JPH06510045A - 心臓血管の治療および神経退化性疾患の治療におけるリラキシンの使用 - Google Patents

心臓血管の治療および神経退化性疾患の治療におけるリラキシンの使用

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JPH06510045A JP5504523A JP50452393A JPH06510045A JP H06510045 A JPH06510045 A JP H06510045A JP 5504523 A JP5504523 A JP 5504523A JP 50452393 A JP50452393 A JP 50452393A JP H06510045 A JPH06510045 A JP H06510045A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 心臓血管の治療および神経退化性疾患の治療におけるリラキシンの使用発明の分 野 本発明は、心臓血管治療の分野に由来するものである。より詳細には、本発明は 心臓血管治療、特に病理学的に遅い心拍数(除脈)を特徴とする心不全および心 臓血管疾患の治療におけるリラキノンの使用に関する。さらに本発明は、神経退 化性疾患の治療におけるリラキンンの使用に関する。
背景の技術 心不全は、体内組織の代謝的な必要性に対して供給することが必要とされる血液 を動かす心臓ポンプの不能として定義される。ポンプの能力の低下は、心筋組織 の損失または損傷から生じることが最も多い。結果として、心室を空にすること が抑制され、これは心室充満圧および心室壁応力の上昇ならびに心拍出量の減少 を導く。心拍出量の減少に対する生理的な反応として、多くの神経内分泌反射が 活性化され、これは全身性の血管収縮、心臓および液体貯留の交換神経刺激をひ き起こす。これらの反射反応は最初は心拍出量を増強させる傾向があるが、長期 においては有害である。結果として生じる末梢抵抗の上昇は、心臓における後負 荷を上昇させ、血液容量の増加はさらに心室充満圧を上昇させる。心臓の増大し た交換神経刺激と共に、これらの変化は残りの機能的な心筋に対して代償不全に なる必要性を一層そして頻繁に導く。
多くの心臓血管疾患の通常の終点であるうっ血性心不全は、心臓が末梢組織を十 分に潅流することができない場合に結果として生じる。最近の推計によれば、こ の疾患であると診断された人は米国内に約400万人が存在し、これらの症例の 50%以上は診断から5年以内に致命的となる[丁alor、 M、 D、ら、  、Annual Report:s in Med、Chem、 22.85 −94 (1987)]。
うっ血性心不全を含む心不全に対する最近の治療は、心筋に対する過度の要求を ひき起こさずに心拍出量を増大させることに焦点を合わせている。これらの目的 を達成するために、血液容量を減少させ、末梢抵抗を低下させ、そして心収縮力 を増大させるための利尿薬、血管拡張薬および変力性薬物のさまざまな組み合わ せが用いられている。従って最近の治療は、個々の患者の臨床的必要性を達成す るために多数の薬物の効果を釣り合わせることに依存しており、用いられる薬物 に対する副作用により悩まされている。
例えば、利尿薬はカリウムおよびマグネシウムの血漿濃度を減少させ、ジキタリ ス投与を受けている磨者において不整脈の発生を増加させる。利尿薬は容量の涸 渇による硝酸塩の循環効果を強化し、心臓の充満圧、心拍出量および全身性動脈 圧の減少を導くことができる。
αアドレナリン拮抗薬は、全身性動脈圧の著しい降下を導き、冠状動脈の潅流を 損なうことがある。
アンキオテンノン変換酵素阻害物質は、動脈圧に対して同様の効果を有し、カリ ウムの血漿濃度の過度の上昇をさらに導くことがある。
正の変力を導く薬物、例えばジキタリスおよびβアドレナリン拮抗薬は不整脈を 誘発する可能性を有する。さらに、ジキタリスは狭い治療指数を有し、レセプタ ーの下方調節のためにカテコールアミン類似体は全てそれらの効力を急速に弱め る傾向がある。
ゆえに、生理学的に統合された動脈および静脈血管拡張および心筋変力の応答を 導き、理性用いられている治療薬の不利益がない治療薬に対する必要性が存在す る。
同様に、多数の患者が心臓不整脈を患っている。心拍数を設定するインパルスは 洞房結節(SA結節)中で形成されており、ゆえにこの洞房結節は心臓の主ペー スメーカーとも称されている。また、自発的作用の可能な形成は、分化した心房 細胞中、房室間(A V )接合部のいくつかの領域中、およびヒス−プルキン エ線維中に示され得る。これらの領域は補助的なペースメーカーとして機能する 。正常な心臓において、SA結節において生じるインパルスの心室への伝導は、 房室結節(AV結節)を通して排他的に発生する。正常な心拍数は、年齢、性別 、身体の活動を含む多くの因子に依存して有意に変化し得るが、ヒトにおける正 常な洞調律は、約60〜100拍動/分の間の頻度で洞房結節に始まるインパル ス形成として任意に規定される。
ヒトの患者における洞房の除脈は、成人のSA結節が約60拍動/分以下の速度 て放出するときの状態として定義される。無症候性の除脈の治療は通常は必要て ないが、さまざまな状況、例えば心拍出量が不十分であるかまたは不整脈が遅い 心拍数に関係している場合には治療が必要である。さらに、いくつかの形態の心 臓手術の後、心拍数を不適当に遅くさせるであろうある種の薬物の投与の間、そ して症候性の除脈を有する患者へのペースメーカー移植の前などに症候性の除脈 が起こりそうな場合は治療が必要であろう。
心拍数を上昇させるための現在の薬理的なアプローチは、アトロピンまたは、心 筋の虚血が存在しない場合にはイソプロテレノールの投与を基礎とするのが普通 である。また、エフェドリン、エピネフリン、ヒドララジンまたはテオフィリン は症候性の除脈を有するある種の患者の管理において有用であろう。これらの全 ての薬物は多少とも重篤な副作用を伴っており、速すぎる心拍数を生み出さない ように非常に注意して投与する必要がある。アトロビンの効果は比較的一時的な ものであり、この薬物は多くの患者において比較的効果がなく、時には心拍数の 抑制されない上昇を導き得る。イソプロテレノールは、SA結節が適当に機能し てA〜′結節への伝導が無傷である場合には効果的であるが、これもまた心室の 不整脈を導き得る。[例えば、「心疾患」「心臓血管薬のテキストJ、 E、B raunwald編。
第3版、 1988. W、B、5aunders Coff1pany、 2 2および23章;「心臓学・基礎および実際J、Brandenburg、R, Oら編、Year Book Medical Publ、 Inc、、 Ch icago、 Lonр盾氏B 29章を参照]。
従って、安全に投与されて心拍数を予測できるレベルに滴定することができ、心 室の刺激反応性を増大させないかまたは心室細動に対する域値を低下させる治療 薬に対する必要性が存在する。この性質を有する薬物は、例えば下壁心筋梗塞後 の一過性の除脈の治療において、一時的なペースメーカーの緊急移植を必要とす る患者を安定化するために、さらに例えばジキタリス、βブロッカ−またはカル シウム拮抗薬などの過剰投薬にょる除脈の管理において有用であろう。
成熟ヒトリラキ/ンは、約6000ダルトンのジスルフィド架橋されているポリ ペプチドホルモンであり、これは多くの種において妊娠中に著しい濃度の上昇を 示すことが知られており、出産過程を容易にする分娩前の生殖路の再造形を担う ことが知られている。
リラキシンは、F、L、Hisav[Proc、Soc、Exp、Bio]、M ed、 23.661 (1962)コにより発見され、雌ブタ黄体からこのホ ルモンの粗水性抽出物を得たFevoldら[J、 At Che+s。
Soc、 52.3340 (1930)]からその名前を得た。粗すラキシン 調製物に関する多数の観察により、リラキンンは妊娠および分娩の間におそらく 重要な役割を果たしているであろうという考察が導かれた。
1974年から198】年の間に、高度に精製されたりラキシンが、妊娠したブ タ[Sherwoodおよび0°Byrne Arch、Biochera、B iophys、160.185 (1974)コ、ラット[SherwB キシンが、つ7 [5tevart、 D、 RおよびPapkoff、 En docrinology f19.1093 (1986)n およびウサギ[Eldridge、 R,KおよびFields、 P、^、、 「リラキシンの生物学およびヒトにおけるその役割」中、 M、Bigazzi ら編、 389−391. Excerpta Medica、 Am5ter da11(1983)]の胎盤から単離された。部分精製されたりラキシンは、 雌牛およびヒト黄体(CL)、胎盤および脱落膜から得られた。ヒトにおいて、 リラキシンは妊娠中の黄体中に最も豊富に存在することが知られているが、リラ キンンは非妊娠女性ならびに男性(精液)においても検出されている[Brya nt−Greenwood、G、D、、 Endocrine Reviews  p、 62−90 (1982)およびteisse、 G、、^nn、Re v、Physio1.46D43− 52 (1984)]。
精製されたりラキシンの入手可能性により、ブタ[Jamesら、 Natur e 267、544(1977): 5chvabeら、Biophys、Re s、Com+nun、75. 503 (1977)]、ラット[Johnら、 u ndocrinology 10g、 726 (1981)コおよびサメ[S chwabeら、 Ann、N、Y、Acad、Sci、 R80. 6 (1982)]由来のりラキンンのアミノ酸配列決定が可能となった。
ヒト黄体、胎盤および脱落膜由来のりラキシンを精製するための努力がなされて きたが、ヒトリラキシン調製物のいずれも高度に精製されたことは示されなかっ た。
組換え法は、最初にラットおよびブタリラキシンに対するcDNAクローンの単 離に適用された[Hudsonら、 Nature 291.127 (198 1); Haleyら7更値1,155 (1982)]。ブタリラキンン遺伝 子由来のプローブを用いたゲノムクローニングにより2つのヒト遺伝子型が同定 されているが[Hudsonら、 Nature 301.628 (1983 ):Hudsonら、 EMBOJ、 3.2333 (1984);および米 国特許番号4.75111.516(1988年7月19日発行および4.87 1.670(1989年10月3日発行)]、これらの遺伝子型のうち1つのみ (H2と称する)が黄体において転写されることが見いだされている。他方の遺 伝子は別の組織部位で発現されるのか否か、または偽遺伝子を表しているのか否 かは明らかではない。H2リラキシンが卵巣中で合成され発現されるという事実 は、これが妊娠の生理機能に直接関与する配列であることを示唆する。
リラキシンは、ジスルフィド結合により結合されたAおよびBと称する2つのペ プチド鎖からなり、八−鎖内にインスリンと類似した様式の鎮内ジスルフィドル ープを有する。2つのヒトリラキシン遺伝子はヌクレオチドおよびアミノ酸配列 のかなりの相同性を互いに示すが、特にA−およびB−鎖両方のアミノ末端領域 において配列の相違を有するい(つかの顕著な領域が存在する。
リラキシンの構造は、進化中に種の間でかなり分岐したことが明らかである。
ブタ、ラット、サメおよびヒトリラキシンの間には40%から48%のアミノ酸 配列の相同性しか存在しない。
調べた全ての種と同様に、H2リラキシンの一次翻訳生成物は25アミノ酸のシ グナル配列、続いて約29〜33アミノ酸のB鎖、104〜107アミノ酸の連 結ペプチド(Cペプチド)および24アミノ酸のA鎖からなるプレプロレラキシ ンである。リラキシンの生合成の間に、形成期ペプチド鎖が小胞体を横切って移 動すると同時にシグナルペプチドは迅速に除去される。得られたプロホルモンの りラキンンへの後続のプロセシングおよび特にリラキシンにおけるCペプチドの 機能は完全に理解されていない。1つの機能は、おそら(正しいジスルフィド結 合がBおよびA鎖の間に形成されるように前駆体の折り畳みを指令するものであ ろう。
1988年の時点でのりラキソンについての知識の簡潔な総論は、Sherwo od、 D[r生殖の生理学」中、16章、「リラキシンJ、 [1obi1.  E、およびNe111. J、ら編、 Raven Press、Ltd、、  New York pp、585−673 (198g)]により提供された 。
リラキンンが、末梢血漿中、黄体形成ホルモンの周期中央の高まりの7〜10日 後に上昇し、妊娠が発生した場合には上昇し続けて3週間で800pg/a+1 以上のレベルに達することが知られている[5tevart、 D、 R,ら、  J、C11n、Endo、Metab、 70゜1771(773(1990 )]。妊娠中、リラキンンの血清濃度は同種ラジオイムノアッセイにより測定し たときに、およそ10週までに最も高くなり、妊娠の残りの期間に約500pg /+nlルベルニ達する[Be1l、 R,J、ら、 0bstet、Gyne col、 69.585−589(1987)]。
上記のそして同様の生理学的な発見を考慮すると、リラキンンは一貫して妊娠状 聾と関係しており、その既知の有用性のほとんどはこの状態と関係している。
H2リラキンンは、子宮頚の成熟、妊娠子宮内膜の肥厚ならびにこの領域への血 管新生の増大、およびコラーゲン合成に対する効果を含む、出産過程を容易にす るための生殖路の再造形を行うことが開示されている。さらにH2リラキシンは 乳汁分泌と関係しており、リラキンンは乳房組織に対して成長促進効果を有して いることがいくつかの報告により示されている[Wright、 L、 C,お よびAnderson、 R。
察に基づく臨床研究により、卵巣由来のブタリラキンンは閉塞的末梢動脈性疾患 から発生するレイノー病変の治癒において有益であることが示されている[Ca 5ten、 G、 C,およびBoucek、R,J、、 J、AmJed、A s5oc、 166、319−324 (1958); Ca5t■氏AG、C 0 はりラキンンの生物活性を有することが報告されており[Weissら、^va 、 J、 0bstet。
Gynecol、 154.749 (1986)]、リラキンンはヒト精子ノ 移動性ヲ高メルト考エラれている。
結合組織に対するリラキシンの効果により、リラキシンは皮膚の弾性を改善し得 ることが示唆されている。
妊娠した女性においては心拍数は受胎後2週間まで上昇し、約7拍動/分の上昇 を示し、上昇を続けて10週目までに約10拍動/分の上昇が達成されることが 観察されている[C1app、 J、 F、 、^m、J、0bstet、Gy neco1.1.52.659−660 (1,985)n。
妊娠初期におけるこの変化は、妊娠女性における循環リラキシンの最初の上昇と 一致する[Stewart、 D、 Rら、上記]。
同様に、受胎後3週まで心拍出量は増大し、全末梢抵抗は減少し、各々+0゜5 2リットル7分および−1136yn、r’、cr’の変化を示す。心拍出量は 上昇を続け、全末梢血管抵抗は減少を続けて、10〜14週の間に各々+2.2 1リットル/分および−433dyn、 s−’、 am−’に達し、その後に これらの値付近で横ばい状態になる[[1obson、 S、 C,ら、 AI l、1.Physiol、 256. H2S(+−Hl065 (1989) コ。
特別の状況下での血圧および血管に対するリラキシン投与の効果についての散在 する報告があるが、報告された観察が潜在的な治療的関連を持ち得ることに関し ていかなる示唆も記載されていない。
ラット盲腸間膜へのブタリラキシンの局所的適用は、細静脈を拡張させ、ノルエ ピネフリンおよびプロメタシンの血管収縮性の効果に拮抗することが見いだされ た[Bigazzi、 II ら、Acta Endocrinol υ2.  296−299 (1986)+ DeLMese、^、轣A「リ ラキンンの生物学およびヒトにおけるその役割」中、 Bigazzi、M、ら 編、 291−293゜Excerpta Medica、 Amsterda m (1983)]。自然高血圧ラットへのラットリラキシンの2日間にわたる 長期注入は、潅流された腸間膜動脈に対するノルエピネフリンおよびバンプレシ ンの鈍い血管収縮性効果を導くことが報告されている[1Iassic。
tieら、 Proc、Soc、Exp、BioLMed、19C1,254− 259,(1989)]。しがし、これらの観察の生理学的な意義ははっきりし ないままであり、リラキシンが全末梢血管抵抗に影響を及ぼすか否かは知られて いない。
さらにまた、動脈血圧に対するリラキンンの可能な効果についてのいくつかの報 告は混乱させるものであり矛盾している。
Millerら[J、 Pharmacol、 Exp、 Ther、y世、  426−427 (1957)]は、妊娠した雌ブタ卵巣の抽出物を麻酔下のイ ヌに注射した場合に、血圧の一次的な降下をひき起こすことを最初に報告した。
対照的に、精製されたブタリラキンン50μgまでの抽出物の注射は麻酔下のラ ットにおいて血圧に影響を及ぼさなかった[Porterら。
J、Endocrinol、 83.183−192 (1979)]。
ラノトリラキン〉の長期注入は、動脈圧に対していかなる効果も有さないことが 正常血圧の非妊娠ラットにおいて[St、 Louis、 JおよびMassi cotte、G、、 Life Ne仙の出版物により、ウレタン麻酔したラッ トにおけるブタリラキノンの静脈内注射が動脈圧を上昇させることが示されてい る[Jones、 S、^、およびSum+aerlee、^JS、、J、Ph ysiol、(London)、381: 37P (1986); Mumf ord、^、D、ら、J、Endocrin盾撃盾■ X 耳字、747−755 (1989): Parryら、J、Neuroe ndocrinology 2. 53−58 (1990j]。
動脈圧の上昇は、バソブレンンの遊離により主に媒介されると考えられている[ Parry、 l−、J ら、L竺凹夕曹襲匹す凹社ogy 2. 53−58  (1990)]。
ブタリラキ/ンの脳室内注入はウレタン麻酔下のラットにおける動脈圧を上昇さ せることが見いだされた[Mumford、ADら、!。Endocrinol ogy 122.747−755 (1989)]。
これらの矛盾した発県ゆえに、動脈圧に対するリラキンンの効果はどう考え°C もはっきりしない。
ブタリラキノンの静脈内または脳室内注入は、つlメタン麻酔下のう・ソトにお け・フル、・拍数を十昇させることが見いだされている[Parry、 L、  J、ら、 J、Neuroendocrino1o3V 2.、 53−58  (1990); Mun+ford、A、D ら、J、Enclocrinol ogy j22. 74V−750 (198 9)]。
リラヤノンのさまざまな生理学的効果の解釈は非常に難しく、リラキンンの分子 レベルての作用機序についてはほとんど知られていない。リラキシンは子宮組織 または細胞中[Braddon、S、A、 Endocrinology 10 2.1292(299(197g); 5anborn。
ら、 In Vitro Ce11.Dev、Biol、 26647−656  (1990)]、さらに下垂体細胞中[Cronin、 M、 J ら、Bi ochem、Biophys、Res、Comwun、148. 1246−1 251 (1987)]のcAMoレ ベルを上昇させることが知られているが、リラキンン作用の媒介物としてcAM Pがどのように作用するかについての決定的な証拠はない。
リラキノンは、エストロゲン−プライム化ラット子宮において、子宮のミオノン 軽鎖キナーゼ活性およびミオノン軽鎖リン酸化を減少させ、次いでCa”−活性 化アクトミオシンATPアーゼを阻害することが報告されている[N15hik oriら。
Endocrjnologyυ、1. 1743−1745 (1982):  N15hikoriら、L旦io1.Chew、258. Q468 −2474 (1983)]。リラキシンがミオノン軽鎖キナーゼを阻害する機 構は未だ解明されていない。
また、リラキノンの作用機序を理解するための別の重要な領域、すなわちリラキ ンンレセプターの研究は初期の段階にある。既に、Mercado−3i■me nら[J、 BIol。
Chew、 255.3617−3623 (1980); Endocrin ology 110.220−226 (1982); B奄盾戟ARep rod、 26.120128 (19g2)]は、]′25I−ラベル化ブタ リラキシを用いたラットおよびブタの子宮およびブタの子宮頚管のりラキシンレ セブターの部分的な特性化を報告している。1′I−ラベル化ブタリラキシンは S ephadexカラムにより部分的にのみ精製され、化学的には十分に特性 化されなかった。卵巣cDNAクローンから得たヌクレオチド配列に基づく構造 を有する、生物学的に活性な合成ヒトリラキンンの入手可能性は、最近、特異的 なヒトリラキシンレセブターの最初の本発明は、リラキンンが雄性および雌性ラ ット両方の心房中のレセプターに特異的にそして高い親和性をもって結合すると いう全(意外な発見に基づいている。
さらに本発明は、ラット心臓から得た心房が直接リラキシンに反応し、より詳細 には単離されて自発的に拍動している右心房における収縮速度および単離され電 気的に整調された左心房の収縮力をリラキンンが上昇させるという意外な発見に 基づいている。
リラキシンが妊娠に関係したホルモンとして最も良(知られているという事実を 考慮すると、雄性および雌性ラット両方の心臓におけるリラキシン結合部位の本 発明者らの発見は予測されなかったものであった。
ラット(雄性および雌性)心臓由来の心房は収縮速度および収縮力の上昇により リラキンンに直接反応するので、リラキシンは心不全(慢性および急性)の治療 に対する有望な候補物質である。
本発明はさらに、リラキシンが、無傷のSA結節の不在下で明らかにSA結節の 下流に存在する補助的なペースメーカーによりもたらされる刺激の速度を上昇さ せることにより心拍数を有意に上昇させ得るという意外な発見に基づいている。
リラキノンが心拍数を上昇させ得ることを示している以前の文献は、全て、完全 な健康な心臓、またはインビトロ調製物を用いた場合にはSA結節を含む心房に ついて言及している。リラキシンは室筋細胞に対してはほとんど効果を有さない 一方で、機能的なSA結節の不在下で心拍数を上昇させ得るというこの観察が、 SA結節の機能不全の故に遅い心拍数となっている状態を含む除脈の治療に対し てリラキンンを有望な候補物にする。
さらに本発明は、リラキンンmRNAが脳内の、記憶過程に関与する領域内で合 成されるという発見に基づいている。
1つの態様において、本発明は、病理学的に減少した心拍出量を呈している患者 に、心房中のりラキンンレセプターに特異的に結合して心房の収縮力または酸槽 速度を上昇させ得る化合物の治療的有効量を投与することにより心拍出量を増大 させるための方法に関する。
別の態様において、本発明は、心不全を治療するための方法であって、このよう な治療を必要とする患者に、心房中のりラキシンレセブターに特異的に結合して 心房の収縮力または収縮速度を上昇させ得る化合物の治療的有効量を投与するこ とによる方法に関する。
さらに別の態様において、本発明は、心臓の変力性または変時性を刺激する方法 であって、このような刺激を必要とする患者に、心房中のりラキノンレセプター に特異的に結合して心房の収縮力または収縮速度を上昇させ得る化合物の治療的 有効量を投与することによる方法に関する。
またさらに別の態様において、本発明は、急性心不全後の心機能を回復させる方 法であって、このような治療を必要とする患者に、心房中のりラキシンレセブタ ーに特異的に結合し得る化合物を含む液体医薬製剤の、心筋収縮性を低下前のレ ベルに回復させ得る量を静脈内投与することからなる方法に関する。
別の態様において、本発明は、病理学的に遅い心拍数を有する患者に、心臓にお けるリラキンンレセブターに特異的に結合し得る化合物の、心拍数を正常なレベ ルに上昇させ得る量を投与することからなる除脈の治療のための方法に関する。
轡者はヒトであるのが好ましい。
さらに別の態様において、本発明は、神経退化性疾患を治療するための方法であ って、このような治療を必要とする患者に、脳、特に前嗅覚核および/または海 馬におけるリラキシンレセプターに選択的に結合し得る化合物の治療的有効量を 投与することによる方法に関する。この治療は、他の治療、例えばアルツハイマ ー病などの神経退化性疾患の治療に有用な他の治療薬の投与と組み合わせてよい 。
これらの方法の好ましい態様において、リラキンン、より好ましくはヒトリラキ ノン(両者は以下に定義する)を用いる。
本発明のこれらのそしてさらに別の態様は、以下に示す詳細な説明から明らかと な5であろう。
図面の説明 図1は、1100n非ラベル化リラキンンの不在(A)および存在下(B)、な らびに1100n IGF−1の存在下(C)の雌性ラット心臓に対する”P− H2リラキシン(以下、32pリラキンンと称するX1X100pの結合を表す 。100pM100pリラキンンの雄性ラット心臓に対する結合は図IDに示す 。組織切片に対する結合およびコンピューターによる結合オートラジオグラフィ ーのイメージ分析は、実施例1に記載のように行った。低〜高結合強度はOD単 位で示す。Aにおける矢印は心房の領域を指す。組織学については図4Eを参照 。
図2は、ラット子宮(A)、雌性ラット心臓の心房(B)およびエストロゲン処 置した卵巣摘出ラットの心房(C)における非ラベル化すラキシンによる3!P −リラキノンの結合の置換を示す。一連の組織切片と、濃度を増大させた非ラベ ル化すラキノンの不在(Bo)および存在(B)下に100M”P−リラキシン とインキュベートした。コンピューター化された濃度計により結合強度を分析し て、OD単位または放射活性(cpm)とし7て表した。詳細には、予め決定さ れた均一な大きさくRA S−3000スクリーン上、9關2)の正方形を各々 の特定の領域における最大結合を有する範囲の上に置いた。ODまたはcpsは 、50〜2000CI)11の範囲の平行する32p−リラキシン標準に基づく 、その特定の正方形内の強度の総和を示す。バックグラウンド結合は全ての示数 から差し引いた。ODo、05に対応する結合強度が容易に検出され、バックグ ラウンドの結合から分離された。各点は各領域内の5個の最も高い結合範囲の平 均を表す。各パネルにおける2つの曲線は各組織:A中、ム:子宮角、ロ:子宮 順管、BおよびC中、△、ム:右心房、口8左心房における2つの別の領域にお ける測定値を表す。置換データを4助変数方程式に当てはめ、リラキノンに対す る解離定数(Kd)は、Aにおいて1.3±0.22nM;Bにおいて1.37 ±O,13nM:およびCにおいて0.86±0゜35nMと算出された。
図3は、雌性ラット心臓の心房における非ラベル化H1リラキシンによる32′ P−N2リラキシンの結合の置換を示す。ロ:左心房:ム:右心房。
図4は、A:卵巣摘出雌性ラット;B:エストロゲンで処置した卵巣摘出雌性ラ ット、C:正常周期の雌性ラット;およびD・エストロゲンで処置した正常な雌 の心房における1100p 3”P−リラキノンの結合を示す。増大したスペク トルがD中に示されている。Eは、Cにおいて中の印を付けた領域に相当する、 ヘマトキンリン−エオシン染色された雌性ラット心臓切片の一部分である。元の 倍率10× 図5は、自然高血圧(SHR)雌性ラットの心拍数に対するN2リラキシンの連 続皮下注入の効果を示す。
図6は、正常血圧の非妊娠雌性スプラグ−・ドーリ−(Sprague Daw leyXS D)ラットの心拍数に対するN2リラキンンの連続皮下注入の効果 を示す。
図7は、図5と同じ自然高血圧(SHR)ラットにおいてN2リラキシンの連続 皮下注入に反応した子宮重量の増加を示す。
図8は、図6と同じ正常血圧の非妊娠雌性スプラグ−・ドーリ−(S D)ラッ トにおいてN2リラキンンの連続皮下注入に反応した子宮重量の増加を示す。
図9は、インビトロでのりラキシン処置に反応した雄性ラット右心房の心拍数の 用量依存的な上昇を示す。
iloは、インヒトaでのリラキシン処置に対する雄性ラットの電気的に整調さ れた左心房の反応を示す。
図11は、無傷のラットの単離された心臓調製物(・)および心房除去後(OX n=6)におけるヒト組換えリラキノンの変時性の効果を示す。これらを無傷の 調製物におけるアドレナリンの効果(ロ)(n=6)と比較する。各点は、平均 ±s、e。
平均を表す。星印は、各点とその個々の基礎的な速度の間の統計的な有意性を示 す。
図12は、無傷のラットの単離された心臓調製物(・)(r+−4)および心房 除去1(OXn=6)におけるヒト組換えN2リラキシンの変力性の効果を示す 。これらを嘩傷の調製物におけるアドレナリンの効果(口Xn=6)と比較する 。各点は、平均±s、e、平均を表す。星印は各点とその個々の基礎的な発生圧 力の間の統計学的な有意性を示す。
図13は、ラット脳=1)前嗅覚核(AON); 2)蓋ひも(tt) : 3 )梨状皮質(Pir);および4)海鳥、特に歯状回(DG)および海馬構成体 (hf)のOA1〜4野におけるクラキシンmRNA合成を検出するために行っ たin 5ituハイブリダイゼーシヨン実験の結果を示す。
発明の詳細な説明 本発明以前に、リラキノンに対するレセプターは、部分的にのみ精製され化学的 には特性化されていない125I−ラベル化ブタリラキシンを用いることにより 、ラットおよびブタの子宮およびブタの子宮頚管の膜において部分的に特性化さ れている[)Iercado−3immen、 R,Cら、 J、BioL、C hem、 255.3617−3623 (1980); M■窒モ≠■ o−3immen、 R,C,ら、I:1dO(rinology貝0. 22 0−226 (1982);Mercado−3ia+me氏AR,C。
化ヒトリラキシン(32P−リラキノン)を用いて、特異的なりラキシン結合部 位がリカンドオートラジオグラフィーにより、子宮、子宮頚管および脳において 同定されている[0sheroff、 P、 Lら、 J、Biol、Chem 、 265.9396−9401 (1990)+ 0sher盾■■ 、P、LおよびPhjlljps、++、S5. Proc、 Natl、 A cad、 Sci、 USA、 88.6413−6417@(1991)]。
本発明は、雌性および雄性ラット両方の心臓の心房中の特異的なりラキシン結合 部位(レセプター)の局在性に基づいている。
さらに本発明は、単離され電気的に整調されたラット左心房の収縮速度をリラキ ノンが上昇させるという実験的発見に基づいている。心房中のりラキシンに対す るレセプター親和性には雄性および雌性ラットの間でいかなる差異も観察されな かったので、測定値は雄性ラットにおいて得た。収縮速度および収縮力の両方は 用量依存的な様式で上昇した。
これらのデータは、ラット上1臓由来の心房が収縮速度および収縮力における上 昇によりリラキノンに直接反応することを示している。
さらに本発明は、リラキノンが、SA結節(心臓の生ペースメーカー)が欠けて いる心臓において、さらに全ての心房組織を除去した後でさえ心拍数を上昇させ 得るという観察に基づいている。
リラキノンは妊娠の生理学において重要な役割を有する性依存的なペプチドホル モンとして最も良く知られているので、両性のラットの心臓における特異的なり ラットレセプターの存在、および雄性および雌性ラット由来の心房に対するリラ キ/ンの直接的な効果を証明する本発明者らの結果は、非常に興味をそそるもの であり、リラキシンを急性および慢性心不全、特にうつ血性心不全、および他の 心臓血管疾患の治療に対する候補物質としている。さらに、リラキシンが機能的 なSA結節の不在下で、補助的なペースメーカー(例えばAV結節)を刺激する 二とにより心拍数を上昇させ得るという発見は、除脈を有する患者の治療におい てリラキノンが有用となり得ることを示すものである。
本明細書および請求の範囲において用いられる「リラキシン」とは、心房収縮の 力または速度を上昇させ得る機能的なリラキノンタンパク質を意味する。構造的 には、「リラキノン」の用語は、心房筋の収縮力または収縮速度を上昇させる質 的な能力が保持されているなら、天然に存在する(ヒトまたは非ヒト動物、例え ばブタ、ネズミなどの)リラキノンのアミノ酸配列を含むポリペプチド、または 個々の天然りラキノンのA−および/またはB−鎖中の1またはそれ以上のアミ ノ酸残基の置換、欠失、付加および/または修飾によりこのような天然のりラキ ノンアミノ酸配列とは異なるアミノ酸配列を含むポリペプチド、ならびにこのよ うな天然のおよび修飾されたポリペプチドのグリコジル化変異体、非グリコジル 化型、有機および無機塩、共有結合修飾された誘導体を含むことを意図している 。本明細書中で定義される「リラキノン」は、通常、天然りラキシンポリペプチ ドのB−または八−鎖との相同性が約70%より大きい配列を有する。好ましく は、相同性は約75%より大きく、より好ましくは約80%より大きい。この定 義は詳細には、N2およびN1型を含み、プレブロー、ブローおよび成熟ヒトリ ラキシンLH2リラキンンについては米国特許番号4.758.516(198 8年7月17日発行)および5.o23.321(1991年6月11日発行) :H1リラキシンについては米国特許番号4.871.670(1989年10 月30日発行)、および両ヒト遺伝子配列を非ヒト動物リラキシン配列と共に開 示しているSherwood、 O,D、 (上記)を参照]を含む。合成N2 リラキシンおよびある種のヒトリラキノン類似体を生物学的活性について試験し たときに、その試験は生物学的活性のために必要なりラキシンコアならびに生物 学的活性に影響しないメチオニンに代わるある種のアミノ酸置換を明らかにした [Johnstonら1「ペプチド 構造および機能」中、 Proc、 N1 nth American Peptide Symposiu(Deber。
CM、ら編、 (Pierce CheIIl、 Co、 1985)]。また 、非常に限られたアミノ酸配列の同一性にもかかわらず、これまでに単離された 全ての哺乳動物リラキノン(ヒトH2およびH1リラキ/ンを含む)がラットに おいて生物学的に活性であるという本発明者らの発見は、異なる種由来のりウキ シン分子上の、ラットレセプターと相互作用する特異的な保存領域の存在を示し ている[Kemp、 B、 EおよびN1a11. H,D、 。
Vitam、Horm、 (NY) 41.79−115 (1984)も参照 ]。従って、この「コアペプチド」は特にこの定義内に含まれる。
「ヒトリラキノン」の用語は同様の意味で用いられ、上記に定義した全てのヒト リラキノン分子、フラグメントおよび誘導体を含む。この定義は、特にヒトN2 リラキノンA−鎖のアミノ酸1−24から10−24、およびヒ1−H2リラキ ンンB−鎖のアミノ酸−1−32から10−22を有するリラキノン類似体を含 む。
A−鎖のA(1−24)、A(2−24)およびA(3−24)のうちのいずれ か1つとB−鎖のB(−1−23)からB(−1−32)のうちのいずれか1つ との組み合わせが好ましい[米国特許番号5.023.321を参照]。リラキ シン類似体は、好ましくは両遺伝子型の完全長のA−鎖およびカルボキン末端を 短くしたB−鎖を有する。
高速原子衝撃を用いる質量分光分析的イオン化により、黄体および血清中のヒト °リラキシンの主な種は完全長のA−鎖およびB−鎖が位置29のセリンで終わ るように4個のC末端アミノ酸が欠けているB−鎖を有するH2リラキシン型で あることが見いだされている。この型[B2(B29A24): 33アミノ酸 を有するB鎖を含む「長いリラキノン」に対して「短いりラキシン」とも称する コが、特に好ましい。通常の置換は、天然のヒトリラキノン配列中のメチオニン と異なるアミノ酸、例えばリノンまたはアラニンとの置換である。このようなヒ トリラキシン類似体の例には、Hl(B2−27 A24)−Ala”;B2( B2−25 A24):B2(B33 A24):B2(B33 A24)−L ys’ IIA1a25:B2(B2−33 A 24)llLys’ RAl a25; B2(B 2−33 A24)Apyro−Glu’ BLys’  IIA1a25.およびH2(B 33 A 24 )Apyro−Glu’  RLYS’ 1A1a2F′が含まれるが、これらに限定されない。この命名法 は以下の通りである。Hl、B2はヒトリラキノンをコードする2つのヒト遺伝 子を表す。AおよびBはヒトリラキノンの各々の鎖を表す。AまたはBの後ろの 数は鎖の長さ、すなわちA−またはB−鎖を構成するアミノ酸の数を表す。アミ ノ酸は通例の3文字表記により表示する。アミノ酸の前の下付き文字は、そのア ミノ酸が位置するA−またはB−鎖を表し、一方、アミノ酸の後ろの上付き文字 は鎖における位置を示す。
「天然に存在する(ヒト)リラキノン」および「天然の(ヒト)リラキノン」の 用語は、天然の供給源から単離されるか、組換え法により製造されるかもしくは 化学的に合成されるか、またはこのような方法の任意の組み合わせにより製造さ れる、天然に存在するアミノ酸配列を有する成熟完全長のりラキノン分子を集合 的に表すために用いられる。ヒトリラキノンについては、これらの定義は、Hu dsonらす1四5上記]およびHudsonら[EMBOJ−、上記]および US 4.758.516、US 5.023.321およびUS 4.871 .670.上記中に開示されたアミノ酸配列を有する、成熟完全長のHlおよび B2ポリペプチドを包含している。
本発明の方法は、上に定義したりラキノンの使用に限定されない。さらに心房に おける特異的なリラキノン結合部位に特異的に結合することができ、心房の収縮 速度または収縮力を上昇させ得るあらゆる化合物の使用が意図されている。実施 例において開示するオートラジオグラフィーアッセイを含む当分野で既知の方法 により、レセプター結合を研究することができる。同様に、心房の収縮速度およ び収縮力を試験するための方法(インビトロおよびインビボの両方)は、当分野 で周知であり、以下に詳しく説明し、実施例に詳細に開示する。
「治療的有効量」の用語は、治療すべき生理学的状態の改善を結果として生じる 量を定義するために用いる。実際の用量は、さまざまな特定の生理学的な状態お よび分子に対して異なるであろうし、患者の総合的な症状、徴候の重篤度、反対 徴候などに応じて変化するであろう。有効用量の決定は、実施する医師の技術の 十分な範囲内にある。
リラキノンA−およびB−鎖または類似鎖を作成するための方法は当分野で知ら れており[例えば、Barany、 G、およびMerrifield、R,B 、 rペプチドJ、 2.1 (1980)。
Gross E、およびMeienhofer、 J編、^cademic P ress、 New Yorkを参照]、リラキノンを得るために八−およびB −鎖を結合するための方法もまた同様である[Tregearら、「リラキノン の生物学およびヒトにおけるその役割」中、 Bigazziら編、 Else vier N、Y、、 N、Y、 pp、 42−55; Johnstonら 、上記、 EP 251,615(1988年1月7日発行)および米国特許番 号4.835.251(1989年5月30日発行)]。同様に、さまざまな天 然源からりラキシンを単離および精製するための当分野で既知の多くの方法が存 在する[例えば、EP 107.7g2およびEP 107,045を参照]。
本発明におけるリラキシンは、EP 251.615(上記)およびUS 4. 835.251 (上記)に開示されているように、例えばAおよびB鎖の合成 、およびそれらの精製および組み立てにより調製することができる。合成リラキ シンのために、4:1モル比のA:Blmが通常用いられる。次いで得られる生 成物を、逆層HPLC1イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過、透析など、 またはこのような方法のあらゆる組み合わせを含む当業者に既知のあらゆる方法 により精製する。本明細書中での実験において用いられるH2リラキンン種の調 製は、PCT特許出願公開No冒090/13659(1990年11月15日 発行)中に開示されている。
リラキノンのアミノ酸配列変異体は、好ましくは対応する天然(野生型)リラキ ノンまたは既知のリラキノン誘導体の各々の鎖をコードするDNA配列を突然変 異させることにより構築する。通常、DNAの特定の領域または部位が突然変異 誘発の標的となり、ゆえにこれを行うのに用いられる常法は部位特異的突然変異 誘発と称される。突然変異はDNA修飾酵素、例えば制限エンドヌクアーセ(特 定の位置でDNAを切断する)、リガーゼ(2つのDNA断片を共に結合させる )、ヌクレアーゼ(DNAを分解する)および/またはポリメラーゼ(DNAを 合成する)を用いて行う。
(以下、余白) 1、単純欠失および挿入 5aIllbrookら[「分子クローニング:実験室マニュアル」、第2版、  Co1d Spring Harbor Laboratory Press 、 New York (1989)]のセクシgン15.31m開示されてい るように、DNAの制限エンドヌクレアーゼ消化とそれに続く連結を欠失を生じ させるのに用いることができる。この方法を使用するために、外来DNAをプラ スミドベクターに挿入するのが好ましい。外来(挿入された)DNAおよびベク ターDNAの両方の制限地図が利用可能でなければならないか、または、外来D NAおよびベクターDNAの配列が既知でなければならない。外来DNAはベク ターには存在しない独特の制限部位を有していなければならない。次いで適当な 制限エンドヌクレアーゼを用い酵素の製造者により示された条件下で、外来DN Aにおいてこれらの独特の制限部位の間でこれを消化することにより欠失を行う 。
用いられる制限酵素が平滑末端または付着末端を造るなら、Sambrookら (上記)のセクション168に開示されているようにバクテリオファージT4  DNAリガーゼなどのりガーゼを用いて混合物を16℃で1〜4時間、ATPお よびリガーゼ緩衝液の存在下でインキュベートすることにより該末端を共に直接 連結することができる。該末端が適合性でない(非付着性)ならば、それらをま ずDNAポリメラーゼIのフレノウフラグメントまたはバクテリオファージT4  DNAポリメラーゼを用いて平滑にしなければならないが、その両方は消化さ れたDNAの突出している一本鎖末端を充填するために4つのデオキシリボヌク オチド三リン酸を必要とする。別法では、該末端をヌクレアーゼ、例えばヌクレ アーゼS1またはヤエナリヌクレアーゼを用いて平滑化することができる(その 両方はDNAの突出している一本鎖を短く切り込むことにより機能する)。次い で該DNAをリガーゼを用いて再連結する。得られる分子はりラキシン鎖欠失変 異体である。
Sambrookら(上記)のセクション15.3に開示されているように、類 似の方法を用いてリラキノン鎖の挿入変異体を構築することができる。標的であ る外来DN、Aの独特の制限部位(複数の部位)での消化の後に、オリゴヌクレ オチドを外来DNAが切断された部位に連結する。該オリゴヌクレオチドは挿入 すべき所望のアミノ酸をコードするように設計され、さらに指向性の連結が可能 となるように消化された外来DNA末端と適合性の5゛および3°末端を刊する 。
2.オリゴヌクレオチド−介在性突然変異誘発オリゴヌクレオチド−指向性突然 変異誘発は、本発明のリラキノン鎖の置換変異体を製造するための好ましい方法 である。また、それを用いて欠失および挿入変異体を都合よく製造することがで きる。この方法はAdelmanら(DNA、 2:183 (1983)]に より開示されているように当分野で周知である。
通常、少なくとも25ヌクレオチドの長さのオリゴヌクレオチドを用いてリラキ ノン分子中2のまたはそれ以上のヌクレオチドを挿入、欠失または置換する。
最適のオリゴヌクレオチドは、突然変異をコードしているヌクレオチドの両側に 完全に対合する12〜15のヌクレオチドを有するであろう。これによりオリゴ ヌクレオチドが一本鎖DNA鋳型分子に正しくハイブリダイズすることが確実に なる。該オリゴヌクレオチドは、例えばCreaら[Proc、 Nat’ 1 .^cad、sci、LlsA、 75:5765 (1978)]により開示 されているように当分野で周知の方法を用いて容易に合成される。
DNA鋳型分子は、野生型のcDNAリラキシン鎖挿入物を有するベクターの一 本鎖の形態である。−末鎖鋳型は、バクテリオファージM13ベクター(市販品 として入手可能なM13mp18およびM13mp19ベクターが適当である) またはVeiraら[Meth、Enzymol、、 153:3 (1987 月により開示されている一末鎖ファーシ複製起点を含有するベクターのどちらか から得られるベクターによってのみ生成させることができる。従って、−末鎖の 鋳型を得るために、突然変異を起こすべきリラキノン鎖のcDNAをこれらのベ クターの1つに挿入しなければならない。−末鎖鋳型の製造は、5aIIlbr ookら(上記)のセクション4.21〜4.41に開示されている。
野生型リラキノン鎖に突然変異を起こさせるために、適当なハイブリダイゼーシ ョン条件下でオリゴヌクレオチドを一本鎖DNA鋳型分子にアニーリングさせる 。次いでDNA重合酵素、通常はE、coliDNAポリメラーゼ■のフレノウ フラグメントを添加する。この酵素はオリゴヌクレオチドをプライマーとして利 用して突然変異−含有DNAHの合成を完了させる。ゆえに、一方のDNA鎖が ベクター中に挿入された野生型リラキノ/鎖をコードし、第二のDNA細か同じ ベクター中に挿入されたりラキノン鎮の突然変異形をコートするように1寸ロ二 本鎖分子が形成される。次いで、この・\テロ二本鎖分子を適当な宿主細胞、通 常はE、coli J Ml 01などの原核生物中に導入する。細胞を増殖さ せた後に、アガロースプレート上にプレートし、32−Pで放射ラベルされたオ リゴヌクレオチドプライマーを用いてスクリーニングして突然変異した鎖を含有 するコロニーを同定する。これらのコロニーを選択し、DNAを配列決定して、 リラキシン鎖中の突然変異の存在を確認する。
1を越えるアミノ酸が置換された突然変異体をいくつがの方法のうちの1つで得 ることができる。アミノ酸がポリペプチド鎖中で共に近接して位置しているなら 、所望のアミノ酸置換の全てをコードする1個のオリゴヌクレオチドを用いて同 時に突然変異させることができる。しがし、アミノ酸が互いに距離を置いて位置 している(例えば、10を越えるアミノ酸により分離されている)なら、全ての 所望の変化をコードする1個のオリゴヌクレオチドを得ることは比較的困難であ る。その代わりに、2つの別法のうちの1つを用いることができる。第一の方法 においては、置換すべき各アミノ酸に対して別のオリゴヌクレオチドを生成させ る。次いでそのオリゴヌクレオチドを一本鎖鋳型DNAに同時にアニーリングさ せると、その鋳型から合成された第二のDNA鎖は全ての所望のアミノ酸置換を コートするであろう。もう1つの方法は、所望の突然変異体を製造するために2 またはそれ以上の突然変異誘発を繰り返すことからなる。初回は一個の突然変異 について述べたものと同様である;野生型リラキシンDNAを鋳型として用い、 最初の所望のアミノ酸置換コードしているオリゴヌクレオチドをこの鋳型にアニ ーリングさせ、次いでヘテロ二本鎖DNA分子を得る。二回目の突然変異誘発は 初回の突然変異誘発において製造された突然変異されたDNAを鋳型として用い る。ゆえに、この鋳型はすでに1またはそれ以上の突然変異を含んでいる。次い で、別の所望のアミノ酸置換をコードしているオリゴヌクレオチドをこの鋳型に アニーリングさせると、この時に得られるDNA鎖は初回および二回目の突然変 異誘発の両方から生じた突然変異をコードしている。この得られたDNAを第三 回目以降の突然変異誘発における鋳型として用いることができる。
リラキノン鎖変異体をコードしているDNAをポリペプチドとして発現させるた めに、このDNAをベクターから切除して真核性宿主細胞の発現に適当な発現ベ クター中に挿入する。
変異体リラキノン鎖は、上に詳述し製造例中に例示されているように、当分野て 既知の方法により組み合わせて機能的なりラキシン分子を得ることができる。
H2リラキノンをカルボキンペプチダーゼA(Cooper Bioemdic al、0.2単位7100μgリラキンン)と共に0.2〜IN−二チルモルホ リン(pH8,2)中、37℃で60分間インキュベートすることによりH2リ ラキシンのB−31類似体(C末端のS er−L euの欠失)を製造した。
このような条件下で、2つのアミノ酸の除去が完了したことがHP L C(V ydac C18逆層カラム上、0.1%TFA中の30〜40%アセトニトリ ル勾配を使用)により判断された。アミノ酸分析および質量分析により、それら の2つのアミノ酸残基のみの除去が確認された。他の、短(されたりラキノン誘 導体は類似の方法により作成することができる。
リラキシンおよび心房中のりラキノンレセプターに特異的に結合し得る他の化合 物の心臓血管性の効果は、既知の正の変時性または変力性薬物を試験するために 開発された常法により実験することができる。この試験には、心拍数および心呵 圧の測定を含む血流力学的測定:血液量測定、および血漿パップレシンおよび心 房のナトリウム排泄増加性因子レベルの測定を含むホルモンアッセイおよびサン プリング法が含まれる。
心房筋に対するリラキ/ンの効果のインビトロでの評価のための常法は、実施例 3に開示する。心房中のりラキ/ンレセプターに特異的に結合し得る池の化合物 の心房収縮力および収縮速度に対する効果を類似の方法で評価することができる 。
非麻酔下の、自由に行動させているラットにおけるインビボでの心臓血管系の測 定は、当分野て既知であるIWard、 D、 Gら、 Genentech  Reports No、 88−485−561(1989)]。この方法に従 い、ラットを塩酸ケタミン(150mg/kg)で麻酔して左腸骨動脈にカニユ ーレを挿入し、浸透ポンプを移植する。この方法は実施例2に、心拍数および子 宮重量の測定に対するその適用と共に詳述する。
このモデルで測定し得る他のパラメーターには、エバンスブルー染料(T182 4)の希釈に基づく血液量の測定が含まれる。血液量の最初の測定の前に、細網 内皮系を飽和させるためにエバンスブルー(lll1g/kg、 0.5a+1 の81で)を心房のカニユーレを通して注射する。各々の後の測定のために、血 液サンプル(0,5m1)を採取し、エバンスブルーを注射して第二の血液サン プルを1.5分後に採取する。血漿中のエバンスブルーの濃度を分光測光法によ り測定して、血漿量を決定し、血液量は血漿量+(血漿量×ヘマトクリット)/ (1−へマドクリット)として算出する。各血液をサンプルとした後に、赤血球 を無菌性食塩水に懸濁して再注入した。
血漿バソプレノンおよびナトリウム排泄増加性因子はラジオイムノアッセイによ り測定することができる。血清りラキシンレベルは酵素−結合免疫吸着剤アッセ イ(ELISA)により測定することができる。血液サンプル(2ml)を心房 カニユーレから採取して14.00 Orpmで90m5eci心した。血漿を EDTAと混合し、直ちに凍結し:赤血球を無菌性食塩水に懸濁して再注入した 。
さらに、リラキノンおよび心房リラキノンレセプターに特異的に結合する他の化 合物のインビボでの心臓血管性効果は、Evans、 D、 B、ら[Drug  Devel、Res、 g、 143−157 (1986)]により開示さ れている麻酔下の開胸イヌモデルにおいて評価することができる。リラキノンの 直接の血管拡張性活性は、麻酔下のイヌにおいて前肢の潅流に対するその効果を 調べることにより試験することができる[5teffenら。
J、Cardiovasc、Res、 8.520−526 (1986)]。
心臓への血流に対するリラキシンの効果は、例えば麻酔下のイヌにおいて放射ラ ベルされたミクロスフェアを用いて評価することができる[5teffen、  R,P、ら、[新しい心臓血管薬J、 New York、 RavenPre ss、 1986. p、81]。また、心拍出量、左心室収縮性および心房血 圧などの心臓血管の血流力学は、例えば5teffen、 R,P、ら(上記) により開示されている意識のあるイヌにおいて測定することができる。
リラキシンまたは心房リラキノンレセプターに特異的に結合する池の化合物の、 SA結節切除後の補助的なペースメーカーに対する効果は、例えば開胸ブタにお いて試験することができる。このモデルでは、麻酔下の開胸ブタにおいて、カテ ーテルを肺静脈に挿入し、動かせなくなる位置に進める。楔人圧、PA圧および 心拍出量などのベースラインの血流力学的パラメーターを測定する。透視装置に よる誘導の下に、標準的な四極の電気生理学カテーテルを右大腿静脈を通してヒ ス東領域へと進め、ヒス東電位を記録する。0.25mm直径の銀ワイヤを左心 室および右心房に挿入する。心房、ノ+’、−室、AV結節およびヒス−プルキ ンエ系の有効な不応期を測定する。次いで、SA結節の回復時間を測定する。最 後に、心室性細動閾値試験を行う。
SA結節は側後部右心房に沿った止血鉗子で押し潰す。接合部調律または異所性 ノし・房調律が引き継ぐことが予想される。20分後に、心拍数および血圧が安 定したときに、前述の血流力学的および電気生理学的パラメーターを測定する。
次いてリラキノンまたは心房リラキノンレセブターに特異的に結合する他の化合 物を注入により投与し、安定な一定注入の開に同じ血流力学的および電気生理学 的パラメーターを繰り返し記録する。
また、リラキノンの心拍数に対する効果を、永続的なペースメーカーを移植した 、長期にわたり意識のある動物(イヌ、ブタまたは高等動物)において試験する ことができる。
治療的使用のために、リラキノンを医薬製剤の形態て投与する。注射可能なりラ キノン組成物は、例えば米国特許番号2.064.44g(1960年12月1 3日発行)に開示さねている。ヒトリラキノノの有効量を4〜7、好ましくは4 .5〜5.5の緩衝液中に含む医薬組成物は、PCT出願公開番号W08910 7945(1,989年9月8日発行)中に開示さねている。リラキノンの医薬 製剤は、液体、凍結、またはゲルの形態にあるのが好ましく、または凍結乾燥し て再組成することができ、治療的有効量のヒトリラキノンを含む。本明細書中て 好ましい液体組成物は、適当なオスモル濃度を表す約015μの全イオン強度に なるように塩化ナトリウムが存在するlQmMクエン酸緩衛液(p)!5)中の ヒトリラキノンである。本明細書中の医薬組成物は、心房におけるリラキノンレ セブターに特異的に結合する2またはそれ以上の化合物の泄合物を含むことがで き、さらに減少した心拍出量またはこれに関係するあらゆる生理学的な法要の治 療に適した別の薬物、例えば利尿薬、血管拡張薬および血液量または末梢抵抗を 減少させて心収縮力を増大させることが知られている変力性薬物を含み得る。ま た、1またはそれ以上のこのような別の薬物を別の医薬製剤の形態で、リラキシ ンまたは心臓のりラキノンレセブターに特異的に結合する他の化合物の投与と同 時またはそれに続いて投与することができる。
本発明方法におけるヒトリラキ/ンおよび本発明の範囲内にある他の化合物の治 療的有効量は、患者代ト、非ヒト哺乳類、鳥類など)、治療される特定の症状、 生者の医学的病歴、および用いられる治療経路および計画を含むいくつかの変数 に基づいて選択される。治療経路には、例えば皮下、腹腔内、静脈内および筋肉 内投与などの非経口投与が含まれる。うっ血性心不全の治療のための平均用量は 、投与経路および計画、患者の症状の重篤度、患者の年齢、医薬組成物の形態、 および医師には既知であろう他の考慮を含む、通常の技術を有する医師には既知 の多くの特徴に従い変化する。ヒト患者の治療のための通常の連続皮下用量の範 囲は、1日当たり約15μg〜約0.15mg/kg(体重)である。
本発明のさらに詳細については、以下に示す非限定的な実施例から明らかにな合 成ヒト(H2)リラキノン[Johnstonら、「ペプチド 構造および機能 」中、 Dever、 C,Mら編683−686. Pierce Chel Ilical Company、Rockford、 IL (1985)R( 本実施 例中「リラキノン」とも称する)は、本質的にWo 90/13659(上記) に開示されているように調製した。
リラキノンは、マウス恥骨結合アッセイ[5teinetzら、 Endocr inology 67、102−115 (1960)]および以下に記載する cAMPバイオアッセイにおいて生物学的に活性であった。リラキノンの濃度は アミノ酸分析により測定した。
cAMP−依存性プロテインキナーゼの触媒サブユニット(ウソ心筋由来、Si gma)および[γ−32pコATP(比活性5000 Ci/+++mol、  Amersham、 ArliArlln Jlejghjs、 IL)によ るH2リラキノンのリン酸化は、ヒトIFN−γのリン酸化のための修飾を有す る方法[Kung、 H,FおよびBekesi、E、、 Methods E nzymol、 119.296−301 (]986)]に従い行った。リン 酸化反応生成物は、ンリカを含浸させたグラスファイ・\−7−トを用いる即時 薄層クロマトグラフィー(I T L C,Gelman)により分析した。、 0.2M KCI、5%TCAを含む溶媒で展開した後に、TCA−沈殿したタ ンパク賃は原点に留まり、遊離のATPは溶媒前部に移動したことがKodak  X、へRフィルムを用いたクロマトグラムのオートランオグラフィーにより判 明した。
オートラノオグラフィーの後に、放射活性を含有している領域を切除し、Bec kman LS 380]e、体ノンチレーノヨン分光計において^quaso l−2(New EnglandNuclear)を用い、32pに対して95 %の計数効率で計測した。この方法を用いて、最終のり/酸化反応条件を次のよ うに決定した・ヒトリラキノン5μgを、20m’;y1Tris−T−ICI (pH7,5)、100mM NaC1,20IIIMMgC12,25u C i[7j2p3へTP(167nM、比活性5000 Ci/mmol、Ame rsham、32p−リラキノン調製用)または1 、4 mM A T P  (Sigma、非うヘル化すン酸化すラキ/ン用)、および10単位のつ7心筋 由来cAMP−依存性プロテインキナーゼ触媒サブユニット(Sigma)を含 む反応混合液(全容量30μm)中、37°Cて60分間インキュベートした。
インキュヘー/ヨノ時間の終わりの時点て、混合液を氷上に置くことにより反応 を停止させ、続いてこの混合液を01%TFA、11μMATPて平衡化した5 ep−Pak C18カラム(Waters)上に載せた。このカラムを最初に 平衡化緩衝液で、次いて0 ]%TF八中の10%アセトニトリルで洗浄した。
次いで、天然のリラキ、ンおよびリン酸化されたりラキノンを01%TFA中の 80%下セトニト11ルて溶離し、分画を上記のような液体ノンチレーノヨン計 測により放射活性についてぞ→析した。
陽イオン交換)(PLC上での117酸化リラキ7/の精製ワ、酸化さねたリラ キ/シのJ(P L CrPoly CAT A、 Po1y LC,Colu mbia、 MD)はLKB系を用いて行った。放射活性を含んでいる5ep− Pak C】8カラム溶出液(または非ラベル化すン酸化すラキノンを含んてい る相当する分画)をプールして、50mM NaJ(2PO<(pH7)、25 %アセトニ)・リル(V/V) (緩衝液A)で平衡化したPo1y CAT  Aカラム(Pol)・LC)上に注入した。このカラムを緩衝液A中の0〜0. 5M NaC]の直線勾配を用いて50分間にわたり1m17分で溶離した。
1分間の分画を集めて、その一部分を上記のように放射活性について計測した。
ピークの放射活性分画に1mg/ml BSA(結晶化、MNes)、1 mM  P M S F (Boehrjnger−11annheim)およびl  μg/mloイベブチン(Boehringer−Mannheim)を加え、 二わを4℃て保存した。
リン酸化リラキノンのバイオアッセイおよびEL I SAリン酸化リすキンノ ン初代ヒト子宮セルラインにおいてcAMPレベルを上昇させるその能力にライ てアッセイした。Kramerら[Kramerら、 In Vitro Ce 11.Dev。
Biol、 26.647−656 (1990)]の方法を修飾して以下のよ うに行った=15〜22継代のヒト子宮細胞を10%熱−不活性化新生子牛血清 、100単位/mlペニシリン、100 μg/mlストレプトマイシン、2ノ ングルタミンおよび24+IIMHEPES(pH7,4)を追加したハムのF 12/DMEM(1/1、v/v)培地中で集密的になるまで増殖させた。細胞 を6−ウェル培養プレート中に10’細胞/ウエルでプレートし、空気中の5% CO2て一晩、37℃てインキュベートした。次いて、細胞(60−80%集密 )をF12/DMEM−24mM HEPES(pH7,40緩衝液B)を用い て室温で2回洗浄した。次いで、リン酸化リラキノンサンプルおよび標準のりラ キノン溶液(01%BSAおよび0,01%Tveen−80を有する緩衝液B 中に希釈)をフォルスコリン(forskolin)(1μM)およびI BM X(0,05mM)と共にこの細胞に加え、0.lNHClと共に室温で30分 間インキュベートした。次いてこの抽出物の一部を0.1N NaOHで中和し 、ラジオイムノアンセイにおいてcAMPレベルを測定した。このアッセイは、 ヤギ抗cAMP抗体(Cambridge)への結合に対するcAMPと固定さ れた量の12J−ラベル化cAMP(Du Pont)の間の競合に基づいてい る。4℃で24時間のインキュベーションの後に、抗原−抗体複合体をポリエチ レングリコール中のロバ抗ヤギI gG (Pelfreeze)を用いて室温 で1時間沈殿させ、遠心およびデカンテーションにより分離した。ペレット中の 放射活性をガンマカウンターにおいて測定し、サンプル中のcAMPの量を標準 cAMP曲線との比較により決定した。リラキシン標準曲線は、ラジオイムノア ッセイにおいて測定されたcAMP濃度(p+*ol/ml)を、刺激するりラ キシン濃度(ng/ml)の関数としてプロットして作成した。このデータを4 助変数方程式に合てはめた。
また、リラキシンに対する二重−抗体ELI SAを用いてリン酸化リラキシン を定量した[Lucasら、 J、Endocrinol、 120 (198 9)]。このア・ソセイでは、2つのりラキノンアフィニテイー精製抗体、ヤギ 抗すラキシン抗体コートおよびウサギ抗すラキシンホースラデイッノユペルオキ シダーゼコンジュゲート化第二抗体を用いた。
ラント子宮および心臓組織切片に対する32p−リラキノンの結合10週齢の正 常な雄性および周期性の雌性スプラグ−・ドーリーラ・ソト(Charles  River Breeding Laboratories、 llilmon ton、M^)を、結合特異性および結合置換実験のために用いた。これらには 自由に飼料および水を与え、約21℃1こjlt制御された周囲温度を有する室 内で飼育した。
ホルモンの制御実験のために、10〜11週齢の雌性う・ソトを2週間、卵巣摘 出し、次いて02%ビーナツツ油賦形剤中の10ggエストラジオールシク口ペ ンチルブロビオ不一トまたは賦形剤のみを皮下注射した。同様に、10〜11週 齢の雄性ラットを2週間、精巣除去し、10ggエストラジオールシクロペンチ ルブロビオ不一ト、10ggテストステロンまたは賦形剤のみを注射した。この ラットを7日後にCO2を用いた窒息により屠殺した。関連の組織を迅速↓二除 去し、粉末化トライアイス中て直ちに凍結させた。
凍結された組織を、Reichert−Jung Model 2800 Fr igocut低温保持装置(Cambridge In5trulIents) を用いて16μm厚さの薄片に切った。組織切片を暖め、直ちに再凍結させて一 80℃て一晩以上保存することにより、ゼラチン/硫酸クロムカリウム処理され た顕微鏡スライド上に固定化させた。
32p−リラキノンの組織切片への結合のために、凍結されjこスライドを結合 緩衝液(20mM HEPES、、、pH7,2,1mg/ml BSA、0. 1mM PMSF、および1pg/mlロイペプチンを追加したハンクス平衡塩 類溶液)を用いて4℃で1゜5〜2時間予め洗浄した。次いで、この組織切片を 、過剰な非ラベル化すラキノンおよび他の競合薬物を特異性対照として含むかま たは含まない600〜700μlの100pM100pリラキンンで覆い、4℃ で1時間インキュベートした。このスライドを、結合緩衝液で各々15〜30分 間、3回洗浄した。スライドを空気−乾燥して濾紙上に載せ、Hyperfil m−βM、1(AIIlersham)に3〜5日間露出した。
結合領域は、ヘマトキシリンーエオノンで対比染色された近接した切片をオート ランオグラフにかぶせることにより測定した。リラキシン結合置換実験のために 、非ラベル化すラキノンの0.1〜1100nの範囲内での増大する濃度(連続 した3倍の増大)の不在および存在下で1100pの5tp−リラキシンと共に 、連続的な16μm切片をインキュベートした。+l2p−リラキシン結合オー トラジオグラフの偽色(pseudocolor)再構成および定量分析をRA S−3000イメ一ジ分析系(Amersham)を用いて行った。結合した3 2pリラキシン(特定領域の最大結合)のODまたは放射活性(cpm)を、ニ トロセルロース膜(Trans−Blot SF、 Bio−Rad、 Ric hmond、 CA)上にプロットされた32p−リラキシン標準(50〜20 00cpmの範囲)の平行する組に基づいたコンピューター化濃度計により定量 した。結合阻害データを4助変数方程式に合ではめてEDsa(32P−リラキ シンの結合の50%置換が得られる非ラベル化すラキシンの濃度)を得た。リラ キノンに対する解離定数(K、)をChengおよびPrusoffの方法[B iochem、Pharmacol、 22.3099−3108 (1973 )]により算出した。
墾 ラット心臓におけるリラキノン結合部位肝臓、膵臓、胸腺、腎臓、副腎、心臓、 肺、皮膚および精巣を含む9個の異なるラット組織を、32p−リラキシンの結 合についての本実験において調べた。これらの全ての組織の中で、結合を示した 唯一の組織は(正常な雌性の)う・ント心臓であった(図IA)。結合は心房中 に見られたが、心室には見られなかった。結合の特異性は、100pM 32P −リラキ/ンの結合の1001n非ラベル化リラキシンによる置換により示され た(図IB)が、100nM I G F −1(Genentech、 In c、 )(図IC)、インスリン(Eli Li1ly、 Pearl Riv er、 N、 Y、 )、アンギオテンシンIIおよび心房性ナトリウム排泄増 加ペプチド(Sigma、 St、Louis、MOXデータは示されていない )によっては示されなかった。正常な雄性ラット心臓の心房における同様の結合 (図ID)は、1100n非ラベル化リラキシンにより完全に置換することがで きる(データは示されていない)。
ラット心臓およびラット子宮に対するリラキノン結合の親和性増大する濃度の非 ラベル化すラキシンの存在下での32p−リラキノン結合の阻害の測定により、 ラット子宮(図2A)および心臓(図2Bおよび2C)における1種類のりラキ ノン結合部位と一致した置換曲線が得られる。全置換は心臓において達成され( 図2Bおよび2C)、部分的な置換が子宮において観察された(図2A)cリラ キノンに対する解離定数(Kd)は、同じ組織上の2つの別の領域の平均±S、 E として算出された 子宮において13±0.22gM(図2A)、および正 常な心臓において137土O01,3nM(図2B)、およびエストロゲン処置 された卵巣摘出ラット心臓において0.86±0,35gM(図2C)。
類似の置換曲線が雌性ラット心臓の心房においてH1リラキンンを用いて得られ た(図3)。H1リラキンンに対する解離定数(Kd)は、1.53±0.04 gMであることが見いだされた。
う、ト心臓におけるリラキノンレセプターに対するステロイドホルモンの効果卵 巣摘出は、雌性ラット心臓における32p−リラキノン結合を変化させなかった (図4AおよびB)。同様に、精巣摘出した雄性ラット心臓は、無傷の雄性ラッ ト心臓と同じリラキノン結合を示した(データは示されていない)。正常または 卵巣摘出レニ雌性ラットのエストロゲン処置は、心臓におけるリラキノン結合に 対していかなる効果も有していなかった(図40および4D)。同様に、無傷の または精巣摘出した雄性ラットのテストステロン処置、またはエストロゲンプラ イム化精巣摘出雄性ラットは、心臓におけるリラキシン結合においていかなる変 化も引き起こさなかった(データは示されていない)。上記のデータは、異なる 組織切片を用いた別の実験の組において繰り返された。エストロゲン処置された 卵巣摘出ラットにおける心房に対するリラキノン結合の親和性(Kd=0.86 ±0.35gM、図2C)は、無傷の雌性心房における親和性(1,37±0. 13gM、図2B)と有意に異ならなかった。
32p−ラベル化H2リラキシンのラット子宮および脳に対する特異的結合に関 する以前の報告[0sheroff、 Pルら、 J、Biol、Che+++ 、 265.9396−9401 (1990);およびProc、Natl、 Acad、Sci、USA、 88.6413−6417 (1991)]は、 妊娠におけるその役割に加えてリラキノンが他の生理学的な役割をも有するであ ろうことを示唆した。
この実験において、さまざまな他のラット組織に対するリラキシンの結合を調べ 、心臓がこれらの中てリラキノン結合を示す唯一の組織であったことは驚くべき ことであった。この結合は、心室ではなく特に心房に局在化していた。リラキノ ンレセプターの非常に選択的な組織分布は概して興味をそそるものであり、これ らの組織においてリラキノンが有しているであろうある種の新規な機能を示して いる可能性がある。心房に対する特異的結合は、リラキシンが心房機能の制御に 関与しているであろうことを示唆している。
心房の結合部位に対するリラキノンの供給源は現在は知られていない。リラキシ ンの最も高い循環濃度は妊娠中に見い出されており、検出可能な濃度(30〜1 50pg/ml)が受胎不可能な黄体期中の末梢血中に報告されている[5te vart、 D、 R。
ら、 J、Cl1n、Endocrinol、Metab、 70.1771− 1773 (1990)]。リラキシンの循環濃度は雄においては確認されてい ない。しかし、免疫反応性および生物学的に活性なりラキシンがヒト精漿中に報 告されており(平均45nm/ml)、予想される供給源は前立腺である[Lo umaye、 E、ら、 J、C11n、Endocrinol、Metab、  50.1142−1143 (19W 0); Es51g、M、ら、Ann、N、Y、Acad、Sci、380.  224−230 (19g2); Weiss、G、、Bi盾戟A[1e prod、 40.197−220 (1989)]。心臓におけるリラキシン の合成の可能性もまた除外することができない。in 5ituハイブリダイゼ ーシヨン実験はこの後者の可能性に対する答えをもたらすであろう。
心房、子宮および脳におけるリラキシン結合の特異性および親和性は互いに類似 している。卵巣摘出後の子宮リラキノンレセプターの有意な減少の観察は、子宮 リラキノンレセプターがエストロゲン依存性であることを示唆しているようであ る。異なる状況が心臓において存在している。雄および雌の脳において見られS 状響と同楼に、雄のノ(2・房における・1ラキンノ結含の親和性は、雌の心房 における観相性と区別する。′−とが℃きない1、さらに、りらギノンレセブタ ーの濃度は性ステロイドに依存性である。
予4〜例2. 畔4馳〜乙」・−p工・迫↑(二幻〕1p−リ\4ゾ2宏+−’ (と4e汗K]ジ実しく冬す攻黒意撤のある、非妊娠、自然高血圧症(SHR) およびスプラグ−・ドーリ−(St))の雌性ラット(各体重的144〜385 g)の群(各群中、4〜9匹)を本実験において用いた。ラットの左腸骨動脈に カニユーレを挿入し、浸透ポンプを移植するために塩酸ケタミン(150mg/ kg)で麻酔した。全ての手術は無菌条件下で行った。伸ばしたPE50管を注 射キャップで固定し、ヘパリンを加えた食塩水で洗い、皮下経路で、カプセルの 間を体外に出し1、ナイロンボタンで皮膚につなぎ留めているスプリングつなぎ を通した。カニユーレを左腸骨動脈に挿入する際に非常に注意を払って、副杆循 環および局所の神経支配の損傷を避けた。次いで、リラキノンまたは賦形剤で満 たした浸透ポンプ(Alzet)を、カニユーレの出口地点への尾部である皮下 ポケットへと挿入した。
全ての傷を縫合により閉じ、キノロカイン(Xylocaine)を浸透させて ベタジン(Betadine)で覆った。動物は、カニユーレを自由に回転する スクイベル(squivei)に結合させて妨げら第1ずに動(プるようにして それらのケージに戻した。動脈圧および心拍数、水摂取、尿量および血管血液量 を実験の間毎日測定した。
動脈圧および心拍数を標準的な圧力]・ランスデューサ(Stoelting) およびストlノイノゲーソ増幅器(Stoeltjng)を用いて動脈カニユー レを通して直接測定した。
動脈圧を、オンライン表示および磁気ディスク上の保存(Tandy 1000 コンピユーター)のためにA / Dコンバーター(Metrabyte DA S−8)を用いてサンプルとした(30/5ec)。時間の特定の間隔に対する 平均動脈圧および心拍数をこれらの保存されたデータから統合して平均化した。
^]、Ze t ?N透ポンプを用いてH2リラキ/ンを1または10ng/分 の速度で連続的および皮下に注入した。SHRおよびSDクラットおける心拍数 に対する効果を各々、図5および6に示す。図6に示された結果は、検詞#1に ついて14471μ/日、検討#2について144μg7日の用量で得られた。
安楽死の後に子宮全体を解剖し、最も追いm&珈i1よl゛嵐墓側7J、 シた 。し:、I ”tよJよび6(袴へ・、 S LR)5よびSDクラットに示す ように、I(2リラキシンの生物活性が子宮重量のF昇により確認された。
刃kI明け J先々隻2土イ」Q7攪(町1よμ四へ層1−1且対プ3豪衷黒心 房は、心房の充填、収縮および伸張に関して脳に信号を送る伸展レセプターを有 している。リラキ/ンレセプターが心房(実施例1)および視床下部の選択され た自津神経核(Osheroffら、上記)に位置しているという観察は、リラ キノンが心房の伸展レセプターの反応の修飾において重要な役割を果たしている であろうことを示唆している。心房筋に対するリラキノンの直接の効果を、以下 のインビトロ実験において評価した。
[tLLクレープスーヘンゼライト溶液を次の組成(ミリモル)で調製した:N aC1118:KCl 4.7 +Mg5O< 1.64 +NaHCO324 ,88;KHzPヒト(H2)リラキノン(hRLx−2,1,5mg/ml  ; Genentech)を毎日新たに希釈し、クレープスーヘンゼライト溶液 中で所望の濃度(500・1;5000:1;50000・1)にした。
組織採収 雄性ウィスター(Wjstar)ラット(Charles Rive r)(各々の体重475〜525 g)をベントパルビタールナトリウム(60 mg/kg)で麻酔した。開胸の後に、心臓を迅速に除去し、自発的な収縮が停 止するまで冷(4℃)クレープスーヘンゼライト溶液中に置いた。右および左心 房を切除した。
実験装置 95%0215%CO2で通気し、温度制御された水ジャケットで3 7℃に加熱したクレープスーヘンゼライト溶液(42ml)を有する器官チャン バー中に組織を浸けた。組織の収縮をカー置換トランスデユーサ(Grass  FT 0.3)で測定し、チャート紙上に記録した(Grass moled  7.9ポリグラフ)。収縮の速度をカルジオタコメータ(Grass)で測定し た。組織の電気刺激は、刺激装置に刺激分離ユニット(Grass model 、 S4g)を通して結合された双極クリップ電極により誘導した。
右心房速度の測定:各々0.5g重量のステンレス鋼クリップを右心房の各端に 取り付けた。一方のクリップは器官チャンバー内のフックに固定し、他方のクリ ・ツブはカー置換トランスデユーサ−に取り付けた。トランスデユーサ−の位置 は0゜5gの静止張力が得られるように調整した。
位の端は双極電極に取り付けた。この電極部品は器官チャンバー内に固定し、上 方のクリップをカー置換トランスデユーサ−に取り付けた。トランスデユーサ− の位置は、1.0gの静止張力が得られるように調整した。左心房は1.5×閾 値て、3Hzで刺激した。パルスの間隔(3m5ec)および強度(15〜3. 0ボルト)を実験中一定に保った。
化させた。予備実験により、リラキノンは心房組織から容易に洗い流されなし1 ことが示された。従って、累積用量−反応曲線を作成した。10分間隔で、11 00μ/ml、300μg/ml、l ng/ml、3 ng/l1ll、1.  Ong/mlおよび30ng/mlの浴内濃度が得られるようにリラキノンを 各器官チャンバーに加えた。
反応が定常状態に達した後に得た。速度をカルジオタコメータの出力から直接測 定した。収縮力を収縮性重縮の大きさとして測定しこ。組織の間の変動を調整す るために、データを投薬前の値からのパーセント変化として、平均上標準誤差と して表した。速度の測定値は7つの右心房において得;収縮力の測定値は4つの 左心房において得た。
(以下、余白) 結果 右心房心拍数測定の記録は以下の表1に示す。
0 30μg 1100p 300μg Ing 3ng IOng 30ng 3 270 270 295 3]、0 350 390実験# %△ 5 0 0 3 7 20 23 2gX 0 0.17 3.83 11.6 7 23.33 32.0 36.2SD ±0.32 2,73 4,95  7.99 15.47 10.50SEM O,141,222,2+、3,5 7 6,32 5.25投薬前の右心房の平均自発性収縮速度は287±9.4 拍動/分であった。図9に示すように、リラキシンは30ng/分の用量で平均 36%の収縮速度の用量依存性の上昇を導いた。収縮速度における最大上昇の半 分の点は約1.8ng/■1で生じた。
電気的に整調した左心房における収縮性の測定結果を表2に要約する。
0 30pg 1100p 300pg lng 3ng 10%g 30%g 5 0.68gm−0,600,550,650,750,830,35gm6  1.05 − 1.00 0.95 1.10 1.30 1.45 1.5 07 0.50 0.4g 0.45 0.48 0.58 ’0.70 0. 788 0.75 0.73 0,75 0.80 0.80 0.90 0. 95X −6−9,51,014,33037,8SD 3.53 6,73  5,05 6.50 9.06 12.6SEM 2,04 3.88 2,9 2 3,75 5,23 7.30電気的に整調した左心房の収縮性傘縮の平均 の大きさは0.75±0.11gであった。図10に示すように、リラキノンは 収縮力に対する二相性の用量効果を導いた。10%の収縮力の減少ピークは30 0pg/mlで発生したが、38%の上昇ピークは30%g/mlで発生した。
収縮力の最大上昇の半分の点は約4 、8ng/+mlて生じた。
以前の実験で、本発明者らは、リラキシンの静脈内注射が心拍数の小さL)が− 貫した上昇ならびに収縮期圧および拡張期圧の減少と関係していることを見pz だしている。
これらの結果は、血圧の用量依存性の減少および心拍数の最小限の増加を伴うこ とが報告されている他の変力性薬物に反応する心筋収縮性の用量相関性の上昇に 非常に似ている[Evans、D、 B、ら、 Pharmacologist  25.550 (1983); Evans、D、B。
ら、 Drug Devel Res、 9.143−157 (1986); およびfeishaar、 R,E、ら、 Cardiov≠唐■ ular Drugs and Therapy 3.29−42 (1989 )]。
実施例4 之とヱ乞上上Z匹凹駐回匹す之ヱ上心!匹奎す灸寒吟牲主主g露カ性 に対するリラキシンの効果 雄性スプラグ−・ドーリ−ラット(Charles River、 Porta ge、IN、USA)(体重300〜350g)を、60mg/kgベントバル ビターノはト1功ム(Fort Dodge Laboratories、 I nc、 、 Fort Dodge、 IA、 USA)の腹腔内投与により麻 酔した。開胸の後に、心臓を除去して4℃のクレープスーヘンゼライト溶液(1 18腸MNaC1,4,7謹MKCI、2.52mM CaCl2.1 、64  mM Mg S 04.24.88mM NaHCO,,1,18rmM K H2PO,および11mMグルコースを含み、95%0215%c。
2で通気)中に入れた。結合した肺および胸腺組織を切り取り、上行動脈番=カ ニユーレを挿入した。次いで、心臓を37℃でクレープスーヘンゼライト溶液を 用0て10m1/分で潅流した。潅流圧を常にモニターした。左心室の展開圧力 (LVDP)を測定するために、左心房中に小さな切り口を作り、圧力ドランス デューサー(Gould Electronics、 Valley View 、011.USA)に結合された水充填l(ル−ン(Eug。
5achs Electronik、 March−1’lugstetten 、Germany)を左心1室(こ入れた。この圧力力)ら、記録心拍数は電子 的にグラス(Grass)・ポリグラフ(Quincy、 M^、USA)上( 二得られた。
6つの実験において、15〜20分の安定化期後に心房を除去した。次し)で、 心拍数をリラキシンの投与前のその断速度に安定化させた。3つの実験導こお( 嵐で、た。累積用量−反応曲線をヒト組換えH2リラキシン(Genentec h、 Inc、 5outh 5anFrancisco、 C^、USA)を 用いて作成した。酒石酸水素アドレナリン(Sigma Chemical C o、 、St、 Louts、 MO,USA)をl mg/mlアスコルビン 酸ナトリウムを含む0.9%(v/V)食塩水溶液中に1 mg/口1保存溶液 として溶解し、50またl;! 150μlポーラス注射として潅水中に投与し た。両薬物の連続希釈液を0.9%(W/V)食塩水溶液を用いて作成した。
統計学的な有意性を両側スチューデント非対(unpaired) を検定によ り決定し、p<0.005を有意であるとみなした。
54±5mmHgで潅流した、単離されたラット心臓調製物は、270±7拍動 /分(bpw)の基礎的な収縮速度およびLVDP83±4no+Hgを有して いた。心房を除去した後に、心拍数は139±15bpa+に降下しくP〈0. 05)、一方でLVDPは143±9關Hgに上昇した(P<0.05)。
無傷の心臓調製物の潅流液へのりラキノンの添加は、用量−依存性の変時性反応 をひき起こし、83pMolで412±18bpmの最大収縮速度に達した(P  < 0゜05)(図11)。心房を除去した調製物において、リラキシンの添 加は同様に831)Molに反応して268±7bp−最大速度を有する用量− 依存性の変時性効果をひき起こした(P<0.05X図11)。これらの効果は 、830 pMolの単回ポーラス投与の2時間後まで持続した。逆に、短時間 持続する用量−依存性変時性効果がアドレナリン投与に反応して観察された。ア ドレナリン後の最大の到達可能な収縮速度は150pMolT349±8bpH ′rあった(P<0.05)(図11)。
比較的高用量のアドレナリンは、収縮速度の正確な測定が困難である過剰な不整 脈をひき起こした。
用量−依存性の正の変力性効果がアドレナリンに対する変時性反応に付随してイ タ。LVDPlt4.5pMolT195±10Ill+mHg1:上昇した( P<0.05)。比較的高用量により、わずかに弱められた正の変力性反応が生 じた(図12)。アドレナリンとは異なり、リラキノンは正の変力性効果を有し ていなかった。心房を除去することにより収縮速度が減少し、より高いLVDP を有する調製物において、リラキノン(0,83pMol)はLVDPを対照の レベルまで有意に減少させた(P<0.05)(図12)。
さらにアドレナリンは冠動脈潅流圧において小さな(5〜10m鵬Hg)一過性 の上昇をひき起こした。この反応はワラキシン投与後には見られなかった。
最近の研究により、リラキシンが単離されたう・ソト心房調製物に対して正の変 時性および変力性効果を有することが示されている[Kakourisら、匡匹 懸η隻1076−1078 (1992)]。本発明者らの単離された心臓調製 物において、リラキシンはブセット、または単に心室組織におけるレセプター刺 激に対する変力性反応の欠如を示している可能性がある。本研究の中で、ワラキ シン投与後の心拍数の上昇は心房に限定されず、心室組織にもまた存在すること は明らかであった。変時性効果がSA、AVを動かした調製物の両方において最 大に達することもまた注目に値する。実際に、用量−反応曲線は平行することが 明らかである。
実施例5 ラット脳におけるリラキシンmRNAの局在性脳、特に血液−脳関門 のない胃周囲器官以外の領域におけるリラキシン結合部位の存在を考慮すると、 これらの結合部位のためのリラキシンの内因性供給源および中枢神経系における リラキノンの潜在的な機能的意義についての問題が生ずる。予備的なウェスタン およびノーザンプロット分析によりリラキシン様免疫反応性ならびにラット脳に おけるリラキシン■RNAの存在が示唆された[Bakhitら。
5ociety for Neuroscience 17th Annual  Meeting、 New 0rleansル^0.^b唐狽窒≠モ■ No、 461.17 (1987)]が、いかなる明白な証拠も開示されてい ない。
脳におけるリラキシンの合成部位をさらに調べるために、本発明者らは、pGE M4Zベクター(Promega Corporation、 Madison jl)中にサブクローン化されたラットプレブロリラキシンcD N A [H udsonら(Nature 291.127−131. (1981))のヌ クレオチド配列のうち、塩基257〜628、P stlおよびS■aI制限部 位の間]の372−bpフラグメントを5bS−ラベル化RNAプローブ[Me ltonら、熟蛙罐c Ac1ds Res、 12.7035−7070 ( 1984)]の合成における鋳型として用いたin 5ituハイブリダイゼー シヨンにより、ラット脳におけるリラキシン園RNAの発現を研究した。結果は 、リラキシ:/lRNAが生に4つの異なる領域(図13):1)前嗅覚核(A ON): 2)蓋ひも(tt) + 3)梨状皮質(Pir)+および4)海馬 、特に海馬の歯状回および海馬構成体(hf)のCAI〜4野に発現されること を示した。
海馬は記憶過程、特に最近の記憶に関与していることが知られている。さらに、 解剖学的および病理学的な研究により、アルツハイマー病の様な神経退化性疾患 の初期に嗅覚経路が関与しているであろうことが示唆されている[Pearso nら、 Proc、 Natl 、 Acad、 Sci、 USA82. 4 531 (1985); Talamoら、Nature 337. 7R6− 739 (19g 9)コ。このことは、本発明者らの観察と共に、神経退化性疾患の治療のための 治療薬としてリラキシンを適用する可能性を生じさせている。
上記は特定の好ましい態様について言及するものであるが、本発明はこのように 限定されないことは理解されるであろう。本発明の全体の概念から逸脱すること なく開示された態様に対して様々な修飾を行うことが当業者に生じるであろう。
このような全ての修飾は本発明の範囲内にあることが意図されている。
FIG、IA FIG、Ic FIG、2B リラキソン濃度 CM) リラキシン濃度 CM) FIG、3 FIG、4A FIG、4C FIG、48 FIG、4D FIG、 4E FIG、5 FIG、6 0口 対照 ・l リラキシン 日数 FIG。7 リラキシン用量(μg7日) FIG、8 リラキシン用量(μg/日) FIG、9 FIG、IO リラキシン濃度(n、g/m1) FIG、II 国際調査報告 PCT/US 92106927 7コントページの綺き (81)指定回 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IE、IT、LU、MC,NL、SE)、AU 、CA、JP (72)発明者 トーマス、ジー・ロジャーアメリカ合衆国カリフォルニア94 010、バーリンゲーム、パーク・アベニュー812番(72)発明者 ワード 、ディピッド・ジ−アメリカ合衆国カリフォルニア95361、オークダール、 バレイ・ホーム・ロード 13906番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.心房中のリラキシンレセプターに特異的に結合することができ、心房収縮力 または収縮速度を上昇させることができる化合物の治療的有効量を、病理学的に 減少した心拍出量を呈している患者に投与することにより心拍出量を増大させる 方法。 2.該化合物がリラキシンである請求項1に記載の方法。 3.該患者がヒトであり、該化合物がヒトリラキシンである請求項2に記載の方 法。 4.該化合物が、H2リラキシンまたはH1リラキシンである請求項3に記載の 方法。 5.該化合物が、天然のH2リラキシンまたはH1リラキシンのアミノ酸配列を 含む請求項4に記載の方法。 6.該化合物が、H2リラキシンまたはH1リラキシンの完全長のA−鎖および カルボキシ末端が短縮されたB−鎖を含む請求項4に記載の方法。 7.該化合物が、H2リラキシンA−鎖A(1−24)、A(2−24)、A( 3−24)のいずれか1つとH2リラキシンB−鎖B(−1−23)〜B(−1 −32)のいずれか1つとの組み合わせを含む請求項4に記載の方法。 8.H2リラキシンまたはH1リラキシンが、液体の注射可能な医薬製剤の形態 で投与される請求項4に記載の方法。 9.該製剤が、治療的有効量のH2リラキシンを4.5〜5.5の緩衝液中に含 む請求項8に記載の方法。 10.心不全を治療するための方法であって、そのような治療を必要とする患者 に、心房中のリラキシンレセプターに特異的に結合することができ、心房収縮力 または収縮速度を上昇させることができる化合物の治療的有効量を投与すること による方法。 11.該心不全がうっ血性心不全である請求項10に記載の方法。 12.該患者がヒトであり、該化合物がリラキシンである請求項11に記載の方 法。 13.該化合物がH2リラキシンまたはH1リラキシンである請求項12に記載 の方法。 14.心不全またはそれに関連した状態の治療に適している別の治療薬の投与を 含む請求項13に記載の方法。 15.該心不全が急性心不全であり、該投与が治療的有効量のH2リラキシンま たはH1リラキシンを含む液体医薬製剤の静脈内注射による請求項13に記載の 方法。 16.心臓の変力性または変時性を刺激する方法であって、そのような刺激を必 要とする患者に、心房中のリラキシンレセプターに特異的に結合することができ 、心房収縮力または収縮速度を上昇させることができる化合物の治療的有効量を 投与することからなる方法。 17.該化合物がリラキシンである請求項16に記載の方法。 18.該化合物が、H2リラキシンまたはH1リラキシンである請求項16に記 載の方法。 19.心臓の変力性を刺激し得る別の治療薬の投与を含む請求項18に記載の方 法。 20.急性心不全後の心機能を回復させる方法であって、そのような治療を必要 とする患者に、心房中のリラキシンレセプターに特異的に結合し得る化合物の、 心筋の収縮性を低下前のレベルに回復させ得る量を含む液体医薬製剤を静脈内投 与することからなる方法。 21.該化合物がリラキシンである請求項20に記載の方法。 22.該化合物が、H2リラキシンまたはH1リラキシンである請求項21に記 載の方法。 23.少なくとも一つの別の心臓血管薬による治療をさらに含む請求項22に記 載の方法。 24.洞性除脈を有する患者に、心臓のリラキシンレセプターに特異的に結合し 得る化合物の、心拍数を正常レベルヘと上昇させるに有効な量を投与することか らなる心拍数を上昇させる方法。 25.該化合物がリラキシンである請求項24に記載の方法。 26.該患者がヒトであり、該リラキシンがヒトリラキシンである請求項25に 記載の方法。 27.該化合物が、H2リラキシンまたはH1リラキシンである請求項26に記 載の方法。 28.リラキシンが、H2リラキシンまたはH1リラキシンの完全長のA−鎖お よびカルボキシ末端が短縮されたB−鎖を含む請求項26に記載の方法。 29.リラキシンが、H2リラキシンA−鎖A(1−24)、A(2−24)、 A(3−24)のいずれか1つとH2リラキシンB−鎖B(−1−23)〜B( −1−32)のいずれか1つとの組み合わせを含む請求項26に記載の方法。 30.H2リラキシンまたはH1リラキシンが、液体の注射可能な医薬製剤の形 態で投与される請求項27に記載の方法。 31.該製剤が、治療的有効量のH2リラキシンを4.5〜5.5の緩衝液中に 含む請求項30に記載の方法。 32.治療される患者の心臓が洞房(SA)結節機能に欠陥を有する請求項26 に記載の方法。 33.心拍数の増加が変力性の効果を伴わない請求項32に記載の方法。 34.成人ヒト患者を治療し、心拍数の正常レベルが約60〜約100拍動/分 の間である請求項26に記載の方法。 35.該治療を、症候性の除脈を有する患者にペースメーカーを移植する前に行 う請求項34に記載の方法。 36.該除脈が下壁心筋梗塞後の一過性の除脈である請求項34に記載の方法。 37.神経退化性疾患を治療するための方法であって、そのような治療を必要と する患者に、脳のリラキシンレセプターに選択的に結合し得る化合物の治療的有 効量を投与することからなる方法。 38.該レセプターが脳の海馬または前嗅覚核中に存在する請求項37に記載の 方法。 39.該化合物がリラキシンである請求項38に記載の方法。 40.該神経退化性疾患がアルツハイマー病である請求項39に記載の方法。 41.心房中のリラキシンレセプターに特異的に結合することができ、心房収縮 力または収縮速度を上昇させることができる化合物の使用であって、心拍出量を 増大させるための医薬組成物を製造する際に該化合物の治療的有効量を薬学的に 許容し得る担体と混合することからなる使用。 42.該化合物がリラキシンである請求項41に記載の使用。 43.心房中のリラキシンレセプターに特異的に結合することができ、心房収縮 力または収縮速度を上昇させることができる化合物の使用であって、心不全を治 療するための医薬組成物を製造する際に該化合物の治療的有効量を薬学的に許容 し得る担体と混合することからなる使用。 44.該化合物がリラキシンである請求項43に記載の使用。 45.心房中のリラキシンレセプターに特異的に結合することができ、心房収縮 力または収縮速度を上昇させることができる化合物の使用であって、心臓の変力 性または変時性を刺激するための医薬組成物を製造する際に該化合物の治療的有 効量を薬学的に許容し得る担体と混合することからなる使用。 46.該化合物がリラキシンである請求項45に記載の使用。 17.心房中のリラキシンレセプターに特異的に結合し得る化合物の使用であっ て、急性心不全後の心機能を回復させるための液体医薬製剤を製造する際に、心 筋収縮性を低下前のレベルに回復させ得る量の該化合物を液体医薬担体と混合す ることからなる使用。 48.該化合物がリラキシンである請求項47に記載の使用。 49.心臓中のリラキシンレセプターに特異的に結合し得る化合物の使用であっ て、洞性除脈を治療するための医薬組成物を製造する際に、心拍数の正常レベル ヘの増加に有効な量の該化合物を薬学的に許容し得る担体と混合することからな る使用。 50.該化合物がリラキシンである請求項49に記載の方法。 51.脳中のリラキシンレセプターに選択的に結合し得る化合物の使用であって 、神経退化性疾患を治療するための医薬組成物を製造する際に該化合物の治療的 有効量を薬学的に許容し得る担体と混合することからなる使用。 52.該疾患がアルツハイマー病であり、該化合物がリラキシンである請求項5 1に記載の使用。
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