JPH0650816U - 型開装置 - Google Patents

型開装置

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JPH0650816U
JPH0650816U JP8790292U JP8790292U JPH0650816U JP H0650816 U JPH0650816 U JP H0650816U JP 8790292 U JP8790292 U JP 8790292U JP 8790292 U JP8790292 U JP 8790292U JP H0650816 U JPH0650816 U JP H0650816U
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石田武士
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Press Drives And Press Lines (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 型開きの作業性および成形品の質が向上し、
構成が簡単になる型開装置を提供する。 【構成】 プレス本体1のガイド2上の型移動盤5は型
移送部3によりプレス本体1の内外を出入りする。上下
型26、27間に外方に開口する溝部30を設ける。ガ
イド2の上方に、移動手段12により昇降する移動台1
4に揺動可能に支持された反転盤18を設ける。反転盤
18は往復反転手段6で反転状態に切り換えられる。往
復反転手段6は、駆動部7により動作するとともに、反
転盤18に連結されるチェーン10を有する。反転盤1
8の下面に、上型26を掴持可能な型開手段31を設け
る。型開手段31は、溝部30に先端部が挿入可能であ
るとともに、根元部が挿入不能なくさび状の爪部20を
有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は成形用プレスにおける成形後の型開装置に関するもので、特に、型 を用いて例えば樹脂やゴム材等の生地を成形し、この成形品を離型するために型 開きをするようにした型開装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
成形用プレスにおける型開装置の従来例を図9に示す。 図9に示す型開装置は、実公昭63−25136号に開示されているように、 シリンダの駆動力で型開きしようとするものである。 つまり、図9に示してある型開装置は、上下の成形型186、187を組み合 わせて成形を行う成形用プレスに設けられる構造であって、上型186を、その 上端面側に設けられる上型固定盤164に当接状態で固定し、また下型187を 、その下端面側に設けられる下型取付盤165に当接状態で固定し、さらに、上 型固定盤164に係合可能であるとともに、図示しないシリンダの駆動によって 上下動する上型引掛具190と、下型取付盤165に係合可能な下型引掛具19 1とを設けている。 なお、155は、下型187を固定した下型取付盤165を移送するローラで あって、これによって、成形後に、上型186と下型187とを組み合わせた状 態で所定の型開き位置まで移送されるようにしているものである。
【0003】 そして、組み合わされた状態にある成形型186、187は、成形後に、所定 の型開き位置において、上型引掛具190が上型固定盤164に係合するととも に、下型引掛具191が下型取付盤165に係合し、こののち、図示しないシリ ンダの駆動によって、上型引掛具190を上型固定盤164に係合させた状態で 上動させることにより、下型187が下型取付盤165を介して下型引掛具19 1に支えられた状態で、上型186が上型固定盤164と一体となって上動し、 この結果、上型186と下型187とが型開きされることとなる。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】
しかし、このような上型反転装置では、上型引掛具190を上型186に引掛 けて型開きするため、上型186に上型固定盤164を設けなければならない。 このため、成形キャビティが大きくなると、上型186を引っ張る力は相乗的に 大きくなるから、上型固定盤164が曲げられる問題があり、成形プレスでの圧 縮成形時に上型186と下型187との平行度が問題となって不良品が成形され る。又、上型186と下型187とを接合面に対し直角方向に引っ張る力は、型 の接合面(キャビティの大きさ)が大きくなればなるほど大きな引張力で型開き しなければならない。その結果、上型反転の駆動装置が大形となり、場合によっ ては、上型引掛具190が破損すると言う問題を惹起する。
【0005】 本考案は、上述のような問題点に鑑み成されたものであって、成形型が大型で あっても、極めて容易に型開きすることが可能で、しかも、型開き作業が迅速な 型開装置を得ることにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】
この考案は上記の問題点を解決するために、一対の分割型の分割面の外方に外 面が開口する溝部を形成した分割型で成形材料を成形プレスを用いて成形し前記 成形プレスから前記分割型を取り出して所定の位置で型開きをする型開装置にお いて、前記分割型の溝部と協働してくさび作用を成す爪部と前記爪部により前記 分割面を分離すると挟持する掴持部とを有し且つ前記爪部を前記溝部内方へ移動 させる往復駆動部を有する型開手段、前記型開手段を保持して一端を支点に回動 する反転盤、前記反転盤の回動支点を支持すると共に前記反転盤を回動始端で支 持する移動台、前記型開手段により前記分割型の一方の分割型を分離挟持したる 後に前記移動台を前記他方の分割型から移動させる移動手段および前記移動手段 が作動したる後に前記反転盤を前記移動台から反転させる往復反転手段を具備す るという構成を有しているものである。
【0007】
【作用】
この考案は上記の手段を採用したことにより、型開きの作業性を向上させるこ とができるようになっている。 すなわち、成形後に型開きを行う場合には、掴持部で上型を掴持した際に、爪 部が溝部に押し込まれるようにして挿入され、これに伴って、上型が爪部で押し 上げられるようにして型開きするようになっているため、型開きが機械的に行わ れることとなり、これによって、型開きの自動化が可能であり、作業性が向上す るようになっている。
【0008】 そして、型開工程および反転工程の自動化も容易となるため、作業者の負担が 軽くなるとともに、作業者の能力差が成形品の品質に反映されることがなくなる ようになるため、得られる成形品の品質が安定するようになっている。
【0009】 また、この考案にあっては、構成を簡単にすることができるようになっている 。 すなわち、この考案による型開装置は、掴持部が上型を掴持した際に、上型と 下型とを分離する力が得られるようになっているため、従来において必要であっ た、型開きのための特別な駆動装置や、その出力を支える引掛具や、上型を固定 するための上型固定盤が不要であり、また従来のように下型を下型取付盤に固定 する必要もないので、構成が非常に簡単になっている。
【0010】
【実施例】
以下、図面に示すこの考案の実施例を説明する。
【0011】 図1および図2は、この考案の成形プレス用の型開装置を示す図である。 図1および図2において、プレス本体1は、その内部に、加熱を行う上下の熱 盤や、加圧を行うピストン等が設けられているもので、これらによって、成形型 26、27に成形のための加熱や加圧を行うようにしている。
【0012】 ここでは、図3および図4にも示すように、成形型は、上型26と、これに接 離自在であるとともに、上型26と協働してキャビティ32を形成する下型27 とで構成され、全体として環状をなしていて、型閉め時には、下型27に上型2 6が一対に組み合わされる。また、上型26と下型27との接合間の外周面に開 口するように形成された環状の溝部30を設ける。
【0013】 プレス本体1には、その前面に突出するガイド2を設ける。このガイド2は、 その内側に、対をなしたローラ4、4が水平状態で複数並設されて移送面を形成 しているもので、成形型を載置するための型移動盤5がローラ4、4上を移動可 能となっている。この場合、プレス本体1の内部にも、ガイド2に形成される移 送面に一致させた状態で複数対のローラ4、4が配設されていて、型移動盤5は 、ローラ4、4上に沿ってプレス本体1の内側と外側との間の移動を自在として いる。なお、図3および図4において、22は位置決め金具であって、成形型の 芯ずれを防止するとともに、型移動盤5に対する成形型の位置を決定するための ものである。
【0014】 この型移動盤5の前端には、型移送部3を形成する一対の型移送シリンダ3a 、3aのロッド3b、3bの先端を連結する。型移送部3は、一対の型移送シリ ンダ3a、3aと、これに出没自在に挿通されたロッド3b、3bとで形成され ているもので、型移送シリンダ3a、3aのそれぞれがプレス本体1の外側側面 に水平状態で取り付けられ、型移送シリンダ3a、3aの駆動によりロッド3b 、3bが前後に出没するようにしている。そして、このロッド3b、3bの先端 部を型移動盤5の前端両側部に連結することにより、ロッド3b、3bの出没動 作に応じて、型移動盤5がローラ4、4上を移動し、型移動盤5を、プレス本体 1から出したり、あるいはプレス本体1内に入れたりすることが可能となってい る。
【0015】 ガイド2の移送面の上方には、反転盤18が配置される。この反転盤18は、 その下面に型開手段31が設けられているもので、移動台14に揺動自在に取り 付けられている。
【0016】 移動台14は、一対の台部材であって、所定位置に設置された移動手段12に よって、水平状態で支持されているもので、この移動台14の上面に反転盤18 が載置可能となっている。そして、移動台14のプレス本体1側である後端には 、軸17、17を介して反転盤18が取り付けられ、これにより、反転盤18が 軸17、17を中心として水平状態と垂直状態との間を揺動自在となっている。
【0017】 また、移動手段12は、対をなす昇降シリンダ12a、12aと、これに出没 自在に挿通されたロッド12b、12bとで形成されていて、昇降シリンダ12 a、12aをそれぞれ垂直状態でガイド2の外側に位置するように設置するとと もに、ロッド12b、12bの先端部をそれぞれ移動台14の側端中央部に連結 する。これにより、昇降シリンダ12a、12aが駆動すると、ロッド12b、 12bが上下に移動し、これに伴って、移動台14が反転盤18とともに上下動 するようにしている。なお、13はラックピニオンであって、移動台14の上下 動に同期して連動するようになっている。
【0018】 反転盤18に設けられる型開手段31は、図6に示すように、往復駆動部19 の駆動で動作する複数の掴持体11と、その各々の先端部に取り付けられる爪部 20とで形成される掴持部31aを有しているもので、型開構造を構成している 。
【0019】 往復駆動部19は、反転盤18の下面に等配に取り付けられる3または4つ以 上の圧力シリンダ19aと、このそれぞれの圧力シリンダ19aに出没自在に挿 通されるロッド19bとで形成されているもので、圧力シリンダ19aの駆動に よりロッド19bが出没動作を行う。そして、圧力シリンダ19aは、ロッド1 9bが反転盤18の中心から放射状に外方へ向く状態で等配に配置し、さらに、 ロッド19bのそれぞれの端部は、掴持部31aの一方を形成する掴持体11に 連結する。
【0020】 往復駆動部19のロッド19bが連結される複数の掴持体11は、図8にも示 すようにスライド部33を有し、このスライド部33が、反転盤18の下面に形 成されたガイド部18aに摺動可能な状態で設けられ、これにより、ロッド19 bの出没動作に応じて掴持体11がガイド部18aに沿ってスライドするように している。従って、各掴持体11は、往復駆動部19の駆動により、全体として 圧力シリンダ19aの配置中心を中心とした拡散・収束動作を行うこととなる。
【0021】 また、この掴持体11のそれぞれの先端部には、内方に突出した状態で取り付 けられるとともに、上下成形型26、27間に形成された溝部30に係合可能な 爪部20がボルト20aで固着される。この爪部20は、全体としてくさび状を なしているもので、その先端部が成形型26、27に形成された溝部30に挿入 可能であるとともに、根元部が溝部30に挿通不能な大きさで形成されている。 そして、それぞれの爪部20は、往復駆動部19の駆動により掴持体11と一体 に動作して成形型の溝部30に係合し、これにより上型26を掴持できるように している。 なお、29はクランプ確認センサであり、23は型高さを検知する検知センサ である。
【0022】 また、この場合、往復駆動部19の圧力シリンダ19aの圧力バルブが1つで あるときには、各圧力シリンダ19a間で圧力の移動が起こって、全体としての 駆動力が不均一になり、この結果、掴持部31aで掴持した際に、上型26がそ の重みでずれた状態で掴持されることが生じることがあるが、これを防止するた めには、図5に示すように、反転盤18にずれ防止金具21(長孔によるセット クランプ)を設けることが望ましい。
【0023】 反転盤18の上面には、プレス本体1に設けられた往復反転手段6が連結され る。この往復反転手段6は、チェーン10と駆動部7とで形成され、プレス本体 1の両側面に連動可能な状態で取り付けられている。チェーン10は、プレス本 体1の外側面上方で前後に位置する状態で回転自在に配設された一対のスプロケ ット8a、8aに架設されて、スプロケット8a、8a上を移動可能となってい るもので、その一端は反転盤18に連結され、また他端にはチェーン10の弛み を防止するおもり24が取り付けられる。これにより、チェーン10の他端に取 り付けられたおもり24は、後側のスプロケット8aから垂下した状態となる。 このとき、チェーン10の他端側には、穴を有するストッパ9がプレス本体1に 固定されていて、このストッパ9の穴にチェーン10を挿通し、その先方におも り24を取り付けるようにしてあるため、おもり24がストッパ9に係止可能と なっている
【0024】 駆動部7は、プレス本体1に固定される反転シリンダ6aと、これに出没自在 に挿通されたロッド6bとで形成されるもので、ロッド6bの先端部が鉛直下方 に向く状態で取り付けられ、反転シリンダ6aの駆動によりロッド6bが上下方 向に出没するようになっている。ロッド6bの先端部には回転自在なスプロケッ ト8bが取り付けられていて、このスプロケット8bが、プレス本体1に設けら れた一対のスプロケット8a、8a間に位置した状態で、チェーン10に係合可 能となっている。従って、チェーン10は、ロッド6bの出没動作に応じて反転 盤18を連動させ、駆動部7の駆動によって、反転盤18を、水平状態と反転状 態との間で切り換えるようにしている。
【0025】 また、プレス本体1の上方中心部には、前面に突出する支持部であるレール3 4を設けてある。このレール34は、吊下部であるチェーンブロック28を前後 方向に移動可能な状態で支持するものであり、この場合、レール34は、チェー ンブロック28を、ガイド2の上方において、少なくとも移送面に対応する位置 に配置することができるようにしている。
【0026】 なお、25aはロックシリンダであり、25bはロックピンである。このロッ クピン25bは、ロックシリンダ25aの駆動により作動する安全装置であって 、反転盤18が反転状態にあるときに、これをプレス本体1にロックすることが できるもので、反転盤18の倒れ防止をするようになっている。 また、15は降下端LSドグであり、16は降下端LSである。
【0027】 そして、成形を行う際には、まず、ガイド2のローラ4、4上に位置させてあ る型移動盤5上の所定位置に下型27を載置し、キャビティ32に成形材の生地 を込めたのち、下型27に上型26が組み合わされた状態で型閉めを行う。次い で、型移送シリンダ3aを駆動させてロッド3bを没入させると、ロッド3bの 没入動作に伴って、型移動盤5がローラ4、4上に沿ってプレス本体1内に入る 。こののち、成形型26、27に一定時間の加圧・加熱を行うと、これによって 、生地が所定形状で硬化して成形がなされることとなる。
【0028】 次に、上記のものの作用を説明する。 この成形プレスにおける型開装置は、上記のように構成したことにより、成形 後に、所定の型開き位置において、反転盤18に設けた型開手段31の掴持部3 1aで上型26を掴むようにして型開きを行い、こののち、往復反転手段6を駆 動させて反転盤18を反転状態に切り換えることにより、掴持部31aに掴持さ れた上型26が反転するようになっている。
【0029】 次のようにして、型開き、上型反転が行われる。 まず、プレス本体1で成形が行われたのち、成形型26、27を載置した状態 でプレス本体1の内部に位置している型移送盤5は、型移送部3の型移送シリン ダ3aを駆動してロッド3bを突出動作させると、ロッド3bの移動に伴って、 型移動盤5がローラ4、4上に沿って移動し、これにより、成形型26、27が プレス本体1から出てガイド2の移送面上の所定の型開き位置まで移送され、停 止する。このとき、移動台14は、成形型26、27よりも上方の所定の高さで 位置した状態で保持されていて、また、反転盤18は、図1および図2に示すよ うに反転状態で保持されている。
【0030】 次いで、往復反転手段6が駆動する。まず、駆動部7の反転シリンダ6aの駆 動によりロッド6bが没入し、スプロケット8bが上動する。すると、これに伴 って、スプロケット8bが係合しているチェーン10が反転盤18を連動させて 、反転盤18が反転状態から水平状態に切り換えられることとなる。このとき、 反転盤18は、移動台14上で水平状態に保持される。
【0031】 こののち、移動手段12の昇降シリンダ12aの駆動により、移動台14を反 転盤18とともに下動させ、反転盤18に設けられた掴持部31aの爪部20が 、成形型26、27の溝部30の開口部に対応するように位置したときに、移動 台14の下動を停止する。この場合、反転盤18に連結されるチェーン10の長 さは充分確保されているために、移動台14が下動した際に、反転盤18が揺動 したりしないようになっている。
【0032】 続いて、掴持部31aが駆動する。まず、往復駆動部19の各圧力シリンダ1 9aの駆動によりロッド19bを没入させると、これに伴って、等配に設けられ た掴持体11の各々が中心に向かって移動し、図6に示すように、各掴持体11 に取り付けられた爪部20の先端部が成形型26、27の溝部30に挿入され、 これによって、各掴持体11が上型26を掴むように動作するようになる。この とき、成形型26、27は、成形によって互いに密着した状態となっているもの であるが、往復駆動部19の駆動力によって、爪部20が成形型26、27の溝 部30にどんどん押し込まれると、図7に示すように、根元部へ進むに従って爪 部20が上型26を押し上げるようになり、これによって、上型26が、下型2 7から分離可能になるとともに、掴持部31aに掴持された状態で保持される。
【0033】 こののち、移動手段12の駆動により移動台14を上動させると、この移動台 14の上動に伴って反転盤18が水平状態で上動し、これにより、上型26が、 掴持部31aに掴持された状態で反転盤18とともに上動することとなり、この 結果、型開きが行われることとなる。そして、この移動台14による反転盤18 の上動は、前記所定の高さの位置に復帰したときに停止する。
【0034】 次いで、往復反転手段6の駆動部7が駆動してスプロケット8bを下動させる と、これに係合するチェーン10が反転盤18を連動させて、反転盤18が水平 状態から反転状態に切り換えられ、これにより、反転盤18の下面において掴持 部31aに掴持されている上型26が反転されるようになっている。
【0035】 ここで、上記に示した成形用プレスを自動運転する際のフローを以下に記す。 この場合、図示しないが、型開装置を作動させるセレクタスイッチをON状態 にしておく。そして、組み合わされた状態にある成形型26、27が、ガイド2 上の所定の型開き位置にあるときに、手動スイッチによる逐次操作により、次の 作動を順次行って自動運転の準備をする。
【0036】 まず、反転盤18がロックピン25bでロックされて反転状態にある状態から 、 1ロックシリンダ25aを駆動させてロックピン25bを解除する。 2往復反 転手段6を駆動させて反転盤18を水平状態に切り換える。 3移動手段12を駆 動させて移動台14を下動させる。 4検知センサ23が反転盤18の高さを検知 し、所定の高さで移動台14が自動停止する。 5降下端LSドグ15をセットす る。 6往復駆動部19を駆動させて掴持部31aで上型26を掴持・型開する( クランプ確認センサ29により掴持状態を検知)。 7移動手段12を駆動させて 移動台14を上動させる。 8往復反転手段6を駆動させて反転盤18を反転状態 に切り換える。 9ロックシリンダ25aを駆動させてロックピン25bで反転盤 18をロックする。 このとき、上型26は、反転した状態で掴持部31aに掴持されているため、 この状態にあるときに、上型26および下型27の清掃や、生地込め等を行う。
【0037】 以上の準備の後、自動運転をスタートすると、以下の順序で自動運転される。 1ロックシリンダ25aが駆動し、ロックピン25bを解除する。 2往復反転 手段6が駆動し、反転盤18が水平状態に切り換わる。 3移動手段12が駆動し 、移動台14が下動する。 4検知センサ23が反転盤18の高さを検知し、所定 の高さで移動台14が自動停止する。 5往復駆動部19が駆動し、掴持部31a が上型26を離し、下型27に上型26を組み合わせた状態で型閉めする。 6移 動手段12が駆動し、移動台14が上動する。 7型移送部3が駆動して型移動盤 5が移送され、成形型26、27がプレス本体1内に引き込まれる。 8プレス本 体1内で成形がなされる。 9型移送部3が駆動して型移動盤5が押し出され、成 形型26、27が型開き位置である元の位置に戻る。10移動手段12が駆動し、 移動台14が下動する。11往復駆動部19が駆動し、掴持部31aが上型26を 型開・掴持する。12移動手段12が駆動し、移動台14が上動する。13往復反転 手段6が駆動し、反転盤18が反転状態に切り換わる。14ロックシリンダ25a が駆動し、ロックピン25bで反転盤18をロックする。
【0038】 そして、上記の型開装置にあっては、その作業性を向上させることができるよ うになっている。
【0039】 すなわち、成形型26、27間の溝部30に挿入可能なくさび状をなす複数の 爪部20を有した掴持部31aを設けたことによって、成形後に、組み合わされ た状態にある成形型26、27は、型開工程において掴持部31aが上型26を 掴持した際に、機械的に上型26が下型27から分離されて型開きが行われるよ うになっているため、型開きが素早くかつ確実になされるようになっている。
【0040】 つまり、型開手段31の掴持部31aは、上型26を掴持可能な複数の掴持体 11と、これに取り付けられる爪部20とで形成し、この爪部20を、その先端 部が、成形型26、27間に外方に開口するように形成された溝部30に挿入可 能であるとともに、根元部が溝部30に挿入不能なくさび状をなすように形成し ているいるため、掴持体11が上型26を掴持した際に、爪部20が成形型26 、27の溝部30に挿入され、さらに押し込まれると、上型26は、爪部20の 斜面に沿いながら根元部で押し上げられるようになり、これによって、上型26 が掴持部31aで掴持された状態で下型27から型開きされるようになっている 。
【0041】 従って、従来では、型開きの作業性が低下し易い傾向にあったが、上記の型開 装置にあっては、くさび状の爪部20を有する掴持部31aで構成された型開手 段31を採用し、掴持部31aで上型26を掴持した際に、爪部20で上型26 が下型27から分離可能となるようにしてあるため、型開きが機械的に行われる ようになり、この結果、運転の自動化も容易である。
【0042】 また、反転工程においては、掴持部31aで掴持された状態で下型27から型 開きされた上型26を、反転盤18とともに移動台14を上動させたのち、往復 反転手段6で反転盤18を反転状態へ切り換えることにより、上型26が機械的 に反転されるようになっているため、自動化が容易となっている。
【0043】 従って、従来では、作業者に負担がかかったり、作業が作業者の能力に左右さ れたり、作業中に成形型に傷が生じたりして成形品の品質が不安定になり易い傾 向にあったが、この型開装置にあっては、反転工程の自動化が可能であるため、 作業者に負担をかけたり、作業者の作業能力の差で影響が生じたり、作業中に成 形型に傷が生じたりすることを防止することとなり、これによって、得られる成 形品の品質を安定化することができるようになっている。
【0044】 また、上記の型開装置にあっては、その構造を簡単にすることができるように なっている。
【0045】 すなわち、上型26と下型27とで構成される所謂2枚割りの成形型において 、上型26と下型27との間に、外方に開口する溝部30を設けるだけで良いた め、溝部30を追加工するようにすれば、従来の成形型をそのまま使用すること ができ、従って、上記の型開装置の仕様に合うものであれば、成形型を改めて設 計する必要がない。
【0046】 また、従来においては、型開きを行う際には、型開きをするために必要な出力 が得られるシリンダ等の特別な駆動装置や、その出力を支える引掛具等が設けら れていなければならなかったが、この型開装置にあっては、掴持部31aで上型 26を掴持した際に、爪部20を成形型26、27の溝部30に押し込むことで 分割型の分離力が得られるようになっているため、特別な駆動装置等を不要とす ることができるようになっている。さらに、従来において、特別な駆動装置を用 いて型開きを行うような場合では、上型186を固定するための上型固定盤16 4が必要であり、また、下型187を下型取付盤165に固定する必要があった が、この型開装置にあっては、上型固定盤164といった部材は不要であり、ま た、下型17は型移動盤5に載置するだけで良いため、汎用性を高めることがで きるようになっている。
【0047】 なお、上記実施例においては、ガイド2の上方にチェーンブロック28を設け てあるため、図示しないセレクトスイッチをOFFにすれば、従来のような、ワ イヤによる吊り下げ方式による上型の反転作業を行うことも可能である。
【0048】 さらに、上記実施例においては、型開手段31の爪部20をくさび状に形成す ることにより、分割型26、27間の溝部30に対して所謂くさび作用を成すよ うにしたが、爪部20および溝部30の形状は上記のものに限定されなくても良 い。つまり、分割型26、27の溝部30を、外周面に開口する断面V字状に形 成し、爪部20を、溝部30の開口部から挿入可能であるとともに、先端部が溝 部30の奥部に到達不能である形状に形成し、掴持部31aが上型26を掴持し た際に、爪部20の先端部で上型26を押し上げ、これにより、型開きを可能と するようにしてもよい。要は、爪部20と溝部30とが協働してくさび作用をな すようにすれば、両者20、30の形状は問わなくてもよいものである。
【0049】
【考案の効果】
本考案の型開装置は、成形型間に外方に開口する溝部を設けるとともに、一方 の分割型を分離する爪部と掴持可能な挟持部とを設け、爪部には、成形型の溝部 と協働して先端を有していることによって、爪部が一方の分割型を分離する際に 、爪部が溝部に押し込まれながら成形型間を拡げるようにして型開きを行うよう になっているため、型開きが小さな力で機械的に行われるようになり、型の大き さに関係なく極めて容易に型開きすることができる。
【0050】 また、従来では、成形後に成形型を型開きするには、型開きを行うための特別 な駆動装置や、この出力を支える引掛具や、成形型を固定するための上型固定盤 等の構成が必要であったが、この考案にあっては、爪部を押し込むことにより型 開力を得るようにしてあるため、従来のような駆動装置や引掛具や上型固定盤と いった特別な構成が不要である。従って、この特別な構成に伴う部品によって誘 発される故障を防止でき、安全作業を可能とする。さらに、従来では、特別な駆 動装置で型開きを行うためにも、成形型は上型固定盤や下型取付盤に固定されて いなければならなかったが、この考案にあっては、成形型を所定の型開き位置に 載置するだけで型開きが可能であるから、成形プレスで分割型を圧縮成形すると き、不要な取付盤によって平行度が阻害されることがなく、成形不良を防止する ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による型開装置が取り付けられたプレ
ス本体の全体を示す正面図である。
【図2】図1における側面図である。
【図3】成形型の載置状態を示す図である。
【図4】図3における平面図である。
【図5】反転盤を示す略図であって、不具合を仮想した
図である。
【図6】反転盤に設けられた型開手段の動作を示す第1
の図である。
【図7】反転盤に設けられた型開手段の動作を示す第2
の図である。
【図8】型開手段と反転盤との関係を示す図である。
【図9】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1……プレス本体 2……ガイド 3……型移送部 3a……型移送シリンダ 3b……ロッド 4……ローラ 5……型移動盤 6……往復反転手段 6a……反転シリンダ 6b……ロッド 7……駆動部 8a、8b……スプロケット 9……ストッパ 10……チェーン 11……掴持体 12……移動手段 12a……昇降シリンダ 12b……ロッド 13……ラックピニオン 14……移動台 15……降下端LSドグ 16……降下端LS 17……軸 18……反転盤 18a……ガイド部 19……往復駆動部 19a……圧力シリンダ 19b……ロッド 20……爪部 20a……ボルト 21……ずれ防止金具 22……位置決め金具 23……検知センサ 24……おもり 25a……ロックシリンダ 25b……ロックピン 26、186……上型 27、187……下型 28……チェーンブロック(吊下部) 29……クランプ確認センサ 30……溝部 31……型開手段 31a……掴持部 32……キャビティ 33……スライド部 34……レール(支持部) 155……ガイドホイール 164……上型固定盤 165……下型取付盤 190……上型引掛具 191……下型引掛具

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の分割型の分割面の外方に外面が開
    口する溝部を形成した分割型で成形材料を成形プレスを
    用いて成形し前記成形プレスから前記分割型を取り出し
    て所定の位置で型開きをする型開装置において、前記分
    割型(26、27)の溝部(30)と協働してくさび作
    用を成す爪部(20)と前記爪部(20)により前記分
    割面を分離すると挟持する掴持部(31a)とを有し且
    つ前記爪部(20)を前記溝部(30)内方へ移動させ
    る往復駆動部(19)を有する型開手段(31)、前記
    型開手段(31)を保持して一端を支点に回動する反転
    盤(18)、前記反転盤(18)の回動支点を支持する
    と共に前記反転盤(18)を回動始端で支持する移動台
    (14)、前記型開手段(31)により前記分割型(2
    6、27)の一方の分割型を分離挟持したる後に前記移
    動台(14)を前記他方の分割型から移動させる移動手
    段(12)および前記移動手段(12)が作動したる後
    に前記反転盤(18)を前記移動台(14)から反転さ
    せる往復反転手段(6)を具備することを特徴とする型
    開装置。
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