JPH0655561U - 電気カミソリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内刃の刃部の両面に付着した髭を確実かつ容
易に除去可能な電気カミソリを提供する。 【構成】 外刃に対して内刃１０が移動して髭を剪断す
る電気カミソリにおいて、クリーニングカバー１２は、
内刃１０へ被着可能である。クリーニングカバー１２
が、内刃１０へ被着された際には、内刃１０の刃部１６
の両面が刃溝１８の内壁面と接触して通過可能である。
各刃溝１８は各刃部１６に対応して設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電気カミソリに関し、一層詳細には外刃に対して内刃が移動して髭を 剪断する電気カミソリに関する。

【０００２】

【従来の技術】

外刃に対して内刃が移動して髭を剪断する電気カミソリとしては、例えば複数 の半月板状の刃部を等間隔に並設して成る内刃を、その並設方向へ連続的に往復 動させ、外刃内へ進入した髭を両刃で剪断するタイプの物が知られている。 上記の電気カミソリにおいて、剪断された髭は、内刃を収容すると共に外刃で 被覆された内部空間内に蓄積される。剪断された髭が前記内部空間内に溜まりす ぎると内刃の移動抵抗となり、又切れ味が著しく低下するため、定期的に内部空 間内をクリーニングする必要がある。従来は、クリーニング用の刷毛で内部空間 を掃除し、蓄積された髭を排出していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記の従来の電気カミソリには次のような課題がある。 剪断された髭は内刃にも付着するが、内刃の刃部同士の間隔が小さいため、刃 部の両面に付着した髭は刷毛では除去しにくいという課題がある。特に、皮脂に より付着力が大きいと柔らかな刷毛ではなかなか除去できない。 従って、本考案は内刃の刃部の両面に付着した髭を確実かつ容易に除去可能な 電気カミソリを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は次の構成を備える。 すなわち、外刃に対して内刃が移動して髭を剪断する電気カミソリにおいて、 前記内刃へ被着可能であり、内刃へ被着された際には、内刃の刃部の両面が内壁 面と接触して通過可能な刃溝が各刃部に対応して設けられたクリーニングカバー を具備することを特徴とする。 例えば、前記内刃が、複数の半月板状の刃部が等間隔に並設されて成るタイプ の場合、前記クリーニングカバーは半円筒状に形成し、前記刃溝は、前記刃部と 等間隔に複数形成すればよい。

【０００５】

【作用】

作用について説明する。 クリーニングカバーは、内刃へ被着可能であり、内刃へ被着された際には、内 刃の刃部の両面が内壁面と接触して通過可能な刃溝が各刃部に対応して設けられ ているので、クリーニングカバーを内刃から離脱させると、クリーニングカバー の刃溝の内壁面が、髭が付着している刃部の両面上を摺動し、付着している髭を 擦り取ることが可能となる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の好適な実施例について添付図面と共に詳述する。なお、本 実施例では複数の半月板状の刃部を等間隔に並設して成る内刃を、その並設方向 へ連続的に往復動させ、外刃内へ進入した髭を両刃で剪断するタイプの電気カミ ソリを例に挙げて説明する。 図１には本実施例における内刃１０とクリーニングカバー１２の分解斜視図を 示し、図２には両者の被着状態の側面断面図を示す。

【０００７】 内刃１０は、断面半月状の軸体部１４と多数の刃部１６から成る。各刃部１６ は、半月板状に形成され、外周縁がブレードになっている。刃部１６は短い間隔 で等間隔に、軸体部１４の外周上に長さ方向へに並設されている。

【０００８】 クリーニングカバー１２は、弾性を有する薄い金属板、合成樹脂板等を半円筒 状に形成して成る。クリーニングカバー１２には、刃部１６と同間隔に同数の刃 溝１８が長さ方向に穿設されている。クリーニングカバー１２は、内刃１０の上 側に被着可能になっており、被着された際には内刃１０の対応する刃部の両側面 が刃溝１８の内壁面と接触して通過可能になっている。クリーニングカバー１２ の下縁には挟着部２０が４個内側へ延設されている。挟着部２０は、クリーニン グカバー１２を内刃１０へ被着された際に、軸体部１４の下平面１５へ弾接する ことによりクリーニングカバー１２が内刃１０へ固定される。なお、クリーニン グカバー１２は、挟着部２０の一方をヒンジ構造にして他方を含むクリーニング カバー１２を弾性変形させて内刃１０へ脱着するようにしてもよい。

【０００９】 図２にはクリーニングカバー１２を内刃１０へ被着した状態を示す。 図２の状態で電気カミソリを使用すると、剪断された髭は、内刃１０を収容す ると共に外刃（不図示）で被覆された内部空間（不図示）内に蓄積され、内刃１ ０にも付着する。この剪断された髭は、前述の如く前記内部空間内に溜まりすぎ ると内刃１０の抵抗となり、切れ味が著しく低下するため、クリーニングして除 去しなければならない。内刃１０に付着した髭以外は、従来どおり刷毛等で除去 すればよい。

【００１０】 内刃１０に付着した髭を除去する場合は、クリーニングカバー１２の挟着部２ ０を弾性変形させて軸体部１４から外す。挟着部２０が外れたらクリーニングカ バー１２を矢印Ａ方向へ移動し、内刃１０から外す。その際、内刃１０の刃部１ ６の両側面は、刃溝１８の内壁面と常時接触するようになっているので、クリー ニングカバー１２が内刃１０から離脱する過程において、刃溝１８の内壁面は、 髭が付着している刃部１６の両側面上を摺動し、付着している髭を擦り取ること が可能となる。この擦り取る力は刷毛で擦るより十分大きな力なので、刃部１６ 同士の狭い間隙内で皮脂による大きな付着力で付着している髭もワンタッチで簡 単に除去可能となる。

【００１１】 以上、本考案の好適な実施例について種々述べてきたが、本考案は上述の実施 例に限定されるのではなく、考案の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得 るのはもちろんである。

【００１２】

【考案の効果】

本考案に係る電気カミソリを用いると、クリーニングカバーは、内刃へ被着可 能であり、内刃へ被着された際には、内刃の刃部の両面が内壁面と接触して通過 可能な刃溝が各刃部に対応して設けられているので、クリーニングカバーを内刃 から離脱させると、クリーニングカバーの刃溝の内壁面が、髭が付着している刃 部の両面上を摺動し、付着している髭を擦り取り、この擦り取る力は刷毛で擦る より十分大きな力なので、刃部同士の狭い間隙内で皮脂による大きな付着力で付 着している髭もワンタッチで確実、かつ簡単に除去可能となる等の著効を奏する 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る電気カミソリの実施例における内
刃とクリーニングカバーの分解斜視図。

【図２】実施例の内刃とクリーニングカバーの被着状態
の側面断面図。

【符号の説明】

１０ 内刃 １２ クリーニングカバー １４ 軸体部 １５ 軸体部の下平面 １６ 刃部 １８ 刃溝 ２０ 挟着部 Ａ クリーニングカバーの離脱方向

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外刃に対して内刃が移動して髭を剪断す
   る電気カミソリにおいて、 前記内刃へ被着可能であり、内刃へ被着された際には、
   内刃の刃部の両面が内壁面と接触して通過可能な刃溝が
   各刃部に対応して設けられたクリーニングカバーを具備
   することを特徴とする電気カミソリ。
2. 【請求項２】 前記内刃は、複数の半月板状の刃部が等
   間隔に並設されて成り、 前記クリーニングカバーは半円筒状に形成され、前記刃
   溝は、前記刃部と等間隔に複数形成されていることを特
   徴とする請求項１記載の電気カミソリ。