JPH0654888U - 建物の出窓装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 充分な採光を取り入れるとともに、外観に優
れた出窓装置を提供することを目的とする。 【構成】 出窓（１）からその上方のバルコニー腰壁
（７）までの外側面を略同一面の連続状とするものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、建物の出窓装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、建物の出窓は、単純に建物の外壁よりサッシュを突出させて取り付けた ものが用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のように、従来の出窓は、建物の外壁より単純に突出させただけであるか ら、外観的に見て必ずしも人目を引くほどの魅力に乏しく、また、室内の床面積 は必ずしも広くなく、更に、太陽光を充分に取り入れるにはいま一つ大きさが足 りないという欠点があった。

【０００４】 この考案は、このような従来の欠点を解消して、充分な採光を取り入れるとと もに、外観に優れた出窓装置を提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するため、この考案は、一階の建物本体より張り出して設け られる出窓から二階のバルコニー腰壁までの外側面が略同一面とされていること を特徴とするものである。

【０００６】 同じく、この出願の請求項２の考案は、上記請求項１の考案において、窓の下 端をその出窓が設けられた居室の床面と略同じ高さとしたことを特徴とする。

【０００７】 更に、この出願の請求項３の考案は、上記において、バルコニーの腰壁を、出 窓に連続する部分のみ張り出させたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

出窓からバルコニーの腰壁までの外側面が略同一面となった連続状とされてい るので、単なる出窓のみと異なって特徴ある外観が得られる。また、出窓の下端 を一階の床面までとすることによって、この出窓のある居室を広く取ることがで き、採光に優れたリビングとして最適なものが得られる。

【０００９】

【実施例】

図１は、このような出窓を備えた建物の外観を示している。（１）は一階の出 窓、（２）はバルコニー腰壁、（３）はそれら腰壁（３）下端と出窓（１）との 間の外壁を示している。

【００１０】 図３のように、バルコニー床（４）は、その一部が外方に張り出した張り出し 床（５）を備え、バルコニー腰壁（２）全体のうちこの張り出し床（５）を囲む 部分の腰壁が多孔性板を用いたスクリーン腰壁（７）とされ、このスクリーン腰 壁（７）部分が、前記出窓（１）と同形とされて、その外側面が互いに同一平面 とされている。また、これら出窓（１）とスクリーン腰壁（７）との間を繋ぐ前 記の外壁（３）面は、コンクリート板から構成されるが、この外壁（３）面も、 出窓（１）及びスクリーン腰壁（７）と略同一面とされている。また、スクリー ン腰壁（７）以外の腰壁（２）部分は、コンクリート板によって構成されている 。

【００１１】 更に、図２のように、出窓（１）は、その下端が一階の居室（８）の床（９） まで形成されており、これによって、居室（８）の床（９）をこの出窓（１）ま で拡張した構成となっている。（10）は、同じ居室（８）の天井面であって、こ の天井面（10）も、出窓（１）上部の外壁（３）の内側まで拡張されている。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように、この考案では、出窓からその上方の腰壁までの外側面が略同一 面とされて、単に出窓のサッシュ部分を外方に突出させた従来のものと異なるた め、一見して人目を引く特徴ある外観を得ることが出来る。また、請求項２の考 案では、出窓の下端が一階の居室の床と略同じ高さとされているので、その居室 を出窓まで拡張できて居室空間を広く採ることが出来るとともに、採光に優れた ものが得られる。

【００１３】 他方、バルコニーは、この出窓と連続する部分が実施例のように拡大されるこ とから、そのバルコニーの床を広く出来るとともに、その拡大部分を他の部分か ら張り出させることで、外観にアクセントを持たせ、高級感を演出できるという 効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例を示す出窓と腰壁部分の外観
斜視図である。

【図２】同じく腰壁と出窓部分の縦断面図である。

【図３】バルコニー部分の概略平面図である。

【符号の説明】

（１） 出窓 （７） 腰壁 （８） 居室 （９） 床

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一階の建物本体より張り出して設けられ
   る出窓から二階のバルコニー腰壁までの外側面が略同一
   面とされていることを特徴とする建物の出窓装置。
2. 【請求項２】 出窓の下端をその出窓が設けられた居室
   の床面と略同じ高さとしたことを特徴とする請求項１の
   建物の出窓装置。
3. 【請求項３】 バルコニーの腰壁を、出窓に連続する部
   分のみ張り出させたことを特徴とする請求項１又は２の
   建物の出窓装置。