JPH0651362B2 - 手袋の製造方法 - Google Patents

手袋の製造方法

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JPH0651362B2
JPH0651362B2 JP5065988A JP5065988A JPH0651362B2 JP H0651362 B2 JPH0651362 B2 JP H0651362B2 JP 5065988 A JP5065988 A JP 5065988A JP 5065988 A JP5065988 A JP 5065988A JP H0651362 B2 JPH0651362 B2 JP H0651362B2
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JP
Japan
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rubber
glove
sheet
rubber compound
producing
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Inventor
智祥 吉永
Original Assignee
月星化成株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
イ)産業上の利用分野 本発明は、家庭用や,防寒,防振,滑り止め性,柔軟
性,表面強度などを必要とする作業用手袋を製造する方
法に関する。 ロ)従来の技術 手袋の掌部等に発泡体層を設けて防振,防寒,滑り止
め,保温などの効果を出そうとする手袋は知られてい
る。 メリヤス手袋の掌部等に発泡剤配合の生ゴムを貼り、そ
の上に生の平ゴムを貼り、手型に挿着して加硫缶に入れ
加硫発泡させる防振作業用手袋がある(特開昭55-90601
号)。 生の平ゴムは補強用として発泡剤配合の生ゴムの外側に
貼りつけてある。発泡剤配合の生ゴムを加硫してゴム発
泡体とするとき、一般にプレス加硫が行われるのは気泡
の均一性と寸法安定性を得るためである。オープン加硫
(金型の密閉空間で大きな圧力をかけるプレス加硫に対
して、熱空気加硫などオープン・スペースでの加硫を云
う)では、異常に大きな気泡があちこちに発生し、外観
を凹凸にするいわゆる異常気泡と呼ばれる現象が起こり
易く、寸法も安定しない。 生ゴムはよく伸びるので加硫中の発泡を抑制できない。 特開昭59-95135号はウエブの表面に発泡体層を積層し
て、発泡体の滑り止め効果が物体つかみの保持効果を利
用した手袋を提案している。これは発泡体がもつよく知
られた効果であるが、作業中の引掻きその他による疵が
つき易く、表面強度に問題がある。 表面強度の付与のため、方向性を持たない繊維をミクロ
ポーラス組織を有する接着層によってゴム手袋基本の外
側に積層して保護層としたもの(実開昭59-83922号)、
ゴム手袋の掌部等に繊維、布、綱状などの糸状体を貼っ
て補強したもの(実開昭61-50717号)がある。いずれも
繊維状材料で摩耗,引裂などの損傷を防ぐとともに、前
者は、ミクロポーラス組織が表面の滑り止め効果を出
し、柔軟性にも寄与し、後者は濡れたときのゴム手袋の
滑り易さを糸状体が改善する。しかし、両者とも、ゴム
手袋基体はそのまま普通のゴムであるから、柔軟性が作
業時の手袋のフイット間隔などは従来のものから殆ど改
良されていない。 特に、電気工事など線材を頻繁に使う作業では、ゴム手
袋表面の摩耗,突刺,引掻きなどによる損傷が多いの
で、絶縁用のゴム手袋を着けた上から更に革手袋などを
装着して作業をすることが多く、全体的な柔軟性がフイ
ット感覚の改善が望まれる。 ハ)発明の目的 手袋表面に強度があって摩耗,突刺,引掻きに耐え、且
つ柔軟でフイット感のある作業性の良好な手袋を容易且
つ効果的に製造する方法を提供する。 ニ)発明の構成 本発明は、手袋形の少なくとも一部を、加熱発泡性の未
加硫ゴム配合物のシートとその外側に屈撓性のある外被
材料を被せた構造に形成し、この手袋形を手型を芯にし
て支え、加熱加硫時に発泡するゴム配合物の膨張を上記
外被材料の張力によって規制することにより目的を達成
するものである。 ここに通気性の外被材料と云うのは、例えば繊維類のよ
うにゴムの発泡による膨張を規制でき、且つ、通気性の
ある材料を云い、必ずしも繊維類に限るものではない。
膨張を規制するためには、ゴム発泡により所定の膨張を
得たあと、その時点の膨張圧力に耐える材料で規制すれ
ばよく、張力がこの膨張圧に耐えうる材料はすべて本発
明の外被材料として使用できる。典型的な通気性の外被
材料は繊維類であり、編織布,不織布,皮革などがあ
る。 手型を芯にして、手袋形を支えるには次の2つの方法が
ある。即ち(1)手型の上に手袋形の最も内側の構成材料
から最も外側の構成材料まで順次積層して行く方法、
(2)予め手袋形を形成し、それを手型に被装する方法で
ある。 加熱発泡性のゴム配合物としては、発泡剤を配合した一
般のゴム配合物が用いられる。 特にオープン加硫でゴム発泡体とする場合は、ゴム分
(100重量部)として天然ゴム又は/及び合成ゴム90-50
重量部,熱可塑性ゴム10-50重量部の配合にすることに
よって、気泡の均一性が優れ、弾力回復の応答が早いゴ
ム発泡体を得ることができる。熱可塑性ゴムとしては、
スチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー,
スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー,
それらに水素添加したもの、その他のポリマーがあり、
加熱により溶融流動し、使用温度でゴム状弾力性を示す
ものである。手袋形のゴム配合物のシートは、(1)圧延
シートをそのまま用いる場合、(2)ゴム配合物の溶液又
は発泡剤配合ラテックスに手型を浸漬して引上げ、乾燥
して手型上にシートを形成させる場合がある。 未加硫ゴム配合物のシートの外側に外被材料を被せる
際、加硫時にシートと外被材料の隙間を充満するまでゴ
ムシートは膨張するから、ゴム発泡体の厚みをどれ位に
規制するかを考慮して隙間をコントロールする。外被材
料がメリリヤス編みのようにある程度まで容易に伸張
し、その後は大きな張力を発揮するような材料であれ
ば、被せる際にゴムシートとメリヤス布との間に特に隙
間を作っておかなくてもメリヤスの伸張性をコントロー
ルすることによってゴム発泡体の厚みをコントロールで
きる。 手袋形の最内側に吸湿性の布帛を積層しておけば、手袋
使用時に汗などを吸収して快適である。 ゴム配合物のシートと通気性材料はゴム発泡圧によって
一体化される。積層材料間の接着をよくするために外被
材料や最内側の吸湿性布帛には、必要に応じて接着剤を
塗布することができる。
【実施例1】 積層作業がし易いように、平手型を用い、これに30番手
の綿メリヤス手袋を被装する。表−1の各配合をロール
で混練し、0.8〜1mmに圧延したゴムシートをメリヤス
手袋の上に全面に積層する。これを平手型から脱型し、
弯曲手型に外装して型になじませ、その上から10番手の
綿メリヤス手袋を被せ、130℃で30分間熱空気加硫を
行う。加熱時にゴムシートは内側のメリヤス手袋に粘着
して固定されているので外側の方向に発泡し、外側のメ
リヤス手袋と一体化して、約2mm厚のゴム発泡層を有す
る手袋となる。配合No.3を用いると加熱時の流動性が
ないので外側メリヤス手袋からその表面程度まで目洩れ
して滑り止め効果の或る手袋となる。
【実施例2】 発泡剤,発泡助剤,加硫剤,その他薬品を配合した天然
ゴムラテックス配合物を調整する。これを浴として浸漬
法の常法により弯曲手型の表面に約1mm厚み(乾燥後)
のゴム層をつける。 乾操後10番手の綿メリヤス手袋を被せ、あと130℃で30
分間熱空気加硫し、ゴム発泡層を有する手袋を得る。 (ホ)発明の効果 本発明の次の作用効果を発揮する。 (1)手袋形の全部又は一部に加熱発泡性の未加硫ゴム配
合物のシートを使用し、加熱時に発泡させるとき、シー
トの内側には手型が存在してゴム発泡圧を受けるから、
シートは外側へ向かって膨張する。シートの外側には例
えばメリヤス手袋のような屈撓性のある通気性のの外被
材料を被せているので、シートが所定量膨張したあと外
被材料の張力によりそれ以上の膨張を抑制し、ゴム発泡
体を所定の厚みに規制する。同時に異常に大きな発泡の
成長も規制される。外被材料は通気性をもつのでゴムシ
ートの膨張時にゴムシートと外被材料との間にある空気
及びゴムシートから出るガスは容易に排出されて、ゴム
発泡体層と外被材料との密着をよくする。 (2)ゴム発泡体層の外側に外被材料を被せるので発泡体
層は保護され、外被材料が手袋の摩耗や損傷を防ぐとと
もに、ゴム発泡層が手袋に柔軟性を与え且つ、使用時に
フイット感を与えて小さな物も容易につかみ得るなど作
業性を向上させる。 (3)ゴム発泡圧によって、外被材料の目(編み目など)
からゴム配合物を表面まで目洩れさせることによって、
滑り止め効果のある手袋を容易に製造できる。 これらの効果の複合によって、手袋表面に強度があり、
機械的損傷に耐え、柔軟でフイット感があり、滑り止め
性のある作業性に優れた手袋を容易に且つ効率良く製造
することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】手袋形の少なくとも一部を、加熱発泡性の
    未加硫ゴム配合物のシートとその外側に屈撓性のある通
    気性の外被材料を被せた構造に形成し、この手袋形を手
    型を芯にして支え、加熱加硫時に発泡するゴム配合物の
    膨張を上記外被材料の張力によって規制することを特徴
    とする手袋の製造方法。
  2. 【請求項2】前記ゴム配合物が天然ゴム又は/及び合成
    ゴム90〜50重量部、熱可塑性ゴム10〜50重量部
    のゴム分からなる特許請求の範囲第1項記載の手袋の製
    造方法。
  3. 【請求項3】前記ゴム配合物のシートが発泡剤を配合し
    たゴムラテックス又はゴム溶液から浸積法によって形成
    されたものである特許請求の範囲第1項記載の手袋の製
    造方法。
  4. 【請求項4】前記手袋形の内面に布を積層した特許請求
    の範囲第1項乃至第3項のいずれか1項に記載の手袋の
    製造方法。
  5. 【請求項5】前記外被が編織布、不織布等の布帛類、皮
    革類である特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれか
    1項に記載の手袋の製造方法。
  6. 【請求項6】加熱加硫時にゴム配合物の発泡圧により、
    発泡ゴム層を外被材料の目から洩れださせる特許請求の
    範囲第1項乃至第5項のいずれか1項に記載の手袋の製
    造方法。
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JPH01222931A JPH01222931A (ja) 1989-09-06
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CN113927807B (zh) * 2021-10-16 2023-12-29 蒙山县至元科技实业有限公司 一种手套生产过程中的浸胶装置

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