JPH0650688B2 - 差動変圧器 - Google Patents
差動変圧器Info
- Publication number
- JPH0650688B2 JPH0650688B2 JP62210229A JP21022987A JPH0650688B2 JP H0650688 B2 JPH0650688 B2 JP H0650688B2 JP 62210229 A JP62210229 A JP 62210229A JP 21022987 A JP21022987 A JP 21022987A JP H0650688 B2 JPH0650688 B2 JP H0650688B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- shaft
- center
- differential transformer
- linear expansion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （１）産業上の利用分野 本発明は差動変圧器、更に詳細には温度補償を有する差
動変圧器に関する。
動変圧器に関する。
（２）従来の技術 従来の差動変圧器は第２図の如くコイルａ、ｂの中心透
孔内にコアｃを挿入し、該コアｃの一端部ｄに線膨張係
数の小さい材料（例えばカーボンファイバー）のシャフ
トｅを接続したものが知られている。
孔内にコアｃを挿入し、該コアｃの一端部ｄに線膨張係
数の小さい材料（例えばカーボンファイバー）のシャフ
トｅを接続したものが知られている。
（３）発明が解決しようとする問題点 しかし、従来の方法ではコアｃの線膨張係数をα、シャ
フトｅの線膨張係数をβとし該コアｃの前記一端部ｄか
ら前記コイルａ、ｂの中心までの距離をｍ、シャフトｅ
の長さをＭとすると、温度変化によりコアｃはｍα、シ
ャフトｅはＭβだけ変化し、該シャフトｅの先端は前記
コイルａ、ｂの中心点に対してｍα＋Ｍβだけ移動する
ことになり、かくて前記コアｃ或いはシャフトｅのいず
れかに線膨張係数が負の材料を使用しない限り線膨張を
零にすることができにすることができない問題点を有し
ていた。
フトｅの線膨張係数をβとし該コアｃの前記一端部ｄか
ら前記コイルａ、ｂの中心までの距離をｍ、シャフトｅ
の長さをＭとすると、温度変化によりコアｃはｍα、シ
ャフトｅはＭβだけ変化し、該シャフトｅの先端は前記
コイルａ、ｂの中心点に対してｍα＋Ｍβだけ移動する
ことになり、かくて前記コアｃ或いはシャフトｅのいず
れかに線膨張係数が負の材料を使用しない限り線膨張を
零にすることができにすることができない問題点を有し
ていた。
本発明は上記の問題点を解決し、簡単な構成でコアとシ
ャフトの材料を選定することにより、差動変圧器の温度
補償を行うことを目的とする。
ャフトの材料を選定することにより、差動変圧器の温度
補償を行うことを目的とする。
（４）問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するため本発明は、コイルと該コイル
内を移動可能なコアと該コアに連結したシャフトからな
る差動変圧器において、前記コアを筒状に形成し、該コ
アの中心孔内に前記シャフトの根部を嵌入して該根部
を、該コアの軸線方向の中心点を越えた位置において前
記中心孔の内面に固定すると共に、これらコアとシャフ
トとの間に下記の式の関係があることを特徴とする。
内を移動可能なコアと該コアに連結したシャフトからな
る差動変圧器において、前記コアを筒状に形成し、該コ
アの中心孔内に前記シャフトの根部を嵌入して該根部
を、該コアの軸線方向の中心点を越えた位置において前
記中心孔の内面に固定すると共に、これらコアとシャフ
トとの間に下記の式の関係があることを特徴とする。
式 Ｌ／ｌ＝α／β 但しＬは、シャフト固定部の中心よりシャフト先端まで
の距離。
の距離。
ｌは、コアの中心点よりシャフト固定部の中心までの距
離。
離。
αは、コアの線膨張係数。
βは、シャフトの線膨張係数。
（５）作用 Ｌβ−ｌαはシャフトの先端からコアの中心点までの線
膨張による長さの変化分δ（Ｌ−ｌ）であり、該長さの
変化分δ（Ｌ−ｌ）はＬ／ｌ＝α／βの関係により零で
あるから、差動変圧器の温度変化があってもコアの中心
点からシャフトの先端までの距離が変らずに温度補償が
なされ、かくて差動変圧器が温度変化に影響されず常に
正確な変位量の測定ができる。
膨張による長さの変化分δ（Ｌ−ｌ）であり、該長さの
変化分δ（Ｌ−ｌ）はＬ／ｌ＝α／βの関係により零で
あるから、差動変圧器の温度変化があってもコアの中心
点からシャフトの先端までの距離が変らずに温度補償が
なされ、かくて差動変圧器が温度変化に影響されず常に
正確な変位量の測定ができる。
（６）実施例 以下、本発明の一実施例を図面により説明する。
（１）は１次コイル、（２）（２）は２次コイルを示
し、これらコイル（１）、（２）（２）はボビン（３）
に捲かれている。（４）は純鉄、パーマロイ、フェライ
ト等からなるコアを示し、該コア（４）は中心孔（４
ａ）を有している。（５）はシャフトを示し、該シャフ
ト（５）の根部側を該コア（４）の軸線方向の中心点を
越えた位置の前記中心孔（４ａ）内に嵌入し、該シャフ
ト（５）をその根部（５ａ）の膨出部において該中心孔
（４ａ）の内周面に固定してコア（４）に連結した。
（Ｌ）はシャフト（５）の根部（５ａ）の固定中心から
先端までの距離であり、（ｌ）はコア（４）の中心から
シャフト（５）の根部（５ａ）の固定中心までの距離で
ある。ここで、コアの線膨張係数をαとしシャフトの線
膨張係数をβとすると、温度変化に対して、コア中心と
シャフト先端までの距離即ち（Ｌ−ｌ）の変化量δ（Ｌ
−ｌ）を０にすることが必要である。ここでシャフト５
の根部（５ａ）がコアの軸線方向の中心点を越えた位置
にあるから、変化量δ（Ｌ−ｌ）はシャフト５の伸びか
らコア４の伸びを減じた量即ちＬβ−ｌαとなり、Ｌβ
−ｌαが０であればよく、即ちＬβ＝ｌαの関係にする
必要がある。そこで、Ｌ／ｌ＝α／βとすることにより
上記関係が成立する。
し、これらコイル（１）、（２）（２）はボビン（３）
に捲かれている。（４）は純鉄、パーマロイ、フェライ
ト等からなるコアを示し、該コア（４）は中心孔（４
ａ）を有している。（５）はシャフトを示し、該シャフ
ト（５）の根部側を該コア（４）の軸線方向の中心点を
越えた位置の前記中心孔（４ａ）内に嵌入し、該シャフ
ト（５）をその根部（５ａ）の膨出部において該中心孔
（４ａ）の内周面に固定してコア（４）に連結した。
（Ｌ）はシャフト（５）の根部（５ａ）の固定中心から
先端までの距離であり、（ｌ）はコア（４）の中心から
シャフト（５）の根部（５ａ）の固定中心までの距離で
ある。ここで、コアの線膨張係数をαとしシャフトの線
膨張係数をβとすると、温度変化に対して、コア中心と
シャフト先端までの距離即ち（Ｌ−ｌ）の変化量δ（Ｌ
−ｌ）を０にすることが必要である。ここでシャフト５
の根部（５ａ）がコアの軸線方向の中心点を越えた位置
にあるから、変化量δ（Ｌ−ｌ）はシャフト５の伸びか
らコア４の伸びを減じた量即ちＬβ−ｌαとなり、Ｌβ
−ｌαが０であればよく、即ちＬβ＝ｌαの関係にする
必要がある。そこで、Ｌ／ｌ＝α／βとすることにより
上記関係が成立する。
かくて、このＬ／ｌ＝α／βの関係があれば差動変圧器
に温度変化があってもコア中心からシャフト先端までの
距離が変わらず、該シャフト先端を変位量測定の測定子
として測定を実施する場合に、温度変化に影響されず常
に正確な測定ができる。
に温度変化があってもコア中心からシャフト先端までの
距離が変わらず、該シャフト先端を変位量測定の測定子
として測定を実施する場合に、温度変化に影響されず常
に正確な測定ができる。
次に例えばコアの材質をパーマロイとしシャフトの材質
をカーボンファイバーとした場合は、αは９．３０×１
０-6でβは０．４３×１０-6である。
をカーボンファイバーとした場合は、αは９．３０×１
０-6でβは０．４３×１０-6である。
従ってα：β＝２１．６：１となり、ｌを１０mmとすれ
ばＬは２１６mmとすることにより温度補償することがで
きる。
ばＬは２１６mmとすることにより温度補償することがで
きる。
（７）発明の効果 このように本発明によればコアを筒状に形成し、該コア
の中心孔にシャフトの根部を嵌入して、該根部をコアの
軸線方向の中心点を越えた位置の中心孔の内面に固定す
ると共に、シャフト固定部の中心よりシャフト先端まで
の距離とコアの中心よりシャフト固定部の中心までの距
離との比をコアの線膨張係数とシャフトの線膨張係数と
の比としたことにより、差動変圧器の温度補償を行うこ
とが可能となり、安価に且つ容易に変位量の高精度な測
定ができる優れた効果を有する。
の中心孔にシャフトの根部を嵌入して、該根部をコアの
軸線方向の中心点を越えた位置の中心孔の内面に固定す
ると共に、シャフト固定部の中心よりシャフト先端まで
の距離とコアの中心よりシャフト固定部の中心までの距
離との比をコアの線膨張係数とシャフトの線膨張係数と
の比としたことにより、差動変圧器の温度補償を行うこ
とが可能となり、安価に且つ容易に変位量の高精度な測
定ができる優れた効果を有する。
第１図は本発明の基本構造を示す断面図であり、第２図
は従来の例の結合構造を示す断面図である。 （１）（２）……コイル （４）……コア （５）……シャフト
は従来の例の結合構造を示す断面図である。 （１）（２）……コイル （４）……コア （５）……シャフト
Claims (1)
- 【請求項１】コイルと該コイル内を移動可能なコアと該
コアに連結したシャフトからなる差動変圧器において、
前記コアを筒状に形成し、該コアの中心孔内に前記シャ
フトの根部を嵌入して該根部を、該コアの軸線方向の中
心点を越えた位置において前記中心孔の内面に固定する
と共に、これらコアとシャフトとの間に下記の式の関係
があることを特徴とする差動変圧器。 式 Ｌ／ｌ＝α／β 但しＬは、シャフト固定部の中心よりシャフト先端まで
の距離。 ｌは、コアの中心点よりシャフト固定部の中心までの距
離。 αは、コアの線膨張係数。 βは、シャフトの線膨張係数。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62210229A JPH0650688B2 (ja) | 1987-08-26 | 1987-08-26 | 差動変圧器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62210229A JPH0650688B2 (ja) | 1987-08-26 | 1987-08-26 | 差動変圧器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6454717A JPS6454717A (en) | 1989-03-02 |
| JPH0650688B2 true JPH0650688B2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=16585922
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62210229A Expired - Lifetime JPH0650688B2 (ja) | 1987-08-26 | 1987-08-26 | 差動変圧器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0650688B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09113203A (ja) * | 1995-10-16 | 1997-05-02 | Toyoda Mach Works Ltd | 差動トランスおよびそれを用いた測定装置 |
| JP2008122254A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-05-29 | Ulvac Japan Ltd | 触針式段差計における変位センサ用差動トランス |
| JP5530826B2 (ja) * | 2010-06-21 | 2014-06-25 | トヨタ自動車株式会社 | フィルタ用磁性体及び通信コネクタ。 |
-
1987
- 1987-08-26 JP JP62210229A patent/JPH0650688B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6454717A (en) | 1989-03-02 |
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Legal Events
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