JPH065606Y2 - 小型環境試験装置 - Google Patents

小型環境試験装置

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JPH065606Y2
JPH065606Y2 JP2284991U JP2284991U JPH065606Y2 JP H065606 Y2 JPH065606 Y2 JP H065606Y2 JP 2284991 U JP2284991 U JP 2284991U JP 2284991 U JP2284991 U JP 2284991U JP H065606 Y2 JPH065606 Y2 JP H065606Y2
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test
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英行 本田
徳雄 村松
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本田工業株式会社
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  • Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、風圧試験や耐震試験等
を行う小型環境試験装置に係わり、更に詳しくは被試験
体の取替え作業を容易にするとともに、環境試験の待ち
時間を短縮した簡易な小型環境試験装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人工環境を創生する二つの気密チ
ャンバー間に、レールで案内された試験体取付架台を気
密介装する装置としては、特開昭59−211845号公報にて
開示された環境試験装置がある。
【0003】即ち、試験室の中間に側方へ開放した装着
空間を形成し、該空間部の底面から外方へ延びた移動手
段を設け、該移動手段上に載置され、それに沿って移動
可能な台車に被試験体を取付けるフレームを固定し、該
フレームに試験体を取付けた状態で、台車を移動させて
前記装着空間に気密装着するものである。そして、前記
試験室の装着空間を介して一方を恒温室となし、他方を
低温室となして結露等の試験を行うものである。また、
前記試験室から外方へ延びた移動手段の側方には、その
経路に沿って赤外線ヒーター及び散水ノズルを備えた耐
久試験装置や、散水ノズルと送風機を備えた風雨局部試
験装置等を設置している。それにより、台車を移動手段
に沿って移動させることによって、各種の環境試験を順
次行うことが可能である。
【0004】しかし、一連の環境試験を終えた後、別の
被試験体について環境試験を行う場合には、前記台車の
フレームに固定した被試験体を取外し、新たに別の被試
験体を取付けなければならい。また、前記環境試験装置
では、被試験体の耐震試験を行う場合には、同様に被試
験体を取外し、他の耐震試験装置に取付けなければなら
ない。一般的に、この取替え作業には多大な労力と時間
を費やし、その取替え作業中は、前記各種の環境試験を
中断しなければならず、特に風圧試験等の気密固定を要
する試験と、完全に固定せずその反力を受けることによ
って行う振動試験との間の待ち時間が長く、また他の規
格の被試験体の試験を順次行う繰り返し試験における効
率が悪いといった問題を有する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、試験体取付架台を複
数台用意し、被試験体の環境試験を行っている間に、次
の被試験体を別の試験体取付架台に取付け若しくは取替
えて、先の被試験体の環境試験が終了した後、素早く次
の被試験体を取付けた試験体取付架台を所定位置に装着
することが可能であり、また風圧試験を行った後の被試
験体を耐震試験用の試験体取付架台に付け替え、他の被
試験体の風圧試験を行っている間に耐震試験を行えるよ
うになした小型環境試験装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、前述の課題解
決のために、移動可能な車輪を有する枠体であって、被
試験体を気密装着するスラブを有する複数の試験体取付
架台と、床面等の適所に固定し、前記試験体取付架台の
一側面を気密連結する取付面側を開放した箱体であっ
て、風圧、日照、降雨等の各種環境試験に必要な人工環
境を創生する固定チャンバーと、移動可能な車輪を有
し、前記固定チャンバーに連結した前記試験体取付架台
の他側面に気密連結する取付面側を開放した箱体であっ
て、各種計測器を装着する計測チャンバーと、前記試験
体取付架台及び計測チャンバーを固定チャンバーの取付
面側へ案内する主レールと、前記主レールの側方に敷設
され、複数の前記試験体取付架台を同時に載置可能な補
助レールと、前記主レールと補助レール間を連結し、試
験体取付架台を案内する分岐レールとよりなる小型環境
試験装置を構成した。
【0007】また、前記主レールを、試験体取付架台を
案内する第一レールと、該第一レールに沿い計測チャン
バーを案内する第二レールとで構成し、前記分岐レール
を第一レールに連結することが好ましい実施例である。
【0008】また、前記各レールの分岐点をターンテー
ブルとその上面に固定した分割レールとで形成した。
【0009】そして、前記複数の試験体取付架台の内、
少なくとも1台を被試験体に振動を付与する振動発生装
置を取付けた耐震試験用の試験体取付架台とし、耐震試
験を行えるようになした。
【0010】
【作用】以上の如き内容からなる本考案の小型環境試験
装置は、補助レール上に位置させた試験体取付架台のス
ラブに被試験体を気密装着した状態で、該試験体取付架
台を補助レールから分岐レールを通り、固定チャンバー
と計測チャンバー間の主レール上に移動させ、そして該
試験体取付架台の一側面を固定チャンバーの取付面に気
密連結した後、主レール上にある前記計測チャンバーを
移動させて前記試験体取付架台の他側面に気密連結して
装着し、それから固定チャンバーで創生した風圧、日
照、降雨等の人工環境を被試験体に与えて、計測チャン
バーに装着した各種の計測器で測定し、各種環境試験を
行うのである。
【0011】一方、前記補助レール上に位置させた他の
試験体取付架台に次の環境試験に供する被試験体を取付
けておき、先の被試験体の環境試験が終了した後に、計
測チャンバーを外して主レール上を移動させるととも
に、その試験体取付架台も外して主レールから分岐レー
ルを通り、補助レール上に位置させ、それから次の被試
験体を装着した他の試験体取付架台を前記同様に固定チ
ャンバーに連結した後、再度計測チャンバーを連結して
新たな環境試験を行うのである。また、環境試験が終了
して補助レール上に位置する先の試験体取付架台からそ
の被試験体を取外し、その次に環境試験を行う第三の被
試験体を取付けるのである。以上の操作を繰り返して、
次々に被試験体の環境試験を行うのである。
【0012】また、主レールを第一レールとそれに沿っ
た第二レールとで構成し、それぞれ試験体取付架台及び
計測チャンバーを案内して固定チャンバーに次々に連結
するので、この連結において試験体取付架台に対する形
状及び構造の制約が緩和され、移動可能となした試験体
取付架台を安定重視の形状に設計することが可能とな
る。
【0013】また、各レールの分岐点をターンテーブル
とその上面に固定した分割レールとで形成したことによ
り、試験体取付架台の車輪をこの分割レール上に位置さ
せた状態で、ターンテーブルを回転させて、その分割レ
ールを補助レールから分岐レールへ接続し又はその逆に
接続し、また分割レールを分岐レールから主レール若し
くは第一レールに接続し又はその逆に接続し、試験体取
付架台を主レールと補助レールの相互に移動可能となし
ている。
【0014】そして、前記複数の試験体取付架台の内、
少なくとも1台を被試験体に振動を付与する振動発生装
置を取付けた耐震試験用の試験体取付架台とした場合、
試験体取付架台が補助レール上に位置した状態で被試験
体の耐震試験を行うことが可能となり、それにより固定
チャンバーに通常の試験体取付架台を連結して風圧試験
等を行った後、その試験体を耐震試験用の試験体取付架
台に付け替えて耐震試験を行い、その間に他の試験体の
風圧試験等を行うのである。
【0015】
【実施例】
次に添付図面に示した実施例に基づき更に本考案の詳細
を説明する。
【0016】図1は本考案の小型環境試験装置の概念図
を示し、図2及び図3にはその具体的実施例を示したも
ので、図中Aは試験体取付架台、Bは固定チャンバー、
Cは計測チャンバー、Dは案内手段をそれぞれ示してい
る。本実施例では試験体取付架台Aを2台用いた例を示
し、それぞれA1とA2とする。
【0017】本考案の小型環境試験装置は、建物の側壁
を形成する窓枠及び外装材等の被試験体Sを気密装着す
るスラブ1を有する枠体であって、そのベース2には移
動可能となすべく少なくとも4個の車輪3を有する複数
の試験体取付架台A(A1とA2)と、床面等の適所に固定
し、前記試験体取付架台Aの一側面を気密連結する取付
面4側を開放した箱体であって、風圧、日照、降雨等の
各種環境試験に必要な人工環境を創生する固定チャンバ
ーBと、台車5の下面に移動可能となすべく少なくとも
4個の車輪6を有し、前記固定チャンバーBに連結した
前記試験体取付架台Aの他側面に気密連結する取付面7
側を開放した箱体であって、各種計測器を装着する計測
チャンバーCと、前記試験体取付架台Aと計測チャンバ
ーCを固定チャンバーBの取付面4側へ案内する複数の
レールからなる案内手段Dとからなる。
【0018】前記試験体取付架台Aは、図2及び図3に
示す如くベース2の上部に枠状のスラブ1が固定され、
該スラブ1の一側面を前記固定チャンバーBの取付面4
に密接する接合面となし、他側面の周囲には被試験体S
又は閉塞板8を取付ける多数のクランプ9,…が所定間
隔で設けられるとともに、前記計測チャンバーCの取付
面7に接合可能となしたものである。また、前記スラブ
1によって形成される最大取付可能な面積より小さい面
積の被試験体Sを取付けるには、上下のスラブ1間又は
両側のスラブ1間に仕切枠10を適宜連結可能となし、更
に該仕切枠10とスラブ1間にも仕切枠を連結可能となし
て、それらによって形成された取付枠に被試験体Sと閉
塞板8を前記クランプ9を用いて気密装着するのであ
る。
【0019】また、複数の前記試験体取付架台A,…の
内、少なくとも一台は図3に示したような耐震試験用の
試験体取付架台A′となし、そのスラブ1下部には、被
試験体Sに振動を付与する振動発生装置11を適宜取付け
ている。該振動発生装置11は、耐震用試験体取付スラブ
12を前記スラブ1下部に取付けたスラブガイドローラー
13で支持し、該耐震用試験体取付スラブ12に油圧シリン
ダー14等で振動を与えるようになしたものである。ま
た、縦と横のスラブ1,1のコーナー部にはスラブ補強
扞1a,…を斜交い状態でボルト等で着脱自在に取付けて
いる。尚、前記振動発生装置11、スラブガイドローラー
13及び油圧シリンダー14等も着脱自在となせば通常の試
験体取付架台Aと共用することができる。
【0020】前記固定チャンバーBは、内部に蛍光灯若
しくは赤外線ランプ等の日照試験装置15、散水ノズルを
有する降雨試験装置16し、また所定箇所に風圧試験装置
17等を配し、各種環境試験に必要な人工環境を創生する
ものである。また、前記取付面4の周囲には、前記試験
体取付架台Aを介装した状態で前記計測チャンバーCを
引き付けて固定する油圧クランプ18を適数箇所に設けて
いる。尚、気密連結するには、それぞれの接合面間にパ
ッキン等の閉塞材を介装する。
【0021】前記計測チャンバーCは、例えば被試験体
Sを取付けた試験体取付架台Aの固定チャンバーB側の
圧力を高め、被試験体Sから計測チャンバーC側へ漏れ
出した空気を、小さな開口を通して該計測チャンバーC
の背面に導き、その風速をベンチュリー管19で測定し、
漏れ量を計測する計測器を装着している。それ以外に
も、被試験体Sの水漏れ、撓み等を測定する適当な計測
器を装着している。
【0022】前記案内手段Dは、試験体取付架台Aと計
測チャンバーCを固定チャンバーBの取付面4側へ案内
する二列の主レール20と、該主レール20の側方に敷設
し、複数の試験体取付架台A1,A2を同時に載置可能な二
本の補助レール21と、主レール20と補助レール21間を連
結し、試験体取付架台Aを案内する二本の分岐レール22
とからなる。前記主レール20は一本のレールでも試験体
取付架台Aと計測チャンバーCの案内に共用できるが、
この場合、固定チャンバーBに試験体取付架台Aと計測
チャンバーCを連結する際に、試験体取付架台Aのベー
ス2の巾をあまり広く取れないので、主レール20を試験
体取付架台Aを案内する第一レール23と、計測チャンバ
ーCを案内する第二レール24に分け、それらを隣接させ
て敷設することが好ましい。即ち、第一レール23,23の
内側に沿って第二レール24,24を敷設する。そして、前
記分岐レール22はこの第一レール23に連結可能とするの
である。
【0023】前記案内手段Dの各レールの分岐点25,…
は、本実施例では図4〜図7に示すように4種類で構成
される。該分岐点25は、図8に示す如くターンテーブル
26とその上面に固定された分割レール27とより構成され
ている。図4(a) ,図5(a),図6(a) ,図7(a) は、
それぞれ図1に示した位置に設けた分岐点251 ,252,2
53 ,254 を示している。そして、図4(b) ,図5(b)
,図6(b) ,図7(b)はそれぞれ、(a) に示した状態か
らターンテーブル26を90度回転した後の状態を示してい
る。前記ターンテーブル26の回転は、その分割レール27
上の略中央に試験体取付架台Aの車輪3が位置した際に
行い、試験体取付架台Aを補助レール21から分岐レール
22へ、分岐レール22から第一レール23へ、またその逆へ
案内するのである。
【0024】図9は、固定チャンバーBに試験体取付架
台Aと計測チャンバーCを連結した状態を示し、固定チ
ャンバーBの取付面4と試験体取付架台Aのスラブ1間
及び該スラブ1と計測チャンバーCの取付面7間にそれ
ぞれパッキン28を介在させ、固定チャンバーBの油圧ク
ランプ18で計測チャンバーCのフランジ29を引き付けて
気密連結している。勿論、先ず固定チャンバーBに試験
体取付架台Aを気密連結し、それから該試験体取付架台
Aと計測チャンバーCを気密連結することも可能であ
る。
【0025】しかして、本考案の小型環境試験装置を用
いて、被試験体Sの環境試験を行うには、先ず、補助レ
ール21上に位置させた試験体取付架台A1のスラブにクラ
ンプ9を用いて被試験体S1を気密装着した状態で、該試
験体取付架台A1を補助レール21から分岐点253 ,254 を
通って分岐レール22上に移動させ、それから該分岐レー
ル22から分岐点251 ,252 を通って固定チャンバーBと
計測チャンバーC間の主レール20を構成する第一レール
23上に移動させ、そして該試験体取付架台A1の一側面を
固定チャンバーBの取付面4に気密連結した後、第二レ
ール24上にある前記計測チャンバーCを移動させて前記
試験体取付架台A1の他側面に気密連結して装着し、又は
試験体取付架台A1と計測チャンバーCを同時に固定チャ
ンバーBに気密連結し、それから固定チャンバーBで創
生した風圧、日照、降雨等の人工環境を被試験体S1に与
えて、計測チャンバーCに装着した各種の計測器で測定
し、各種環境試験を行うのである。
【0026】一方、前記補助レール21上に位置させた他
の試験体取付架台A2に次の環境試験に供する被試験体S2
を取付けておき、先の被試験体S1の環境試験が終了した
後に、計測チャンバーCを外して第二レール24上を移動
させるとともに、その試験体取付架台A1も外して第一レ
ール23から分岐レール22を通り、補助レール21上に位置
させ、それから次の被試験体S2を装着した他の試験体取
付架台A2を前記同様に固定チャンバーBに連結した後、
再度計測チャンバーCを連結して新たな環境試験を行う
のである。また、環境試験が終了して補助レール21上に
位置する先の試験体取付架台A1からその被試験体S1を取
外し、その次に環境試験を行う第三の被試験体S3を取付
けるのである。以上の操作を繰り返して、次々に被試験
体の環境試験を行うのである。
【0027】また、気密性を要する風圧試験等と共に耐
震試験を行う場合には、前記補助レール21上に耐震試験
用の試験体取付架台A′を配置し、被試験体Sを試験体
取付架台Aに取付ける前、又は風圧試験等を行った後に
補助レール21上に移動させた通常の試験体取付架台Aか
ら取り外した後に、被試験体Sを耐震試験用の試験体取
付架台A′に取付けて耐震試験を行うのである。それか
ら、風圧試験等を行う前であれば、通常の試験体取付架
台Aに付け替えて前述のように風圧試験を行うのであ
る。
【0028】
【考案の効果】以上にしてなる本考案の小型環境試験装
置によれば、移動可能な車輪を有する枠体であって、被
試験体を気密装着するスラブを有する複数の試験体取付
架台と、床面等の適所に固定し、前記試験体取付架台の
一側面を気密連結する取付面側を開放した箱体であっ
て、風圧、日照、降雨等の各種環境試験に必要な人工環
境を創生する固定チャンバーと、移動可能な車輪を有
し、前記固定チャンバーに連結した前記試験体取付架台
の他側面に気密連結する取付面側を開放した箱体であっ
て、各種計測器を装着する計測チャンバーと、前記試験
体取付架台及び計測チャンバーを固定チャンバーの取付
面側へ案内する主レールと、前記主レールの側方に敷設
され、複数の前記試験体取付架台を同時に載置可能な補
助レールと、前記主レールと補助レール間を連結し、試
験体取付架台を案内する分岐レールとよりなるので、主
レール上に位置させた一の試験体取付架台に装着した被
試験体の環境試験を行っている間に、次の被試験体を補
助レール上に位置させた別の試験体取付架台に取付け若
しくは取替えることができるので、先の被試験体の環境
試験が終了した後、それに用いた試験体取付架台を補助
レールに移動させ、次の被試験体を装着した試験体取付
架台を、素早く環境試験可能な所定位置に装着すること
ができるので、試験と次の試験との間の待ち時間を短縮
することが可能となり、環境試験の効率が格段に向上す
るのである。
【0028】また、主レールを第一レールとそれに沿っ
た第二レールとで構成し、それぞれ試験体取付架台及び
計測チャンバーを案内して固定チャンバーに次々に連結
するようになしたので、この連結において試験体取付架
台に対する形状及び構造の制約が緩和され、移動可能と
なした試験体取付架台を安定重視の形状に設計すること
ができるのである。
【0029】また、各レールの分岐点をターンテーブル
とその上面に固定した分割レールとで形成したことによ
り、試験体取付架台の車輪をこの分割レール上に位置さ
せた状態で、ターンテーブルを回転させることにより、
その分割レールを補助レールから分岐レールへ接続し又
はその逆に接続し、また分割レールを分岐レールから主
レール若しくは第一レールに接続し又はその逆に接続
し、試験体取付架台を主レールと補助レールの相互に円
滑に移動させることができる。
【0030】そして、複数の試験体取付架台の内、少な
くとも1台を被試験体に振動を付与する振動発生装置を
取付けた耐震試験用の試験体取付架台とした場合には、
試験体取付架台が補助レール上に位置した状態で被試験
体の耐震試験を行うことが可能となり、それにより固定
チャンバーに通常の試験体取付架台を連結して風圧試験
等を行った後、その試験体を耐震試験用の試験体取付架
台に付け替えて耐震試験を行い、その間に他の試験体の
風圧試験等を行うことが可能となり、耐震試験と各種の
気密性を要する風圧試験等の環境試験を複合させた極限
状態の環境試験を行うことができるとともに、試験の効
率化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の小型環境試験装置の概念図
【図2】同じく全体斜視図
【図3】耐震試験用の試験体取付架台の斜視図
【図4】(a) は分岐点251 の通常の連結状態を示し、
(b)は90度回転させた状態を示す簡略平面図
【図5】(a) は分岐点252 の通常の連結状態を示し、
(b)は90度回転させた状態を示す簡略平面図
【図6】(a) は分岐点253 の通常の連結状態を示し、
(b)は90度回転させた状態を示す簡略平面図
【図7】(a) は分岐点254 の通常の連結状態を示し、
(b)は90度回転させた状態を示す簡略平面図
【図8】分岐点の部分断面図
【図9】固定チャンバーに試験体取付架台と計測チャン
バーを気密連結した状態の要部の部分断面図
【符号の説明】
A 試験体取付架台 B 固定チャンバ
ー C 計測チャンバー D 案内手段 S 被試験体 1 スラブ 2 ベース 3 車輪 4 取付面 5 台車 6 車輪 7 取付面 8 閉塞板 9 クランプ 10 仕切枠 11 振動発生装置 12 耐震用試験体
取付スラブ 13 スラブガイドローラー 14 油圧シリンダ
ー 15 日照試験装置 16 降雨試験装置 17 風圧試験装置 18 油圧クランプ 19 ベンチュリー管 20 主レール 21 補助レール 22 分岐レール 23 第一レール 24 第二レール 25 分岐点 26 ターンテーブ
ル 27 分割レール 28 パッキン 29 フランジ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な車輪を有する枠体であって、
    被試験体を気密装着するスラブを有する複数の試験体取
    付架台と、床面等の適所に固定し、前記試験体取付架台
    の一側面を気密連結する取付面側を開放した箱体であっ
    て、風圧、日照、降雨等の各種環境試験に必要な人工環
    境を創生する固定チャンバーと、移動可能な車輪を有
    し、前記固定チャンバーに連結した前記試験体取付架台
    の他側面に気密連結する取付面側を開放した箱体であっ
    て、各種計測器を装着する計測チャンバーと、前記試験
    体取付架台及び計測チャンバーを固定チャンバーの取付
    面側へ案内する主レールと、前記主レールの側方に敷設
    され、複数の前記試験体取付架台を同時に載置可能な補
    助レールと、前記主レールと補助レール間を連結し、試
    験体取付架台を案内する分岐レールと、よりなることを
    特徴とする小型環境試験装置。
  2. 【請求項2】 前記主レールを、試験体取付架台を案内
    する第一レールと、該第一レールに沿い計測チャンバー
    を案内する第二レールとで構成し、前記分岐レールを第
    一レールに連結してなる請求項1記載の小型環境試験装
    置。
  3. 【請求項3】 前記各レールの分岐点をターンテーブル
    とその上面に固定した分割レールとで形成してなる請求
    項1又は2記載の小型環境試験装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の試験体取付架台の内、少なく
    とも1台を被試験体に振動を付与する振動発生装置を取
    付けた耐震試験用の試験体取付架台としてなる請求項1
    記載の小型環境試験装置。
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