JPH0655105A - 静電噴霧装置 - Google Patents
静電噴霧装置Info
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- JPH0655105A JPH0655105A JP5137521A JP13752193A JPH0655105A JP H0655105 A JPH0655105 A JP H0655105A JP 5137521 A JP5137521 A JP 5137521A JP 13752193 A JP13752193 A JP 13752193A JP H0655105 A JPH0655105 A JP H0655105A
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- B05B5/025—Discharge apparatus, e.g. electrostatic spray guns
- B05B5/053—Arrangements for supplying power, e.g. charging power
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- B05B—SPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
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- B05B3/02—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements
- B05B3/10—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
- B05B3/1064—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces the liquid or other fluent material to be sprayed being axially supplied to the rotating member through a hollow rotating shaft
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- B05B5/0426—Means for supplying shaping gas
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- B05B3/10—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
- B05B3/1092—Means for supplying shaping gas
Abstract
(57)【要約】
【目的】 粉体材料を良好に荷電させ被覆対象物の広い
面積に対して均等に吹き付け、且つ、被覆対象物に向か
うイオン流を従来よりも減少して、均質に且つ効率的に
被覆を行うことのできる静電噴霧装置を提供すること。 【構成】 静電被覆に用いられる粉体材料を静電粉霧す
る静電粉霧装置１において、荷電電極を構成するデフレ
クター５８と椀形部材５６とが所定の間隔を有するよう
に結合されてリング状の噴出口６２を有するイオン化ヘ
ッド１６を、圧縮空気により駆動されるタービン１４に
より回転されるように設け、そのイオン化ヘッド１６の
軸方向後方には対向電極４５を設けてイオントラップと
する。粉体を空気とともに送りイオン化ヘッド１６を経
て噴出口６２で均等に荷電させて噴出する。同時に噴出
されるイオンの多くは対向電極に吸収される。
面積に対して均等に吹き付け、且つ、被覆対象物に向か
うイオン流を従来よりも減少して、均質に且つ効率的に
被覆を行うことのできる静電噴霧装置を提供すること。 【構成】 静電被覆に用いられる粉体材料を静電粉霧す
る静電粉霧装置１において、荷電電極を構成するデフレ
クター５８と椀形部材５６とが所定の間隔を有するよう
に結合されてリング状の噴出口６２を有するイオン化ヘ
ッド１６を、圧縮空気により駆動されるタービン１４に
より回転されるように設け、そのイオン化ヘッド１６の
軸方向後方には対向電極４５を設けてイオントラップと
する。粉体を空気とともに送りイオン化ヘッド１６を経
て噴出口６２で均等に荷電させて噴出する。同時に噴出
されるイオンの多くは対向電極に吸収される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば塗料のように
熱により溶融される粉体被覆材料を静電粉霧する静電噴
霧装置に関し、特に粉体を荷電し被覆対象物に対する広
い吹き付け面積を得、その吹き付け範囲全てに渡って均
質性の優れた被覆層を形成するような手段の改良に関わ
るものである。また、従来の装置によるものと比較し被
覆層の効率を高めるものでもある。
熱により溶融される粉体被覆材料を静電粉霧する静電噴
霧装置に関し、特に粉体を荷電し被覆対象物に対する広
い吹き付け面積を得、その吹き付け範囲全てに渡って均
質性の優れた被覆層を形成するような手段の改良に関わ
るものである。また、従来の装置によるものと比較し被
覆層の効率を高めるものでもある。
【０００２】
【従来の技術】噴霧を電気的に荷電させる手段を有する
静電噴霧装置において、イオン化ヘッドが回転式に設け
られているタイプのものは従来から知られている。例え
ば、米国特許第４１１４５６４号で記載された装置は、
イオン化ヘッドが回転式に設けられており、高電圧を掛
けられたまま回転されるほぼ椀形の部材の中心部から粉
体を軸方向に噴出させるようになっており、イオン化に
用いられる電場をイオン化ヘッドと被覆対象物との間に
発生させるようになっている。被覆対象物はこの時アー
スされている。この種のイオン化ヘッドの利点は、回転
式でないものに比べ、噴出される粉体が一方向に偏ら
ず、粉体材料が被覆対象物の広い面積に対して吹き付け
られるようになることにある。
静電噴霧装置において、イオン化ヘッドが回転式に設け
られているタイプのものは従来から知られている。例え
ば、米国特許第４１１４５６４号で記載された装置は、
イオン化ヘッドが回転式に設けられており、高電圧を掛
けられたまま回転されるほぼ椀形の部材の中心部から粉
体を軸方向に噴出させるようになっており、イオン化に
用いられる電場をイオン化ヘッドと被覆対象物との間に
発生させるようになっている。被覆対象物はこの時アー
スされている。この種のイオン化ヘッドの利点は、回転
式でないものに比べ、噴出される粉体が一方向に偏ら
ず、粉体材料が被覆対象物の広い面積に対して吹き付け
られるようになることにある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の従来の技術における静電噴霧装置では、噴霧装置と被
覆対象物との間に大量のイオン流が生じ、被覆を精度よ
く行うことは困難であった。また、絶縁性の表面を有す
る被覆対象物を被覆することが困難であった。
の従来の技術における静電噴霧装置では、噴霧装置と被
覆対象物との間に大量のイオン流が生じ、被覆を精度よ
く行うことは困難であった。また、絶縁性の表面を有す
る被覆対象物を被覆することが困難であった。
【０００４】本発明は、上述のような問題点に鑑みなさ
れたもので、粉体材料を良好に荷電させ被覆対象物の広
い面積に対して均等に吹き付け且つ、被覆対象物に向か
うイオン流を従来よりも減少して、均質に且つ効率的に
被覆を行うことのできる静電噴霧装置を提供することを
目的とする。
れたもので、粉体材料を良好に荷電させ被覆対象物の広
い面積に対して均等に吹き付け且つ、被覆対象物に向か
うイオン流を従来よりも減少して、均質に且つ効率的に
被覆を行うことのできる静電噴霧装置を提供することを
目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る静電噴霧装置は、粉体被覆材料を被覆
対象物に静電粉霧する静電粉霧装置において、ほぼ椀形
の部材と少なくとも一つの回転部材を有するイオン化ヘ
ッドと、空気・粉体混合物を送給して該イオン化ヘッド
の軸方向後方に供給する供給路と、該イオン化ヘッドの
軸方向後方に設けられた対向電極とからなり、該イオン
化ヘッドは、該供給路と同軸でその出口の正面に位置す
るデフレクターを有し、該デフレクターは該椀形の部材
と離間しかつその周縁部まで広がり、それによって該デ
フレクターと該椀形の部材の間に該混合物を噴出する環
状の噴出口を画成し、該デフレクターの周縁部分が荷電
電極をなすことを特徴とする。デフレクターは導電材料
製であり、周縁部に鋭いエッジを有し、スペーサにより
前記椀形の部材に固定されており、他方、該椀形の部材
はタービン等の回転駆動手段に固定され得る。或いは、
デフレクターが絶縁材料から形成されて内部に導電性部
材を埋設してなり、該導電性部材は高電圧源に接続さ
れ、該デフレクター周縁にてスパイク状にあらわれるよ
うにしてもよい。
く、本発明に係る静電噴霧装置は、粉体被覆材料を被覆
対象物に静電粉霧する静電粉霧装置において、ほぼ椀形
の部材と少なくとも一つの回転部材を有するイオン化ヘ
ッドと、空気・粉体混合物を送給して該イオン化ヘッド
の軸方向後方に供給する供給路と、該イオン化ヘッドの
軸方向後方に設けられた対向電極とからなり、該イオン
化ヘッドは、該供給路と同軸でその出口の正面に位置す
るデフレクターを有し、該デフレクターは該椀形の部材
と離間しかつその周縁部まで広がり、それによって該デ
フレクターと該椀形の部材の間に該混合物を噴出する環
状の噴出口を画成し、該デフレクターの周縁部分が荷電
電極をなすことを特徴とする。デフレクターは導電材料
製であり、周縁部に鋭いエッジを有し、スペーサにより
前記椀形の部材に固定されており、他方、該椀形の部材
はタービン等の回転駆動手段に固定され得る。或いは、
デフレクターが絶縁材料から形成されて内部に導電性部
材を埋設してなり、該導電性部材は高電圧源に接続さ
れ、該デフレクター周縁にてスパイク状にあらわれるよ
うにしてもよい。
【０００６】
【作用】本発明に係る静電噴霧装置では、粉体粒子を荷
電するために荷電電極から放出されるイオン流は効果的
に対向電極に吸収され、被覆対象物に衝突する量が減
る。また、粉体流は拡散の過程で回転されながら送られ
るので、原料粉体は均等に細かい粒子とされ良好に荷電
されて広い面積に対し均一に吹き付けられる。こうし
て、粉体を溶融して得られる被覆が均質に且つ効率的に
得られる。
電するために荷電電極から放出されるイオン流は効果的
に対向電極に吸収され、被覆対象物に衝突する量が減
る。また、粉体流は拡散の過程で回転されながら送られ
るので、原料粉体は均等に細かい粒子とされ良好に荷電
されて広い面積に対し均一に吹き付けられる。こうし
て、粉体を溶融して得られる被覆が均質に且つ効率的に
得られる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明に係る静電噴霧装置の好適な実
施例を図面を参照して詳細に説明する。
施例を図面を参照して詳細に説明する。
【０００８】図１は本発明の一実施例に係る静電噴霧装
置を示す断面図、図２は本発明の図１とは別の実施例に
係る静電噴霧装置のデフレクター部６８を軸方向から見
た詳細図である。
置を示す断面図、図２は本発明の図１とは別の実施例に
係る静電噴霧装置のデフレクター部６８を軸方向から見
た詳細図である。
【０００９】図１に示される静電噴霧装置１は、シリン
ダー状の本体部１１の内側に中空部分１２を有してお
り、この中空部分１２内には空気と粉体を混合した流動
材料を供給する供給路１３及び空気圧により駆動される
タービン１４が配されている。タービン１４は噴出口側
に伸びる中空のシャフト部１５を有しており、このシャ
フト部１５は本体部１１の前端面から突出し、後述する
イオン化ヘッド１６を担持している。
ダー状の本体部１１の内側に中空部分１２を有してお
り、この中空部分１２内には空気と粉体を混合した流動
材料を供給する供給路１３及び空気圧により駆動される
タービン１４が配されている。タービン１４は噴出口側
に伸びる中空のシャフト部１５を有しており、このシャ
フト部１５は本体部１１の前端面から突出し、後述する
イオン化ヘッド１６を担持している。
【００１０】噴出口とは反対側つまり本体部１１の後部
には、絶縁性材料からなる中空の後方部材１８がタービ
ン１４の後部から軸方向に所定の長さを有して中空部分
１２内に挿入されて設けられている。この後方部材１８
には、静電噴霧装置１内へ空気粉体混合物の導入路（図
示せず）を連結するための継手２０が設けられている。
後方部材１８にはまた、高電圧発生源と接続される導電
用ケーブル２２ａを連結する高電圧用連結器２２と、タ
ービン１４を駆動するための圧縮空気管路（図示せず）
を連結する圧縮空気用連結器２４、及びアースされる導
電用ケーブル２８ａを接続する接地用連結器２８も設け
られている。
には、絶縁性材料からなる中空の後方部材１８がタービ
ン１４の後部から軸方向に所定の長さを有して中空部分
１２内に挿入されて設けられている。この後方部材１８
には、静電噴霧装置１内へ空気粉体混合物の導入路（図
示せず）を連結するための継手２０が設けられている。
後方部材１８にはまた、高電圧発生源と接続される導電
用ケーブル２２ａを連結する高電圧用連結器２２と、タ
ービン１４を駆動するための圧縮空気管路（図示せず）
を連結する圧縮空気用連結器２４、及びアースされる導
電用ケーブル２８ａを接続する接地用連結器２８も設け
られている。
【００１１】前述の供給路１３は、剛性パイプ１３ａを
継手２０に連結するように後方部材１８の中空部分に固
着内設して設けられている。このパイプ１３ａは、後方
部材１８よりも前方では、後方部材１８の内側に同軸に
螺着され本体部１１の中空部分１２内に伸びているスリ
ーブ部２９の内側に位置している。パイプ１３ａは、ス
リーブ部２９内から更に前方に伸び、本体部１１の前端
面から突出している。
継手２０に連結するように後方部材１８の中空部分に固
着内設して設けられている。このパイプ１３ａは、後方
部材１８よりも前方では、後方部材１８の内側に同軸に
螺着され本体部１１の中空部分１２内に伸びているスリ
ーブ部２９の内側に位置している。パイプ１３ａは、ス
リーブ部２９内から更に前方に伸び、本体部１１の前端
面から突出している。
【００１２】尚、本体部１１の前端面は、本体部の外周
ねじ部に螺着されたキャップ３０により覆われている。
ねじ部に螺着されたキャップ３０により覆われている。
【００１３】タービン１４のタービン翼３３が設けられ
ている回転子３２は、スリーブ部２９の外周面に、軸方
向に所定の間隔を隔てて配された玉軸受け３４により、
拘束支持されて回転自在に設けられている。タービン１
４の構成部品は導電性材料からなっており、高電圧は、
高電圧連結器２２から接点部材３５、抵抗器３６及びタ
ービン１４の構成部品を経てイオン化ヘッド１６に印加
される。抵抗器３６（本例では８２メガオームのものを
用いた）は電流を制限する。抵抗器３６の一端と環状接
触部材３８との間には金属性スプリング３７が圧縮され
て設けられており、また環状接触部材３８は後方部材１
８とタービン１４との間に挟まれてタービン１４と接触
している。こうして、上述した高電圧の印加がなされ
る。
ている回転子３２は、スリーブ部２９の外周面に、軸方
向に所定の間隔を隔てて配された玉軸受け３４により、
拘束支持されて回転自在に設けられている。タービン１
４の構成部品は導電性材料からなっており、高電圧は、
高電圧連結器２２から接点部材３５、抵抗器３６及びタ
ービン１４の構成部品を経てイオン化ヘッド１６に印加
される。抵抗器３６（本例では８２メガオームのものを
用いた）は電流を制限する。抵抗器３６の一端と環状接
触部材３８との間には金属性スプリング３７が圧縮され
て設けられており、また環状接触部材３８は後方部材１
８とタービン１４との間に挟まれてタービン１４と接触
している。こうして、上述した高電圧の印加がなされ
る。
【００１４】本体部１１の前端面とキャップ３０との間
には、環状の空気室が２箇所に設けられている。第１の
環状空気室４０はシャフト部１５の直近に位置し、ター
ビンを駆動した圧縮空気は、シャフト部１５の外周面と
本体部１１の内周面との間から環状空気室４０に入り、
更にキャップ３０とシャフト部１５の空隙を通って排出
される。これはシャフト部１５を連続的に清掃する効果
がある。第２の環状空気室４２からは複数の誘導用空気
噴出路４３へ空気が供給される。誘導用空気噴出路４３
の噴出口はイオン化ヘッド１６と同軸でその後方に配さ
れていて、イオン化ヘッド１６より噴出される空気・粉
体混合物が被覆対象物に向けて所定の方向に誘導される
ように、イオン化ヘッド１６の周縁に向かって空気流を
噴出する。
には、環状の空気室が２箇所に設けられている。第１の
環状空気室４０はシャフト部１５の直近に位置し、ター
ビンを駆動した圧縮空気は、シャフト部１５の外周面と
本体部１１の内周面との間から環状空気室４０に入り、
更にキャップ３０とシャフト部１５の空隙を通って排出
される。これはシャフト部１５を連続的に清掃する効果
がある。第２の環状空気室４２からは複数の誘導用空気
噴出路４３へ空気が供給される。誘導用空気噴出路４３
の噴出口はイオン化ヘッド１６と同軸でその後方に配さ
れていて、イオン化ヘッド１６より噴出される空気・粉
体混合物が被覆対象物に向けて所定の方向に誘導される
ように、イオン化ヘッド１６の周縁に向かって空気流を
噴出する。
【００１５】また、キャップ３０と本体部１１間には別
に環状の空洞部分が形成され、その中には環状の対向電
極４５が収容されている。この電極４５は、イオン化ヘ
ッド１６よりも軸方向後方に設置されている。電極４５
は多孔質であり、また本体部１１内の圧縮空気が供給さ
れる溝部４６を覆っている。また、対向電極４５を収納
する空洞部分からキャップの半径方向外側に向かって、
多数の開口４７が周方向等間隔で形成されていて、溝部
４６内の圧縮空気は対向電極４５を透過して開口４７を
通り吹き出される。従って、対向電極４５に集まってく
るイオンは開口４７を通過するが、上述のように開口４
７から吹き出される空気の流れの作用により粉体が電極
４５に集積することが防止される。尚、対向電極４５は
導電性部材例えば本例では金属スプリング４８及び金属
球４９、別の金属スプリング５０、抵抗器５１（本例で
は５００メガオームとした）及び接地用連結器２８、導
電性ケーブル２８ａを介して接地される。尚、本体部１
１内には以上に述べた第１の環状空気室４０、第２の環
状空気室４２及び溝部４６に空気を供給する孔が形成さ
れている。
に環状の空洞部分が形成され、その中には環状の対向電
極４５が収容されている。この電極４５は、イオン化ヘ
ッド１６よりも軸方向後方に設置されている。電極４５
は多孔質であり、また本体部１１内の圧縮空気が供給さ
れる溝部４６を覆っている。また、対向電極４５を収納
する空洞部分からキャップの半径方向外側に向かって、
多数の開口４７が周方向等間隔で形成されていて、溝部
４６内の圧縮空気は対向電極４５を透過して開口４７を
通り吹き出される。従って、対向電極４５に集まってく
るイオンは開口４７を通過するが、上述のように開口４
７から吹き出される空気の流れの作用により粉体が電極
４５に集積することが防止される。尚、対向電極４５は
導電性部材例えば本例では金属スプリング４８及び金属
球４９、別の金属スプリング５０、抵抗器５１（本例で
は５００メガオームとした）及び接地用連結器２８、導
電性ケーブル２８ａを介して接地される。尚、本体部１
１内には以上に述べた第１の環状空気室４０、第２の環
状空気室４２及び溝部４６に空気を供給する孔が形成さ
れている。
【００１６】イオン化ヘッド１６はほぼ椀形の部材５６
及びデフレクター５８を有している。図１の実施例で
は、椀形部材５６は絶縁材料製、デフレクター５８は金
属製である。椀形部材５６は、椀底部分が開口された形
に形成されており、その開口された部分から後方に伸び
る管状ブッシュ５７を一体的に有している。ブッシュ５
７はタービンシャフト１５の内面に螺合されている。パ
イプ１３ａはブッシュ５７に触れることなくその内側に
挿通されており、その前端は椀形部材５６の椀内底部に
臨んでいる。デフレクター５８は供給路１３の出口部の
正面且つ同軸上に、スペーサ６０により椀形部材５６と
所定の間隔を隔てて配置されている。デフレクター５８
は周縁が椀形部材５６の周縁近傍まで放射状に広がり、
椀形部材５６の周縁との間に所定のリング状の噴出口６
２を画成している。デフレクター５８の周縁は荷電電極
として作用する。
及びデフレクター５８を有している。図１の実施例で
は、椀形部材５６は絶縁材料製、デフレクター５８は金
属製である。椀形部材５６は、椀底部分が開口された形
に形成されており、その開口された部分から後方に伸び
る管状ブッシュ５７を一体的に有している。ブッシュ５
７はタービンシャフト１５の内面に螺合されている。パ
イプ１３ａはブッシュ５７に触れることなくその内側に
挿通されており、その前端は椀形部材５６の椀内底部に
臨んでいる。デフレクター５８は供給路１３の出口部の
正面且つ同軸上に、スペーサ６０により椀形部材５６と
所定の間隔を隔てて配置されている。デフレクター５８
は周縁が椀形部材５６の周縁近傍まで放射状に広がり、
椀形部材５６の周縁との間に所定のリング状の噴出口６
２を画成している。デフレクター５８の周縁は荷電電極
として作用する。
【００１７】図１の実施例ではデフレクター５８は周縁
が鋭いエッジ５８ａを呈して形成されている。また、デ
フレクター５８と椀形部材５６の結合体は、タービン１
４により回転されるイオン化ヘッド１６を構成する。ス
ペーサ６０、特にその金属製ネジ６４は高電圧供給側と
デフレクター５８を電気的に接続する手段も兼ねてい
る。詳しく述べると、金属製ネジ６４は椀形部材５６を
貫通して金属製リング６６にねじ込まれており、金属製
リング６６はタービン１４のシャフト１５と電気的に接
続されている。
が鋭いエッジ５８ａを呈して形成されている。また、デ
フレクター５８と椀形部材５６の結合体は、タービン１
４により回転されるイオン化ヘッド１６を構成する。ス
ペーサ６０、特にその金属製ネジ６４は高電圧供給側と
デフレクター５８を電気的に接続する手段も兼ねてい
る。詳しく述べると、金属製ネジ６４は椀形部材５６を
貫通して金属製リング６６にねじ込まれており、金属製
リング６６はタービン１４のシャフト１５と電気的に接
続されている。
【００１８】次に、図２に示される実施例では、デフレ
クター６８は絶縁材料を用いているが、その内部には導
電性の放射状部材７０と導電性のリング状部材７２とが
スペーサ内の金属性ネジ６４と電気的に接触する形で設
けられている。放射状部材７０はデフレクター６８の周
縁部においてスパイク状に現れる。放射状部材７０のス
パイク状部分は、好ましくは図２に示した様にデフレク
ター６８の周縁部に凹部７４を形成して、その内部に収
納する。図２の実施例は、このようなデフレクター６８
を図１の実施例におけるデフレクター５８に置き換えた
ものであり、他は図１の実施例と同様な構成である。
クター６８は絶縁材料を用いているが、その内部には導
電性の放射状部材７０と導電性のリング状部材７２とが
スペーサ内の金属性ネジ６４と電気的に接触する形で設
けられている。放射状部材７０はデフレクター６８の周
縁部においてスパイク状に現れる。放射状部材７０のス
パイク状部分は、好ましくは図２に示した様にデフレク
ター６８の周縁部に凹部７４を形成して、その内部に収
納する。図２の実施例は、このようなデフレクター６８
を図１の実施例におけるデフレクター５８に置き換えた
ものであり、他は図１の実施例と同様な構成である。
【００１９】静電粉霧装置１の作動中、供給路１３内の
空気粉体混合物は、回転中のデフレクターに衝突し、椀
形部材５６とデフレクターとの間の空間に入り、噴出口
６２まで移動する。この噴出口６２において、粉体粒子
は電極を構成するデフレクターから放出されるイオンに
より荷電される。
空気粉体混合物は、回転中のデフレクターに衝突し、椀
形部材５６とデフレクターとの間の空間に入り、噴出口
６２まで移動する。この噴出口６２において、粉体粒子
は電極を構成するデフレクターから放出されるイオンに
より荷電される。
【００２０】荷電電極から放出されるイオンの進路とし
ては２種類ある。つまり、対向電極に向けて飛ぶ進路と
被覆対象物に向け飛ぶ進路である。これは対向電極を設
置したことによる効果であり、被覆対象物へ向けて飛ぶ
イオンの量を減らし且つ粉体を良好に荷電させることが
できる。例えば、荷電電極と対向電極間に存するイオン
流の量は、粉体により運ばれる電荷のほぼ４倍であり、
かつデフレクターと被覆対象物間に存するイオン流の４
倍にほぼ相当すると予測される。
ては２種類ある。つまり、対向電極に向けて飛ぶ進路と
被覆対象物に向け飛ぶ進路である。これは対向電極を設
置したことによる効果であり、被覆対象物へ向けて飛ぶ
イオンの量を減らし且つ粉体を良好に荷電させることが
できる。例えば、荷電電極と対向電極間に存するイオン
流の量は、粉体により運ばれる電荷のほぼ４倍であり、
かつデフレクターと被覆対象物間に存するイオン流の４
倍にほぼ相当すると予測される。
【００２１】イオン化ヘッドの回転は噴出口６２におい
て空気・粉体混合物の均質化を促進し、粉体粒子の荷電
状態の向上を実現するものと考えられる。
て空気・粉体混合物の均質化を促進し、粉体粒子の荷電
状態の向上を実現するものと考えられる。
【００２２】なお、上述の実施例ではイオン化ヘッド全
体を回転させるようにしたが、回転させるのは椀形部材
でもよく、またデフレクターでもよい。ただし、上述の
実施例ではデフレクターがそうであったように、電極を
構成する部材が回転されるようにすることが望ましい。
しかし、イオン化ヘッド全体を回転させるようにし、そ
の回転を粉体供給路と同じ長手方向の軸まわりに行わせ
ることは、単純化の点に優れまた実際的でもある。
体を回転させるようにしたが、回転させるのは椀形部材
でもよく、またデフレクターでもよい。ただし、上述の
実施例ではデフレクターがそうであったように、電極を
構成する部材が回転されるようにすることが望ましい。
しかし、イオン化ヘッド全体を回転させるようにし、そ
の回転を粉体供給路と同じ長手方向の軸まわりに行わせ
ることは、単純化の点に優れまた実際的でもある。
【００２３】通常は椀形部材は絶縁材料より作製され
る。上述のようにデフレクターは導電材料で作製でき、
その場合、周縁部に設けた鋭いエッジによりイオン流を
含む電場がこのエッジと対向電極間に確立される。その
電場の電気力線は空気・粉体混合物を噴出するリング状
の噴出口を包み込むので、粉体粒子は電極から放出され
るイオンにより効果的に荷電される。
る。上述のようにデフレクターは導電材料で作製でき、
その場合、周縁部に設けた鋭いエッジによりイオン流を
含む電場がこのエッジと対向電極間に確立される。その
電場の電気力線は空気・粉体混合物を噴出するリング状
の噴出口を包み込むので、粉体粒子は電極から放出され
るイオンにより効果的に荷電される。
【００２４】
【発明の効果】上述したように、本発明に係る静電粉霧
装置は、粉体材料を良好に荷電させ被覆対象物の広い面
積に対して均等に吹き付け、且つ、被覆対象物に向かう
イオン流を従来よりも減少して、均質に且つ効率的に被
覆を行うことができる。特に、導電性に乏しい表面を有
する被覆対象物に対する被覆の質、効率の向上はめざま
しく、優れた効果を奏するものである。
装置は、粉体材料を良好に荷電させ被覆対象物の広い面
積に対して均等に吹き付け、且つ、被覆対象物に向かう
イオン流を従来よりも減少して、均質に且つ効率的に被
覆を行うことができる。特に、導電性に乏しい表面を有
する被覆対象物に対する被覆の質、効率の向上はめざま
しく、優れた効果を奏するものである。
【図１】本発明の一実施例に係る静電噴霧装置を示す断
面図である。
面図である。
【図２】本発明の静電噴霧装置のデフレクター部の他の
例を示す詳細図である。
例を示す詳細図である。
１ 静電粉霧装置 １１ 本体部 １２ 中空部分 １３ 供給路 １３ａ 剛性パイプ １４ タービン １５ シャフト部 １６ イオン化ヘッド １８ 後方部材 ２０ 継手 ２２ 高電圧用連結器 ２２ａ 導電用ケーブル ２４ 圧縮空気用連結器 ２８ 接地用連結器 ２９ スリーブ部 ３０ キャップ ３２ 回転子 ３３ タービン羽根 ３４ 玉軸受 ３５ 接点部材 ３６ 抵抗器 ３７ 金属スプリング ３８ 環状接触部材 ４０ 第１の環状空気室 ４２ 第２の環状空気室 ４３ 誘導用空気噴出路 ４５ 対抗電極 ４６ 溝部 ４７ 開口 ４８ 金属スプリング ４９ 金属球 ５０ 金属スプリング ５１ 抵抗器 ５６ 椀形部材 ５７ ブッシュ ５８ デフレクター ５８ａ エッジ ６０ スペーサ ６２ 噴出口 ６４ 金属製ネジ ６６ 金属製リング
Claims (8)
- 【請求項１】 粉体被覆材料を被覆対象物に静電粉霧す
る静電粉霧装置において、ほぼ椀形の部材と少なくとも
一つの回転部材を有するイオン化ヘッドと、空気・粉体
混合物を送給して該イオン化ヘッドの軸方向後方に供給
する供給路と、該イオン化ヘッドの軸方向後方に設けら
れた対向電極とからなり、該イオン化ヘッドは、該供給
路と同軸でその出口の正面に位置するデフレクターを有
し、該デフレクターは該椀形の部材と離間しかつその周
縁部まで広がり、それによって該デフレクターと該椀形
の部材の間に該混合物を噴出する環状の噴出口を画成
し、該デフレクターの周縁部分が荷電電極をなすことを
特徴とする静電噴霧装置。 - 【請求項２】 前記デフレクターが導電材料製であり、
周縁部分に鋭いエッジを有し、スペーサ手段により前記
椀形の部材に固定されており、他方、該椀形の部材はタ
ービン等の回転駆動手段に固定されることを特徴とする
請求項１に記載の静電噴霧装置。 - 【請求項３】 前記椀形の部材が絶縁材料製であり、前
記スペーサは前記デフレクターを高電圧源に接続するべ
く金属製部品を有してなることを特徴とする請求項２に
記載の静電噴霧装置。 - 【請求項４】 前記デフレクターが絶縁材料から形成さ
れて内部に導電性部材を埋設してなり、該導電性部材は
高電圧源に接続され該デフレクター周縁にてスパイク状
にあらわれることを特徴とする請求項１に記載の静電噴
霧装置。 - 【請求項５】 前記対向電極が環状であり、等間隔に設
けられた開口を通じて外部と連通する環状の空洞部内に
配されたことを特徴とする請求項１に記載の静電噴霧装
置。 - 【請求項６】 前記対向電極が多孔性であり、圧縮空気
供給源に接続された空気吹出用溝部上に配置されている
ことを特徴とする請求項１に記載の静電噴霧装置。 - 【請求項７】 前記イオン化ヘッドの後方で同軸上に位
置する出口を有し、空気・粉体混合物を被覆対象物に向
けて誘導する空気を噴出する誘導空気噴出路が設けられ
ていることを特徴とする請求項１に記載の静電噴霧装
置。 - 【請求項８】 前記イオン化ヘッドを担持するシャフト
の周囲に環状の空気室が画成され、該空気室は圧縮空気
供給源と連通していることを特徴とする請求項１に記載
の静電噴霧装置。
Applications Claiming Priority (2)
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|---|---|---|---|
| FR929206962A FR2692173B1 (fr) | 1992-06-10 | 1992-06-10 | Dispositif de projection électrostatique d'un produit de revêtement en poudre à tête d'ionisation tournante. |
| FR9206962 | 1992-06-10 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0655105A true JPH0655105A (ja) | 1994-03-01 |
| JP3291503B2 JP3291503B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=9430564
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13752193A Expired - Lifetime JP3291503B2 (ja) | 1992-06-10 | 1993-06-08 | 静電噴霧装置 |
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|---|---|
| US (1) | US5353995A (ja) |
| EP (1) | EP0574305B1 (ja) |
| JP (1) | JP3291503B2 (ja) |
| CA (1) | CA2098050C (ja) |
| DE (1) | DE69310026T2 (ja) |
| ES (1) | ES2101257T3 (ja) |
| FR (1) | FR2692173B1 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2010532261A (ja) * | 2007-06-29 | 2010-10-07 | イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド | 粉体ガンのデフレクター |
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