JPH0651130B2 - 衝突式気流粉砕機及び粉砕方法 - Google Patents

衝突式気流粉砕機及び粉砕方法

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JPH0651130B2
JPH0651130B2 JP1245215A JP24521589A JPH0651130B2 JP H0651130 B2 JPH0651130 B2 JP H0651130B2 JP 1245215 A JP1245215 A JP 1245215A JP 24521589 A JP24521589 A JP 24521589A JP H0651130 B2 JPH0651130 B2 JP H0651130B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ジェット気流(高圧気体)を用いた衝突式気
流粉砕機及び粉砕方法に関する。
[従来の技術] 従来のジェット気流を用いた衝突式気流粉砕機は、ジェ
ット気流で被粉砕物を搬送し、被粉砕物を衝突部材に衝
突させ、その衝撃力により粉砕するものである。
以下に、その詳細を第5図に基づいて説明する。
高圧気体供給ノズル3を接続した加速管12の出口14に対
向して衝突部材16を設け、前記加速管12に供給した高圧
気体の流動により、加速管12の中途に連通させた被粉砕
物供給口1から加速管12の内部に被粉砕物を吸引し、こ
れを高圧気体と共に噴射して衝突部材の衝突面17に衝突
させ、その衝撃によって粉砕するようにしたものであ
る。そして、被粉砕原料を所望の粒度に粉砕するために
使用する場合には、被粉砕物供給口1と排出口9の間に
分級機を配して閉回路とし、分級機に被粉砕原料を供給
し、その粗粉を被粉砕物供給口1から供給し、粉砕を行
い、その粉砕物を排出口9から分級機に戻すようにして
再度分級するようにしてあり、その微粉が、所望の粒度
の微粉砕物となる。
しかしながら、上記従来例では、加速管内に吸引導入さ
れた被粉砕物を高圧気流中で十分に分散させることは困
難であり、加速管出口から噴出する高圧気流に被粉砕物
を載せた粒子混合気流は、被粉砕物の含有濃度の高い流
れと低い流れに分離してしまい、そのため被粉砕物は、
対向する衝突部材に部分的に集中して衝突することにな
り効率が低下し処理能力の低下を引き起こしている。
加速管内部での粒子の粉砕の効率を上げるために、加速
管出口の手前側に二次高圧ガスを噴出せしめる高圧ガス
給送管を設けた粉砕管が特公昭46-22778で提案されてい
る。これは、加速管内部での衝突を促進させることを意
図しており、加速管内でのみ粉砕を行うような粉砕機に
は有用な手段であるが、衝突部材に衝突させて粉砕を行
う衝突式気流粉砕機では有用な方法ではない。何故なら
ば、加速管内で衝突を促進させるために二次高圧ガスを
導入すると、圧縮気体供給ノズルから導入される高圧気
体による搬送気流が阻害され、加速管出口から噴出する
粉流の速度が低下してしまう。そのため、衝突部材に衝
突する衝撃力が低下し、粉砕効率が低下してしまい好ま
しくない。
一方、従来かかる粉砕機における衝突部材の衝突面は、
第5図及び第6図に示すように、被粉砕物を載せた高圧
気流方向(加速管の軸方向)に対し垂直あるいは傾斜
(例えば45°)している平面状のものが用いられてきた
(特開昭57-50554号公報及び特開昭58-143853号公報参
照)。
しかしながら、第5図のように加速管12の軸方向と垂直
な衝突面17の場合、加速管出口14から吹き出される被粉
砕物と衝突面17で反射される粉砕物とが衝突面17の近傍
で共存する割合が高く、そのため、衝突面17近傍での粉
体(被粉砕物及び粉砕物)濃度が高くなり、粉砕効率が
良くない。
さらに、衝突面17における一次衝突が主体であり、粉砕
室壁8との二次衝突を有効に利用しているとはいえな
い。さらに、熱可塑性樹脂を粉砕するときには、衝突時
の局部発熱により融着及び凝集物が発生し易く、装置の
安定した運転が困難になり、粉砕能力低下の原因とな
る。そのために、被粉砕物濃度を高くして使用すること
が困難であった。
また、第6図の粉砕機においては、衝突面27が加速管12
の軸方向に対して傾斜しているために、衝突面27近傍の
粉体濃度は第5図の粉砕機と比較して低くなるが、高圧
気流による衝突力が分散されて低下する。さらに、粉砕
室壁8との二次衝突を有効に利用しているとはいえな
い。例えば、第6図に示す如く、衝突面27の角度が加速
管に対し45°傾斜のものでは、熱可塑性樹脂を粉砕する
ときに上記のような問題点は少ない。しかしながら、衝
突する際に粉砕に使われる衝撃力が小さく、さらに粉砕
室壁8との二次衝突による粉砕が少ないので粉砕能力
は、第5図の粉砕機と比較して1/2〜1/1.5に粉砕能力が
落ちる。
[発明が解決しようとする課題] 上述のような従来の問題点に鑑み、本発明の目的とする
ところは、ポリエステル樹脂またはスチレン系樹脂の如
き熱可塑性樹脂を主体とする被粉砕物を効率良く粉砕す
る衝突式気流粉砕機及び粉砕方法を提供することにあ
る。
また、粉砕室内における被粉砕物及び粉砕された粉体の
融着が発生しにくく、被粉砕物の処理量を増加した場合
でも、被粉砕物及び粉砕された粉体の融着が抑制され、
凝集物及び粗粒子の生成が少ない衝突式気流粉砕機及び
粉砕方法を提供することにあり、特に、平均粒径20〜20
00μmを有する樹脂粒子を平均粒径3〜15μmに効率良
く微粉砕し得る衝突式気流粉砕機及び粉砕方法を提供す
ることにある。
さらには、加熱加圧ローラ定着手段を有する複写機及び
プリンタに使用されるトナーまたはトナー用着色樹脂粒
子を効率良く生成し得る衝突式気流粉砕機及び粉砕方法
を提供することにある。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明の特徴とするところは、高圧気体により被粉砕物
を搬送加速するための加速管と、粉砕室と、該加速管よ
り噴出する被粉砕物を衝突力により粉砕するための衝突
部材とを具備し、該衝突部材を加速管出口に対向して粉
砕室内に設けた衝突式気流粉砕機において、該加速管に
被粉砕物供給口を設け、かかる被粉砕物供給口と加速管
出口との間に二次空気導入口を有し、かつ、前記衝突部
材の衝突面の先端部分が頂角110°以上180°未満の錐体
形状である衝突式気流粉砕機としている点にある。
また、加速管内で高圧気体により被粉砕物を搬送加速
し、粉砕室内に加速管出口から吐出し、対向する衝突部
材に衝突させて被粉砕物を微粒子に粉砕する粉砕方法に
おいて、加速管の被粉砕物供給口と加速管出口との間に
二次空気を導入し、かつ、衝突面の先端部分が頂角110
°以上180°未満の錐体形状を有する衝突部材に被粉砕
物を衝突させて粉砕し、衝突後の粉砕物をさらに粉砕室
壁に二次衝突させて粉砕することを特徴とする粉砕方法
をも特徴とするものである。
以上の構成を具備した本発明の衝突式気流粉砕機によれ
ば、被粉砕物を効率良く高速気流を利用して数μmのオ
ーダーまで粉砕することができる。特に、熱可塑性樹脂
の被粉砕物または熱可塑性樹脂を主成分とする被粉砕物
を効率良く、数μmのオーダーまで粉砕することができ
る。
さらに、本発明を添付図面に基づいて詳述する。第1図
は、本発明の衝突式気流粉砕機の概略的断面図及び該粉
砕機を使用した粉砕工程及び分級機による分級工程を組
み合せた粉砕方法のフローチャートの一例を示した図で
ある。粉砕されるべき被粉砕物15は、加速管2の上方に
設けられた被粉砕物供給口1より、加速管2に供給され
る。加速管2には圧縮空気の如き圧縮気体が圧縮気体供
給ノズル3から導入されており、加速管2に供給された
被粉砕物15は、瞬時に加速されて、高速度を有するよう
になる。高速度で加速管出口4から粉砕室5に吐出され
た被粉砕物15は、衝突部材6の衝突面7に衝突して粉砕
される。また、かかる粉砕機において、加速管2の被粉
砕物供給口1と加速管出口4との間に二次空気導入口11
を設け、二次空気を加速管に導入することにより、加速
管内の被粉砕物を分散し、加速管出口4から被粉砕物を
より均一に噴出させ、対向する衝突部材6の衝突面7に
効率良く衝突させることにより粉砕性を従来より向上す
ることができる。ここで、導入される二次空気は、加速
管内を高速移動する被粉砕物の凝集を解きほぐし、分散
させるために寄与している。また、加速管内で加速気体
流速分布の遅い部分である加速管内壁に沿う流れを加速
する効果がある。
第3図に加速管の要部断面図を示し、より詳細に説明す
る。導入される二次空気の導入方法については、鋭意検
討を重ねた結果、次のような結論に達した。すなわち、
二次空気の導入位置については、第3図において被粉砕
物供給口1と加速管出口4との距離をx、被粉砕物供給
口1と二次空気導入口11との距離をyとした場合、xと
yが 0.2≦y/x≦0.9 より好ましくは、 0.3≦y/x≦0.8 を満足したときに良好な結果が得られた。また、二次空
気導入口11の導入角度については、第3図において加速
管の軸方向に対する角度をψとした場合、ψが 10°≦ψ≦80° より好ましくは、 20°≦ψ≦80° の条件を満足したときに良好な粉砕結果が得られた。導
入される二次空気の風量については、圧縮気体供給ノズ
ル3から導入される高圧気体による搬送気体の風量をa
Nm3/min、二次空気導入口11から導入される二次空気の
総風量をbNm3/minとした場合、a,bが 0.001≦b/a≦0.5 より好ましくは、 0.01≦b/a≦0.4 を満足する条件下で粉砕を行ったときに良好な結果が得
られた。二次空気としては、圧縮気体,常圧気体のいず
れを用いても良い。二次空気導入口にバルブの如き風量
制御装置を設け、導入風量を調整することは非常に好ま
しい。加速管の円周方向のどの位置に何か所導入口を設
けるかは、被粉砕原料,目標粉砕粒子径等により適宜設
定すれば良い。第4図は、加速管の円周方向に二次空気
導入口を8か所設けた場合の一実施例のB−B′視断面
図である。
この場合、8ケ所からどのような配分で二次空気を導入
するかは適宜設定を行う。また、加速管の断面は真円に
限定されるものではない。
一方、第1図の粉砕機において、衝突面7が頂角110°
以上180°未満、好ましくは160°近傍を有する円錐形状
を有しているので、粉砕された粉砕物は実質的に全周方
向に分散され、粉砕室壁8と二次衝突を起こし、さらに
粉砕される。第2図は、第1図に示す衝突式気流粉砕機
のA−A′面における視断面を概略的に示した図であ
り、衝突面7で衝突した後の粉砕物の分散状態を模式的
に示している。第2図からは、本発明の気流式粉砕機で
は、粉砕室壁8における粉砕物の二次衝突が有効に利用
されていることが知見される。さらに、本発明の粉砕機
においては、第1図に示す如く衝突面7で粉砕物が良好
に衝突部材の径方向に拡散されるので、粉砕室壁8が広
く二次衝突に利用される。そのため、衝突面7の近傍に
おける(被)粉砕物の濃度が濃くならないので、粉砕の
処理能率を向上させることができ、衝突面7における
(被)粉砕物の融着を良好に抑制することが可能であ
る。
粉砕室5に導入された被粉砕物は、衝突面7における一
次の衝突による粉砕が行われ、次いで粉砕室壁8におけ
る二次の衝突による粉砕がさらに行われ、場合により、
粉砕された粉砕物は排出口9に搬送されるまでに粉砕室
壁8及び衝突部材6の側面との三次(及び四次)の衝突
によりさらに粉砕される。排出口9から排出された粉砕
物は固定壁式気流分級機の如き分級機で細粉と粗粉とに
分級される。分級された細粉は粉砕製品として取り出さ
れる。分級された粗粉は、新たに投入される被粉砕物と
ともに被粉砕物供給口1に投入される。
[実施例] 以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を詳細に説明
する。
実施例1 添付図面の第1図から第4図に示す衝突式気流粉砕機及
びフローで被粉砕物の粉砕を行った。粉砕された粉砕物
を細粉と粗粉とに分級するための分級手段として回転翼
式気流分級機を使用した。
ここで、衝突式気流粉砕機は、加速管2の出口4の内径
が25mmであり、第3図及び第4図において の条件を満たしており、衝突部材6が直径60mmの酸化ア
ルミニウム系セラミックで形成された円柱状で、衝突面
7の先端部が頂角160°を有する円錐形状を有してい
た。加速管2の中心軸と衝突部材6の先端とは一致して
いた。加速管出口4から衝突面7までの最近接距離は60
mmであり、衝突部材6と粉砕室壁8との最近接距離は18
mmであった。
被粉砕物(原料)として下記のものを使用した。
上記処方の混合物よりなるトナー原料を約180℃で約1.0
時間溶融混練後、冷却して固化し、溶融混練物の冷却物
をハンマーミルで100〜1000μmの粒子に粗粉砕したも
のを被粉砕物(原料)とした。
圧縮気体供給ノズル3から4.6Nm3/min(6kgf/cm2)の圧縮
空気を導入し、二次空気は、第4図におけるF,G,H,J,L,
Mの6か所(I,Kは全閉)から、各0.05Nm3/min(6kgf/c
m2)の圧縮空気を導入した。
被粉砕物原料を18kg/時間の割合で被粉砕物供給口1よ
り供給し、粉砕された粉体物は排出口9からスムーズに
分級機に運ばれ、細粉は分級粉体(粉砕製品)として取
り除かれ、粗粉は再び被粉砕物供給口1より被粉砕物原
料と共に加速管に投入した。細粉(粉砕製品)として重
量平均粒径6μmの粉砕粉体が18kg/時の割合で収集さ
れた。
このように、加速管に二次空気を供給すること及び衝突
部材の衝突面を頂角160°の円錐形状としているため、
粉砕効率が向上し、さらに衝突部材付近での融着,凝集
物を生じず、従来より粉砕能力が非常に高くなることが
確認された。
また、重量平均粒径11μmの細粉(粉砕製品)を得る場
合の粉砕処理量は、36kg/時間であった。
実施例2 実施例1で用いた被粉砕原料を、加速管出口4の内径が
25mmであり、第3図及び第4図において の条件を満たしており、衝突部材の衝突面が頂角120°
を有する円錐形状である衝突式気流粉砕機を用いて、圧
縮気体供給ノズルから4.6Nm3/min(6kgf/cm2)の圧縮空気
を導入し、二次空気は、第4図におけるF,G,H,J,L,Mの
6か所(I,Kは全閉)から各0.05Nm3/min(6kgf/cm2)の圧
縮空気を導入し、実施例1と同様に粉砕を行ったとこ
ろ、細粉(粉砕製品)として重量平均粒径6μmの粉砕
粉体が17kg/時間の割合で収集された。また、重量平均
粒径11μmの細粉(粉砕製品)を得る場合には、33kg/
時間の割合で得られた。被粉砕物原料の供給量は、処理
量に応じて調整した。
実施例3 実施例1で用いた被粉砕原料を、加速管出口4の内径25
mmであり、第3図及び第4図において の条件を満たしており、衝突部材の衝突面が頂角160°
を有する円錐形状である衝突式気流粉砕機を用いて、圧
縮気体供給ノズルから4.6Nm3/min(6kgf/cm2)の圧縮空気
を導入し、二次空気は、第4図におけるF,H,J,Lの4か
所(G,I,K,Mは全閉)から各0.05Nm3/min(6kgf/cm2)の圧
縮空気を導入し、実施例1と同様に粉砕を行ったとこ
ろ、細粉(粉砕製品)として重量平均粒径6μmの粉砕
粉体が14kg/時間の割合で収集された。被粉砕物原料の
供給量は、処理量に応じて調整した。また、重量平均粒
径11μmの細粉(粉砕製品)を得る場合には、33kg/時
間の粉砕処理量であった。
比較例1 実施例1で用いた被粉砕原料を、第5図に示す従来の衝
突式粉砕機で粉砕した。該粉砕機において、衝突部材6
の先端の衝突面17は加速管12の軸方向に対して垂直であ
る平面であり、加速管出口14の内径は25mmである。加速
管12には、圧縮気体供給ノズルから4.6Nm3/min(6kgf/cm
2)の圧縮気体を供給し、細粉(粉砕製品)が重量平均粒
径6μmになるよう分級機を設定し粉砕を行った。衝突
面17に衝突した(被)粉砕物は、加速管からの吐出方向
と対向する方向に反射されるために、衝突面近傍の
(被)粉砕物の存在濃度は著しく高くなった。そのため
被粉砕物原料の供給割合が4.5kg/時間を超えると、衝
突部材上で、融着、凝集物が生じはじめ、融着物が粉砕
室内や分級機を詰まらせる場合があった。従って、粉砕
処理量を1時間当り4.5kgに低下させることを余儀なく
され、これが粉砕能力の限界となった。
また、重量平均粒径11μmの細粉(粉砕製品)が得られ
るように粉砕を行った場合、被粉砕物原料の供給割合が
9kg/時間を超えると、衝突部材上で融着、凝集物が生
じはじめ、これが粉砕能力の限界となった。
比較例2 実施例1で用いた被粉砕原料を、第6図に示す衝突式気
流粉砕機を用いて比較例1と同様に粉砕した。該粉砕機
は、衝突部材6の先端の衝突面27が、加速管12の軸方向
に対して45°の傾斜を有する平面であることを除いて
は、全て比較例1で用いた粉砕機と同じである。
衝突面に衝突した(被)粉砕物は、比較例1に比べ、加
速管出口14から離れる方向へ反射されるので融着及び凝
集物は生じなかった。しかし、衝突する際に、衝撃力が
弱くなるため、粉砕効率が悪く、重量平均粒径6μmの
細粉(粉砕製品)は、1時間当り約4.5kgしか得られな
かった。
また、重量平均粒径11μmの細粉(粉砕製品)を得る場
合には、1時間当り約9kgしか得られなかった。
比較例3 実施例1で用いた被粉砕原料を、加速管出口14の内径25
mmであり、衝突部材の衝突面が頂角160°を有する円錐
形状である衝突式気流粉砕機を用いて比較例1と同様に
粉砕を行った。
衝突面に衝突した(被)粉砕物は、衝突面が頂角160°
の円錐形状であるため、衝突部材付近での融着、凝集物
を生じないので、重量平均粒径6μmの細粉(粉砕製
品)は、1時間当り11kg得られた。
また、重量平均粒径11μmの細粉(粉砕製品)を得る場
合には、29kg/時間の処理量であった。
しかしながら、実施例1乃至3を上まわる粉砕効率の向
上は図れていない。
実施例1乃至3及び比較例1乃至3の結果を下記第1表
に示す。
実施例4 被粉砕物原料として下記のものを使用した。
上記処方の混合物よりなるトナー原料を約180℃で約1.0
時間溶融混練後、冷却して固化し、固形物をハンマーミ
ルで100〜1000μmの粒子に粗粉砕したものを被粉砕物
とし、実施例1と同じ衝突式気流粉砕機を用いて、実施
例1と同じ条件で粉砕を行った。
該粉砕機の構成及び粉砕条件の概要は下記の通りであ
る。
粉砕処理量は、細粉(粉砕製品)として重量平均粒径6
μmの粉砕粉体を得る場合には16.5kg/時間、また重量
平均粒径11μmの粉砕粉体を得る場合には34kg/時間で
あった。
実施例5 実施例4で用いた被粉砕物原料を、実施例2と同じ衝突
式気流粉砕機の構成及び条件で粉砕を行った。
該粉砕機の構成及び粉砕条件の概要は下記の通りであ
る。
粉砕処理量は、細粉(粉砕製品)として重量平均粒径6
μmの粉砕粉体を得る場合には15.5kg/時間、また、重
量平均粒径11μmの粉砕粉体を得る場合には31kg/時間
であった。
実施例6 実施例4で用いた被粉砕物原料を、実施例3と同じ衝突
式気流粉砕機の構成及び条件で粉砕を行った。
該粉砕機の構成及び粉砕条件の概要は下記の通りであ
る。
粉砕処理量は、細粉(粉砕製品)として重量平均粒径6
μmの粉砕粉体を得る場合には13kg/時間、また、重量
平均粒径11μmの粉砕粉体を得る場合には31kg/時間で
あった。
比較例4 実施例4で用いた被粉砕物原料を、比較例1と同じ衝突
式気流粉砕機の構成及び条件で粉砕を行った。
該粉砕機の構成及び粉砕条件の概要は下記の通りであ
る。
粉砕処理量は、細粉(粉砕製品)として重量平均粒径6
μmの粉砕粉体を得る場合には8kg/時間、また、重量
平均粒径11μmの粉砕粉体を得る場合には19kg/時間で
あった。
尚、このとき比較例1のような衝突部材上で融着,凝集
物が生じるという現象はなかった。
比較例5 実施例4で用いた被粉砕物原料を、比較例2と同じ衝突
式気流粉砕機の構成及び条件で粉砕を行った。
該粉砕機の構成及び粉砕条件の概要は下記の通りであ
る。
粉砕処理量は、細粉(粉砕製品)として重量平均粒径6
μmの粉砕粉体を得る場合には5kg/時間、また、重量
平均粒径11μmの粉砕粉体を得る場合には11kg/時間で
あった。
参考例 実施例4で用いた被粉砕物原料を、下記に示す衝突式気
流粉砕機の構成及び条件で粉砕を行った。
該粉砕機の構成及び粉砕条件の概要は下記の通りであ
る。
粉砕処理量は、細粉(粉砕製品)として重量平均粒径6
μmの粉砕粉体を得る場合には12.5kg/時間、また、重
量平均粒径11μmの粉砕粉体を得る場合には24kg/時間
であった。
比較例6 実施例4で用いた被粉砕物原料を、比較例4と同じ衝突
式気流粉砕機の構成及び条件で粉砕を行った。
該粉砕機の構成及び粉砕条件の概要は下記の通りであ
る。
粉砕処理量は、細粉(粉砕製品)として重量平均粒径6
μmの粉砕粉体を得る場合には10.5kg/時間、また、重
量平均粒径11μmの粉砕粉体を得る場合には27kg/時間
であった。
以上のように、比較例4乃至6に比べ実施例4乃至6
は、粉砕効率の向上が図れた。特に、細粉(粉砕製品)
として小さな粒径の粉砕粉体を得る場合により粉砕効率
の向上が図れた。
実施例4乃至6及び比較例4乃至6及び参考例の結果を
第2表に示す。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の衝突式気流粉砕機及び粉
砕方法によれば、加速管内に二次空気を導入することに
より、加速管内で被粉砕物の分散が良好になるため、衝
突部材の衝突面に効率よく被粉砕物が衝突するので粉砕
効率が向上する。
さらに、衝突部材の衝突面の形状を特定の錐体形状にす
ることにより、被粉砕物粉砕時における融着,凝集物の
発生を防げ、装置の安定した運転を可能にする。その
上、(被)粉砕物が粉砕室壁へ強く二次衝突するため
に、従来の粉砕能力を著しく向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の衝突式粉砕機の概略的断面図及び該
粉砕機と分級機を組合せた粉砕方法のフローチャートの
一例を示した図であり、第2図は、第1図のA−A′視
断面図で粉砕室内を表した図、第3図は、加速管の要部
を示した図、第4図は、第3図のB−B′断面図で二次
空気導入口の配置例を示す図である。 また、第5図及び第6図は、従来例の衝突式粉砕機の概
略的断面図及び粉砕方法のフローチャートを示した図で
ある。 1……被粉砕物供給口 2,12……加速管 3……圧縮気体供給ノズル 4,14……加速管出口 5……粉砕室 6,16,26……衝突部材 7,17,27……衝突部材の衝突面 8……粉砕室壁 9……排出口 11……二次空気供給口 15……被粉砕物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧気体により被粉砕物を搬送加速するた
    めの加速管と、粉砕室と、該加速管より噴出する被粉砕
    物を衝突力により粉砕するための衝突部材とを具備し、
    該衝突部材は加速管出口に対向して粉砕室内に設けられ
    ている衝突式気流粉砕機において、該加速管に被粉砕物
    供給口を設け、被粉砕物供給口と加速管出口との間に二
    次空気導入口を有すること、かつ、前記衝突部材の衝突
    面の先端部分が頂角110°以上180°未満の錐体形状であ
    ることを特徴とする衝突式気流粉砕機。
  2. 【請求項2】前記加速管に設けられた被粉砕物供給口と
    前記加速管出口との距離をx、被粉砕物供給口と二次空
    気導入口との距離をyとし、xとyが 0.2≦y/x≦0.9 を満足することを特徴とする請求項1記載の衝突式気流
    粉砕機。
  3. 【請求項3】前記加速管に設けられた二次空気導入口の
    導入角度ψが加速管の軸方向に対して 10°≦ψ≦80° を満足することを特徴とする請求項1又は2記載の衝突
    式気流粉砕機。
  4. 【請求項4】請求項1〜3いずれかの衝突式気流粉砕機
    に具備された加速管内で高圧気体により被粉砕物を搬送
    ・加速し、粉砕室内に加速管出口から吐出し、対向する
    衝突部材に衝突させて被粉砕物を微粒子に粉砕する粉砕
    方法において、前記加速管に二次空気を導入し、かつ、
    衝突面の先端部分が頂角110°以上180°未満の錐体形状
    を有する衝突部材に被粉砕物を衝突させて粉砕し、衝突
    後の粉砕物をさらに粉砕室壁に二次衝突させて粉砕する
    ことを特徴とする粉砕方法。
  5. 【請求項5】前記加速管に導入する被粉砕物を搬送加速
    する高圧気体の風量をaNm3/min、二次空気の風量をbN
    m3/minとし、aとbが 0.001≦b/a≦0.5 を満足する条件下で粉砕することを特徴とする請求項4
    記載の粉砕方法。
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