JPH0652029U - テープ状記録媒体のテンション分布測定機 - Google Patents
テープ状記録媒体のテンション分布測定機Info
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- JPH0652029U JPH0652029U JP8558692U JP8558692U JPH0652029U JP H0652029 U JPH0652029 U JP H0652029U JP 8558692 U JP8558692 U JP 8558692U JP 8558692 U JP8558692 U JP 8558692U JP H0652029 U JPH0652029 U JP H0652029U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 狭トラックに対応したテンションの分布の管
理を行うためのテンション分布測定機を提供する。 【構成】 テープ状の記録媒体1をその厚み方向に押し
込んだ時のテープ反発力を測定することにより前記媒体
1の幅方向のテンション分布を測定する測定機7であっ
て、前記媒体1の長さ方向に張力を印加する少なくとも
2個の固定ピン8a、8bと、これら固定ピン8a、8
bの間に配置されて前記媒体1の厚み方向に荷重を印加
する荷重検出ピン9と、この荷重検出ピン9の前記媒体
1の幅方向の相異なる位置に取りつけられた少なくとも
2個の圧力センサ9a、9bと、該圧力センサ9a、9
bによって検出された前記媒体1の幅方向のテンション
分布を表示する表示部10a、10bとよりなるもので
ある。
理を行うためのテンション分布測定機を提供する。 【構成】 テープ状の記録媒体1をその厚み方向に押し
込んだ時のテープ反発力を測定することにより前記媒体
1の幅方向のテンション分布を測定する測定機7であっ
て、前記媒体1の長さ方向に張力を印加する少なくとも
2個の固定ピン8a、8bと、これら固定ピン8a、8
bの間に配置されて前記媒体1の厚み方向に荷重を印加
する荷重検出ピン9と、この荷重検出ピン9の前記媒体
1の幅方向の相異なる位置に取りつけられた少なくとも
2個の圧力センサ9a、9bと、該圧力センサ9a、9
bによって検出された前記媒体1の幅方向のテンション
分布を表示する表示部10a、10bとよりなるもので
ある。
Description
【0001】
本考案はテープ状記録媒体を用いる情報記録再生装置、例えばビデオテープレ コーダ(以下VTR)、デジタルオーディオテープ(以下DAT)等におけるテ ープ走行時のテンション分布を測定する測定機に関する。
【0002】
近年では、信号のデジタル化に伴って記録容量が増える必然性から狭トラック 化の傾向にある。このためVTRやDAT間の互換性を考えるとテープ走行特性 であるトラックリニアリティ精度が重要となる。
【0003】 図2はテープ幅方向のテンション分布(以下テンション分布)とトラックリニ アリティとの関係を示す図である。同図においてテンション分布が1より大きけ れば所謂下張り状態、1より小さければ上張り状態を夫々示しており、トラック リニアリティとテンション分布には極小値を有する相関が見られ、且つテープに 印加するテンションの大きさによっても変化が見られることが判る。従って狭い トラック幅になるほどテンション分布の管理が重要になることからテンション分 布を正確に測定できる装置が必要となっていた。
【0004】 ここでテンション分布の概念図を図3に示す。即ちテープ1にかかる荷重はテ ープ1の幅方向に分布を有し、その分布状態は分布荷重2で示される。そして分 布荷重2を結んだ包括線に囲まれた領域はテープ全体にかかる荷重3を示し、こ の荷重3がテープテンションと呼ばれているものである。かかるテープテンショ ンは、従来図4の正面図(a)、部分断面図(b)及び部分斜視図(c)に示し た構成のものが使用されていた。同図においてテンション測定機4はテープ1の 全域に接する2本の固定ピン5と1本のテープ1の厚み方向に移動可能な可動ピ ン6でテープを挟み込んでテープ1全体にかかる荷重を測定するものであった。
【0005】
ところで従来のテンション測定機では可動ピン6がテープ全域に接している構 造上、分布荷重を測定することが不可能であるという問題点があった。
【0006】 本考案はかかる従来技術の問題点に鑑み、狭トラックに対応したテンションの 分布の管理を行うためのテンション分布測定機を提供することを目的とする。
【0007】
本考案は、テープ状の記録媒体をその厚み方向に押し込んだ時のテープ反発力 を測定することにより前記媒体の幅方向のテンション分布を測定する測定機であ って、前記媒体の長さ方向に張力を印加する少なくとも2個の固定ピンと、これ ら固定ピンの間に配置されて前記媒体の厚み方向に荷重を印加する固定された荷 重検出ピンと、この荷重検出ピンの前記媒体の幅方向の相異なる位置に取りつけ られた少なくとも2個の圧力センサと、該圧力センサによって検出された前記媒 体の幅方向のテンション分布を表示する表示部とよりなるもの、あるいはテープ 状の記録媒体をその厚み方向に押し込んだ時のテープ反発力を測定することによ り前記媒体の幅方向のテンション分布を測定する測定機であって、前記媒体の長 さ方向に張力を印加する少なくとも3個の固定ピンと、これら固定ピンの間に配 置されて前記媒体の幅方向上部においてその厚み方向に荷重を印加する該厚み方 向に移動可能な少なくとも1個の第1の可動ピンと、該第1可動ピンよりも長い 寸法を有し前記固定ピンの間に配置されて前記媒体の幅方向下部においてその厚 み方向に荷重を印加する該厚み方向に移動可能な少なくとも1個の第2の可動ピ ンと、前記第1及び第2の可動ピンの移動量に応じた前記媒体の幅方向の荷重を 算出する変換手段と、該変換手段の算出値に基づいて前記媒体の幅方向のテンシ ョン分布を表示する表示部とよりなる。
【0008】
本考案の構成によれば、唯一の測定機で媒体の幅方向のテンション分布が測定 できる。
【0009】
以下本考案のテンション分布測定機をいくつかの実施例について図面に基づき 詳細に説明する。
【0010】 [第1実施例] 図1は第1のテンション分布測定機の正面図(a)、(a)のb−b断面矢視図 (b)、(a)の部分拡大図(c)を示す。同図においてテンション分布測定機 7はテープ全域に接する2本の固定ピン8aと8bと、1本の荷重検出ピン9と 、該荷重検出ピン9の相異なる位置に装着された2個のテープ反発力検出センサ 9a、9bと、で構成される。
【0011】 前記固定ピン8a、8bと荷重検出ピン9の長さ寸法は一致しており、且つ2 本の固定ピン8a、8bの位置は8mmの間隔で一直線状にあり、また荷重検出 ピン9は2本の固定ピン8a、8bの真ん中でテープ1を約0.5〜1mm程度 テープ厚み方向に押し込める位置にある。
【0012】 またセンサ9a、9bは前記荷重検出ピン9の長さ方向の相異なる2つの位置 に夫々装着され且つ両センサ9a、9bが丁度テープ1の幅方向の両端に位置す る関係にあり、図1(c)に示されるように該センサ9a、9bの装着部分の太 さはその他の部分よりも太くなっている。従ってテープ1の荷重検出ピン9と接 触する部分は図1(b)に示されるようにこれらセンサ9a、9bの外周面とな る。尚本実施例においてはセンサ9a、9bとしてフィルム状の感圧センサを用 い、前記テープ1との摺動特性を得るために表面にテフロンコーティングを施し ている。
【0013】 ここで分布荷重の測定の概念を図5に基づいて説明する。テープ1の幅方向の ある1点でテープ1の厚み方向に押し込んだ時のテープ反発力Fは分布荷重fに 依存する性質がある。そこでテープ反発力Fはテープ1の幅方向に均一に与えた テンションとその時のテープ反発力Fの関係を予め測定し、そのデータを元にし て分布荷重に構成することにした。
【0014】 前記図5から明らかなように分布荷重とテープ反発力は相関があるが同じでは ない。但し固定ピン8a、8bと荷重検出ピン9の位置関係が120度であれば 同じである。しかしテープ1にダメージを与えないために荷重検出ピン9派大き く押し込まないように設定してあるので通常は120どの条件は満たされない。
【0015】 そこで次の方法で分布荷重をテープ反発力に構成することにした。 (1)テープ1の幅方向に均一なテンションを加え、荷重検出ピン9のセンサ9 a、9bの出力を測定する。 (2)各テンション値(10g、20g、30g、40g等)で、同様に出力を 測定する。 (3)前記想定出力値により校正表(例えば表1)を作成し、センサ9a、9b の検出出力を分布荷重へ置き換える変換式を求める。
【0016】
【表1】
【0017】
【数1】
【0018】 (4)求めた変換式を基に前記出力に対してマイクロプロセッサ等で適当な重み 付けを行う。例えば上記数1では10(係数)が重み付けとなる。 (5)前記変換式により変換された出力値を分布荷重値としてメータ10a、1 0bに出力する。
【0019】 前記構成を有する測定機を用いた実際の測定を説明する。まずかかる測定機7 をテープ1に挿入し、テープ1に接している荷重検出ピン9の上端と下端のセン サ9a、9bの位置でのテープ反発力出力(電圧出力)の測定データに図示しな い重み付け回路(例えばマイクロプロセッサ)によって適当な重み付けを行って 分布荷重に変換した出力とし、これを前記測定機7の表示部7に設けた分布荷重 出力メータ10a、10bで読み取り、テープ1の幅方向のテンション分布状態 を算出する。
【0020】 尚、本実施例では荷重検出ピン9より太い部分であるセンサ9a、9bがテー プ1の幅方向の上端及び下端であるが、テープ1の幅寸法の大小によってテープ 1の幅方向の上端、中央、下端の3か所、あるいはそれ以上の数にすることによ りテンション分布測定の精度が向上することは言うまでもなく、本考案の範疇に 含まれる。
【0021】 [第2実施例] 図6は第2のテンション分布測定機の正面図(a)、(a)のb−b断面矢視図 (b)、(a)の部分拡大図(c)を示す。同図においてテンション分布測定機 7はテープ全域に接する3本の固定ピン8aと8b、8cと、2本の可動ピン9 c、9dとで構成される。
【0022】 前記固定ピン8a〜8cはその長さ寸法が一致しており、テープ1の長さ方法 (走行方向)に8mmのピッチで一直線状にあり、また可動ピン9c、9dは夫 々その長さ寸法を異にしており、前記各固定ピン8a〜8cの真ん中でテープ1 を約0.5〜1mm程度テープ厚み方向に押し込めるように前記固定ピン8a〜 8cを結ぶ一直線からテープ厚み方向に1.5〜2mm程度ずれた相対位置にあ る。さらにこれら固定ピン8a〜8c、及び可動ピン9c、9dの径はすべて2 .5mmであり、その先端を円錐形状にしている。
【0023】 また前記可動ピン9c、9dはその上端を図示しないロードセルに直結してお り、各可動ピン9c、9dの受けるテープ反発力が該ロードセルによって電気的 な信号に変化できるようになっている。そして前記可動ピン9c、9dはテープ 1の幅方向上側及び下側のテープ反発力を独立して同時に測定するため可動ピン 9cを短くして上側のテープ反発力に検出に対応させ、且つ可動ピン9dは下側 のテープ反発力のみを検出させるために下側の測定範囲以外の部分を削り取って 半円形状9eとなし、この部分のテープ1に対する接触を防止した構造となって いる。
【0024】 次に上記構成の第2測定機の実際の測定方法について説明する。VTRのよう なテープが走行している部分に当該テンション分布測定機7をテープ1が可動ピ ン9c、9dと固定ピン8a〜8cの間を通るように挿入する。この時テープ1 の上側のテンションを測定する可動ピン9cと下側を測定する可動ピン9dのテ ープ1と接触しているテープ1の幅方向の長さが同じになるように固定する必要 がある。このためテープ1の上側と、下側とで可動ピン9c、9dに加わるテー プ反発力(ロードセル検出出力)を検出した後で、各検出値に重み付けを行い、 両可動ピン9c、9dによるテンションの検出条件を同一にした上で分布荷重に 変換し、変換した分布荷重に相当する出力を分布荷重出力メータ14a、14b にて表示し、この表示値によりテープ1の幅方向のテンション分布状態を算出す る。
【0025】
以上の説明のように本考案によれば、従来測定が困難であったテープ状記録媒 体の幅方向の分布荷重をテープ反発力に置き換えて、簡単にテープ幅方向のテン ション分布測定を行うことができ、トラックリニアリティの精度の向上に対する 貢献度の増大が期待できる。
【図1】本考案テンション分布測定機の第1実施例を示
す正面図(a)、断面図(b)、部分拡大斜視図(c)
である。
す正面図(a)、断面図(b)、部分拡大斜視図(c)
である。
【図2】トラックリニアリティとテンション分布との関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図3】テンション分布の概念を説明する図である。
【図4】従来のテンション測定機を示す正面図(a)、
断面図(b)、部分拡大図(c)である。
断面図(b)、部分拡大図(c)である。
【図5】分布荷重の測定概念を示す図である。
【図6】本考案テンション分布測定機の第2実施例を示
す正面図(a)、断面図(b)、部分拡大斜視図(c)
である。
す正面図(a)、断面図(b)、部分拡大斜視図(c)
である。
1 テープ(テープ状記録媒体) 7 テンション分布測定機 8a〜8c 固定ピン 9 荷重検出ピン 9c、9d 可動ピン 9a、9b 圧力センサ 10a、10b 分布荷重出力メータ 14a、14b 分布荷重出力メータ
Claims (2)
- 【請求項1】 テープ状の記録媒体をその厚み方向に押
し込んだ時のテープ反発力を測定することにより前記媒
体の幅方向のテンション分布を測定する測定機であっ
て、前記媒体の長さ方向に張力を印加する少なくとも2
個の固定ピンと、これら固定ピンの間に配置されて前記
媒体の厚み方向に荷重を印加する固定された荷重検出ピ
ンと、この荷重検出ピンの前記媒体の幅方向の相異なる
位置に取り付けられた少なくとも2個の圧力センサと、
該圧力センサによって検出された前記媒体の幅方向のテ
ンション分布を表示する表示部とよりなるテープ状記録
媒体のテンション分布測定機。 - 【請求項2】 テープ状の記録媒体をその厚み方向に押
し込んだ時のテープ反発力を測定することにより前記媒
体の幅方向のテンション分布を測定する測定機であっ
て、前記媒体の長さ方向に張力を印加する少なくとも3
個の固定ピンと、これら固定ピンの間に配置されて前記
媒体の幅方向上部においてその厚み方向に荷重を印加す
る該厚み方向に移動可能な少なくとも1個の第1の可動
ピンと、該第1可動ピンよりも長い寸法を有し前記固定
ピンの間に配置されて前記媒体の幅方向下部においてそ
の厚み方向に荷重を印加する該厚み方向に移動可能な少
なくとも1個の第2の可動ピンと、前記第1及び第2の
可動ピンの移動量に応じた前記媒体の幅方向の荷重を算
出する変換手段と、該変換手段の算出値に基づいて前記
媒体の幅方向のテンション分布を表示する表示部とより
なるテープ状記録媒体のテンション分布測定機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8558692U JPH0652029U (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | テープ状記録媒体のテンション分布測定機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8558692U JPH0652029U (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | テープ状記録媒体のテンション分布測定機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0652029U true JPH0652029U (ja) | 1994-07-15 |
Family
ID=13862921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8558692U Pending JPH0652029U (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | テープ状記録媒体のテンション分布測定機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0652029U (ja) |
-
1992
- 1992-12-14 JP JP8558692U patent/JPH0652029U/ja active Pending
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