JPH065217A - シートプラズマイオン源装置 - Google Patents

シートプラズマイオン源装置

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JPH065217A
JPH065217A JP23509692A JP23509692A JPH065217A JP H065217 A JPH065217 A JP H065217A JP 23509692 A JP23509692 A JP 23509692A JP 23509692 A JP23509692 A JP 23509692A JP H065217 A JPH065217 A JP H065217A
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JP
Japan
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core coil
rectangular air
slit
ion beam
plasma
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Pending
Application number
JP23509692A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsushi Higuchi
克志 樋口
Seiji Seki
整爾 関
Ryota Fukui
了太 福井
Takayuki Tsugueda
孝行 継枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
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Publication date
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Publication of JPH065217A publication Critical patent/JPH065217A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、幅方向に一様なシート状イ
オンビムを引き出すことの可能なシートプラズマイオン
源装置を提供することである。 【構成】この発明のシートプラズマイオン源装置は、複
数の浮動電極の廻りに巻回した矩形空芯コイルと、これ
と対向して配置された他の矩形空芯コイルとで四重極型
カプス磁場を形成し、その磁場のラインカプス部にアノ
ードを配置し、他のラインカプス部にイオンビーム引き
出しスリットを配置し、更に、そのスリットの下方にイ
オンビーム引き出し電極を配置したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はシートプラズマイオン
源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のシートプラズマイオン源装置は図
3に示されており、同図において、大面積カソード1の
前方には、薄くて幅の広いスリット状の放電路2aをも
つ浮動電極群2が配設され、その浮動電極群2の周囲に
は矩形空芯コイル3が巻回されている。浮動電極群2の
前方には中心部に矩形スリット4aをもつアノード4が
配設され、更に、そのアノード4の前方には中心部に矩
形スリット5aもつイオン引出電極5が配設されてい
る。大面積カソード1とアノード4との間には放電電源
6が接続され、また、アノード4とイオン引出電極5と
の間にはイオン引出電源7が接続されている。なお、浮
動電極群2は複数の浮動電極(図示省略)より出来たも
のである。
【0003】このようなシートプラズマイオン源装置に
おいて、大面積カソード1とアノード4との間の放電に
より、プラズマは浮動電極群2の薄くて幅の広いスリッ
ト状の放電路2a内に生成される。このとき、浮動電極
群2の薄くて幅の広いスリット状の放電路2a内には矩
形空芯コイル3による磁場が放電路2aと平行に形成さ
れている。プラズマ中の電子のサイクロトロン運動の直
径は、浮動電極群2の薄くて幅の広いスリット状の放電
路2aの高さに比べて小さいため、電子は矩形空芯コイ
ル3の磁場により放電路2aの中心面付近に拘束される
ようになる。一方、プラズマ中のイオンのサイクロトロ
ン運動の直径は、浮動電極群2の放電路2aの高さに比
べて大きいが、浮動電極群2の放電路面2bへのイオン
の衝突によって現れる浮動電極群2の放電路面2bの正
の電位とプラズマの空間電位の効果により、イオン分布
も放電路2aの中心面付近に集中し、高密度のシートプ
ラズマがアノード4の付近まで形成される。その後、高
密度のシートプラズマ中のイオンは、イオン引出電極5
によってアノード4の中心部の矩形スリット4aよりシ
ート状に引出される。引出されたシート状のイオンビー
ムはイオン引出電極5の中心部の矩形スリット5aを通
過して前方に流出するようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のシートプラズマ
イオン源装置は、大面積カソード1からの電子放出の
不均一性、プラズマの放電特性に基づく放電の集中、
放電路2a内の電場の方向と矩形空芯コイル3の作る
磁場の方向との不一致から生じるプラズマのドリフト等
の原因により、幅方向に沿って密度の一様なシート状プ
ラズマを生成することが困難になり、そのため、幅方向
に一様なシート状イオンビームを引出すことが困難にな
る。
【0005】この発明の目的は、従来の上記欠点を解決
して、幅方向に一様なシート状イオンビームを引出すこ
との可能なシートプラズマイオン源装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のシートプラズマイオン源装置は、横一列
に配列された複数のカソードと、これらのカソードの前
方において横一列に配列され、各カソード毎に個々に対
応している中央部に放電路を持つ複数の浮動電極と、こ
の複数の浮動電極の廻りに巻回されている第1の矩形空
芯コイルと、この第1の矩形空芯コイルとで四重極型カ
プス磁場を形成するように、これと対向するように配設
された第2の矩形空芯コイルと、第1の矩形空芯コイル
と第2の矩形空芯コイルとの間に形成される四重極型カ
プス磁場におけるこれらコイル間を結ぶ線と直交する線
上の一つのラインカプス部に配設された横方向に長いア
ノードと、このアノードと対向するように、前記直交す
る線上のもう一つのラインカプス部に配設された横方向
に長いスリットをもつイオンビーム引き出しスリット
と、このイオンビーム引き出しスリットを通過したイオ
ンビームを引き出す横方向に長いスリットをもつイオン
ビーム引き出し電極と、前記第1の矩形空芯コイルと第
2の矩形空芯コイルとを結ぶ線上の第2の矩形空芯コイ
ルに近い側に配設された反射電極と、前記複数のカソー
ドの各々と前記アノードとの間にそれぞれ切り替えスイ
ッチを介して放電電源を接続して形成されたそれぞれ独
立に放電可能な複数の放電回路とを備えたものである。
【0007】
【作用】この発明は、複数のカソードとアノードとの間
で複数の高密度の細い円柱状のプラズマがそれぞれ独立
に形成されるが、これらのプラズマは第1の矩形空芯コ
イルと第2の矩形空芯コイルとの間に形成される四重極
型カプス磁場の中心部のゼロ磁場付近で拡散し、お互い
に重なり、一様化される。その後、一様化されたプラズ
マはイオンビーム引き出しスリットを通過してから、イ
オンビーム引き出し電極のスリットを通過して、横幅方
向に長いシートプラズマが形成されるようになる。その
際、複数の放電回路における各放電電流を調整すること
によって、シートプラズマの横幅方向の密度の一様性を
調整することが可能である。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。この発明の実施例のシートプラズマ
イオン源装置は図1および図2に示されており、これら
の図において、横一列に水平に配列された複数の柱状の
カソード11の前方には、中央部に放電路12aを持つ
複数の浮動電極12が各カソード11毎に対応して横一
列に水平に配列されている。複数の浮動電極12の廻り
には、第1の矩形空芯コイル13が巻回され、また、そ
の第1の矩形空芯コイル13の前方にはこれと対向する
ように第2の矩形空芯コイル14が配設され、そして、
第1の矩形空芯コイル13と第2の矩形空芯コイル14
とで四重極型カプス磁場が形成されるようになる。第1
の矩形空芯コイル13と第2の矩形空芯コイル14とを
結ぶ線と直交する線上の一つのラインカプス部cには横
方向に長いアノード15が配設されている。前記直交す
る線上のもう一つのラインカプス部bには横方向に長い
スリット16aをもつイオンビーム引き出しスリット1
6がアノード15と対向するように配設され、更に、イ
オンビーム引き出しスリット16の下方には横方向に長
いスリット17aをもつイオンビーム引き出し電極17
が配設され、イオンビーム引き出しスリット16のスリ
ット16aを通過したイオンビームをイオンビーム引き
出し電極17で引き出し、そして、そのイオンビームを
イオンビーム引き出し電極17のスリット17aに通過
させるようにしている。第1の矩形空芯コイル13と第
2の矩形空芯コイル14とを結ぶ線上の第2の矩形空芯
コイル14に近い側のラインカプス部dには反射電極1
8が配設されている。複数のカソード11の各々とアノ
ード15との間にそれぞれ切り替えスイッチ19を介し
て放電電源20を接続し、それぞれ独立に放電可能な複
数の放電回路21を形成している。また、イオンビーム
引き出しスリット16とイオンビーム引き出し電極17
との間にはイオン引き出し電源22が接続されている。
【0009】このような実施例においては、複数のカソ
ード11とアノード15との間で複数の高密度の細い円
柱状のプラズマがそれぞれ独立に形成されるが、これら
のプラズマは第1の矩形空芯コイル13と第2の矩形空
芯コイル14との間に形成される四重極型カプス磁場の
中心部のゼロ磁場付近で拡散し、お互いに重なり、一様
化される。その後、一様化されたプラズマはイオンビー
ム引き出しスリット16を通過してから、イオンビーム
引き出し電極17のスリット17aを通過して、横幅方
向に長いシートプラズマが形成されるようになる。その
際、切り替えスイッチ19を順次切り替え、複数の放電
回路21における各放電電流を調整することによって、
シートプラズマの横幅方向の密度の一様性を調整するこ
とが可能になる。
【0010】ところで、反射電極18は、カソード11
もしくはアノード15の電位に対して適当な負電位が与
えられ、プラズマ中の電子のラインカプス部dからの損
失を防いでいる。
【0011】なお、アノード15は、ラインカプス部c
の位置に限らず、ラインカプス部bまたはdの位置とし
てもよい。また、上記実施例では、反射電極18は電気
的に浮かして用いたが、反射電極18にシートプラズマ
が接触する部分に、金属などのスパッタターゲット材を
設置し、アノード15に対し、適当な負電位をかけて、
ターゲット材をスパッタし、スパッタされた金属イオン
などをシート状イオンビームとして、イオンビーム引き
出しスリット16のスリット16aから引き出すことが
出来る。
【0012】
【発明の効果】この発明は、上記のような構成をしてい
るので、幅方向に一様なシート状イオンビームを引出す
ことが可能になる。そのため、イオンビームによって、
大面積の試料の表面を改質する場合、この発明の装置を
用い、試料を一方向に移動させると、一度に効率よく表
面処理することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の斜視図
【図2】この発明の実施例の説明図
【図3】従来のシートプラズマイオン源装置の説明図
【符号の説明】
11・・・・・・・カソード 12・・・・・・・浮動電極 12a・・・・・・浮動電極の放電路 13・・・・・・・第1の矩形空芯コイル 14・・・・・・・第2の矩形空芯コイル 15・・・・・・・アノード 16・・・・・・・イオンビーム引き出しスリット 16a・・・・・・イオンビーム引き出しスリットのス
リット 17・・・・・・・イオンビーム引き出し電極 17a・・・・・・イオンビーム引き出し電極のスリッ
ト 18・・・・・・・反射電極 19・・・・・・・切り替えスイッチ 20・・・・・・・放電電源 21・・・・・・・放電回路 22・・・・・・・イオン引き出し電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 継枝 孝行 神奈川県茅ヶ崎市萩園2500番地日本真空技 術株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横一列に配列された複数のカソードと、こ
    れらのカソードの前方において横一列に配列され、各カ
    ソード毎に個々に対応している中央部に放電路を持つ複
    数の浮動電極と、この複数の浮動電極の廻りに巻回され
    ている第1の矩形空芯コイルと、この第1の矩形空芯コ
    イルとで四重極型カプス磁場を形成するように、これと
    対向するように配設された第2の矩形空芯コイルと、第
    1の矩形空芯コイルと第2の矩形空芯コイルとの間に形
    成される四重極型カプス磁場におけるこれらコイル間を
    結ぶ線と直交する線上の一つのラインカプス部に配設さ
    れた横方向に長いアノードと、このアノードと対向する
    ように、前記直交する線上のもう一つのラインカプス部
    に配設された横方向に長いスリットをもつイオンビーム
    引き出しスリットと、このイオンビーム引き出しスリッ
    トを通過したイオンビームを引き出す横方向に長いスリ
    ットをもつイオンビーム引き出し電極と、前記第1の矩
    形空芯コイルと第2の矩形空芯コイルとを結ぶ線上の第
    2の矩形空芯コイルに近い側に配設された反射電極と、
    前記複数のカソードの各々と前記アノードとの間にそれ
    ぞれ切り替えスイッチを介して放電電源を接続して形成
    されたそれぞれ独立に放電可能な複数の放電回路とを備
    えたシートプラズマイオン源装置。
JP23509692A 1992-06-19 1992-06-19 シートプラズマイオン源装置 Pending JPH065217A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23509692A JPH065217A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 シートプラズマイオン源装置

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JP23509692A JPH065217A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 シートプラズマイオン源装置

Publications (1)

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JPH065217A true JPH065217A (ja) 1994-01-14

Family

ID=16981004

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23509692A Pending JPH065217A (ja) 1992-06-19 1992-06-19 シートプラズマイオン源装置

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JP (1) JPH065217A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7772571B2 (en) 2007-10-08 2010-08-10 Advanced Ion Beam Technology, Inc. Implant beam utilization in an ion implanter
JP2017504148A (ja) * 2013-12-20 2017-02-02 アール. ホワイト ニコラス 任意の長さのリボン状ビームイオン源

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US7772571B2 (en) 2007-10-08 2010-08-10 Advanced Ion Beam Technology, Inc. Implant beam utilization in an ion implanter
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