JPH0768354B2 - ポリフェニレンエ−テル−ポリエステル共重合体の製造方法 - Google Patents

ポリフェニレンエ−テル−ポリエステル共重合体の製造方法

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JPH0768354B2
JPH0768354B2 JP16715487A JP16715487A JPH0768354B2 JP H0768354 B2 JPH0768354 B2 JP H0768354B2 JP 16715487 A JP16715487 A JP 16715487A JP 16715487 A JP16715487 A JP 16715487A JP H0768354 B2 JPH0768354 B2 JP H0768354B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、耐衝撃性および耐溶剤性の高い樹脂組成物を
製造するのに有用な新規な共重合体に関する。
ポリフェニレンエーテルは、すぐれた加水分解安定性、
寸法安定性および誘電特性を特徴とする広範に使用され
ている1群の熱可塑性エンジニアリング樹脂である。ポ
リフェニレンエーテルは様々な状況下で高温条件にも耐
える。ポリフェニレンエーテルを含有する組成物の多く
は脆いので、大抵はこれらの組成物にエラストマーのよ
うな耐衝撃性改良剤を配合して、成形用組成物を形成し
ている。
ポリフェニレンエーテルを自動車部品などの部品の成形
に用いるのを妨たげている欠点は、ガソリンなどの無極
性溶剤に対する抵抗力が弱いことである。耐溶剤性を上
げるためには、ポリフェニレンエーテルを結晶化度が高
く、したがって耐溶剤性が高い樹脂と配合するのが望ま
しい。このような樹脂の具体例にはポリ(アルキレンジ
カルボキシレート)、特にポリ(アルキレンテレフタレ
ート)がある。しかし、このような配合物は相分離や層
割れが生じることが多い。これらの配合物は通常不完全
に分散した大きなポリフェニレンエーテル粒子を含有
し、2つの樹脂相間に相間相互作用がない。このような
配合物からつくった成形品は通例、衝撃強さが極端に低
い。
米国特許出願第866,661号(1986年5月27日出願)に、
ポリフェニレンエーテルとポリエステルの配合物を相溶
性にするのに有用な、多数のポリフェニレンエーテル−
ポリエステル共重合体が開示されている。これらの共重
合体は、大抵の場合、官能化がポリフェニレンエーテル
のポリエステルと反応させるか、アミンまたはイソシア
ネート官能基を含むポリエステルをポリフェニレンエー
テルと反応させることよって製造される。上記のような
配合物の相溶化に使用できるこの種の共重合体を開発せ
んとする努力がなお続いている。
したがって、本発明の主要な目的は、ポリフェニレンエ
ーテル−ポリエーテル配合物の相溶化に適当な共重合体
組成物を提供することにある。
本発明の別の目的は、このような共重合体の製造方法を
提供することにある。
他の目的は一部は自明であり、また一部は以下の説明か
ら明らかになるであろう。
本発明の1つの観点によれば、本発明はポリフェニレン
エーテル−ポリエステル共重合体およびその製造方法を
提供する。本発明の方法は、少なくとも1種のポリフェ
ニレンエーテルをオレフィン系構造単位を含む少なくと
も1種のポリエステルと約180−350℃の範囲内の温度で
反応させる工程を含む。
本発明の方法に用いるポリフェニレンエーテルは、ポリ
フェニレンオキシドとも称される1群の周知の重合体で
ある。これは工業的に広範に用いられ、特に靭性や耐熱
性を必要とする用途にエンジニアリングプラスチックと
して用いられる。その発明以来、ポリフェニレンエーテ
ルには多数の変更や改変が工夫されており、これらのす
べてが本発明に適用でき、その例を以下に示すが、これ
らに限らない。
ポリフェニレンエーテルは次式の構造単位を複数含有す
る。
上記単位のそれぞれで独立に、各Q1はそれぞれ独立にハ
ロゲン、第一または第二低級アルキル(すなわち炭素原
子数7以下のアルキル)、フェニル、ハロアルキル、ア
ミノアルキル、炭化水素オキシ、またはハロゲン原子と
酸素原子との間に少なくとも2個の炭素原子が介在する
ハロゲン化炭化水素オキシであり、そして各Q2はそれぞ
れ独立に水素、ハロゲン、Q1について定義したのと同様
の、第一または第二低級アルキル、フェニル、ハロアル
キル、炭化水素オキシまたはハロゲン化炭化水素オキシ
である。適当な第一低級アルカル基の例にはメチル、エ
チル、n−プロピル、n−ブチル、イソブチル、n−ア
ミル、イソアミル、2−メチルブチル、n−ヘキシル、
2,3−ジメチルブチル、2−,3−または4−メチルペン
チルおよび対応するヘプチル基がある。第二低級アルキ
ル基の例にはイソプロピル、sec−ブチルおよび3−ペ
ンチルがある。いずれのアルキル基も枝分れよりは直鎖
が好ましい。大抵は各Q1がアルキルまたはフェニル、特
にC1-4アルキルで、各Q2が水素である。適当なポリフェ
ニレンエーテルが多数の特許に開示されている。
ポリフェニレンエーテル単独重合体および共重合体の両
方が包含される。単独重合体は、たとえば2,6−ジメチ
ル−1,4−フェニレンエーテル単位を含有するものが適
当である。適当な共重合体には、上記のような単位を、
たとえば2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエーテル
単位と組み合わせて含有するランダム共重合体がある。
単独重合体は勿論、多数の適当なランダム共重合体が特
許文献に開示されている。
分子量、溶融粘度および/または衝撃強さのような特性
を変成する成分を含有するポリフェニレンエーテルも包
含される。このような重合体は特許文献に記載されてお
り、周知の方法でポリフェニレンエーテル上にビニル単
量体、たとえばアクリロニトリルおよびビニル芳香族化
合物(たとえばスチレン)、あるいは重合体、たとえば
ポリスチレンおよびエラストマーをグラフトすることに
よって製造できる。生成物は通常グラフトされた部分と
グラフトされていない部分の両方を含有する。他の適当
な重合体としてカップリング型ポリフェニレンエーテル
があり、この場合はカップリング剤を周知の方法で2つ
のポリフェニレンエーテル鎖のヒドロキシ基と反応させ
て、ヒドロキシ基とカップリング剤との反応生成物を含
むより高分子量の重合体を生成する。カップリング剤の
例には低分子量ポリカーボネート、キノン類、複素種類
およびホルマール類がある。
ポリフェニレンエーテルは一般にゲル透過クロマトグラ
フィで測定して、数平均分子量が約3,000−40,000の範
囲にあり、重量平均分子量が約20,000−60,000の範囲に
ある。その固有粘度は大抵の場合、クロロホルム中25℃
で測定して約0.35−0.6dl/gの範囲にある。
ポリフェニレンエーテルは、少なくとも1種の対応する
モノヒドロキシ芳香族化合物の酸化カップリングによっ
て製造するのが代表的である。特に有用かつ入手しやす
いモノヒドロキシ芳香族化合物は2,6−キシレノール
(式中の各Q1がメチル、各Q2が水素である)であり、こ
のとき重合体はポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン
エーテル)となり、また2,3,6−トリメチルフェノール
(式中の各Q1および片方のQ2がメチルで、他方のQ2が水
素である)も適当である。
酸化カップリングによるポリフェニレンエーテルの製造
には各種の触媒系が知られている。触媒の選択に関して
は特に制限がなく、周知の触媒から任意のものを使用で
きる。大抵の場合触媒系は銅、マンガンまたはコバルト
化合物のような重金属化合物1種以上を、通例他の種々
の物質と組み合わせて含有する。
第1群の好適な触媒系は銅化合物を含有するものであ
る。このような触媒が、たとえば米国特許第3,306,874
号、第3,306,875号、第3,914,266号および第4,028,341
号に開示されている。これらは通常第一または第二銅イ
オン、ハロゲン(すなわち塩素、臭素またはヨウ素)イ
オンおよび少なくとも1種のアミンの組合せである。
第2の好適な触媒群は、マンガン化合物を含有する触媒
系である。これらは一般に、二価のマンガンをアニオ
ン、たとえばハロゲン、アルコキシドまたはフェノキシ
ドと組み合わせたアルカリ性の系である。大抵はマンガ
ンが1種以上の錯生成剤および/またはキレート剤、た
とえばジアルキルアミン、アルカノールアミン、アルキ
レンジアミン、o−ヒドロキシ芳香族アルデヒド、o−
ヒドロキシアゾ化合物およびω−ヒドロキシオキシムと
の錯体として存在する。
本発明の目的に有用なポリフェニレンエーテルの中に
は、次式: および の末端基を少なくとも1個有する分子を含むものがあ
る。式中のQ1およびQ2は上記定義の通り、各R1はそれぞ
れ独立に水素またはアルキル、ただし両方のR1基の炭素
原子の合計数は6以下、そして各R2はぞれぞれ独立に水
素または第一C1-6アルキル基である。各R1が水素、そし
て各R2がアルキル、特にメチルまたはn−ブチルである
のが好ましい。
式IIのアミノアルキル置換末端基を含有する重合体は、
特に銅またはマンガン含有触媒を使用したときは、適当
な第一または第二モノアミンを酸化カップリング反応混
合物の1成分として導入することによって得ることがで
きる。このようなアミン、特にジアルキルアミン、そし
て好ましくはジ−n−ブチルアミンおよびジメチルアミ
ンは、大抵は1個以上のQ1基上のα−水素原子の1個と
置換することによって、ポリフェニレンエーテルに化学
結合されることが多い。主要な反応部位は重合鎖の末端
単位のヒドロキシ基に隣接したQ1基である。後に加工お
よび/または配合される間に、アミノアルキル置換末端
基には種々の反応が生じ、おそらく次式: のキノンメチド型の中間体を伴なった反応が生じ、数多
くの有利な効果、たとえば衝撃強さおよび他の配合成分
との相溶性の向上が得られる。この点については、米国
特許第4,054,553号、第4,092,294号、第4,477,649号、
第4,477,651号、および第4,517,341号を参照されたい。
式IIIの4−ヒドロキシビフェニル末端基を有する重合
体は、代表的には、特に銅−ハロゲン化物−第二または
第三アミン系中で、次式: のジフェノキノン副生物が存在する反応混合物から得ら
れる。この点については、前掲の米国特許第4,477,649
号の開示内容が米国特許第4,234,706号および第4,482,6
97号と同様参考になる。この種の混合物では、ジフェノ
キノンは最終的に重合体中にかなりの割合で、主に末端
基として導入される。
上述の条件下で得られたポリフェニレンエーテルの多く
では、重合体分子の実質的割合、たとえば重合体の約90
重量%を占める程の大きな割合で、式IIおよびIIIの一
方またはしばしば両方の末端基を有する。しかし、他の
末端基が存在してもよく、本発明は広義にはポリフェニ
レンエーテルの末端基の分子構造に左右されないと理解
されたい。
以上から、本発明に使用しようとするポリフェニレンエ
ーテルが、構造単位や副次的な化学的特徴の変化にかか
わりなく現在公知のすべてのポリフェニレンエーテルを
含むことが当業者には明らかであろう。
前述したように、本発明の方法に有用なポリエステルは
オレフィン系の構造単位を有する。これらのポリエステ
ルは、本発明の条件下でポリフェニレンエーテルとの反
応を行うことができる。
好適なポリエステルは、次式: の構造単位と、次式: および の少なくとも一方の構造単位とを含む。式中のR3および
R4のそれぞれが炭素原子数約2−10の二価の脂肪族、脂
環式または芳香族基であり、各R5がそれぞれ独立に水素
または炭素原子数1−4の第一または第二アルキル基で
あり、少なくとも1個のR5が水素である。
R3およびR4基の具体例にはエチレン、プロピレン、トリ
メチレン、テトラメチレン、ヘキサメチレン、デカメチ
レン、1,4−シクロヘキサン−ビスメチレン、これらの
オレフィン系誘導体、p−フェニレン、m−フェニレン
およびビス(4−フェニレン)プロパンがある。置換成
分が基の所要の化学的性質に実質的に影響を与えない置
換された基も包含され、そのような置換成分の例にはア
ルコキシ、ハロゲンおよびニトリルがある。多くの場合
R3がアルキレン基、好ましくはエチレンまたはテトラメ
チレンで、R4がm−またはp−フェニレンである。
式VIIにおいて、各R5は水素または第一または第二C1-4
アルキル基、たとえばメチル、エチル、1−プロピル、
2−プロピル、1−ブチルまたは2−ブチルである。少
なくとも1個のR5基は水素である。アルキル基の中では
メチルが好ましい。
したがって、式VIIおよびVIIIの不飽和ジカルボン酸、
たとえばマレイン酸、フマル酸、シトラコン酸またはイ
タコン酸から誘導される。マレイン酸およびフマル酸
が、入手しやすく低価格であるので好適である。
エラストマー状ポリエステルを用いることも考慮されて
いる。このようなポリエステルは当業界で周知であり、
その一例としてR3基の一部がソフトセグメント基、たと
えばポリオキシアルキレン(代表的にはポリオキシエチ
レンまたはポリオキシテトラメチレン)およびε−カプ
ロラクトンのようなラクトンから誘導した単位である組
成物がある。この種のエラストマー状ポリエステルは多
数市販されており、たとえば、デュポン社(DuPont)か
ら商標名ハイトレル(HYTREL)で、またゼネラル・エレ
クトリック社から商標名ロモド(LOMOD)で販売されて
いるものがある。
このようなポリエステルは、ジヒドロキシ化合物とジカ
ルボン酸またはその官能性誘導体、たとえば無水物、酸
クロリドまたは低級アルキル(特にメチル)エステルの
混合物との周知の反応によって製造することができる。
後者の反応物質としてはエステルが好ましいことが多
い。
ポリエステルの製造は、当業界で周知の普通の条件下で
行える。つまり、ジオールをジカルボン酸誘導体、たと
えばエステルの混合物と反応させればよい。あるいはま
た、ジオールと一方のジカルボン酸誘導体(たとえば式
VIに対応するもの)とを反応させ、他方のジカルボン酸
誘導体のエステル(たとえば式VIIおよび/またはVIII
に対応するもの)を反応の後段で加えることによりポリ
エステルオリゴマーを製造できる。後者のエステルを、
前半の反応に用いたのと同じジオールのヒドロキシアル
キルエステルとするのが好ましい。上記エステル化反応
は代表的には、慣用の触媒、たとえばテトラアルキルチ
タネートの存在下で行う。
ポリエステル中の式VIIおよび/またはVIIIの単位の割
合で臨界的ではなく、所望の特性を得るよう、主として
ポリフェニレンエーテルとの共重合体生成量に応じて調
節することができる。大抵はポリエステル構造単位の総
数の約5−20%が式VIIおよび/またはVIIIで、残りが
式VIである。
適当なポリエステルの構造を以下の実施例で具体的に説
明する。
実施例 1 353.7g(1.82モル)のジメチルテレフタレート、14.61g
(101ミリモル)のジメチルマレエート、280g(2モ
ル)の1,4−ブタンジオール、2.6gのヒンダードフェノ
ール安定剤および0.44mlのテトラ(2−エチルヘキシ
ル)チタネートの混合物を175−225℃に加熱し、この間
メタノールを蒸留除去した。次に混合物を約0.1Torrの
圧力で240−250℃に約1時間加熱した。生成物は所望の
ポリエステルであった。
実施例 2 282g(1.96モル)のジメチルマレエート、320g(3.55モ
ル)の1,4−ブタンジオールおよび触媒量のテトライソ
プロピルチタネートの混合物を165℃に加熱し、この間
メタノールを蒸留除去した。生成物はビス(4−ヒドロ
キシブチル)マレエートであった。
360g(1.85モル)のジメチルテレフタレート、290g(3.
22モル)の1,4−ブタンジオール、2.47gのヒンダードフ
ェノール安定剤および0.44mlのテトラ(2−エチルヘキ
シル)チタネートの混合物をかきまぜながら180−230℃
に加熱し、この間メタノールを蒸留除去した。メタノー
ルの発生が止まったら、温度を245℃に上げ、55分間減
圧に保った。次に窒素中で50g(0.19モル)のビス(4
−ヒドロキシブチル)マレエートを加えた。攪拌を5分
間続け、その後減圧とし、攪拌をさらに1/2時間続け
た。生成物は所望のポリエステルであった。
本発明の組成物は、ポリフェニレンエーテルとポリエス
テルの混合物を溶液または溶融状態で約180−350℃で範
囲の温度に加熱することによって容易に製造できる。反
応条件は通例押出しを含み、押出しは組成物に実質的な
剪断力を加えるスクリュ型押出機または同様の押出機で
行うのが好都合である。ポリエステル対ポリフェニレン
エーテルの重量比は、通常約0.5:1−3.0:1、大抵は約0.
9:1−2.5:1の範囲にある。
本発明の方法を実施する際に起る反応の詳しい性質は、
はっきりはわかっていない。主要な反応は、おそらくは
ポリエステル中のオレフィン結合とポリフェニレンエー
テルの芳香環または芳香環上の置換基、特に後者との、
熱的に開始されたフリーラジカル相互作用で、この相互
作用によってポリエステルから誘導された成分を含む生
成物が生成される。しかし、本発明はいかなる意味でも
理論に依拠するものではない。
一般に、本発明の組成物は共重合体を部分的にしか含有
せず、残りはポリフェニレンエーテルとポリエステルの
ブレンド(配合物)である。組成物中の共重合体の近似
的割合を、全ポリエステルに基づく共重合したポリフェ
ニレンエーテルの割合(パーセント)として表示するの
が好都合である。この割合(パーセント)は、未反応の
ポリフェニレンエーテルを適当な溶剤、たとえばトルエ
ンで抽出し、不溶な残留物(共重合体および残留ポリエ
ステル)をプロトン核磁気共鳴法で分析することによっ
て測定できる。
本発明の組成物には、共重合体、ポリフェニレンエーテ
ルおよびポリエステル以外の成分を含有させてもよい。
他の成分としては、ポリフェニレンエーテルまたはポリ
エステルと相溶性の1種以上のエラストマー状耐衝撃性
改良剤の多くの場合に極めて有用である。これは通常、
樹脂成分の約5−25重量%の量存在させる。
適当な耐衝撃性改良剤には各種のエラストマー状共重合
体があり、その例としては、エチレン−プロピレン−ジ
エン重合体(EPDM)(たとえばスルホネートまたはホス
ホネート基で官能化したものと官能化してないものの両
方);カルボキシル化したエチレン−プロピレンゴム;
アルケニル芳香族化合物、たとえばスチレンおよび/ま
たはエポキシ化合物、たとえばグリシジルメタクリレー
ト重合可能なオレフィンまたはジエン、たとえばブタジ
エン、イソプレン、クロロプレン、エチレン、プロピレ
ンおよびブチレンとの共重合体(通常ブロックまたはグ
ラフト共重合体);およびコア−シェルエラストマー、
たとえばポリ(アルキルアクリレート)コアがポリスチ
レンシェルに相互浸透網状構造を介して結合されたもの
がある。このようなコア−シェルエラストマーは、本出
願人に譲渡された係属中に米国特許出願第811,800号(1
985年12月20日出願)にもっと詳しく説明されている。
耐衝撃性改良剤としては、アルケニル芳香族化合物とオ
レフィンまたはジエンとのブロック(たとえばジブロッ
ク、トリブロックまたはラジアルテレブロック)共重合
体が好ましい。大抵は、少なくとも1つのブロックをス
チレンから誘導し、少なくとも1つの他のブロックをブ
タジエン、イソプレン、エチレンおよびブチレンの少な
くとも1つから誘導する。ポリスチレン末端ブロックお
よびオレフィンまたはジエン誘導中間ブロックを有する
トリブロック共重合体が特に好ましい。ブロックの1つ
を1種以上のジエンから誘導する場合、選択的水素化に
より脂肪族不飽和を少なくするのが有利であることが多
い。耐衝撃性改良剤の重量平均分子量は代表的には約5
0,000−300,000の範囲にある。この種のブロック共重合
体は、シェル・ケミカル社(Shell Chemical Campany)
から商標名クラトン(KRATON)にて市販されており、た
とえばKRATON D1101、G1650、G1651、G1652、G1657お
よびG1702がある。
ほかに含有させることのできる慣用の成分として、充填
剤、難燃剤、着色剤、安定剤、帯電防止剤、離型剤など
を通常の使用量で用いることができる。他の樹脂成分を
含有させることも想定されている。その例には、ポリエ
ステルと相溶性の耐衝撃性改良剤、たとえばブタジエ
ン、スチレン、ブチルアクリレートおよびメチルメタク
リレートのような単量耐の各種のグラフトおよびコア−
シェル共重合体がある。このような共重合体が存在する
と、ほとんどの場合、ブレンドの低温延性が向上する。
本発明を以下の実施例により具体的に説明する。実施例
で用いたポリフェニレンエーテルは、数平均分子量約2
0,000、固有粘度(IV)0.48dl/g(クロロホルム中25
℃)、ヒドロキシ基含量0.084重量%のポリ(2,6−ジメ
チル−1,4−フェニレンエーテル)である。
実施例3−5 1.36gのポリフェニレンエーテル、1.36gのポリエステル
および約0.83gのヒンダードフェノール安定剤を27mlの
ジクロロベンゼンに溶解した溶液を窒素中200℃で6時
間かきまぜた。次に100mlのトルエンを高温溶液に加
え、混合物を1/2時間加熱還流した。共重合体含有生成
物を遠心分離で分離し、トルエンで洗い、もう一度遠心
分離し、減圧下で乾燥した。生成物中の共重合したポリ
フェニレンエーテルの割合(%)を前述した通りに分析
した。
実施例6−7 45部のポリフェニレンエーテル、45部のポリエステル、
10部の耐衝撃性改良剤および約0.28部のヒンダードフェ
ノール安定剤のブレンドを、ボールミルでドライブレン
ドし、次いで二軸スクリュ押出機で260℃、80rpmで押出
すことにより製造した。押出物を水中で急冷し、ペレッ
トにし、共重合したポリフェニレンエーテルの割合
(%)について分析した。耐衝撃性改良剤は、ポリスチ
レン末端ブロックの重量平均分子量が29,000で、エチレ
ン/ブチレン中間ブロックの重量平均分子量が116,000
である市販のトリブロック共重合体を用いた。
実施例3−7の必要なパラメータを次表に示す。
前述したように、本発明の組成物およびこれを導入した
ポリフェニレンエーテル−ポリ(アルキレンジカルボキ
シレート)ブレンドは、衝撃強さが高く、耐溶剤性が良
く、他の特性もすぐれている。これらの特性のため、本
組成物およびそのブレンドは成形品や押出品を製造する
のに有用である。
共重合体組成物の場合と同様、ブレンド中のポリエステ
ル対ポリフェニレンエーテルの重量比は一般に約0.5:1
−3.0:1、大抵は約0.9:1−2.5:1の範囲にある。ブレン
ド中での共重合ポリフェニレンエーテルの割合は広い範
囲で変えることができ、本質的にはどんな量においても
特性の改良がもたらされる。大抵の場合、上記の割合は
全樹脂成分の約5−80重量%の範囲である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フリーラジカル触媒及び炭素−炭素二重結
    合を含有する重合可能な不飽和単量体のいずれも存在し
    ない条件下で溶液または溶融状態に於いて180−350℃の
    範囲の温度で、ポリフェニレンエーテルとオレフィン系
    構造単位を含有し末端にハロゲン化アシル基を含まない
    ポリエステルとを、ポリエステル対ポリフェニレンエー
    テルの重量比0.5:1−3.0:1にて、加熱することからなる
    ポリフェニレンエーテル−ポリエステル共重合体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】上記ポリフェニレンエーテルが次式: の構造単位を複数個含み、上記単位のそれぞれで独立
    に、各Q1はそれぞれ独立にハロゲン、第一または第二低
    級アルキル、フェニル、ハロアルキル、アミノアルキ
    ル、炭化水素オキシ、またはハロゲン原子と酸素原子と
    の間に少なくとも2個の炭素原子が介在するハロゲン化
    炭化水素オキシであり、そして各Q2はそれぞれ独立に水
    素、ハロゲン、第一または第二低級アルキル、フェニ
    ル、ハロアルキル、炭化水素オキシまたはQ1について定
    義したのと同様のハロゲン化炭化水素オキシである特許
    請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】上記ポリエステルが次式: の構造単位と、次式: および の少なくとも一方の構造単位とを含み、式中のR3および
    R4のそれぞれが炭素原子数約2−10の二価の脂肪族、脂
    環式または芳香族基であり、各R5がそれぞれ独立に水素
    または炭素原子数1−4の第一または第二アルキル基で
    あり、少なくとも1個のR5が水素である、特許請求の範
    囲第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】上記ポリフェニレンエーテルがポリ(2,6
    −ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)である特許請
    求の範囲第3項記載の方法。
  5. 【請求項5】R3がエチレンまたはテトラメチレンである
    特許請求の範囲第4項記載の方法。
  6. 【請求項6】R4がm−フェニレンまたはp−フェニレン
    である特許請求の範囲第5項記載の方法。
  7. 【請求項7】ポリエステル構造単位の総数の約5−20%
    が式VIIおよびVIIIの一方または両方を有する特許請求
    の範囲第6項記載の方法。
  8. 【請求項8】ポリエステルが式VIおよびVIIの構造単位
    を有する特許請求の範囲第7項記載の方法。
  9. 【請求項9】各R5が水素である特許請求の範囲第8項記
    載の方法。
  10. 【請求項10】R3がテトラメチレンで、R4がp−フェニ
    レンである特許請求の範囲第9項記載の方法。
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