は、他の軸に
伝達される。これらの先のディザー撓みの共振周波数
は、ディザー周波数に十分近く、ディザー駆動は、また
嚮導システムに典型的に含まれる他のリングレーザジャ
イロの軸のまわりの発振を引き起こす。
先のディザー撓みは、枠の一般的に円筒形の空洞に嵌ま
り、ディザー撓みの外表面は、正確に機械加工され、円
筒空洞と同心的に一直線にされなければならない。ディ
ザー撓みと円筒形空洞の壁との間には、撓み性のある接
着剤を受けるために、均等な空間が提供されていなけれ
ばならない。構成要素の非整列あるいは空隙の不均一に
より、枠内に応力点が引き起こされ、このような応力点
は、リングレーザジャイロの性能をひどく減らすかもし
れない。
[発明の要約] この発明に従ったリングレーザジャイロのディザー撓み
装置は、以下の特徴を有する。以下の文章において、
( )内の符号は、図面を参照して説明される実施例の
各部材を示す符号である。
リングレーザジャイロ(10)のディザー撓み装置は、
空洞(22)を有する枠(12)の中に形成される。デ
ィザー撓み装置は、ディザー撓み部(46)を有する。
ディザー撓み部(46)は、縦軸を有する中央部分(6
0)と、各々がその中央部分に接続された内方端部とそ
の中央部分から突出する外方端部とを有する複数個の羽
根部分(64〜71)とを含む。ディザー撓み装置は、
撓みリング(62)と、撓みボス(74)と、円筒状の
支持リング(58A,58B)と、第1の支持ボス(1
00)と、第2の支持ボス(102)とを備える。撓み
リング(62)は、ディザー撓み部(46)の中央部分
のまわりで羽根部分の外方端部に接続されている。撓み
ボス(74)は、撓みリングの外周中央部のまわりに形
成されている。支持リング(58A,58B)は、撓み
リングを取囲んでいる。撓みボスに接合された支持リン
グの中央部分は、撓みリングと支持リングとの間に第1
の間隙(110)と第2の間隙(112)を形成する。
第1の支持ボス(100)は、支持リングの第1の端部
から半径方向外方に延在するように形成されている。第
2の支持ボス(102)は、支持リングの第2の端部か
ら半径方向外方に延在するように形成されている。第1
と第2の支持ボスは、空洞の内側で枠に接合するために
配置されており、枠と支持リングとの間に第3の間隙
(113)を形成する。
この発明においては、撓みリング(62)の外周中央部
のまわりに撓みボス(74)が形成されている。この撓
みボス(74)と支持リング(58A,58B)は、撓
みリングと支持リングとの間に第1の間隙(110)と
第2の間隙(112)を形成する。
また、第1の支持ボス(100)が支持リングの第1の
端部に形成されている。第2の支持ボス(102)は支
持リングの第2の端部に形成されている。第1と第2の
支持ボスが枠に接合されることにより、枠と支持リング
との間に第3の間隙(113)が形成される。
これにより、第3の間隙(113)は、撓みリングと枠
との間に、熱応力、または半径方向に向かう機械的な振
動を伝達するための直接の経路が存在しないように、撓
みボス(74)に対向する。そのため、ディザー(回転
振動)のメカニズムによって引き起こされる半径方向の
熱膨張と熱収縮による力は、第1と第2の間隙を横切っ
て撓みリングと支持リングとの間に直接、伝達すること
はない。また、上記の熱膨張や熱収縮によって生じる力
は、第3の間隙を通って支持リングと枠との間に直接、
伝達することはない。
したがって、この発明のディザー撓み装置によれば、デ
ィザー撓み部の外側の撓みリングと枠との間に支持リン
グを介在させて第1、第2および第3の間隙を形成する
ことにより、ディザー撓み部と枠との間に熱応力と機械
的な振動が直接に伝達することは妨げられる。これによ
り、リングレーザジャイロの光路の歪みが回避される。
この発明は、振動とコニングに対する感度が改善されて
低くなってディザー撓み機構を提供する。この発明のデ
ィザー撓みは、リングレーザジャイロをディザーするた
めに、リングレーザジャイロの枠内の空洞に装着して形
成される。ディザー撓みは、中央のハブ部分と、各々が
ハブから延びる内側端部を有する複数個の湾曲した羽根
とを含む。羽根の外側端部は、中央部分から突出し、撓
みリングは、湾曲した羽根の外側端部に接続される。こ
の発明のディザー撓みの羽根は、ハブに接続される湾曲
した部分と、湾曲した部分と撓みリングとの間に含まれ
る直線部分を含むことが好ましい。
複数個の羽根は、羽根の各々の対が、それとハブとの接
続において、接近して間隔があけられた湾曲した部分を
有して、対に並べられることが好ましい。湾曲した部分
は、各々の対の羽根の直線部分が、中心部分から半径方
向の距離が増えるように拡がるように向き合う湾曲を有
している。
この発明のディザー撓みは、湾曲した羽根の直線部分の
両側に装着された対の圧電アクチュエータ要素を含むの
が好ましい。圧電駆動要素は、駆動要素への駆動電圧の
印加が、撓みリングを、リングレーザジャイロのセンサ
軸のまわりに回転させるような極性を有する。
この発明のディザー撓みは、また撓みリングの外周の中
央部分のまわりに形成されるボスを含むかもしれない。
好ましくは対の支持リング部材を含む支持リングは、撓
みリングのまわり、ボスの上に接着され、ボスの両側、
撓みリングと支持リングとの間に対のボイドを形成す
る。支持リングは、リングレーザジャイロの枠に接着さ
れるためにその上にボスを有し、第1と第2のボスの間
にリングレーザジャイロの枠と第1および第2の支持リ
ングとによって限られた第3のボイドを形成する。リン
グレーザジャイロの枠と、第1および第2の支持リング
とは、ディザー撓みの熱応力が、リングレーザジャイロ
の枠に歪を引き起こすのを妨げるために、実質的に同一
の熱膨張係数を有する。
この発明は、また中央のボイドとその中に閉空洞を有す
る枠を含み、閉空洞は光路を規定し、さらに、中央のボ
イドの内側に位置決めされるディザー撓みを含み、ディ
ザー撓みは外側の撓みリングを含み、さらに、中央のボ
イドの内側にディザー撓みを装着するための手段とを含
み、外側の撓みリングの前記枠との間に複数個の環状の
ボイドを形成して、ディザー撓みとフレームとの間に熱
応力と機械的振動が伝達することを妨げて、光路の歪み
を避けるリングレーザジャイロを含むかもしれない。
リングレーザジャイロの枠をディザーするためのこの発
明の方法は、複数個の湾曲した羽根を、ディザー撓みの
中央のハブ部分から延ばす段階を含み、そのため各々の
湾曲した羽根は、ハブに接続された内側端部と、ハブか
ら突出する外側端部を有し、さらに湾曲した羽根の外側
端部に接続される中央部分のまわりに撓みリングを形成
する段階を含む。この発明の方法は、また羽根の各々
が、中央のディザー撓み部分に接続される湾曲した部分
を有し、湾曲した部分と撓みリングとの間に直線部分を
有するように形成する段階を含むかもしれない。この発
明の方法は、さらに複数個の羽根を対に並べる段階と、
羽根の各々の対が、中央のディザー撓み部分に接続され
る点で接近して間隔のあけられた湾曲部分を含むように
形成する段階と、各々の対の羽根の直線部分が、中央の
ディザー撓み部分から半径方向の距離が増すにつれ拡が
るように、向き合う湾曲を有するように湾曲部分を形成
する段階とを含む。
この発明の方法は、さらに羽根の連続する対相互間の中
央のハブ部分から延びる複数個のローブを形成する段階
と、ローブの各々に穿孔を形成する段階と、中央部分を
軸受台に装着するために、各々の穿孔内への配置のため
に装着ボルトを提供する段階とを含むかもしれない。
この発明の方法は、さらに湾曲した羽根の直線部分の両
側に、対の圧電アクチュエータ要素を装着する段階と、
圧電駆動要素が、それへの駆動電圧の印加が撓みリング
を、リングレーザジャイロのセンサ軸のまわりに回転さ
せるように極性を有するように形成する段階を含むこと
が好ましい。
この発明の方法は、さらに撓みリングの外周の一部のま
わりにボスを形成する段階と、ボスの第1の部分をカバ
ーし、撓みリングと第1の支持リングとの間に第1のボ
イドを形成するために、リングのまわりに第1の支持リ
ングを接着する段階を含むかもしれない。この方法は、
また第1の支持リングに第1の支持ボスを形成する段階
と、第1の支持ボスをリングレージジャイロの枠に接着
する段階を含むかもしれない。この方法は、またボスの
残余の部分を覆い、撓みリングと支持リングとの間に第
2のボイドを形成するために、撓みリングのまわりに第
2の支持リングを置く段階と、第2の支持リングの上に
第2の支持ボスを形成する段階と、第2の端部のボス
を、リングレーザジャイロの枠に接着する段階を含むか
もしれない。
この発明の方法は、さらに、ディザー撓みの熱応力が、
リングレーザジャイロの枠に歪を引き起こすのを妨げる
ために、実質的に同一の熱膨張係数を有するように、リ
ングレーザジャイロのフレームと第1および第2の支持
リングとを形成する段階を含むことが好ましい。
この発明の方法は、さらに撓みリングの外周の中央部分
のまわりに中央のボスを形成する段階と、ボスを覆い、
撓みリングと支持リングとの間に第1のボイドと第2の
ボイドを形成するために、撓みリングのまわりに支持リ
ングを接着する段階と、支持リングの上に第1の端部の
ボスを形成する段階と、支持リングの上に第2の端部の
ボスを形成する段階と、第1および第2の端部のボスを
リングレーザジャイロの枠に接着する段階と、リングレ
ーザジャイロの枠と支持リングとによって限られる第3
のボイドを形成する段階を含むかもしれない。
リングレーザジャイロを形成するためのこの発明の方法
は、ボイドとその中に閉空洞を有するフレームを形成す
る段階を含み、閉空洞は中央のボイドに支持リングを装
着する光路を規定し、さらに、支持リングの両端に対の
支持ボスを形成する段階と、ボスをフレームに中央のボ
イドの内側に接着する段階とを含み、ボス支持リングの
中央部分および枠が、フレームと支持リングの中央部分
との間に環状のボイドを形成するために協働する。この
方法は、またディザー撓みを支持リングの内側に装着す
る段階を含み、ディザー撓みは中央のハブ部分、外側の
撓みリング、中央のハブ部分と外側の撓みリングとの間
に延びる複数個の羽根を含み、さらに、外側の撓みリン
グの外周のまわりに撓みボスを形成する段階と、ボスを
支持リングに接着する段階を含み、撓みボスと支持リン
グと支持ボスが、光路の歪みを避けるために、前記ディ
ザー撓みと枠との間の熱応力と機械的振動の伝達を妨げ
るために協働する。
リングレーザジャイロを形成するためのこの発明の方法
は、さらに中央のボイドとその中に閉空洞を有するフレ
ームを形成する段階を含み、閉空洞が光路を規定し、さ
らに、外側の撓みリングを含むディザー撓みを中央のボ
イドの内側に置く段階と、ディザー撓みを中央のボイド
の内側に装着する段階を含み、外側の撓みリングと枠と
の間に複数個の環状のボイドを形成して、ディザー撓み
と前記枠との間に熱応力と機械的振動の伝達を防いで、
光路の歪みを避ける。
この発明のディザー撓みと方法は、逆伝搬する光ビーム
に対して長方形の路を有するリングレーザジャイロを参
照して説明されるが、この発明はこの特定の路の形状に
限られない。特に、この発明は、三角形の路を有するリ
ングレーザジャイロにも適用できる。
[好ましい実施例の説明] 第1図を参照すると、リングレーザジャイロ10は、4
つの装着面14−17を形成するために角が切り取られ
たおおむね長方形を有している枠12を含む。複数個の
鏡18−21は、装着面14−17にそれぞれ装着され
ている。空洞22は、鏡18−21相互間に、枠12を
まわって路を形成するために、枠12内に形成される。
レーザ放出媒質24は、その中に逆伝搬する光ビーム2
6,28を生じるために空洞22内に位置決めされる。
レーザ放出媒質は、典型的に、空洞22の領域30に閉
込められたヘリウムとネオンの混合物である。エネルギ
は、電圧を対のアノード32,34とカソード36とに
印加する電力源(図示せず)によって、レーザ放出媒質
24に伝えられる。他の構成が、リングレーザジャイロ
10に用いられるかもしれない。リングレーザジャイロ
10の基本的な説明は、例示によって表わされるが、そ
れはこの発明を特定のリングレーザジャイロの構造に限
定するものではない。
鏡の1つ、たとえば鏡18は、各々のビームの一部が、
鏡18の背面に装着されたプリズム38に入るように一
部透過性である。プリズム38は、逆伝搬するビーム
が、光検出器40に衝突する前に互いに干渉するように
それらを組合わせるために形成されている。
2つの逆伝搬するビームは、空洞22がその縦軸42の
まわりに回転するときに、鏡18−21からの連続的な
反射によって、空洞22のまわりを循環する位相シフト
を受ける。2つの逆伝搬するビームの位相の差は、縦軸
42を回る空洞22の回転速度を表示する。空洞22
は、2つのビームに対して共振空洞として働くので、各
々のビームの周波数は、位相シフトが検出可能であるよ
うにきっちりと規定される。
2つの周波数はヘテロダインし、その周波数がリングレ
ーザジャイロの縦軸42のまわりを回る回転速度に正比
例するうなり信号を形成する。第7図を参照すると、単
純でバイアスされていないリングレーザジャイロの回転
速度が、ロックインしきい値速度Ωに減じられると
き、逆伝搬するビームは同じ周波数でロックする。逆伝
搬するビームの周波数は、回転速度±Ωの範囲で同じ
であり、それは第7図に示されるロックインデッドバン
ドである。第7図を参照すると、リングレーザジャイロ
10からの信号出力は、デッドバンド付近で非線形にな
り、それは理想のリングレーザジャイロの出力から退去
する。
第8図を参照すると、ロックインは鏡18−21から後
方散乱される放射によって主に引き起こされると信じら
れる。逆伝搬するビームは、鏡18−21の各々に、4
5゜の入射角でぶつかるので、理想的な完全に平坦な鏡
からは後方散乱する放射は起こらないであろう。各々の
ビームの主要部は、たとえば、反射の法則に従って、鏡
18から前方に反射される。しかしながら、鏡18−2
1が非常に高品質であっても、表面の不完全さにより、
各々のビームのあらゆる方向への正反射が引き起こされ
る。反対方向を向くビームに対して受入立体角で後方散
乱される1つのビームからの光の部分はそこで結合す
る。受入立体角は、光の波長と空洞22の直径に依存す
る。45゜の入射角を有する典型的な四角いリングレー
ザジャイロ10に対しては、鏡18−21のどれか1つ
からの全正反射の約10分の1が、逆伝搬するビーム
の受入角に散乱される。
第9A図を参照すると、回転速度がロックインしきい値
から遠いときに、検出器40の出力は時間を関数に正弦
状である。第9B図を参照すると、回転速度がロックイ
ンしきい値に近いとき、検出器40の出力は所望の正弦
波形から歪められる。49cmの空洞長さを有する典型的
なリングレーザジャイロにとっては、ロックインしきい
値は約100゜/hrである。それゆえ、リングレーザジ
ャイロ10から満足すべき結果を得ることは、ロックイ
ンを避けるだけでなく、デッドバンド近くの回転速度を
避けることも要求する。
リングレーザジャイロ10は、枠12内の中央通路48
に装着されるディザー撓み46を含む。ディザー撓み4
6が満さなければならない厳重な要件がある。ディザー
撓み46は、空洞22の非整列を避け、逆伝搬するビー
ムに対する空洞22の光路長さの歪みを避けるために、
いかなる熱応力も枠12に本質的に伝達してはならな
い。
ロックインに由来する誤差を最小にするために、リング
レーザジャイロ10の枠12は第6図に示される軸受台
47に関連して発振される。第2図および第6図を参照
すると、枠12は、ディザー撓み46に装着される。デ
ィザー撓み46は、フレーム12を軸受台47に接続す
るために、穿孔50,51内の、第6図に示される撓み
装着ボルト54,56のような締具を受けるために、そ
の中に複数置の穿孔50−53を含む。撓み装着ボルト
(図示せず)は、またディザー撓み46が軸受台47に
装着されるときに、穿孔52,53に位置決めされる。
第2図、第5図および第6図を参照すると、対の円筒
(支持リング)58A,58Bが、ディザー撓み46と
枠12の間に位置決めされ、それらは枠12と同じ熱膨
張係数を有するガラスセラミック材料で形成されること
が好ましい。ガラスセラミック円筒58A,58Bは、
実質的に同一で、それゆえ、円筒58Aのみが第5図に
示されている。ガラスセラミック円筒58A,58Bの
長さと厚みは、ディザー撓み46と枠12の間の熱的な
不釣合いが本体を歪ませるのを防ぐために、応力吸収を
提供するように設計されている。ディザー撓み46は、
典型的にスーパーアンバーとして知られる合金で形成さ
れ、枠12はガラスセラミック材料で形成されている。
ガラスセラミック円筒58A,58Bと枠12との間の
インターフェイスにおける歪を避けることは、レーザの
空洞整列にとって臨界的である。計算とテストは、ガラ
スセラミックの円筒58A,58Bが、枠12上の応力
を以前の設計以下の大きさのオーダに減じていることを
示した。ディザー撓み46は温度が増すと延びるが、ガ
ラスセラミック円筒58A,58Bが、ディザー撓み4
6の熱的膨張と収縮に関連する熱応力の99%以上を吸
収する。
第2図を参照すると、ディザー撓み46は、中央部分6
0と、複数個のブレードあるいは羽根に接続する外リン
グ(撓みリング)62を含む。図示された例示的な好ま
しい実施例は、8つのブレード(羽根部分)64−71
を含むが、この発明は図示されたブレードの数に限定さ
れない。逆伝搬するビームに対して28cmの路長を提供
するために形成される空洞22を有するリングレーザジ
ャイロ10とともに用いるために設計されたこの発明の
好ましい実施例においては、外リング62は、約1.5
95in.の内径と、約0.35in.の厚みを有してい
る。ボス(撓みボス)74は、外リング62の中央外側
部分の上に形成されている。ボス74における外リング
62の外径は、約1.7in.である。円筒58の長さは
約1.2in.であることが好ましく、ボス74の長さは
約0.4in.以下である。
穿孔50−53は、中央部分から半径方向に外側へ突出
するローブ78−81内に形成されていることが好まし
い。穿孔50−53は、それらの縦軸が中央部分のまわ
りに45゜の間隔をおかれるように配置されているのが
好ましい。ローブは実質的に同一で、それゆえ、ローブ
78のみがここでは詳細に説明されている。第2図を参
照すると、ローブ78は幅約0.3in.を有するネック
84を有する。ネックは、約0.4in.の最大幅を有す
るように、ローブの本体を形成するために滑かな対の弧
に沿って広くなる。ローブ78は、約0.2in.の半径
を有するおおむね半筒状部分86で終わる。穿孔51
は、半筒状部分86の湾曲の弧と同心であるように形成
され、約0.076in.の半径を有する。
ブレード64−71は、対のブレードが隣接するローブ
相互間にあるように、ディザー撓み46の中央部分から
延びる。たとえば、ブレード64,71は、外リング6
2へ、ローブ78,79間に延びる。ブレード64−6
7は、相互に実質的に同一であり、かつブレード68−
71は相互に実質的に同一である。それゆえ、ブレード
64,71のみがここでは詳細に説明される。この発明
の構造を明らかにする必要があるときには、他のブレー
ドについて参照がなされる。
第2図を参照すると、ブレード64は、ディザー撓み4
6の中央部分から突出する時計まわりに湾曲した部分9
0を有する。湾曲部分90は、約0.041in.の厚さ
と、約0.187in.の湾曲の半径を有することが好ま
しい。直線部分92は、湾曲部分90から外リング62
へ延び、直線部分の長さは約0.25in.である。直線
部分92とブレード64,71相互間の角度を二分する
ディザー撓み46の半径との接合点との角度は、約38
゜である。
ブレード71は、ディザー撓み46の中央部分から突出
する反時計回りに湾曲する部分94を有する。湾曲部分
94の湾曲半径と弧の長さは、実質的にブレード64の
湾曲部分90のそれらと同一である。直線ブレード部分
96は、湾曲部分94から外リング62へ延びる。直線
部分92,96の接合点相互間の外リング62の弧の長
さは、外リング62の内径に沿って、約1.0in.であ
る。
第3図および第6図を参照すると、ローブ79の長さ
は、ネックにおけるより半筒状部分における方が短いこ
とが好ましく、そのため穿孔内に置かれたボルトのヘッ
ドは、ネックと外リング62に境を接する領域を越えて
突出しない。ボルトは、ディザー撓み46をそれにしっ
かりと装着するために、十分な距離で軸受台内に突出す
る。
第2図および第4図ないし第6図を参照すると、ガラス
セラミック円筒58Aは、約1.69in.の内径と、約
1.76in.の外径を有することが好ましい。ガラスセ
ラミック円筒58Aの端部のまわりに延びるボス(第1
の支持ボス)100は、約1.796in.の外径を有
している。ボス100に実質的に同一であるボス(第2
の支持ボス)102は、ガラスセラミック円筒58Bの
端部のまわりに延びる。ガラスセラミック円筒58A,
58Bは、外リング62上に装着され、ボス100,1
02は、ディザー撓み46の両端に隣接している。
第6図に示されるように、ガラスセラミック円筒58
A,58Bは、外リング62上のボス74が、ガラスセ
ラミック円筒58A,58Bの対の端部106,108
の内径にそれぞれ接触するところのみで、ディザー撓み
46の外リング62に触れる。接着剤が、金属のディザ
ー撓み46をガラスセラミック円筒58A,58Bに固
定する。ガラスセラミック円筒58A,58Bは、枠1
2内の円筒の空洞48内に嵌まり、ガラスセラミック円
筒58A,58Bのボス100,102のみが、それぞ
れ枠12のガラス材料に接触する。それゆえ、リングレ
ーザジャイロ10において、金属のディザー撓み46と
枠12のガラス材料とは接触せず、それが、ディザー撓
み46の熱による寸法変化が、枠12に明らかな影響を
与えることを妨げる。
ディザー撓み46をガラスセラミック円筒58に接着
し、ガラスセラミック円筒58を枠12に接着するのに
用いられる接着剤は、堅くなるために、キュアするタイ
プのものであるかもしれない。ディザー撓みをリングレ
ーザジャイロの枠に接着するために用いられるポリウレ
タンのような先の接着剤(図示せず)は、熱変動が、路
長を変えたり、または空洞22内の逆伝搬するビームが
一直線にならないような問題を引き起こさないようにす
るために、熱応力を吸収するために比較的撓み性がなけ
ればならなかった。非整列は、リングレーザジャイロ1
0のパワー出力を減じる。路長変化は、空洞22の共振
波長を変え、レーザ放出媒質が利得を与えるであろう波
長を変える。波長を変えることは、リングレーザジャイ
ロの換算係数を変え、それはリングレーザジャイロによ
って与えられる測定の正確さが、公知の一定の換算係数
を要求するのでその動作中不所望である。
リングレーザジャイロの枠にディザー撓みを装着するた
めの先行技術の方法は、あまりに撓み性を許容するとい
う欠点があり、それはコニング誤差を増し、センサ軸以
外の軸をまわる発振に対するディザー撓みアセンブリの
共振周波数を低くした。典型的な先行技術のディザー撓
みは、約600Hzの軸はずれの共振周波数を有してい
る。ディザー撓み46は、実質的に先の構造より堅固で
あり、約1500Hzの軸はずれの共振周波数を有す
る。初期のディザー撓みは、1アーク秒/g より大きい
入力軸弛みを有していた。この発明のディザー撓み46
は、0.2アーク秒/g 以下の入力軸弛みを提供する。
ディザー撓み46は、製造と性能について、先行技術の
ディザー撓みを越える重要な利点を提供する。第6図を
参照すると、ディザー撓み46とガラスセラミック円筒
58A,58B間の唯一の接触は、ボス74と、ガラス
セラミック円筒58A,58Bの端部106,108と
のそれぞれの接続点においてである。外リング62とガ
ラスセラミック円筒58A,58B間の領域は、1対の
環状ボイド(第1の間隙と第2の間隙)110,112
を規定する。ガラスセラミック円筒58A,58Bと枠
12は、ボス100,102の間に延びるボイド(第3
の間隙)113を囲む。ボイド113は、ディザー撓み
46とフレーム12との間に、熱応力、または半径方向
に向けられた機械的振動の伝達のための直接の路がない
ようにボス74に向かい合う。本質的にいかなるエネル
ギも、ボイド110,112を横切って、外リング62
とガラスセラミック円筒58A,58B間に、またはボ
イド113を通って、ガラスセラミック円筒58A,5
8Bと枠12との間に伝達しない。熱応力はガラスセラ
ミック円筒58A,58Bによって吸収され、それは温
度が増して、ディザー撓み46が膨張するときに、ボイ
ド113内に膨張する。ディザー撓みの熱膨張の結果
は、ガラスセラミック円筒58A,58Bの枠12への
わずかな曲げとなる。ディザー撓み46の温度が、ディ
ザー撓み46が収縮するように減れば、ガラスセラミッ
ク円筒58A,58Bは、枠12から離れて内側に曲が
る。
先行技術のディザー撓みアセンブリは、ガラスセラミッ
ク円筒58A,58Bを含まず、外リング62の周囲上
にボス4を有しない。先行技術のディザー撓みが嵌まる
枠の空洞と、ディザー撓みの外表面とは、正確に機械加
工され、撓み性のあるポリウレタンの接着剤を受けるた
めにそれらの間に均等な空間を有するように同心的に整
列されなければならなかった。構成要素のいかなる非整
列、または空隙の不均等は、枠に応力点を引き起こすだ
ろうし、そのような応力点は、リングレーザジャイロの
性能を厳しく衰えさせるかもしれない。
ディザー撓み46とガラスセラミック円筒58A,58
Bを含むリングレーザジャイロ10は、先行技術のリン
グレーザジャイロの困難には遭遇しない。なぜなら、ガ
ラスセラミック円筒58A,58Bと枠12との間は制
御された小さな接触区域しかないからである。このよう
な接触が起こる材料は、枠12と同じ熱膨張係数を有
し、他の応力を吸収して、熱および機械応力がディザー
撓み46から枠12に伝達されるのを妨げる。
第2図および第10図を参照すると、ディザー撓み46
は、枠12を縦軸42のまわりに発振するための手段を
含む。図示された好ましい実施例では、複数個の圧電駆
動要素120−135がブレード64−71に装着され
ている。圧電駆動要素はブレード64−71に対で装着
され、そのため各々のブレードは、第2図に示されるよ
うに、その上に装着された2つの圧電駆動要素を有す
る。圧電駆動要素120−135は、本質的に同じ態様
ですべて装着されているので、ブレード64,69に装
着される圧電駆動要素120,130のみがここで詳細
に説明される。
第2図および第10図に見られるように、圧電駆動要素
120−135は、ブレード64−71より薄く、一般
に長方形を有している。たとえば、圧電駆動要素120
は、ブレード64の直線部分92上、その平坦な表面9
5上に装着されている。圧電駆動要素120は、屈曲点
の全く片方にあり、それは湾曲部分と直線部分の接続点
である。隣接するブレードは、直線部分相互間で、比較
的離れているので、圧電駆動要素120−135を据付
けるための適当な空間がある。圧電駆動要素135は、
ブレード64上に、圧電駆動要素120の反対側に装着
されている。圧電駆動要素120は、圧電駆動要素13
5と逆極性にされ、そのためそこへの駆動電圧の印加に
より、ブレードの第1の面が半径方向に収縮し、一方他
の面が半径方向に膨張するようにされる。圧電駆動要素
は、交互の極性を有する。
第2図を参照すると、すべての圧電駆動要素128−1
35が膨張を引き起こす一方で、すべての圧電駆動要素
120−127は収縮を引き起こすなら、結果として、
外リング62は縦軸42のまわりに反時計回りに回転す
るだろう。逆の駆動電圧は、外リング62の縦軸42を
回る時計方向の回転を引き起こす。外リング62の回転
は、圧電駆動要素が、400Hzの周波数および±50
ボルトの電圧で、電力源(図示せず)により駆動される
ときに、典型的に約±150アーク秒である。
【図面の簡単な説明】
第1図は湾曲したブレードのディザー撓み上に装着され
る枠構造を示すこの発明に係るリングレーザジャイロの
平面図である。 第2図は、第1図のディザー撓みとこの発明のディザー
撓み上のリングレーザジャイロ枠を支持するために用い
られる支持リングの平面図である。 第3図はディザー撓みの中央部分のローブ内の穿孔と、
第2図のディザー撓みの外リング部分上に形成されるボ
スを示す第2図の3−3線に沿う断面図である。 第4図は、第2図の支持リングを拡大された寸法で示す
平面図である。 第5図は第2図および第4図の支持リングの断面図であ
る。 第6図は軸受台に装着されたこの発明のディザー撓みを
示す断面図である。 第7図はリングレーザジャイロの出力うなり周波数を回
転速度に対してグラフ的に示す。 第8図は第1図のリングレーザジャイロに含まれるかも
しれない型の鏡から前方反射され、かつ後方散乱された
光を表わす。 第9A図と第9B図は、第1図のリングレーザジャイロ
の、ロックインしきい値から遠い速度と、ロックインし
きい値に近い速度とのそれぞれ出力波形を表わす。 第10図はこの発明のディザー撓みのブレードに装着さ
れた圧電駆動体を表わす第2図の10−10線に沿う断
面図である。 図において、10はリングレーザジャイロ、42は縦
軸、46はディザー撓み、60は中央部分、62はリン
グ、64−71はブレードである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空洞(22)を有する枠(12)の中に形
    成されるリングレーザジャイロ(10)のディザー撓み
    装置であって、縦軸を有する中央部分(60)と、各々
    が前記中央部分に接続された内方端部と前記中央部分か
    ら突出する外方端部とを有する複数個の羽根部分(64
    〜71)とを含むディザー撓み部(46)を有し、 前記中央部分のまわりで前記羽根部分の外方端部に接続
    された撓みリング(62)と、 前記撓みリングの外周中央部のまわりに形成された撓み
    ボス(74)と、 前記撓みリングを取囲む円筒状の支持リング(58A,
    58B)とを備え、 前記撓みボスに接合された前記支持リングの中央部分
    は、前記撓みリングと前記支持リングとの間に第1の間
    隙(110)と第2の間隙(112)を形成しており、 前記支持リングの第1の端部から半径方向外方に延在す
    るように形成された第1の支持ボス(100)と、 前記支持リングの第2の端部から半径方向外方に延在す
    るように形成された第2の支持ボス(102)とを備
    え、 前記第1と第2の支持ボスは、前記空洞の内側で前記枠
    に接合するために配置されており、前記枠と前記支持リ
    ングとの間に第3の間隙(113)を形成することを特
    徴とする、リングレーザジャイロのディザー撓み装置。
  2. 【請求項2】前記羽根部分の各々は、前記中央部分に接
    続された湾曲羽根部分と、前記湾曲羽根部分と前記撓み
    リングとの間に形成された直線羽根部分とを有する、特
    許請求の範囲第1項に記載のディザー撓み装置。
  3. 【請求項3】前記複数個の羽根部分は、隣り合う2つの
    対となる前記湾曲羽根部分が互いに対向するように配置
    されている、特許請求の範囲第2項に記載のディザー撓
    み装置。
  4. 【請求項4】前記中央部分から、前記対の羽根部分の間
    で半径方向に延びるローブ(78〜81)と、 前記中央部分を軸受け台に取付けるためのボルト(5
    4,56)とをさらに備える、特許請求の範囲第3項に
    記載のディザー撓み装置。
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