JPH0656173B2 - スラスト段部付タップレスボルト - Google Patents

スラスト段部付タップレスボルト

Info

Publication number
JPH0656173B2
JPH0656173B2 JP22814591A JP22814591A JPH0656173B2 JP H0656173 B2 JPH0656173 B2 JP H0656173B2 JP 22814591 A JP22814591 A JP 22814591A JP 22814591 A JP22814591 A JP 22814591A JP H0656173 B2 JPH0656173 B2 JP H0656173B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tapless
bolt
taper
tightened
tightening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP22814591A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0526216A (ja
Inventor
仁 中村
Original Assignee
中一精機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 中一精機株式会社 filed Critical 中一精機株式会社
Priority to JP22814591A priority Critical patent/JPH0656173B2/ja
Publication of JPH0526216A publication Critical patent/JPH0526216A/ja
Publication of JPH0656173B2 publication Critical patent/JPH0656173B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dowels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、建築、鉄構梁
物、薄板工作物において、径に対して薄い板厚等でタッ
プが立たない場合、又は有効に立たない場合、或いはそ
の他の理由でタップ加工ができない場合に使用されるス
ラスト段部付タップレスボルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築、鉄構梁物、薄板工作物にお
いて、径に対して薄い板厚等でタップが立たない場合、
又は有効に立たない場合、或いはその他の理由でタップ
加工ができない場合には、締付本体の奥の内側からボル
トを挿入して被締付材の前面にボルトのねじ部を出し、
これにナットを螺嵌して締め付けるものや、締付本体に
タップ加工をしないでねじ部を有しないボルトを挿入し
た後に内蔵したロックボルトを締め付けることにより、
そのボルトをロックするタップレスボルトが知られてい
る(例えば、発明案者が考案した実願平2−10463
6号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
ののうち前者においては、締付本体の奥の内側からボル
トを挿入することができない場合には、全く使用するこ
とができないという致命的な問題点を有していた。ま
た、後者においては、締付本体の板厚が薄いために、小
径孔のラジアル方向だけの締め付けではボルトを完全に
ロックすることができず、スラスト方向に抜け易く弱い
という問題点を有していた。
【0004】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、径に対して薄い板厚等でタップが立たない場
合、又は有効に立たない場合、或いはその他の理由でタ
ップ加工ができない場合のような建築、鉄構梁物、薄板
工作物等においても、被締付材と締付本体とをタップレ
スにより強固に締め付けることができるようにしたスラ
スト段部付タップレスボルトを提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、頭部と外周に設けられたねじ部と該ねじ
部より先端側にかけて小径となるサブ密着テーパー部と
該サブ密着テーパー部より段部を介して連続する先端凸
部と上記頭部及びねじ部の内側に設けられた右ねじ孔と
上記サブ密着テーパー部及び先端凸部の内側に設けられ
た先端側にかけて小径となるテーパー孔とから形成され
たタップレスボルト本体と、該タップレスボルト本体の
上記サブ密着テーパー部より先端凸部にかけて中心線方
向に設けられた割り溝と、上記テーパー孔に符合するテ
ーパー部とその大径側に左ねじ部を有するテーパーピン
と、上記左ねじ部と螺合する左ねじ孔と上記右ねじ孔と
螺合する右ねじ部と旋回部とを有するホローと、上記タ
ップレスボルト本体のねじ部と螺合するねじ孔と上記頭
部と係合する係合部とを有するナットとから成り、被締
付材と締付本体とをタップレスにより強固に締め付ける
ことができるようにしたことを特徴とするスラスト段部
付タップレスボルトを提供する。
【0006】そして、上記割り溝は、2ないし4本形成
することもできる。
【0007】また、上記被締付材と締付本体とを締め付
けた場合において、タップレスボルト本体の段部は、上
記締付本体の裏面と係合してこれをスラスト方向へ押圧
すると同時に、タップレスボルト本体のサブ密着テーパ
ー部は、上記締付本体の挿入孔に密着してこれをラジア
ル方向へ押圧するようにすることが好ましい。
【0008】
【作用】まず使用する場合において、ホロー16及びテ
ーパーピン12は、タップレスボルト本体8の挿入部す
なわちサブ密着テーパー部3より先端凸部5に至るまで
を拡大させない位置でセットされ、上記挿入部が被締付
材20を介して締付本体21の挿入孔22に挿入され
る。この場合には、上記タップレスボルト本体8の先端
凸部5の外径が締付本体21の挿入孔22の内径よりも
少し小径であることにより、手動押し込みで挿入でき
る。
【0009】挿入が完了すれば、ナット19を押えてホ
ロー16をその旋回部15に符合する六角レンチ等によ
り回転させれば、ホロー16の右ねじ部14とテーパー
ピン12の左ねじ部11を介してテーパーピン12のテ
ーパー部10が前進する。
【0010】この場合において、ナット19にはタップ
レスボルト本体8の頭部1と係合する係合部18が設け
られているので、共回りして抜け出さないようにされ
る。また、ホロー16の外側には右ねじ部14が設けら
れ、内側には左ねじ孔13が設けられていることによ
り、タップレスボルト本体8とテーパーピン12との共
回りも防止され、且つテーパーピン12のスラスト方向
だけの出入が行なわれ、径方向の拡大と縮小とが可能に
される。
【0011】上記テーパーピン12のテーパー部10の
前進によって、タップレスボルト本体8の先端凸部5
は、割り溝9を有するために拡大させられる。そしてタ
ップレスボルト本体8のサブ密着テーパー部3が締付本
体21の挿入孔22に到達する手前で、タップレスボル
ト本体8の段部4は充分にスラストに耐えるだけの径に
拡大する。
【0012】上記の時点において、一度手で引張るか又
はナット19を締め付けて、上記段部4を締付本体21
の裏面に引き付けて当接する。更にナット19を締め付
ければ、被締付材20と締付本体21とはスラスト方向
に密着して目的が果たせる。加えて締付本体21の挿入
孔22に対してラジアル方向に効かせたい場合には、ナ
ット19を完全に締め切る前にホロー16を締め付けれ
ば、タップレスボルト本体8のサブ密着テーパー部3を
上記締付本体21の挿入孔22に密着させることができ
る。
【0013】なお、スラスト段部付タップレスボルトを
緩めて分解する場合には、上記の操作と逆操作をすれば
よく、最後にナット19を締めると、タップレスボルト
本体8の先端凸部5は縮小し、締付本体21及び被締付
材20より容易に引き抜かれる。
【0014】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1ないし図3において、本発明のスラスト段部付タップ
レスボルトの一実施例は、タップレスボルト本体8とテ
ーパーピン12とホロー16とナット19とから構成さ
れている。
【0015】上記タップレスボルト本体8は、頭部1
と、外周に設けられたねじ部2と、該ねじ部2より先端
側にかけて小径となるサブ密着テーパー部3と、該サブ
密着テーパー部3より段部4を介して連続する先端凸部
5と、上記頭部1及びねじ部2の内側に設けられた右ね
じ孔6と、上記サブ密着テーパー部3及び先端凸部5の
内側に設けられた先端側にかけて小径となるテーパー孔
7とから形成されている。
【0016】そして、上記タップレスボルト本体8の挿
入部すなわち上記サブ密着テーパー部3より先端凸部5
に至るまでには、1本の中心線方向に設けられた割り溝
9が配設されている。
【0017】上記テーパーピン12は、上記タップレス
ボルト本体8のテーパー孔7に符合するテーパー部10
を有し、その大径側に左ねじ部11が設けられている。
【0018】上記ホロー16は、上記テーパーピン12
の左ねじ部11と螺合する左ねじ孔13と、上記タップ
レスボルト本体8の右ねじ孔6と螺合する右ねじ部14
と、六角穴の旋回部15とから形成されている。
【0019】上記ナット19は、上記タップレスボルト
本体8のねじ部2と螺合するねじ孔17と上記タップレ
スボルト本体8の頭部1と係合する係合部18とを有す
る。20はスラスト段部付タップレスボルトによって締
め付けられるべき被締付材、21は上記タップレスボル
ト本体8の挿入部が挿入される挿入孔22を有する締付
本体である。
【0020】上記被締付材20と締付本体21とを締め
付けた場合において、上記タップレスボルト本体8の段
部4が、上記締付本体21の裏面と係合してこれをスラ
スト方向へ押圧すると同時に、上記タップレスボルト本
体8のサブ密着テーパー部3が、上記締付本体21の挿
入孔22に対してラジアル方向へ押圧するようにされて
いる。
【0021】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、例えば、ナットの形状、テーパーピンの角度、
割り溝の幅や形状や数等はいずれも任意であると共に、
スラスト段部付タップレスボルトの材質はアルミ合金或
いは銅製等でもよく任意である。また、タップレスボル
ト本体8の先端凸部5の先端に先細部23を設けた場合
には、再使用した場合等における締付本体21の挿入孔
22への挿入を容易にすることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。すなわち、第1に、
径に対して薄い板厚等でタップが立たない場合、又は有
効に立たない場合、或いはその他の理由でタップ加工が
できない場合のような建築、鉄構梁物、薄板工作物等に
おいても、被締付材と締付本体とをタップレスにより強
固に締め付けることができる。
【0023】第2に、被締付材と締付本体とを締め付け
た場合において、タップレスボルト本体の段部が上記締
付本体の裏面と係合してこれをスラスト方向へ押圧する
ので、スラスト力を強力にすることができる。そして、
タップレスボルト本体の段部すなわち当り段差が余り大
きくなくても、充分にスラスト力を得ることができる。
【0024】第3に、被締付材と締付本体とを締め付け
た場合において、タップレスボルト本体のサブ密着テー
パー部が上記締付本体の挿入孔に密着してこれをラジア
ル方向への押圧するので、スラスト方向に加えてラジア
ル方向も締付密着すなわちロック可能にすることができ
る。
【0025】第4に、締め付けと逆操作をすることによ
り、スラスト段部付タップレスボルトを容易に緩めたり
分解したりすることができる。第5に、タップレスボル
ト本体のねじ部にナットのねじ孔が螺嵌されているか
ら、ナットの締め付けにより被締付材や締付本体の厚み
に対して段部すなわちスラスト当り面の長手方向の位置
を調整することができる。
【0026】第6に、ホローの外径には右ねじ部が設け
られ内側には左ねじ孔が設けられていて、タップレスボ
ルト本体とテーパーピンとの共回りを防止するようにさ
れているから、タップレスボルト本体のテーパー孔とテ
ーパーピンのテーパー部との密着部は回転しないため、
両者に傷が付き難いようにすることができる。
【0027】第7に、各部品の製作に無理なく不安定要
素がないので、締め付け操作を確実にして安定した強度
を得ることができると共に経済性があり、全体をコンパ
クトに設計することができる。
【0028】第8に、テーパーピンのテーパー部によっ
てタップレスボルト本体のテーパー孔を拡大させる時
は、その段部が締付本体より離れている場合すなわち開
放されている場合であるから、上記拡大のためのホロー
の締付力を小さくすることができる。
【0029】第9に、割り溝を2ないし4本設けた場合
には、タップレスボルト本体のテーパー孔の拡大をより
容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスラスト段部付タップレスボルトの一
実施例を示す挿入状態(締付前の状態)の要部縦断面図
である。
【図2】図1に示されるスラスト段部付タップレスボル
トの左側面図である。
【図3】図1に示されるスラスト段部付タップレスボル
トにおけるタップレスボルト本体の右側面図である。
【符号の説明】
1 頭部 2 ねじ部 3 サブ密着テーパー部 4 段部 5 先端凸部 6 右ねじ部 7 テーパー孔 8 タップレスボルト本体 9 割り溝 10 テーパー部 11 左ねじ部 12 テーパーピン 13 左ねじ孔 14 右ねじ部 15 旋回部 16 ホロー 17 ねじ孔 18 係合部 19 ナット 20 被締付材 21 締付本体 22 挿入孔 23 先細部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部と外周に設けられたねじ部と該ねじ
    部より先端側にかけて小径となるサブ密着テーパー部と
    該サブ密着テーパー部より段部を介して連続する先端凸
    部と上記頭部及びねじ部の内側に設けられた右ねじ孔と
    上記サブ密着テーパー部及び先端凸部の内側に設けられ
    た先端側にかけて小径となるテーパー孔とから形成され
    たタップレスボルト本体と、該タップレスボルト本体の
    上記サブ密着テーパー部より先端凸部にかけて中心線方
    向に設けられた割り溝と、上記テーパー孔に符合するテ
    ーパー部とその大径側に左ねじ部を有するテーパーピン
    と、上記左ねじ部と螺合する左ねじ孔と上記右ねじ孔と
    螺合する右ねじ部と旋回部とを有するホローと、上記タ
    ップレスボルト本体のねじ部と螺合するねじ孔と上記頭
    部と係合する係合部とを有するナットとから成り、被締
    付材と締付本体とをタップレスにより強固に締め付ける
    ことができるようにしたことを特徴とするスラスト段部
    付タップレスボルト。
  2. 【請求項2】 割り溝が、2ないし4本であることを特
    徴とする請求項1記載のスラスト段部付タップレスボル
    ト。
  3. 【請求項3】 被締付材と締付本体とを締め付けた場合
    において、タップレスボルト本体の段部が、上記締付本
    体の裏面と係合してこれをスラスト方向へ押圧すると同
    時に、タップレスボルト本体のサブ密着テーパー部が、
    上記締付本体の挿入孔に密着してこれをラジアル方向へ
    押圧するようにしたことを特徴とする請求項1又は2記
    載のスラスト段部付タップレスボルト。
JP22814591A 1991-05-29 1991-05-29 スラスト段部付タップレスボルト Expired - Lifetime JPH0656173B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22814591A JPH0656173B2 (ja) 1991-05-29 1991-05-29 スラスト段部付タップレスボルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22814591A JPH0656173B2 (ja) 1991-05-29 1991-05-29 スラスト段部付タップレスボルト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0526216A JPH0526216A (ja) 1993-02-02
JPH0656173B2 true JPH0656173B2 (ja) 1994-07-27

Family

ID=16871934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22814591A Expired - Lifetime JPH0656173B2 (ja) 1991-05-29 1991-05-29 スラスト段部付タップレスボルト

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0656173B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8057145B2 (en) * 2008-06-26 2011-11-15 Jetyd Corp. Radially expanding bolt assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0526216A (ja) 1993-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06339866A (ja) ねじクランプ
US5120168A (en) Auto-torque, tamper-proof screw/bolt
US5687616A (en) Handle stem fixing device in a bicycle
US20070252318A1 (en) Clamping Assemblies
JPS61157815A (ja) 両ねじボルト
JP2840540B2 (ja) ドライバ、レンチ本体及びジョイントの調整方法
US2167559A (en) Self-tapping screw
JPH0610924A (ja) コンクリート釘の改良
US11421718B2 (en) Toggle cam bolt
GB1279957A (en) Blind fastener with expandable ring
ES258154U (es) Un conjunto de tornillo y tuerca a prueba de aflojamiento
ES261798U (es) Un tornillo a prueba de aflojamiento .
US4309140A (en) Self-locking threaded fastener and unlocking tool combination
JPH0656173B2 (ja) スラスト段部付タップレスボルト
US4603605A (en) Thread vise
JPH0656174B2 (ja) スラスト締付タップレスボルト
JPH0632490Y2 (ja) タップレスボルト
GB2361276A (en) Quick release threaded fastener
US2262200A (en) Nut lock
US6062554A (en) Dual clamping apparatus
JPH0426216Y2 (ja)
JPH10156735A (ja) 締め付け工具
JPS6121607Y2 (ja)
WO2004065804A1 (en) Locking bolt
JPH09303364A (ja) ボルト締付け構造及びボルト