JPH0655992B2 - 自動染色機 - Google Patents

自動染色機

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JPH0655992B2
JPH0655992B2 JP4706186A JP4706186A JPH0655992B2 JP H0655992 B2 JPH0655992 B2 JP H0655992B2 JP 4706186 A JP4706186 A JP 4706186A JP 4706186 A JP4706186 A JP 4706186A JP H0655992 B2 JPH0655992 B2 JP H0655992B2
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dyeing
dyeing method
valve
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弘行 魚澄
孝義 青木
道信 改森
賢一 飯田
幸夫 北村
眞明 田中
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鐘紡株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、織物等の染色機に関し、特に、染色方法の種
類に応じて、染色機本体のポンプ、モータ、弁等を制御
して自動的に染色を行なうものである。
[従来の技術とその問題点] 織物等を染色する場合、染色方法の種類や条件、すなわ
ち染法に応じて、染色機の処理槽に染液や水等を導入及
び排出するための弁及びポンプや、被乾燥物を処理槽内
で回すためのモータ等を、所定の順序で所定の時間だけ
作動させるとともに、処理槽内の染液の温度を所定の値
にするために熱交換器に蒸気や水を送る弁及びポンプを
作動させて、精練、水洗、染色等の各工程を行なってい
た。しかしながら、染法によって、必要な工程が異な
り、また、同じ工程でも処理時間、処理温度等の条件が
異なるため、従来は、各染法ごとに、タイムチャート板
を作成し、そのタイムチャート板に溝を切り、その溝の
深さや形状によってどの弁、ポンプ、モータを作動させ
るかを定めておいて、この溝を辿りながら、順に所定の
弁、モータ、ポンプ等を作動させていた。
しかしながら、この方法によると、染法ごとにタイムチ
ャート板を作成しなければならないので手数がかかり、
条件を少し変える場合でも新しいタイムチャート板を作
成しなければならないという欠点があった。
そこで、本発明の目的は、そのようなタイムチャート板
を必要とせず、設定された染法に従って精練、染色、水
洗等の各工程に対応して弁、モータ、ポンプ等を自動的
に制御するとともに染色温度を制御し、かつ、染法の設
定及びその変更が容易にできる自動染色機を提供するこ
とにある。
[問題点を解決するための手段] 本発明の構成を第1図を用いて説明する。
102は染色機本体101のポンプ、モータ、弁等についてど
れを制御すべきかの指定をコード化し各指定をステップ
データとして記憶させたステップデータ記憶手段であ
る。また、103は水洗、精練、染色等の各工程ごとに前
記ステップデータを組み合わせて工程データとして記憶
させた工程データ記憶手段である。さらに104は染色方
法の種類ごとに前記工程データを組み合わせて染法デー
タとして記憶させた染法データ記憶手段である。
105は演算制御部であり、所定の染色方法について染法
データ記憶手段を参照してその処理に対応する染法デー
タがどの工程データから構成されているかを調べ、工程
データ記憶手段を参照してそれらの工程データがどのス
テップデータから構成されているかを調べ、さらにステ
ップデータ記憶手段を参照してそれらのステップデータ
が指定する所定のポンプ、モータ、弁等に制御信号を送
るものである。
第2図は、工程データの具体的な構成を示しており、準
備、水洗、精練、染色等の各工程が、さらにその条件等
によって準備−1、準備−2、…、精練−1、精練−
2、…、染色−1、染色−2、…、等の工程に分けられ
ており、各工程は、種々のステップデータ及び温度、時
間等の条件を組み合わせて構成されている。
第3図は、染法データの具体的な構成を示しており、各
染色方法の種類、すなわち染法に染法No.をつけ、その
染法を構成する工程データを順に組み合わせたものであ
る。例えば、染法No.1は、準備−1、精練−2、水洗−
1、フイックス−1、水洗−5の各工程データから構成
されている。
なお、これらの第2図及び第3図は、工程データ及び染
法データの構成の理解を容易にするためのものであり、
これらの形式に限られるものではない。
[作用] 次に、本発明の自動染色機の作用について説明する。
まず、演算制御部は、染法データ記憶手段を参照して、
指定された染色方法の種類、すなわち染法がどの工程デ
ータから構成されているかを調べ、次に工程データ記憶
手段を参照して、それらの各工程データがどのステップ
データ及びどのような条件から構成されているかを調べ
る。さらにステップデータ記憶手段を参照して、それら
の前記ステップデータにおいては、どのポンプ、モー
タ、弁等の制御が指定されているかを調べ、順次、それ
らに制御信号を送り、ポンプ、モータを作動させたり、
弁を開閉させたりする。
新しい染法で処理したい場合には、必要な工程データを
組み合わせて新しい染法データを作成し、新しい工程が
必要な場合には、その工程に必要なステップデータを組
み合わせて新しい工程データを作成する。また、新しい
ステップデータを作成する場合には、制御すべきポン
プ、モータ、弁等に対応して新たなコードを設定してス
テップデータを作成すればよい。
[実施例] 以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
第4図は本発明の自動染色機の構成を示す概略図であ
る。織物等の染色を行なう染色機本体101のポンプ、モ
ータ及び各種弁は、複数のリレーからなるシーケンサ2
を介してマイクロコンピュータ3に接続され、その作
動、開閉がマイクロコンピュータ3からの信号により制
御されている。また、このマイクロコンピュータ3に
は、RAM、ROMまたは磁気ディスク等の記憶装置
4、キーボード5、CRTディスプレイ6及びプリンタ
7が接続されている。記憶装置4には、後述するステッ
プデータ、工程データ及び染法データが記憶されてお
り、これらに基づいてマイクロコンピュータ3がシーケ
ンサ2に信号を送り、所定のリレーを作動させることに
よって、所定のポンプ、モータまたは弁等を制御するよ
うになっている。キーボード5は染色方法の種類を示す
染法No.を指定したり、記憶装置4内のデータを追加ま
たは変更するために使われる。また、ディスプレイ6は
染色機が現在どの工程を行なっているかを表示したり染
色機に異常が発生した場合にそれを作業者に知らせるた
めに使用される。さらに、プリンタ7は記憶装置4内の
データ等を印字するために使用される。この実施例にお
いては、記憶装置4がステップデータ記憶手段102、工
程データ記憶手段103及び染法データ記憶手段104を構成
し、マイクロコンピュータ3及びシーケンサ2が演算制
御部105構成する。
次に、染色機本体101の構成を第5図を用いて説明す
る。この染色機本体101は、一般に口コ型染色機と呼ば
れるものである。11は処理槽であり、この中で被染色物
である織物等の水洗、精練、染色等の各工程が行なわれ
る。12は染料を水に溶解して処理槽11に送るための溶解
槽であり、この溶解槽12内には、溶解槽蒸気弁13を介し
て蒸気Sが送られるとともに、給水弁14を介して水Wが
送られ、また、攪拌翼15によって染料が攪拌されるよう
になっている。溶解槽12内の液量はレベルセンサ16によ
って監視されている。溶解槽12は、染液注入ポンプ17及
び染液注入弁18を介して処理槽11に接続されており、こ
の染液注入ポンプ17を作動させて染液注入弁18を開ける
ことによって、溶解槽12の染液が処理槽11内に送られ
る。19は染液リターン弁であり、追加染を行なう際に染
液を溶解槽12に戻してこの戻された液に追加染用の染料
を溶解するために用いるものである。また、20は溶解槽
12内の残留染料を排出するための染液排出弁である。
処理槽11内には、温水給湯弁21または冷水給水弁22、流
量計23、給水弁24、主ポンプ25を介して、温水Wまた
は冷水Wが供給されるようになっている。この処理槽
11内の染料、温水、冷水等の処理液の量はレベル計26に
よって監視されている。27は処理槽11内の処理液を排出
するための淡色排水弁であり、28は濃色染料を用いた場
合に処理槽11内の処理液を排出するための濃色排水弁で
ある。29は処理槽11内の処理液がある一定のレベル以上
になるとそれを排出するためのオーバーフロー弁であ
る。30は処理槽11内の処理液を昇温したり冷却したりす
るための熱交換器であり、昇温または保温する場合には
昇温用蒸気弁31または保温用蒸気弁32及びドレン回収弁
33が開けられて蒸気Sが導入され、冷却する場合には冷
却水入口弁34及び冷却水出口弁35が開けられて冷却水C
が導入され、処理槽11内の処理液との熱交換が行なわれ
る。36はトラップ、37はドレン排水弁である。この処理
槽11内の温度及び熱交換器の温度は温度センサ38及び39
によって測定されている。
また、この処理槽11内を加圧及び減圧するために、加圧
弁40及び脱気弁41が設けられている。処理槽11内の圧力
は圧力センサ42によって測定されている。43はドライブ
モータであり、チェーン44で連結されたローラ45を回転
させて処理槽11内で織物等の被染色物aを回すためのも
のである。
これらのポンプ、モータ、弁はすべてマイクロコンピュ
ータ3からの信号によってシーケンサ2の所定のリレー
をオン、オフすることにより作動または開閉するように
なっている。また、処理槽11内の温度、圧力、処理槽11
内の処理液の量、及び溶解槽12内の染料の量は、各測定
装置からマイクロコンピュータ3に入力されている。
次に、記憶装置4に記憶されているステップデータにつ
いて第6図を参照して説明する。
ステップデータは、各時点で制御すべき対象を示したも
のであり、「1」となっているものは、シーケンサ2の
リレーを作動させて、モータ及びポンプについてはそれ
を作動させ、弁についてはその弁を開け、「0」となっ
ているものは、モータ及びポンプについてはそれを停止
し、弁についてはそれを閉じるように制御することを示
している。例えば、ステップNo.01はポンプ作動のステ
ップであり、脱気弁41及びドレン排水弁37を開けた状態
で主ポンプ25を作動させることを示しており、ステップ
No.06は給湯のステップであり、脱気弁41及びドレン排
水弁37を開けた状態で温水給湯弁21を開け、処理槽11内
に温水を導入することを示している。また、ステップN
o.02及びNo.03は運転、ステップNo.04は停止、ステップ
No.05は給水、ステップNo.07は仕掛、ステップNo.08は
取出、ステップNo.09〜No.11は排水、ステップNo.12は
昇温のステップである。その他、保温、冷却、染液注
入、シャワーリング等の種々のステップがある。これら
の各ステップに応じて染色機本体101の指定されたポン
プ、モータ、弁が制御され、それによって、処理液の導
入及び排出、処理液の温度、処理槽11内の圧力等が制御
される。
記憶装置4に記憶されている工程データについて第7図
を用いて説明する。
工程には準備工程、精練工程、染色工程、洗浄工程、水
洗工程等があり、各工程においてもその温度、時間等の
条件によっていろいろな種類がある。第7図において
は、各工程の種類を工程コードで表わしており、各々の
工程コードはステップNo.と条件コードとで構成されて
いる。例えば、準備−1という工程はJK1で表わさ
れ、ステップNo.05及びV,01,0という条件と、ス
テップNo.07及びANS,0,0という条件とで構成さ
れている。ステップNo.05は給水のステップであり、
V,01,0はその給水量が1であることを示してい
る。給水量1というのは例えば1000ということを
示している。ステップNo.07は仕掛のステップであり、
ANS,0,0は作業者が被染色物を処理槽11内にセッ
トしたことを示す応答信号を待つことを示している。液
量を示すV、応答を示すANSの他に、時間(秒)を示
すTS、時間(分)を示すTM等の条件コードがある。
このように、種々のステップNo.と条件コードを組み合
わせることによって種々の工程が作成される。
記憶装置4に記憶されている染法データについて第8図
を用いて説明する。
被染色物の染色方法の種類を示す染法には染法No.がつ
けられており、例えば、染法No.1はウール100%の
サラシを示し、準備−2(JK2)、精練−4(SK
4)、水洗−5(WK5)、染色−37(DK37)、
水洗−1(WK1)、水洗−6(WK6)、水洗−3
(WK3)という工程から構成されている。このよう
に、種々の工程を組み合わせることによって種々の染法
が作成される。
キーボード5からマイクロコンピュータ3に染法No.が
入力されると、マイクロコンピュータ3は記憶装置4に
記憶された染法データを参照してその染法No.がどの工
程から構成されているかを調べ、さらに、工程データを
参照して各工程がどのステップ及び条件によって構成さ
れているかを調べる。そしてさらに、ステップデータを
参照して、各ステップにおいて、どのポンプ、モータ、
弁等を制御すべきかを調べ、シーケンサ2の所定のリレ
ーに信号を送って染色機本体101の所定のポンプ、モー
タ、弁等を制御する。このようにして、各ステップが実
行され、被染色物が指定した染法で自動的に処理され
る。
このように、各染法データは種々の工程データを組み合
わせることによって作成されており、各工程データは種
々のステップ及びその条件を組み合わせることによって
作成されているため、新たな染法で処理を行ないたい場
合には、必要な工程データを組み合わせて新たな染法デ
ータを作成すればよく、新たな工程が必要な場合には、
必要なステップデータ及び条件を組み合わせて工程デー
タを作成すればよい。また、新たなステップが必要な場
合は、制御すべき対象に応じて新しくコードを設定すれ
ばよい。したがって、データの組み合わせを変更または
追加するだけで無数の染法で処理が簡単に行なえる。
また、染色工程の後に染色された被染色物の色が所望の
色と一致しているかどうかを調べるサンプリング工程を
行なった場合において、色違いが生じているときには、
追加染工程を選択できる。
なお、第6図〜第8図は、ステップデータ、工程デー
タ、染法データの構成を説明するための図であって、実
際には、これらの内容が適当な型式で記憶装置4に記憶
されている。
実際に工場において複数の染色機を用いる場合には、1
台の管理用のコンピュータと、各染色機本体に接続され
た複数の制御用のコンピュータとが使用され、管理用の
コンピュータから各染色機本体の制御用のコンピュータ
に所定の染法が指示され、それにもとづいて制御用のコ
ンピュータがそれぞれの染色機本体のポンプ、モータ、
弁等を制御するようになっている。
また、各種データを記憶する記憶装置4においては、多
数のメモリボードを設けてバンク切替えを行なって使用
することによって多数のデータを記憶できるようにして
いる。
なお、染色機本体101はロコ染色機には限られず、PC
P染色機のその他あらゆる染色機を用いることができ
る。
この自動染色機によれば、染法データにおける工程デー
タの組み合わせによっては、織物等の染色だけでなく、
精練のみ、水洗のみにも使用でき、また、染色機自体の
洗浄もできる。さらに、この自動染色機は、織物等の布
帛の染色だけでなく、糸染め、トップ染めにも使用でき
る。
[発明の効果] 本発明の自動染色機によると、被染色物の染色方法の種
類を示す各染法データが工程データの組み合わせで構成
されており、また、各工程データはポンプ、モータ、弁
等の制御対象を指定するステップデータ及びその条件の
組み合わせで構成されているので、少量のデータ量で多
種の染法の処理を行なうことができ、しかも組み合わせ
を変えるだけで、容易に新しい染法の処理ができる。し
たがって、手数をかけずに、種々の染色が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の構成を示すクレーム対応図、 第2図は、工程データの構成を示す説明図、 第3図は、染法データの構成を示す説明図、 第4図は、本発明の自動染色機の実施例を示すブロック
図、 第5図は、同実施例の染色機本体を示す概略図、 第6図は、同実施例のステップデータの構成を示す説明
図、 第7図は、同実施例の工程データの構成を示す説明図、 第8図は、同実施例の染法データの構成を示す説明図で
ある。 符号の説明 101…染色機本体 102…ステップデータ記憶手段 103…工程データ記憶手段 104…染法データ記憶手段 105…演算制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 眞明 愛知県津島市東柳原町4丁目35番地の8

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】染色機本体において制御すべきポンプ、モ
    ータ、弁等の指定をコード化し各指定をステップデータ
    として記憶させたステップデータ記憶手段と、水洗、精
    練、染色等の各工程ごとに前記ステップデータを組み合
    わせて工程データとして記憶させた工程データ記憶手段
    と、染色方法の種類ごとに前記工程データを組み合わせ
    て染法データとして記憶させた染法データ記憶手段と、
    所定の染色方法について染法データ記憶手段を参照して
    その染色方法に対応する染法データがどの工程データか
    ら構成されているかを調べ、工程データ記憶手段を参照
    してそれらの工程データがどのステップデータから構成
    されているかを調べ、さらにステップデータ記憶手段を
    参照してそれらのステップデータが指定する所定のポン
    プ、モータ、弁等に制御信号を送る演算制御部とを備え
    たことを特徴とする自動染色機。
JP4706186A 1986-03-03 1986-03-03 自動染色機 Expired - Lifetime JPH0655992B2 (ja)

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JPS62206080A JPS62206080A (ja) 1987-09-10
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ID=12764637

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Families Citing this family (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02118164A (ja) * 1988-10-27 1990-05-02 Chiyuushiyou Kigyo Jigyodan 藍絣の超音波自動染色装置
JPH02229262A (ja) * 1989-02-23 1990-09-12 Hisaka Works Ltd 染色機その他に用いる薬液注入制御装置
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JPH0359162A (ja) * 1989-07-25 1991-03-14 Hisaka Works Ltd パッケージ染色等における流量制御装置並びに流量制御方法

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