JPH0653838A - オーディオ信号高能率符号化装置 - Google Patents

オーディオ信号高能率符号化装置

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JPH0653838A
JPH0653838A JP20484892A JP20484892A JPH0653838A JP H0653838 A JPH0653838 A JP H0653838A JP 20484892 A JP20484892 A JP 20484892A JP 20484892 A JP20484892 A JP 20484892A JP H0653838 A JPH0653838 A JP H0653838A
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JP
Japan
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signal
band
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partial
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Application number
JP20484892A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Nagai
清隆 永井
Koji Nakajima
康志 中嶋
Shoichi Iwasaki
昌一 岩崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最低可聴周波数以下の不要な情報を除去する
ための高域通過フィルタの演算量を削減し、小形、低消
費電力で圧縮効率の高いオーディオ信号高能率符号化装
置を提供する。 【構成】 帯域分割手段1はオーディオ信号を複数の部
分帯域に分割し、部分帯域信号を出力する。間引き手段
2は各部分帯域毎に前記部分帯域信号を間引いて間引き
信号を出力する。高域通過フィルタ3は最低周波数の部
分帯域の前記間引き信号から低域周波数成分を除去し、
高域通過信号を出力する。直交変換手段4は高域通過信
号と間引き信号とを直交変換して変換係数を出力する。
そして、圧縮符号化手段5は変換係数を圧縮符号化して
符号化信号を出力する。これにより、演算量を削減し、
圧縮効率の高いオーディオ信号高能率符号化装置を実現
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープ,ディスク等の
記録,再生系や、通信,放送等の伝送系に用いられるオ
ーディオ信号高能率符号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオ信号高能率符号化装置
は、高品位オーディオ信号の高能率符号化を実現する手
段として注目を集めている。
【0003】以下に、従来のオーディオ信号高能率符号
化装置について説明する。図3は従来のオーディオ信号
高能率符号化装置のブロック図を示すものである。図3
において、31は高域通過フィルタ、32は帯域分割手
段、33は間引き手段、34は直交変換手段、35は圧
縮符号化手段である。帯域分割手段32はM個(ただ
し、Mは部分帯域分割数)の帯域通過フィルタ36
(1)〜36(M)から成り、間引き手段33はM個の
間引き器37(1)〜37(M)から成り、直交変換手
段34はM個の直交変換器38(1)〜38(M)から
成る。
【0004】以上のように構成されたオーディオ信号高
能率符号化装置について、以下その動作について説明す
る。
【0005】まず、高域通過フィルタ31は、入力され
たディジタルオーディオ信号から最低可聴周波数以下の
低域周波数成分を除去し、高域通過信号を出力する。高
域通過フィルタ31は、巡回形もしくは非巡回形のディ
ジタルフィルタである。人間の最低可聴周波数は15H
zから20Hzであり、したがって、高域通過フィルタ
31の遮断周波数は通常2Hzから10Hzに設定され
る。高域通過フィルタ31を設けることにより人間の耳
には聞こえない不要な低域周波数成分に対する情報量を
削減し、オーディオ信号高能率符号化装置における圧縮
効率を改善する。
【0006】帯域分割手段32は、前記高域通過信号を
帯域通過フィルタ36(1)〜36(M)によりM個の
部分帯域に分割し、部分帯域信号を出力する。Mの値
は、ディジタルオーディオ信号のサンプリング周波数が
32kHzから48kHzの場合、例えば4から32に
設定される。
【0007】次に、間引き手段33は、間引き器37
(1)〜37(M)により、各部分帯域毎に前記部分帯
域信号を間引き、間引き信号を出力する。
【0008】帯域分割手段32と間引き手段33は、通
常演算量を削減するため同時に実現し、例えばケイ・ブ
ランデンブルグ(K.Brandenburg)等によ
り1990年3月にモントローで開催された第88回エ
イ・イー・エス・コンベンション(88th AES
CONVENTION,Montreux)で発表され
た「第2世代オーディオ知覚符号化:ハイブリッド符号
化器」(SecondGeneration Perc
eptual Audio Coding:The H
ybrid Coder)に示されているクオドラチャ
・ミラー・フィルタ・バンク(Quadrature
Mirror Filter Bank)によって構成
する。
【0009】直交変換手段34は、直交変換器38
(1)〜38(M)により、各部分帯域毎に前記間引き
信号を直交変換し、変換係数を出力する。直交変換とし
ては例えば前記文献に記載されているDFTや変形DC
Tを用いる。直交変換して周波数領域の係数に変換する
ことにより周波数分解能を向上させ、人間の耳の信号分
析特性を表わす臨界帯域に近づけることができる。直交
変換のポイント数は部分帯域分割数と関係するが、例え
ば16から256に設定される。臨界帯域では低域周波
数の周波数分解能が高域周波数のそれと比較して高いの
で、例えば前記文献に記載されているように低域周波数
の直交変換のポイント数を高域周波数のそれと比較して
大きくし、周波数分解能を上げる構成をとる。
【0010】圧縮符号化手段35は、心理音響規則に基
づいて人間の耳には聞こえない不要な周波数の変換係数
に対する情報量を削減し、圧縮符号化して符号化信号を
出力する。圧縮符号化手段35は、例えば前記文献に記
載されている圧縮符号化手段によって構成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
例の構成では、高域通過フィルタのサンプリング周波数
が32kHzから48kHzと高く、単位時間当りの演
算量が多いという問題点があり、また、高域通過フィル
タの遮断周波数が2Hzから10Hzと小さく、高域通
過フィルタを巡回形フィルタで実現する場合には、高い
演算精度が必要であり、また非巡回形フィルタで実現す
る場合には、フィルタの次数が高くなるという問題点を
有していた。
【0012】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、演算量を減らすことにより、小形、低消費電力で圧
縮効率の高いオーディオ信号高能率符号化装置を提供す
ることを目的とする。また、部分帯域間での遅延特性を
一定とすることにより、遅延による波形歪の発生しない
高音質のオーディオ信号高能率符号化装置を提供するこ
とを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のオーディオ信号高能率符号化装置は、オーデ
ィオ信号を複数の部分帯域に分割し、部分帯域信号を出
力する帯域分割手段と、各部分帯域毎に前記部分帯域信
号を間引いて間引き信号を出力する間引き手段と、最低
周波数の部分帯域の前記間引き信号から低域周波数成分
を除去し、高域通過信号を出力する高域通過フィルタ
と、最低周波数の部分帯域の前記高域通過信号と最低周
波数の部分帯域以外の前記間引き信号とを直交変換して
変換係数を出力する直交変換手段と、前記変換係数を圧
縮符号化して符号化信号を出力する圧縮符号化手段とを
備えたものである。
【0014】また、本発明のオーディオ信号高能率符号
化装置は、オーディオ信号を複数の部分帯域に分割し、
部分帯域信号を出力する帯域分割手段と、各部分帯域毎
に前記部分帯域信号を間引いて間引き信号を出力する間
引き手段と、最低周波数の部分帯域の前記間引き信号か
ら低域周波数成分を除去し、高域通過信号を出力する高
域通過フィルタと、最低周波数の部分帯域以外の各部分
帯域毎に前記間引き信号を高域通過フィルタの遅延時間
と等しい時間遅延し、遅延信号を出力する遅延手段と、
最低周波数の部分帯域の前記高域通過信号と最低周波数
の部分帯域以外の前記遅延信号とを直交変換して変換係
数を出力する直交変換手段と、前記変換係数を圧縮符号
化して符号化信号を出力する圧縮符号化手段とを備えた
ものである。
【0015】
【作用】本発明は上記した構成により、間引きをした後
の信号に対して高域通過フィルタ処理を行うので、高域
通過フィルタのサンプリング周波数は最低周波数の部分
帯域の間引き信号のサンプリング周波数となり、間引き
前のサンプリング周波数に対する間引き後のサンプリン
グ周波数の比に比例して高域通過フィルタの単位時間当
りの演算量を削減することができる。また、高域通過フ
ィルタのサンプリング周波数に対する遮断周波数の比が
大きくなるので、高域通過フィルタを巡回形フィルタで
実現する場合には、低い演算精度でも安定なフィルタが
実現でき、非巡回形フィルタで実現する場合には、フィ
ルタの次数を低くすることができる。また、遅延手段を
用いて最低周波数の部分帯域以外の間引き信号を最低周
波数の部分帯域の高域通過フィルタの遅延時間と等しい
時間遅延させることにより、すべての部分帯域間の遅延
特性が一定となり、遅延による波形歪の発生を防止する
ことができる。このような最低可聴周波数以下の不要な
情報を除去した信号を圧縮符号化することにより圧縮効
率が向上したオーディオ信号高能率符号化装置を小形、
低消費電力で実現することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0017】図1は本発明の第1の実施例におけるオー
ディオ信号高能率符号化装置のブロック図を示すもので
ある。図1において、1は帯域分割手段、2は間引き手
段、3は高域通過フィルタ、4は直交変換手段、5は圧
縮符号化手段である。帯域分割手段1はM個(ただし、
Mは部分帯域分割数)の帯域通過フィルタ6(1)〜6
(M)から成り、間引き手段2はM個の間引き器7
(1)〜7(M)から成り、直交変換手段4はM個の直
交変換器8(1)〜8(M)から成る。圧縮符号化手段
5は臨界帯域分割器9とそれぞれN個(ただし、Nは臨
界帯域分割数)の正規化器10(1)〜10(N),最
大値検出器11(1)〜11(N),量子化器12
(1)〜12(N)とビット割り当て器13,多重化器
14とから成る。
【0018】以上のように構成された第1の実施例のオ
ーディオ信号高能率符号化装置について、以下その動作
について説明する。
【0019】まず、帯域分割手段1は、入力ディジタル
オーディオ信号を帯域通過フィルタ6(1)〜6(M)
により、M個の部分帯域に分割し、部分帯域信号を出力
する。本実施例では、部分帯域分割数Mの値は32であ
る。ここで()の中の番号は低い周波数の部分帯域から
順に番号をつける。すなわち(1)が最低周波数の、ま
た(M)が最高周波数の部分帯域を表わす。以下の()
の中の番号も同様である。本実施例では、入力ディジタ
ルオーディオ信号のサンプリング周波数の1/2の周波
数帯域をM個の等帯域幅の部分帯域に分割する。
【0020】次に、間引き手段2は、間引き器7(1)
〜7(M)により、各部分帯域毎に部分帯域信号を1/
Mに間引き、間引き信号を出力する。したがって、間引
き信号のサンプリング周波数は入力ディジタルオーディ
オ信号のサンプリング周波数の1/Mである。
【0021】帯域分割手段1と間引き手段2は、クオド
ラチャ・ミラー・フィルタ・バンクによって実現する。
【0022】高域通過フィルタ3は、最低周波数の部分
帯域の間引き器7(1)から出力された間引き信号から
最低可聴周波数以下の低域周波数成分を除去し、高域通
過信号を出力する。このように本実施例では、間引きに
よってサンプリング周波数が1/Mに低減した信号に対
して高域通過フィルタ処理を行うので単位時間当りの演
算量が従来例の1/Mでよい。したがって、本実施例で
は最低可聴周波数以下の不要な情報を取り除く処理に必
要な単位時間当りの演算量を大きく削減することができ
る。高域通過フィルタ3は、巡回形もしくは非巡回形の
ディジタルフィルタで実現する。高域通過フィルタ3の
サンプリング周波数に対する遮断周波数の比が従来例の
M倍となるので、巡回形フィルタで実現する場合には、
低い演算精度でも安定なフィルタが実現でき、非巡回形
フィルタで実現する場合には、従来例の1/Mの次数で
従来例と同じ特性を得ることができる。高域通過フィル
タ3の通過域の遅延時間はそのサンプリング周期より十
分小さいことが好ましい。
【0023】直交変換手段4は、直交変換器8(1)〜
8(M)により、最低周波数の部分帯域の前記高域通過
信号と最低周波数の部分帯域以外の前記間引き信号とを
各部分帯域毎に直交変換して変換係数を出力する。本実
施例では、直交変換として50%オーバーラップの32
ポイントの変形DCTを用いる。
【0024】圧縮符号化手段5は、直交変換手段4から
の変換係数を入力として、心理音響規則に基づいて人間
の耳には聞こえない不要な変換係数に対する情報量を削
減し、圧縮符号化して符号化信号を出力する。
【0025】以下、圧縮符号化手段5の動作についてさ
らに詳細に説明する。直交変換手段4から出力された変
換係数は臨界帯域分割器9で臨界帯域に分割される。本
実施例では、臨界帯域分割数Nの値は25である。(表
1)に臨界帯域分割時の下限周波数及び上限周波数を示
す。(表1)で下限周波数以上で上限周波数未満の周波
数の変換係数は同一の臨界帯域のグループに分類され
る。
【0026】
【表1】
【0027】臨界帯域分割器9により臨界帯域に分割さ
れた変換係数は、各臨界帯域毎にそれぞれ正規化器10
(1)〜10(N)と、最大値検出器11(1)〜11
(N)と、ビット割り当て器13とに入力される。
【0028】各臨界帯域毎に最大値検出器11(1)〜
11(N)は一定の時間の変換係数の絶対値の最大を検
出し、最大値情報として出力し、正規化器10(1)〜
10(N)と多重化器14に送る。
【0029】正規化器10(1)〜10(N)は、各臨
界帯域毎に最大値検出器11(1)〜11(N)から送
られてくる最大値情報に基づいて入力変換係数を正規化
して、正規化変換係数を量子化器12(1)〜12
(N)へ送る。
【0030】ビット割り当て器13は入力された各臨界
帯域の変換係数を用いて、人間の耳には聞こえない不要
な臨界帯域の変換係数に対する情報量を削減する。人間
の聴覚の周波数に対する最低可聴限レベル特性やレベル
の強い信号が弱い信号をマスクするマスキング特性等を
用いて各臨界帯域の変換係数に割り当てる量子化ビット
数を決定し、ビット割り当て情報として量子化器12
(1)〜12(N)と多重化器14へ送る。
【0031】量子化器12(1)〜12(N)は、各臨
界帯域毎にビット割り当て器13から送られてくるビッ
ト割り当て情報に基づいて、正規化器10(1)〜10
(N)から送られてくる正規化変換係数を量子化して、
量子化変換係数を多重化器14へ送る。
【0032】多重化器14は、ビット割り当て器13か
ら送られてくる各臨界帯域のビット割り当て情報と、最
大値検出器11(1)〜11(N)から送られてくる各
臨界帯域の最大値情報と、量子化器12(1)〜12
(N)から送られてくる各臨界帯域の量子化変換係数と
を多重化して符号化信号として出力する。
【0033】以上のように第1の実施例によれば、オー
ディオ信号を複数の部分帯域に分割し、部分帯域信号を
出力する帯域分割手段(1)と、各部分帯域毎に前記部
分帯域信号を間引いて間引き信号を出力する間引き手段
(2)と、最低周波数の部分帯域の前記間引き信号から
低域周波数成分を除去し、高域通過信号を出力する高域
通過フィルタ(3)と、最低周波数の部分帯域の前記高
域通過信号と最低周波数の部分帯域以外の前記間引き信
号とを直交変換して変換係数を出力する直交変換手段
(4)と、前記変換係数を圧縮符号化して符号化信号を
出力する圧縮符号化手段(5)とを設けることにより、
間引きをした後の最低周波数の部分帯域の信号に対して
高域通過フィルタ処理を行うので、高域通過フィルタの
サンプリング周波数は最低周波数の部分帯域の間引き信
号のサンプリング周波数となり、間引き前のサンプリン
グ周波数に対する間引き後のサンプリング周波数の比に
比例して高域通過フィルタの単位時間当りの演算量を削
減することができる。
【0034】また、高域通過フィルタのサンプリング周
波数に対する遮断周波数の比が大きくなるので、高域通
過フィルタを巡回形フィルタで実現する場合には、低い
演算精度でも安定なフィルタを実現でき、非巡回形フィ
ルタで実現する場合には、フィルタの次数を低くするこ
とができる。したがって、最低可聴周波数以下の不要な
情報を除去するための高域通過フィルタを小型、低消費
電力で実現することができる。以上のようにして最低可
聴周波数以下の不要な情報を除去した部分帯域の信号を
圧縮符号化することにより圧縮効率を向上することがで
きる。
【0035】図2は本発明の第2の実施例におけるオー
ディオ信号高能率符号化装置のブロック図を示すもので
ある。図2において、1は帯域分割手段、2は間引き手
段、3は高域通過フィルタ、4は直交変換手段、5は圧
縮符号化手段、15は遅延手段である。第2の実施例は
第1の実施例の構成に、最低周波数以外の部分帯域に対
して間引き手段2と直交変換手段4との間に遅延手段1
5を挿入した構成である。帯域分割手段1はM個(ただ
し、Mは部分帯域分割数)の帯域通過フィルタ6(1)
〜6(M)から成り、間引き手段2はM個の間引き器7
(1)〜7(M)から成り、遅延手段15はM−1個の
遅延器16(2)〜16(M)から成り、直交変換手段
4はM個の直交変換器8(1)〜8(M)から成る。圧
縮符号化手段5は臨界帯域分割器9とそれぞれN個(た
だし、Nは臨界帯域分割数)の正規化器10(1)〜1
0(N),最大値検出器11(1)〜11(N),量子
化器12(1)〜12(N)とビット割り当て器13,
多重化器14とから成る。
【0036】以上のように構成された第2の実施例のオ
ーディオ信号高能率符号化装置について、以下その動作
について説明する。
【0037】第2の実施例の帯域分割手段1、間引き手
段2、高域通過フィルタ3、直交変換手段4、圧縮符号
化手段5については、その動作は第1の実施例と同一で
あり、説明を簡略に行う。
【0038】まず、帯域分割手段1は、入力ディジタル
オーディオ信号を帯域通過フィルタ6(1)〜6(M)
により、M個の部分帯域に分割し、部分帯域信号を出力
する。本実施例では、部分帯域分割数Mの値は32であ
り、入力ディジタルオーディオ信号のサンプリング周波
数の1/2の周波数帯域をM個の等帯域幅の部分帯域に
分割する。
【0039】次に、間引き手段2は、間引き器7(1)
〜7(M)により、各部分帯域毎に部分帯域信号を1/
Mに間引き、間引き信号を出力する。したがって間引き
信号のサンプリング周波数は入力ディジタルオーディオ
信号のサンプリング周波数の1/Mである。
【0040】高域通過フィルタ3は、最低周波数の部分
帯域の間引き器7(1)から出力された間引き信号から
最低可聴周波数以下の低域周波数成分を除去し、高域通
過信号を出力する。このように、間引きによってサンプ
リング周波数が1/Mに低減した信号に対して高域通過
フィルタ処理を行なうので単位時間当りの演算量が従来
例の1/Mでよい。したがって本実施例では最低可聴周
波数以下の不要な情報を取り除く処理に必要な単位時間
当りの演算量を大きく削減することができる。高域通過
フィルタ3は、巡回形もしくは非巡回形のディジタルフ
ィルタで実現するが、遅延特性を重視する場合には、遅
延特性が一定な直線位相の非巡回形のディジタルフィル
タで実現することが好ましい。高域通過フィルタ3のサ
ンプリング周波数に対する遮断周波数の比が従来例のM
倍となるので、巡回形フィルタで実現する場合には、低
い演算精度でも安定なフィルタが実現でき、非巡回形フ
ィルタで実現する場合には、従来例の1/Mの次数で従
来例と同じ特性を得ることができる。
【0041】遅延手段15は、遅延器16(2)〜16
(M)により、最低周波数の部分帯域以外の部分帯域毎
に間引き信号を高域通過フィルタ3と等しい時間遅延
し、遅延信号を出力する。したがって、高域通過フィル
タ3からの高域通過信号と遅延手段15からの遅延信号
の遅延時間は同一となり、遅延特性による波形歪の発生
を防止することができる。
【0042】直交変換手段4は、直交変換器8(1)〜
8(M)により、最低周波数の部分帯域の前記高域通過
信号と最低周波数の部分帯域以外の前記遅延信号とを各
部分帯域毎に直交変換して変換係数を出力する。本実施
例では、直交変換として50%オーバーラップの32ポ
イントの変形DCTを用いる。
【0043】圧縮符号化手段5は、直交変換手段4から
の変換係数を入力として、心理音響規則に基づいて人間
の耳には聞こえない不要な変換係数に対する情報量を削
減し、圧縮符号化して符号化信号を出力する。圧縮符号
化手段5を構成する臨界帯域分割器9,正規化器10
(1)〜10(N),最大値検出器11(1)〜11
(N),量子化器12(1)〜12(N),ビット割り
当て器13,多重化器14の動作は第1の実施例と同一
であり、説明を省略する。
【0044】以上のように第2の実施例によれば、オー
ディオ信号を複数の部分帯域に分割し、部分帯域信号を
出力する帯域分割手段(1)と、各部分帯域毎に前記部
分帯域信号を間引いて間引き信号を出力する間引き手段
(2)と、最低周波数の部分帯域の前記間引き信号から
低域周波数成分を除去し、高域通過信号を出力する高域
通過フィルタ(3)と、最低周波数の部分帯域以外の各
部分帯域毎に前記間引き信号を高域通過フィルタの遅延
時間と等しい時間遅延し、遅延信号を出力する遅延手段
(15)と、最低周波数の部分帯域の前記高域通過信号
と最低周波数の部分帯域以外の前記遅延信号とを直交変
換して変換係数を出力する直交変換手段(4)と、前記
変換係数を圧縮符号化して符号化信号を出力する圧縮符
号化手段(5)とを設けることにより、間引きをした後
の最低周波数の部分帯域の信号に対して高域通過フィル
タ処理を行うので、高域通過フィルタのサンプリング周
波数は最低周波数の部分帯域の間引き信号のサンプリン
グ周波数となり、間引き前のサンプリング周波数に対す
る間引き後のサンプリング周波数の比に比例して高域通
過フィルタの単位時間当りの演算量を削減することがで
きる。また高域通過フィルタのサンプリング周波数に対
する遮断周波数の比が大きくなるので、高域通過フィル
タを巡回形フィルタで実現する場合には、低い演算精度
でも安定なフィルタが実現でき、非巡回形フィルタで実
現する場合には、フィルタの次数を低くすることができ
る。また、各部分帯域間での遅延特性が一定となるの
で、遅延による波形歪の発生を防止することができる。
したがって、最低可聴周波数以下の不要な情報を除去す
るための高域通過フィルタを小型、低消費電力で実現す
ることができ、圧縮効率の高いオーディオ信号高能率符
号化装置を提供することができる。
【0045】なお、第1及び第2の実施例では、入力デ
ィジタルオーディオ信号を等帯域幅に分割する場合につ
いて述べたが、不等帯域幅で分割してもよい。
【0046】また、第1及び第2の実施例では、部分帯
域に対して直交変換のポイント数が一定の場合について
述べたが、低域周波数の周波数分解能が高域周波数のそ
れより高くなるようにポイント数を変化させてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明のオーディオ信号高
能率符号化装置は、間引きをした後の最低周波数の部分
帯域の信号に対して高域通過フィルタ処理を行うので、
最低可聴周波数以下の不要な情報を除去するための高域
通過フィルタの演算量を削減し、小形、低消費電力で圧
縮効率の高いオーディオ信号高能率符号化装置を提供す
ることができる。さらに、部分帯域間での遅延特性を一
定にすることによって遅延による波形歪の発生しない高
音質のオーディオ信号高能率符号化装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるオーディオ信号
高能率符号化装置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施例におけるオーディオ信号
高能率符号化装置の構成を示すブロック図
【図3】従来例におけるオーディオ信号高能率符号化装
置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 帯域分割手段 2 間引き手段 3 高域通過フィルタ 4 直交変換手段 5 圧縮符号化手段 6(1)〜6(M) 帯域通過フィルタ 7(1)〜7(M) 間引き器 8(1)〜8(M) 直交変換器 9 臨界帯域分割器 10(1)〜10(N) 正規化器 11(1)〜11(N) 最大値検出器 12(1)〜12(N) 量子化器 13 ビット割り当て器 14 多重化器 15 遅延手段 16(2)〜16(M) 遅延器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オーディオ信号を複数の部分帯域に分割
    し、部分帯域信号を出力する帯域分割手段と、 各部分帯域毎に前記部分帯域信号を間引いて間引き信号
    を出力する間引き手段と、 最低周波数の部分帯域の前記間引き信号から低域周波数
    成分を除去し、高域通過信号を出力する高域通過フィル
    タと、 最低周波数の部分帯域の前記高域通過信号と最低周波数
    の部分帯域以外の前記間引き信号とを直交変換して変換
    係数を出力する直交変換手段と、 前記変換係数を圧縮符号化して符号化信号を出力する圧
    縮符号化手段とを有することを特徴とするオーディオ信
    号高能率符号化装置。
  2. 【請求項2】オーディオ信号を複数の部分帯域に分割
    し、部分帯域信号を出力する帯域分割手段と、 各部分帯域毎に前記部分帯域信号を間引いて間引き信号
    を出力する間引き手段と、 最低周波数の部分帯域の前記間引き信号から低域周波数
    成分を除去し、高域通過信号を出力する高域通過フィル
    タと、 最低周波数の部分帯域以外の各部分帯域毎に前記間引き
    信号を高域通過フィルタの遅延時間と等しい時間遅延
    し、遅延信号を出力する遅延手段と、 最低周波数の部分帯域の前記高域通過信号と最低周波数
    の部分帯域以外の前記遅延信号とを直交変換して変換係
    数を出力する直交変換手段と、 前記変換係数を圧縮符号化して符号化信号を出力する圧
    縮符号化手段とを有することを特徴とするオーディオ信
    号高能率符号化装置。
  3. 【請求項3】高域通過フィルタが直線位相の非巡回型フ
    ィルタであることを特徴とする請求項2記載のオーディ
    オ信号高能率符号化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020197737A1 (en) * 2019-03-22 2020-10-01 Clear Peaks LLC Systems, devices, and methods for synchronizing audio
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