JPH0652490U - 練肉製品製造用ノズル - Google Patents
練肉製品製造用ノズルInfo
- Publication number
- JPH0652490U JPH0652490U JP087822U JP8782292U JPH0652490U JP H0652490 U JPH0652490 U JP H0652490U JP 087822 U JP087822 U JP 087822U JP 8782292 U JP8782292 U JP 8782292U JP H0652490 U JPH0652490 U JP H0652490U
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- JP
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- meat
- collagen
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- Basic Packing Technique (AREA)
- Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)
- Supply Of Fluid Materials To The Packaging Location (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 押出機10から押出される練肉の成形ノズル
11の先端部外周面が、コラーゲン吐出用環状間隙に囲
まれた位置から吐出方向へ滑らかな曲面を伴って吐出口
12先端乃至その近傍まで先細となるように延びてい
る。 【効果】 ノズルから吐出される練肉と環状間隙から吐
出されるコラーゲンとの間に空気が侵入するのを防止す
ることができる。
11の先端部外周面が、コラーゲン吐出用環状間隙に囲
まれた位置から吐出方向へ滑らかな曲面を伴って吐出口
12先端乃至その近傍まで先細となるように延びてい
る。 【効果】 ノズルから吐出される練肉と環状間隙から吐
出されるコラーゲンとの間に空気が侵入するのを防止す
ることができる。
Description
【0001】
本考案は、コラーゲンで被覆された練肉食品を製造するためのノズルに関する 。
【0002】
コラーゲンで被覆された練肉食品の製造方法として、押出機から押出された練 肉を液状コラーゲンで被覆し、コラーゲンの膨潤を防止すべく塩水中に浸漬して 搬送しつつ、所定長さに切断した後、練肉を加熱乾燥させ、さらに加熱してコラ ーゲンをたんぱく変性させてケーシングとする方法が知られている。この方法に おいては、押出機の吐出口を囲繞してコラーゲン吐出用の環状間隙が形成され、 押出された直後の練肉に液状コラーゲンが被覆されて行く。しかしながら、従来 の方法においては、吐出口として円形断面のもののみが用いられ、得られる練肉 食品も断面円形のもののみであった。近時は、食生活の多様化に伴い、練肉食品 においても、練肉材料の多様化に加えて、形状にも種々のものが望まれるに至っ た。これに対処すべく、押出機からの押出物を塩水中、或いは乾燥室中で押え付 けて変形させることもできるが、押圧力によりケーシング端部が開いて練肉材料 が出てしまう畏れがある他、塩水中での押圧では網状搬送面の網目が押出物につ き、乾燥室中での押付けでは、コラーゲンの変性による収縮が開始されているた め、押圧力解除後の戻りが大きく所望の形状が得られ難いという問題があった。
【0003】 さらにはノズル断面形状が円形であることから上記方法によっても楕円、四角 形等の単純な形状のものにしか成形することができないといった問題があった。 これら上記の問題点を解決するために、ノズルの吐出口の形状を練肉の異形断面 形成に必要な形状とし、ノズルからの吐出時に所定の断面形状を得ることが考え られる。しかし、このノズルを用いた場合は、コラーゲンの吐出口が円環状のス リットであるのに対し、ノズル吐出口が異形断面であるので、吐出される練肉と コラーゲンとの間に隙間が生じ、この隙間から空気が侵入して製品内に残ること となり、商品価値を下げる原因となった。コラーゲンの吐出口をノズル吐出口に 合わせれば、この問題に対処し得るが、細いスリットを正確にノズル吐出口に合 わせる加工は困難であり、またノズル吐出口の形状が変わるごとにコラーゲンの 吐出部分も変える必要があり、現実的ではなかった。
【0004】
本考案は、これらの従来技術の問題点を解決し、練肉とコラーゲンのケーシン グとの間への空気の侵入を防止でき、しかもノズル部製造上の問題を伴うことな く、多様な異形断面形状の練肉食品が製造できるノズルを提供することを目的と する。
【0005】
本考案の前記目的は、押出機から押出される練肉を、周囲の環状間隙から吐出 される液状コラーゲンの被覆を伴って、異形断面形状に成形するノズルであって 、該ノズルの吐出口は、該ノズル軸線方向における前記環状間隙に開口端と略同 じ位置にある吐出開始位置において、練肉の異形断面形成に必要な断面形状を有 し、該位置から吐出側へ直線状に延びており、ノズル外周面は、前記吐出開始位 置において前記環状間隙に沿う形状を有し、吐出方向へ滑らかな曲線を伴ってノ ズル吐出口先端乃至その近傍まで先細となるように延びていることを特徴とする 練肉製品製造用ノズルにより達成される。
【0006】
以下、本考案の実施例につき添付図面を参照しつつ説明する。図1は、コラー ゲンで被覆された練肉食品の製造工程の1例を示している。この製造工程の基本 的な構成は、従来のものと同じである。並置された2つの押出機10の吐出口か ら、ブラインコンベア30が下方へ傾斜して延び、その前方にはクリンパ40が 配置されている。練肉は、図外供給装置から押出機10に供給され、該押出機か ら吐出される際にコラーゲンの被膜が付与される。ブラインコンベア30は、塩 水によりコラーゲンの膨潤を防止するために、押出物を矢印Aの方向に送りつつ 塩水槽に浸漬させる。ブラインコンベア30を通過した押出物は、クリンパ40 に導入され、ここで所定寸法に切断される。切断された押出物は、さらに塩水に よりコラーゲンの膨潤を防止されつつ、相互の接触を防止された状態で、コンベ ア50により矢印Bの方向に搬送される。その後は、図外のドライタワーで、加 熱空気により押出物を乾燥させる。さらに押出物は、クッカーに送られ、ここで の加熱により、コラーゲンがたんぱく変性され、必要強度のケーシングを有した 練肉食品が得られる。
【0007】 図2は、押出機10のノズル部の縦断面図である。押出機の中心軸線に沿って ノズル11が延び、その外側に順次、内部部材14、外部部材18が同心状に配 置されている。ノズル11の先端部は吐出口12となり、後端部は練肉圧送部( 図示せず)に接続されている。吐出口12の外周面は、内部部材14の囲繞部1 5に囲まれており、該囲繞部15と外部部材18との間には、コラーゲン吐出用 の環状間隙16が形成されている。ノズル11を囲む内部部材14は、ベアリン グ(図示せず)を介してノズル11上に回動自在に装着されており、外部部材1 8はベアリング(図示せず)を介して内部部材上に回動自在に装着されている。 内部部材14及び外部部材18は、後部を各々図外駆動部に接続され、相互間で 相対的な回転を付与されるようになっている。すなわち、内部部材14と外部部 材18とを逆向きに回転し、或いは一方を回転し他方を固定することができる。 この回転は、環状間隙16から吐出されるコラーゲンの繊維方向を交差させて網 目状にし、厚さを均一にすると共に、強度を増すために行なわれる。
【0008】 得ようとする練肉食品の断面形状は、例えば、三角形、四角形のような多角形 の他、楕円形等の種々の形状が挙げられ、吐出口12は、これらに応じた種々の 形状とされる。図3は、吐出口12の例を示している。断面正方形の練肉食品を 得るためには、押出機のノズルの吐出口12は、図3(c)に示すように、前記 直線状部分に相当する縁部Cが、該吐出口中心部に向く凸形状に湾曲している必 要がある。また、正方形断面の角を明確に形成するには、ノズルの吐出口は、同 図3(c)に示すように、角部に相当する縁部が、合い並ぶ縁部を略平行に位置 させてスリット状に延びる部分Dを有しているのが望ましい。図3(a)に示す ように、吐出口12の断面が正方形の場合は、吐出後、練肉の弾性及び被覆した コラーゲンの収縮により、最終的に円形に近い断面形状となる。また、図3(b )に示すように、湾曲した縁部の端部が鋭角に接している場合は、練肉片が該端 部に詰まる傾向があり、特に荒引きタイプのものについては、望ましくない。上 記直線状部分に相当する縁部の湾曲の程度、及び角部に相当する縁部のスリット 状部分の長さ及び幅は、最終製品に所望の断面形状が得られるように、練肉及び コラーゲンの材質に応じて適宜決定される。断面正三角形のものについても同様 に、図3の内、(d)では最終的に円形に近くなり、(e)では鋭角をなす端部 で練肉片の詰まりが生じ易いのであり、(f)の形態が望ましい。
【0009】 このように前記押出機のノズルの吐出口は、前記直線状部分に相当する縁部が 、該吐出口中心部に向く凸形状に湾曲しているので、該凸形状縁部により凹状に 押出された部分は、練肉の弾性やコラーゲンの収縮により円形断面に近付く方向 への戻りを生じた後において、凹状から直線状へと変形し、最終的に所望の断面 形状が得られる。
【0010】 図4は、前述の考え方を基礎として形成された本考案に係るノズルの吐出口の 平面図、図5は、ノズルの吐出口の正面図、図6はノズルの吐出口の縦断面図で ある。この例は、断面平板状の練肉食品を得るためのもので、ノズルの吐出口は 、図6で示されるように、断面円形の供給部1から滑らかな曲面をなす湾曲部2 を経て、吐出開始位置3に達している。この湾曲部2は、練肉の圧送を容易且つ 確実になすのに必要な形状及び距離とされている。吐出開始位置3は、図外のコ ラーゲン吐出口の端部と略同じ位置にある。この吐出開始位置においてノズルの 吐出口の形状は、図5に示す偏平状とされている。この吐出口は、吐出開始位置 から直線状に延びた平行部4となって、先端に達している。ノズル外周面は、ノ ズル内方から直線状に平行に延び吐出開始位置に達し、該吐出開始位置において コラーゲン吐出用の環状間隙に沿う形状を有している。そして、ノズル外周面は 、吐出方向へ滑らかな曲面部5を伴ってノズル吐出口先端まで先細となるように 延びている。この例では、曲面部5は、吐出開始位置3から凸をなす略半球状の 面から形成されている。
【0011】 この例では、ノズル先端部の寸法は、吐出開始位置3での吐出口の高さHが4 mm,幅Wが30mm,吐出開始位置からノズル先端までの距離Lが12.5m mとされている。距離Lを短く設定すると吐出される練肉の中央部が膨らんだ形 状のものとなり、また距離Lを長く設定すると吐出される練肉の中央部が凹んだ り、ノズル先端で練肉に傷が付いたりする。これらの状態は、ノズルからの練肉 吐出速度によっても変化するので、それをも考慮して曲面形状を適宜設定する必 要がある。
【0012】 ノズルの吐出口の形状は、得ようとする練肉食品の断面形状に応じて種々のも のとすることができ、例えば、断面三角形状のもの又は四角形状のものを得よう とするならば、図7から図12に示すような形状のものとすればよい。これらの 図において、図4から図6に示した例の対応部分には、同一の番号が付されてい る。
【0013】
本考案に係るノズルにおいては、ノズルの吐出口は、吐出開始位置において、 練肉の異形形成に必要な断面形状を有し、該位置から吐出側へ直線状に延びてお り、ノズル外周面は、吐出開始位置において前記環状間隙に沿う形状を有し、吐 出方向へ滑らかな曲面を伴ってノズル吐出口先端乃至その近傍まで先細となるよ うに延びているので、ノズル周囲の環状間隙から吐出される液状コラーゲンは、 ノズル外周面に沿って滑らかにノズル先端に達する。したがって、ノズルから吐 出される練肉と環状間隙から吐出されるコラーゲンとの間に空気が侵入するのを 防止でき、商品価値の高い製品を得ることができる。これは、コラーゲン吐出用 の環状間隙の形状を変えずに得られるので、ノズル部全体の製造上の問題を生じ ない。
【図1】コラーゲンで被覆された練肉食品の製造工程を
示す概略平面図である。
示す概略平面図である。
【図2】本考案の実施に使用する押出機の1例を一部断
面で示す図である。
面で示す図である。
【図3】押出機のノズルにおける吐出口形状の説明図で
ある。
ある。
【図4】本考案の1実施例に係る練肉食品製造用ノズル
の平面図である。
の平面図である。
【図5】図4のノズルの正面図である。
【図6】図4のノズルの縦断側面図である。
【図7】本考案の他の実施例のノズルの平面図である。
【図8】図7のノズルの正面図である。
【図9】図7のノズルの側面図である。
【図10】本考案のさらに他の実施例のノズルの平面図
である。
である。
【図11】図10のノズルの正面図である。
【図12】図10のノズルの側面図である。
1 供給部 2 曲湾部 3 吐出開始位置 4 平行部 5 曲面部 10 押出機 11 ノズル 12 吐出口 30 ブラインコンベア 40 クリンパ 50 コンベア
Claims (2)
- 【請求項1】 押出機から押出される練肉を、周囲の環
状間隙から吐出される液状コラーゲンの被覆を伴って、
異形断面形状に成形するノズルであって、該ノズルの吐
出口は、該ノズル軸線方向における前記環状間隙の開口
端と略同じ位置にある吐出開始位置において、練肉の異
形断面形成に必要な断面形状を有し、該位置から吐出側
へ直線状に延びており、ノズル外周面は、前記吐出開始
位置において前記環状間隙に沿う形状を有し、吐出方向
へ滑らかな曲線を伴ってノズル吐出口先端乃至その近傍
まで先細となるように延びていることを特徴とする練肉
製品製造用ノズル。 - 【請求項2】 前記ノズル外周面の滑らかな曲面が、前
記吐出開始位置から吐出方向に凸をなす半球状曲面によ
り形成されていることを特徴とする請求項1に記載の練
肉製品製造用ノズル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992087822U JPH08872Y2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 練肉製品製造用ノズル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992087822U JPH08872Y2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 練肉製品製造用ノズル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0652490U true JPH0652490U (ja) | 1994-07-19 |
JPH08872Y2 JPH08872Y2 (ja) | 1996-01-17 |
Family
ID=13925655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992087822U Expired - Lifetime JPH08872Y2 (ja) | 1992-12-22 | 1992-12-22 | 練肉製品製造用ノズル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08872Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04346771A (ja) * | 1991-05-21 | 1992-12-02 | Marudai Shokuhin Kk | コラーゲンで被覆された練肉食品の製造方法 |
-
1992
- 1992-12-22 JP JP1992087822U patent/JPH08872Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04346771A (ja) * | 1991-05-21 | 1992-12-02 | Marudai Shokuhin Kk | コラーゲンで被覆された練肉食品の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08872Y2 (ja) | 1996-01-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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