JPH0655298A - 粉末成形装置 - Google Patents

粉末成形装置

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JPH0655298A
JPH0655298A JP19710092A JP19710092A JPH0655298A JP H0655298 A JPH0655298 A JP H0655298A JP 19710092 A JP19710092 A JP 19710092A JP 19710092 A JP19710092 A JP 19710092A JP H0655298 A JPH0655298 A JP H0655298A
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Yasuharu Nagai
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SANKEN SEIKI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】充填時間や下死点近傍での速度を十分な値に確
保しつつ、1サイクル時間を短縮することができる粉末
成形装置を得る。 【構成】1サイクル時間に応じて、記憶された成形条件
から各変速点間の運転条件を算出し、各変速点を通過す
る毎に(ステップ360)、上パンチ用モータの回転数
を変更して(ステップ370)、上部ラムが上死点近傍
にあるときには、その下降速度をより遅くし、下死点近
傍にあるときには、成形品にクラックが発生しない速度
にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄粉、セラミック粉、
超硬粉、フェライト粉等の粉体を成形する粉体成形装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、鉄粉、セラミック粉、超硬
粉、フェライト粉等の粉体を成形する粉体成形装置が種
々知られており、更に、特公平3−11880号公報に
あるように、粉末の圧縮方法及び粉末の加圧量を必要に
応じて自由に変更して、粉末成形の汎用性を高めたもの
も知られいてる。この装置は、上部ラムの移動量を検出
する検出手段を備えると共に、ダイを上部ラムとは別個
に設けたねじ軸、歯車、モータからなるダイ移動手段で
駆動するようにし、この検出手段により得られた検出結
果に基づいて、上部ラムの動きとダイの動きとが同期す
るように、ダイを制御するように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした従来のもので
は、トグルリンクやクランク等のリンク機構を介して、
モータの回転を往復運動に変換して、上部ラムを往復運
動させている。そして、モータを一定の回転数で回転さ
せ、上部ラムの下死点及び上死点近傍では、上部ラムの
移動速度が緩やかになるように構成している。
【0004】上部ラムが上死点近傍で緩やかに移動して
いる間に、ダイに粉体を充填し、下死点通過後は成形体
の圧縮反力(スプリングバック)により成形体にクラッ
ク等が発生しないように、緩やかな上昇速度で圧抜きを
行うようにしている。しかし、1個の成形を完了する1
サイクル時間を短くすると、上死点近傍でのダイへの粉
体充填のための時間が短くなり、粉体の充填が十分行わ
れずに成形体に欠陥が生じたり、また、下死点近傍での
上部ラムの上昇速度が速くなり、成形体にクラック等の
欠陥が発生したりするという問題があった。
【0005】そこで本発明は上記の課題を解決すること
を目的とし、充填時間や下死点近傍での速度を十分な値
に確保しつつ、1サイクル時間を短縮することができる
粉末成形装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明は課題を解決するための手段として次の構成
を取った。即ち、第1図に例示する如く、枠体に摺動可
能に支承された上部ラムM1を、回転運動を往復運動に
変換するリンク機構M2を介して往復動させる回転駆動
源M3を備えた粉末成形装置において、入力される成形
条件に応じて前記回転駆動源M3を制御する上部ラム制
御手段M4と、1サイクル内での各変速点間の予め設定
された成形条件を記憶した記憶手段M5と、設定される
1サイクル時間に応じて、前記記憶手段M5に記憶され
た成形条件から各変速点間の運転条件を算出して、前記
上部ラム制御手段M4に出力する速度指令手段M6と、
前記枠体に摺動可能に支承されたダイM7を摺動させる
ダイ駆動機構M8と、予め設定された同期期間、前記速
度指令手段M6からの運転条件に応じて前記ダイ駆動機
構M8を制御し、前記上部ラムM1の動きに前記ダイM
7の動きを同期させるダイ同期制御手段M9と、を備え
たことを特徴とする粉末成形装置の構成がそれである。
【0007】
【作用】前記構成を有する粉体成形装置は、記憶手段M
5が1サイクル内での各変速点間の予め設定された成形
条件を記憶し、速度指令手段M6が設定される1サイク
ル時間に応じて、記憶手段M5に記憶された成形条件か
ら各変速点間の運転条件を算出して、上部ラム制御手段
M4に出力する。
【0008】そして、上部ラム制御手段M4が入力され
る運転条件に応じて回転駆動源M3を制御し、リンク機
構M2が回転駆動源M3の回転運動を往復運動に変換
し、上部ラムM1が往復動する。また、ダイ同期制御手
段M9が、予め設定された同期期間、速度指令手段M6
からの運転条件に応じてダイ駆動機構M8を制御し、上
部ラムM1の動きにダイM7の動きを同期させる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図2は本発明の一実施例である粉体成形装置
の断面図である。1は枠体で、この枠体1には上部ラム
2が摺動可能に支承されており、上部ラム2の後端に
は、リンク部材4の一端が揺動可能に連結されている。
そして、リンク部材4の他端は、枠体1に揺動可能に支
承されたクランク軸6にキー結合された偏芯部材6aに
揺動可能に連結されている。また、上部ラム2の前端に
は、上パンチ7が一体的に取り付けられている。
【0010】更に、枠体1には、主軸8が回転可能に支
承されており、この主軸8には、回転駆動源M3として
の上パンチ用モータ10の回転軸が連結されている。こ
の上パンチ用モータ10には、上パンチ用エンコーダ1
2が設けられており、この上パンチ用エンコーダ12は
上パンチ用モータ10の回転に応じたパルス信号を出力
する周知のものである。
【0011】また、主軸8には、回転中心に対して所定
量偏芯した偏芯部14が設けられており、この偏芯部1
4には、連結部材16の一端が回転可能に嵌挿されてい
る。この連結部材16の他端は、クランク軸6の一端に
キー結合された揺動部材18に揺動可能に連結されてい
る。
【0012】尚、本実施例では、リンク部材4、クラン
ク軸6、主軸8、連結部材16、揺動部材18によりリ
ンク機構20を構成している。また、前記クランク軸6
の一端には、回転に応じたパルス信号を出力する原点用
エンコーダ24の回転軸が連結されている。
【0013】更に、上部ラム2の下方に、上パンチ7に
対向して下パンチ26が配置されており、下パンチ26
は枠体1上の固定プレート28に固定されている。上パ
ンチ7及び下パンチ26は、ダイ30の型孔32に挿入
可能にされており、ダイ30はダイプレート34に固定
されている。このダイプレート34は、1組の連結ロッ
ド36の一端に固着され、連結ロッド36は、固定プレ
ート28を摺動可能に嵌挿され、その他端には、ヨーク
プレート38が固定されている。
【0014】このヨークプレート38は、下部ラム40
の一端に固着されており、下部ラム40は、上部ラム2
の摺動方向と同一方向に、枠体1に摺動可能に支承され
ている。そして、下部ラム40の下端に、その摺動方向
に向かって雄ねじ42が螺入されており、雄ねじ42
は、枠体1に回転可能に支承されている。
【0015】この雄ねじ42には、大プーリ44が固定
されており、大プーリ44には、ダイ用モータ46に取
り付けられた小プーリ48との間にベルト50が張設さ
れている。しかも、本実施例では、大プーリ44と枠体
1との間に、電磁ブレーキ49が設けられている。ま
た、ダイ用モータ46には、ダイ用モータ46の回転に
応じたパルス信号を出力するダイ用エンコーダ52が設
けられている。
【0016】尚、本実施例では、下部ラム40、雄ねじ
42、大プーリ44、ダイ用モータ46、小プーリ4
8、ベルト50によりダイ駆動機構M8を構成してい
る。また、枠体1の後面には、支持部材54が取り付け
られており、この支持部材54には、駆動レバー56の
一端と従動レバー58の一端とが揺動可能に支承されて
いる。この駆動レバー56と従動レバー58とは同じ長
さであり、駆動レバー56の他端と従動レバー58の他
端とには、リンク取付金具60が揺動可能に係合され
て、いわゆる平行リンクが形成されている。
【0017】前記駆動レバー56は、支持部材54に取
り付けられた充填用モータ61に、揺動駆動されるよう
に連結されており、充填用モータ61には、揺動角度に
応じたパルス信号を出力する充填用エンコーダ62が設
けられている。そして、リンク取付金具60には、フィ
ーダリンク63の一端が揺動可能に係合されており、フ
ィーダリンク63の他端にはフィーダカップ64が揺動
可能に係合されている。このフィーダカップ64は、図
示しないホッパーからホース65を介してその内部に粉
体66が供給され、ダイプレート34上を往復動する際
に、型孔32に粉体66を落とし込むことができるよう
にされている。
【0018】前記上パンチ用モータ10、上パンチ用エ
ンコーダ12、原点用エンコーダ24、ダイ用モータ4
6、ダイ用エンコーダ52、充填用モータ61、充填用
エンコーダ62等は、制御装置80に接続されており、
制御装置80は、周知のCPU82、制御用のプログラ
ムやデータを予め格納するROM84、読み書き可能な
RAM86を中心に論理演算回路として構成され、クロ
ック信号を発生するクロック回路87、モータ制御回路
88、原点検出入力回路90、操作盤用入出力回路9
2、充填用モータ制御回路94がコモンバス96を介し
て相互に接続されて、外部との入出力を行うように構成
されている。
【0019】そして、CPU82は、原点検出入力回路
90を介して、原点用エンコーダ24からのパルス信号
を入力し、操作盤用入出力回路92を介して、操作盤9
8に設定された成形条件を入力する。また、これらの信
号、ROM84、RAM86内のプログラムやデータ等
に基づいてCPU82は、モータ制御回路88を介し
て、上パンチ用モータ駆動回路100、ダイ用モータ駆
動回路102に制御信号を出力し、充填用モータ制御回
路94を介して、充填用モータ駆動回路104に制御信
号を出力するように構成されている。
【0020】前記モータ制御回路88は、図6に示すよ
うに、CPU82からの周波数指令信号に基づいて、そ
の周波数のパルス信号を出力する第1発振回路106を
備え、第1発振回路106からのパルス信号は、上パン
チ用モータ駆動回路100に入力される。
【0021】上パンチ用モータ駆動回路100は、この
パルス信号を受けて、上パンチ用エンコーダ12からの
パルス信号と比較し、両パルス信号が同期するように、
上パンチ用モータ10の回転を制御するように構成され
ている。一方、第1発振回路106からのパルス信号
は、上パンチ用モータ角度カウンタ108に入力され、
そのパルス数がカウントされて、カウント値が上パンチ
位置パルス発生回路110に出力されるようにされてい
る。
【0022】上パンチ位置パルス発生回路110は、図
7に示すように、カウント値に対応した、メモリ112
の番地からパルスデータを読み出し、そのパルスデータ
に応じたパルス信号を出力するものである。このメモリ
112に格納されているパルスデータは、上部ラム2の
往復動位置に対応するものである。
【0023】即ち、図9に示すように、リンク機構20
を介して上部ラム2を往復動させるので、上パンチ用モ
ータ10が一定の回転数で回転する場合、上部ラム2の
移動速度は一定ではない。上死点及び下死点近傍ではそ
の速度は遅く、その中間では速度が速い。従って、上パ
ンチ用モータ角度カウンタ108のカウント値は、上部
ラム2の位置に単純に比例した値にはならない。
【0024】リンク機構20の構成が定まると、上パン
チ用モータ10の回転角度に対する上部ラム2の位置が
定まる。上部ラム2が上死点及び下死点にあるときには
緩やかに移動するのでそのパルス間隔が長いパルスを、
中間にあるときには速く移動するのでそのパルス間隔が
短いパルスを出力するようにして、そのパルスをカウン
トすることにより、上部ラム2の位置を推定できるよう
に、リンク機構20の構成に基づいて、実験的にあるい
は計算上求めることができる。
【0025】そこで、カウント値に対応した番地に、上
部ラム2の位置に対応したパルス信号に応じたデータを
格納している。このパルス信号をカウントすることによ
り、そのカウント値が上部ラム2の位置に対応するよう
に構成されている。この上パンチ位置パルス発生回路1
10からのパルス信号は、上パンチ位置カウンタ114
に入力され、上パンチ位置カウンタ114は、このパル
ス信号をカウントする。そして、このカウント値を第1
比較回路116及び第2比較回路118に出力し、第1
比較回路116は、同期開始位置設定器120に設定さ
れた同期開始位置とカウント値とを比較して、その結果
を同期範囲判定回路122に出力するものである。
【0026】第2比較回路118は、同期終了位置設定
器124に設定された同期終了位置とカウント値とを比
較して、その結果を同期範囲判定回路122に出力する
ものである。同期範囲判定回路122は、第1比較回路
116と第2比較回路118との比較結果に基づき、カ
ウント値が同期開始位置と同期終了位置との間にあると
きに、上パンチ位置パルス発生回路110からのパルス
信号を、分周回路126に出力するものである。
【0027】分周回路126は、入力されるパルス信号
を、同期比率設定器128に設定された同期比率に応じ
て分周して出力するもので、本実施例では、同期比率は
50%から100%の間で設定できるように構成されて
いる。同期比率が50%の時は、入力されるパルス信号
の周波数を1/2にして出力し、100%の時には、入
力されるパルス信号をそのままの周波数で出力するもの
である。
【0028】このパルス信号はセレクタ130に入力さ
れ、また、セレクタ130には、押出・充填判定回路1
32を介して、第2発振回路134からのパルス信号も
入力される。そして、セレクタ130は、CPU82か
らの切替信号に応じて、分周回路126からのパルス信
号をダイ用モータ駆動回路102に、あるいは、押出・
充填判定回路132からのパルス信号をダイ用モータ駆
動回路102に出力するものである。
【0029】前記第2発振回路134は、CPU82か
らの周波数指令信号に応じた周波数のパルス信号を出力
するものである。また、押出・充填判定回路132は、
押出量・充填量設定器136に設定された押出量、充填
量に応じて、第2発振回路134からのパルス信号をカ
ウント等して、それに応じたパルス数のパルス信号を、
セレクタ130を介してダイ用モータ駆動回路102に
出力するものである。
【0030】一方、ダイ用モータ駆動回路102は、セ
レクタ130を介して入力されるパルス信号を受けて、
ダイ用エンコーダ52からのパルス信号と比較し、両パ
ルス信号が同期するように、ダイ用モータ46の回転を
制御するように構成されている。
【0031】次に、前述した本実施例の粉末成形装置の
作動を、図8に示すフローチャートと共に説明する。ま
ず、運転に先立って、操作盤98から各種成形条件が入
力される。本実施例では、入力する成形条件としては、
1分間に何個の成形を行うかの1分間当りのショット数
S、同期開始位置S1 ,S2 及び同期終了位置E1 ,E
2 、押出開始位置N1 ,N2 ,N3 及び押出量、充填開
始位置F、充填終了位置G及び充填量、同期比率がデジ
タルスイッチ等により設定入力される。
【0032】また、各変速点P1 〜P5 間の時間割合と
パルス数とが表1に示すように設定入力される。変速点
P1 〜P5 とは、上パンチ用モータ10の回転数を変更
する点であり、本実施例では図9に示すように、上死点
と一致する第1変速点P1 と、上死点を通過してから非
常に緩やかに上部ラム2が下降される第2変速点P2
と、下死点と一致した第3変速点P3 と、下死点を通過
した後の緩やかに上部ラム2を上昇させる第4変速点P
4 と、第4変速点P4 を通過後に上部ラム2を急速に上
昇させる第5変速点P5 との、5箇所の変速点P1 〜P
5 が設定されている。
【0033】
【表1】
【0034】更に、時間割合とは、各変速点P1 〜P5
間の1サイクル時間に占める割合であり、例えば、本実
施例では、上死点を通過後、上部ラム2を緩やかに下降
される期間である、第1、第2変速点P1 ,P2 間の1
サイクル時間に占める割合が12%として設定されてい
る。
【0035】また、各変速点P1 〜P5 間のパルス数と
は、リンク機構20の構成が定まれば、上部ラム2を1
往復動させるのに必要な、上パンチ用モータ10に出力
される全パルス数Aは機械的に定まる。この全パルス数
Aを各変速点P1 〜P5 間に割り振ったものである。パ
ルス数が大きければ、その区間の上パンチ用モータ10
の回転数が速くなり、小さければ回転数が遅くなる。
【0036】例えば、図9は、上パンチ用モータ10を
一定の回転数で回転させた場合の上部ラム2の軌跡を示
すグラフであるが、この一定の回転数で回転させた場合
には、上パンチ用モータ10に入力されるパルス信号の
周波数は一定である。従って、グラフの横軸は、パルス
数で表されたのと同じである。
【0037】このグラフ上で各変速点P1 〜P5 を定
め、その変速点P1 〜P5 に対応するパルス数を求め、
緩やかに上部ラム2を移動させる場合には、その間の時
間割合を大きく、速く移動させる場合には、その間の時
間割合を小さくする。この定めた各変速点P1 〜P5 間
の時間割合を表1の如く入力する。
【0038】そして、運転が開始されると、前記設定さ
れた成形条件が読み込まれて、同期開始位置S1 ,S2
及び同期終了位置E1 ,E2 をそれぞれ同期開始位置設
定器120及び同期位置終了設定器124にそれぞれ設
定する。また、押出量及び充填量を押出量・充填量設定
器136に、同期比率を同期比率設定器128にそれぞ
れ設定する処理が行われる(ステップ300)。次に、
この各種成形条件に基づいて、運転条件が算出される
(ステップ310)。
【0039】算出する運転条件は、まず、1分間当りの
ショット数Sから1個の1サイクル時間T秒(=60/
S)を算出する。また、設定された各変速点P1 〜P5
間の時間割合とパルス数とから、各変速点P1 〜P5 間
の周波数が算出される。即ち、1サイクル時間Tが算出
されると、各変速点P1 〜P5 間の時間が算出できる。
例えば、1サイクル時間Tが6秒である場合には、第1
〜第2変速点P1 ,P2 間の時間は、その時間割合が1
2%であることから、0.72秒として算出される。ま
た、この区間のパルス数は1/30Aと設定されている
ことから、この区間の周波数が算出される。
【0040】運転条件を算出すると、次に、上パンチ用
モータ10の運転を開始する(ステップ320)。続い
て、原点(上死点)か否かを、原点用エンコーダ24
に、原点検出入力回路90を介して、入力されたか否か
により判断する(ステップ330)。
【0041】原点にあると判断されると、上パンチ用モ
ータ角度カウンタ108と上パンチ位置カウンタ114
のカウント値をクリアしてから(ステップ340)、上
パンチ用モータ角度カウンタ108のカウント値を読み
込む(ステップ350)。次に、この読み込んだカウン
ト値が、第1変速点P1 に一致するか否かを判断する
(ステップ360)。原点にあるときには、第1変速点
P1 に一致することから、前記ステップ310の処理に
より算出した第1〜第2変速点P1 ,P2 間の周波数の
パルス信号を出力するように、第1発振回路106に周
波数指令信号を出力する(ステップ370)。
【0042】そして、第1発振回路106は、この周波
数のパルス信号を上パンチ用モータ駆動回路100に出
力し、上パンチ用モータ10がこの周波数に応じた回転
数で回転する。上パンチ用モータ10の回転により、主
軸8が回転され、偏芯部14が主軸8を中心として旋回
し、連結部材16により揺動部材18が揺動し、クラン
ク軸6が揺動される。このクランク軸6の揺動運動によ
り、リンク部材4を介して、上部ラム2が下降される。
【0043】上部ラム2が上死点から下降を開始する際
には、電磁ブレーキ49は、励磁されて制動状態にさ
れ、大プーリ44を介して、雄ねじ42の回転が規制さ
れる。よって、下部ラム40は摺動を阻止される。一
方、第1発振回路106からのパルス信号は、上パンチ
用モータ角度カウンタ108でカウントされ、そのカウ
ント値に応じて、上パンチ位置パルス発生回路110
は、メモリ112に記憶されたパルスデータに応じたパ
ルス信号を出力する。このパルス信号を上パンチ位置カ
ウンタ114がカウントし、第1比較回路116及び第
2比較回路118に出力される。
【0044】本粉末成形制御処理を繰り返し実行し、ス
テップ360の処理により、上パンチ用モータ角度カウ
ンタ108のカウント値が、次の第2変速点P2 (本実
施例では、パルス数1/30A)と一致したか否かが判
断される。そして、まだ第2変速点P2 に達していなけ
れば、本制御処理を繰り返し実行する。
【0045】第2変速点P2 に達すると、第1〜第2変
速点P1 ,P2 間の周波数を前記ステップ310の処理
により算出した第2〜第3変速点P2 ,P3 間の周波数
のパルスに変更して出力するように、第1発振回路10
6に周波数指令信号を出力する(ステップ370)。
【0046】こうして、本制御処理を繰り返し実行し
て、上パンチ用モータ10の回転数を制御し、それに応
じた速度で上部ラム2が下降する。即ち、各変速点P1
〜P5を通過する毎に、回転数が変更されて、上部ラム
2の移動速度が変化する。また、上部ラム2の移動に連
れて、モータ制御回路88では、第1比較回路116
が、同期開始位置設定器120に設定された同期開始位
置S1 ,S2 と、上パンチ位置カウンタ114のカウン
ト値とを比較する。また、第2比較回路118が、同期
終了位置設定器124に設定された同期終了位置E1 ,
E2 と、上パンチ用モータ角度カウンタ108のカウン
ト値とを比較する。
【0047】そして、その比較結果を同期範囲判定回路
122に出力し、同期範囲判定回路122は、カウント
値が同期開始位置S1 ,S2 と同期終了位置E1 ,E2
との間にあるときに、上パンチ位置パルス発生回路11
0からのパルス信号を分周回路126に出力する。
【0048】分周回路126は、同期比率設定器128
に設定された同期比率で、前記パルス信号を分周して、
セレクタ130を介して、ダイ用モータ駆動回路102
に出力する。例えば、同期比率設定器128に設定され
た同期比率が50%のときには、パルス信号の周波数を
1/2にする。同期比率が100%のときには、パルス
信号の周波数を分周することなく、そのまま出力する。
【0049】ダイ用モータ駆動回路102では、パルス
信号を受けて、ダイ用モータ46の回転をダイ用エンコ
ーダ52により監視しながら、そのパルス信号に応じて
ダイ用モータ46を回転させる。尚、このとき、電磁ブ
レーキ49は開放状態にされる。
【0050】ダイ用モータ46の回転により、小プーリ
48、ベルト50、大プーリ44を介して雄ねじ42が
回転されて、下部ラム40が下降される。この下部ラム
40の下降により、連結ロッド36を介して、ダイプレ
ート34、ダイ30が下降される。
【0051】図10に示すように、同期開始位置設定器
120に設定された同期開始位置がS2 (本実施例で
は、パルス数5/18A)であり、また、同期終了位置
設定器124に設定された同期終了位置がE2 (本実施
例では、パルス数1/2A)であり、同期比率が100
%のときには、上部ラム2が同期開始位置S2 と同期終
了位置E2 と間にあるとき、ダイ30は上部ラム2と同
じ速度で下降する、いわゆる二段加圧(図10の実線
(イ))が実行される。
【0052】また、同期開始位置がS2 であり、かつ、
同期終了位置がE1 であり、同期比率が50%のときに
は、上部ラム2が同期開始位置S2 と同期終了位置E1
と間にあるとき、ダイ30は上部ラム2の半分の速度で
下降する、いわゆる三段加圧(図10の実線(ロ))が
実行される。
【0053】更に、同期開始位置がS1 で、かつ、同期
終了位置がE2 であり、同期比率が50%のときには、
上部ラム2が同期開始位置S1 と同期終了位置E2 と間
にあるとき、ダイ30は上部ラム2の半分の速度で下降
する、いわゆる同時加圧(図10の実線(ハ))が実行
される。
【0054】こうして、モータ制御回路88により、ダ
イ用モータ46を制御しながら、本制御処理を実行し
て、次に、押出開始位置N1 (本実施例では、パルス数
5/9A)となったか否かが判断される(ステップ38
0)。この判断も、上パンチ用モータ角度カウンタ10
8のカウント値に基づいて行われ、押出開始位置N1 と
なったと判断されると、セレクタ130を押出・充填判
定回路132と接続するように切り替える。
【0055】また、CPU82は、所定周波数のパルス
信号を発生するように、第2発振回路134に、ダイ下
降信号を出力する(ステップ390)。これにより、ダ
イ用モータ46が回転されて、ダイ30が設定された押
出量に応じて下降され、成形品が下パンチ26によりダ
イ30から吐き出される。
【0056】次に、充填開始位置F(本実施例では、パ
ルス数8/9A)となったか否かが判断される(ステッ
プ400)。この判断は、上パンチ用モータ角度カウン
タ108のカウント値と、予め設定された充填開始位置
Fとを比較して行なう。充填開始位置Fであると判断さ
れると、セレクタ130を切り替えて、ダイ用モータ駆
動回路102を押出・充填判定回路132と接続するよ
うに切り替える。
【0057】また、CPU82は、所定周波数のパルス
信号を発生するように、第2発振回路134に、ダイ上
昇信号を出力する(ステップ410)。これにより、ダ
イ用モータ46が回転されて、ダイ30が設定された充
填量に応じて上昇され、型孔32が形成される。
【0058】続いて、充填終了位置G(本実施例では、
パルス数1/30A)となったか否かが判断される(ス
テップ420)。この判断も、上パンチ用モータ角度カ
ウンタ108のカウント値に基づいて行われ、充填終了
位置Gとなったと判断されると、セレクタ130を分周
回路126と接続するように切り替える(ステップ43
0)。
【0059】一方、充填用モータ制御回路94では、上
部ラム2が下死点を通過し、上昇を開始した所定位置の
ときに、充填用モータ61を駆動して、ダイプレート3
4上をフィーダカップ64を往復動させて、粉体66を
型孔32に充填する。こうして、前述した処理を繰り返
し実行して、粉体66を成形する。
【0060】前述した如く、本実施例の粉体成形装置
は、各変速点P1 〜P5 間の時間割合とパルス数との成
形条件を設定し、その形成条件に基づいて、各変速点P
1 〜P5 間の上パンチ用モータ10に出力する周波数等
の運転条件を算出する。そして、この運転条件で上パン
チ用モータ10を回転駆動して、各変速点P1〜P5 を
通過する毎に上部ラム2の速度を変更する。これによ
り、第5変速点P5 から上死点(第1変速点P1 )ま
で、及び、上死点から第2変速点P2 までは、緩やかな
速度で上パンチ用モータ10を回転して、上部ラム2を
非常に緩やかな速度で下降させることができる。
【0061】従って、上部ラム2が上死点近傍に上昇し
ている時間を長くすることができる。よって、フィーダ
カップ64をダイプレート34上を往復動させる速度を
遅くしても、上部ラム2とフィーダカップ64とが干渉
することがなく、速度を遅くすることによって、型孔3
2内に粉体66を確実に充填することができるようにな
る。
【0062】また、下死点(第3変速点P3 )から第4
変速点P4 までの間は、図9に示す一定の回転数で回転
させた場合と同じ回転数で回転させて、下死点通過後の
成形体の圧縮反力により、成形体にクラック等が発生し
ないような速度で上部ラム2を上昇させることができ
る。
【0063】しかも、一定の回転数で回転させた場合
に、1サイクル時間を短縮したときには、フィーダカッ
プ64の往復動の速度が速くなりすぎて、型孔32内に
粉体66を確実に充填することができなくなる場合があ
る。その場合であっても、下死点(第3変速点P3 )か
ら第4変速点P4 までの間は、クラック等が発生しない
ような十分な速度を確保し、また、上死点近傍に上部ラ
ム2が上昇している時間を長くして、充填時間を確保す
ることができるので、1サイクル時間を短縮することも
可能となる。
【0064】以上本発明はこの様な実施例に何等限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々なる態様で実施し得る。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の粉末成形装
置は、充填時間や下死点近傍での速度を十分な値に確保
しつつ、1サイクルタイムを短縮することができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粉末成形装置の基本的構成を例示する
ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例としての粉末成形装置の断面
図である。
【図3】本実施例の粉末成形装置の一部を断面で示した
側面図である。
【図4】図2のダイより上方のXX断面図である。
【図5】本実施例の電気系統の構成を示すブロック図で
ある。
【図6】本実施例のモータ制御回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】本実施例のメモリの内容を例示する説明図であ
る。
【図8】本実施例の制御装置において行われる粉末成形
制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】上パンチ用モータを一定の回転数で回転させた
ときの上部ラムの軌跡を示すグラフである。
【図10】上パンチ用モータを変速点を通過する毎に回
転数を変更したときの上部ラムの軌跡を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
M1,2…上部ラム M2,20…リンク
機構 M3,10…上パンチ用モータ M4…上部ラム制御
手段 M5…記憶手段 M6…速度指令手段
M7,30…ダイ M8…ダイ駆動機構 M9…ダイ同期制御手段
1…枠体 7…上パンチ 12…上パンチ用エンコーダ 26…下パンチ 40…下部ラム
46…下パンチ用モータ 52…下パンチ用エンコーダ 66…フィーダカッ
プ 61…充填用モータ 62…充填用エンコーダ
88…モータ制御回路 106…第1発振回路 108…上パンチ用モータ角
度カウンタ 134…第2発振回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体に摺動可能に支承された上部ラム
    を、回転運動を往復運動に変換するリンク機構を介して
    往復動させる回転駆動源を備えた粉末成形装置におい
    て、 入力される成形条件に応じて前記回転駆動源を制御する
    上部ラム制御手段と、 1サイクル内での各変速点間の予め設定された成形条件
    を記憶した記憶手段と、 設定される1サイクル時間に応じて、前記記憶手段に記
    憶された成形条件から各変速点間の運転条件を算出し
    て、前記上部ラム制御手段に出力する速度指令手段と、 前記枠体に摺動可能に支承されたダイを摺動させるダイ
    駆動機構と、 予め設定された同期期間、前記速度指令手段からの運転
    条件に応じて前記ダイ駆動機構を制御し、前記上部ラム
    の動きに前記ダイの動きを同期させるダイ同期制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする粉末成形装置。
JP19710092A 1992-07-23 1992-07-23 粉末成形装置 Expired - Lifetime JPH0780074B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008087008A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Tdk Corp 粉末成形装置及び粉末成形方法
JP2008279460A (ja) * 2007-05-08 2008-11-20 Yamada Dobby Co Ltd 電動サーボプレス機のスライド行程曲線設定方法
CN109551813A (zh) * 2018-11-16 2019-04-02 天通吉成机器技术有限公司 一种送料控制装置及其送料控制方法

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CN109551813B (zh) * 2018-11-16 2023-12-19 天通吉成机器技术有限公司 一种送料控制装置及其送料控制方法

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