JPH0654498A - 整流子型回転電機 - Google Patents
整流子型回転電機Info
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- JPH0654498A JPH0654498A JP19849192A JP19849192A JPH0654498A JP H0654498 A JPH0654498 A JP H0654498A JP 19849192 A JP19849192 A JP 19849192A JP 19849192 A JP19849192 A JP 19849192A JP H0654498 A JPH0654498 A JP H0654498A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- section
- commutator
- cross
- end portion
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Abstract
(57)【要約】
【目的】整流子片の大型化を回避しつつ、スロット占積
率の向上、コイルエンド部の膨らみ低減を実現した整流
子型回転電機を提供する。 【構成】電機子コイル37は、スロット挿入部37aが
角形断面を有し、反整流子片側のコイルエンド部37b
が丸形断面を有し、整流子片側のコイルエンド部37c
の少なくとも線端部37dが角形断面を有しているの
で、この線端部37dを整流子片39のライザ部39a
のコイル収容溝39bに収容するに際し、同一断面積の
丸線に対してライザ部39aを周方向に充分厚くするこ
とができ、その結果として、スロット占積率の向上、コ
イルエンド部(特に非整流子側の)膨らみの低減、ライ
ザ部の強度アップ、線端部37dの挿入性向上という相
反する条件を満足する。
率の向上、コイルエンド部の膨らみ低減を実現した整流
子型回転電機を提供する。 【構成】電機子コイル37は、スロット挿入部37aが
角形断面を有し、反整流子片側のコイルエンド部37b
が丸形断面を有し、整流子片側のコイルエンド部37c
の少なくとも線端部37dが角形断面を有しているの
で、この線端部37dを整流子片39のライザ部39a
のコイル収容溝39bに収容するに際し、同一断面積の
丸線に対してライザ部39aを周方向に充分厚くするこ
とができ、その結果として、スロット占積率の向上、コ
イルエンド部(特に非整流子側の)膨らみの低減、ライ
ザ部の強度アップ、線端部37dの挿入性向上という相
反する条件を満足する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転電機子が整流子
を有する整流子型回転電機に関する
を有する整流子型回転電機に関する
【0002】
【従来の技術】本出願人が公開した日本電装公開技報6
5−199は、断面角形の電機子コイルをスロット中に
積層して収容することによりスロット占積率を向上する
ことを開示している。ただこの場合には、図7に示すよ
うにコイルエンド部137bが断面角形であるために曲
げにくく膨らみすなわちコイルエンド部137bの軸方
向高さが大きく、電機子の大型化、コイルエンド部収容
スペースの増加が生じる。
5−199は、断面角形の電機子コイルをスロット中に
積層して収容することによりスロット占積率を向上する
ことを開示している。ただこの場合には、図7に示すよ
うにコイルエンド部137bが断面角形であるために曲
げにくく膨らみすなわちコイルエンド部137bの軸方
向高さが大きく、電機子の大型化、コイルエンド部収容
スペースの増加が生じる。
【0003】特開昭61−240832号公報は、スロ
ットに挿入されるスロット挿入部を断面角形とし、スロ
ット挿入部両端のコイルエンド部を断面丸形とした電機
子コイルを用いることにより、上記したコイルエンド部
の膨らみを減らしつつスロット占積率を向上した回転電
機を開示している。特開昭60−46625号公報は電
機子コイルのコイルエンド部の端部をライザ部のコイル
収容溝に固着するために、整流子片の主面(摺接面)と
ライザ部(又はコイルエンド)とに電極棒を当てて電気
抵抗加熱により固着することを開示している。
ットに挿入されるスロット挿入部を断面角形とし、スロ
ット挿入部両端のコイルエンド部を断面丸形とした電機
子コイルを用いることにより、上記したコイルエンド部
の膨らみを減らしつつスロット占積率を向上した回転電
機を開示している。特開昭60−46625号公報は電
機子コイルのコイルエンド部の端部をライザ部のコイル
収容溝に固着するために、整流子片の主面(摺接面)と
ライザ部(又はコイルエンド)とに電極棒を当てて電気
抵抗加熱により固着することを開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
61−240832号公報に開示される電機子コイルを
整流子型回転電機を適用する場合、電機子コイルのスロ
ット挿入部がスロット占積率が高い角形であるので、コ
イルエンド部137dの円形断面(図6参照)が大径と
なり、そのために、コイル収容溝139bの周方向の幅
を大きくせざるを得ず、コイルエンド部137dが角形
断面の場合に比べて、コイル収容溝139bの両側に位
置するライザ部139aが周方向に薄くなり、ライザ部
139aの強度が低下してしまう。
61−240832号公報に開示される電機子コイルを
整流子型回転電機を適用する場合、電機子コイルのスロ
ット挿入部がスロット占積率が高い角形であるので、コ
イルエンド部137dの円形断面(図6参照)が大径と
なり、そのために、コイル収容溝139bの周方向の幅
を大きくせざるを得ず、コイルエンド部137dが角形
断面の場合に比べて、コイル収容溝139bの両側に位
置するライザ部139aが周方向に薄くなり、ライザ部
139aの強度が低下してしまう。
【0005】この問題を解決するためにライザ部139
aを大径化することも可能であるが、この場合には、ラ
イザ部139aの大径化により例えばスタータモータな
どの高速回転大電流モータでは、各ライザ部139aを
相互に絶縁分離しつつ支持する絶縁樹脂筒138(絶縁
樹脂壁部138aを含む)に大きな遠心力が掛かるとい
う問題が生じる。特に、絶縁樹脂筒138は高温での強
度が低下するので、このような絶縁樹脂筒138に大き
な遠心力が掛かることは問題となる。
aを大径化することも可能であるが、この場合には、ラ
イザ部139aの大径化により例えばスタータモータな
どの高速回転大電流モータでは、各ライザ部139aを
相互に絶縁分離しつつ支持する絶縁樹脂筒138(絶縁
樹脂壁部138aを含む)に大きな遠心力が掛かるとい
う問題が生じる。特に、絶縁樹脂筒138は高温での強
度が低下するので、このような絶縁樹脂筒138に大き
な遠心力が掛かることは問題となる。
【0006】一方、上記したコイルエンド部137bが
断面角形である場合には、上述したように曲げにくく、
コイルエンド部137bの軸方向高さすなわち膨らみが
大きくなるという問題と、コイルひねりに伴うコイルエ
ンド部の変形(ねじれ)により、コイルエンド部の端部
をライザ部のコイル収容溝へ挿入しにくくなるという問
題がある。
断面角形である場合には、上述したように曲げにくく、
コイルエンド部137bの軸方向高さすなわち膨らみが
大きくなるという問題と、コイルひねりに伴うコイルエ
ンド部の変形(ねじれ)により、コイルエンド部の端部
をライザ部のコイル収容溝へ挿入しにくくなるという問
題がある。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、スロットのコイル占積率向上、コイルエンド部
の膨らみ低減及びライザ部の強度低下防止が可能で、更
にコイルエンド部の端部をコイル収容溝へ挿入容易な整
流子型回転電機を提供することをその目的としている。
であり、スロットのコイル占積率向上、コイルエンド部
の膨らみ低減及びライザ部の強度低下防止が可能で、更
にコイルエンド部の端部をコイル収容溝へ挿入容易な整
流子型回転電機を提供することをその目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の整流子型回転電
機は、外周部に複数のスロットを有し回転軸に嵌着され
た電機子コアと、コイル収容溝が凹設されたライザ部を
有し前記回転軸の外周に互いに電気絶縁されつつ配設さ
れた複数の整流子片と、前記スロットに嵌装されるスロ
ット挿入部と前記スロット挿入部両端のコイルエンド部
と前記ライザ部のコイル収容溝に固着されるコイル収容
溝挿入端部とからなる電機子コイルとを備える整流子型
回転電機において、前記スロット挿入部は角形断面を有
し、前記両コイルエンド部の少なくとも一方は丸形断面
を有し、前記コイル収容溝挿入端部が角形断面を有する
ことを特徴とする整流子型回転電機。
機は、外周部に複数のスロットを有し回転軸に嵌着され
た電機子コアと、コイル収容溝が凹設されたライザ部を
有し前記回転軸の外周に互いに電気絶縁されつつ配設さ
れた複数の整流子片と、前記スロットに嵌装されるスロ
ット挿入部と前記スロット挿入部両端のコイルエンド部
と前記ライザ部のコイル収容溝に固着されるコイル収容
溝挿入端部とからなる電機子コイルとを備える整流子型
回転電機において、前記スロット挿入部は角形断面を有
し、前記両コイルエンド部の少なくとも一方は丸形断面
を有し、前記コイル収容溝挿入端部が角形断面を有する
ことを特徴とする整流子型回転電機。
【0009】好適な態様において、前記コイル収容溝挿
入端部の角部は面取りされている。
入端部の角部は面取りされている。
【0010】
【作用及び発明の効果】本発明の電機子コイルは、スロ
ット挿入部が角形断面を有し、コイルエンド部の少なく
とも一方が丸形断面を有し、コイル収容溝挿入端部が角
形断面を有しているので、 (1)スロット挿入部が角形断面を有するので、スロッ
トのコイル占積率が向上する。 (2)コイルエンドの少なくとも一方が丸形断面を有す
るので、コイルエンド部の膨らみが減少し、コイル変形
が容易となり、コイル収容溝への挿入が容易となる。 (3)コイル収容溝挿入端部が角形断面を有するので、
コイル収容溝におけるコイル占積率が向上し、コイル収
容溝の断面積が減少し、その結果としてライザ部の強度
が増大する。
ット挿入部が角形断面を有し、コイルエンド部の少なく
とも一方が丸形断面を有し、コイル収容溝挿入端部が角
形断面を有しているので、 (1)スロット挿入部が角形断面を有するので、スロッ
トのコイル占積率が向上する。 (2)コイルエンドの少なくとも一方が丸形断面を有す
るので、コイルエンド部の膨らみが減少し、コイル変形
が容易となり、コイル収容溝への挿入が容易となる。 (3)コイル収容溝挿入端部が角形断面を有するので、
コイル収容溝におけるコイル占積率が向上し、コイル収
容溝の断面積が減少し、その結果としてライザ部の強度
が増大する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係るスタータを図
1により説明する。このスタータは、ピニオンギヤ側に
配設されるフロントケース11と、このフロントケース
11のリヤ側に締結されるセンターケース12とからな
り、両ケース11、12間の内部空間は後述する減速ギ
ヤ機構及び一方向クラッチを収容するためのギヤ空間と
なっている。
1により説明する。このスタータは、ピニオンギヤ側に
配設されるフロントケース11と、このフロントケース
11のリヤ側に締結されるセンターケース12とからな
り、両ケース11、12間の内部空間は後述する減速ギ
ヤ機構及び一方向クラッチを収容するためのギヤ空間と
なっている。
【0012】センターケース12はそれぞれリヤ側に開
口するモータ収容用孔部12a及びマグネットスイッチ
収容用孔部12bを有し、孔部12bにはマグネットス
イッチ2が収容され、孔部12aにはスタータ用モータ
3が収容されている。スタータ用モータ3は、センター
ケース12のモータ収容用孔部12aの底部の段差に前
端部が嵌入される円筒上のヨーク31を備え、ヨーク3
1の内周面には4個のポールコア32が周方向90度間
隔で固定され、各ポールコア32に各一極分のフィール
ドコイル33が巻装されている。
口するモータ収容用孔部12a及びマグネットスイッチ
収容用孔部12bを有し、孔部12bにはマグネットス
イッチ2が収容され、孔部12aにはスタータ用モータ
3が収容されている。スタータ用モータ3は、センター
ケース12のモータ収容用孔部12aの底部の段差に前
端部が嵌入される円筒上のヨーク31を備え、ヨーク3
1の内周面には4個のポールコア32が周方向90度間
隔で固定され、各ポールコア32に各一極分のフィール
ドコイル33が巻装されている。
【0013】ヨーク31の後端部にはヨーク31の後端
開口を閉鎖するべく碗状のエンドフレーム34が嵌合さ
れており、ヨーク31及びエンドフレーム34はセンタ
ーケース12を貫通する長ボルト(図示せず)によりフ
ロントケース11に締結されている。センターケース1
2及びエンドフレーム34は軸受けを介してアーマチャ
軸35を支承しており、アーマチャ軸35にスプライン
嵌着されたアーマチャコア36にはアーマチャコイル3
7が巻装されている。
開口を閉鎖するべく碗状のエンドフレーム34が嵌合さ
れており、ヨーク31及びエンドフレーム34はセンタ
ーケース12を貫通する長ボルト(図示せず)によりフ
ロントケース11に締結されている。センターケース1
2及びエンドフレーム34は軸受けを介してアーマチャ
軸35を支承しており、アーマチャ軸35にスプライン
嵌着されたアーマチャコア36にはアーマチャコイル3
7が巻装されている。
【0014】アーマチャ軸35の後端部には樹脂絶縁筒
38が嵌着、固定されており、樹脂絶縁筒38の外周に
は複数の整流子片39が互いに接触することなくそれぞ
れ軸方向へ埋設されている。後述するように、各整流子
片39にはアーマチャコイル37の線端部が固着されて
いる。整流子片39の外周にはエンドフレーム34に支
持されて4個のブラシ9(一個のみ図示)が互いに90
度間隔で押し付けられている。各ブラシ9はブラシホル
ダ91に装着され、ブラシホルダ91はエンドフレーム
34に固定されている。各ポールコア32にそれぞれ巻
装された4極分のフィールドコイル33は直並列に接続
され、その一端は互いに180度離れた一対のブラシ
(図示せず)に接続され、残る一対のブラシ9(一個だ
け図示)は導電片92を介してア−スビス93によりエ
ンドフレーム34にアースされている。
38が嵌着、固定されており、樹脂絶縁筒38の外周に
は複数の整流子片39が互いに接触することなくそれぞ
れ軸方向へ埋設されている。後述するように、各整流子
片39にはアーマチャコイル37の線端部が固着されて
いる。整流子片39の外周にはエンドフレーム34に支
持されて4個のブラシ9(一個のみ図示)が互いに90
度間隔で押し付けられている。各ブラシ9はブラシホル
ダ91に装着され、ブラシホルダ91はエンドフレーム
34に固定されている。各ポールコア32にそれぞれ巻
装された4極分のフィールドコイル33は直並列に接続
され、その一端は互いに180度離れた一対のブラシ
(図示せず)に接続され、残る一対のブラシ9(一個だ
け図示)は導電片92を介してア−スビス93によりエ
ンドフレーム34にアースされている。
【0015】センターケース12を貫通して上記ギヤ空
間の上部に突出するアーマチャ軸35の前端部はアイド
ルギヤ41を介して一方向クラッチ42の外筒部に噛合
しており、この外筒部が嵌着される一方向クラッチ42
の内筒部43は軸受けによりフロントケース11及びセ
ンターケース12に支承されている。この内筒部43内
にはドライブシャフト46が回転自在かつ軸方向進退自
在に収容されている。上記一方向クラッチ42の内筒部
43から突出するドライブシャフト46の前端部の外周
面にはピニオンギヤ筒44が軸方向進退自在にスプライ
ン嵌着されており、ピニオンギヤ筒44の外周面にはリ
ングギヤと噛合するためのピニオンギヤ45が形成され
ている。ドライブシャフト46の後端部の外周面にはヘ
リカルスプライン溝が形成され、このヘリカルスプライ
ン溝はドライブシャフト46に、一方向クラッチ42の
内筒部43の内周面のヘリカルスプライン溝に噛合す
る。
間の上部に突出するアーマチャ軸35の前端部はアイド
ルギヤ41を介して一方向クラッチ42の外筒部に噛合
しており、この外筒部が嵌着される一方向クラッチ42
の内筒部43は軸受けによりフロントケース11及びセ
ンターケース12に支承されている。この内筒部43内
にはドライブシャフト46が回転自在かつ軸方向進退自
在に収容されている。上記一方向クラッチ42の内筒部
43から突出するドライブシャフト46の前端部の外周
面にはピニオンギヤ筒44が軸方向進退自在にスプライ
ン嵌着されており、ピニオンギヤ筒44の外周面にはリ
ングギヤと噛合するためのピニオンギヤ45が形成され
ている。ドライブシャフト46の後端部の外周面にはヘ
リカルスプライン溝が形成され、このヘリカルスプライ
ン溝はドライブシャフト46に、一方向クラッチ42の
内筒部43の内周面のヘリカルスプライン溝に噛合す
る。
【0016】一方、マグネットスイッチ2はグランドプ
レート21、22からなる静磁路を有し、グランドプレ
ート21の前端がセンターケース12にかしめられてい
る。グランドプレート21、22は保持コイル23及び
吸引コイル24巻装のコイルボビン25を挟持するとと
もに、コイルボビン25を通じてグランドプレート22
をセンターケース12に押し付けている。コイルボビン
25内には可動磁路を成すプランジャ27が軸方向進退
自在に保持され、プランジャ27内にはプッシュロッド
26が軸方向進退自在に保持されている。プッシュロッ
ド26の前端はセンターケース12を貫通して一方向ク
ラッチ42の内筒部43内に突出し、ドライブシャフト
46の後端凹部に嵌入している。この後端凹部の奥底部
材にはスチールボール(図示せず)が回転自在に収容さ
れており、プッシュロッド26は前進してこのボール4
6を介してドライブシャフト46を前進させる。
レート21、22からなる静磁路を有し、グランドプレ
ート21の前端がセンターケース12にかしめられてい
る。グランドプレート21、22は保持コイル23及び
吸引コイル24巻装のコイルボビン25を挟持するとと
もに、コイルボビン25を通じてグランドプレート22
をセンターケース12に押し付けている。コイルボビン
25内には可動磁路を成すプランジャ27が軸方向進退
自在に保持され、プランジャ27内にはプッシュロッド
26が軸方向進退自在に保持されている。プッシュロッ
ド26の前端はセンターケース12を貫通して一方向ク
ラッチ42の内筒部43内に突出し、ドライブシャフト
46の後端凹部に嵌入している。この後端凹部の奥底部
材にはスチールボール(図示せず)が回転自在に収容さ
れており、プッシュロッド26は前進してこのボール4
6を介してドライブシャフト46を前進させる。
【0017】更にプランジャ27の後端部外周には可動
接点リング28がプランジャ27に電気絶縁されつつ進
退自在に嵌着されている。一方、プランジャ27の前進
時に可動接点板28と接触可能な位置にて、固定接点片
29がセンターケース12の後端部に電気絶縁されつつ
支持され、固定接点片29はターミナル30に接続され
ている。
接点リング28がプランジャ27に電気絶縁されつつ進
退自在に嵌着されている。一方、プランジャ27の前進
時に可動接点板28と接触可能な位置にて、固定接点片
29がセンターケース12の後端部に電気絶縁されつつ
支持され、固定接点片29はターミナル30に接続され
ている。
【0018】50はドライブスプリングであってプラン
ジャ27に対してプッシュロッド26を前方に付勢して
いる。52はリターンスプリングであって、ドライブシ
ャフト46に対して上記スチールボール(図示せず)を
介してプランジャ27を後方に付勢している。53は接
点スプリングであってプランジャ27に対して可動接点
リング28を前方に付勢している。54はシャフトリタ
ーンスプリングであって一方向クラッチ42の内筒部4
3に対してドライブシャフト46を後方に付勢してい
る。56はピニオンギヤスプリングであってドライブシ
ャフト46に対してピニオンギヤ筒44を前方に付勢し
ている。
ジャ27に対してプッシュロッド26を前方に付勢して
いる。52はリターンスプリングであって、ドライブシ
ャフト46に対して上記スチールボール(図示せず)を
介してプランジャ27を後方に付勢している。53は接
点スプリングであってプランジャ27に対して可動接点
リング28を前方に付勢している。54はシャフトリタ
ーンスプリングであって一方向クラッチ42の内筒部4
3に対してドライブシャフト46を後方に付勢してい
る。56はピニオンギヤスプリングであってドライブシ
ャフト46に対してピニオンギヤ筒44を前方に付勢し
ている。
【0019】この装置では、キースイッチオンにより吸
引コイル24及び保持コイル23に通電されてプランジ
ャ27が前進し、それによりピニオンギヤ45が前進
し、リングギヤ(図示せず)に噛み合う。接点28、2
9が短絡すると吸引コイル24が短絡されるとともに直
流直巻電動機であるスタータ用モータに通電され、スタ
ータ用モータの始動によりアイドルギヤ41、一方向ク
ラッチ42を通じてドライブシャフト46、ピニオンギ
ヤ45が回転され、リングギヤ(図示せず)を通じてエ
ンジンが始動される。
引コイル24及び保持コイル23に通電されてプランジ
ャ27が前進し、それによりピニオンギヤ45が前進
し、リングギヤ(図示せず)に噛み合う。接点28、2
9が短絡すると吸引コイル24が短絡されるとともに直
流直巻電動機であるスタータ用モータに通電され、スタ
ータ用モータの始動によりアイドルギヤ41、一方向ク
ラッチ42を通じてドライブシャフト46、ピニオンギ
ヤ45が回転され、リングギヤ(図示せず)を通じてエ
ンジンが始動される。
【0020】次に、この実施例の要部となる部分を図2
〜図5を参照して以下に説明する。図2はアーマチャコ
イル37の1ターン分を示す。この実施例では、アーマ
チャコイル37は1回巻きとなっており、アーマチャコ
ア36の各スロットには行き、帰り一対のアーマチャコ
イル37が収容されている。巻線方式は波巻きでも重ね
巻きでもよい。そして、アーマチャコイル37の各ター
ンは図2に示すようにスロットに反整流子片側から軸方
向へ挿入され、挿入後に先端側を屈曲して成形される。
このようにして形成されたアーマチャコイル37は、ス
ロット挿入部37aと、反整流子片側のコイルエンド部
37bと、整流子片側のコイルエンド部37cとからな
り、コイルエンド部37cの先端部は線端部(本発明で
いうコイル収容溝挿入端部)37dと呼ばれる。なお線
端部37dは少なくとも整流子片39のライザ部のコイ
ル収容溝に収容される部分を指定する。
〜図5を参照して以下に説明する。図2はアーマチャコ
イル37の1ターン分を示す。この実施例では、アーマ
チャコイル37は1回巻きとなっており、アーマチャコ
ア36の各スロットには行き、帰り一対のアーマチャコ
イル37が収容されている。巻線方式は波巻きでも重ね
巻きでもよい。そして、アーマチャコイル37の各ター
ンは図2に示すようにスロットに反整流子片側から軸方
向へ挿入され、挿入後に先端側を屈曲して成形される。
このようにして形成されたアーマチャコイル37は、ス
ロット挿入部37aと、反整流子片側のコイルエンド部
37bと、整流子片側のコイルエンド部37cとからな
り、コイルエンド部37cの先端部は線端部(本発明で
いうコイル収容溝挿入端部)37dと呼ばれる。なお線
端部37dは少なくとも整流子片39のライザ部のコイ
ル収容溝に収容される部分を指定する。
【0021】この実施例において重要なことは、反整流
子片側のコイルエンド部39bが丸形断面を有し、スロ
ット挿入部37a、整流子片側のコイルエンド部37c
及び線端部37dが面取り正方形断面を有することであ
る(図2参照)。なお、整流子片側のコイルエンド部3
7c及び線端部37dは、例えば、四角形の角部を平面
的に面取りするなどして八角形や十二角形などの多角形
断面としてもよい。
子片側のコイルエンド部39bが丸形断面を有し、スロ
ット挿入部37a、整流子片側のコイルエンド部37c
及び線端部37dが面取り正方形断面を有することであ
る(図2参照)。なお、整流子片側のコイルエンド部3
7c及び線端部37dは、例えば、四角形の角部を平面
的に面取りするなどして八角形や十二角形などの多角形
断面としてもよい。
【0022】一方、図4及び図5に示すように、樹脂絶
縁筒38の外周に埋設された各整流子片39のアーマチ
ャコア36側の端部から、ライザ部39aが放射方向に
立設されている。ライザ部39aの大径側の端面にはコ
イル収容溝39bが穿設されており、コイル収容溝39
bにアーマチャコイル37の一対の線端部が固着されて
いる。この実施例では、コイル収容溝39bの断面は角
形であり、コイル収容溝39bの寸法はコイルエンド部
37cの線端部37dの寸法に合わせてある。
縁筒38の外周に埋設された各整流子片39のアーマチ
ャコア36側の端部から、ライザ部39aが放射方向に
立設されている。ライザ部39aの大径側の端面にはコ
イル収容溝39bが穿設されており、コイル収容溝39
bにアーマチャコイル37の一対の線端部が固着されて
いる。この実施例では、コイル収容溝39bの断面は角
形であり、コイル収容溝39bの寸法はコイルエンド部
37cの線端部37dの寸法に合わせてある。
【0023】したがってコイル収容溝39bにおける線
端部37dの占積率が高く、その結果として、図5及び
図6(従来)を比較すればわかるように整流子側を同一
寸法とすればアーマチャコイル37の断面積を増大で
き、アーマチャコイル37の断面積を一定とすればライ
ザ部39aを径小化することができる。そして、このラ
イザ部39aの径小化により、樹脂絶縁筒38及びその
壁部38aはエンジン始動時のような高温下でも充分な
耐遠心力性を有し、信頼性、耐久性に優れる。
端部37dの占積率が高く、その結果として、図5及び
図6(従来)を比較すればわかるように整流子側を同一
寸法とすればアーマチャコイル37の断面積を増大で
き、アーマチャコイル37の断面積を一定とすればライ
ザ部39aを径小化することができる。そして、このラ
イザ部39aの径小化により、樹脂絶縁筒38及びその
壁部38aはエンジン始動時のような高温下でも充分な
耐遠心力性を有し、信頼性、耐久性に優れる。
【0024】またこの実施例では、整流子片側のコイル
エンド部37c及び線端部37dの角形断面の縦横比を
1すなわち正方形とし、面取りをおこなっている。この
ようにすれば次の効果を奏することができる。まず面取
りを行ったことにより、コイル巻線作業によりアーマチ
ャコイル37が捩じれても、線端部37dをコイル収容
溝39bに挿入し易くなる。
エンド部37c及び線端部37dの角形断面の縦横比を
1すなわち正方形とし、面取りをおこなっている。この
ようにすれば次の効果を奏することができる。まず面取
りを行ったことにより、コイル巻線作業によりアーマチ
ャコイル37が捩じれても、線端部37dをコイル収容
溝39bに挿入し易くなる。
【0025】また断面が正方形であるので、縦横を考慮
することなくスロット及びコイル収容溝39bに挿入す
ることができ、挿入作業が容易となる。また上記説明し
た如く、スロット占積率の向上により電機子の小型化を
図ることができ、また反整流子片側のコイルエンド部3
9bが丸形断面をもつのでコイルエンド部37bの膨ら
みを防止して電機子の小型化を図ることができる。
することなくスロット及びコイル収容溝39bに挿入す
ることができ、挿入作業が容易となる。また上記説明し
た如く、スロット占積率の向上により電機子の小型化を
図ることができ、また反整流子片側のコイルエンド部3
9bが丸形断面をもつのでコイルエンド部37bの膨ら
みを防止して電機子の小型化を図ることができる。
【0026】なお、この実施例では整流子片側のコイル
エンド部37c全体を断面角形としたが、その線端部3
7dだけを断面角形とし、残りを断面丸形としてもよ
い。このようにすれば、コイルエンド部37cの屈曲
(絶縁皮膜に無理が掛からない曲率による)が容易とな
る。本実施例の角形断面の線端部37dは、ライザ部3
9aのコイル収容溝39bの内面との接触面積が、従来
の円形断面の線端部よりも広くなり、その結果として両
者の結合を強固にすることができるという利点も生じ
る。
エンド部37c全体を断面角形としたが、その線端部3
7dだけを断面角形とし、残りを断面丸形としてもよ
い。このようにすれば、コイルエンド部37cの屈曲
(絶縁皮膜に無理が掛からない曲率による)が容易とな
る。本実施例の角形断面の線端部37dは、ライザ部3
9aのコイル収容溝39bの内面との接触面積が、従来
の円形断面の線端部よりも広くなり、その結果として両
者の結合を強固にすることができるという利点も生じ
る。
【0027】更にこの実施例では、一回巻きでスロット
挿入を軸方向に実施しているので、スロットに求心方向
に挿入する場合に比べ、コイルエンド部37a,37b
のたるみが少なく絶縁皮膜にかかるストレスを軽減して
その耐久性、信頼性が高い。本実施例では、アーマチャ
コイル37は一回巻きとしたが一回巻きに限定されな
い。また、スロット形状はセミクローズの他、他の各種
形状を採用することができる。コイル収容溝39bの断
面は角形では無く扇形とし、それにあわせて線端部37
dも加工してもよい。なお、上記したアーマチャコイル
37の断面加工はコイルをリールから引き出しつつ連続
的に行うことができるのはもちろんである。
挿入を軸方向に実施しているので、スロットに求心方向
に挿入する場合に比べ、コイルエンド部37a,37b
のたるみが少なく絶縁皮膜にかかるストレスを軽減して
その耐久性、信頼性が高い。本実施例では、アーマチャ
コイル37は一回巻きとしたが一回巻きに限定されな
い。また、スロット形状はセミクローズの他、他の各種
形状を採用することができる。コイル収容溝39bの断
面は角形では無く扇形とし、それにあわせて線端部37
dも加工してもよい。なお、上記したアーマチャコイル
37の断面加工はコイルをリールから引き出しつつ連続
的に行うことができるのはもちろんである。
【図1】本発明の一実施例に係るスタータの断面図、
【図2】図1のアーマチャコイルの1ターン分の斜視
図、
図、
【図3】図1のアーマチャコイルの断面角形部分の断面
図、
図、
【図4】図1の整流子片近傍の軸方向断面図、
【図5】図1の整流子片のライザ部近傍の径方向断面
図、
図、
【図6】従来の整流子片のライザ部近傍の径方向断面
図、
図、
【図7】従来のアーマチャコイルの1ターン分の斜視
図。
図。
36はアーマチャコア(電機子コア)、37は電機子コ
イル、39は整流子片、37aはスロット挿入部、37
bは反整流子片側のコイルエンド部、37cは整流子片
側のコイルエンド部、37dは線端部、39aは整流子
片のライザ部、39bはライザ部のコイル収容溝
イル、39は整流子片、37aはスロット挿入部、37
bは反整流子片側のコイルエンド部、37cは整流子片
側のコイルエンド部、37dは線端部、39aは整流子
片のライザ部、39bはライザ部のコイル収容溝
Claims (1)
- 【請求項1】外周部に複数のスロットを有し回転軸に嵌
着された電機子コアと、コイル収容溝が凹設されたライ
ザ部を有し前記回転軸の外周に互いに電気絶縁されつつ
配設された複数の整流子片と、前記スロットに嵌装され
るスロット挿入部と前記スロット挿入部両端のコイルエ
ンド部と前記ライザ部のコイル収容溝に固着されるコイ
ル収容溝挿入端部とからなる電機子コイルとを備える整
流子型回転電機において、 前記スロット挿入部は角形断面を有し、前記両コイルエ
ンド部の少なくとも一方は丸形断面を有し、前記コイル
収容溝挿入端部が角形断面を有することを特徴とする整
流子型回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19849192A JPH0654498A (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 整流子型回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19849192A JPH0654498A (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 整流子型回転電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0654498A true JPH0654498A (ja) | 1994-02-25 |
Family
ID=16392007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19849192A Pending JPH0654498A (ja) | 1992-07-24 | 1992-07-24 | 整流子型回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0654498A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100406101B1 (ko) * | 2000-02-23 | 2003-11-15 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 교류발전기의 고정자 및 그의 제조방법 |
US6792788B2 (en) | 2001-02-15 | 2004-09-21 | Institute Of Technology Precision Electrical Discharge Work's | Pressurizer |
JP2008283849A (ja) * | 2007-04-11 | 2008-11-20 | Asmo Co Ltd | 直流モータ |
-
1992
- 1992-07-24 JP JP19849192A patent/JPH0654498A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100406101B1 (ko) * | 2000-02-23 | 2003-11-15 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 교류발전기의 고정자 및 그의 제조방법 |
US6792788B2 (en) | 2001-02-15 | 2004-09-21 | Institute Of Technology Precision Electrical Discharge Work's | Pressurizer |
JP2008283849A (ja) * | 2007-04-11 | 2008-11-20 | Asmo Co Ltd | 直流モータ |
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