JPH0655364A - ゴルフボール用金型のマスターの製造方法 - Google Patents
ゴルフボール用金型のマスターの製造方法Info
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- JPH0655364A JPH0655364A JP5156125A JP15612593A JPH0655364A JP H0655364 A JPH0655364 A JP H0655364A JP 5156125 A JP5156125 A JP 5156125A JP 15612593 A JP15612593 A JP 15612593A JP H0655364 A JPH0655364 A JP H0655364A
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Abstract
窪部を、容易かつ高精度に形成できるゴルフボール用金
型のマスターの製造方法を提供する。 【構成】 半球面10を備えたマスター素材に、半球面10
の表面と直交する方向からみた形状、及び、縦断面形状
が、非円形であるゴルフボールディンプル形成用小凹窪
部11を、放電加工によって、多数個形成する。
Description
スターの製造方法に関する。
球状凹部は、マスターを種々の方法で転写させて製作し
ている。このマスターのゴルフボールディンプル形成用
小凹窪部は、従来、マスターの製造方法において、回転
切削工具にて加工していたため、マスターの表面と直交
する方向からみた小凹窪部の形状は、必然的に円形であ
った。
ルフボール用金型によって、ゴルフボールを成型すれ
ば、そのゴルフボールは、(ゴルフボールの表面と直交
する方向からみて)円形のディンプルのみとなり、従
来、非円形のディンプルを有するゴルフボールは製作至
難であった。
空力特性向上を目的としたディンプル設計により、楕円
や多角形等の非円形形状としたディンプルの必要性が近
来高まりつつある。しかし、上述の如く、従来のマスタ
ーの製造方法では、非円形のゴルフボールディンプル形
成用小凹窪部を加工することは非常に困難でかつ手間が
掛っていた。さらに、ゴルフボールのディンプルは飛び
(飛行特性)と密接な関係にあり、従って、それを成型
する金型に於て、ディンプル成型用小凸部の高さ及び底
部幅寸法の公差は、夫々、約 0.001mm, 約 0.01 mmの精
度を要する。
に、(表面と直交する方向から見て、又は、ディンプル
の縦断面形状に於て、)非円形のゴルフボールディンプ
ル形成用小凹窪部を、容易に形成できるゴルフボール用
金型のマスターの製造方法を提供することを目的とす
る。また、上記ゴルフボールディンプル形成用小凹窪部
を、高精度に形成するマスターの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
成するために、半球面を備えたマスター素材に、該半球
面の表面と直交する方向からみた形状、及び/又は、縦
断面形状が、非円形であるゴルフボールディンプル形成
用小凹窪部を、放電加工によって、多数個形成する。
を備えたマスター素材に、該半球面の表面と直交する方
向からみた形状、及び/又は、縦断面形状が、楕円や多
角形等の非円形であるゴルフボールディンプル形成用小
凹窪部を、放電加工により(高硬度なマスター素材に
も)容易かつ高精度で、多数個形成することができる。
例えば、ゴルフボールディンプル形成用小凹窪部の寸法
公差として、深さ 0.001mm, 直径 0.01 mm以下の高精度
とすることが可能となる。
詳説する。
ル用金型1の要部断面と、ゴルフボール用金型1により
成型されたゴルフボール2を示している。3はディンプ
ルで、ゴルフボール2の表面と直交する方向からみた形
状、及び、縦断面形状が、非円形に成型される。図1で
は、表面と直交する方向からみた形状が六角形で、ま
た、ディンプル縦断面形状が三角形の場合を示してい
る。
雌型4,4からなり、雌型4はゴルフボール2の半球面
を反転した形状の凹部5を有している。
ー6を用いて、鋳造,メッキ又は塑性加工等の種々の方
法により反転形成される。これにより、複数のゴルフボ
ールディンプル形成用小凸部7…を有する凹部5が形成
される。
軸部9とからなり、先端半球部8の半球面10には、半球
面10の表面と直交する方向からみた形状及び縦断面形状
が、非円形であるゴルフボールディンプル形成用小凹窪
部11…が、多数個配設される。即ち、図例では、前者形
状が六角形で、後者形状が三角形の場合を示している。
図3に示す。同図に示すように、割出治具13及び放電加
工機15を使用して、(図4のように、)マスター素材12
に、放電加工によって、小凹窪部11…を形成して製造さ
れる。このマスター素材12の硬度は、HRC50〜80とす
る。望ましくは硬度HRC60〜70である。例えば、ダイ
ス鋼(焼入れ前硬度HRC30〜40)等を焼入れして、上
述の硬度とする。あるいは、超硬合金等のように焼入れ
しなくとも高硬度材料にて製作する。
するチャック部14と、チャック部14を(チャック部14の
軸心である)V軸廻りに回転可能に取付けた揺動部20
と、揺動部20を水平なW軸廻りに回転可能に支持する基
台部21と、からなり、チャック部14及び揺動部20は、モ
ータ等の駆動手段により駆動する。
の)コラムに取付けられたヘッド部17を備え、油槽部16
のテーブル18上には割出治具13が取付けられる。ヘッド
部17の端部には、ホルダー部19を介して電極22が保持さ
れる。
及びZ方向に、移動可能に設けられる。また、ホルダー
部19は、鉛直方向のU軸廻りに回転可能に構成され、ヘ
ッド部17及びホルダー部19は、モータ等の駆動手段によ
り駆動する。
部17及びホルダー部19の駆動手段は(図示省略の)制御
装置により、予めプログラミングされた位置又は角度ま
で順次駆動され、位置決め又は割出しされる。
(例えばマスター素材12)に接触させて導通状態となっ
た時点のヘッド部17等の位置を検出する接触感知機能を
備えている。
タは、上記制御装置にて、複数記憶可能で、かつ、複数
の該位置データを演算(例えば四則演算等)して、その
結果を(図示省略の)ディスプレイに表示可能となって
いる。
り、ディンプル3(図1参照)の形状に合わせて、図例
においては、電極22の横断面は六角形に形成され、電極
22の先端部は円錐又は角錐型とする。このように、ディ
ンプル3(図1参照)と同じ形状(相似形)の先端部を
有する電極22を使用する。電極は、例えばNC削刻機で
製作する。
は、チャック部14を介してマスター素材12を水平状態か
ら鉛直(直立)状態まで揺動できるように、少なくとも
W軸廻りに90°回転可能となっており、チャック部14は
V軸廻りに少なくとも 360°回転可能となっている。
ることにより、図3と図4に於て、マスター素材12の半
球面10の任意の部位に、電極22を対応させることが可能
である。
いて、マスター素材12に小凹窪部11…を形成するには、
まず、マスター素材12を割出治具13のチャック部14に、
マスター素材12の軸心とV軸を一致させて保持する。
電極22を保持し、加工開始位置にマスター素材12及び電
極22を位置決めさせる。このとき、上記接触感知機能に
より、電極22と、マスター素材12の半球面10が接触導通
した位置(放電加工前寸法)のデータA(図5参照)を
記憶しておく。
油を溜め、所定の面粗度となるように設定した放電加工
条件にて、マスター素材12の半球面10に、放電加工すれ
ば、半球面10の表面と直交する方向からみた形状、及
び、縦断面形状が、非円形である小凹窪部11…が多数形
成される(図2及び図5参照)。
転させて、小凹窪部11の放電加工予定部位を電極22の軸
心上に次々と合わせ、放電加工して半球面10に小凹窪部
11…を多数個形成するのである。
交換して、複数回の放電工程にて加工するのも望まし
い。形状の異なる複数種の電極を順次使用して、それら
の合成形状を得ることも容易である。さらに、荒加工→
仕上加工→超仕上加工のように三工程として、各工程の
放電加工条件を相違させるのが望ましい。勿論、上記荒
加工、仕上加工、又は超仕上加工を、さらに放電加工条
件の相違する2工程以上にて行なうようにしても良い。
次に、放電加工条件の一例を表1に示す。
後の小凹窪部11と、電極22が接触導通した位置(放電加
工後寸法)のデータB(図5参照)を記憶させ、上記制
御装置にてデータAとデータBの差を演算させて、その
演算結果により、小凹窪部11の加工指示寸法を補正し、
所望の加工寸法となるまで放電加工することができる。
寸法が、放電加工機15上で測定可能となるので、測定の
ために割出治具13からマスター素材12を一々取り外しす
る必要がない。従って、小凹窪部11…の加工精度及び加
工能率が良好となる。
に、ホルダー部19を介して電極22をU軸廻りに所定角度
回転させることにより、小凹窪部11形状をマスター素材
12の半球面10に、(半球面10の表面と直交する方向から
みて)任意の方向に向けて、放電加工により形成するこ
とができる。つまり、ゴルフボールの回転方向性を無く
すことが可能となる。
図6に例示する如く、種々選択自由である。例えば、楕
円の他に、三角や五角や十文字型や星型や菱型や涙型等
とすることが可能である。
と直交する方向から見た形状、及び、縦断面形状を、共
に非円形とした場合を示したが、これを、図6と図7と
を組合わせて、縦断面形状を円形───本発明ではこの
図7のような円弧状窪みをいうものと定義する───と
することも望ましい。
る方向から見た形状を円形とすると共に、縦断面形状を
図5、あるいは図8のように、三角形や台形等の非円形
とするも、自由である。
6の中の形状を併用したり、また、ディンプルの縦断面
形状として2種以上の非円形状を併用しても良い。即
ち、半球面10にそのような複数種類の非円形の小凹窪部
11…を多数形成するも、好ましいことがある。
って、(従来、小凹窪部11…の加工後でないとマスター
素材12の熱処理ができなかったが、)マスター素材12を
熱処理した後に、小凹窪部11…を加工できるので、熱歪
み等による精度低下を避け得る。
ク部14、揺動部20及び油槽部16等を、同時に回転及び移
動させ、小凹窪部11を(彫刻するようにして)形成する
も自由である。また、図1に示すゴルフボール用金型1
の凹部5の内面に対して、直接的に放電加工して、凹部
5の内面と直交する方向からみた形状、及び/又は、縦
断面形状が、円形又は非円形形状である小凸部7…を形
成するも可能である。(この場合は小凸部7…以外を放
電加工にて削除してゆくこととなる。)
次に記載するような著大な効果を奏する。
を、容易かつ高精度に形成することが出来、従来は非常
に困難であった非円形の小凹窪部11…を有するゴルフボ
ール用金型1のマスター6によって、各種の非円形ディ
ンプル3…を備えた高精度のゴルフボール2が容易に成
型可能となり、従来のゴルフボールでは得られなかった
空力特性の優れたゴルフボールを実現可能となる。か
つ、ディンプルデザインの自由度が著しく向上する。
ルの飛行特性と深い関係があるが、本発明によって得ら
れたマスターによれば、金型1の小凸部7…の寸法が高
精度となり、それに伴ってボールのディンプルの公差が
著しく向上出来て、飛行特性にばらつきのない均一な品
質のボールが得られる。
度が十分に高く維持出来て、その耐久性に優れる。
フボール用金型を示す断面図である。
ール用金型の断面図である。
ある。
凹窪部の説明用断面図である。
明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 半球面10を備えたマスター素材12に、該
半球面10の表面と直交する方向からみた形状、及び/又
は、縦断面形状が、非円形であるゴルフボールディンプ
ル形成用小凹窪部11を、放電加工によって、多数個形成
することを特徴とするゴルフボール用金型のマスターの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5156125A JP2665714B2 (ja) | 1992-06-08 | 1993-06-01 | ゴルフボール用金型のマスターの製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-174692 | 1992-06-08 | ||
JP17469292 | 1992-06-08 | ||
JP5156125A JP2665714B2 (ja) | 1992-06-08 | 1993-06-01 | ゴルフボール用金型のマスターの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0655364A true JPH0655364A (ja) | 1994-03-01 |
JP2665714B2 JP2665714B2 (ja) | 1997-10-22 |
Family
ID=26483949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5156125A Expired - Lifetime JP2665714B2 (ja) | 1992-06-08 | 1993-06-01 | ゴルフボール用金型のマスターの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2665714B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021049260A1 (ja) * | 2019-09-13 | 2021-03-18 | 兼房株式会社 | ディンプル加工方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5682130A (en) * | 1979-12-10 | 1981-07-04 | Bridgestone Corp | Production system for type forming mold by electrospark machining |
JPS5828425A (ja) * | 1981-08-12 | 1983-02-19 | Inst Tech Precision Eng | 放電加工装置 |
JPS58175081A (ja) * | 1982-04-07 | 1983-10-14 | Matsuda Kosan Kk | マ−ク読取装置 |
JPH0484978A (ja) * | 1990-07-26 | 1992-03-18 | Bridgestone Corp | ゴルフボールの製造方法 |
-
1993
- 1993-06-01 JP JP5156125A patent/JP2665714B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5682130A (en) * | 1979-12-10 | 1981-07-04 | Bridgestone Corp | Production system for type forming mold by electrospark machining |
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
WO2021049260A1 (ja) * | 2019-09-13 | 2021-03-18 | 兼房株式会社 | ディンプル加工方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2665714B2 (ja) | 1997-10-22 |
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