JPH0656170A - 液状物充填製品及びその製造法 - Google Patents

液状物充填製品及びその製造法

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JPH0656170A
JPH0656170A JP3029874A JP2987491A JPH0656170A JP H0656170 A JPH0656170 A JP H0656170A JP 3029874 A JP3029874 A JP 3029874A JP 2987491 A JP2987491 A JP 2987491A JP H0656170 A JPH0656170 A JP H0656170A
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JP
Japan
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layer material
liquid
inner layer
container
outer layer
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JP3029874A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Matsushita
精孝 松下
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Yamaki KK
Original Assignee
Yamaki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 注ぎ出しがスームスで注ぎ出し時に内容物との空気の置
換がなく、しかも製造工程が簡単でコストの低い液状物
充填製品及びその製造法を提供するもので、外層材
(3)と内層材(1)との全外周縁部を固着しておく必
要がなく、容器形成や液状物の充填、密封を行なう際に
外周縁部を外部から熱圧着し、エンドレスの外層材と内
層材とを用いて、容器の形成、液状物の充填、密封、製
品の切離し及び必要により容器の整形等の各工程を連続
して行なうことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液状物充填製品及びそ
の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液状物充填製品の容器としては、従来、
フレキシブルな合成樹脂製のフィルムで構成された袋状
のもの、厚紙にフィルムやアルミ箔をラミネートした部
材で構成された箱状のもの、このような箱状のものにさ
らに取出し栓を付けたもの、或いはバック・イン・ボッ
クスと呼ばれる厚紙の箱なの中に合成樹脂等のフィルム
から成る袋を装填したもの等が知られている。例えば、
フレキシブルな合成樹脂製のフィルムで構成された袋状
容器は、低コストで製造できるが、比較的容量が小さく
内容部を一回で使い切るような場合でないと使用し難
く、また厚紙とフィルムやアルミ箔等で構成された箱状
容器は、牛乳、ジュース、酒、液体調味料等の容器とし
て一般に広く利用されており、使い易くするために内容
物の取出し栓の付いたものも提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来から広く
利用されている容器では、内容物を注ぎ出す際に容器内
外に圧力差が生じて注ぎ出されている内容物が波打って
スムースに取出せず、取出し器が比較的小さなコップや
計量カップ等の場合には内容物を零してしまうことがし
ばしば生じている。特に栓付きの箱状容器の場合にはそ
の傾向が顕著に現れる。また各家庭での大型保冷庫の普
及と共に低コスト化や使用後の空容器のゴミの低減等の
観点から最近では牛乳、ジュース、酒、液体調味料等を
比較的容量の大きな容器に充填して流通させるようにな
ってきており、開封後長時間、長期間にわたって使用す
る場合がしばしば見受けられ、そのような場合には内容
物の性質によっては、内容物と入れ代わって空気が容器
へ入ってくるので、酸化等の品質劣化を起こすことがあ
る。
【0004】このような欠点を解決するものとしてバッ
ク・イン・ボックス型のものが提供され、内容物の注ぎ
出しをスムースに行なうことができ、しかも容器内への
空気の置換がないので、容量が多く長期間にわたって使
用する場合の容器として適している。しかしながら、バ
ック・イン・ボックス型の容器は製品の充填包装作業に
手間が掛り、コスト高となることは避けられない。
【0005】そこで、先にこのような従来の容器に伴う
欠点を解決するため先に密封型組み立て容器及びその製
造法を提案した(特公平2−42734 号公報参照)。これ
によりスムースな注ぎ出しの問題、容器内への空気の置
換の問題及び製品の充填作業における繁雑さの問題等は
全て解決することができた。
【0006】しかしながら、先に提案した容器では、容
器を構成する外層材と内層材とを所定の形状、寸法に裁
断し、外層材と内層材とをその全外周縁部で固着した
後、容器に組み立てているため、組み立ての際に熱圧着
のための治具を容器内部に挿入する必要があり、内層材
にピンホールができ易いという問題がある。また、先に
提案した容器においては、内容物の取出し用の栓が外層
材に取付けられ、突起しているので、製品として取扱う
場合に容器を破損し易く、また梱包効率も良くないとい
う問題がある。
【0007】従って、本発明は、従来提案されてきた容
器及びその製造法の欠点を解消すると共に、先に提案し
た容器に伴う上述の問題点を解決できる液状物充填製品
及びその製造法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の発明による液状物充填製品は、互
いに接着されてない、剛性を有する外層材と、液密、気
密で柔軟性をもつ内層材とか成り、外層材と内層材とが
一部一緒にまた一部別個に液密且つ気密に固着すること
によって袋状容器に構成され、その中に液状物を充填し
密封したことを特徴としている。本発明の第1の発明に
おいては、好ましくは、内層材に充填内容物取出し用栓
が設けられ、この取出し用栓の設けられた部位に対応し
た外層材部分にミシン目加工が施され得る。また、外層
材と内層材とで構成される袋状容器は、好ましくは箱型
に整形されて得る。また、本発明の第2の発明による液
状物充填製品及びその製造法は、液密、気密で柔軟性を
もつ帯状の内層材に内容物取出し用栓を固着し、剛性を
有する帯状の外層材の、内層材に固着した内容物取出し
用栓の部位に対応した部位に、内層材に固着した内容物
取出し用栓の引き出し開口を成す易破部を形成し、その
後内層材及び外層材を共にまたはそれぞれ別個にそれぞ
れの両側縁部を固着して筒状体にし、そして内層材及び
外層材の底辺部を共に固着して袋状容器を形成し、こう
して得られた袋状容器に液状物を充填した後、袋状容器
を形成している内層材及び外層材の上辺部を共に固着し
て切断することを特徴としている。この第2の発明によ
る液状物充填製品の製造法においては、上記各工程に加
えて袋状容器を所定の形状に整形する工程が実施され得
る。
【0009】
【作用】このように構成した本発明の第1、第2の各発
明においては、特に外層材と内層材との全外周縁部を固
着しておく必要がなく、容器形成や液状物の充填、密封
を行なう際に外周縁部が熱圧着される。従って、製品を
作る際には、エンドレスの外層材と内層材とから、容器
の形成、液状物の充填、密封、製品の切離し及び必要に
より容器の整形等の各工程を連続して行なうことがで
き、低コストで効率よく製造することができる。また、
容器形成の際に容器内部に治具が挿入されないので、ピ
ンホールの発生を避けることができる。さらに、取出し
栓を付けた場合には、製品の流通状態では取出し栓は外
層材の内側に入っていて外側に突起していないので、梱
包の邪魔とならないだけでなく容器の破損の危険も少な
く、流通過程での取扱いが容易となる。また、使用に際
しては外層材を破ることにより容器内の内容物の流出に
伴ってその破った部分から外層材と内層材の間に空気が
入り込み、従って内層材に取付けられた取出し栓を引き
出だけでそのまま使用することができる。さらにまた、
取出し栓を設けない場合には、従来の牛乳パックのよう
に例えば容器上辺の端を切り開くまたは貼合わせ部を引
き裂くことにより内容物を注ぎ出すことができ、内容物
の流出につれて外層材と内層材との間に空気が流入して
容器内外に圧力差ができないため、内容物をスムースに
注ぎ出すことができる。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例について添付図面を参照
して説明する。図1には、本発明の製造法の一実施例を
概略的に示し、1は内層材を成すフレキシブルな長尺フ
ィルムで巻枠2に巻かれている。また3は外層材を成す
剛性をもつ長尺紙で長尺フィルム1と同様に巻枠4に巻
かれている。巻枠2から繰り出される長尺フィルム1に
は幅方向の予定の位置に取出し栓5が、形成されること
になる容器の寸法に合わせて長手方向に一定の間隔で順
次固着される。この場合、取出し栓5は長尺紙3と対向
した側に設けられる。他方、長尺紙3には、長尺フィル
ム1に取付けられた取出し栓5の位置に対応した部位を
囲んで栓引き出し用の易破部を成すミシン目6が順次形
成される。このようにしてそれぞれ取出し栓5及びミシ
ン目6の形成された長尺フィルム1及び長尺紙3は図示
したように互いに重ねられて側部シール部7へ送られ、
長尺フィルム1及び長尺紙3は中央縦軸線に沿って二つ
折りにされ、そしてそれぞれの側縁部8は互いに液密且
つ気密に固着され、それにより長尺フィルム1及び長尺
紙3は筒状体に形成される。この場合、長尺フィルム1
及び長尺紙3固着部分には図示していないが熱圧着性樹
脂が施され得る。続いて形成された筒状体は上部及び下
部シール部9を通り、ここで筒状体の下方端部が液密且
つ気密に密封され、容器10が形成される。なお密封部位
は符号11で示す。その後符号12で示す充填すべき液状物
の供給管を介して容器10に液状物が所定量充填される。
液状物の充填後、上側部シール部7において容器10の上
部が液密且つ気密に密封され、そして切離し部13へ送ら
れ、切離される。これらの一連の工程は順次繰返され、
その結果、図2に示すような袋状の液状物充填製品が連
続して得られる。
【0012】ところで、上記の実施例においては、長尺
フィルム1及び長尺紙3の側縁部8は、図2に示すよう
に側部シール部7において互いに液密且つ気密に固着さ
れているが、長尺フィルム1の側縁部を先にシールし、
その後長尺紙3の側縁部をシールすることり、図3に示
すように上下部のみを一緒にシールした構造にすること
ができる。また代わりに、長尺フィルム1及び長尺紙3
を二組対向させて用意し、それぞれの対向両側縁部を一
緒にシールし、そして上下を一緒にシールすることによ
り図4に示すような四方シール構造にすることも可能で
ある。さらに、図5に示すようにスタンディングパウチ
型に構成することもできる。
【0013】本発明の別の実施例においては図1に示し
た方法で形成された各形態の袋状の液状物充填製品に整
形工程を付加することによって図6に示すように箱型に
整形することができる。
【0014】さらにまた、上記の各実施例では、充填す
べき液状物の性質に応じて、各容器の上部の最終密封を
液中で行なうことにより空気を全く同封しないようにす
ることができる。また、長尺フィルム1及び長尺紙3を
互いに重ねて供給する代わりに、長尺フィルム1及び長
尺紙3を充填すべき液状物の供給管12を挾んで対向させ
て供給し、それぞれの側縁部を別個にシールすることも
できる。
【0015】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、エンドレスの外層材と内層材とから、容器の形成、
液状物の充填、密封、製品の切離し及び必要により容器
の整形等の各工程を連続して行なうことができるので、
容器形成と液状物の充填とを一連の工程で行なうことが
でき、製品の製造工程を簡略化でき、製造コストを大幅
に低減させることができる。また、容器形成の際に容器
内部に治具を挿入する必要がないので、容器壁にピンホ
ールが形成されることはなく、製品にばらつきが生じな
いだけでなく液密、気密容器として機能を保証すること
ができできる。さらに、取出し栓を付けた場合には、製
品の流通状態では取出し栓は外層材の内側に入っていて
外側に突起していないので、梱包の邪魔とならないだけ
でなく容器の破損の危険も少なく、流通過程での取扱い
が容易となし、しかも使用の際には外層材を破ることに
よりその破った部分から外層材と内層材の間に空気が入
り込み、従って内層材に取付けられた取出し栓を引き出
すことにより内容物をスムースに注ぎ出すことができ
る。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による方法の一実施例を示す概略斜視
図。
【図2】 図1の方法で得られた製品の概略斜視図。
【図3】 製品の変形例を示す概略斜視図。
【図4】 製品の別の変形例を示す概略斜視図。
【図5】 製品のさらに別の変形例を示す概略斜視図。
【図6】 本発明の別の実施例によって箱型に整形され
た製品を示す概略斜視図。
【符号の説明】
1:内層材 2:巻枠 3:外層材 4:巻枠 5:取出し栓 6:ミシン目 7:側部シール部 8:側縁部 9:上部及び下部シール部 10:容器 11:密封部 12:液状物の供給管 13:切離し部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに接着されてない、剛性を有する外層
    材と、液密、気密で柔軟性をもつ内層材とから成り、外
    層材と内層材とが一部一緒にまた一部別個に液密且つ気
    密に固着することによって袋状容器に構成され、その中
    に液状物を充填し密封したことを特徴とする液状物充填
    製品。
  2. 【請求項2】外層材と内層材とで構成される袋状容器が
    箱型に整形されている請求項1に記載の液状物充填製
    品。
  3. 【請求項3】外層材と内層材の固着部分に熱圧着性樹脂
    を施した請求項1に記載の液状物充填製品。
  4. 【請求項4】互いに接着されてない、剛性を有する外層
    材と、液密、気密で柔軟性をもつ内層材とか成り、外層
    材と内層材とが一部一緒にまた一部別個に液密且つ気密
    に固着することによって袋状容器に構成され、内層材に
    は充填内容物取出し用栓を設け、この取出し用栓の設け
    られた部位に対応した外層材部分にミシン目加工を施
    し、袋状容器中に液状物を充填し密封したことを特徴と
    する液状物充填製品。
  5. 【請求項5】外層材と内層材とで構成される袋状容器が
    箱型に整形されている請求項1に記載の液状物充填製
    品。
  6. 【請求項6】液密、気密で柔軟性をもつ帯状の内層材に
    内容物取出し用栓を固着し、剛性を有する帯状の外層材
    の、内層材に固着した内容物取出し用栓の部位に対応し
    た部位には、内層材に固着した内容物取出し用栓の引き
    出し開口を成す易破部を形成し、そして内層材及び外層
    材を共にまたはそれぞれ別個にそれぞれの両側縁部を固
    着して筒状体にし、その後内層材及び外層材の底辺部を
    共に固着して袋状容器を形成し、こうして得られた袋状
    容器に液状物を充填した後、袋状容器を形成している内
    層材及び外層材の上辺部を共に固着して切断することを
    特徴とする液状物充填製品の製造法。
  7. 【請求項7】液密、気密で柔軟性をもつ帯状の内層材に
    内容物取出し用栓を固着し、剛性を有する帯状の外層材
    の、内層材に固着した内容物取出し用栓の部位に対応し
    た部位には、内層材に固着した内容物取出し用栓の引き
    出し開口を成す易破部を形成し、そして内層材及び外層
    材を共にまたはそれぞれ別個にそれぞれの両側縁部を固
    着して筒状体にし、その後内層材及び外層材の底辺部を
    共に固着して袋状容器を形成し、こうして得られた袋状
    容器に液状物を充填した後、袋状容器を形成している内
    層材及び外層材の上辺部を共に固着して切断し、さら
    に、袋状容器を所定の形状に整形することを特徴とする
    液状物充填製品の製造法。
JP3029874A 1991-02-25 1991-02-25 液状物充填製品及びその製造法 Pending JPH0656170A (ja)

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Cited By (4)

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