JPH0651602B2 - 畑作用粒状除草剤組成物 - Google Patents

畑作用粒状除草剤組成物

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JPH0651602B2
JPH0651602B2 JP26629685A JP26629685A JPH0651602B2 JP H0651602 B2 JPH0651602 B2 JP H0651602B2 JP 26629685 A JP26629685 A JP 26629685A JP 26629685 A JP26629685 A JP 26629685A JP H0651602 B2 JPH0651602 B2 JP H0651602B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は2,6−ジニトロアニリン系化合物を活性成分と
して含有する畑作用粒状除草剤組成物に関するものであ
る。したがって本発明は、農薬を製造する産業分野と農
業において利用されるものである。
〔従来の技術〕
2,6−ジニトロアニリン系化合物は除草活性を有するも
のが多く、例えば、α,α,α−トリフルオロ−2,6−
ジニトロ−N,N−ジプロピル−p−トルイジン(トルフ
ルラリン)、4−(メチルスルホニル)−2,6−ジニト
ロ−N,N−ジプロピルアニリン(ニトラリン)、N−
(1−エチルプロピル)−3,4−ジメチル−2,6−ジニト
ロアニリン(ペンディメタリン)、N−ブチル−N−エ
チル−α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニトロ−p
−トルイジン(ベンフルラリン)、N,N−ジエチル−2,6
−ジニトロ−4−トリフルオロメチル−m−フェニレン
ジアミン(ジニトラミン)等が既に市販され、一年生イ
ネ科雑草から広葉雑草まで幅広い除草効力を有し、年ご
とに広く使われているものである。この系統の除草剤は
一般的に水に対する溶解度が低く、着色しており、土壌
吸着性が強い性質を有し、乳剤、水和剤、ならびに粒状
剤として製剤化され、使用に当ってそれぞれの目的に応
じて使われている。
畑作圃場の中には水利の不便な場所が多く、かかる場所
においては除草剤散布に際して希釈水を必要としない粒
状剤が特に好まれている。粒状剤としては、一般に300
〜1700μmの粒剤、106〜300μmの微粒剤、63〜250μ
mの微粒剤Fが農薬製剤として既に実用化されている
が、近年は畑作用除草粒状剤としての除草効果の向上と
除草目的地外へのドリフト防止等の双方を満足するもの
として、180〜710μmの細粒剤Fの開発が特に望まれて
いる。すなわち、水田と異なって水分の少ない畑作土壌
に散布する場合、除草効果を高めるためには畑作土壌表
面をできるだけ均一に被覆するような粒度の細かい剤型
が好まれるが、散布時の風による影響を少くして除草目
的の土壌表面への均一散布、あるいは除草目的地外への
ドリフト防止では粒度の粗い剤型が好ましく、これらの
双方を満足するものとして180〜710μmの細粒剤Fが考
案された。一方、1グラム当り2万粒の細粒剤Fを10ア
ール(10a)当り3kg均一に散布したとしても、畑作土
壌表面1cm2当り6ケの粒が存在するに過ぎない。一般
に2,6−ジニトロアニリン系除草剤を含めた畑作用土壌
処理剤は、畑土壌表層に均一な薬剤処理層を形成しなけ
れば、発芽伸長してくる雑草の防除が不十分になる。均
一な薬剤処理層を形成する物理的な現象は、土壌表面に
存在する水分に有効成分が溶解して土壌粒子間に拡散す
る場合と、有効成分のガス化による拡散が考えられてい
る。前者の場合は水溶解度が低い化合物では溶解度を上
げる等の工夫が必要であり、後者の場合は除草の残効性
を持たせるために揮散防止が望まれている。
粒状剤を製造する方法としては、(1)練込押出法、
(2)被覆法、(3)吸着含浸法、(4)破砕法、
(5)噴霧造粒法、(6)流動層造粒法等があり、農薬
活性成分の熱安定性、目的とする粒度、ならびに製造装
置への各種影響等を考慮して、いずれかが採用されてい
る。180〜710μmの粒状剤を得る方法としては、一般的
に前記(2)から(6)の方法があり、中でも被覆法、
吸着含浸法は経済的に有利に製造できる利点を有する。
2,6−ジニトロアニリン系除草剤は、一般に常温で固状
であり、水に対する溶解度が極めて低く、着色が強い。
かかる着色の強い農薬活性成分を含む粒状剤を製造する
には、次に作る製品の着色防止を考慮して、製造装置の
着色を軽減した製造方法を採用するか、又は専用の製造
装置を設置しなければならない。経済性から考えれば当
然後者より前者が有利であり、前者の製造法としては、
前記(3)の吸着含浸法が種々の点から有利である。固
状農薬活性成分を吸着含浸法で製造するには、固状農薬
活性成分をその固有の融点以上に融解して粒状担体に吸
着含浸せしめるか、又は固状農薬活性成分を適当な溶媒
に溶かして吸着含浸せしめるかのいづれかの方法が採用
される。したがって製造装置の着色が好ましくない2,6
−ジニトロアニリン系除草剤の粒状剤を得るには、除草
活性成分を溶媒に溶かして粒状担体に吸着含浸させる方
法が望ましい。使用する溶媒は農薬製造業者、ならびに
農薬散布従事者の安全衛生、及び粒状剤の品質から、揮
散性、刺激性、臭気性のないものを使用する必要があ
る。同一製造法において使用する公知の溶媒としては、
例えば、グリセリン、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、アルキレングリコールアルキルエーテル、
アルキレングリコールジアルキルエーテル等を用いる方
法(特公昭40−19760号公報、特公昭45−19719号公報、
特公昭48−12974号公報、特公昭60−5561号公報等)等
が知られている。
また、水溶解度の低い除草剤の効力増強方法としては、
陽イオン型界面活性剤(特開昭50−46834号公報)、2
−スルホニルオキシエチルホスホン酸化合物(特開昭52
−70027号公報)、チオールカーバメイト化合物(特開
昭52−128221号公報)、尿素又は1−メチル尿素(特開
昭53−20423号公報)等を製剤に添加する方法、界面活
性剤と有機溶媒(又は水)を用いる方法(特公昭46−31
352号公報、特公昭47−24123号公報、特開昭54−5039号
公報等)、珪酸塩又は炭酸塩を製剤に添加する方法(特
公昭52−47016号公報)等が提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は畑作用粒状除草剤を製造するに際し、製造設備
に悪影響を及ぼさず、かつ十分な除草効果を付与した製
剤を提供することを目的とする。粒径180〜710μmの粒
状剤の製造法としては、経済性、散布時の有効成分の風
によるドリフト防止、製造設備の着色軽減等を勘案すれ
ば、吸着含浸法が望ましい。2,6−ジニトロアニリン系
除草剤は一般に常温で固状であるので、粒径180〜710μ
mの粒状担体に吸着含浸させるためには適当な溶媒に溶
解する必要がある。使用する溶媒は農薬製造作業者、な
らびに農薬散布従事者の安全衛生、及び粒状除草剤の品
質等を考慮すれば、揮散性、刺激性、臭気性、毒性のな
いものを使用する必要がある。以上の点を満足する溶媒
としては、エチレングリコールモノエチルエーテル、エ
チレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレング
リコールモノブチルエーテル等のグリコール誘導体、な
らびに有機溶媒として一般に使用されているオクチルア
ルコール、N−メチル−2−ピロリドン、イソホロン、
シクロヘキサノン等が挙げられる。ところが前記有機溶
媒を使用して得た2,6−ジニトロアニリン系除草剤の粒
状剤(粒径180〜710μm)は、予想に反して除草効果が
不十分であった。除草効果の向上を目的として前記有機
溶媒と界面活性剤の双方を用いた粒状剤(粒径180〜710
μm)は、若干の除草効果の増強が見られるものの、な
お不十分であった。除草効果の増強方法として提案され
ている2−スルホニルオキシエチルホスホン酸化合物、
ならびにチオールカーバメイト化合物は市販されておら
ず、合成時の経済性、ならびに各種毒性試験の成績が不
明であることより、ただちに実用に供しうるものとは考
え難い。また、尿素又は1−メチル尿素、ならびに珪酸
塩又は炭酸塩の使用は、下記の理由で好ましくない。す
なわち、尿素又は1−メチル尿素を粒径180〜710μmの
粒状担体に均一に担持せしめるためには、尿素又は1−
メチル尿素を水に溶解して吸着含浸あるいは被覆する
か、又は高沸点液体を介して被覆しなければならない。
前者の方法で良好な品質の製品を得るためには、乾燥し
て余剰の水分を除去する必要があるが、2,6−ジニトロ
アニリン系除草剤は加熱により昇華するものが多く、乾
燥工程での有効成分の揮散損失、ならびに製造設備の着
色があって好ましくない。後者の方法は乾燥する必要は
ないものの、製造工程がさらに増えること、粒状担体の
個々の粒子表面に均等に被覆することが難かしいこと、
僅かの水分によって粒状製剤が固結する可能性が大きい
こと、パイプダスターで散布する際に送風機の風圧によ
って粒状担体から被覆した尿素又は1−メチル尿素がは
く離すること等が考えられ、好ましくない。珪酸塩又は
炭素塩の使用も前述の尿素又は1−メチル尿素と同様の
理由で好ましくなく、さらに珪酸塩又は炭酸塩の使用は
水田のように水が大量に存在する場合にのみ有効成分の
溶出性が改善されるものであって、畑作土壌の場合のよ
うに水が存在しても僅かであればその効果は期待し難
い。一方、2,6−ジニトロアニリン系除草剤を乳剤又は
水和剤として製剤し、これの水希釈液を畑土壌表面に均
一に噴霧するか、又は粉剤として製剤し、パイプダスタ
ー等で畑土壌表面に均一に散布した場合は、公知技術で
製剤した粒径180〜710μmの粒状剤より除草効果が優れ
ている。この理由は、乳剤、水和剤、ならびに粉剤の散
布では畑土壌表面に有効成分が比較的均等に存在すると
考えられるのに対して、粒径180〜710μmの粒状剤では
畑土壌表面1cm2当り数個の粒子が存在しているに過ぎ
ず、この違いが除草効果の差として現れているものと考
えられる。したがって、粒径180〜710μmの2,6−ジニ
トロアニリン系除草剤の粒状剤を工業的に安価に提供す
るには、従来にない新規な方法で除草効果を向上させる
必要がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、2,6−ジニトロアニリン系除草剤である
N−(1−エチルプロピル)−3,4−ジメチル−2,6−ジ
ニトロアニリン(ペンディメタリン)について種々検討
した結果、驚くべきことに一般式I 式中Rは水素原子、又は炭素原子数が1〜4個の低級
アルキル基、Rは炭素原子数が1〜6個の低級アルキ
ル基、又はシクロヘキシル基である。) 又は一般式II (式中Rは炭素原子数が1〜3個の低級アルキル基を
示し、nは1又は2の整数を示す。) で示される化合物の1種又は2種以上を有効成分と共に
180〜710μmの粒状担体に担持せしめた粒状剤は、通常
用いられる有機溶媒を使用した場合より除草効果が高
く、乳剤、水和剤、ならびに粉剤を散布した場合と遜色
ない程度に除草効果が改善されることを発見した。この
知見を他の2,6−ジニトロアニリン系除草剤でも調べた
が、同様に除草効果の大巾な改善を認めた。
(2,6−ジニトロアニリン系除草剤) 本発明で用いられる2,6−ジニトロアニリン系除草剤
は、例えば、α,α,α−トリフルオロ−2,6−ジニト
ロ−N,N−ジプロピル−p−トルイジン、N−(1−エ
チルプロピル)−3,4−ジメチル−2,6−ジニトロアニリ
ン、N−ブチル−N−エチル−α,α,α−トリフルオ
ロ−2,6−ジニトロ−p−トルイジン、N,N−ジエチル−
2,6−ジニトロ−4−トリフルオロメチル−m−フェニ
レンジアミン、3,4−ジメチル−2,6−ジニトロ−N,N−
ジ−n−プロピルアニリン、N−sec−ブチル−4−イ
ソブチニル−3−メチル−2,6−ジニトロアニリン等の
2,6−ジニトロアニリン(特開昭48−28641号公報)、4
−(メチルスルホニル)−2,6−ジニトロ−N,N−ジプロ
ピルアニリン等のメチルスルホニル−2,6−ジニトロア
ニリン(西独、特開2161879号公報)が挙げられ、これ
ら2,6−ジニトロアニリン系除草剤は粒状除草剤組成物
全量の0.1〜10.0重量%、好ましくは0.5〜5.0重量%の
割合で用いるのが良い。
(ジフェニル系化合物) 本発明で用いられる一般式Iで示される化合物は、例え
ば3−メチルジフェニル、4−エチルジフェニル、4−
ブチルジフェニル、4−ヘキシルジフェニル、4−シク
ロヘキシルジフェニル等のモノアルキルジフェニル(特
開昭57−3874号公報)、2,2′−ジメチルジフェニル、
4,4′−ジエチルジフェニル、4.4′−ジイソプロピルジ
フェニル、4,4′−ジブチルジフェニル、4−エチル,
3′−ブチルジフェニル等のジアルキルジフェニル(特
開昭57−3873号公報)が挙げられる。
(ナフタレン系化合物) 一般式IIで示される化合物は、例えば2−メチルナフタ
レン、2−エチルナフタレン、2−イソプロピルナフタ
レン等のモノアルキルナフタレン(特開昭57−3872号公
報)、2,6−ジメチルナフタレン、2,7−ジエチルナフタ
レン、2,6−ジイソプロピルナフタレン等のジアルキル
ナフタレン(特開昭57−3872号公報)が挙げられる。
また、一般式I、ならびに一般式IIで示される化合物は
これら例示化合物に必ずしも限定されるものではなく、
単独で用いてもよく、2種以上を併用しても何ら差しつ
かえがない。一般式Iならびに一般式IIで示される化合
物は通常の溶媒と同様に取扱ってよく、使用量は粒状除
草剤組成物全量の0.2〜10.0重量%、好ましくは0.5〜5.
0重量%である。
(粒状担体) 本発明で用いられる粒状担体としては、珪砂、軽石、炭
酸カルシウム、ベントナイト、クレー、タルク、焼成珪
藻士、酸性白土等の天然物、またはこれらを使用した造
粒品でもよく、これらを2種以上混合して使用すること
もできる。その粒度としては106〜1000μm、好ましく
は180〜710μmのものであり、特に180〜710μmの範囲
のものを95重量%以上含むものが好適である。
(補助剤) 農薬を製剤する時に、普通に用いられる補助剤は、必要
に応じて本発明においても使用することができる。例え
ば、タルク、クレー、ホワイトカーボン等の微粉末、ベ
ンガラ、モリブデン赤、チタンホワイト等の顔料、メチ
レンブルー、ローダビンB等の着色剤、有機酸または無
機酸等の有効成分の安定剤、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンエステル、
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルサルフェ
ート塩、ジアルキルスルホコハク酸エステル塩等の界面
活性剤などを配合することができる。
(製造法) 本発明の粒状除草剤組成物の製造法としては、一般的に
行われている吸着含浸法がよく、次いで被覆法が挙げら
れる。すなわち、2,6−ジニトロアニリン系除草剤に前
記一般式Iの化合物または一般式IIの化合物の単独ある
いは混合物を加えて攪拌し、必要により加温して溶液と
する。これに必要に応じて有効成分の安定剤、界面活性
剤などの補助剤を加えることができる。この溶液を粒径
180〜710μmの担体に吸着含浸させるか、または担体に
被覆し、必要に応じてホワイトカーボン等の微粉末を加
えて流動性を付加し、製造することができる。
また、粒状剤を製造する他の方法によってもよく、何ら
本発明の妨げとなるものではない。
〔作用〕
一般的に用いられる高沸点溶剤及び界面活性剤を用いた
2,6−ジニトロアニリン系除草剤の粒状剤では、乳剤、
水和剤に比べて除草効果が劣り、本発明の一般式Iの化
合物または一般式IIの化合物を添加した粒状剤では除草
効果が向上する。この作用機構は充分には解明されてい
ないが、次の理由によるものと考えられる。すなわち、
本発明の添加剤によって有効成分の粒状剤構成担体へ
の吸着が抑制されること、粒状剤から水が溶出された
有効成分の土壌粒子への吸着が抑制されること、有効
成分の土壌表面での拡散をほう助していること、有効
成分の各種畑作雑草への吸収を助長していることのいず
れか1つまたは2つ以上の組合せによることが考えられ
る。
〔実施例〕
次に本発明の畑作用粒状除草剤組成物の有用性を示す例
を上げて説明するが、下記の実施例は、本発明を何ら制
限するものではない。また、以下の実施例に記載する
%、及び部はすべて重量基準のものである。
実施例1 混合機に180〜710μmにふるい分けした粒状軽石95部を
入れ、これに3−メチルジフェニル3部にペンディメタ
リン2部をあらかじめ加熱溶解した溶液を注加し、15分
間混合してペンディメタリン2%を含有する粒状剤を得
た。
実施例2 実施例1の3−メチルジフェニルに代えて4−ブチルジ
フェニルを使用し、実施例1と同様の操作でペンディメ
タリン2%含有粒状剤を得た。
実施例3 実施例1の3−メチルジフェニルに代えて4−シクロヘ
キシルジフェニルを使用し、実施例1と同様の操作でペ
ンディメタリン2%含有粒状剤を得た。
実施例4 実施例1の3−メチルジフェニルに代えて4,4′−ジエ
チルジフェニルを使用し、実施例1と同様の操作でペン
ディメタリン2%含有粒状剤を得た。
実施例5 実施例1の3−メチルジフェニルに代えて4−エチル−
3′−ブチルジフェニルを使用し、実施例1と同様の操
作でペンディメタリン2%含有粒状剤を得た。
実施例6 混合機に180〜710μmにふるい分けした粒状珪砂94部を
入れ、これに4−エチルジフェニル1部、2.6−ジイソ
プロピルナフタレン1部、ペンディメタリン2部の加熱
溶解溶液を注加し、15分間混合後、ホワイトカーボン
(商品名は、カープレックス#80である。)2部を添加
してさらに15分間混合し、ペンディメタリン2%を含有
する粒状剤を得た。
実施例7 混合機に実施例1で用いた粒状担体92部を入れ、これに
2−メチルナフタレン4部にペンディメタリン4部をあ
らかじめ加熱溶解した溶液を注加し、15分間混合してペ
ンディメタリン4%を含有する粒状剤を得た。
実施例8 実施例7の2−メチルナフタレンに代えて2−イソプロ
ピルナフタレンを使用し、実施例7と同様の操作でペン
ディメタリン4%含有粒状剤を得た。
実施例9 実施例7の2−メチルナフタレンの代えて2,6−ジイソ
プロピルナフタレンを使用し、実施例7と同様の操作で
ペンディメタリン4%含有粒状剤を得た。
実施例10 混合機に実施例1で用いた粒状担体91部を入れ、これに
4−ブチルジフェニル1部、2−イソプロピルナフタレ
ン4部、ペンディメタリン4部の加熱溶解溶液を注加
し、15分間混合してペンディメタリン4%を含有する粒
状剤を得た。
実施例11 混合機に実施例1で用いた粒状担体94部を入れ、これに
4−ヘキシルジフェニル4部にニトラリン2部をあらか
じめ加熱溶解した溶液を注加し、15分間混合してニトラ
リン2%を含有する粒状剤を得た。
実施例12 混合機に実施例1で用いた粒状担体95部を入れ、これに
4,4′−ジブチルジフェニル3部にベンフルラリン2部
をあらかじめ加熱溶解した溶液を注加し、15分間混合し
てベンフルラリン2%を含有する粒状剤を得た。
実施例13 混合機に実施例1で用いた粒状担体93部を入れ、これに
2−イソプロピルナフタレン5部にジニトラミン2部を
あらかじめ加熱溶解した溶液を注加し、15分間混合して
ジニトラミン2%を含有する粒状剤を得た。
比較例1 混合機に実施例1で用いた粒状担体94部を入れ、これに
ジエチレングリコールモノエチルエーテル4部にペンデ
ィメタリン2部を溶解した溶液を注加し、15分間混合し
てペンディメタリン2%を含有する粒状剤を得た。
比較例2 混合機に実施例1で用いた粒状担体95部を入れ、これに
2−エチルヘキシルアルコール3部にペンディメタリン
2部を溶解した溶液を注加し、15分間混合してペンディ
メタリン2%を含有する粒状剤を得た。
比較例3 混合機に実施例1で用いた粒状担体91部を入れ、これに
ジエチレングリコールモノブチルエーテル4部、ペンデ
ィメタリン2部、ポリオキシエチレンアルキルアリルエ
ーテルサルフェート3部の混合溶液を注加し、15分間混
合してペンディメタリン2%を含有する粒状剤を得た。
比較例4 混合機に180〜710μmにふるい分けした粒状珪砂89部を
入れ、これにイソホロン4部、ラウリルトリメチルアン
モニウムクロライド2部、ペンディメタリン2部の混合
溶液を注加し、15分間混合後、ホワイトカーボン3部を
添加してさらに1後分間混合し、ペンディメタリン2%
を含有する粒状剤を得た。
比較例5 混合機に実施例1で用いた粒状担体91部を入れ、これに
エチレングリコールモノフェニルエーテル5部にペンデ
ィメタリン4部を溶解した溶液を注加し、15分間混合し
てペンディメタリン4%を含有する粒状剤を得た。
比較例6 混合機に実施例1で用いた粒状担体91部を入れ、これに
シクロヘキサノン3部、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル2部、ペンディメタリン4部の混合溶液を注加
し、15分間混合してペンディメタリン4%を含有する粒
状剤を得た。
比較例7 混合機に実施例1で用いた粒状担体92部を入れ、これに
N−メチル−2−ピロリドン4部、ポリオキシエチレン
アルキルアリールエーテル2部、ニトラリン2部の混合
溶液を注加し、15分間混合してニトラリン2%を含有す
る粒状剤を得た。
比較例8 混合機に実施例1で用いた粒状担体94部を入れ、これに
イソホロン4部、ベンフルラリン2部の混合溶液を注加
し、15分間混合してベンフルラリン2%を含有する粒状
剤を得た。
比較例9 混合機に実施例1で用いた粒状担体92部を入れ、これに
N−メチル−2−ピロリドン4部、ステアリルトリメチ
ルアンモニウムクロライド1部、ポリオキシエチレンア
ルキルアリールエーテル1部、ジニトラミン2部の混合
溶液を注加し、15分間混合してジニトラミン2%を含有
する粒状剤を得た。
比較例10 ペンディメタリン2部、ジイソプロピルホスフェイトと
モノイソプロピルホスフェイトとの混合物0.5部及びク
レー97.5部を混合し、衝撃式粉砕機で粉砕後、混合機で
15分間混合してペンディメタリンを2%含有する粉剤を
得た。
比較例11 ペンディメタリン10部、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル15部及びキシレン75部を混合溶解し、ペンディメ
タリンを10%含有する乳剤を得た。
比較例12 ニトラリン20部、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
5部、ホワイトカーボン5部及び微粉クレー70部を混合
し、ジェット粉砕機で微粉砕後、混合機で15分間混合し
てニトラリン20%を含有する水和剤を得た。
〔土壌拡散試験〕
試験例1 11×11cmのポットを使用し、底部から2cmの深さになる
ように砂を入れ、その上に畑土壌(沖積砂土壌)を10cm
の深さに充填し、さらにメヒシバの種子0.5gと畑土壌を
均一に混合して1.5cmの厚さに充填した。このように作
製したポットの中心部に直径3mmになるように各製剤50
mgを処理し、30日目に生育抑制効果を調査した。生育抑
制効果は、「影響なし」を0とし、「完全枯死」を5と
区分して、指数4.5以上となる円形状の面積を計測し
た。そして、比較例4の粒状剤の生育抑制面積の拡散率
を100とし、各製剤の拡散率を求め第1表に示す。
なお、試験期間中の土壌水は15%になるように管理し
た。
〔除草効果試験〕 試験例2 試験例1で用いた畑土壌ポットを土壌水分15%に管理
し、土壌表面に有効成分量として1mgになる量の各製剤
を均一に散布した。処理後30日目に各雑草への生育抑制
効果を観察した。次の判定基準により評価した抑草率を
第2表に示す。
抑草率判定基準 0は影響なしを示し、 100は完全枯死を示す。
〔発明の効果〕 試験例に示したように、2,6−ジニトロアニリン系除草
剤の粒状剤は、本発明の一般式I又は一般式IIの化合物
を1種以上用いる(場合によっては一般式Iの化合物と
一般式IIの化合物とを混合して使用することもできる)
ことによって、比較例に示した公知技術を用いた粒状剤
に比べて有効成分の畑作土壌中への拡散性が優れ、粉
剤、乳剤あるいは水和剤散布の場合と遜色ない程度に除
草効果が向上する。
また、実施例に示したように、本発明の粒状剤の製造法
も簡便であり、かつ製造装置の着色も僅少である。
よって本発明によれば、本発明の目的とする散布時のド
リフトがなく、かつ安定した除草効果を有する畑作用除
草剤の粒状剤を農家に提供することが可能となった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A.粒状担体に B.(i)2,6−ジニトロアニリン系除草剤、および (ii)一般式I (式中のRは水素原子、又は炭素原子数が1〜4個の
    低級アルキル基、Rは炭素原子数が1〜6個の低級ア
    ルキル基、又はシクロヘキシル基である。) 又は一般式II (式中のRは炭素原子数が1〜3個の低級アルキル基
    を示し、nは1又は2の整数を示す。) で示される1種又は2種以上の化合物を担持させてなる
    ことを特徴とする畑作用粒状除草剤組成物。
  2. 【請求項2】粒状担体に2,6−ジニトロアニリン系除草
    剤と前記一般式Iならびに一般式IIの双方の1種又は2
    種以上の化合物を担持させてなることを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の畑作用粒状除草剤組成物。
  3. 【請求項3】粒状担体が粒径180〜710μmの範囲の粒子
    を95重量%以上含有することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項又は第2項記載の畑作用粒状除草剤組成物。
  4. 【請求項4】2,6−ジニトロアニリン系除草剤を粒状除
    草剤組成物全量の0.1〜10.0重量%担持させることを特
    徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載の畑作用
    粒状除草剤組成物。
  5. 【請求項5】一般式Iまたは一般式IIで示される1種又
    は2種以上の化合物を粒状除草剤組成物全量の0.2〜10.
    0重量%担持させることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項又は第2項記載の畑作用粒状除草剤組成物。
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