JPH0650801B2 - 導波管形分波器 - Google Patents

導波管形分波器

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JPH0650801B2
JPH0650801B2 JP30715986A JP30715986A JPH0650801B2 JP H0650801 B2 JPH0650801 B2 JP H0650801B2 JP 30715986 A JP30715986 A JP 30715986A JP 30715986 A JP30715986 A JP 30715986A JP H0650801 B2 JPH0650801 B2 JP H0650801B2
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陽次 礒田
守泰 宮崎
修己 石田
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はマイクロ波帯及びミリ波帯で使用される導波
管形分波器に関するものである。
[従来の技術] 第4図は例えば電子通信学会マイクロ波研究会資料の資
料番号MW72-73(1972年9月)に示された従来の導波管
形分波器を示す概略構成図であり、図において(1)は方
形導波管からなる主導波管、(2)は第1の導波管形帯域
通過フィルタ、(3)は第2の導波管形帯域通過フィル
タ、(4)(5)は方形導波管、(6a)〜(6c),(7a)〜(7c)はア
イリス、(8)(9)は結合孔、(10)は主導波管(1)の短絡板
である。導波管形帯域通過フィルタ(2)及び(3)は、方形
導波管(4)(5)、アイリス(6a)〜(6c),(7a)〜(7c)及び結
合孔(8)(9)からなり、複数の共振器を構成し、その管軸
が主導波管(1)の管軸と直角になるように接続されてい
る。結合孔(8)及び(9)は帯域通過フィルタ(2)及び(3)と
主導波管(1)の接続面のほぼ中央に設けられている。ま
た、主導波管(1)の先端は短絡板(10)により短絡されて
いる。
次に動作について説明する。第1の帯域通過フィルタ
(2)が周波数f1を中心周波数として通過するよう共振周
波数及びアイリス(6a)〜(6c)の大きさが調整され、第2
の帯域通過フィルタ(3)が周波数f2を中心周波数として
通過するよう共振周波数及びアイリス(7a)〜(7c)の大き
さが調整されており、結合孔(8)及び(9)と短絡板(10)の
距離がそれぞれ周波数f1及びf2に対する管内波長λg1
及びλg2の概略1/2の整数倍に選ばれていると、主導波
管(1)からの周波数f1及びf2の入射波は短絡板(10)か
らの距離がλg1及びλg2の概略1/2の整数倍の位置で磁
界が最大となり、その位置に設けられた結合孔(8)及び
(9)を介して効率よく帯域通過フィルタ(2)及び(3)に分
波される。
[発明が解決しようとする問題点] 以上のように構成された導波管形分波器は、主導波管
(1)の管軸とそれに接続される帯域通過フィルタ(2)及び
(3)の管軸が直角であるため大形になるという問題点が
あった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、小形な導波管形分波器を得ることを目的とす
る。
[問題点を解決するための手段] この発明に係る導波管形分波器は、主導波管の管軸と2
つの帯域通過フィルタの管軸を平行で、この管軸に平行
な主導波管の相対向する二面と、2つの導波管形帯域通
過フィルタの管軸に平行な各一面とを夫々接するように
配置し、それらの結合孔を、それらが相接する面の管壁
に設けたものである。
[作 用] この発明において、主導波管と2つの帯域通過フィルタ
の管軸が平行になるように配置するため非常に小形であ
る。また、結合孔を帯域通過フィルタと主導波管の間の
管壁の磁界の大きな位置に設けうるため従来の分波器と
同様に効率よく分波できる。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を図について説明する。第1
図はこの発明の一実施例を示す概略構成図、第2図はそ
れの縦断面図である。図において、(1)は方形導波管か
らなる主導波管、(2)は第1の導波管形帯域通過フィル
タ、(3)は第2の導波管形帯域通過フィルタ、(4)(5)は
方形導波管、(6a)〜(6c),(7a)〜(7c)はアイリス、(8)
(9)は結合孔、(10)は主導波管(1)の短絡板で、以上は第
4図と同様のものである。導波管形帯域通過フィルタ
(2)及び(3)は第4図と同様、方形導波管(4)(5)、アイリ
ス(6a)〜(6c),(7a)〜(7c)及び結合孔(8)(9)からなり複
数の共振器を構成しているが、それらの管軸は主導波管
(1)の管軸と平行になるよう、この管軸に平行な主導波
管(1)の相対向する二面と、導波管形帯域通過フィルタ
(2)(3)の管軸に平行な各一面とを夫々接するように配置
されている。結合孔(8)及び(9)は、それらの導波管が相
接する面の管壁の、帯域通過フィルタ(2)(3)の1個目の
共振器に近い位置にそれぞれ設けられている。帯域通過
フィルタ(2)及び(3)はそれぞれ周波数f1及びf2を中心
周波数として通過するよう共振周波数とアイリス(6a)〜
(6c),(7a)〜(7c)が調整されており、結合孔(8)及び(9)
と短絡板(10)の距離はそれぞれλg1及びλg2の概略1/2
の整数倍となるように選ばれている。この場合、主導波
管(1)からの周波数f1及びf2以外の周波数の入射波に
対しては、帯域通過フィルタ(2)及び(3)が共振しないた
め反射されるが、周波数f1及びf2の入射波は結合孔
(8)及び(9)の位置で磁界が最大となり、従来の導波管形
分波器と同様に効率よく帯域通過フィルタ(2)及び(3)に
分波される。この発明の導波管形分波器は主導波管(1)
と帯域通過フィルタ(2)及び(3)の管壁が接し、かつ管軸
が平行になるよう設置されているので、非常に小形であ
り、複雑な給電回路を構成する場合に用いると特に効果
的である。
第3図はこの発明の他の実施例を示す概略構成図で、ア
イリスのかわりに金属ポスト(11a)〜(11c),(12a)〜(12
c)を用いた場合である。この場合も第1図に示す実施例
と同様に小形に構成でき、かつ効果的に2周波数の電波
に分波することができる。なお、上記実施例ではフィル
タの段数が3段の場合について説明したが、この発明は
フィルタの段数が3段に限定されるものではない。ま
た、結合孔が細長く、先端が丸い形状のものについて述
べたが、長方形、正方形あるいは円形その他の形状の結
合孔を用いてもよい。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば主導波管と2つの帯域通
過フィルタの管軸が平行になるように配置するため、非
常に小形な導波管形分波器を実現できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す概略構成図、第2図
はそれの縦断面図、第3図はこの発明の他の実施例を示
す概略構成図、第4図は従来の導波管形分波器を示す概
略構成図である。 図において、(1)は主導波管、(2)(3)は導波管形帯域通
過フィルタ、(4)(5)は方形導波管、(6a)〜(6c),(7a)〜
(7c)はアイリス、(8)(9)は結合孔、(10)は短絡板、(11
a)〜(11c),(12a)〜(12c)は金属ポストである。 なお、図中同一符号は同一或は相当部分を示す。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−39601(JP,A) 特開 昭56−137702(JP,A) 実開 昭61−9903(JP,U)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が短絡された主導波管と、これに結合
    された、異なつた通過周波数をもつ第1、第2の2つの
    導波管形帯域通過フィルタを備えた導波管形分波器にお
    いて、上記導波管形帯域通過フィルタの管軸が上記主導
    波管の管軸と平行で、この管軸に平行な主導波管の相対
    向する二面と、上記第1、第2の導波管形帯域通過フィ
    ルタの管軸に平行な各一面とを夫々接するように配置
    し、上記第1、第2の導波管形帯域通過フィルタと上記
    主導波管との結合孔を、それらが相接する面の管壁の上
    記主導波管の短絡端から、結合する夫々の導波管形帯域
    通過フィルタの通過周波数の管内波長の概略1/2の整
    数倍の位置に設けたことを特徴とする導波管形分波器。
  2. 【請求項2】上記主導波管及び第1、第2の導波管形帯
    域通過フィルタは、方形導波管で構成されている特許請
    求の範囲第1項記載の導波管形分波器。
  3. 【請求項3】上記第1、第2の導波管形帯域通過フィル
    タは、内部に複数のアイリスを設けた複数の共振器から
    なるものである特許請求の範囲第1項〜第3項の何れか
    に記載の導波管形分波器。
  4. 【請求項4】上記第1、第2の導波管形帯域通過フィル
    タは、内部に複数対の金属ポストを設けた複数の共振器
    からなるものである特許請求の範囲第1項〜第3項の何
    れかに記載の導波管形分波器。
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