JPH0652227B2 - 微小注入量測定装置 - Google Patents
微小注入量測定装置Info
- Publication number
- JPH0652227B2 JPH0652227B2 JP9718586A JP9718586A JPH0652227B2 JP H0652227 B2 JPH0652227 B2 JP H0652227B2 JP 9718586 A JP9718586 A JP 9718586A JP 9718586 A JP9718586 A JP 9718586A JP H0652227 B2 JPH0652227 B2 JP H0652227B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- micropipette
- injection amount
- meniscus
- substance
- injection
- Prior art date
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は顕微鏡下において、マイクロピペット等によっ
て細胞等にDNA等を微小注入する際に、その注入量を
測定する装置に関する。
て細胞等にDNA等を微小注入する際に、その注入量を
測定する装置に関する。
<従来の技術とその問題点> 従来、上述のような微小注入量を計測する方法として、
注入すべき物質に螢光物質もしくは放射性アイソトープ
を混ぜ、注入後にその量を測定する方法や、あるいは、
電気泳動を利用して電流等の値から注入量を計算によっ
て求める方法がある。これらの方法によっては、いずれ
も、注入すべき物質および注入される細胞等の双方に制
約がある。
注入すべき物質に螢光物質もしくは放射性アイソトープ
を混ぜ、注入後にその量を測定する方法や、あるいは、
電気泳動を利用して電流等の値から注入量を計算によっ
て求める方法がある。これらの方法によっては、いずれ
も、注入すべき物質および注入される細胞等の双方に制
約がある。
また、従来、注入すべき物質を常時一定流量でマイクロ
ピペットの先端からたれ流しておき、注入時間を計測す
ることによって注入量を求める方法がある。この方法で
は細胞や注入物質の制約がないものの、注入物質が少量
しかない場合には適用することはできない。
ピペットの先端からたれ流しておき、注入時間を計測す
ることによって注入量を求める方法がある。この方法で
は細胞や注入物質の制約がないものの、注入物質が少量
しかない場合には適用することはできない。
最も一般的な方法としては、マイクロピペット内の注入
物質と、空気あるいはオイル等との境界面、すなわちメ
ニスカスを読み取り、注入によるその移動量とマイクロ
ピペットの直径から注入量を求める方法があるが、目測
による読み取りであるため精度が悪く、また、計算が面
倒である。
物質と、空気あるいはオイル等との境界面、すなわちメ
ニスカスを読み取り、注入によるその移動量とマイクロ
ピペットの直径から注入量を求める方法があるが、目測
による読み取りであるため精度が悪く、また、計算が面
倒である。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、物質的な制約を
受けることなく、容易に高精度な注入量を求めることの
できる、微小注入量測定装置の提供を目的としている。
受けることなく、容易に高精度な注入量を求めることの
できる、微小注入量測定装置の提供を目的としている。
<問題点を解決するための手段> 上記の目的を達成するための構成を、実施例図面に対応
する第1図を参照しつつ説明すると、本発明は、顕微鏡
1の視野下に置かれた細胞等の被処理物内に、マイクロ
ピペット2により所定の物質を注入する装置において、
顕微鏡1に装着され、その顕微鏡像を写しとるTVカメ
ラ3と、そのTVカメラ3による映像信号を処理してC
RT4に表示せしめるとともに、物質の注入前後におけ
るマイクロピペット2内の物質のメニスカスの移動量お
よびメニスカス位置でのマイクロピペット外径寸法を読
み取るための画像処理装置5と、読み取られた移動量お
よび外径寸法から、注入物質の注入量を算出する演算装
置6を備えたことによって特徴づけられる。
する第1図を参照しつつ説明すると、本発明は、顕微鏡
1の視野下に置かれた細胞等の被処理物内に、マイクロ
ピペット2により所定の物質を注入する装置において、
顕微鏡1に装着され、その顕微鏡像を写しとるTVカメ
ラ3と、そのTVカメラ3による映像信号を処理してC
RT4に表示せしめるとともに、物質の注入前後におけ
るマイクロピペット2内の物質のメニスカスの移動量お
よびメニスカス位置でのマイクロピペット外径寸法を読
み取るための画像処理装置5と、読み取られた移動量お
よび外径寸法から、注入物質の注入量を算出する演算装
置6を備えたことによって特徴づけられる。
<作用> 顕微鏡像の画像情報から画像処理によって、注入前後に
おけるマイクロピペット2のメニスカスの移動量とその
径を知り、演算装置6によって注入量を求めるので、物
質的制約を受けることなく、高精度の注入量を得ること
ができる。
おけるマイクロピペット2のメニスカスの移動量とその
径を知り、演算装置6によって注入量を求めるので、物
質的制約を受けることなく、高精度の注入量を得ること
ができる。
<実施例> 本発明の実施例を、以下、図面に基づいて説明する。
第1図は本発明実施例の構成図である。
細胞等の被処理物は顕微鏡1の視野下に置かれ、マイク
ロマニピュレータ7に装着されたマイクロピペット2に
よって、その内部に所定の物質が注入される。この注入
は、マイクロピペット2に連通するマイクロインジェク
ター8の手動操作によって行われる。
ロマニピュレータ7に装着されたマイクロピペット2に
よって、その内部に所定の物質が注入される。この注入
は、マイクロピペット2に連通するマイクロインジェク
ター8の手動操作によって行われる。
顕微鏡1には、マイクロピペット2の一部を含む被処理
物の顕微鏡像を写しとるためのTVカメラ3が装着され
ている。このTVカメラ3の映像信号は画像処理装置5
に送られる。画像処理装置5は、その映像信号を画像信
号に変換してCRT4に供給し、TVカメラ3による被
処理物およびマイクロピペット2の顕微鏡像を表示させ
るとともに、後述するように、画像内のマイクロピペッ
ト2を抽出して、メニスカスの位置データおよびその位
置におけるマイクロマニピュレータ2の外径寸法データ
を求めることができる。
物の顕微鏡像を写しとるためのTVカメラ3が装着され
ている。このTVカメラ3の映像信号は画像処理装置5
に送られる。画像処理装置5は、その映像信号を画像信
号に変換してCRT4に供給し、TVカメラ3による被
処理物およびマイクロピペット2の顕微鏡像を表示させ
るとともに、後述するように、画像内のマイクロピペッ
ト2を抽出して、メニスカスの位置データおよびその位
置におけるマイクロマニピュレータ2の外径寸法データ
を求めることができる。
画像処理装置5により求められた位置データおよび外径
寸法データは演算装置6に送られる。演算装置6では、
これらの入力データから、後述するように注入物質の注
入量を算出する。なお、画像処理装置5および演算装置
6はコンピュータによって構成することができる。
寸法データは演算装置6に送られる。演算装置6では、
これらの入力データから、後述するように注入物質の注
入量を算出する。なお、画像処理装置5および演算装置
6はコンピュータによって構成することができる。
第2図はTVカメラ3により写しとられた顕微鏡画像の
例で、この図を参照しつつ作用を説明する。
例で、この図を参照しつつ作用を説明する。
まず、第2図(a)に示すように、注入前において細胞等
の被処理物Wとマイクロピペット2がCRT4の画面内
にあって、かつ、マイクロピペット2の先端所定長さ以
上が画面内で水平方向を向くよう、顕微鏡1のステージ
上にセットする。この状態において、画像処理装置5に
より、マイクロピペット2の像を抽出し、そのメニスカ
スの位置と、その位置におけるマイクロピペット2の外
径寸法を求める。この求め方は、例えば輝度分布を行列
座標点のサンプル値として採り込む等の公知の画像処理
手法によって実施することができる。求められたメニス
カス位置および外径寸法は演算装置6内に格納される。
の被処理物Wとマイクロピペット2がCRT4の画面内
にあって、かつ、マイクロピペット2の先端所定長さ以
上が画面内で水平方向を向くよう、顕微鏡1のステージ
上にセットする。この状態において、画像処理装置5に
より、マイクロピペット2の像を抽出し、そのメニスカ
スの位置と、その位置におけるマイクロピペット2の外
径寸法を求める。この求め方は、例えば輝度分布を行列
座標点のサンプル値として採り込む等の公知の画像処理
手法によって実施することができる。求められたメニス
カス位置および外径寸法は演算装置6内に格納される。
次に、マイクロインジェクター8を操作して、マイクロ
ピペット2内の物質を被処理物W内に注入する。第2図
(b)はこの注入後の画像例である。この状態において、
同様にしてマイクロピペット2内のメニスカスの位置お
よびその位置におけるマイクロピペット2の外径寸法を
求め、演算装置6に送る。
ピペット2内の物質を被処理物W内に注入する。第2図
(b)はこの注入後の画像例である。この状態において、
同様にしてマイクロピペット2内のメニスカスの位置お
よびその位置におけるマイクロピペット2の外径寸法を
求め、演算装置6に送る。
演算装置6では、注入前後におけるメニスカスの移動量
lと、各メニスカス位置でのマイクロピペット2の外径
寸法から、注入量を算出する。
lと、各メニスカス位置でのマイクロピペット2の外径
寸法から、注入量を算出する。
ここで、注入量はメニスカスの移動量lと各メニスカス
位置でのマイクロピペット2の内径寸法とによって求ま
るが、画像処理によって内径寸法を直接読み取ること
は、屈折率の関係から困難である。そこで、あらかじめ
マイクロピペット2の内および外をオイル等で満たした
状態で、1箇所もしくは複数箇所においてマイクロピペ
ット2の内径寸法および外径寸法を測定しておき、その
比を求めて演算装置6内に記憶しておく。実際の測定時
において画像処理によって求められた外径寸法は、この
比によって内径寸法に換算され、注入量の算出に供され
る。
位置でのマイクロピペット2の内径寸法とによって求ま
るが、画像処理によって内径寸法を直接読み取ること
は、屈折率の関係から困難である。そこで、あらかじめ
マイクロピペット2の内および外をオイル等で満たした
状態で、1箇所もしくは複数箇所においてマイクロピペ
ット2の内径寸法および外径寸法を測定しておき、その
比を求めて演算装置6内に記憶しておく。実際の測定時
において画像処理によって求められた外径寸法は、この
比によって内径寸法に換算され、注入量の算出に供され
る。
なお、メニスカスの画像が不鮮明である等の場合には、
画像処理のみによってはその位置を決定できないときが
ある。このような場合、オペレータがCRT4の画面上
に表示されるカーソル等を移動させて画面上でメニスカ
ス位置を決定し、メニスカスの移動量を求めることもで
きる。
画像処理のみによってはその位置を決定できないときが
ある。このような場合、オペレータがCRT4の画面上
に表示されるカーソル等を移動させて画面上でメニスカ
ス位置を決定し、メニスカスの移動量を求めることもで
きる。
また、あらかじめオペレータが目標とする注入量をイン
プットしておくことにより、注入前のメニスカス位置お
よび外径寸法を画像処理で読み取った後、そのデータに
基づいて、メニスカスをどこまで移動させることによっ
て目標量の注入が達成されるかを、CRT4の画面上に
表示させることもできる。
プットしておくことにより、注入前のメニスカス位置お
よび外径寸法を画像処理で読み取った後、そのデータに
基づいて、メニスカスをどこまで移動させることによっ
て目標量の注入が達成されるかを、CRT4の画面上に
表示させることもできる。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明によれば、顕微鏡像の画像
処理によってマイクロピペット内のメニスカスの移動量
およびメニスカス位置における径寸法を読み取って、こ
れらのデータから自動的に注入量を算出するので、高精
度で、しかも、簡単に微小注入量の測定が可能となる。
また、注入物質および被処理物質の制約は全くなく、ど
のような物質にも適用可能である。
処理によってマイクロピペット内のメニスカスの移動量
およびメニスカス位置における径寸法を読み取って、こ
れらのデータから自動的に注入量を算出するので、高精
度で、しかも、簡単に微小注入量の測定が可能となる。
また、注入物質および被処理物質の制約は全くなく、ど
のような物質にも適用可能である。
第1図は本発明実施例の構成図、第2図はそのTVカメ
ラ3による顕微鏡画像の例を示す図である。 1……顕微鏡、2……マイクロピペット 3……TVカメラ、4……CRT 5……画像処理装置、6……演算装置 7……マイクロマニピュレータ
ラ3による顕微鏡画像の例を示す図である。 1……顕微鏡、2……マイクロピペット 3……TVカメラ、4……CRT 5……画像処理装置、6……演算装置 7……マイクロマニピュレータ
Claims (1)
- 【請求項1】顕微鏡の視野下に置かれた細胞等の被処理
物内に、マイクロピペットにより所定の物質を注入する
装置において、上記顕微鏡に装着され、その顕微鏡像を
写しとるTVカメラと、そのTVカメラによる映像信号
を処理してCRTに表示せしめるとともに、上記注入前
後における上記マイクロピペット内の上記物質のメニス
カスの移動量およびメニスカス位置でのマイクロピペッ
ト径を読み取るための画像処理装置と、読み取られた上
記移動量および径から上記物質の注入量を算出する演算
装置を備えたことを特徴とする、微小注入量測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9718586A JPH0652227B2 (ja) | 1986-04-25 | 1986-04-25 | 微小注入量測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9718586A JPH0652227B2 (ja) | 1986-04-25 | 1986-04-25 | 微小注入量測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62254034A JPS62254034A (ja) | 1987-11-05 |
JPH0652227B2 true JPH0652227B2 (ja) | 1994-07-06 |
Family
ID=14185522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9718586A Expired - Fee Related JPH0652227B2 (ja) | 1986-04-25 | 1986-04-25 | 微小注入量測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0652227B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69233087T2 (de) * | 1991-11-22 | 2003-12-24 | Affymetrix Inc N D Ges D Staat | Verfahren zur Herstellung von Polymerarrays |
US5384261A (en) * | 1991-11-22 | 1995-01-24 | Affymax Technologies N.V. | Very large scale immobilized polymer synthesis using mechanically directed flow paths |
CA2342798A1 (en) * | 1998-09-02 | 2000-03-16 | Langerhans Aps | Apparatus for isolation of particles, preferably cell clusters |
JP4497335B2 (ja) * | 1999-12-22 | 2010-07-07 | ベックマン・コールター・インコーポレーテッド | 分析装置 |
JP2006276003A (ja) * | 2005-03-03 | 2006-10-12 | Juki Corp | 分注装置 |
NZ584963A (en) | 2007-10-02 | 2012-11-30 | Theranos Inc | Modular Point-of-care devices as addressible assay units with tips of assay units having interior to immobilize reagents by capillary action |
EP3660517B1 (en) * | 2010-11-23 | 2024-04-03 | Andrew Alliance S.A | Apparatus for programmable manipulation of pipettes |
TW202208825A (zh) | 2011-01-21 | 2022-03-01 | 美商拉布拉多診斷有限責任公司 | 樣本使用最大化之系統及方法 |
-
1986
- 1986-04-25 JP JP9718586A patent/JPH0652227B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62254034A (ja) | 1987-11-05 |
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