JPH0654761A - フライヤの天ぷら揚げ装置 - Google Patents

フライヤの天ぷら揚げ装置

Info

Publication number
JPH0654761A
JPH0654761A JP21180692A JP21180692A JPH0654761A JP H0654761 A JPH0654761 A JP H0654761A JP 21180692 A JP21180692 A JP 21180692A JP 21180692 A JP21180692 A JP 21180692A JP H0654761 A JPH0654761 A JP H0654761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
frying
spray
plate
clothing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21180692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3184909B2 (ja
Inventor
Hiroshi Yamamoto
洋志 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASAHI SOUSETSU KK
Original Assignee
ASAHI SOUSETSU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ASAHI SOUSETSU KK filed Critical ASAHI SOUSETSU KK
Priority to JP21180692A priority Critical patent/JP3184909B2/ja
Publication of JPH0654761A publication Critical patent/JPH0654761A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3184909B2 publication Critical patent/JP3184909B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Frying-Pans Or Fryers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 衣の全体に多くの気泡を含む風味のよい天ぷ
らを大量生産する。 【構成】 油中に浸漬して配設する噴油板30と、噴油
板30に沿って移動する揚げ枠41、41とを設け、噴
油板30には、噴油孔H1 、H1 、H2 、H2 …を形成
する。噴油孔H1 、H1 の位置において、揚げ枠41、
41内に衣材料を供給し、噴油孔H2 、H2 …の位置に
おいて加工材料を投入し、次いで、さらに衣材料を供給
する。噴油孔H1 、H1 、H2 、H2 …からは高温の油
が噴出するから、揚げ枠41、41内の油は、有害な油
温の低下を生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、多量の気泡を含む衣
を全面に形成し、特有の見栄えと軽快な歯触りとを有す
る高品質の天ぷらを自動生産するためのフライヤの天ぷ
ら揚げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フライを主とする揚げ加工食品を大量生
産するために、フライヤが広く使用されている。
【0003】フライ用のフライヤは、温度制御可能な油
槽と、油槽内に上下2層に設置し、互いに同期運転する
ネットコンベヤと、その他の付属装置とを備えてなる。
油槽の上流側から加工材料を連続的に投入すると、投入
された加工材料は、上側のネットコンベヤと下側のネッ
トコンベヤとに挟まれて、油中に没した状態で下流側へ
搬送され、搬送途中において加熱調理された加工材料
は、油槽の下流側において、下側ネットコンベヤの排出
端から連続的に排出されるようになっている。
【0004】かかるフライヤによって天ぷらを調理する
場合には、衣材料が上下いずれかのネットコンベヤのネ
ットを含むように膨張して揚げ上がることが多く、排出
に際してネットコンベヤから分離する際に、ネットを含
んでいた部分の衣材料が大きく欠け落ち、商品価値を損
うことが避けられない。そこで、天ぷらを調理する際
は、加工材料投入位置に補助板を敷設し、投入直後の衣
材料がネットコンベヤに接触しないように工夫するのが
よいとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術によれ
ば、加工材料投入位置に補助板があるので、投入直後の
衣材料は、補助板に接触し、その裏面側の揚げ上り状態
が不十分になりがちであるという問題があった。すなわ
ち、裏面側の衣材料は、補助板と接触するときに、補助
板との間に存在する油の温度を低下させてしまうため、
衣に含まれる気泡の量が少なくなり、風味よく揚げるこ
とができないからである。
【0006】そこで、この発明の目的は、噴油板を設け
るとともに、下側の衣材料と、加工材料と、上側の衣材
料とを順次に個別に投入することによって、衣の裏面側
にも多くの気泡を含む良好な風味の天ぷらを効率よく大
量生産することができるフライヤの天ぷら揚げ装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、油中に浸漬して配設する噴油板
と、噴油板に沿って移動する揚げ枠と、噴油板の上流側
に形成する大口径の噴油孔と下流側に形成する小径の噴
油孔群とに対応して、加工材料の投入の前後に亘って揚
げ枠内に衣材料を供給する衣材料供給装置とを備えるこ
とをその要旨とする。
【0008】なお、噴油板は、中間部に、加工材料投入
位置に対応する小径の噴油孔群を備えることができ、ま
た、大口径の噴油孔には、補助ヒータを介して油を供給
することができる。
【0009】さらに、噴油板の下流側には、油散布ヘッ
ダを付設してもよい。
【0010】
【作用】かかる発明の構成によるときは、衣材料供給装
置は、噴油板の上流側に形成する大口径の噴油孔に対応
して、加工材料投入前の衣材料を揚げ枠内に投入するこ
とができ、その後、噴油板の下流側に形成する小径の噴
油孔群に対応して、加工材料投入後の衣材料を揚げ枠内
に投入することができる。このとき、噴油孔には、それ
ぞれ、高温の油が噴出しているから、揚げ枠内の油は、
衣材料を投入することによって油温が低下することがな
く、したがって、衣材料は、十分高品質に揚げることが
可能である。
【0011】噴油板の中間部に小径の噴油孔群を設け、
これを加工材料投入位置に対応させるときは、同様に、
加工材料を投入しても、揚げ枠内の油温が不当に低下す
ることがない。
【0012】大口径の噴油孔に対し、補助ヒータを介し
て油を供給すれば、最初の衣材料を投入する際に生じる
有害な油温の低下を一層少なくすることができる。
【0013】また、噴油板の下流側に油散布ヘッダを付
設すれば、油散布ヘッダは、調理時間の短い上側の衣材
料に対して高温の油を散布し、下側の衣材料と同等に揚
げ上げるとともに、加工材料等の温度を一時的に高温に
し、油槽から排出するときの油切れを良好にすることが
できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0015】フライヤの天ぷら揚げ装置は、油槽20に
配設する噴油板30と、噴油板30に沿って移動する揚
げ枠41、41とを主要部材としてなる(図1、図
2)。なお、油槽20は、機台10によって支持されて
いる。
【0016】機台10は、箱形に形成したフレーム11
に対し、キャスタ付きの脚11a、11a…を付設して
なる。フレーム11内には、バーナユニット13、13
が収納されており、油槽20の底面21を加熱すること
ができるようになっている。
【0017】油槽20は、長手方向の一端に油溜り21
bを形成する一方、他端側に上り傾斜の傾斜底21aを
備える上面開放の浅い容器体である。傾斜底21aに
は、底面21から水平に連続する油排出ポート21cが
形成され、傾斜底21aの上端には、トレイ21dが付
設されている。また、油溜り21bに隣接して、オーバ
フローパイプ21e1 を有する油面レベル調整部21e
が付設されており、油槽20内の油は、所定の油面レベ
ルL1 に保つことができる。
【0018】油槽20の底面21には、油溜り21bか
ら傾斜底21aの上端にまで到達する薄形のネットコン
ベヤ22が設置されている。ネットコンベヤ22は、チ
ェーン22aを介してモータ22bに連結されており、
図2の矢印K1 方向に循環運転されている。そこで、ネ
ットコンベヤ22は、調理済の製品をトレイ21dに排
出するとともに、底面21に沈降する揚げ滓等を油溜り
21bに搬出することができる。
【0019】ネットコンベヤ22上には、噴油板30が
設置されている。噴油板30は、油槽20の約半分相当
の全長と油槽20の幅相当の全幅とを有し、油溜り21
b上を除く油槽20の底面21の上流側を覆っている。
なお、噴油板30は、油面レベルL1 より下に沈むよう
に、油中に浸漬して設置されている。
【0020】噴油板30は、厚手のアルミニウム板から
なるトッププレート31、32を備え(図1)、トップ
プレート31、32には、それぞれ、一対の大口径の噴
油孔H1 、H1 と、小径の無数の噴油孔H2 、H2 …と
が形成されている。大口径の噴油孔H1 、H1 は、噴油
板30の上流側に並設されており、噴油板30の長手方
向に長い長孔状になっている。また、小径の噴油孔H2
、H2 …は、噴油板30の下流側に、一定個数毎に群
を形成し、上流側の噴油孔H1 、H1 に対して縦列にな
るように、規則正しく配列されている。なお、噴油孔H
2 、H2 …は、たとえば、2.5mm径の孔を縦横各15
mmピッチに設け、噴油孔H1 ごとに、5×12=60
(個)を1群として、4群を縦列に設けるものとする。
【0021】トッププレート31の裏面側には、噴油孔
H1 、H1 に対応して小容量のキャビティ31a、31
aが付設されており、キャビティ31a、31aには、
分岐管61b1 、61b1 を介して給油管61bが接続
されている。また、トッププレート32の裏面側には、
噴油孔H2 、H2 …の全部に対応するようにして、大容
量のキャビティ32aが付設されており、キャビティ3
2aには、給油管62aが接続されている。
【0022】油槽20内の油は、ポンプ61、62、6
3を含む油循環系を介して、油槽20の下流側から上流
側へ強制循環されている(図3)。ポンプ61、62、
63の吸入側は、油槽20の油排出ポート21cに接続
されており、油排出ポート21cには、スクリーン21
c1 が装着されている。ポンプ61の吐出側は、温度コ
ントローラ61a1 付きの補助ヒータ61a、給油管6
1bを介し、キャビティ31a、31aに接続されてい
る。また、ポンプ62の吐出側は、給油管62aを介
し、キャビティ32aに接続されている。そこで、油排
出ポート21cから排出された油は、キャビティ31
a、31a、32a内に送り込まれ、噴油孔H1 、H1
、H2 、H2 …から上方に噴出して、油槽20内に戻
ることができる。
【0023】噴油板30の下流側には、手動弁64a付
きの油散布ヘッダ64、64が配設されており(図2、
図4)、油散布ヘッダ64、64には、給油管63aを
介し、ポンプ63の吐出側が接続されている(図3)。
【0024】揚げ枠41、41は、支枠42を介して、
一対の搬送チェーン43、43に連結されている(図
1、図2)。搬送チェーン43、43は、ガイドスプロ
ケット43a、43a…を介し、油槽20の上方に、ほ
ぼ台形状の循環経路に沿って、図2の矢印K2 方向に走
行することができる。また、搬送チェーン43、43
は、チェーン43b、43cを介し、モータ43dに連
結されている。搬送チェーン43、43には、多数の支
枠42、42…が装着されており、また、搬送チェーン
43、43の循環経路の途中には、図示しないモータに
よって積極回転される回転ブラシ44と、それに対応す
る規制部材44aとが配設されている。そこで、支枠4
2、42…は、回転ブラシ44の位置を通過するとき、
規制部材44aによって姿勢を規制され、回転ブラシ4
4は、揚げ枠41、41を含む支枠42を清掃すること
ができる。
【0025】各揚げ枠41は、薄板を長円形の環状に形
成してなり(図1)、揚げ枠41の各側面部分には、そ
れぞれ、先端部を下方に曲げた掛止ピン41a、41a
が突設されている。また、揚げ枠41の後端には、切欠
部41bが設けられている。
【0026】各支枠42は、一対の側枠42a、42a
と、中枠42bと、側枠42a、42a、中枠42bの
前後を連結する連結バー42d、42eとからなり、全
体として枠状に形成されている。各側枠42aの外側の
側板には、中空軸42fが突設されており、また、中枠
42bの両側の側板と、各側枠42aの内側の側板とに
は、揚げ枠41、41の掛止ピン41a、41a…に対
応するU字溝42t、42t…が形成されている。前方
側の連結バー42dには、揚げ枠41、41の前端部に
対応して、V字形の切欠部42s、42sが形成されて
いる。そこで、各揚げ枠41は、掛止ピン41a、41
a…をU字溝42t、42t…に落し込むことによっ
て、側枠42aと中枠42bとの間に着脱自在に掛止さ
れている。なお、中枠42bの幅は、噴油板30の噴油
孔H1 、H1 の間隔に基いて決定されており、したがっ
て、支枠42上の揚げ枠41、41は、噴油孔H1 、H
1 に対応している。
【0027】搬送チェーン43、43には、互いに相対
向するようにして、ピン43e、43eが突設されてい
る。そこで、各支枠42は、両側の中空軸42f、42
fにピン43e、43eを挿入することにより、搬送チ
ェーン43、43に対して揺動自在に装着されている。
なお、搬送チェーン43、43は、適当なピッチごとに
多数のピン43e、43e…を有するものとする。ま
た、各支枠42の中空軸42f、42fは、支枠42の
重心より上側であって、しかも、支枠42、揚げ枠4
1、41の下半分程度が油面レベルL1 より下に沈むよ
うに位置決めされているものとする(図2)。
【0028】油槽20には、各揚げ枠41に衣材料を供
給するための衣材料供給装置50、50が取り付けられ
ている(図2、図4)。衣材料供給装置50、50は、
油散布ヘッダ64、64とともに、油槽20の側板21
f、21f上に跨るようにして設置されている。なお、
上流側の衣材料供給装置50は、噴油板30の上流側の
大口径の噴油孔H1 、H1 に対応し、また、下流側の衣
材料供給装置50は、噴油板30の下流側の小径の噴油
孔H2 、H2 …の群に対応して配置されている。
【0029】上流側の衣材料供給装置50は、衣材料を
貯留するタンク51と、タンク51内の衣材料を一定量
ずつ排出する一対の排出ヘッダ54、54とを備えてな
る(図5、図6)。タンク51は、開放タンクである
が、内部には、内タンク55が取り付けられており、タ
ンク51の内部は、内タンク55を介して上下に2分割
されている。また、内タンク55は、先細に形成した排
出口55hを介し、タンク51内に下向きに開口してい
る。なお、タンク51の底面51bは、補強材51cに
よって補強されている。
【0030】タンク51の側面下部には、各排出ヘッダ
54に対応するようにして、開口部51hが形成されて
いる。また、排出ヘッダ54、54は、噴油板30の噴
油孔H1 、H1 と同一間隔に並設されている。各排出ヘ
ッダ54は、ケーシング54cと、ケーシング54cに
対し、貫通孔54h、54h…を介して上下に貫通する
弁棒54b、54b…との組合せからなる。なお、内タ
ンク55によって分割されたタンク51の下側の空間
は、内タンク55の排出口55hが塞がれたときには、
完全な密閉空間を形成し、したがって、内タンク55の
排出口55hを介して下方に落下する衣材料は、常に、
排出口55hと同一のレベルL2 に保たれている。
【0031】排出ヘッダ54、54は、エアシリンダ5
3、53を介して動作する。すなわち、タンク51上に
は、取付け用のベース52が立設され、エアシリンダ5
3、53は、ベース52の両側面に下向きに固定されて
いる。各排出ヘッダ54の弁棒54b、54b…は、連
結アダプタ53dを介し、エアシリンダ53のロッド5
3cに連結されている。そこで、各エアシリンダ53
は、弁棒54b、54b…を上昇させ、下側の貫通孔5
4h、54h…を開放することにより、排出ヘッダ54
を開き、タンク51の開口部51h、下側の貫通孔54
h、54h…を介してタンク51内の衣材料を排出させ
ることができる。なお、エアシリンダ53、53は、排
出ヘッダ54、54の下方を揚げ枠41、41が通過す
るタイミングに同期して、排出ヘッダ54、54を開く
ように時間制御されるものとする。
【0032】なお、下流側の衣材料供給装置50は、タ
ンク51の両側に各一対の排出ヘッダ54、54を備え
る点において、上流側の衣材料供給装置50と相異して
いる(図2、図4)。
【0033】このようなフライヤの天ぷら揚げ装置の作
動は、次ぎのとおりである。
【0034】いま、モータ43dを運転し、搬送チェー
ン43、43を循環駆動すると、揚げ枠41、41…
は、支枠42、42…を介して、噴油板30に沿って移
動することができる。そこで、揚げ枠41、41が上流
側の衣材料供給装置50の下方、すなわち、噴油板30
の噴油孔H1 、H1 の上方を通過するタイミングにおい
て、エアシリンダ53、53を作動させれば、衣材料供
給装置50は、揚げ枠41、41内に所定量の衣材料を
供給することができる。
【0035】このとき、衣材料の供給位置には、噴油板
30の噴油孔H1 、H1 が開口し、下方から揚げ枠4
1、41内に高温の油が噴出している(図3)。このた
め、揚げ枠41、41内に供給された衣材料は、揚げ枠
41、41内において油面レベルL1 上に拡がり、揚げ
枠41、41の形状に倣った形に、良好に揚げることが
できる。
【0036】つづいて、揚げ枠41、41が、上流側の
衣材料供給装置50の下流側に進行したとき、手作業ま
たは任意の投入装置によって、揚げ枠41、41内に、
エビや魚等の加工材料を投入する(図3の矢印Aの位
置、以下、加工材料投入位置という)。この際、各揚げ
枠41の切欠部41bを介してエビや魚等の尾部を外部
に出しておくことによって、食べ残す部分を判然と残す
ことができる。なお、加工材料投入位置Aにおいても、
揚げ枠41、41内には、噴油板30の噴油孔H2 、H
2 …を介して上向きの噴流が作り出されている。すなわ
ち、噴油板30は、加工材料投入位置Aに対応する位置
にも、小径の噴油孔H2 、H2 …の群を有し、したがっ
て、揚げ枠41、41内の油は、加工材料を投入して
も、その油温が低下することがない。また、支枠42の
前方側の切欠部42s、42sを介し、揚げ枠41、4
1の周囲の油も継続的に入れ替わっている。
【0037】揚げ枠41、41が下流側の衣材料供給装
置50の位置に到達すると、衣材料供給装置50は、排
出ヘッダ54、54…を介し、揚げ枠41、41内に2
度に分けて衣材料を供給する。したがって、衣材料の投
入による油温の低下を最小限に抑えることができる。下
流側の衣材料供給位置50の排出ヘッダ54、54…の
下方にも、噴油板30の小径の噴油孔H2 、H2 …の群
が形成されているからである(図3)。また、このと
き、加工材料が油面レベルL1 に保たれているので、後
に投入された衣材料は、先に投入された衣材料に直接付
着することができ、両者は、加工材料に対し、一体的な
衣を形成することができる。
【0038】衣材料の供給が完了すると、揚げ枠41、
41は、噴油板30上を通過し、ネットコンベヤ22上
へ移動するが、この時点においては、衣材料と加工材料
とに一応熱が通っているので、加工材料は、沈むことな
く、油面レベルL1 上に浮いている。したがって、揚げ
枠41、41が油散布ヘッダ64、64の下を通過する
際、油散布ヘッダ64、64は、調理時間の短い上側の
衣材料上に高温の油を散布することができ、全体の揚げ
上りを一層均一化することができる。
【0039】以後、加工材料は、搬送チェーン43、4
3により揚げ枠41、41が上方に引き上げられること
によって、油面レベルL1 上に解放され、油槽20全体
の油の流れに従って下流側へ移動し、最終的に、ネット
コンベヤ22によりトレイ21dを介して外部に排出さ
れる。搬送チェーン43、43上の各揚げ枠41、41
について、以後、同様の操作を繰り返せばよい。
【0040】以上の説明において、各揚げ枠41は、図
示の形状に限るものではなく、加工材料によって、衣材
料の外周形状を最適に規制することができる限り、他の
任意の形状を採ることができる。また、加工材料は、揚
げ枠41と一対一で対応しなければならないものではな
く、たとえば、多数尾の小エビを衣材料によって一体化
し、かき揚げ風の製品としてもよい。さらに、各支枠4
2に装着する揚げ枠41は、1または3以上としてもよ
く、そのときの噴油孔H1 、H2 は、それぞれ、揚げ枠
41に対応させて設けるものとする。
【0041】なお、下流側の衣材料供給装置50は、そ
の上流側と下流側との双方にそれぞれ排出ヘッダ54、
54を付設するに代え、その一方のみに排出ヘッダ5
4、54を付設することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、油中に配設する噴油板と、噴油板に沿って移動する
揚げ枠と、加工材料の投入の前後に亘って衣材料を揚げ
枠内に供給する衣材料供給装置とを設けることによっ
て、揚げ枠内の油は、衣材料や加工材料の投入によって
油温が低下することがなく、したがって、衣の全体に多
くの気泡を含む良好な風味の天ぷらを連続的に生産する
ことができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 要部分解斜視図
【図2】 全体側面説明図
【図3】 油循環系統図
【図4】 全体平面説明図
【図5】 要部斜視図
【図6】 図5のY−Y線矢視断面相当図
【符号の説明】
A…加工材料投入位置 H1 、H2 …噴油孔 30…噴油板 41…揚げ枠 50…衣材料供給装置 61a…補助ヒータ 64…油散布ヘッダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油中に浸漬して配設する噴油板と、該噴
    油板に沿って移動する揚げ枠と、前記噴油板の上流側に
    形成する大口径の噴油孔と下流側に形成する小径の噴油
    孔群とに対応して、加工材料の投入の前後に亘って前記
    揚げ枠内に衣材料を供給する衣材料供給装置とを備えて
    なるフライヤの天ぷら揚げ装置。
  2. 【請求項2】 前記噴油板は、中間部に、加工材料投入
    位置に対応する小径の噴油孔群を備えることを特徴とす
    る請求項1記載のフライヤの天ぷら揚げ装置。
  3. 【請求項3】 前記大口径の噴油孔には、補助ヒータを
    介して油を供給することを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のフライヤの天ぷら揚げ装置。
  4. 【請求項4】 前記噴油板の下流側には、油散布ヘッダ
    を付設することを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれか記載のフライヤの天ぷら揚げ装置。
JP21180692A 1992-08-07 1992-08-07 フライヤの天ぷら揚げ装置 Expired - Fee Related JP3184909B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21180692A JP3184909B2 (ja) 1992-08-07 1992-08-07 フライヤの天ぷら揚げ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21180692A JP3184909B2 (ja) 1992-08-07 1992-08-07 フライヤの天ぷら揚げ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0654761A true JPH0654761A (ja) 1994-03-01
JP3184909B2 JP3184909B2 (ja) 2001-07-09

Family

ID=16611913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21180692A Expired - Fee Related JP3184909B2 (ja) 1992-08-07 1992-08-07 フライヤの天ぷら揚げ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3184909B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0723039A2 (en) 1995-01-19 1996-07-24 Nippon Steel Corporation Compound semiconductor substrate and process of producing same

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0723039A2 (en) 1995-01-19 1996-07-24 Nippon Steel Corporation Compound semiconductor substrate and process of producing same
US5833749A (en) * 1995-01-19 1998-11-10 Nippon Steel Corporation Compound semiconductor substrate and process of producing same

Also Published As

Publication number Publication date
JP3184909B2 (ja) 2001-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1105001B1 (en) Method for making bowl-shaped snack food products
US4193373A (en) Spray apparatus for applying ingredient coatings to food products
AU2005217998B2 (en) Forming and Cooking with Controlled Curtain Spillage
CA2750131A1 (en) Method and apparatus for production of elongated meat products without casings
RU2005127034A (ru) Формовочно-обжарочный аппарат с одинарными формами, обеспечивающий лучший контроль продукции
CN207653455U (zh) 一种蛋糕制作机
JPH0654761A (ja) フライヤの天ぷら揚げ装置
JP2008011713A (ja) 茹で卵の製造方法並びにその製造装置並びにその使用方法
KR101202715B1 (ko) 뻥튀기 과자 제조기
CN112741165A (zh) 一种精制名优茶自动化生产线及其加工方法
KR20130034834A (ko) 유탕장치 및 이를 이용한 유탕시스템
JP2879020B2 (ja) 食品調理機のネットコンベヤ処理装置
JP6653625B2 (ja) フライヤーの搬送装置、及び、フライヤー
JP3809949B2 (ja) 揚げ菓子の製造方法および製造装置
CN108567105A (zh) 一种肠粉制作机
JP4897364B2 (ja) 加熱調理装置
JP6712308B2 (ja) フライ食品の製造装置
CN220712737U (zh) 一种加工青鱼干的专用青鱼剖杀机
JPH08308746A (ja) 油揚食品製造用治具
US2783867A (en) Glazing apparatus
JP4916228B2 (ja) 加熱調理装置における材料の押え装置
CN207640353U (zh) 勺子清洗机
JP2016030039A (ja) フライ食品の製造装置
JP2515760Y2 (ja) 連続式炊飯装置
JP5395133B2 (ja) 加熱調理装置における浮遊異物の除去装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees