JPH0655884B2 - ポリスチレン−ポリカーボネート共重合体を用いポリエステルとポリフェニレンエーテルの相溶性化 - Google Patents

ポリスチレン−ポリカーボネート共重合体を用いポリエステルとポリフェニレンエーテルの相溶性化

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JPH0655884B2
JPH0655884B2 JP3356054A JP35605491A JPH0655884B2 JP H0655884 B2 JPH0655884 B2 JP H0655884B2 JP 3356054 A JP3356054 A JP 3356054A JP 35605491 A JP35605491 A JP 35605491A JP H0655884 B2 JPH0655884 B2 JP H0655884B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は改良された衝撃強さ及び他の物理
的性質を有する新規な熱可塑性樹脂組成物に関する。特
に本発明はポリフェニレンエーテル及び熱可塑性ポリエ
ステルを含有する改良された相溶性化された組成物に関
し、相溶性化はポリスチレン−ポリカーボネート共重合
体の使用によって行われる。
【0002】本発明のポリフェニレンエーテル樹脂及び
ポリエステル樹脂成分は一般に2種の熱力学的に非混和
性の重合体であり、かかる樹脂のブレンド中で通常相溶
性化剤が使用される。
【0003】例えばYates III 世の米国特許第4786
664号には、ポリスチレン樹脂を用い又は用いずに、
1.2:1未満の重量比で線状ポリエステルと組合せた
ポリフェニレンエーテルのブレンドが記載されており、
この場合相溶性化剤として芳香族ポリカーボネートから
なる相溶性化剤が使用できる。芳香族ポリカーボネート
はポリスチレン樹脂と混合できる。相溶性化剤は又ポリ
カーボネート−ポリエステル共重合体、ポリカーボネー
ト−ポリエステルブレンド、又はポリフェニレンエーテ
ル−ポリカーボネート共重合体であることもできる。
【0004】ポリフェニレンエーテル−ポリエステルブ
レンド用の同様の相溶性化剤がBrown 等の米国特許第4
806297号、Yates III 世の米国特許第48165
10号、Brown の米国特許第4831087号及びBrow
n 等の米国特許第4866130号及びBrown の米国特
許第4927881号に記載されている。
【0005】Sybertの米国特許第4845160号に
は、ポリフェニレンエーテル/ポリエステル共重合体の
使用によって相溶性化されたポリフェニレンエーテル−
ポリエステルブレンドが記載されている。
【0006】Bopp等の米国特許第4879346号に
は、ポリフェニレンエーテル樹脂及びポリエステル樹脂
が芳香族カーボネート又はゴム変性耐衝撃改良剤使用に
よって相溶性化されたポリフェニレンエーテル樹脂/ポ
リエステル樹脂の相溶性化されたアロイとシリコーン−
ポリカーボネートブロック共重合体のブレンドが記載さ
れている。
【0007】Brown 等の米国特許第4902753号に
は、ポリカーボネートビスフェーノール−Aホモポリマ
ー及びポリカーボネート−ポリフェニレンエーテル−ポ
リカーボネートブロック共重合体の組合せで相溶性化さ
れたポリフェニレンエーテル−ポリエステル組成物が記
載されている。
【0008】ヨーロッパ公開特許出願第0338269
号には、ポリカーボネートを含有せず、ポリフェニレン
エーテル中に窒素800ppm未満を含有し、特許請求
された組成物で特殊なポリエステルの使用により相溶性
化された、相溶性化ポリフェニレンエーテル−ポリエス
テル組成物が記載され、ポリエステルはポリカーボネー
トのその中での必要性を除くためであると述べている。
【0009】ポリフェニレンエーテル樹脂及びポリエス
テル樹脂のブレンドが、1種以上のポリカーボネート樹
脂及び1種以上のポリスチレン樹脂からなる共重合体の
使用によって有効に相溶性化できることをここに見出し
た。前述した先行技術のポリフェニレンエーテル−ポリ
エステルブレンドの相溶性化とは対照的に、本発明の共
重合体によって行われる相溶性化は、ブレンド中のポリ
フェニレンエーテル対ポリエステルの重量比とは無関係
であり、ブレンド中で利用するポリフェニレンエーテル
の窒素含有率とは無関係である。好ましくは本発明の共
重合体相溶性化剤において、ポリカーボネート樹脂はビ
スフエノール−A樹脂であり、ポリスチレン樹脂はホモ
ポリスチレンである。本発明の組成物は、特に本発明の
共重合体中に存在する如きポリカーボネート樹脂及びポ
リスチレン樹脂の同量を含有する組成物と比較したと
き、すぐれた衝撃強さと他の物理的性質を示す。
【0010】本発明によれば、(a) ポリフェニレンエー
テル樹脂;(b) ポリエステル樹脂;及び(c) 一つ以上の
ポリカーボネートブロック及び一つ以上のポリスチレン
ブロックからなるブロック共重合体からなる(a) 及び
(b) に対する相溶性化剤を含有する相溶性化されたポリ
フェニレンエーテル−ポリエステル組成物を提供する。
【0011】好ましくはポリフェニレンエーテルは約5
〜15重量部の量で、更に好ましくは20〜40重量部
の量で存在し;ポリエステルは約20〜60重量部、更
に好ましくは約30〜50重量部の量で存在し;ブロッ
ク共重合体は0より大で約40重量部、更に好ましくは
約15〜30重量部の量で存在する。
【0012】他の好ましい実施態様においては、(a) ポ
リフェニレンエーテル;(b) ポリブチレンテレフタレー
ト;及び(c) Bブロックとしてのポリカーボネート及び
AブロックとしてのポリスチレンからなるA−B−A型
のブロック共重合体からなる(a) 及び(b) に対する相溶
性化剤を含有する相溶性化されたポリフェニレンエーテ
ル−ポリエステル組成物を提供する。
【0013】更に好ましい組成物において、ポリスチレ
ン/ポリカーボネート共重合体は、ポリスチレン対ポリ
カーボネートの約2.0:1〜1:2.0重量比、好ま
しくは1.5:1〜1:1.5重量比、更に好ましくは
約1:1の重量比を含有し、組成物は約4.0〜0.
5:1、好ましくは約3.0〜1.0:1、更に好まし
くは約2.55〜1.0:1の範囲内のポリエステル対
ポリフェニレンエーテルの重量比を含有する。
【0014】別の好ましい実施態様において、組成物は
耐衝撃改良剤、例えば良く知られている Kraton G及び
D耐衝撃改良剤、特にKraton(登録商標)G−165
0、G−1651、G−1652、G−1701、G−
1702及びD−1101及びD−1102、及び/又
は同様の耐衝撃改良剤も含有できる。存在させるとき、
耐衝撃改良剤は好ましくは約25重量部までの量、更に
好ましくは約15重量部までの量で存在させる。
【0015】更に別の好ましい実施態様において、組成
物は追加のポリカーボネート重合体も含有でき、特にビ
スフエノール−Aホモポリマーを挙げることができる、
これは或る種の用途において組成物に別の有利な点を与
える。存在するとき、追加のポリカーボネート重合体は
好ましくは約20重量部までの量、更に好ましくは約1
0重量部までの量で存在させる。
【0016】本発明の一つの目的は、ポリフェニレンエ
ーテル、ポリエステル、及びポリカーボネートとポリス
チレンからなるブロック共重合体を含有する相溶性化さ
れた組成物を提供することにある。
【0017】本発明の別の目的は、添加した耐衝撃改良
剤を有するポリフェニレンエーテル、ポリエステル、及
びポリスチレンとポリカーボネートからなるブロック共
重合体を含有する相溶性化された組成物を提供すること
にある。
【0018】これらの組成物は、前述した如く所望によ
って更にポリカーボネートホモポリマーを含有できる。
【0019】ポリカーボネート/ポリスチレン共重合体
を含有する本発明の組成物は、それぞれ同じ重量でポリ
カーボネート及びポリスチレン重合体を含有する比較ブ
レンドと比較したとき、改良された物理的性質を示す。
【0020】これらの組成物における各成分の何れか又
は全部が混合したとき化学的に相互作用しているかどう
かは確かでない。従って本発明は、前記各成分及びそれ
らの反応生成物及び前述した他の任意成分を含有する組
成物を含む。
【0021】本発明における成分(a) として使用するポ
リフェニレンエーテル〔ポリフェニレンオキサイド及び
PPO(ゼネラル・エレクトリック・カンパニイの登録
商標)としても知られている〕は下記式(I) を有する複
数の構造単位を含有する。
【0022】
【化1】
【0023】前記各単位において、各Q1 は独立にハロ
ゲン、1級もしくは2級低級アルキル基(即ち炭素原子
7個以下を含有するアルキル基)、フェニル基、ハロア
ルキル基、アミノアルキル基、炭化水素オキシ基、又は
少なくとも2個の炭素原子がハロゲン及び酸素原子を分
離しているハロ炭化水素オキシ基であり、各Q2 は独立
に水素、ハロゲン、1級もしくは2級低級アルキル基、
フェニル基、ハロアルキル基、炭化水素オキシ基又はQ
1 について定義した如きハロ炭化水素オキシ基である。
好適な1級低級アルキル基にはメチル基、エチル基、n
−プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−アミ
ル基、イソアミル基、2−メチルブチル基、n−ヘキシ
ル基、2,3−ジメチルブチル基、2−,3−または4
−メチルフェニル基、及び対応するヘプチル基がある。
2級低級アルキル基の例にはイソプロピル基、sec−
ブチル基及び3−ペンチル基がある。好ましくはアルキ
ル基は分枝鎖よりも直鎖である。最もしばしば、各Q1
はアルキル基又はフェニル基、特にC1 〜C4 アルキル
基であり、各Q2 は水素である。好適なポリフェニレン
エーテルは多くの特許に記載されている。
【0024】ホモポリマー及び共重合体ポリフェニレン
エーテルの両者が含まれる。好適なホモポリマーは例え
ば2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位
を含有するものである。好適な共重合体は例えば2,
3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエーテル単位
と組合せたかかる単位を含有するランダム共重合体を含
む。多くのランダム共重合体及びホモポリマーも特許文
献に記載されている。
【0025】又分子量、溶融粘度及び/又は衝撃強さの
如き性質を変える部分を含有するポリフェニレンエーテ
ルも包含する。かかる重合体は特許文献に記載されてお
り、アクリロニトリル及びビニル芳香族化合物(例えば
スチレン)の如きビニル単量体、又はポリスチレン及び
エラストマーの如き重合体を既知の方法でポリフェニレ
ンエーテル上にグラフトすることによって作ることがで
きる。代表的な生成物はグラフト化部分及び非グラフト
化部分の両者を含有する。他の好適な重合体には、既知
の方法でカップリング剤を二つのポリフェニレンエーテ
ル鎖のヒドロキシ基と反応させて、ヒドロキシ基とカッ
プリング剤の反応生成物を含有する高分子量重合体を生
成させるようなカップリングしたポリフェニレンエーテ
ルがある。代表的なカップリング剤には低分子量ポリカ
ーボネート、キノン、複素環及びホルマールがある。
【0026】ポリフェニレンエーテルは一般に、ゲル透
過クロマトグラフィで測定したとき、約3000〜40
000の範囲の数平均分子量及び約20000〜800
00の重量平均分子量を有する。その固有粘度は最もし
ばしば、25℃でクロロホルム中で測定したとき、約
0.15〜0.6dl/gの範囲内、好ましくは少なく
とも0.25dl/gである。
【0027】ポリフェニレンエーテルは少なくとも1種
の相当するモノヒドロキシ芳香族化合物の酸化カップリ
ングによって代表的には製造される。特に有用にしてか
つ容易に入手しうるモノヒドロキシ芳香族化合物には
2,6−キシレノール(この場合各Q1 がメチル基であ
り、各Q2 が水素である)があり、このとき重合体はポ
リ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)
として表わすことができる、そして2,3,6−トリメ
チルフエノール(この場合各Q1 及び一つのQ2がメチ
ル基であり、他のQ2 が水素である)がある、そして
2,6−キシレノールと2,3,6−トリメチルフエノ
ールのコポリフェニレンエーテルがある。
【0028】酸化カップリングによるポリフェニレンエ
ーテルの製造のため種々の触媒系が知られている。触媒
選択について特別の制限はなく、任意の既知の触媒を使
用できる。大部分それらは、通常各種の他の材料と組合
せた銅、マンガン又はコバルト化合物の如き少なくとも
1種の重金属化合物を含有する。
【0029】好ましい触媒系の第一の群は銅化合物を含
有するものからなる。かかる触媒は例えば米国特許第3
306874号、第3306875号、第391426
6号及び第4028341号に記載されている。それは
通常第一銅もしくは第二銅イオン、ハロゲンイオン(即
ち塩素、臭素もしくは沃素イオン)及び少なくとも1種
のアミンの組合せである。
【0030】マンガン化合物を含有する触媒系は第二の
好ましい群を構成する。それらは一般に、2価マンガン
をハロゲン、アルコキサイド又はフエノオキサイドの如
きアニオンと組合せたアルカリ系である。最もしばし
ば、マンガンは、ジアルキルアミン、アルカノールアミ
ン、アルキレンジアミン、o−ヒドロキシ芳香族アルデ
ヒド、o−ヒドロキシアゾ化合物、ω−ヒドロキシオキ
シム(単量体及び重合体)、o−ヒドロキシアリールオ
キシム及びβ−ジケトンの如き1種以上の錯化剤及び/
又はキレート化剤との錯体として存在させる。又コバル
ト含有触媒系も有用なことが知られている。ポリフェニ
レンエーテル製造のため好適なマンガン及びコバルト含
有触媒系は多くの特許及び刊行物に記載されていること
により当業者に知られている。
【0031】本発明において使用しうるポリフェニレン
エーテルは下記式(II)の末端基の少なくとも一つを有す
る分子を含むものを包含する:
【0032】
【化2】
【0033】
【化3】
【0034】式中Q1 及びQ2 は前述した定義と同じで
あり、各R1 は独立に水素又はアルキル基である、但し
両R1 基中の炭素原子の合計数は6以下である;そして
各R2 は独立に水素又はC1 〜C6 1級アルキル基であ
る。好ましくは各R1 は水素であり、各R2 はアルキル
基特にメチル基又はn−ブチル基である。
【0035】式(II)の末端基(以後アミノアルキル末端
基と称する)を含有する重合体は、特に銅又はマンガン
含有触媒を使用するとき、酸化カップリング反応混合物
の構成成分として適切な1級又は2級モノアミンを混入
することによって得ることができる。かかるアミン、特
にジアルキルアミン、好ましくはジ−n−ブチルアミン
及びジメチルアミンは、最も多くは一つ以上のQ1 基上
のα−水素原子の置換により、ポリフェニレンエーテル
に化学的に結合するようになる。反応の主たる位置は、
重合体鎖の末端単位上のヒドロキシル基に隣接したQ1
基である。更に加工及び/又は混合中、アミノアルキル
末端基は、多分下記式(IV)のキノンメチン型中間体を含
む種々の反応を受けうる:
【0036】
【化4】
【0037】そして他のブレンド成分との相溶性化及び
衝撃強さの増大を含む多くの有利な効果をしばしば有す
る。これについては米国特許第4054553号、第4
092294号、第4477649号、第447765
1号及び第4517341号を参照され度い。
【0038】式(III) の4−ヒドロキシフェニル末端基
を有する重合体は、特に銅−ハロゲン−2級もしくは3
級アミン系中に下記式(V) の副生成物ジフエノキノンが
存在するような反応混合物から代表的には得られる。
【0039】
【化5】
【0040】この点において、米国特許第423470
6号及び第4482697号の記載と同じく再び米国特
許第4477649号の記載も関係する。この種の混合
物において、ジフエノキノンは、大部分が末端基として
実質的な割合で最後には重合体中に導入される。
【0041】前述した条件の下に得られる多くのポリフ
ェニレンエーテルにおいて、代表的には重合体の約90
重量%という多くを構成する重合体分子の実質的な割合
は、式(II)及び(III) の一つ又はしばしば両者を有する
末端基を含有する。特に式(II)のアミノアルキル末端基
を有する分子を少なくとも約60重量%本来含有するポ
リフェニレンエーテルは本発明において使用することを
意図している。
【0042】中和されたアミノ窒素の実質的な量を含有
するポリフェニレンエーテルの使用を本発明により注目
される。アミノ化合物は、前述したアミノアルキル末端
基に加えて、ポリフェニレンエーテルを形成するため使
用した触媒中のアミン(特に2級アミン)の痕跡を含
む。
【0043】従ってポリフェニレンエーテル中のアミノ
化合物の実質的な割合は、公開されたヨーロッパ特許出
願第0338269号及び先に従来技術について述べた
ときの先行文献に記載されている如く、本発明の組成物
を使用する前に、既知の方法で除去もしくは不活性化で
きる。かく処理された重合体を以後時には不活性化ポリ
フェニレンエーテルと称する。それらは若し存在すると
きには、好ましくは800ppm以下の量、更に好まし
くは約100〜800ppmの範囲の量で非中和アミノ
窒素を含有する。不活性化のため種々の方法が開発され
ており、かつ当業者に知られており、その一つ以上を使
用できる。
【0044】本発明組成物において使用するのに好適な
非中和ポリフェニレンエーテルを高窒素ポリフェニレン
エーテルと称することができる、そして本発明組成物に
おいて使用するのに好適な中和されたポリフェニレンエ
ーテルは低窒素ポリフェニレンエーテルと称することが
できる。
【0045】低窒素ポリフェニレンエーテルを得るため
のかかる不活性化方法の一つは、アミン化合物を中和す
ることができるカルボン酸、酸無水物又はエステル基を
含有する少なくとも1種の非揮発性化合物とポリフェニ
レンエーテルを予備混合することである。この方法は熱
変形に対する高抵抗を有する本発明の組成物の製造に特
に興味あるものである。酸、酸無水物及びエステルの例
にはクエン酸、リンゴ酸、アガリシン酸、コハク酸、コ
ハク酸無水物、マレイン酸、マレイン酸無水物、ジエチ
ルマレエート、シトラコン酸、シトラコン酸無水物、イ
タコン酸、イタコン酸無水物、フマル酸、メチルフマレ
ート及びピロメリト酸二無水物がある。アミノ化合物と
の相対的に高い反応性のため、遊離カルボン酸及びそれ
らの酸無水物、特にフマル酸及びピロメリト酸二無水物
が一般に最も好ましい。
【0046】アミノ基を中和するため酸又は酸無水物と
ポリフェニレンエーテルの反応は、溶液の形又は好まし
くは溶融物の形で約230〜390℃の範囲内の温度で
加熱することによって達成できる。一般にポリフェニレ
ンエーテル100重量部に対して酸又は酸無水物を約
0.3〜2.0重量部、好ましくは約0.5〜1.5重
量部使用する。反応は押出機又は同様の装置中で好都合
に実施できる。
【0047】不活性化の別の方法は、真空排気で前述し
た条件下にポリフェニレンエーテルの押出しによる。こ
れは約200トル以下の圧力を作ることのできる真空ポ
ンプに押出機のガス抜きを接続することにより、本発明
の組成物の押出し中、又は予備押出し工程中で達成でき
る。
【0048】これらの不活性化法は、アミノアルキル末
端基の式(IV)によって表わされる種類のキノンメチドへ
の変換によって発生するアミンを含む、重合体中の、主
として2級アミンであると信ぜられる遊離アミンの痕跡
の除去を助けると信ぜられる。約800ppm以下の遊
離アミン窒素含有率を有するポリフェニレンエーテルは
本発明の或る種の例において特に有利でありうる。しか
しながら本発明は不活性化の如何なる理論にも依存しな
い。
【0049】本発明の或る種の組成物における不活性化
されたポリフェニレンエーテルの化学的役割は完全には
判らない。しかしながらポリフェニレンエーテル中のア
ミノ化合物の存在はポリカーボネート及びポリエステル
の分子量の劣化を生ぜしめうると信ぜられる。かかるア
ミノ化合物は、アミノアルキル末端基の外に、ポリフェ
ニレンエーテルを形成するため使用される触媒中のアミ
ン(特に2級アミン)の痕跡を含む。これが真であるな
らば、かかるアミノ化合物の大部分の除去又は中和は、
ポリエステル及びポリカーボネートにおいて高分子量を
維持する環境を作り、これは本発明の相溶性化剤におけ
るポリカーボネートの効果を最大にできる。
【0050】本発明組成物における成分として使用しう
るポリエステルは、一般に、分子量において相対的に高
く、分枝又は線状であることができ、通常可燃性の熱可
塑性重合体である。これらにはポリエチレンテレフタレ
ート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PB
T)、ポリシクロヘキサン−ビス−メチレンテレフタレ
ート(PCT)の如きポリエステル及び熱可塑性弾性ポ
リエステル例えばゼネラル・エレクトリック・カンパニ
イの LOMOD(登録商標)、デユポンのHytrel(登録商
標)、セラニーズのRiteflex(登録商標)及び東洋紡の
Pelprene(登録商標)、又はこれらの熱可塑性弾性ポリ
エステルと他の前記ポリエステル例えばPBTとの組合
せ、又は相互の組合せを含む。本発明の組成物に好適な
ポリエステルは一般に、ジオールとジカルボン酸又はそ
れらの反応性誘導体の線状飽和縮合生成物を含む。好ま
しくはそれらはテレフタル酸及びイソフタル酸の重合体
グリコールエステルである。これらの重合体は市場で入
手でき、又は既知の方法例えばグリコールを遊離酸又は
そのハロゲン化誘導体と共加熱することにより、フタル
酸のエステルのグリコールでのアルコール分解及び続く
重合によって、及び同様の方法で作ることができる。か
かる重合体及びその製造法は更に米国特許第24653
19号及び第3047539号及びその他に記載されて
いる。
【0051】好ましいポリエステルは下記式(VI)の反復
単位を有する高分子量重合体グリコールテレフタレート
又はイソフタレートからなる群のものである。
【0052】
【化6】
【0053】式中nは2〜10の整数であり、通常は2
〜4である、又かかるエステルの混合物及びイソフタレ
ート単位30モル%以下のイソフタル酸とテレフタル酸
のコポリエステルを含む。
【0054】特に好ましいポリエステルはポリ(エチレ
ンテレフタレート)及びポリ(1,4−ブチレンテレフ
タレート)である。
【0055】高溶融強さが重要であるとき特に有利なの
は、少量例えばテレフタレート単位を基準にして5モル
%以下の量で少なくとも三つのエステル形成基を含有す
る分枝成分を含む分枝高溶融粘度ポリ(1,4−ブチレ
ンテレフタレート)樹脂である。分枝成分は、ポリエス
テルの酸単位部分に又はグリコール単位部分に分子を与
えるものであることができる、又はそれは混合物である
ことができる。かかる分枝成分の例にはトリもしくはテ
トラカルボン酸例えばトリメシン酸、ピロメリト酸、及
びそれらの低級アルキルエステル等、又は好ましくはテ
トロール例えばペンタエリスリトール、トリオール例え
ばトリメチロールプロパン、又はジヒドロキシカルボン
酸及びヒドロキシジカルボン酸及び誘導体例えばジメチ
ルヒドロキシテレフタレート等がある。分子を介してポ
リエステル相の粘度を増大するため知られているトリグ
リシジルイソシアヌレートの如きポリエポキサイドの添
加は本発明ブレンドの物理的性質を改良するのを助ける
ことができる。
【0056】分枝ポリ(1,4−ブチレンテレフタレー
ト)樹脂及びそれらの製造は米国特許第3953404
号に記載されている。
【0057】例示すると、本発明の実施に当って有用で
ある高分子量ポリエステルは、25〜30℃で60/4
0のフエノール/テトラクロロエタン混合物又はオルソ
クロロフエノール中の溶液の形で測定したとき、少なく
とも約0.2dl/g、更に通常は約0.4〜1.5d
l/gの固有粘度を有する。
【0058】又有用なのは米国特許第3651014
号、第3763109号及び第3766146号に記載
されている如き、多数の反復エーテルエステル及び/又
はエステル単位を有するセグメント化コポリエステルの
如きコポリエステルがある。有用な材料はデユポンから
登録商標Hytrel樹脂、例えばHytrel4055及びHytrel
5555で入手できる。
【0059】好ましいポリエステルは式(VII) の構造単
位及び式(VIII)及び式(IX)の少なくとも一つの構造単位
を含有する。
【0060】
【化7】
【0061】
【化8】
【0062】
【化9】
【0063】これらの式において、R3 及びR4 の各々
は炭素原子約2〜10個を含有する2価脂肪族、脂環式
族又は芳香族基であり、各R5 は独立に水素又はC1
41級又は2級アルキル基であり、少なくとも一つの
5 は水素である。
【0064】R3 及びR4 基の例にはエチレン基、プロ
ピレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ヘキサ
メチレン基、デカメチレン基、1,4−シクロヘキサン
−ビス−メチレン基、それらの誘導体、p−フェニレン
基、m−フェニレン基及びビス(4−フェニレン)プロ
パン基がある。又置換された基も含まれ、これの場合に
おいて置換基は基の関係する化学的性質に実質的に影響
を与えないものである、置換基の例にはアルコキシ基、
ハロゲン及びニトリル基がある。最もしばしばR3 はア
ルキレン基、好ましくはエチレン基又はテトラメチレン
基であり、R4はm−又はp−フェニレン基である。
【0065】式(VIII)において、各R5 は水素又は1級
もしくは2級C1 〜C4 アルキル基例えばメチル基、エ
チル基、1−プロピル基、2−プロピル基、1−ブチル
基又は2−ブチル基であることができる、少なくとも一
つのR5 は水素である。アルキル基の中ではメチル基が
好ましい。
【0066】例えば式(VIII)及び(IX)の基はマレイン
酸、フマル酸、シトラコン酸又はイタコン酸の如き不飽
和ジカルボン酸から誘導される。マレイン酸及びフマル
酸がそれらの入手性及び低原価のため好ましい。
【0067】又弾性ポリエステルを使用することも意図
する。かかるポリエステルは当業者に知られており、R
3 の一部がポリオキシアルキレン(代表的にポリオキシ
エチレン又はポリオキシテトラメチレン)の如きソフト
セグメント及びε−カプロラクトンの如きラクトンから
誘導される単位である組成物によって例示される。この
種の多くの弾性ポリエステルは市場で入手でき、HYTREL
(登録商標)でデユポンから、LOMOD (登録商標)でゼ
ネラル・エレクトリックから市販されているものを含
む。
【0068】このポリエステルは下記式(X) の構造単位
を含むことができる。
【0069】
【化10】
【0070】式中R6 はR3 及びR4 について先に定義
した如き基から選択でき、R7 はポリオキシアルキレン
基であり、A1 は3価芳香族基である。式(X) 中のA1
基は通常トリメリト酸から誘導され、下記構造式を有す
る。
【0071】
【化11】
【0072】R6 基は例えばC2 〜C10アルキレン基、
6 〜C10脂環式基、C6 〜C20芳香族基又はポリオキ
シアルキレン基(このアルキレン基は約2〜6個、最も
しばしば4個の炭素原子を含有する)であることができ
る。
【0073】かかるポリエステルは、ジヒドロキシ化合
物と、ジカルボン酸又はそれらの誘導体例えば酸無水
物、酸クロライド又は低級アルキル(特にメチル)エス
テルの混合物との既知の反応によって作ることができ
る。エステルがしばしば好ましい反応成分である。
【0074】ポリエステル製造は当業者に知られている
通常の条件下で達成される。例えばジオールをジカルボ
ン酸誘導体例えばエステルの混合物と反応させることが
できる。或いはポリエステルオリゴマーをジオール及び
酸誘導体〔代表的には式(VII) に相当する〕の一つとか
ら作り、反応の後の段階で加えた他の酸誘導体〔代表的
には式(VIII)及び/又は(IX)に相当する〕のエステルか
ら作ることができる。後者のエステルは先の反応で使用
した同じジオールのヒドロキシアルキルエステルである
のが好ましい。前記エステル化反応はテトラアルキルチ
タネートの如き通常の触媒の存在下に代表的には行われ
る。
【0075】ポリエステル中の式(VIII)及び/又は(IX)
の単位の割合に厳密な規制はなく、所望の性質を得るた
めに調節できる。最もしばしばポリエステル構造単位の
全数の約5〜20%が式(VIII)及び/又は(IX)を有し、
残余が式(VII) を有する。
【0076】線状ポリエステルは熱可塑性ポリ(アルキ
レンジカルボキシレート)及びその脂環式誘導体を含
む。それらは代表的には下記式(XI)の構造単位を含む。
【0077】
【化12】
【0078】式中R8 は約2〜10個の炭素原子、通常
約2〜8個の炭素原子を含有する飽和2価脂肪族又は脂
環式炭化水素基であり、A2 は炭素原子約6〜20個を
含有する2価芳香族基である。それらはエチレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール又は1,4−シクロヘキ
サンジメタノールの如き少なくとも1種のジオールと、
イソフタル酸又はテレフタル酸又はそれらの低級アルキ
ルエステルの如き少なくとも1種の芳香族ジカルボン酸
との反応によって普通に製造される。ポリアルキレンテ
レフタレート、特にポリエチレン及びポリブチレンテレ
フタレート、特に後者が好ましい。かかるポリエステル
は米国特許第2465319号、第2720502号、
第2727881号、第2822348号、第3047
539号、第3671487号、第3953394号及
び第4128526号に示されている如く当業者に知ら
れている。
【0079】線状ポリエステルは一般に、60重量%の
フエノール及び40重量%の1,1,2,2−テトラク
ロロエタンの混合物中で、30℃で固有粘度(IV)に
よって測定したとき、約20000〜70000の範囲
の数平均分子量を有する。熱変形に対する抵抗性が重要
な要因であるとき、ポリエステルの分子量は相対的に高
く、代表的には約40000以上であるべきである。
【0080】本発明の組成物により遭遇される高押出し
及び成形温度での熱分解劣化を受けるポリエステルの傾
向のため、成分(b)として使用するポリエステルは実
質的に水を含まぬことが好ましい。
【0081】本発明の組成物においてカーボネート単位
を含有する重合体及びポリエステルの両者の存在のた
め、特に高成形温度で、一つの又は両重合体の劣化を生
ぜしめるエステル−カーボネート交換の可能性がある。
従って時には組成物中に、代表的には全ポリエステルの
約0.01〜7.5重量%の量で、かかる交換を抑制す
る薬剤を混入することが好ましい。一般には前記交換抑
制剤をポリエステルと予備混合することが好ましい、何
故なら本発明の組成物の衝撃強さは、交換抑制剤をその
中に直接混入すると実質的に低下することがしばしば見
られるからである。予備混合は直接混合するか又は全ポ
リエステルの約1〜25重量%と濃厚物を形成し、前記
濃厚物を残りのポリエステルに加えることによって達成
される。
【0082】交換抑制剤の例には米国特許第44529
32号に記載されているヒドロキシベンゾフエノンの如
きヒドロキシ芳香族化合物;米国特許第4452933
号に記載されているメチルサリチレートの如きサリチレ
ート化合物;及び米国特許第4532290号に記載さ
れているリン酸二水素カリウム及びナトリウムがある。
【0083】本発明によれば、非相溶性であるべき成分
(a)及び(b)の傾向が、組成物中に成分(c)を混
入することによって克服される。成分(c)の必須成分
は、実質的な割合の芳香族ポリカーボネート単位のブロ
ック及びポリスチレン単位のブロックを含有する共重合
体である。各ブロックはそれぞれ独立に種類においてホ
モポリマー又はコポリマーであることができる。
【0084】この種の好ましいポリカーボネートの中に
は芳香族ポリカーボネートホモポリマーがある。かかる
ホモポリマーは一般に下記式(XII) を有する。
【0085】
【化13】
【0086】式中A3 は芳香族基である。好適なA3
にはm−フェニレン、p−フェニレン、4,4′−ビフ
ェニレン、2,2−ビス(4−フェニレン)プロパン、
2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−フェニレン)プ
ロパン及び同様の基、例えば米国特許第4217438
号に全般的に又は特別に記載され命名され式で表示され
たジヒドロキシ芳香族化合物に相当するものを含む。又
非炭化水素部分を含有する基も含む。これらは塩素、ニ
トロ、アルコキシ等の如き置換基であることができ、又
チオ、スルホキシ、スルホン、エステル、アミド、エー
テル及びカルボニルの如き架橋基であることもできる。
しかしながら最もしばしば全A3 基は炭化水素基であ
る。
【0087】A3 基は式 ―A4 ―Y―A5 ― (XIII) を有するのが好ましい、式中A4 及びA5 の各々は単環
2価芳香族基であり、YはA4 及びA5 を一つ又は二つ
の原子が分離する架橋基である。式(XIII)中の遊離原子
価結合は通常Yに対してA4 及びA5 のメタ又はパラ位
にある。かかるA3 価は式HO―A4 ―Y―A5 ―OH
のビスフエノールから誘導されるとして考えることがで
きる。ビスフエノールについては後述するが、ビスフエ
ノール以外の好適な化合物から誘導されるA3 も適切に
使用できることは理解すべきである。
【0088】式(XIII)において、A3 及びA4 は非置換
フェニレン基又はその置換誘導体であることができ、置
換基の例には一つ以上のアルキル基、アルケニル基(例
えばビニル及びアリル基の如き架橋可能−グラフト可能
部分)、ハロゲン(特に塩素及び/又は臭素)、ニトロ
基、アルコキシ基等がある。非置換フェニレン基が好ま
しい。A4 及びA5 の両者がp−フェニレン基であるの
が好ましい、しかし両者がo−又はm−フェニレン基で
あることができ、又は一つがo−フェニレン基又はm−
フェニレン基であり、他がp−フェニレン基であること
ができる。
【0089】架橋基、Yは一つ又は二つの原子、好まし
くは一つの原子がA4 及びA5 を分離するようなもので
ある。それは最もしばしば炭化水素基であり、特に飽和
基例えばメチレン基、シクロヘキシルメチレン基、2−
〔2.2.1〕−ビシクロヘプチルメチレン基、エチレ
ン基、2,2−プロピレン基、1,1−(2,2−ジメ
チルプロピレン)基、1,1−シクロヘキシレン基、
1,1−シクロペンタデシレン基、1,1−シクロドデ
BR>シレン基、又は2,2−アダマンチレン基、特にg
em−アルキレン基である。しかしながら不飽和基及び
全体的又は部分的に、炭素及び水素以外の原子からなる
基も含まれる。かかる基の例には、2,2−ジクロロエ
チリデン、カルボニル、チオ、オキシ及びスルホンがあ
る。入手性及び特に本発明の目的に対する好適性のた
め、式(XII) の好ましい基は、Yがイソプロピリデン基
であり、A4 及びR5 がそれぞれp−フェニレン基であ
る、ビスフエノール−Aから誘導される2,2−ビス
(4−フェニレン)プロパン基である。
【0090】ポリカーボネートホモポリマーを製造する
種々な方法が知られており、それらの何れもが成分
(c)を製造するために使用できる。それらには、ホス
ゲンをビスフエノールと反応させる界面法及び他の方
法、ビスフエノールをジアリールカーボネートと反応さ
せるエステル交換法、及び環式ポリカーボネートオリゴ
マーを線状ポリカーボネートに変換することを含む方法
を包含する。後者の方法は米国特許第4605731
号、及び第4644053号に記載されている。
【0091】ホモ又はコポリカーボネートの重量平均分
子量は少なくとも40000であるべきである(ポリス
チレンに関するゲル透過クロマトグラフィによって測定
したとき)。それは最もしばしば約40000〜800
00の範囲、特に約60000〜80000の範囲であ
る。しかしながら成分(c)が約80000〜2000
00の範囲の分子量を有する組成物がしばしば有利な性
質を有する。
【0092】成分(c)は又少なくとも1種のポリスチ
レン樹脂も含有する。ここで使用するポリスチレンなる
語には、塊状、懸濁及び乳化重合を含む当業者に知られ
た方法で作った重合体を含み、これは下記式(XIV)の単
量体から誘導された構造単位を少なくとも25重量%含
有する:
【0093】
【化14】
【0094】式中R9 は水素、低級アルキル基又はハロ
ゲンであり、Zはビニル基、ハロゲン又は低級アルキル
基であり、pは0〜5である。これらの樹脂はスチレ
ン、クロロスチレン及びビニルトルエンのホモポリマ
ー、スチレンとアクリロニトリル、ブタジエン、α−メ
チルスチレン、エチルビニルベンゼン、ジビニルベンゼ
ン及び無水マレイン酸によって代表される単量体の1種
以上とのランダム共重合体、及びゴムがポリブタジエン
又は約98〜70%のスチレンと2〜30%のジエン単
量体のゴム状共重合体であるようなブレンド及びグラフ
トを含むゴム変性ポリスチレンを包含する。これらのゴ
ム変性ポリスチレンには高耐衝撃ポリスチレン又はHIPS
を含む。好ましいのはポリスチレンホモポリマーであ
る。
【0095】代表的には本発明組成物は又少なくとも1
種のエラストマーポリフェニレンエーテル相溶性耐衝撃
改良剤も含有する。好適な耐衝撃改良剤には種々のエラ
ストマー共重合体を含み、その例には例えばスルホネー
ト又はホスホネート基で官能性にされた及び非官能性の
エチレン−プロピレン−ジエン重合体(EPDM) ;カルボ
キシル化エチレン−プロピレンゴム;ブタジエン、イソ
プレン、クロロプレン、エチレン、プロピレン及びブチ
レンを含む重合性オレフィン又はジエンとスチレンの如
きアルケニル芳香族化合物のブロック共重合体;及び例
えば相互侵入ネットワークを介してポリスチレンシエル
に結合したポリ(アルキルアクリレート)コアを含むコ
ア−シエルエラストマーがある。
【0096】好ましい耐衝撃改良剤には、アルケニル芳
香族化合物及びジエンのブロック(代表的にはジブロッ
ク、トリブロック又はラジアルテレブロック)共重合体
がある。最もしばしば、少なくとも一つのブロックはス
チレンから誘導され、少なくとも一つの他のブロックは
ブタジエン及びイソプレンの少なくとも一つから誘導さ
れる。特に好ましいのはポリスチレン末端ブロックとジ
エン誘導中央ブロックを有するトリブロック共重合体で
ある。選択的水素化によってその中の脂肪族不飽和を減
ずるか又は好ましくは除くことがしばしば有利である。
耐衝撃改良剤の重量平均分子量は代表的には約5000
0〜300000の範囲である。この種のブロック共重
合体はShell Chemical Companyより登録商標KRATONで市
場で入手でき、KRATON D1101、D1102、G1
650、G1651、G1652、G1657、G17
01及びG1702がある。又 Huls AGより入手しう
るVestenamer8012の如きポリオクテナマーも耐衝撃
改良剤として使用できる。
【0097】Rohm and Haas から入手しうるKMコア−
シエル耐衝撃改良剤の種々の品種の如きポリエステル耐
衝撃改良剤の1種以上、及びポリフェニレンエーテル耐
衝撃改良剤の1種以上を使用することにより、本発明組
成物における二重相耐衝撃改良を行うこともできる。
【0098】他の通常の成分例えば充填剤、強化材料
(例えばガラス繊維)、難燃剤、顔料、染料、安定剤、
帯電防止剤、離型剤等を含有することも組成物に対して
本発明の範囲内に入る。オレフィン共重合体の如き成分
(a) に対する加工性改良剤も含む。一般に若し存在する
とき任意の他の樹脂成分の量は全樹脂の約15重量%を
越えない。
【0099】本発明の組成物の製造は通常均質混合物の
製造のため用いられる条件の下それらの成分を単に混合
することによって達成される。かかる条件にはしばし
ば、押出しを含み、これは組成物に実質的な剪断力を適
用するスクリュー型又は同様の押出機で好都合に行うこ
とができ、これによってそれらの粒度を減少させる。押
出し温度は一般に約100〜325℃の範囲である。
【0100】下記各実施例で利用したポリフェニレンエ
ーテル(登録商標PPO)粉末は、ニューヨーク州セル
カークのGeneral Electric Noryl Products より入手し
たものであり、約0.40dl/gの固有粘度を有し、
ケルダール分析で約1000ppmの窒素を含有してい
た。下記実施例で利用した耐衝撃改良剤はShell Chemic
al Company から入手したKraton (登録商標)G16
51であった。
【0101】下記実施例で利用したポリブチレンテレフ
タレート(PBT)はインディアナ州マウント・バーノ
ンのGeneral Electric Plastics から入手したValox
(登録商標)315であった。下記実施例で利用したビ
スフエノールA(BPA)ポリカーボネートは、インデ
ィアナ州マウント・バーノンのGeneral Electric Plast
ics から入手したLexan (登録商標)141であった。
下記実施例で利用した約450ppmの窒素を含有する
PPO真空排気(v.v.)押出物は250(スロー
ト)、500,610,610及び610°Fに温度設
定した400rpmでの28mm押出機で≧30in
(ゲージ)で真空排気で、PPO粉末の予備押出して作
った。下記実施例で利用したポリスチレン(PS)はMo
nsanto Chemical Co. から入手したLustrex (登録商
標)であった。
【0102】下記実施例で利用したポリカーボネート−
ポリスチレン(PC−PS)共重合体は、1990年1
1月19日出願の米国特許出願第07/615192号
に記載された如く作ったt−ブチルパーマレエート末端
停止ポリカーボネート(PMA−PC)によって開始さ
せたスチレン単量体の重合によって作った。PMA−P
Cによるスチレン単量体の重合は、100℃でm−ジク
ロロベンゼン50ml中に50.0gのPMA−PC
(Mw=43000)を溶解して行った。次いで200
mlのスチレン単量体(Aldrich Chemical Co.より入
手、それ以上精製せずに使用)を添加し、反応は4時間
150℃に加熱して行った。次いで重合体含有溶液をメ
タノール中へ注入する反溶媒沈澱で分離した。共重合体
を真空オーブン中で100℃で乾燥した。重合体はGP
Cで分析し(Mw=115000)、ポリスチレン鎖長
はポリカーボネートの塩基分解、続くGPC分析で測定
した。得られたPC−PS共重合体は、約1:1のP
C:PS(重量で)であり、約40%のポリスチレンホ
モポリマーを含有したA−B−A型ブロック共重合体
(PS−PC−PS)であった。
【0103】全ブレンドは、各成分をジャーミルで混合
し、次いでスロート温度を250,375,510,5
10,510及び510°Fに設定したバレルセグメン
ト及び400rpmのWelding Engineers の20mm逆
回転、非かみ合い二軸スクリュー押出機で押出して作っ
た。押出物を水中で急冷し、ペレット化し、100〜1
10℃で循環空気オーブン中で乾燥し、バレル設定温度
280℃、成形器温度80℃、成形サイクル時間13秒
の型バレルで、15t成形機で成形した。成形した試験
部品の層剥離は、引張測定中発生した荷重−伸び曲線の
試験及び表題件名の試験によって測定した。ノッチ付ア
イゾット衝撃値(N.I.)はASTM#D256によ
って測定した。引張特性はASTM #D638で測定
した。
【0104】 表1.実施例1〜3及び比較実施例A〜C(部は重量部である) 実施例No. PPO PBT Kraton PS-PC共重合体 PC PS A v.v./20 51 14 ― 8 7 1 v.v./20 51 14 15 ― ― B v.v./30 35 14 ― 8 7 2 v.v./35 35 14 15 ― ― C v.v./31 31 13 ― 13 12 3 v.v./31 31 13 15 ― ―
【0105】 表2.物理的性質 N.I. 引張降伏 引張破断 実施例No. (ft・lbs /in) (psi) (psi) 伸び A 4.1 6028 5364 215% 延 性 1 17.1 5914 5799 263% 延 性 B 2.7 7145 5993 69% 延 性 2 8.6a 7157 6057 72% 延 性 C 1.2 7631 6291 58% 延 性 3 12.5 7479 6381 89% 延 性 a:8個の試験棒の中、4個はN.I.=11.5〜12.2を有し、4個はN.I. =5.1〜6.2を有していた。
【0106】実施例1〜3及び比較実施例A〜Cは、P
S及びPCホモポリマーの同じ量を含有するブレンドと
比較して、PS−PC共重合体を含有するブレンドにお
いて、成形部品におけるノッチ付アイゾット衝撃強さに
おける非常な改良及び引張特性における一貫した改良が
あることを示している。これらのブレンドにおいてPB
T対PPOの比は2.55〜1.0:1の範囲であり、
ブレンド中の共重合体の量は15〜25部の範囲であっ
た。ブレンドは、相溶性化のためPPO/PBTブレン
ド中での少ないPCの使用を可能にすると信ぜられる
「低窒素」真空排気PPO押出物を含有していた。
【0107】 表3.実施例4〜6及び比較実施例D〜F(部は重量部である) 実施例No. PPO PBT Kraton PS-PC共重合体 PC PS D 粉末/20 51 14 ― 8 7 4 粉末/20 51 14 15 ― ― E 粉末/31 31 13 ― 13 12 5 粉末/31 31 13 25 ― ― F 粉末/36 36 ― ― 15 14 6 粉末/36 36 ― 29 ― ―
【0108】 表4.物理的性質 N.I. 引張降伏 引張破断実施例No(ft・lbs /in) (psi) (psi) 伸び D 1.0 5888 4734 198% 僅かに層剥離 4 4.5 6080 5904 313% 僅かに層剥離 E 0.5 7399 5965 59% 延 性 5 11.5 7276 6246 103% 延 性 F 0.2 ― 6420 26% 僅かに層剥離 6 0.2 ― 4542 118% 僅かに層剥離
【0109】実施例4〜6及び比較実施例D〜Fは「高
窒素」PPO粉末を含有する。データは、PS−PC共
重合体を含有する実施例4及び5における引張特性にお
ける著しい改良及び成形部品のノッチ付衝撃強さにおけ
る非常に著しい改良が、PS及びPCホモポリマーの同
じ量を含有する比較実施例D及びEに比較したとき得ら
れたことを再び示している。対照例と比較したPPO粉
末ブレンドに対する全体的な機械的特性における改良
は、実施例1及び2における真空排気PPO押出物を含
有するブレンドに対する改良に類似している。
【0110】実施例6及び比較実施例Fは、耐衝撃改良
剤なしのPPO/PBTブレンドにおけるPS及びPC
ホモポリマーに対するPS−PC共重合体の効果を示
す。両ブレンドは層剥離の若干の兆候を示したが、実施
例6の共重合体含有ブレンドは比較実施例Fに比較して
著しく改良された引張伸び率を示した。
【0111】 表5.実施例7及び比較実施例G 実施例No. PPO PBT Kraton PS-PC共重合体 PC PS G v.v./36 36 ― ― 15 14 7 v.v./36 36 ― 29 ― ―
【0112】 表6.物理的性質 N.I. 引張降伏 引張破断 実施例No. (ft・lbs /in) (psi) (psi) 伸び G 0.2 9701 7176 47% 延 性 7 0.3 10370 7592 60% 延 性
【0113】実施例7及び比較実施例Gは、それらがP
PO粉末の代りに真空排気したPPO押出物を含有させ
たこと以外は実施例6及び比較実施例Fと同じである。
実施例7又は比較実施例Gにおいて層剥離は見られなか
った、そしてPS−PC共重合体を含有するブレンド
は、比較ブレンドに比較して著しく改良された機械的性
質を有していた。
【0114】 表7.実施例8及び比較実施例H 実施例No. PPO PBT Kraton PS-PC共重合体 PC PS H v.v./29 29 12 ― 19 11 8 v.v./29 29 12 23 7 ―
【0115】 表8.物理的性質 N.I. 引張降伏 引張破断 実施例No. (ft・lbs /in) (psi) (psi) 伸び H 1.7 7337 6149 80% 延 性 8 11.7 7715 6486 74% 延 性
【0116】実施例8は、PCホモポリマーがPS−P
C共重合体ブレンドに加えることができ、測定した機械
的性質に殆ど変化がないことを示している。実施例8
も、PS及びPCホモポリマーの同じ量を含有する比較
実施例Hに比較して著しく改良された機械的性質を有す
る。
【0117】前述した特許及び特許出願はここに引用し
て組入れ、その一部をなす。

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) ポリフェニレンエーテル樹脂;(b)
    ポリエステル樹脂;及び(c) 一つ以上のポリカーボネー
    トブロック及び一つ以上のポリスチレンブロックからな
    るブロック共重合体からなる(a) 及び(b) に対する相溶
    性化剤を含有する相溶性化されたポリフェニレンエーテ
    ル−ポリエステル組成物。
  2. 【請求項2】 ポリフェニレンエーテルが約15〜50
    重量部の量で存在し、ポリエステルが約20〜60重量
    部の量で存在し、ブロック共重合体が0より大で約40
    重量部までの量で存在することを特徴とする請求項1の
    組成物。
  3. 【請求項3】 ポリフェニレンエーテルが約20〜40
    重量部の量で存在し、ポリエステルが約30〜50重量
    部の量で存在し、ブロック共重合体が約15〜30重量
    部の量で存在することを特徴とする請求項2の組成物。
  4. 【請求項4】 ポリエステル対ポリフェニレンエーテル
    の重量比が約4.0〜0.5:1の範囲であり、ブロッ
    ク共重合体がポリカーボネート対ポリスチレンの約2.
    0:1〜1:2.0の重量比を含有することを特徴とす
    る請求項1の組成物。
  5. 【請求項5】 ポリエステル対ポリフェニレンエーテル
    の重量比が約3.0〜1.0:1であり、ブロック共重
    合体がポリカーボネート対ポリスチレンの約1.5:1
    〜1:1.5の重量比を含有することを特徴とする請求
    項4の組成物。
  6. 【請求項6】 ポリエステル対ポリフェニレンエーテル
    の重量比が約2.55〜1.0:1であり、ブロック共
    重合体が約1:1のポリカーボネート対ポリスチレンの
    重量比を含有することを特徴とする請求項5の組成物。
  7. 【請求項7】 更に少なくとも1種の耐衝撃改良剤を含
    有することを特徴とする請求項1の組成物。
  8. 【請求項8】 耐衝撃改良剤がアルケニル芳香族化合物
    及びジエンのブロック共重合体であることを特徴とする
    請求項7の組成物。
  9. 【請求項9】 アルケニル芳香族化合物がスチレンから
    なり、ジエンをブタジエン、イソプレン、水素化ブタジ
    エン、及び水素化イソプレンからなる群から選択するこ
    とを特徴とする請求項8の組成物。
  10. 【請求項10】 耐衝撃改良剤が少なくとも1種のポリ
    フェニレンエーテル耐衝撃改良剤及び少なくとも1種の
    ポリエステル耐衝撃改良剤からなることを特徴とする請
    求項7の組成物。
  11. 【請求項11】 少なくとも1種のポリエステル耐衝撃
    改良剤がコア−シエル耐衝撃改良剤からなることを特徴
    とする請求項10の組成物。
  12. 【請求項12】 耐衝撃改良剤が約25重量部までの量
    で存在することを特徴とする請求項7の組成物。
  13. 【請求項13】 耐衝撃改良剤が約15重量部までの量
    で存在することを特徴とする請求項1の組成物。
  14. 【請求項14】 組成物が更に追加のポリカーボネート
    重合体を含有することを特徴とする請求項1の組成物。
  15. 【請求項15】 追加のポリカーボネート重合体がビス
    フエノール−Aホモポリマーからなることを特徴とする
    請求項14の組成物。
  16. 【請求項16】 ビスフエノール−Aホモポリマーが約
    20重量部までの量で存在することを特徴とする請求項
    15の組成物。
  17. 【請求項17】 ビスフエノール−Aホモポリマーが約
    10重量部までの量で存在することを特徴とする請求項
    16の組成物。
  18. 【請求項18】 (a) ポリフェニレンエーテル;(b) ポ
    リブチレンテレフタレート;及び(c) Bブロックとして
    のポリカーボネート及びAブロックとしてのポリスチレ
    ンからなるA−B−A型のブロック共重合体を含有する
    ことを特徴とする相溶性化されたポリフェニレンエーテ
    ル−ポリエステル組成物。
  19. 【請求項19】 ポリフェニレンエーテルが約15〜5
    0重量部の量で存在し、ポリエステルが約20〜60重
    量部の量で存在し、ブロック共重合体が0より大で約4
    0重量部までの量で存在することを特徴とする請求項1
    8の組成物。
  20. 【請求項20】 ポリフェニレンエーテルが約20〜4
    0重量部の量で存在し、ポリエステルが約30〜50重
    量部の量で存在し、ブロック共重合体が約15〜30重
    量部の量で存在することを特徴とする請求項19の組成
    物。
  21. 【請求項21】 ポリエステル対ポリカーボネートの重
    量比が約4.0〜0.5:1の範囲であり、ブロック共
    重合体がポリカーボネート対ポリスチレンの約2.0:
    1〜1:2.0の重量比を含有することを特徴とする請
    求項18の組成物。
  22. 【請求項22】 ポリエステル対ポリフェニレンエーテ
    ルの重量比が約3.0〜1.0:1であり、ブロック共
    重合体がポリカーボネート対ポリスチレンの約1.5:
    1〜1:1.5の重量比を含有することを特徴とする請
    求項21の組成物。
  23. 【請求項23】 ポリエステル対ポリフェニレンエーテ
    ルの重量比が約2.55〜1.0:1であり、ブロック
    共重合体が約1:1のポリカーボネート対ポリスチレン
    の重量比を含有することを特徴とする請求項22の組成
    物。
  24. 【請求項24】 更に少なくとも1種の耐衝撃改良剤を
    含有することを特徴とする請求項18の組成物。
  25. 【請求項25】 耐衝撃改良剤がアルケニル芳香族化合
    物及びジエンのブロック共重合体であることを特徴とす
    る請求項24の組成物。
  26. 【請求項26】 アルケニル芳香族化合物がスチレンか
    らなり、ジエンをブタジエン、イソプレン、水素化ブタ
    ジエン及び水素化イソプレンからなる群から選択するこ
    とを特徴とする請求項25の組成物。
  27. 【請求項27】 耐衝撃改良剤が少なくとも1種のポリ
    フェニレンエーテル耐衝撃改良剤及び少なくとも1種の
    ポリエステル耐衝撃改良剤からなることを特徴とする請
    求項24の組成物。
  28. 【請求項28】 少なくとも1種のポリエステル耐衝撃
    改良剤がコア−シエル耐衝撃改良剤からなることを特徴
    とする請求項27の組成物。
  29. 【請求項29】 耐衝撃改良剤が約25重量部までの量
    で存在することを特徴とする請求項24の組成物。
  30. 【請求項30】 耐衝撃改良剤が約15重量部までの量
    で存在することを特徴とする請求項29の組成物。
  31. 【請求項31】 組成物が更に追加のポリカーボネート
    重合体を含有することを特徴とする請求項18の組成
    物。
  32. 【請求項32】 追加のポリカーボネート重合体がビス
    フエノール−Aホモポリマーからなることを特徴とする
    請求項31の組成物。
  33. 【請求項33】 ビスフエノール−Aホモポリマーが約
    20重量部までの量で存在することを特徴とする請求項
    32の組成物。
  34. 【請求項34】 ビスフエノール−Aホモポリマーが約
    10重量部までの量で存在することを特徴とする請求項
    33の組成物。
  35. 【請求項35】 (a) ポリフェニレンエーテル樹脂;
    (b) ポリエステル樹脂;及び(c) 一つ以上のポリカーボ
    ネートブロック及び一つ以上のポリスチレンブロックか
    らなるブロック共重合体からなる(a) 及び(b) に対する
    相溶性化剤から本質的になることを特徴とする相溶性化
    されたポリフェニレンエーテル−ポリエステル組成物。
  36. 【請求項36】 (a) ポリフェニレンエーテル樹脂;
    (b) ポリエステル樹脂;及び(c) 一つ以上のポリカーボ
    ネートブロック及び一つ以上のポリスチレンブロックか
    らなるブロック共重合体からなる(a) 及び(b) に対する
    相溶性化剤からなることを特徴とする相溶性化されたポ
    リフェニレンエーテル−ポリエステル組成物。
  37. 【請求項37】 (a) ポリフェニレンエーテル;(b) ポ
    リブチレンテレフタレート;及び(c) Bブロックとして
    のポリカーボネート及びAブロックとしてのポリスチレ
    ンからなるA−B−A型のブロック共重合体から本質的
    になることを特徴とする相溶性化されたポリフェニレン
    エーテル−ポリエステル組成物。
  38. 【請求項38】 (a) ポリフェニレンエーテル;(b) ポ
    リブチレンテレフタレート;及び(c) Bブロックとして
    のポリカーボネート及びAブロックとしてのポリスチレ
    ンからなるA−B−A型のブロック共重合体からなるこ
    とを特徴とする相溶性化されたポリフェニレンエーテル
    −ポリエステル組成物。
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