JPH0656288B2 - 球面写像による3次元計測方法 - Google Patents

球面写像による3次元計測方法

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JPH0656288B2
JPH0656288B2 JP63151162A JP15116288A JPH0656288B2 JP H0656288 B2 JPH0656288 B2 JP H0656288B2 JP 63151162 A JP63151162 A JP 63151162A JP 15116288 A JP15116288 A JP 15116288A JP H0656288 B2 JPH0656288 B2 JP H0656288B2
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裕介 安川
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【発明の詳細な説明】 〔概要〕 立体を構成する線分の3次元空間における位置等の計測
を行う球面写像による3次元計測方法に関し, 線分の距離演算等の立体計測演算を,大容量のROMを
用いずに装置の小型化を図りつつ高速に行うことを目的
とし, 撮像点を移動させつつ線分を球面投影し更に球面写像し
て複数の線分写像点を抽出し,これら複数の線分写像点
をさらに球面写像して方向写像点を抽出し,これら線分
写像点,方向写像点および撮像点移動方向情報に基づ
き,線分の位置計測を行う3次元計測方法において,方
向写像点を球面の北極点に移動させる座標変換を行う過
程を含み,この座標変換後に線分の位置計測演算を行う
ように構成される。
〔産業上の利用分野〕
本発明は立体を構成する線分の3次元空間における位置
等の計測を行う球面写像による3次元計測方法に関す
る。
例えば原子炉などのように人間が立ち入ることが危険な
場所でロボットに作業を行わせる場合には,その作業の
対象物をロボットのマニピュレータで操作するために,
対象物までの距離や対象物の姿勢等を計測することが必
要となる。かかる計測は高速に,しかも小型の装置で行
えることが必要である。
〔従来の技術〕
かかる立体計測を行うものとしては,ロボット側に設け
られたカメラで対象物の球面投影を行い,撮影像を写像
処理して種々の3次元情報,例えば線分の有無,線分の
方向,線分までの距離等を油出する技術が知られてお
り、例えば特開昭60−218183合公報,あるいは
特願昭61−258141等に提案されたものがある。
球面写像を用いて3次元空間の線分の位置を計測する方
法が第11図〜第18図を参照しつつ以下に説明され
る。まず第11図に示されるように,線分Lを球面上に
球面投影して円弧L′を得,この円弧L′上の各点を球
面写像する。すなわち円弧L′上の各点を中心として大
円(各点を北極とした場合の赤道に相当)を球面上に描
く。この結果,複数の大円が交差する線分写像点S(以
下,S点と称する)が得られる。このS点の抽出は,直
線の線分Lが存在していることを表している。
次に,第12図に示されるように,カメラの位置を任意
の直線方向Vに一定間隔ΔCずつ移動させ,各移動点で
線分を撮影して上述のS点を抽出する。これにより得ら
れた複数のS点を更に球面写像して各S点に対応した大
円を描くと,これら大円の交点として方向写像点SS
(以下,SS点と称する)が求まる。このSS点は,球
の中心OとSS点を結ぶベクトルの方向が線分Lの方向
を表すことになる。
このようにしてカメラを移動させつつ線分Lを撮影して
S点とSS点を抽出してそれらをそれぞれメモリに格納
し,その格納データを後工程で読み出してそのデータに
基づき線分Lまでの距離を計算する。
すなわち,第13図はかかる距離計算を行う距離計測ユ
ニット1を示すブロック図である。図示の如く,距離計
測ユニット1は外積プロセッサ11とマッピングプロセ
ッサ12を含み構成されており,外積プロセッサ11に
はS点,SS点,カメラ移動方向点V等の各データがそ
れぞれ極座標値で入力される。外積プロセッサ11はこ
れらのデータに基づき,後述のB点を抽出し,これをマ
ッピングセッサ12に与える。マッピングプロセッサ1
2はこのB点に基づき後述のQ点を抽出する。線分Lま
での距離はこのQ点に基づき計算される。
まず外積プロセッサ11に入力される入力情報として以
下のものがある。
SS(φss,θss):線分の方向を表す球面上の
点の集合。ここでn=1〜maxss であり,maxss はSS
点の全点数である。
Sf,m(φs6,θs):線分を表すフレーム毎(各撮
影点毎)の点の集合。ここでf=1〜maxsframe,m=1
〜maxss(f)であり,maxframeは撮影を行うフレーム数,
maxs(f)はフレーム(f)におけるS点の全数である。
V(φv,θv):カメラの移動方向を表す球面上の
点。
ΔC:カメラの移動ピッチ。
η:スケールファクタ。
外積プロセッサ11における処理手順は以下の通りであ
る。
(1)まず,あるフレームfについて測定対象の方向S
Sn を取り出し,この方向SSn を持つ線分Lf,m を抽
出する。この線分Lf,m はSf,m 点により代表されるの
で,方向SSn を向く線分Lf,m を抽出するには,方向
を表すSSn 点に直交するSf,m 点を選択すればよい。
これを図式的に一括して処理するには、第14図に示さ
れるように,SS点を中心に大円Lを描き,この大円
上のS点のみを抽出する操作を行うことによる。
(2)次に第15図に示されるように,上述のようにし
て求めた線分Lf,m へ球の原点Oから垂直線を降ろし,
その足の交点Pf,m の球面上への射影点SHf,m(φs,θ
s)を求める。この垂線の足Pの球面投影点を求めるには
SS点と当該線分対応のS点を外積することによる。S
S点とS点は直交しているので,SH点はこの両者に垂
直な球面上の点になる。
(3)入力されたカメラ移動方向V,移動ピッチΔC,
スケールファクタηおよびSSn 点に基づきカメラの球
面上における位置τf(φt,θt)を算出する。すなわち,
第16図に示されるように,カメラの初期位置Cを原
点OとSS点を結ぶ線上の原点0からηΔCの距離の点
に設定し,そこからV方向にΔCずつ増分してカメラ位
置C,C……を定める。SS点とV点および原点0
を含む平面を考え,SS点ベクトルと垂直なベクトルの
交点をV′点とする。こうするとV′点はV点を,SS
点で球に接する平面に投影した点となる。カメラの位置
,C,C……のV′方向成分C′,C′,
′……を球面上に撮影した点τ,τ,τ……
が球面上におけるカメラ位置である。
(4)次に,撮影点SHf.m と位置τf の2点を通る大
円を求め,その大円の極Bf.m(φb,θb)を求める。これ
には,第17図に示されるように,SH点とτ点を外積
し,結果を球面上に射影する。
(5)次に,上記処理(4)で求められた極Bをマッピ
ングプロセッサ12に入力し,マッピングプロセッサ1
2により極Bf.m を極とする大円を描く。この(1)〜
(5)の操作を全フレームについて繰り返すと,第18
図に示されるように,B点を極とする複数の大円の交点
Qが求まる。このQ点と位置τ間の距離が線分L
での距離に対応することになり,よってこの交点Qを求
めることによって線分Lまでの距離を計算することがで
きる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述したように,線分までの距離を計算するには,SS
点に直交するS点を抽出する操作,SS点とS点を外積
してSH点の座標を求める操作,カメラ位置を示すτ点
を求める操作等が必要となる。
SS点に直交するS点を抽出するにはSS点を極として
大円を描く演算が必要となるが,この演算を遂次行うと
非常に時間がかかり,処理速度の高速化を図れない。そ
こで処理の高速化のためにROMを搭載することも考え
られるが,この場合,球面上の全ての座標点に対応させ
て大円の座標をROMに格納することが必要となり,大
容量のROMが必要となる。しかしながら単に線分を抽
出するためだけの目的に大容量のROMを搭載すること
は効率的でない。またSS点とS点を外積する演算も,
乗算を含む演算であるため処理が複雑であり,処理時間
が長い。これらをROMで行う場合には上述同様,大容
量のROMが必要となる。
したがって本発明の目的は,線分の距離演算等の立体計
測演算を,大容量のROMを用いずに装置の小型化を図
りつつ高速に行うことができる3次元計測方法を提供す
ることにある。
〔課題を解決する手段〕
第1図は本発明に係る原理説明図である。本発明に係る
球面写像による3次元計測方法は,撮像点を移動させつ
つ線分を球面投影し,更に球面写像して複数の線分写像
点Sを抽出し,これら複数の線分写像点Sをさらに球面
写像して方向写像点SSを抽出し,これら線分写像点
S,方向写像点SSを抽出し,これら線分写像点S,方
向写像点SSおよび撮像点移動方向V情報に基づき,線
分の位置計測を行う3次元計測方法において,方向写像
点SSを球面の北極点Nに移動させる座標変換を行う過
程を含み,座標変換後に線分の位置計測演算を行うよう
に構成されたことを特徴とする。
座標変換する過程は撮像点移動方向Vが経度0の経線上
を向くように座標変換する過程を更に含むこともでき
る。
〔作用〕
方向写像点SSが北極に,撮影移動方向Vが経度0の経
線上にくる座標変換を線分距離演算の前処理として置
く。この前処理を置くと,前処理時間が増加することに
なるが,以後の距離演算が簡単となって実行時間がそれ
以上に短縮されるので,全体として演算処理時間が短縮
されることになる。
すなわち,方向写像点SS方向を向く線分の抽出は赤道
上にある線分写像点Sのみを抽出することにより行える
ので,処理が簡単である。
また距離演算に必要な射影点SH(SS点とS点に垂直
な点)の演算は,赤道上にある線分写像点Sの経度をπ
/2だけ加減算する処理でよく,従来のような乗算処理
(外積を求める処理)が不要となるから高速処理が可能
となる。
〔実施例〕
以下,図面を参照しつつ本発明に係る一実施例としての
3次元計測方法を説明する。この3次元計測の手順は以
下の通りである。
(1) まず距離を測定する線分Lの方向SSnを選択
する。
(2) 次に,あるフレームfについて,抽出された線
分の方向を表すSSn 点を北極(0,0,1)に,また
カメラの移動方向Vが経度0の経線上にくるように,各
線分のSf,m 点を座標変換する。以下,この座標変換の
手順について説明する。
線分距離計測ユニット1における球面上の座標表現法は
緯度−経度座標を用いる。この座標系では,極を中心と
した回転は経度の加減算で実現可能であり,処理が容易
である。本発明ではこの特性を活かして,SS点を極
に,τ点を経度0に移動させる座標変換を簡単なプロセ
スで行う。
ここで,(緯度,経度)=(π/2,0)の位置がデカ
ルト座標で(1,0,0)に,(π/2,π/2)の位
置がデカルト座標で(0,1,0)に,さらに(0,
0)の位置がデカルト座標で(0,0,1)に対応する
座標系をX−Y−Z座標系と称することにする。
i) まず,第2図に示されるように,球面上のSS点が
経度0の経線上にくるように回転移動させる。ここで球
の北極N方向はカメラの光軸方向となっている。この操
作に伴う各S点,V点の座標変換は,S点,V点の経度
からSS点の経度を差し引くことによる。すなわち, S(φsi,θsi) →S(φsi,θsi−θss) V(φv,θv)→(φv,θv −θss) とする。
ii)次に,X−Y−Z座標系からY−Z−X座標系に変
換する。すなわち, SS(φss,0)→SS′(φss,Θss) S(φsi,θsi−θss)→S′(Фsi,Θsi) V(φv,θv-θss)→S′(Фv,Θv) とする。
iii)次に,第3図に示されるように,SS点が元の経
度0の経線を辿って北極位置にくるように,Y−Z−X
座標系において回転移動を行う。これはii)で座標変換
した各S点,V点の経度からSS点の経度を差し引くこ
とによって実現される。
すなわち, S′(Фsi,Θsi)→S′(Фsi,Θsi−Θss) V′(Фv,Θv)→V′(Фv,Θv −Θss) とする。
iv)さらに,Y−Z−X座標系からX−Y−Z座標系に
戻す変換を行う。すなわち, S′(Фsi,Θsi−Θss)→S(φsi,θsi) V′(Фv,Θv −Θss)→V(φv,θv) とする。
v)最後に,第4図に示されるように,V点が経度0の
経線上にくるように回転移動を行う。これは各S点の経
度からV点の経度を差し引くことによって実現される。
すなわち, S(φsi,θsi)→S(φsi,θsi−θv) とする。
以上の座標変換の際の各点S,SS,Vの動きを重ねて
示すと,第5図の如くになる。この座標変換の結果,第
1図に示される如く,座標変換後はSS点が北極に,V
点が経度0の経線上になる。また以上の座標変換の処理
の流れが第6図に示されている。
以上に説明した,方向SSを北極に,V点を経度0の経
線上に配置する座標変換は2回のROMアクセス(すな
わちX−Y−Z座標系とY−Z−X座標系間の変換)と
3回の加減算(すなわち回転移動)を実行すればよいも
のであるから,その処理時間は短くてすみ,またROM
容量も小容量で足りる。
(3) このようにして座標変換を行った後,方向SS
n を向く線分すなわちSf,m 点の抽出を行う。方向SS
の線分のS点を抽出することは,方向を表すSS点に直
交するS点のみを選択することである。座標変換後はS
S点は北極に位置するものであるから,直交するS点を
求めるには赤道上に位置するS点のみを選択すればよ
い。この処理はS点の緯度データのみを参照して選択す
ればよいのであるから,演算が非常に簡単であり,高速
な処理が可能となる。
(4)移動方向V,移動ピッチΔC,スケールファクタ
ηから球面上におけるカメラ位置τf を算出する。τ点
の算出は,カメラの初期位置を(0,0,τ)にとり,
そこからV方向にΔCずつ増分してカメラ位置Cを求め
る。移動方向VはX−Z平面上にあるので,カメラ位置
もX−Z平面上になる。カメラ位置CのZ座標成分をη
で置き換えた点を球面上に投影した点がτ点である。な
おこのτ点を算出する操作は座標変換後はτ点が経度0
の経線上にあるため,処理が容易となる。
(5)線分Lf,m へ降ろした垂線の足Pf,m の球面上へ
の射影点SHf,m を求める。垂線の足Pの射影点SHは
SS点とS点に垂直な点であるから,座標変換後,赤道
上においてS点とπ/2離れた点をとるという簡単な演
算で求めることができる。この処理はROMを使用して
1回のアクセスで実現することができ,処理を高速化で
きる。
(6)演算された写像点SHf,m とτf 点とを通る大円
を求め,その極をBf,m (φs,θs)とする。大円の極B
の演算はSH点とτ点を外積し,結果を球面上に射影し
て求める。
本処理(6)もROMを使用することによって,1回の
ROMアクセスで実行可能である。搭載するROMの容
量を検討する。入力はS点とτ点であり,出力はB点で
ある。S点は赤道上に位置するので緯度は既知であり,
変数は経度だけである。またτ点はX−Z平面上に乗っ
ているので経度は既知であり,変数は緯度だけである。
したがって入力としてはS点の経度とτ点の緯度の2デ
ータのみでよいことになる。出力はB点の緯度,経度の
2次元である。立体計測サブユニットと分解能を統一す
ると,S点の経度,τ点の緯度ともに例えば10ビット
程度必要であり,出力も同様に10ビットずつ必要であ
る。よってROMは3Mバイト程度の容量となり,この
容量は現在の技術で十分実現可能なものである。
(7)大円の極Bf,m を極とする大円を描く。
(8)全フレームについて(2)〜(7)の処理を繰り
返す。
(9)この結果描かれた大円群から大円の収束する点Q
を抽出する。
(10)SSn とQn との球面上の距離を計測し,これ
を線分までの距離に換算する。
なお,以上に述べた外積処理がブロック図の形式で第7
図に,流れ図の形式で第8図に示される。
上述の本発明の方法を行うための外積プロセッサの構成
例が第9図に示される。この外積プロセッサは二つの主
要部分から構成される。すなわち動作指令をホスト計算
器から受信し,データ処理の流れを制御する実行制御部
と,実際にデータを加工するデータ演算部である。
実行制御部はCPUボード21,メモリボード22,R
OMボード23,コマンド受信ボード24,3Wインタ
フェースボード25,マルチバス31等を含み構成され
ている。この実行制御部はマイクロプロセッサを利用し
ていて汎用性があり,自由度が高い処理装置となってい
る。主なデータ処理は速度が遅いながらも実行制御部で
実行可能なため,データ演算部が故障した場合の補助処
理装置としても使用することができる。マイクロプロセ
ッサは16ビットのものを使用しており、緯度のみの演
算,あるいは,経度のみ,輝度のみの演算を実行する処
理も相当する。
データ演算部は,演算処理を実行するレジスタ演算部2
6,ROMを実装している2次元ROMボード27,デ
ータウェイとのデータ転送を行うデータウェイインタフ
ェースボード28,29,実行制御部との通信を担当し
ているマルチバスインタフェースボード30,3Wバス
等を含み構成されている。このデータ演算部は48ビッ
トバス32を用いて3組の16ビットデータ(緯度,経
度,輝度)を同時に演算可能な構成となっている。
このデータ演算部では,データ処理を高速に反復して実
行するために以下のような高速演算実行方式を採用して
いる。すなわち,実行制御部のマイクロプロセッサがイ
ンタフェースボード25,30を介してデータ演算部に
アドレスを指定してリード指令を発すると,データ演算
部のアドレス指定されたボードが3Wバス32に自己の
保持する48ビットデータを送出する。このとき同時に
他のボードがバス32上のデータを取り込み,このデー
タに対してそれぞれのボードに割り当てられた特有の処
理を実行する。例えば、2次元ROMボード27はバス
上のデータをROMに与えて変換を行い,結果をレジス
タにラッチする。この方式では次のリード指令が発され
るサイクルでは既にROMのアクセスが終了しており,
結果がレジスタに用意されていることになる。こうして
次のサイクルのリード指令によって即時に結果を出力す
ることができる。このようにデータ演算部では,リード
指令により全ボードが一斉に単位処理を実行するので,
リード指令を連続して発行することで高速な演算処理が
可能となる。
この外積プロセッサは例えば第10図に示されるような
手順に従って演算処理を実行し,それにより前述の本発
明の方法を行うものである。
各ボードの機能は以下の通りである。
CPUボード21は外積プロセッサ全体の制御と16ビ
ットのスカラー演算を行う。演算の高速化のためCPU
としてマイクロプロセッサと演算用コプロセッサを搭載
している。ホスト計算機から送信された動作指令を受
信,解釈し,指令に合った動作シーケンスを発生する。
シーケンスに従って演算処理を行ったり,他のボードに
指令を送って動作を起こさせるなどの制御機能を有す
る。このボード上にはまたファームウェアを格納してお
くROMが搭載されている。
メモリボード22は8Mバイトの容量のリードライトメ
モリを搭載したマルチバスボードである。CPUボード
21とは32ビット幅の高速データ転送バスによって接
続され,CPUボード上のマイクロプロセッサから高速
なデータアクセスが可能である ROMボード23は1Mバイトの容量のリードオンメモ
リを搭載したマルチバスボードである。CPUボード2
1とは32ビット幅の高速データ転送バスによって接続
され,高速なデータアクセスが可能となっている。この
ボードには三角関数あるいはカメラ位置換算表などの1
次元の表が格納されており,必要に応じてCPUボード
上のマイクロプロセッサがアクセスを行う。
コマンド受信ボード24は8ビットパラレル入出力の機
能を有するマルチバスボードである。ホスト計算機とコ
マンド線で接続されており,動作指令を受信し,また動
作終了時にはステータスを送信する。
3Wインタフェースボード25は3Wバス部とデータ転
送を行うマルチボードである。マルチバス部分とのハン
ドシェイクと,マルチバス部と3Wバス部の接続ケーブ
ル33のドライブを行う。
マルチバスインタフェースボード30は実行制御部との
データ転送を制御する3Wボードである。実行制御部か
らの動作制御コマンドをデータ演算部の各ボードに伝え
る機能を有する。また実行制御部の16ビット単位のデ
ータを3ワード受信し,データ演算部の48ビットデー
タに変換する。48ビットのデータを16ビット単位で
書き換えることも可能である。またデータ演算部の48
ビットデータを16ビット単位で読み出して実行制御部
に転送する機能を備えている。
2次元ROMボード27は3Mバイトのリードオンリメ
モリを搭載した3Wメモリである。データの変換用のテ
ーブルが格納されている。48ビットデータのうち,緯
度を表すデータの下10ビットの経度を表すデータの下
10ビットの合計20ビットを入力とし,変換結果を緯
度,経度それぞれ16ビットデータとして出力するよう
になっている。
レジスタ演算ボード26は48ビットベクトルデータの
一時記憶と高速演算を行う3Wボードである。32kワ
ードの容量のRAMと高速演算器を備える。演算器は1
6ビット処理用のALUを3個搭載しており,16ビッ
ト単位で演算を実行する。この演算器により,加減算,
ビット処理,シフト,定数のセット等の処理が可能であ
る。演算回路はバーバードアーキテクチャを採用してい
るため,1サイクル毎に処理を実行することが可能であ
る。RAMはランダムアクセスの他,ポインタレジスタ
によるシーケンシャルアクセスが可能な構成となってい
る。このポインタレジスタを自動インクリメントさせる
機能を使用してFIFO的に使用形態も可能である。こ
のため,同じ命令列を反復実行させて多数のデータを順
次に高速処理することが可能となっている。
データウェイインタフェースボード29,30はホスト
計算機や他の装置とのデータの交信を行う3Wボードで
ある。このボードはCPUの制御下で1ワードずつの転
送を行う他に,データウェイ上に送られてくる一連のデ
ータ列を自動的にハンドシェイクしながら連続して内部
バッファに取りん込んだり,内部バッファに格納してあ
る全データを送信するバースト転送機能を有する。この
機能を使用することによってハードウェアによる処理演
算で高速に転送することが可能である。またこの期間中
はマイクロプロセッサは他の仕事をすることも可能であ
る。
本発明の実施にあたっては種々の変形形態が可能であ
る。たとえば外積プロセッサの構成は上述の実施例のも
のに限られるものではなく,従来使用されている種々の
構成の演算回路が使用可能である。
〔発明の効果〕
本発明によれば,線分の距離演算等の立体計測を,大容
量のROMを用いない小型な装置で,高速に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に係る原理説明図, 第2図は実施例におけるSS点の経度方向の回転を説明
する図, 第3図は実施例におけるSS点の緯度方向の回転を説明
する図, 第4図は実施例におけるV点の経度方向の回転を説明す
る図, 第5図は実施例における座標変換の経路を説明する図, 第6図は座標変換の処理の流れをブロック図的に説明す
る図, 第7図は外積プロセッサの処理の流れをブロック図的に
説明する図, 第8図は外積処理の手順を示す流れ図, 第9図は外積プロセッサの1構成例を示すブロック図, 第10図は第9図の外積プロセッサによる処理手順を示
す流れ図, 第11図は従来のS点を抽出方法を説明する図, 第12図は従来のSS点の抽出方法を説明する図, 第13図は距離計測ユニットの構成例を示すブロック
図, 第14図は方向SSに向く線分の抽出方法を説明する
図, 第15図は射影点SHの決定方法を説明する図, 第16図はカメラ移動点τの決定方法を説明する図, 第17図は大円の極Bの演算方法を説明する図,およ
び, 第18図は球面写像による線分までの距離の計測方法を
説明する図である。 図において, S……線分写像点 SS……方向写像点 V……カメラ移動方法 SH……射影点 τ……球面上のカメラ移動点 L……線分 1……距離計測ユニット 11……外積プロセッサ 12……マッピングプロセッサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像点を移動させつつ線分を球面投影し,
    更に球面写像して複数の線分写像点(S)を抽出し, これら複数の線分写像点(S)をさらに球面写像して方
    向写像点(SS)を抽出し, これら線分写像点(S),方向写像点(SS)および撮
    像点移動方向(V)情報に基づき,線分の位置計測を行
    う3次元計測方法において, 該方向写像点(SS)を球面の北極点に移動させる座標
    変換を行う過程を含み, 該座標変換後に線分の位置計測演算を行うように構成さ
    れたことを特徴とする球面写像による3次元計測方法。
  2. 【請求項2】該座標変換する過程は該撮像点移動方向
    (V)が経度0の経線上に配置されるように座標変換す
    る過程を更に含む請求項1記載の球面写像による3次元
    計測方法。
JP63151162A 1988-06-21 1988-06-21 球面写像による3次元計測方法 Expired - Lifetime JPH0656288B2 (ja)

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