JPH065392A - 粒子加速器真空チェンバーの熱電対取り付け構造 - Google Patents

粒子加速器真空チェンバーの熱電対取り付け構造

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JPH065392A
JPH065392A JP15834492A JP15834492A JPH065392A JP H065392 A JPH065392 A JP H065392A JP 15834492 A JP15834492 A JP 15834492A JP 15834492 A JP15834492 A JP 15834492A JP H065392 A JPH065392 A JP H065392A
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JP
Japan
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vacuum chamber
thermocouple
sheath
terminal
thermo
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Withdrawn
Application number
JP15834492A
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English (en)
Inventor
Teruhiko Bizen
輝彦 備前
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IHI Corp
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明の粒子加速器真空チェンバーの熱電対
取り付け構造は、熱電対21の先端部21aに、螺着用
の穴が形成された端子22が設けられ、前記真空チェン
バー31の外面31aに螺子32が形成され、前記真空
チェンバー31の外面31aに前記熱電対21の端子2
2を螺着してなることを特徴とする。 【効果】 熱電対を真空チェンバーの外面に密着した状
態で容易かつ強固に固定することができ、しかも着脱自
在である。また、前記熱電対のシース部が溶接できない
材質であっても強固に固定することができる。また、熱
電対を外面に密着させることにより、伝熱面積を大きく
採ることができる。また、従来のような取付金具やアル
ミニウム板が不要になるので、狭い場所であっても取り
付けることが可能である。また、溶接作業も不要になる
等の優れた効果もある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シンクロトロン等の粒
子加速器の真空チェンバーの熱電対取り付け構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、超LSIの製造、医療分野におけ
る診断、分子解析、構造解析等様々な分野において、シ
ンクロトロン放射(Synchrotron Orbital Radiatio
n)光(略してSOR光)を用いたSORリソグラフィ
ー技術が有望視されている。このSOR光は、線型加速
装置(ライナック)により光速近くまで加速された電子
ビームを蓄積リング内に入射し、該電子ビームにエネル
ギーを与えながら該電子ビームを加速する間に、該電子
ビームを偏向電磁石で偏向する際に発生するもので、高
いビーム出力を有ししかも指向性が強く高輝度である等
の優れた特徴を有する。そして、超LSI等の半導体工
業においては、この発生したSOR光をビームチャンネ
ルを通して露光装置等の半導体微細加工装置に送り、超
LSIの微細加工用光源として用いる。
【0003】蓄積リングは、アルミニウム製の真空チェ
ンバーをフランジで順次連結して全体をリング状に構成
したもので、前記真空チェンバーの内部を超高真空に保
つために電気ヒータあるいはチェンバーの水路に熱水を
流し加熱脱ガス処理を行う。図4は上記の真空チェンバ
ーの一例を示すもので、二槽式の真空チェンバー1の断
面図である。この真空チェンバー1は、断面楕円状のビ
ームチェンバー2と、断面略矩形状のゲッタポンプチェ
ンバー3と、ビームチェンバー2とゲッタポンプチェン
バー3とを連通するスリット4とから構成されている。
そして、真空チェンバー1の外面1aの所定位置、すな
わちビームチェンバー2、ゲッタポンプチェンバー3及
びスリット4のそれぞれの外面の所定位置にはそれぞれ
外管がステンレススチール製のシース熱電対5,5,…
が設けられている。
【0004】この真空チェンバー1のシース熱電対5の
取り付け構造としては、例えば図5に示すように、真空
チェンバー1の外面1aの所定位置にシース熱電対5を
配設し、このシース熱電対5の所定の位置に断面略Ω状
のアルミニウム板からなる取付金具6を嵌め込み該取付
金具6を外面1aの所定位置に溶接(またはロウ付け)
7する構造、あるいは図6に示すようにシース熱電対5
の先端部5aに溶接時の発熱を散逸させるための金属
板、例えばアルミニウム板8を溶接(またはロウ付け)
9し、該アルミニウム板8を外面1aの所定位置に溶接
(またはロウ付け)10する構造等が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シース熱電対5の取り付け構造においては下記に挙げる
ような問題点があった。例えば、取付金具6を用いた構
造においては、シース熱電対5に取付金具6を嵌め込ん
だ後に該取付金具6を外面1aに溶接7するために、こ
の真空チェンバー1に溶接7に起因する歪が発生する虞
があった。また、シース熱電対5と真空チェンバー1の
密着性が悪く、伝熱面積を大きく採ることができないと
いう問題点があった。また、溶接作業に長時間を要し作
業効率が低下するという問題点もあった。
【0006】また、アルミニウム板8を用いた構造にお
いては、シース熱電対5にアルミニウム板8を溶接(ま
たはロウ付け)9した後に、該アルミニウム板8を外面
1aの所定位置に溶接10するために、この真空チェン
バー1に溶接10に起因する歪が発生する虞があった。
また、溶接時の発熱を散逸させるためにこれ以上アルミ
ニウム板8を小さくすることができないという問題点が
あった。また、溶接作業に長時間を要し作業効率が低下
するという問題点もあった。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、従来の問題点を解決することのできる粒子
加速器真空チェンバーの熱電対取り付け構造を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様な粒子加速器真空チェンバーの熱電
対取り付け構造を採用した。すなわち、熱電対の先端部
に、螺着用の穴が形成された端子が設けられ、前記真空
チェンバーの外面に螺子が形成され、前記真空チェンバ
ーの外面に前記熱電対の端子を螺着してなることを特徴
としている。
【0009】
【作用】本発明の粒子加速器真空チェンバーの熱電対取
り付け構造では、真空チェンバーの外面の螺子に熱電対
の端子の螺着用の穴を合わせ、この穴に螺子を挿入し螺
着する。これにより、熱電対は真空チェンバーの外面に
密着した状態で固定され、しかも着脱自在である。
【0010】
【実施例】図1は、本発明のシンクロトロン(粒子加速
器)真空チェンバーのシース熱電対取り付け構造の一実
施例を示す斜視図であり、図2は本発明に係るシース熱
電対を示す平面図である。この熱電対取り付け構造は、
シース熱電対21の端子22が真空チェンバー31の外
周面31aに雄螺子23により螺着されたものである。
シース熱電対21は、図2に示すように、従来のシース
熱電対5の先端部5aに端子22が溶接またはロウ付け
されている。そして、この端子22は、熱伝導性の良好
な金属板、例えばアルミニウム板からなるもので、螺着
用の穴24が形成されている。また、真空チェンバー3
1の外周面31aのシース熱電対21を取り付けるべき
位置には、雄螺子23を螺着するための螺子32が形成
されている。
【0011】シース熱電対21の端子22を真空チェン
バー31の外周面31aに取り付けるには、真空チェン
バー31の外周面31aの螺子32にシース熱電対21
の螺着用の穴24を合わせ、この穴24に雄螺子23を
挿入し該雄螺子23を外周面31aの螺子32に螺着す
る。これにより、シース熱電対21は真空チェンバー3
1の外周面31aに密着した状態で固定され、しかも着
脱自在である。
【0012】本実施例の真空チェンバー31のシース熱
電対21取り付け構造によれば、シース熱電対21の端
子22を真空チェンバー31の外周面31aに雄螺子2
3により螺着してなることとしたので、シース熱電対2
1を真空チェンバー31の外周面31aに密着した状態
で容易かつ強固に固定することができ、しかも着脱自在
である。また、前記シース熱電対21のシース部が溶接
できない材質であっても強固に固定することができる。
【0013】また、シース熱電対21を外周面31aに
密着させることにより、伝熱面積を大きく採ることがで
きる。また、従来のような取付金具6やアルミニウム板
8が不要になり、狭い場所であっても取り付けることが
可能である。また、溶接作業も不要になる等の優れた効
果もある。
【0014】図3は、前記シース熱電対21の変形実施
例であるシース熱電対41を示す平面図である。このシ
ース熱電対41は、上記実施例のシース熱電対21の端
子22を略リング状の端子42に置き換えたもので、当
該端子42はシース熱電対5の先端部5aに圧着または
ロウ付けされたものである。
【0015】このシース熱電対41においても、上記実
施例のシース熱電対21と全く同様の作用・効果を奏す
ることができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の粒子加速器
真空チェンバーの熱電対取り付け構造によれば、熱電対
の先端部に、螺着用の穴が形成された端子が設けられ、
前記真空チェンバーの外面に螺子が形成され、前記真空
チェンバーの外面に前記熱電対の端子を螺着してなるこ
ととしたので、熱電対を真空チェンバーの外面に密着し
た状態で容易かつ強固に固定することができ、しかも着
脱自在である。また、前記熱電対のシース部が溶接でき
ない材質であっても強固に固定することができる。
【0017】また、熱電対を外面に密着させることによ
り、伝熱面積を大きく採ることができる。また、従来の
ような取付金具やアルミニウム板が不要になるので、狭
い場所であっても取り付けることが可能である。また、
溶接作業も不要になる等の優れた効果もある。
【0018】以上のように、熱電対を、シースの材質が
限定されることもなく真空チェンバーの外面に密着した
状態で容易かつ強固しかも着脱自在に固定することがで
きる粒子加速器真空チェンバーの熱電対取り付け構造を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粒子加速器真空チェンバーの熱電対取
り付け構造の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の熱電対の一実施例を示す平面図であ
る。
【図3】本発明の熱電対の変形実施例を示す平面図であ
る。
【図4】従来の粒子加速器の真空チェンバーを示す断面
図である。
【図5】従来の粒子加速器真空チェンバーの熱電対取り
付け構造を示す斜視図である。
【図6】従来の粒子加速器真空チェンバーの熱電対取り
付け構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
21 シース熱電対 22 端子 23 雄螺子 24 螺着用の穴 31 真空チェンバー 31a 外周面 32 螺子 5 シース熱電対 5a 先端部 41 シース熱電対 42 端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子加速器の真空チェンバーに熱電対を
    取り付ける構造であって、 熱電対の先端部に、螺着用の穴が形成された端子が設け
    られ、 前記真空チェンバーの外面に螺子が形成され、 前記真空チェンバーの外面に前記熱電対の端子を螺着し
    てなることを特徴とする粒子加速器真空チェンバーの熱
    電対取り付け構造。
JP15834492A 1992-06-17 1992-06-17 粒子加速器真空チェンバーの熱電対取り付け構造 Withdrawn JPH065392A (ja)

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JP15834492A JPH065392A (ja) 1992-06-17 1992-06-17 粒子加速器真空チェンバーの熱電対取り付け構造

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JP15834492A Withdrawn JPH065392A (ja) 1992-06-17 1992-06-17 粒子加速器真空チェンバーの熱電対取り付け構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018174298A1 (ja) * 2017-03-24 2018-09-27 京セラ株式会社 電磁場制御用部材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Effective date: 19990831