JPH06507558A - ポリマーコーティング - Google Patents

ポリマーコーティング

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JPH06507558A
JPH06507558A JP4510158A JP51015892A JPH06507558A JP H06507558 A JPH06507558 A JP H06507558A JP 4510158 A JP4510158 A JP 4510158A JP 51015892 A JP51015892 A JP 51015892A JP H06507558 A JPH06507558 A JP H06507558A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ポリマーコーティング 本発明は、タンパクの吸着を防止もしくは阻害するか、またはトロンビン形成を 減少するように材料の表面を処理することに関する。
血液と接触する装置において、問題は、未処理の金属、ガラスもしくはプラスチ ックの表面におけるトロンビン形成反応から生ずる。そのような反応は、深刻な 、時には悲惨な結果をもたらす血小板付着および凝固に導(可能性がある。それ 故、そのような反応を減じ、好ましくは避ける表面の処理を発展させることが望 まれる。
問題は、また、医療装置のような多くの応用に使用される装置の表面に、非特異 的にタンパクが吸着することから起きる。例えば、多くのバイオセンサーのよう な多くの近代的診断装置において、検体と検出器種の間の特殊な相互作用が関係 する。そのような場合には、非特異的なタンパク吸着は、感度において劇的な損 失を招くことになるし、または装置を操作不可能にすることもある。同様に、バ イオ分離膜が使用される場合には、非特異的なタンパク吸着は、目詰まりを引き 起こし、それにより膜を汚染することになる。
タンパク吸着は、また、コンタクトレンズのような視力補正器具においても問題 として認識される。そのような器具に形成されるタンパクは、装着している人の 安心感を削ぎ、視覚の悪化に導く。
多(の近代の外科的および医学的操作は、外科的充填、補綴、カテーテル、流出 管および体外回路のような血液と接触する装置の使用を含む。
そのような装置は、使用されてから、衛生的理由によって廃棄される:それ故、 そのような装置は、入手出来る最も経済的な材料、通常はポリマープラスチック もしくはガラスから作られる。しかしながら、既に述べたようにガラスおよび多 くの合成ならびに天然ポリマーは、血小板の付着や賦活を起こし易い。凝固カス ケードの開始は、チューブを塞いだり、濾過および透析膜のような他の装置を詰 まらせることになり、さらに、ある場合には、患者に対し悲惨な結果をもたらす ことにもなる試験方法の障害へとつながる。その上さらに、装置が、充填され、 長期間留まるようにした場合には、そのような血小板凝固や凝血は、長期間にわ たって避けられねばならない。
現存の技術をもって、血液透析のための体外循環、重い呼吸不全の状態での長期 ガス交換、および、例えば、心臓外科後の心臓維持の間、血液凝塊の形成を防ぐ ためには、全身系のヘパリン投与が行われる。そのような全身系の抗凝血剤処置 の後には過度の出血の危険があるため、多くの患者は、可能な治療上の計量から 遠ざけられる。同じように、例えば、重病の患者における動脈の酸素、炭酸ガス 圧、およびpHの連続測定のための市販カテーテルセンサーは、センサー膜上の 微小凝血および装置の不全を防ぐために、全身系のヘパリン投与を特徴とする特 にヘパリン断片の末端付着を含む装置のヘパリン化は、表面の抗トロンビン形成 性コーティングとなり、それによって全身系のヘパリン処置の必要性を克服する であろう、ということが考えられる。かくして、ヘパリンを末端付着によって結 合させるという方法が、発展された[tl。
ffman、 J、 et al、、 Carbohydr、 Res、、 1 17:328(1983)、 Larm、 0. etal、、 Bioa+a t、 Med、 Dev、 Art、 Org、、 11:161(1983) ]。得られた表面は、抗トロンビンならびに抗トロンビンの存在で急速に阻害さ れた多量のトロンビンを吸着した[Pa5che、 B、 et al、、 T hromb、 Res、、 44739(1986)。
末端付着したヘパリンおよびその内皮は、血漿の存在下のトロンビンの阻害に関 して、定量的および定性的な両面で同様に働き[Arnander C。
郵」す、、 J、 Biased、 Mat、 Res、、 20:235(1 986)]、また末末端者したヘパリンを付与されたポリエチレンの表面は、フ ァクターXaを阻害する可成の能力を示す[Kodama、 K、 et al 、、 Thromb、 Haemostas、(1987)コという、指摘は興 味深い。
末端付着したヘパリンをもつ強固なポリエチレンチューブ部分が、4力月にわた ってブタの胸部大動脈に保持された[Arnander C,et al、 。
Biomat、 Res、、 (1987)]。伸長したポリテトラフルオロエ チレン(PTFE)が血管移植用片に応用された場合、および羊の動脈に移植さ れたポリウレタンに応用された場合[Esquivel、 C,0,et al 、、 Surgery。
95 : 102(1984)]、末末端者したヘパリン表面は、血小板とフィ ブリンの沈着を十分に減少させた。
表面をヘパリン化した装置を通しての血液の体外循環は、抗トロンビン性を達成 するための主な決定因子として、血小板の役割と血漿凝固機構とを区別する可能 性を提供した。これらの実験において他の硫酸化ポリマーによるコーティングが 、ヘパリンコーティングと同様に血小板適合性ではあるものの、しかし、なお、 トロンビン形成性であることが示された。フィブリノペプチドAに対するラジオ 免疫アッセイ[No5sel。
H,L、 et al、、 J、 C11n、Invest、、 54:43( 1974)]を用いて、ヘパリン分子が血漿成分と相互作用し得るコーティング のみが、血液との接触においてフィブリノーゲンのフィブリンへの変換を防ぐこ とが出来る、ことが示された[La5son R,and Lindahl U 、、Artif、 Org、、 Vol 3.5uppl。
Proc、 of the 5econd meeting of the T ntern、 Soc、 Artif、 Org、。
(1979); Larsson R,、et al、、 Thromb、 R es、、 19:43(1980); Larm、 0゜et al、、 Bi oa+at、 led、 Dew、 Art、 Org、、 11:161(1 983)]。
か(して、固定化されたヘパリン上の完全な官能基の存在が、抗トロンビン性を 達成するために必須であり、血液と接触する医療装置上をヘパリンコーティング することが、危険な全身系の抗凝血処置を不要とすることが出来た。
実験的な血液透析が、全身系のヘパリン投与なしに、末端付着したヘパリン表面 をもつ酢酸セルロースの中空糸フィルターを用いて、遂行された。全、体外シス テムをコーティングする効果が、透析される動物におけるフィブリノペプチドA の水準が、外科処置されない麻酔対象動物におけるよりも高くはないという事実 、にょって示された[^rnanderC,,et al、、 Proc、 E ur、Sac、 Art、 Org、、 9:312(1982)、 Lin5 . L、−E etal、、 Proc、 EDTA−ERA、 21:270 (1984)]。末末端者したヘパリン表面が、体外循環に使用された場合、二 酸化炭素の除去のための静脈−静脈バイパスは、イヌにおいて定常状態で24時 間容易に実施された。ヘパリンの少量の遊離後も、凝血機構は、血液循環におけ るフィブリノペプチドAの水準によって測定されるように影響を受けていないと 思われた[Larm、 O,et al19表面修飾による抗血栓症へのアプロ ーチ、 Progress 1nartificial organs、 l5 AIOPress、 C1eveland 1986. p313. Inac io、 J。
etal、、表面をヘパリン化した静脈から静脈へのバイパスを用いる二酸化炭 素の体外排泄、 EUROXY 1orkshop on design an d techniques of exal、、 Trans、^t Soc、 Art、Int、Org、32二530(1986)]。
ヘパリン化は、凝血を減じたり、防ぐことが出来るけれども、これは、血液生化 学との干渉、例えば、抗トロンビンと他の微細な変質との複合化、を犠牲にして いる。ヘパリン化された表面は、抗凝血薬として投与された場合、多くのヘパリ ンの効果を発揮しており、それ故、この技術が、血液と接触する装置の血液適合 性を改良するために用いられた場合、ヘパリンの逆の副次的効果を、計算に入れ ておく必要がある。
近年において、特に血液適合性有機グループの共有結合によって、血液に接触す る表面の生物適合性を改良する表面処理の発展に対し、また、外科的移植、補綴 および人工心臓のような、血液と接触する装置に使用するための、より生物適合 性の材料の製造に対して、多数の努力が払われて来た(例えば、欧州特許出願公 開第0032622号および欧州特許出願公開第0157496号参照)。
特に、欧州特許出願公開第0032622号では、血液と接触する表面のコーテ ィングに使用出来るジアセチレン化リン脂質について開示している。コーティン グされた表面は、続けて化学線(例えば、紫外線)によって照射され、重合した 安定なコーティング表面を提供し、また、血液と接触する表面の生物適合性を改 良する。
しかしながら、そのような操作は、紫外線照射のような照射に、例えば、それら の位置(チューブの内面のような)の関係で容易に曝され得ない血液と接触する 表面への応用に対しては、適していないし、あるいは、例えば、塩化ポリビニル (PVC)の表面には、それらが、ガンマ線に感受性であるので適さない。
今、われわれは、血液と接触する表面のトロンビン形成を減少させるか、または 、タンパク表面の非特異的な吸着を阻害もしくは防御する単純な方法を発明した が、それは、紫外線照射を利用できず、モして/またはガンマ線に感受性の表面 に効果的に使用出来る方法である。その表面は、トロンビン形成もしくはタンパ ク吸着が、長期間にわたって避けられるような安定な被膜によってコーティング される。
われわれは、本発明において使用されるコーティングが、抗トロンビン形成のも のとしてよりも、むしろ非トロンビン形成の、そして血液生化学との相互作用を 全く伴わないものとして、見なされ得ることを信じる。
それ故、そのようなコーティングされた表面は、血液と接触する装置において、 また、非特異的なタンパク吸着を減じることが望まれる装置、例えば、被検体と バイオセンサーのような検出蓋積との特異的相互作用を必要とする診断装置、生 物的分離膜および視力補正器具において応用される。
そのような有利な性質を示す処理された表面は、未処理膜と比較して、改善され た生物適合性を有するということが出来る。
また、本発明の方法によってコーティングされた表面は、実効表面電荷を持たな いことが、分かった。そのような性質は、本発明の方法を、さらに一層の応用、 例えば、電子工業および静電気帯電や妨害バックグラウンドチャージを減らす必 要のある電気化学的検出における応用へと導(。
さらに加えて、本発明は、コーティングされた表面が、湿潤性並びに潤滑性を改 善するという、多くの応用における一層の有益性を提供する。
このことは、例えば、管内での気泡の発生を抑えたり、また外科的切開を通して のカテーテルの挿入を容易にすることでも役立つ。
本発明によって、有機溶剤中のポリマーの溶液もしくは懸濁液をその表面に適用 すること、およびその溶剤を除去することを包含する表面をコーティングする方 法が提供されるが、この場合、そのポリマーは、式(I)のリン脂質を重合する ことによって得られる:式中、BIおよびB2の少なくとも一つは、式(II) ニー(Co)p−Xi −CII C−CII C−Yl(エエ)の基であり、 この場合、pは0もしくは1、好ましくは、1であり、XIは、脂肪族もしくは 脂環式基、YlはHlまたは一価の脂肪族もしくは脂環式基であり、各B1およ び/またはB2中のXlおよびYlの全炭素原子数は、8〜26であり、さらに BlおよびB2のその他のものは、(a)式(I I)の同じか、もしくは異な る基、または、(b)少なくとも8個の炭素原子数を有する脂肪族もしくは脂環 式基、のいずれかであり;mは、2.3もしくは4であり、各Rは、独立に1〜 4個の炭素原子を有するアルキル基を表す。
本発明の方法に使用されたポリマーは、通常、式(I I I)の反復単位を含 有するであろう: 式中、Zl、Z2、Z3およびZ4の二つは、上記Y1の各基であり、Zl。
Z2、Z”およびZ’の他ノ二つハ、各、式−Xl−(Co)p−Gであり、こ こで、XIおよびpは、上記定義されたものであり、Gは、式(I)のリン脂質 の残された部分に対応するものである。特に、それらは、ジアセチレン単位の逆 の端の間を結合する反復単位を含有してもよく、この場合、ZlおよびZ4また は、Z2およびZ3は、式Y1であり、Z2およびZ3または、ZlおよびZ4 は、式−X’−(Co)p−Gである、すなわち式(IV)の基である: 式(I)の共役ジーインは、式(V)の双性イオン基をもつ。
好適な双性イオン基は、天然のリン脂質レシチンおよびスフィンゴミエリンのリ ン酸結合基の同族類、すなわち、mが、2であり、Rが、メチルであるコリンリ ン酸基である。各R基が、メチルであることが、好ましいが、一方、それが天然 に存在する生成物にあるように、Rは、エチル、プロピルもしくはブチルでもよ (、また同じでも、異なっていてもよい。
本発明の一つの実施態様では、式(I)の共役ジーインにおいて、両方のB1お よびB2は、同じかもしくは異なる式(I I)の基である。
BlおよびB2が同じである化合物を称していう対称化合物は、合成が最も容易 であり、従ってより好適である。
はない。例えば、Ylが、水素であり、Xlが少なくとも8個の炭素原子をもつ ように、カルボン酸エステルもしくはエーテル官能基から離れた疎水鎖の末端に 位置することが、共役ジ−イン系に対して可能である。
しかしながら、XlおよびYlにおいてほぼ同数の炭素原子であるように、疎水 鎖の中心の方に位置するよう、共役ジ−イン系に対して配列することが、通常は 、より都合がよい。
XIおよびYlは、好ましくは、各々脂肪族もしくは脂環式基であり、より好ま しくは、各々分枝していない飽和の炭化水素化合物である。しかしながら、Xl およびYlは、一方では、分枝鎖炭化水素部を含有するか、または炭化水素鎖に 置換基、例えば、アルコキシ置換基もしくはハロゲン、を含有する脂肪族もしく は脂環式基でもよい。また、XIおよびYl基に対して、炭素−炭素不飽和結合 を含むことも可能である。
式(I I)の各基B1およびBIにおけるXIおよびYlの全炭素原子数は、 各疎水鎖が、カルボニル炭素原子を除いて全炭素原子12〜30個を有するよう に、8〜26個である。われわれは、もし、基B1および/またはBIが、炭素 原子12個より少ない場合には、得られる材料は、非常に低温を除いて重合させ ることが困難である、ということを発見した。実際問題として、われわれは、最 も満足できる結果は、カルボニル炭素原子を除く基B′および/またはBIにお いて、炭素原子16〜26である場合、特に、20〜26である場合に、得られ ることを見出だしている。
式(1)の好適な化合物は、B1およびBIが、両方、式(I I)の基であり 、XIが、基−(CHz)a−であり、好ましくは、pが1である化合物を包含 する。
基x1およびYlは、また、脂環式配置において3〜8個もしくはそれ以上の炭 素原子を含む脂環式残基を含有することが出来る。
共役ジーインの重合に関する以下の議論から明らかになる理由によって、Blお よびB2の両方は、共役ジ−イン系が分子内および分子間両方の重合に関与出来 るように、共役ジ−イン系を含有することが好ましい。
しかしながら、十分な程度の重合は、基B1およびB2の一つが共役ジ−イン系 を有することのみが必須である場合に、分子間重合によって容易に得ることが出 来る。実際、ある場合には、BIおよびB2の一つのみが共役ジ−イン系をもつ ジーインを使用することが好ましく、それによって、線状リン脂質ポリマーが得 られ、ポリマー鏡開に架橋結合を有するものは出来ない。
B1およびB2の一つのみが、共役ジ−イン系をもつ場合には、B1およびB2 の他の一つは、脂肪族もしくは脂環式残基、好ましくは、炭化水素残基でもよく 、それは、飽和されているか、または、オレフィンもしくは共役ジ−イン系と分 離しているか共役している多分1個のアセチレン不飽和をもつことが出来る。そ のような基は、エステルもしくはエーテル基を通してグリセロール残基に再び結 合され、少なくとも12個の炭素原子をもつであろう。
式(I)の最も好適なリン脂質は、1,2−ジトリコサノイル−10゜12−ジ イン−5n−グリセロ−3−ホスホリルコリンおよび1,2−ジペンタコサノイ ル−10,12−ジイン−5n−グリセロ−3−ホスホリルコリン、即ち、次式 の化合物である:式(1)の共役ジーインは、欧州特許出願公開第003262 2号に記載されている方法によって作成される。
式(I)の共役ジーインは、化学線、通常ガンマ線照射によって重合させること が出来る。そのような照射は、隣接するジアセチレン鎖において共役ジ−イン系 の間で重合を起こさせる。このことは、既に定義したように式(I I 1)の 繰り返し単位を含むポリマーを生じさせる。
B1およびB2の両方が、共役ジ−イン系を含有する場合には、出来るだけ安定 なコーティングを提供するために望ましい、分子内および分子間両方の反応が起 きるであろう。この理由から、B1およびBIの両方が、共役ジ−イン系を含有 することが好ましく、分子内反応を最適にするために、BIおよびB2における 共役ジ−イン系の相対的位置は、はぼ同じであること、言い換えれば、共役ジ− イン系をグリセロール残基に結合している炭素鎖は、長さで炭素原子2個以上達 わないことが好ましい。
しかしながら、BIおよびBtの両方に共役ジ−イン系を含むジーインが使用さ れる場合には、いくらかの溶剤不溶性のポリマーが、ポリマー鏡開の架橋結合に よって得ること力咄来る。このことは、そのような架橋結合を最小にする反応物 と反応条件の選択によって、および/または不溶性の架橋結合物から可溶性のポ リマーを分離することによってコントロール出来る。
プレ重合は、通常ガンマ線の照射によって開始されるが、原則的に、共役ジ−イ ン系の重合を引き起こし得るいかなる方法も、本発明におl、)て使用されるポ リマーの作成に使用することが出来る。
リン脂質は、意味のある分子整列があればどんな形でも(例えば、固相において も、または水の存在においても)プレ重合され得る。
式(I)の1ル脂賀は、典型的には、波長 、05〜14nm、照射量1〜50 、好ましくは2〜10、例えば2.5M、Radのガンマ線照射によって、固形 の塊状に重合される:正確な照射量は、要求される重合程度に依存する。この方 法は、乾燥細粉状リン脂質において行われる。
式(I)のリン脂質は、そのほか、紫外線照射によっても重合させることが出来 る。一般に、短波長紫外線の照射、例えば約254nmの波長をもつものが使用 される。典型的な照射は、乾燥粉状リン脂質において行われるが、この場合には 、材料の大部分が、確実に照射に曝されるように、規則的にリン脂質を撹拌する 必要がある。
式(1)のリン脂質は、また、基材上に薄層としてプレ重合させ、基材から除か れ、本発明の方法において使用することが出来る。好適な基材は、ガラスもしく はポリエチレンを包含する。薄層は、クロロホルムもしくはエタノールのような 溶剤にリン脂質を溶解し、基材上の溶剤をゆっくりと蒸発させることによって作 成される。そのような薄層の使用は、重合の間のリン脂質分子を方向づけるのに 役立つ。照射後、得られるポリマーは、例えば、掻き取るか、もしくは有機溶剤 に溶解することによって基材から除かれる。
式(I)のリン脂質は、また、水溶液もしくは懸濁液の形で、重合させることも 出来る。
共役ジーインは、既知の方法で作成される水相中のリポソームの形で、照射され ることもある。そのようなリポソームは、例えば、水媒体中に共役ジーインを分 散させ、その脂質以上の温度、またはその温度でリポソーム形成が起きるチャツ プマン(Chapman)遷移温度に、分散液の温度をを上げ、その後外界温度 まで分散液を逆に冷却することによって作成される。しかしながら、重合が、リ ポソーム上で行われる時には、ポリマー鏡開の架橋結合は、しばしば不溶性ポリ マーの形成を起こす。それ故、この場合には、BlおよびB2基の1個のみが、 共役ジーインを有するリン脂質を使用することが好ましい。
さらにその他には、共役ジーインは、水相と有機相聞の乳濁液の形での照射によ ってプレ重合させることも出来る。そのような乳濁液のために好適な有機相は、 クロロホルム、ジクロロメタン、もしくはジエチルエーテルを包含する。
プレ重合リン脂質は、表面をコーティングする前に、式(I)の未重合リン脂質 およびポリマー鏡開で架橋結合された材料とから分離してもよい。これは、有機 溶剤中の未重合モノマー、プレ重合ポリマーおよび架橋結合された材料の相違す る溶解性を利用して行うことが出来る。例えば、クロロホルム中での、モノマー およびプレ重合材料の可溶性、架橋結合材料の不溶性を利用して、架橋結合材料 を除(ことが出来る。次いで、プレ重合材料は、モノマーが可溶性でポリマーが 不溶性であるアセトニトリルを(例えば50℃で)使用して、モノマー材料から 分離出来る。あるいはまた、七ツマ−とプレ重合材料の分離は、例えば、溶媒と してクロロホルム/エタノール混合液(例、1:1)を用いる、ゲル浸透クロマ トグラフィーカラムにより可能である。
さもなくば、リン脂質は、ポリマーとモノマー類の混合物として、それ以上の精 製をすることなく、表面上にコーティングされてもよく、この場合には、コスト 効率の点でかなり有利となる。
表面をコーティングする前に、重合リン脂質は、ホスファチジルコリンの1もし くはそれ以上の脂肪酸ジエステルと混合されてもよい。
本発明の方法において使用されるホスファチジルコリンの脂肪酸ジエステルは、 飽和および不飽和脂肪酸のエステルを包含し、ジパルミトイルホスファチジルコ リン(D P P C)およびシミリストイルホスファチジルコリン(DMPC ’lのような純粋な単一化合物、そのような化合物の混合物、ならびに卵黄もし くは大豆レシチンからのホスファチジルコリンの脂肪酸ジエステルのような精製 された天然産物でもよい。ホスファチジルコリンの混合ジエステルが、使用され てもよい。好ましくは、脂肪酸側鎖は、分枝してなく直線状であり、炭素原子1 2〜20個である。
精製された天然産物は、ホスファチジルコリンの脂肪酸ジエステル以外の少量の 成分を含むが、これらは、一般的にコーティングの生物適合性を阻害するほど多 い量で存在してはならない。特に、ホスファチジルセリン、およびタンパク吸着 もしくは血液凝固を引き起こすその他の陰イオン性リン脂質は、避けねばならな い。
これらのホスファチジルコリンのジエステルの使用は、それらが容易に入手出来 るので、経済的にかなり有利である。本発明の方法にそのような混合物が使用さ れる場合は、それは、表面のコーティングに十分な安定性を持たせるために、重 合されるジアセチレンリン脂質の重量に対し、好ましくは、少なくとも10%、 より好ましくは、20%を含有する。
処理される表面は、コーティングに対して、場合により、表面の汚染物を除き、 コーティングの付着を改善するための洗浄がなされ、表面の疎水性を増大させる ためのシリル化、プラズマ重合もしくはその他の方法が施されてもよい。
表面の予備洗浄は、コーティングを行う際に使用する溶剤もしくは溶剤系と同じ かまたは異なる以下に示すような好適な溶剤を使用するのが効果的である。表面 はまた、酸素ガス中でのプラズマエツチングによって清浄にされる。シラン化に よる表面の前処理は、好ましくは、ハロシラン、例えば、トリクロロ−オクタデ シルシランもしくはクロロジメチルオクタデシルシランのような反応性アルキル シランをヘキサンもしくはクロロホルムのような適切な溶剤に溶解しての使用が 効果的である。
過剰の反応物は、その後の洗浄段階で除去される。
その他には、疎水性を増大させるための前処理は、グロー放電を与える条件での プラズマ重合、例えば、プラズマバレルエツチングにより効果的に行われる。そ のような前処理に使用される好適なモノマーは、炭素原子5〜20個、好ましく は、5〜12個を有するアルカン、例えば、ヘキサン、オクタンもしくはデカン 、および炭素原子5〜20個、好ましくは、12〜20個を有するアルキルシラ ン、例えば、オクタデシルシランもしくはビニルシラン、を包含する。
コーティングの厚さは、その機器の使用目的によって選択されるであろう。本発 明によるコーティングのために考えられる典型的な厚さは、3〜101000n 好ましくは、10〜500nm、さらに最適なものは約1100nである。
処理される表面は、血液に接触する表面であってもよ(、あるいは、例えば、バ イオセンサー、バイオ分離膜、または電子機器もしくは部品、電気化学的検出も しくは分析装置、の表面のようなその他のタイプの表面でもよい。それは、血液 に接触する装置のような最終製品の表面でもよ(、または、最終製品の形成に使 用される材料の表面であってもよい。
後者の場合、次の形成段階は、本発明の方法によってその装置の部分に作られる 、使用中の表面を保護するためのコーティングの破壊を避けるために、また、リ ン脂質コーティングに対する、例えば、高温による化学的損傷を避けるために選 択される。処理される表面は、以下においては、“基材(substrate) ″として言及されるであろう。
本発明によりコーティングされた基材の例は、ガラス(例、ソーダガラス、シリ カガラス)、銀およびステンレス鋼のような金属、セルロースおよび半合成セル ロース誘導体のような天然ポリマー、ならびに、ポリウレタン(例、ペンタン) 、塩化ポリビニル(PVC)のようなビニルポリマー、ポリエチレンテレフタレ ート(例、ダクロン)のようなポリエステル、ポリエチレンおよびポリプロピレ ンのようなポリアルケン、ポリカーボネートおよびポリスルホンおよびポリテト ラフルオロエチレン(PTFE) 、ニフッ化ポリビニリデン(PVDF)およ びテトラフルオロエチレンとへキサフルオロプロピレンのコポリマーであるフッ 素化エチレンポリマー(F E P)を含むその他のポリ(フルオロアルケン) のようなフルオロポリマー、のような人工ポリマーを包含する。
溶剤は、プレ重合リン脂質を溶解もしくは懸濁するのに都合がよいどんな有機溶 剤でもよい。好ましくは、その溶剤は、毒性および環境汚染のないもの、除去が 容易なもの、処理される材料に適合性のもの、ならびに、薬理学的に受容可能な ものに対して選ばれる。その溶剤は、ポリマー基材を膨潤させるものでもよく、 このことは、基材の表面にプレ重合リン脂質を浸透させることによって処理操作 を助けることになる。一方ではまた、特に維持すべき大きさの許容度が微細であ る場合、またはそれによって他の有用な性質が侵される場合には、溶剤はポリマ ー基材の膨潤を避けるように選択される。
好適な溶剤は、水、メタノール、エタノールおよびイソ−もしくはn−プロパツ ールのような低級アルカノール、ジクロロメタン、クロロホルム、主として炭素 原子5〜10個、例えば、ペンタンもしくはヘキサンを含むアルカンのようなハ ロゲン化アルカン、ならびに、それらの混合液を包含する。特に好適な溶剤は、 容量でエタノール:クロロホルムが、20:1〜80:1、好ましくは、40: 1、のようなエタノールとクロロホルムの混合液である。その他の好適な溶剤は 、容量でフレオン(Freon) : xタノールが、50 : 50〜99  : 1、好ましくは、90:10、のようなフレオンとエタノールの混合液であ る。
プレ重合リン脂質は、有機溶剤による溶液もしくは懸濁液として用いられる。懸 濁液が使用される場合には、プレ重合リン脂質の均一なコーティングを確実に得 るために、その懸濁液は、一般に十分に微細であらねばならない。プレ重合リン 脂質の懸濁液は、例えば、溶剤として水、もしくはフレオンとエタノールの混合 液で用いられる。
溶剤中のプレ重合リン脂質の濃度は、基材の効果的なコーティングをするために 、過度に大量の溶剤の使用(および続いて起きる溶剤除去の技術的困難および経 済的損失)を避けるように選択される。適切な濃度は、0.5〜35mg/ml 、好ましくは、2〜20mg/ml、例えば、5〜10mg/mlの範囲である 。
プレ重合リン脂質の溶液もしくは懸濁液は、コーティング浴への浸漬、噴霧、塗 布もしくは平面基材へのスピンコーティング(spin−coating)のよ うないかなる便宜的なコーティング技術によっても応用出来るし、またコーティ ング条件は、ホスファチジルジエステルが、より疎水性の基材にはより強く付着 するので、望まれるコーティングの厚さおよび基材の疎水性によって変化させる ことも出来る。好適なコーティングは、好適な溶剤による適切な濃度のプレ重合 リン脂質溶液もしくは懸濁液の浴中に、適切な温度で、コーティングされる基材 を被覆するのに十分な時間、基材を浸漬することによって行われる。
その溶剤は、通常の技術、好ましくは、減圧もしくは大気圧下で、ガス流動の中 でおよび/または昇温しで蒸発させることにより除去され得る。溶剤の選択に対 する留意、溶液の濃度、およびコーティングと溶剤除去技術によって、ホスファ チジルコリンジエステルのコーティングの厚さは、望みの範囲内にコントロール することが出来る。
特に好適な溶剤、濃度およびコーティングと溶剤除去技術は、実施例によって詳 述、例示される。
血液に接する表面が本発明の方法を用いてコーティングされる代表的な血液に接 触する機器は、以下のものを包含する、即ち、カテーテル、例えば、中心静脈カ テーテル、胸部流出カテーテル、および血管形成用バルーンカテーテルのような チューブ、心臓および/または肺バイパスにおけるような体外循環、および全血 酸素供給器のような完全体外循環器、カニユーレ、脈管移植、縫合に使用される チューブ、血液分離、アフェレーシスおよびドナーフェレーシスユニット(ap heresis and donorpheresis unit)に使用され るような膜、全血酸素供給器に使用されるようなガス交換膜、ポリカーボネート 膜および血液透析膜のような膜、および診断およびバイオセンサー機器に使用さ れる膜、バイオセンサーおよび血液凝固時間の測定に使われるキュベツトのよう な診断用、補綴、人工心臓および外科的移植に使用されるその他の機器である。
バイオセンサーのような診断器具、バイオ分離膜、コンタクトレンズのような視 力矯正器具を含むその他の機器が、タンパクの非特異的付着を減するために処理 されてもよい。
次の実施例は、本発明を具体的に説明するものであるが、如何なる点においても それを限定することを意図するものではない。
〔参考実施例] 1.2−ジペンタコサノイル−10,12−ジイン−5n−グリセロ−3−ホス ホリルコリン(DAPC)の乾燥粉末1gが、2.5MRadのガンマ線(1〜 10nm)照射を受けた。得られた物質は、エタノール/クロロホルム(40:  1 v/v)中に重量で10%溶解し、モノマーおよびポリマー(90:10 )の混合物であったが、モノマー重量は、次のゲル浸透クロマトグラフィーによ る分離で測定された。
ゲル浸透クロマトグラフィー プレ重合DAPCは、次の操作によるゲル浸透クロマトグラフィーによって未重 合DAPCから分離される:カラム(15cmx3cm径)は、CHCl5/! タノール(50150)で前膨潤されたセファデックスL H60(Pharm acia Fine Chemicals)を用いて作成される。そのカラムは 、使用前に脱気される。クロマトグラフィーの条件は、低圧液体クロマトグラフ ィーハードウェアー(Pharmacia)を用いて制御される。これは、PI ペリスタルポンブ、フィルター(280nm)をもつUVI検出器およびREC IEC様より成る。
最少量の移動相(CHCIg/エタノール 50150)に溶解されたppDA PC(500mg)が、カラム上に加えられる。分離は、イソクラティック(i socratic)システムおよび流速1.5ml/minで行われた。分画は 、12分毎に集められる。高分子量の重合物質は、溶媒の先端にカラムから流出 する。低分子量の重合物質は、減少する分子量の順に流出する。未重合DAPC は、最後に流出する。
UV可視分光法およびTLCが、カラムからの分画成分の同定に使用される。未 重合DAPCを含まない重合分画が蓄えられる。未重合DAPC分画は、再重合 のために蓄えられる。
溶剤抽出 別の方法では、未重合DAPCは、溶剤抽出によって重合DAPCから分離する ことが出来る。分離は、未重合DAPCが、50℃において50mg/mlまで アセトニトリルに溶解するが、重合DAPCは、50℃では不溶であるという原 理を用いて、次の操作により実施される:ppDAPC(Ig)が、5分間、加 温(50℃)しっつアセトニトリル(50ml)で処理され、アセトニトリルが 除去される。ppDAPCは、同じ方法でさらに3回アセトニトリルにより処理 され、洗浄物は合わせて濾過される。この方法で、少なくとも80%の未重合D APCが、抽出される。残っている未重合DAPCは、クロロホルムに再溶解し 、その方法を繰り返すことによって抽出される。
残っているppDAPCは、未重合DAPCに対してTLC,UV分光法もしく はゲル浸透クロマトグラフィーによって試験される。TLCは、CHC1s/  M e OH/ 25%NHs (690: 270 : 45)により展開( シリカプレート)され、ヨードとモリブデンブルーを用いて発色させる。
重合DAPCは、450nmにおいてUV可視吸収極大を有する。このピークは 、非常に幅広く、Uvの方へ伸びている。モノマーのDAPCは、210.22 5.240および250nmにおいて4個のピークをもつUVスペクトルを有す るが、精製されたppDAPCは、これらのUVピークを有さない。
参考実施例2 参考実施例1が、照射量5.0MRadを用いて繰り返された。得られた物質は 、モノマー:ポリマー重量で88 :12であった。
参考実施例3 参考実施例1が、照射量7.5MRadを用いて繰り返された。得られた物質は 、モノマー:ポリマー重量で76 : 24であった。
[実施例1] PVCチューブの処理 体外循環に使用されるタイプの硬質および軟質チューブのサンプルが、温エタノ ールもしくは濾過蒸留水のいずれかを用いて洗浄され、コーティング前に十分に 乾燥された。
両タイプのチューブとも、汚染を避けるために無塵域において、プレ重合DAP C(ppDAPC)(参考実施例により作成され、モノマーから分離された)の エタノール:クロロホルム(40: lv/v) 中のコーティング溶液もしく はフレオン:エタノール(10: 1v/v) 中の微細懸濁液(5mg/ml もしくは10mg/ml)を、中空のチューブ中にピペッティングし、チューブ の全内面が均一にコーティングされるまで、その溶液を静かに後退、前進させる (長さ120cmまでの部分に対して)ことによってコーティングされた。
過剰のコーティング溶液は、回収浴中に排出させ、チューブは室温で乾燥された 。上記方法で作成されたコーティングは、表面分析技術により判定して均一であ った。
[実施例2〕 ポリエチレン(PE)リボンのコーティングPEリボンは、始めにエタノールで 洗浄され、乾燥された。次いで、そのリボンは、プレ重合DAPCのエタノール :クロロホルム(40:lv/v)溶液(濃度10mg/ml)中に、短時間浸 漬され、ソノ後、風乾された。
このことが、ガンマ線照射、2.5MRad (モノマー:ポリマー比が重量で 90 + 10) 、5.0MRad (モノマー:ポリマー比が重量で88: 12)および7.5MRad (モノマー:ポリマー比が重量で76:24)に よって作成されたモノマーとポリマーの混合物を含有するppDAPC溶液を用 いて繰り返された。
上記方法で得られたコーティングは、表面分析技術により判定して均一であった 。
[実施例3コ 混合脂質によるPEリボンのコーティングPEが、ppDAPC/DPPCもし くはppDAPC/DMPCの75 : 25.50 : 50もしくは25  : 75 (w/v)の混合物の溶液(10mg/ml)によって、実施例2と 同様の方法をも用いてコーティングされた。
[実施例4コ ポリエチレンカテーテルのコーティング酸化チタニウム添加剤を含有するカテー テルが、フレオンで洗浄され、フレオン中のppDAPC溶液(10mg/ml )に浸漬することによってコーティングされた。その温度は、25℃であった。
[実施例5] ポリエチレンテレフタレート(PET)薬物バイアル瓶のコーティング PETバイアル瓶は、始めにエタノール中で洗浄され、乾燥された。
エタノール:クロロホルム(40: 1)のppDAPC溶液(2mg/ml) の1ml量が、バイアル瓶中にピペットで注入され、バイアル瓶は、溶剤のほと んどが蒸発してしまうまで、ゆっくりと回転された。次いで、そのバイアル瓶は 、逆転され、過剰の溶剤が除かれた。
[実施例6コ ボアサイズ10〜14μmの織られたPET濾過膜材が、サイズに合わせ切断さ れ、コーティング容器の底に置かれた。コーティング溶液[クロロホルム、エタ ノール:クロロホルム(40: lv/v) 、フレオン:エタノール(10:  1v/v)もしくはフレオンのいずれかに溶解したppDAPcO,5,1, 0,2,5,5,0,7,5,1oもしくは20mg/ml]が、そのフィルタ ー上に流された。コーティング溶液は、ゆっくりとコーティング容器を揺らせる ことによって、フィルターの全表面に広げられた。30秒後、そのフィルターは 、容器から取り出され、過剰な液が除去されてから、層流キャビネット中に吊る して風乾された。
その材料の多孔度は、コールタ−ポロメトリー(Coulter porome tery)によってチェックし、すべての場合に変化はなかった。
[実施例7] PEで織られた膜のppDAPC/DPPC混合物によるコーティング 実施例6の方法が、ppDAPC/DPPC(ppDAPC2,5mg/mlお よびDPPC7,5mg/ml)の混合物を用いて繰り返された。
[実施例8] ガラス薬物バイアル瓶のコーティング ガラスバイアル瓶は、エタノールで洗浄され、乾燥された。エタノール:りoo ホルム(40: 1 v/v)のppDAPC溶液(2mg/ml)の1ml量 が、バイアル瓶中にピペットで注入され、バイアル瓶は、溶剤のほとんどが蒸発 してしまうまで、ゆっくりと回転された。次いで、そのバイアル瓶は、素早く逆 転され、過剰の溶剤が除かれた。
[実施例9〕 ガラス薬物バイアル瓶のコーティング ガラスバイアル瓶は、ppDAPCで処理される前に、表面を強い疎水性にする ためシラン化された。それにより得られたシランの層の上には、非常に安定なコ ーティングが形成される。
シラン化は、そのバイアル瓶にモノクロロジメチルオクタデシルシランの溶液( クロロホルム中0.1%W/V)の添加によって実施された。
バイアル瓶は、反応のため16時間放置され、クロロホルムで洗浄され、風乾さ れた。その後、そのバイアル瓶は、実施例8の方法を用いてppDAPCによっ てコーティングされた。
[実施例10] 酸素供給器に使用されるタイプのポリプロピレン中空糸が、コーティング前にま ずフレオンを用いて洗浄され、風乾された。ppDAPC溶液(2,4,5およ び10mg/ml)が、その材料をコーティングするために使用された。この場 合、ppDAPCは、フレオン:エタノール(9:1v/v)中に溶解された。
中空糸は、ppDAPC溶液で満たされたU型のコーティング容器中をゆっ(り と引いて通すことによってコーティングされ、風乾された。
そのコーティングは、表面分析技術によって中空糸の外面のみに行われているこ とが示された。
[実施例11] ポリプロピレン薬物バイアル瓶のコーティングポリプロピレンバイアル瓶は、エ タノールで洗浄され、乾燥され、実施例8の方法によってコーティングされた。
[実施例12コ スピンコーティングによるポリスチレンペトリ皿のコーティングベトリ皿(無菌 的に製造された無菌ポリスチレン微生物用プレート)が、回転させられ(150 0rpm)、エタノール:クロロホルム(40:1)中のppDAPC溶液(1 0mg/ml)1mlが、1mlピペットを用いて回転する皿に注入された。そ の皿は、30秒間回転され、次いで室温で乾燥された。
[実施例13] ポリエステル糸縫合材のコーティング 染色されたおよび染色されてないポリエステル糸で編まれた縫合材のサンプルが 、コーティング前に温エタノール中で洗浄され、風乾された。
洗浄され、風乾されたサンプルは、エタノール:クロロホルム(40:1)中の ppDAPC溶液(10mg/rnl)を含有するU型チューブ中をその縫合材 を引いて通すことによってコーティングされ、次いで室温で風乾された。
[実施例14] スピンコーティングによる銀フィルムのコーティングガラス上に真空蒸着によっ て形成された銀フィルムが、550〜20QQrpmの間で速度変化させて、ス ピンコーティングによってコーティングされた。エタノール:クロロホルム(4 0: 1)中のppDAPC溶液(1,25,2,5,5,0および10mg/ ml)が、使用された。コーティングは、表面分析技術による測定によって均一 であることが判った。
[実施例15] スピンコーティングによる銀フィルムのコーティングガラス上に真空蒸着によっ て形成された銀フィルムが、コーティング前にエタノールで洗浄され、風乾され た。それは、1−デカンチオールの溶液(2mM)中に浸漬され、−夜装置され た。得られた表面は、強い疎水性であった。その銀フィルムは、上記実施例14 に従ってコーティングされた。
[実施例16コ 研磨ステンレス棒のコーティング 研磨ステンレス棒は、エタノールで洗浄され、乾燥された。次いで、その棒は、 エタノール:クロロホルム(40:1)中のpI)DAPC溶液(10mg/m l)中に、直接浸漬することによってコーティングされた。その棒は、風乾のた めに放置された。
[実施例17] ポリイミドのコーティング カプトン(Kapton、ポリイミド)は、エタノールで洗浄され、乾燥された 。その材料は、エタノール:クロロホルム(40:1)中のppDAPC溶液( 10mg/ml)中に、直接浸漬することによってコーティングされた。次いで 、その材料は、風乾された。
[実施例18] IVカテーテルの処理 FEP (フッ素化エチレンポリマー)製のIVカテーテルが、浸漬法を用いて I)I)DAPCによってコーティングされた。ppDAPC(10mg/ml )は、エタノール:りooホルム(40:lv/v)に溶解され、サンプルが、 この溶液に数秒間浸漬された。次いで、カテーテルは、風乾された。
[実施例19] プラズマエツチングおよびオクタン処理ポリアミド網、ステンレス針、PTFE チューブおよびポリプロピレンのサンプルが、ヘキサンで洗浄され、乾燥された 。そのサンプルが、プラズマバレルエツチング機(Bio−Rad、 Po1a rion Division製RF Plasaha Barrel Etch er PT7100)のエツチングチャンバー内に置かれた。
サンプルは、酸素ガス中で5分間エツチングされた。次いで、そのサンプルが、 オクタン(5ml s)の存在するアルゴンガス中に置かれた。
オクタンによるエツチングは、5分間進行し、オクタンが除かれた後、そのチャ ンバーは、酸素によって再び満たされた。その操作は、サンプルが、静止水接触 角の測定によって疎水性であると判定されるまで繰り返された。各エツチング段 階の間で、エツチングは、必要に応じて前戻りされた。
エツチング操作に使用された条件は、表1に示されたとおりであった。
エツチングされた前処理サンプルは、エタノール:クロロホルム(40:1)中 のppDAPC溶液(10mg/ml)中に、10秒間浸漬することによってコ ーティングされた。そのサンプルは、風乾され(30秒)、次いで、層流筒中で 一夜徹底的に乾燥された。
(表1) 02/オクタン プラズマエツチングの条件ステンレス鋼 大 気 −0□ Ar/オクタン 順電力 −90W 30讐 反射電力 −4賢 3W 真空度 −1mBar 38紅 時間 −3x 5 win 3 x 5 win反射電力 −4W 3讐 真空度 −2mBsぼ 38紅 時間 −3x 5 win 3 x 5 win順電力 −タOW 40W 反射電力 −2W 2H 真空度 −2七山ご 3mBar 時間 −2x 5 min 2 x 5 min反射電力 −2讐 34讐 [実施例20コ プラズマエツチングおよびシラン処理 ポリアミド網、ステンレス針、PTFEチューブおよびポリプロピレンのサンプ ルが、ヘキサンで洗浄され、乾燥された。次いで、そのサンプルが、プラズマバ レルエツチング装置(Bio−Rad、 Po1arion Division 製RF Plasma Barrel Etcher PT7100)のエツチ ングチャンバー内に置かれた。サンプルは、チャンバー圧1mBarにおける酸 素ガス中で、ホワード(forward)電力150Wおよびリフレクト(re flected)電力5Wによるエツチングによって疎水性に作られた。
次いで、そのサンプルが、クロロホルム(20%)中のオクタデシルシランによ って16時間処理されてシラン化された。過剰のシランは、クロロホルムによる 洗浄(3回)によって除去された。全てのサンプルが、静止水接触角による判定 で疎水性であることが判った。
エツチングされた前処理サンプルは、エタノール;クロロホルム(40:1)中 のppDAPC溶液(10mg/ml)中に、10秒間浸漬することによってコ ーティングされた。そのサンプルは、風乾され(30秒)、次いで、層流筒中で 一夜徹底的に乾燥された。
[実施例21] 血小板付着による処理材料の試験管内血液適合性試験定量的な血小板付着試験が 、室温において30分間、新鮮なりエン酸塩前ヒト全血中に、サンプルを浸漬す ることによって実施された。チューブサンプルは、両端をシールされた長さ30 cmに作成され(血液は、注射針でサンプル中に注入)旋回ミキサーを用いて常 に混合された(試験は、3並列で実施)。この測定で使用された血液は、3人の 提供者、1.2および3よりそれぞれ2本の注射器を用いて採血された。
インキュベーション後、そのサンプルは、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)中で 洗浄され、チューブ壁に付着している全ての血小板からATPを遊離させるため に、2mMエチレンジアミン四酢酸(EDTA)含有の1%トリクロロ酢酸溶液 (TCA)(w/v)中で抽出された。
抽出液中に存在するATP量は、製造者の指示に従ってLKBファルマシア製A TP定量用キットおよび蛍光光度計を用いて測定された。
サンプルに付着している血小板数が、既知の血小板数と関連するATPレベルを 用いる標準曲線から測定された。実施例1に従って作成されたPVCチューブに 対する結果は、表2の通りである。
(表2) 結果は、チューブの長さ3cm当たりの血小板X106の概数として表された。
コーティングされたPvCへの血小板付着の明らかな減少が観察され、このこと は、ppDAPCによるコーテイング後のPvCチューブのトロンビン形成にお いて、大きな減少があることを示している。
実施例2によって作成されたPEリボンサンプル(2,2x3. 3cm”)に 対する結果は、表3に示す。
結果は、材料の7.26cm”当たりの付着血小板x106の概数として表され た。
m:p=モノマー:ポリマー比 (表3) 実施例4によってコーティングされたカテーテルに対する結果は、表4に示す。
(表4) 結果は、カテーテルの長さ4.5cm当たりの付着血小板xlo’の概数として 表された。
実施例6によって作成されたPETで織られた濾過材(4,84cmりに対する 結果は、表5に示す。
(表5) 結果は、材料のサンプル4.84cm”当たりの付着血小板x106の概数とし て表された。
実施例10によって作成されたポリプロピレン中空糸に対する結果は、表6に示 す。
(表6) 結果は、中空糸の長さ20cm当たりの付着血小板xlO’の概数として表され た。
実施例12によってコーティングされたポリスチレンペトリ皿に対する結果は、 表7に示す。
結果は、ベトリ皿全面当たりの付着血小板X106の概数として表された。
実施例16によってコーティングされたステンレス棒に対する結果は、表8に示 す。
(表8) 結果は、材料の長さ3cm当たりの付着血小板XIO’の概数として表された。
実施例17によって作成されたポリイミドに対する結果は、表9に示す。
(表9) て表された。
実施例18によってコーティングされたIVカテーテルに対する結果は、表10 に示す。
(表10) 結果は、カテーテルの長さ5cm当たりの付着血小板x106の概数として表さ れた。
実施例19または20に従って、オクタンもしくはオクタデシルシランを用いて 前処理され、ppDAPCによってコーティングされたPTFEチューブ、ポリ アミド網およびポリプロピレン材料に対する結果は、プラズマエツチングまたは ppDAPCによって処理されない材料と比較して、次の表11に示す。
(表11) [実施例22] ヒト全血に対する試験管内凝固時間 積々の未コーティングおよびコーティング薬物バイアル瓶における凝固時間が、 次のようにして測定された:1、新鮮凍結血漿200μlが、37℃に予め加温 され、バイアル瓶に添加された。
2、予め加温(37℃)されたCaCIg(0,25M)200μmが、そのバ イアル瓶に添加され、タイマーをスタートした。
3、バイアル瓶は、37℃の温水浴中に漬けて37℃に維持された。
4、最初の凝固が観察された時にタイマーを停止した。
全ての試験において、コーティングされたバイアル瓶は、未コーティングのもの より長い凝固時間を要し、このことはトロンビン形成が、弱いことを示している 。
[実施例23] 走査電子顕微鏡による試験管内血小板付着の観察実施例13.14,15.16 および17によって処理された材料のサンプルが、新鮮なりエン酸塩加金血中で 、前記実施例19に記載のようにしてインキュベートされた。これらの材料は、 血液から取り出された後、PBSを用いて洗浄され、次の溶液=25%グルタル アルデヒド2ml 0.15MPBS (pH7,4)83mlおよび飽和ピク リン酸15m1の少量で固定することによって走査電子顕微鏡に供された。
そのサンプルは、PBS中で洗浄され、エタノール(70%)、次(λで無水エ タノールを用いて脱水された。最後にサンプルは、金蒸着をされ(30mAで3 分間)、電子顕微鏡下で観察された。
桓! 電子顕微鏡は、ppDAPCでコーティングされた材料が、未コーティングの材 料に比べより少ない血球を付着すること、さらに血小板(嘘、処理された材料に よっては活性化されないこと、を示した。それ故、ppDAPCコーティングさ れた材料は、未処理材料よりトロンビン形成性が低いと考えられる。
ステンレス鋼、ポリイミド、銀、pvc、ポリエチレン、ポリプロピレンおよび 編み上げポリエステルは、全て、この技術によってトロンビン形成性が減少した と判定された。
[実施例24] フィブリノーゲン沈着試験 ヒト血漿中でサンプルをインキュベートし、二重に抗体(第1の抗体は、ヒトフ ィブリノーゲンに特異的であり、ホースラディツシュ(セイヨウワサビ)ペルオ キシダーゼに共役された第2の抗体は、第1の抗体に特異的である)によって吸 着されたフィブリノーゲンを検出する酵素免疫測定法が、使用された。
定量は、その表面上のHRPO活性を測定することによって行われた。
実施例19および20に記載されたようにして得られたシラン化およびオクタン 処理された両サンプルが、コーティングおよび未コーティングのもので試験され 、その結果が、実施例2のように、コーティング材料へのタンパク吸着の減少を 未コーティング材料へのタンパク吸着に対する%として表された。
ppDAPCでコーティングされたポリエチレンリボンより成るサンプルが、そ の測定に加えられた。
すべてのサンプルが、3並列で分析された。測定精度は、3並列のデータに対す る平均変動係数が約10%であるとして表された。
(表13) [実施例25] 2次的誘導物のUV分光法によるタンパク吸着の試験方法 ホウ酸バッファー1リットルが、塩化ナトリウム8.5g、ホウ酸4゜6gおよ びホウ砂0.4gを蒸留水1リツトルに溶解して調製された。
この溶液のpHは、測定により7.28であった。リリチウム溶液(1゜2mg /ml)は、ホウ酸バッファー250m1中にリリチウム300mgを溶解して 調製された。測定は、リリチウム溶液(10m l )を、未コーティングか、 または実施例5. 8. 9および11に記載したようにしてppDAPCによ りコーティングされた薬物バイアル瓶に添加して始められた。次いで、そのサン プルが、37℃で24時間インキュベートされた。
そのサンプルの吸収が、2次的誘導物について測定され、表14に示すようにタ ンパク吸着の量の算出に使用された。
(表14) [実施例23] コーティングされた材料の全コーテイング量およびコーティングの安定性の測定 ppDAPCに対する定量が、前記の各実施例において作成されたコーティング された材料を、ホスホリパーゼD1コリンオキシダーゼ、フェノールおよび4− アミノアンチピリンを含有する発色試薬中に浸漬することによって実施された。
そのサンプルは、37℃で20分間インキュベートされ、505 nmにおける 吸収が、パーキン−エルマー製ラムダ15UV/可視分光光度計を用いて測定さ れた。コーテイング物質の濃度は、既知の濃度の未コーティングppDAPCの 校正曲線を用いて決定された。コーティングの安定性は、37℃で1時間、PB S中でサンプルをインキュベートして測定された。PBSは、クロロホルムで抽 出され、その溶剤が採取され、脂質の量は上記発色試薬の添加によって測定され た。
(表15) 実施例2によってコーティングされたPEリボンの全コーティング量N、D=検 出されず:測定の検出限界以下サンプルサイズ=25mmx25mm (表16) (表17) 実施例6によってコーティングされたPETで織られた濾過材のN、 D:=検 出されず:測定の検出限界以下サンプルサイズ=35mmx35mm (表18) 実施例10によるポリプロピレン中空糸上の全コーテイング量およびN、 D= 検出されず:測定の検出限界以下サンプルの長さ=15cm (表19) 実施例3による混合脂質を用いてコーティングされたPEリボンのN、 D=検 出されず:測定の検出限界以下[実施例27コ 処理された表面上への水の散布試験 実施例2の方法を用いてppDAPCによってコーティングされたPEリボンが 、ウィルヘルミースライド(Wilhelmy 5lide)技法を用いて、湿 潤性試験に供された。動的接触角は、コーティング前の89°からコーテイング 後の56°に減少した。
静止接触角は、ppDAPCによりコーティングされた種々の基材に対して、5 μlの水滴を添加し、基材との接触角を水平顕微鏡を用いて測定することによっ て測られた。
(表20) 全ての場合において、ppDAPCによるコーテイング後に、接触角における顕 著な減少がおき、表面の湿潤性が増大したことが示された。
[実施例28] SDSゲル電気泳動によって測定されたppDAPCでコーティングされたPv Cチューブへのタンパク吸着未処理のものおよび実施例1により処理コーティン グされたPvCチューブが、新鮮凍結血漿(FFP)2mlを入れた5mlのプ ラスティックチューブ中に置かれた。チューブは、室温で1時間、旋回ミキサー 上で回転された。
その血漿がデカントされ、各サンプルが、0.02M)リス10.16MNaC 1,pH7,5で数回すすがれた。各サンプルは、室温で5分間、緩衝生理食塩 水で洗浄するために放置された。そのサンプルは、さらに数回、前と同様にすす がれ、さらに5分間洗浄された。洗浄は、もう1回繰り返された。
サンプルは、新しい乾燥チューブに置かれ、SDS PAGEサンプ/l//< ッファ−300μlが添加された。そのチューブは、室温で一夜、回転放置され た。
バッファーのサンプル20μlが、各チューブから採取され、還元条件下で SDS PAGEにかけられた。そのゲルはクマシーブルー(Coomassi eBlue)R250を用いて染色され、タンパクバンドが検査された。
吸着されたタンパクの範囲および量における、顕著な減少が検出され、そのこと は、その表面が、ppDAPCでのコーティングによって、より生物的適合性を 得たことを示した。
[実施例29コ ppDAPCコーティングの滑らかさ 実施例4によってコーティングされたカテーテルが、インストロン(Instr on)装置を用いてコーティングの滑らかさに対して試験された。
2”/minで、成形型を通してコーティングされたカテーテルを押し出す力は 、ppDAPCでのコーティングによって半減された。
[実施例30] 表面電荷の減少 疎水性表面を作成するためにモノクロロオクタデシルシランで前処理された石英 キュベツトへのppDAPCのコーティングは、実効表面電荷を顕著に減少した 。壁電位は数mVに減少された。それ故、ppDAPCコーティングは、静電荷 もしくは妨害バックグラウンド電荷を減らす必要のある電子工業および電気化学 的検出/分析において使用されてもよい。
補正書の写しく翻訳文)提出書 (特許法第184条の8)平成5年11月25 日

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.有機溶剤中のポリマーの溶液もしくは懸濁液を表面に適用し、そしてその溶 剤を除去することを含んでなる表面のコーティング方法であって、前記ポリマー が、式(I)のリン脂質を重合することによって得られる方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼(I)式中、B1およびB2の少なくとも一 つは、式(II):−(co)P−X1−C=C−C−Y1(II)の基であり 、この場合、Pは0もしくは1であり、X1は、脂肪族もしくは脂環式基、Y1 はH、または一価の脂肪族もしくは脂環式基であり、各B1および/またはB2 中のX1およびY1の全炭素原子数は、8〜26であり、さらにB1およびB2 のその他のものは、(a)式(II)の同じか、もしくは異なる基、または、( b)少なくとも8個の炭素原子数を有する脂肪族もしくは脂環式基、のいずれか であり;mは、2、3もしくは4であり、各Rは、独立して1〜4個の炭素原子 を有するアルキル基を表す。
  2. 2.表面が血液に接触する表面である請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 3.表面がタンパクの非特異的吸着を受けやすい表面である請求の範囲第1項も しくは第2項記載の方法。
  4. 4.式(I)のリン脂質において、B1およびB2が同一もしくは異なる式(I I)の基である請求の範囲第1、2もしくは3項記載の方法。
  5. 5.式(I)のリン脂質において、式(II)の各基B1および/またはB2が 、カルボニル炭素原子を除いて8〜26個の炭素原子を含有する前各項のいずれ かに記載の方法。
  6. 6.式(I)のリン脂質において、各X1の炭素原子数が、そのジーインが化学 線照射によって分子内および分子間の両重合を引き起こすような炭素数である前 各項のいずれかに記載の方法。
  7. 7.式(I)のリン脂質において、各B1およびB2が−CO−(CH2)8− C=C−C=C−Y1を表し、この場合、基Y1が同一もしくは異なるものであ ることを特徴とする前各項のいずれかに記載の方法。
  8. 8.式(I)のリン脂質において、mが2であり、各Rがメチルである前各項の いずれかに記載の方法。
  9. 9.式(I)のリン脂質が ▲数式、化学式、表等があります▼ である前各項のいずれかに記載の方法。
  10. 10.式(I)のリン脂質が ▲数式、化学式、表等があります▼ である前各項のいずれかに記載の方法。
  11. 11.表面が、式(I)の未重合リン脂質および式(I)のリン脂質から得られ るポリマーを包含する混合物を用いて、処理される前各項のいずれかに記載の方 法。
  12. 12.式(I)のリン脂質から得られるポリマーおよびホスファチジルコリンの ジエステルを包含する混合物が、表面に適用される前各項のいずれかに記載の方 法。
  13. 13.ホスファチジルコリンのジエステルが、ジパルミトイルホスファチジルコ リン、ジミリストイルホスファチジルコリンもしくはジステアロイルホスファチ ジルコリンである第11項に記載の方法。
  14. 14.ポリマーによってコーティングする前に、表面の疎水性を増大させるため に、表面を処理すること含む前各項のいずれかに記載の方法。
  15. 15.ポリマーによってコーティングする前に、表面が反応性のアルキルシラン によって処理されるが、またはアルカンもしくはアルキルシランの存在下でプラ ズマ重合される請求の範囲第14項記載の方法。
  16. 16.表面が低級アルカノールもしくはハロゲン化アルカンもしくはそれらの混 合液中のポリマー溶液によって処理される前各項のいずれかに記載の方法。
  17. 17.溶液もしくは懸濁液がリン脂質0.5〜35mg/m1を含有する前各項 のいずれかに記載の方法。
  18. 18.溶液がコーティング浴中への浸漬、散布、塗布もしくはスピンコーティン グによって適用される前各項のいずれかに記載の方法。
  19. 19.コーティングが3〜1000nmの厚さを有する前各項のいずれかに記載 の方法。
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