JPH065576Y2 - 自然循環型冷却管 - Google Patents

自然循環型冷却管

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JPH065576Y2
JPH065576Y2 JP1987194572U JP19457287U JPH065576Y2 JP H065576 Y2 JPH065576 Y2 JP H065576Y2 JP 1987194572 U JP1987194572 U JP 1987194572U JP 19457287 U JP19457287 U JP 19457287U JP H065576 Y2 JPH065576 Y2 JP H065576Y2
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JP
Japan
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shaped
pipe
cooling
natural circulation
circulation type
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JP1987194572U
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Inventor
克広 梶
和雄 芦田
勇 大野
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石川島播磨重工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、特別な駆動力を用いることなく冷媒の循環が
行えて、自然に冷却対象物を冷却できる、自然循環型冷
却管に関するものである。
「従来の技術」 熱伝導マグネットを極低温雰囲気中に保持する方法とし
て、例えば、内槽と外槽とからなる2重構造の容器を用
い、該容器の内槽と外槽との間を真空状態に保つととも
に、内槽に液体窒素を満たし、該内槽中に、マグネット
用のコイルを収納することが考えられている。
さらに、上記容器において冷却効率をより向上するため
に、内槽と外槽との間にふく射による伝熱を押さえる目
的からシールド板を介装し、しかも、該シールド板を、
それに沿わせて配置した管内にポンプ等により液体窒素
を強制循環させて冷却することが考えられている。
「考案が解決しようとする問題点」 ところで、上記のようにシールド板を冷却するにあた
り、ポンプ等により液体窒素を強制循環させて管内にポ
ンプ等により液体窒素を強制循環させて冷却させる方法
であると、液体の輸送に特別な動力を必要とする。
本考案は上記問題点を解決することを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 本考案は、軸線を鉛直方向とされた縦型リング状の冷却
対象物を冷却するための自然循環型冷却管であって、端
部が上方となるようほぼ鉛直上に配置され、かつ両方の
端部の高さが違えられたU字管と、該U字管の両端に接
続され、かつ内部に注入される冷媒の液面が、前記U字
管の両端部の高さの中間位置に定められるとともに、前
記縦型リング状の冷却対象物の上部に該冷却対象物に沿
って同軸状に設けられたリング状のヘッダと、前記U字
管の端部の高さが高い方の管部の左右に千鳥状に配置さ
れて、該管部を該冷却対象物に熱的に接触させる熱伝導
性の優れた材料からなる複数の板状接触部とを備えて成
ることを特徴としている。
「作用」 U字管の端部高さが高い方の管部は、熱伝導性の優れた
接触部材を介して冷却対象物に接触しており、該冷却対
象物を冷却する一方冷却対象物によって温められること
になり、内部に存する冷媒液は蒸発し易くなっている。
該蒸発に伴い、U字管の一方の管部の冷媒液面は下が
り、その分、他側の管部から冷媒が補給される。そし
て、該他側の管部にはヘッダから冷媒が補給される。
上記のように、U字管の一方の管部で蒸発された分、随
時、他側の管部から冷媒が補給されることとなり、結
局、特別な動力を用いることなく、冷媒の循環が行なえ
る。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。
第2図は本考案が適用された低温保持装置の全体構成を
示す断面図である。第2図において符号1は中空円筒状
に形成された真空容器、2は真空容器1内に配設される
ヘリウム容器である。
両容器1、2の間に形成される空間3は、真空容器1の
上部の接続口4に接続された真空系(図示せず)により
内部空気が吸引されて、真空状態とされる。
これら両容器1、2の間には、シールド板5が介装され
ている。このシールド板5は、容器1、2の胴部および
底板同士のふく射伝熱を極力押さえるために配されたも
ののである。
また、符号10は真空容器1の蓋、11はヘリウム容器
の蓋を示す。これらの蓋10、11は、共にリング状に
形成され、真空容器の蓋10の上にヘリウム容器の蓋1
1が重ねられた状態で配置される。ヘリウム容器の蓋1
1は、真空容器の蓋10を貫通するボルト12および取
付部材13を介して前記シールド板5を吊り下げて支持
している。
また、ヘリウム容器の蓋11の下方には、3枚のサポー
ト板14、15、16が互いに間隔を明けてかつ平行に
配設され、それらサポート板の内、最下部に位置するサ
ポート板16によって、ヘリウム容器内の下方に配され
る超伝導マグネット用のコイル17が支持されている。
ヘリウム容器の蓋11と取付プレート14およびそれら
サポート板14〜16同士の間には、それらの間のふく
射伝熱を押さえるバッフル板18が、サポート板間に渡
されたタイロッド19により支持されて取り付けられて
いる。
前記シールド板5は、外筒5aと内筒5bと底板5cか
ら構成され、それら各部材5a〜5cは例えばアルミニ
ウムや銅など熱伝導の良い材料で作られている。
また、シールド板5は、液体窒素の自然循環を利用した
冷却手段によっ窒素の沸点である80°K付近まで冷却
されている。
すなわち、第1図、第3図、および第4図に示すよう
に、外筒5aの外周にはU字管20が周方向に間隔をお
いて複数配されている。それらU字管20は、端部が上
方となるようにほぼ鉛直状に配されており、両端部には
長さの異なる短管22、22が接続されている。
上記U字管20に接続された短管22は、シールド板5
の外筒5aに取り付けられて支持されたヘッダ23に接
続されている。ヘッダ23内には液体窒素Nが、ヘッダ
23から上方へ立ち上がる注入管24から適宜注入され
るようになっており、該液体窒素の液面は両短管22上
端の高さの中間位置に保たれている。
前記U字管20の内、長い短管22が接続された方の管
部20aから下端の水平方向に延びる管部20bまで
は、管部20bの左右に千鳥状に配置された熱伝導性の
優れた材料からなる複数の板状接触部25をシールド板
5に溶接されることにより、該シールド板に対し熱的に
接触されている。
一方、他側の管部20cは、シールド板5に幾点かをス
ポット溶接されることで支持されている。
しかして、上記した低温保持装置にあっては、ヘリウム
容器2の内部所定高さまで液体ヘリウムHeを満たし、
かつ、ヘリウム容器2と真空容器1の間の空間3を真空
に保っているため、コイル17を、超伝導現象が生じる
程度の極低温雰囲気に保つことができる。
また、ヘリウム容器2の真空容器1との間に、液体窒素
Nによって冷却されるシールド板5を介装しているた
め、ヘリウム容器2へのふく射による浸入熱量を低く抑
えて、コイル17の冷却をより効率良く行なうことがで
きる。
上記シールド板5を冷却するにあたり、上端がヘッダ2
3中の気相に開放されているU字管の長い方の管部20
aおよび20bは、シールド板5と溶接されることによ
り、スポット溶接によって支持されている他側の管部2
0cよりもシールド板5の熱が伝わり易くなっている。
このため、管部20cに比べて、管部20a、20bの
内部に蓄えている液体窒素の蒸発が進み易く、蒸発した
窒素気泡Gは管部20a内を上方に抜けてヘッダ23の
気相に開放される。これと同時に、該管部20a内の液
体窒素の液面は下がろうとする。
このとき、他側の管部20cに存する液体窒素Nは自重
により、第1図中破線矢印で示す如く一方の管部20a
側に流れ、同一方の管部20aの窒素液面が下がろうと
するのを補う。これと同時に、他側の管部20cへはヘ
ッダ23から液体窒素Nが補給される。
このように、特別な動力を必要とすることなく、液体窒
素Nの自然循環が行なえるのである。
なお、上記実施例では、本考案が低温保持装置のシール
ド板5を冷却する場合に適用された例を示したが、本考
案はこの実施例に限られることなく、他のものを冷却す
る場合にも勿論適用可能である。
「考案の効果」 以上説明したように考案によれば、端部が上方となるよ
うほぼ鉛直上に配置され、かつ両方の端部の高さが違え
られたU字管と、該U字管の両端に接続され、かつ内部
に注入される冷媒の液面が、前記U字管の両端部の高さ
の中間位置に定められるヘッダと、前記U字管の端部高
さが高い方の管部を冷却対象物にほぼ全域にわたって接
触させる熱伝導性の優れた材料からなる接触部材とを備
えているから、ポンプ等特別な機械を必要とせず、冷媒
の循環が行なえ、動力費を節約することができる。
また、冷却対象物の上部に、リング状の冷媒貯蔵用ヘッ
ダを、該冷却対象物に沿って同軸状に設けているので、
ヘッダを冷却対象物と一体的に配置できることから空間
の有効利用が図れて占有空間を小さくでき、しかもヘッ
ダ自身で冷却対象物の上端を全域にわたって直接冷却で
きることから、冷却効率の面においても優れる。
さらに、U字管の一端部を、その左右に千鳥状に配置し
た板状接触部によって、冷却対象物に対し熱的に接触さ
せているので、U字管と冷却対象物との間の熱交換を良
好に行なえること、並びにU字管と冷却対象物と間の変
位をある程度許容できることを同時に満足させることが
できる。つまり、接触部材を用いることなくU字管を直
接溶接等により冷却対象物に接触させる場合には、両者
間の十分な熱交換量が期待できずかつ十分な結合強度が
得られず、また、U字管をその左右に一枚形状の板状接
触部を配して冷却対象物に接触させる場合には、U字管
と冷却対象物との結合力が強すぎて両者間の変位を許容
できないという不具合が生じるが、本願考案ではそのよ
うな不具合は生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本考案の一実施例を示し、第1図は本
考案の要部を示す詳細図、第2図は低温保持装置の全体
構造を示す断面図、第3図はシールド板の正面図、第4
図は第3図の(IV)−(IV)線に沿う断面図、第5図は第1
図のV−V線に沿う断面図である。 1……真空容器、2……ヘリウム容器、 5……シールド板、17……コイル、 20……U字管、23……ヘッダ、 25……平板(接触部材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線を鉛直方向とされた縦型リング状の冷
    却対象物を冷却するための自然循環型冷却管であって、 端部が上方となるようほぼ鉛直上に配置され、かつ両方
    の端部の高さが違えられたU字管と、 該U字管の両端に接続され、かつ内部に注入される冷媒
    の液面が、前記U字管の両端部の高さの中間位置に定め
    られるとともに、前記縦型リング状の冷却対象物の上部
    に該冷却対象物に沿って同軸状に設けられたリング状の
    ヘッダと、 前記U字管の端部の高さが高い方の管部の左右に千鳥状
    に配置されて、該管部を該冷却対象物に熱的に接触させ
    る熱伝導性の優れた材料からなる複数の板状接触部とを
    備えて成ることを特徴とする自然循環型冷却管。
JP1987194572U 1987-12-22 1987-12-22 自然循環型冷却管 Expired - Lifetime JPH065576Y2 (ja)

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JPH01100072U JPH01100072U (ja) 1989-07-05
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JPS624308A (ja) * 1985-06-29 1987-01-10 Toshiba Corp 極低温装置

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