JPH0650665A - 穀物乾燥機 - Google Patents

穀物乾燥機

Info

Publication number
JPH0650665A
JPH0650665A JP22345392A JP22345392A JPH0650665A JP H0650665 A JPH0650665 A JP H0650665A JP 22345392 A JP22345392 A JP 22345392A JP 22345392 A JP22345392 A JP 22345392A JP H0650665 A JPH0650665 A JP H0650665A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grain
hot air
dryer
dust
gutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22345392A
Other languages
English (en)
Inventor
Aijiro Kaneko
愛次郎 金子
Seiji Nishida
聖二 西田
Hideo Yamanaka
秀男 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneko Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kaneko Agricultural Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneko Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical Kaneko Agricultural Machinery Co Ltd
Priority to JP22345392A priority Critical patent/JPH0650665A/ja
Publication of JPH0650665A publication Critical patent/JPH0650665A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱風室内に落下した塵埃を熱風室内を渦巻状
に旋回する乾燥熱風により収集処理するとともに、熱風
室内で乾燥熱風を渦巻状に旋回させて通風乾燥室に流入
させる熱風温度の均一化を図り、乾燥ムラを無くする。 【構成】 通風流穀筒3により通風乾燥室4と熱風室5
とに仕切った筒状の下部本体2を設ける。貯留部本体6
および上部本体7とを互いに回動自在に設けて乾燥機本
体1を形成する。乾燥機本体1の略中心位置に、穀物を
循環させたり、あるいは機外に排出させる竪型揚送樋1
0を設ける。下部本体2の左右接線対称位置に、乾燥熱
風を熱風室5内に旋回状に噴出させる熱風発生装置39
と、熱風室5内に落下した塵埃を収集する塵埃収集筐体
41を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒状の乾燥機本体内に
投入された穀物を、その略中央位置に立設した竪型揚送
樋を使用して循環流動させながら能率的に乾燥せしめた
り、あるいは切替シャッタ筒の切替作動で乾燥穀物を迅
速に機外へ排出させることができる穀物乾燥機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、円筒状の穀物内部を張設した多孔
板により仕切って、上部に乾燥室を、また下部に熱風室
を形成せしめるとともに、穀槽の略中心位置には揚穀装
置を立設して、穀槽の上部から流下する穀粒を、穀槽の
下部に設けた乾燥室内を流下させ、乾燥室の下部から揚
穀装置によって再び穀槽の上部に揚上させる循環過程で
乾燥室の下方からこれを貫流するように吹込まれた熱風
を浴びせて乾燥することができる穀類の循環乾燥は、本
出願前例えば実公昭58−38392号公報に記載され
ていて公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従前のこの
種穀類の循環乾燥機においては、 (a)循環乾燥作業中において、穀槽内部に張設した多
孔板より熱風室内に落下堆積された多量の塵埃を自動的
に収集処理することができない。 (b)乾燥穀物の排出終了時に、揚穀装置の下方に多量
の残留穀物が発生しても、該残留穀物を簡単に機外へ排
出させることができないため、鼠害事故を起こしたり、
あるいは残留穀物が堆積固化して次期の乾燥作業を反復
して行うことができなくなる許りか、異種類の穀物を乾
燥した際に異種類の穀物が混合してしまう。 (c)揚穀装置を穀槽の略中心位置に安定よく立設させ
る作業が甚だ困難である。 (d)組立作業時に、揚送スクリュー軸が揚穀装置の中
心位置に位置されていなかった場合があっても、前記揚
穀スクリュー軸を簡単に揚穀装置の中心位置に修正する
ことができない。 (e)循環乾燥中において、穀物中に多く含まれた塵埃
を能率よく風選別しながら吸引除去させることができな
い。 等の問題点を有していた。
【0004】本発明は、循環乾燥作業中において、熱風
室内に多量の塵埃が落下しても、これを乾燥熱風の旋回
噴送作用を利用して自動的に収集処理することができる
許りか、たとえ竪型揚送樋下部の通風乾燥室内に残留穀
物が生じても、これが残留穀物を簡単的確に機外へ排出
させることができるとともに、竪型揚送樋の設置作業お
よび揚送スクリューの芯出し作業の容易化を行わせるこ
とができるは勿論のこと、塵埃の風選別作業の能率促進
を図った穀物乾燥機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の穀物乾燥機においては、内部を通風流穀筒
により通風乾燥室と熱風室とに区画した筒状の下部本体
と、筒状の貯留部本体と筒状の上部本体とを互いに左右
方向へ回動できるよう順次重設して筒状の乾燥機本体を
形成し、前記乾燥機本体の略中心位置には穀物を乾燥機
本体内を循環流動させたり、あるいは切替シャッタ筒の
切替作動で排出樋より機外に排出させる竪型揚送樋を立
設したものにおいて、前記下部本体の左右接線対称位置
には、熱風室内に噴出する乾燥熱風の旋回作動で、下部
本体の底部に堆積された塵埃を一方に向け旋回移動させ
るバーナ装置を備えたバーナ筐体と、旋回移動された塵
埃を乾燥熱風とともに進入窓より進入させて収集し、乾
燥熱風のみは排気窓より熱風室内に排気せしめる塵埃収
集筐体を配設してなるものである。
【0006】そして、塵埃収集筐体に開口した進入窓の
旋回方向先端側の側縁には、塵埃および乾燥熱風を塵埃
収集筐体内に導入するための誘導壁を熱風室に張出すよ
う立設したものである。
【0007】また、内部を通風流穀筒により通風乾燥室
と熱風室とに区画した筒状の下部本体と、筒状の貯留部
本体と筒状の上部本体とを互いに左右方向へ回動できる
よう順次重設して筒状の乾燥機本体を形成し、前記乾燥
機本体の略中心位置には穀物を乾燥機本体内を循環流動
させたり、あるいは切替シャッタ筒の切替作動で排出樋
より機外に排出させる竪型揚送樋を立設したものにおい
て、前記通風流穀筒の排出口がのぞむ位置の下部本体底
壁に堆積穀物排出窓を開口し、前記堆積穀物排出窓には
竪型揚送樋内に収蔵軸架した揚送スクリュー軸下端に直
結したベアリング付軸受体が嵌入支持される軸受部を中
央に、また、その外側に穀物排出口を一体に設けた残留
穀物排出金具を装着するとともに、前記残留穀物排出金
具は開閉あるいは摺動自在の盲蓋により被蓋したもので
ある。
【0008】また、筒状を呈する下部本体と、貯留部本
体、上部本体とを互いに左右方向へ回動できるよう順次
重設して筒状の乾燥機本体を形成し、前記乾燥機本体の
略中心位置には穀物を乾燥機本体内部を循環流動せしめ
たり、あるいは切替シャッタ筒を介して排出樋より機外
に排出させる竪型揚送樋を立設したものにおいて、前記
乾燥機本体の内部には、中央に竪型揚送樋が嵌装支持さ
れる軸受部を備えた支持環体を少なくとも1個以上設け
るとともに、前記支持環体は乾燥機本体内へ水平に挿入
した複数本の調節螺杆の前進、後退作動で360度方向
に向け移動調節ができるよう固定したものである。
【0009】その上、さらに、筒状を呈する下部本体
と、貯留部本体、上部本体とを互いに左右方向へ回動で
きるよう順次重設して筒状の乾燥機本体を形成し、前記
乾燥機本体の略中心位置には穀物を乾燥機本体内部を循
環流動せしめたり、あるいは切替シャッタ筒を介して排
出樋より機外に排出させる竪型揚送樋を立設したものに
おいて、前記上部本体の上部に配置した吸塵機の吸塵口
に一端を接続した吸塵筒の他端に設けた扁平吸塵口を竪
型揚送樋の上端開口部に配設した盲状または多孔状の傘
状分散盤に近接して開口したものである。
【0010】
【作用】図1および図3に示された第1発明の穀物乾燥
機においては、通風乾燥室内に所定量の被乾燥穀物を張
込んだ後、切替シャッタ筒を上動し、竪型揚送樋と排出
樋とが接続されない状態とする。次いで、バーナ装置、
揚送スクリューおよび吸塵機を運転させる。
【0011】さすれば、吸塵機および揚送スクリューが
起動されるとともに、熱風室内において発生した燃焼熱
気は矢印方向に向け旋回する間に乾燥熱風となって吸塵
機の吸引作用で通風流穀筒より通風乾燥室内を横切って
排塵風路に入り、次いで、排塵風路の上端側より吸塵機
に吸引され、機外に排出されるとともに、通風乾燥室内
に張込まれた穀物は回転する揚送スクリューにより通風
乾燥室の下部から上方に向け竪型揚送樋内を揚送された
後、その上端開口部より通風乾燥室内へ分散供給され
る。したがって、竪型揚送樋を経て何回となく循環流動
される穀物は通風乾燥室を横切って流通する乾燥熱風に
より所定水分に乾燥される。
【0012】そして、乾燥された穀物を排出樋を経て適
宜の場所に排出させたい時には、バーナ装置の運転を停
止するとともに、切替シャッタ筒を下動し、竪型揚送樋
と排出樋とを接続状態とした後、揚送スクリューを回転
させれば、通風乾燥室内に収容されていた乾燥穀物は竪
型揚送樋を経て排出樋に揚送された後、排出樋より機外
に排出される。
【0013】ところで、上述のような循環乾燥作業中に
おいて、穀物中に多く含まれた塵埃の一部が通風流穀筒
より熱風室内に落下し堆積されようとする。しかしなが
ら、熱風室内には下部本体の左右接線方向にバーナ装置
を備えたバーナ筐体と塵埃収集筐が対称的に設けられて
いるので、熱風室内に落下した塵埃は、熱風室内を矢印
方向に向け旋回する乾燥熱風の噴送作用で噴送された
後、誘導壁に誘導されながら乾燥熱風とともに進入窓よ
り塵埃収集筐体内に入って収集されると同時に、乾燥熱
風は排気窓より熱風室内に排気される。
【0014】したがって、通風流穀筒より多量の塵埃が
熱風室内に落下しても塵埃を自動的に収集することがで
きる許りか、下部本体本体は回動できるように重設され
ているので、バーナ筐体および塵埃収集筐体を乾燥作業
場の状況に応じて適正方向に向け位置させることができ
る。
【0015】また、図4および図5に示された第2発明
の穀物乾燥機においては、穀物乾燥の開始に際し、先
ず、乾燥機本体の略中心位置に立設した竪型揚送樋内に
挿入した揚送スクリュー軸の下端に直結したベアリング
付き軸受体を通風流穀筒の排出口がのぞむ位置の下部本
体底壁に配設した残留穀物排出金具の中央に設けた軸受
部へ嵌入支持させれば、揚送スクリュー軸は何等の芯出
し作業を行うことなく竪型揚送樋の中心に位置するよう
簡単に組立てられる。
【0016】そこで、第1発明の穀物乾燥機と同様に通
風乾燥室内に所定量の被乾燥穀物を張込んだ後、切替シ
ャッタ筒を上動し竪型揚送樋と排出樋とが接続されない
状態とし、バーナ装置、揚送スクリューをよび吸塵機を
運転させる。
【0017】さすれば、吸塵機および揚送スクリューが
起動されるとともに、熱風室内において発生した燃焼熱
気は一方に向け旋回する間に乾燥熱風となって吸塵機の
吸引作用で通風流穀筒より通風乾燥室内を横切って排塵
風路に入り、次いで、排塵風路の上端側より吸塵機に吸
引され、機外に排出されるとともに、通風乾燥室内に張
込まれた穀物は回転する揚送スクリューにより通風乾燥
室の下部から上方に向け竪型揚送樋内を揚送された後、
その上端開口部より通風乾燥室内へ分散供給される。し
たがって、竪型揚送樋を経て何回となく循環流動される
穀物は通風乾燥室を横切って流通する乾燥熱風により所
定水分に乾燥される。
【0018】そして、乾燥された穀物を排出樋を経て適
宜の場所に排出させたい時には、バーナ装置の運転を停
止するとともに、切替シャッタ筒を下動し、竪型揚送樋
と排出樋とを接続状態とした後、揚送スクリューを回転
させれば、通風乾燥室内に収容されていた乾燥穀物は竪
型揚送樋を経て排出樋に揚送された後、排出樋より機外
に排出される。
【0019】ところで、上述のような乾燥穀物の排出終
了時になると通風流穀筒の排出口位置には揚送スクリュ
ーで揚送することができない穀物が残留し堆積される。
そこで、盲蓋を開けば、排出口の位置にあった残留穀物
は残留穀物排出金具に設けられた穀物排出口を通って速
やかに機外に排出され、通風乾燥室内に穀物が残留され
ることが皆無となる。したがって、同一の穀物乾燥機を
使用して異種類の穀物を乾燥しても、異種類の穀物が混
合されるのを無くすと同時に鼠害を未然に防止すること
ができる。
【0020】また、図6および図7に示された第3発明
の穀物乾燥機においては、穀物乾燥の開始に際して、乾
燥機本体の略中心に位置するよう複数本の調節螺杆によ
り支持された少なくとも1個以上設けられた支持環体内
に竪型揚送樋を嵌装すれば、竪型揚送樋は簡単に乾燥機
本体の略中心位置に立設される。
【0021】そこで、第1発明の穀物乾燥機と同様に通
風乾燥室内に所定量の被乾燥穀物を張込んだ後、切替シ
ャッタ筒を上動し竪型揚送樋と排出樋とが接続されない
状態とし、バーナ装置、揚送スクリューをよび吸塵機を
運転させる。
【0022】さすれば、吸塵機および揚送スクリューが
起動されるとともに、熱風室内において発生した燃焼熱
気は一方に向け旋回する間に乾燥熱風となって吸塵機の
吸引作用で通風流穀筒より通風乾燥室内を横切って排塵
風路に入り、次いで、排塵風路の上端側より吸塵機に吸
引され、機外に排出されるとともに、通風乾燥室内に張
込まれた穀物は回転する揚送スクリューにより通風乾燥
室の下部から上方に向け竪型揚送樋内を揚送された後、
その上端開口部より通風乾燥室内へ分散供給される。し
たがって、竪型揚送樋を経て何回となく循環流動される
穀物は通風乾燥室を横切って流通する乾燥熱風により所
定水分に乾燥される。
【0023】そして、乾燥された穀物を排出樋を経て適
宜の場所に排出させたい時には、バーナ装置の運転を停
止するとともに、切替シャッタ筒を下動し、竪型揚送樋
と排出樋とを接続状態とした後、揚送スクリューを回転
させれば、通風乾燥室内に収容されていた乾燥穀物は竪
型揚送樋を経て排出樋に揚送された後、排出樋より機外
に排出される。
【0024】ところで、上述のように竪型揚送樋を乾燥
機本体内の略中心位置に立設する組立作業時に、竪型揚
送樋の中心線と揚送スクリューの中心線が相違し、揚送
スクリューが竪型揚送樋内周面と摺接する事態となった
ら、複数本の調節螺杆を前進させたり、あるいは後退さ
せて竪型揚送樋を揚送スクリューに対し360度方向に
向け移動調節して竪型揚送樋の中心線と揚送スクリュー
の中心線とが一致するように修正すれば、揚送スクリュ
ーは竪型揚送樋の内周面と摺接することなく正確に穀物
を揚送させることができる。
【0025】また、図8および図9に示された第4発明
の穀物乾燥機においては、穀物乾燥の開始に際して、吸
塵機の吸塵口に一端を接続した吸塵筒の他端に設けた扁
平吸塵口を竪型揚送樋の上端開口部に配設した盲状また
は多孔状の傘状分散盤に接近して開口されるように配設
する。
【0026】そこで、第1発明の穀物乾燥機と同様に通
風乾燥室内に所定量の被乾燥穀物を張込んだ後、切替シ
ャッタ筒を上動し竪型揚送樋と排出樋とが接続されない
状態とし、バーナ装置、揚送スクリューおよび吸塵機を
運転させる。
【0027】さすれば、吸塵機および揚送スクリューが
起動されるとともに、熱風室内において発生した燃焼熱
気は一方に向け旋回する間に乾燥熱風となって吸塵機の
吸引作用で通風流穀筒より通風乾燥室内を横切って排塵
風路に入り、次いで、排塵風路の上端側より吸塵機に吸
引され、機外に排出されるとともに、通風乾燥室内に張
込まれた穀物は回転する揚送スクリューにより通風乾燥
室の下部から上方に向け竪型揚送樋内を揚送された後、
その上端開口部より通風乾燥室内へ分散供給される。し
たがって、竪型揚送樋を経て何回となく循環流動される
穀物は通風乾燥室を横切って流通する乾燥熱風により所
定水分に乾燥される。
【0028】そして、乾燥された穀物を排出樋を経て適
宜の場所に排出させたい時には、バーナ装置の運転を停
止するとともに、切替シャッタ筒を下動し、竪型揚送樋
と排出樋とを接続状態とした後、揚送スクリューを回転
させれば、通風乾燥室内に収容されていた乾燥穀物は竪
型揚送樋を経て排出樋に揚送された後、排出樋より機外
に排出される。
【0029】ところで、上述のような循環乾燥作業時に
おいては、吸塵口に一端が接続された吸塵筒の他端扁平
吸塵口は竪型揚送樋の上端開口部に配設された盲状また
は多孔状の分散盤に近接して開口されているので、竪型
揚送樋により揚送され、その上端開口部より分散盤上に
排出された穀物は、その流下過程において扁平吸塵口に
向け吸引流通される選別風により風選され、穀物中に多
く含まれた塵埃を吸引選別した後、吸塵機により機外に
排塵せしめる。
【0030】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1ないし図3において、第1発明に係る穀物乾燥機であ
って、1は、円筒状あるいは多角筒状を呈する乾燥機本
体であって、該乾燥機本体1は、内部を漏斗状の通風流
穀筒3により上端が開放された通風乾燥室4と密封状の
熱風室5とに区画形成された下部本体2と、内部を穀物
が収納できる両端が開放された筒状の貯留部本体6と、
天上部に吸塵機8および駆動モータ9を設置した筒状の
上部本体7とを互いに左右方向に向け回動調節ができる
よう立体的に重設し、これらを適宜の連結具で連結して
構成したものである。そして、乾燥機本体1内部の略中
心位置には、下端開口側10aが通風乾燥室4の底部側
に臨み、上端開口側10bが上部本体7内に開口された
竪型揚送樋10を立設するとともに、上端開口側10b
と上部本体7の略中心位置に回動可能に軸架された揚送
樋11の下端との間に適宜長さの循環間隙12を設け
る。13は、揚送樋11の一側に装着した排出樋であ
る。14は、竪型揚送樋10および揚送樋11の内部に
亘り竪方向に沿って回転自在に収蔵した揚送スクリュー
であって、該揚送スクリュー14のスクリュー軸15の
下端にはベアリング付き軸受体16を装着し、該ベアリ
ング付き軸受体16は下部本体2の底壁20に設けた軸
受ケース7内へ嵌入支持せしめるとともに、揚送スクリ
ュー軸15の上端側は揚送樋11へ貫通軸架せしめて、
揚送スクリュー14の組立時にその芯出し作業が正確か
つ容易にできるようにしてある。下部本体2内に配設し
た漏斗状の通風流穀筒3は、竪型揚送樋10下部に位置
する下部本体2の略中心位置に逆円錐状となるように立
設した盲状流穀筒18と、下端側を盲状流穀筒18の上
端側へ差し込み連結した多孔流穀筒19とにより構成し
て組立作業の簡易化を図るように構成してある。21
は、通風乾燥室4側より上部本体7側に亘り配設した排
塵風路であって、該排塵風路21は下端側を開放し、多
孔流穀筒3と対向する側壁を通風面22に、また、上端
側にも通風面23をそれぞれ設けて構成したものであっ
て、前記多孔流穀筒3と通風面22との間は乾燥通路2
4に形成されている。また、前記した筒状の下部本体2
の直径を筒状の貯留部本体6の直径よりも大きく形成し
て、下部本体2と貯留部本体6との接続位置に環状を呈
する流下促進用の段部25を設けて、貯留部本体6より
下部本体2に向けその周壁に沿って流下される穀物が停
滞することなく円滑に流動せしめる。26は、駆動モー
タ9の駆動プーリ27と、吸塵機8の従動プーリ28と
揚送スクリュー14の従動プーリ29とに亘り懸回され
た一本の伝動ベルトであって、該伝動ベルト26は、適
宜のテンションクラッチの作動で動力が断続されるよう
になっている。30は、吸塵機8の吸塵口31前面側に
張設した穀物飛散防止用の多孔板である。32は、竪型
揚送樋10の上端開口側10bと揚送樋10の下端との
間に形成された循環間隙12を開放したり、あるいは閉
鎖するための切替シャッタ筒であって、該切替シャッタ
筒32は、ハンドル33の上下操作により上下動される
よう揚送樋11に嵌装されており、ハンドル33を下向
きに操作した時には、循環間隙12を開放して穀物が乾
燥機本体1内を循環流動できるようにし、また、ハンド
ル33の上向き操作で切替シャッタ筒32を下降せしめ
て循環間隙12を閉鎖した時には、乾燥機本体1内の穀
物を竪型揚送樋10および揚送樋11を経て揚上し、最
後に跳ね出し羽根34により排出樋13へ排出せしめ
る。35は、被乾燥穀物を乾燥機本体1内に投入させる
ための投入ダクトであって、該投入ダクト35は、上部
本体7の天上部に開設した複数個の投入口36の何れか
一つに挿入されている。37は、排出樋13の排出側開
口端部に垂架した逆風防止シャッタであって、該逆風防
止シャッタ37は、循環乾燥時においては吸塵機8の吸
引作用で排出側開口部を閉鎖し、穀物の排出時には排出
された穀物の流下圧力で押し開かれるように開閉作動せ
られる。38は、竪型揚送樋10の上端開口部10bに
設けた盲状若しくは多孔状の傘状の分散盤である。前述
した下部本体2の前面側左右接線対称位置には、燃焼熱
気の噴出で得られた乾燥熱風を矢印方向に向け熱風室5
内を一方に旋回させるバーナ装置40を備えたバーナ筐
体39と、前記熱風室5内を矢印方向に向け旋回送風す
る乾燥熱風により多孔流穀筒3から熱風室5内に漏下し
た多量の塵埃を旋回方向に噴送した後、塵埃のみを収集
することができる塵埃収集筐体41とが付設されてい
る。そして、前記筐体41が付設された位置の下部本体
2の側壁には塵埃収集筐体41内部と連通する進入窓4
2と、塵埃とともに塵埃収集筐体41内に導入された乾
燥熱風を熱風室5へ還流させるための排気窓43とを旋
回方向に沿って順次開口せしめるとともに、進入窓42
の旋回方向先端側の側縁には塵埃および乾燥熱風を積極
的に塵埃収集筐体41へ導入させるための導入壁43が
立設されている。また、排気窓44には多孔板を装着せ
しめるとともに、排気窓44は塵埃収集筐体41内の高
位側に設けられている。
【0031】図4ないし図5に示されたものは、第2発
明の穀物乾燥機の実施例であって、該実施例のものにお
いては、乾燥穀物を排出樋13を介し機外に排出せしめ
た以後に通風乾燥室4の底部、すなわち、竪型揚送樋1
0の下部に残留穀物が生じても、該残留穀物を速やかに
機外に排出せしめることができる許りか、揚送スクリュ
ー14を正確な所定位置に簡単に設置させるという目的
を達成させるために、通風流穀筒3の排出口がのぞむ位
置の下部本体2の底壁20の略中央位置に堆積穀物排出
窓45を開口し、これが堆積穀物排出窓45には、中央
に揚送スクリュー軸15の下端に直結したベアリング付
軸受体16が嵌入支持される軸受部46を設け、また、
その外周に穀排出口47を貫通状に開口した残留穀物排
出金具48を装着するとともに、前記残留穀物排出金具
48は開閉あるいは摺動自在の盲板49で被蓋させた以
外の構成は、図1ないし図3に示された第1発明の穀物
乾燥機1の構成と同一である。なお、本発明の実施例に
おいては、開閉式の盲板49が示されている。
【0032】図6および図7に示されたものは、第3発
明の穀物乾燥機の実施例であって、該実施例のものにお
いては、竪型揚送樋10の組立および支持手段を容易な
らしめるとともに、竪型揚送樋10の中心位置と揚送ス
クリュー軸15の中心位置とを常に一定となるよう修正
することができるという目的を達成させるために、乾燥
機本体1の内部に、中央に竪型揚送樋10が嵌装支持さ
れる軸受部52を備えた支持環体50を少なくとも1個
以上設けるとともに、前記支持環体50は乾燥機本体1
内へ水平に挿入した複数本の調節螺杆51で固定せしめ
て、調節螺杆51の前進、後退作動で支持環体50を3
60度方向に向け竪型揚送樋10を移動調節ができるよ
うにした以外の構成は、図4および図5に示された第2
発明の穀物乾燥機の構成と同一である。
【0033】図8および図9に示されたものは、第4発
明の穀物乾燥機の実施例であって、該実施例のもにおい
ては、穀物の循環乾燥過程時に、竪型揚送樋10の上端
開口端部10bに設けられた盲状あるいは多孔状の傘状
分散盤38に沿って乾燥機本体1内部に拡散されながら
分散供給される穀物中に多く含まれた塵埃を積極的に風
選別し、吸塵機8の吸引作動で能率よく機外に集中排塵
せしめることができるという目的を達成させるために、
上部本体7の上部に設置した吸塵機8の吸塵口31に一
端を接続した吸塵筒53の他端に設けられた先広がり状
の扁平吸塵口54を、竪型揚送樋10の上端開口部10
bに配設した盲状または多孔状の傘分散盤38に近接し
て開口した以外の構成は、図6および図7に示された第
3発明の穀物乾燥機の構成と同一である。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。請
求項1の穀物乾燥機においては、循環乾燥作業中におい
て通風流穀筒より下部本体の熱風室内に落下した塵埃を
バーナ筐体より噴出され、しかも熱風室内を一方に向け
旋回送風される乾燥熱風の噴送作用で旋回移動させなが
ら乾燥熱風とともに進入窓より塵埃収集筐体内に導入せ
しめると同時に乾燥熱風のみは排気窓より熱風室内に排
気させ、塵埃のみを塵埃収集筐体内に自動的に収集する
ことができる許りか下部本体は貯留部本体および上部本
体に対し左右方向に回動自在に連結されているので、バ
ーナ筐体および塵埃収集筐体の向きを乾燥作業場の設置
条件に応じ簡単に変更調節することが可能である。
【0035】請求項2の穀物乾燥機においては、熱風室
内を一方に向け旋回噴送されている塵埃や乾燥熱風を導
入壁で受け止めて進入窓より効率的に塵埃収集筐体内に
導入することができる。
【0036】請求項3の穀物乾燥機においては、穀物乾
燥作業の終了以後通風乾燥室内に滞留していた残留穀物
を盲蓋の開閉作動のみで穀物排出口より自動的に機外に
排出せしめて異種穀物の乾燥作業時に異種穀物が混合し
たり、あるいは鼠害の発生を未然に防止することができ
る許りか、揚送スクリューの組立の容易化と、適正位置
への設置化を簡単に行うことができる。
【0037】請求項4の穀物乾燥機においては、竪型揚
送樋を適正位置に確実に設置することができるは勿論の
こと、たとえ竪型揚送樋の中心位置と揚送スクリューの
中心位置が相違しても、複数本の調節螺杆の進出、後退
調節作動で竪型揚送樋を360度方向へ移動調節せしめ
て中心位置を一致させ、円滑な揚送作業を達成させるこ
とができる。
【0038】請求項5の穀物乾燥機においては、循環乾
燥作業時に、穀物中に多量に含まれた塵埃を扁平吸塵口
より能率よく風選別しながら吸引除去し、塵埃の含まれ
ない乾燥穀物を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を切欠した第1発明に係る穀物乾燥機の正
面図である。
【図2】一部を切欠した図1の縦断正面図である。
【図3】図2のA−A線矢視方向における横断平面図で
ある。
【図4】一部を切欠した第2発明に係る穀物乾燥機の縦
断正面図である。
【図5】一部を切欠した第2発明要部の拡大縦断正面図
である。
【図6】一部を切欠した第3発明に係る穀物乾燥機の縦
断正面図である。
【図7】図6のB−B線矢視方向における横断平面図で
ある。
【図8】一部を切欠した第4発明に係る穀物乾燥機の横
断正面図である。
【図9】多孔状分散盤の平面図である。
【符号の説明】
1 乾燥機本体 2 下部本体 3 通風流穀筒 4 通風乾燥室 5 熱風室 6 貯留部本体 7 上部本体 8 吸塵機 10 竪型揚送樋 13 排出樋 14 揚送スクリュー 15 揚送スクリュー軸 16 ベアリング 20 底壁 31 吸塵口 32 切替シャッタ筒 38 傘状分散盤 39 バーナ筐体 40 バーナ装置 41 塵埃収集筐体 42 進入窓 43 誘導壁 44 排気窓 45 堆積穀物排出窓 46 軸受部 47 穀物排出口 48 残留穀物排出金具 49 盲板 50 支持環体 52 軸受部 53 吸塵筒 54 扁平吸塵口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 穀物乾燥機
【特許請求の範囲】
【請求項】 塵埃収集筐体に開口した進入窓の旋回方
向先端側の側縁には、塵埃および乾燥熱風を塵埃収集筐
体内に導入するための誘導壁を熱風室に張出すよう立設
したことを特徴とする請求項1記載の穀物乾燥機。
【請求項】 内部を通風流穀筒により通風乾燥室と熱
風室とに区画した筒状の下部本体と、筒状の貯留部本体
と筒状の上部本体とを互いに左右方向へ回動できるよう
順次重設して筒状の乾燥機本体を形成し、前記乾燥機本
体の略中心位置には穀物を乾燥機本体内を循環流動させ
たり、あるいは切替シャッタ筒の切替作動で排出樋より
機外に排出させる竪型揚送樋を立設したものにおいて、
前記通風流穀筒の排出口がのぞむ位置の下部本体底壁に
堆積穀物排出窓を開口し、前記堆積穀物排出窓には竪型
揚送樋内に収蔵軸架した揚送スクリュー軸下端に直結し
たベアリング付軸受体が嵌入支持される軸受部を中央
に、また、その外側に穀物排出口を一体に設けた残留穀
物排出金具を装着するとともに、前記残留穀物排出金具
は開閉あるいは摺動自在の盲蓋により被蓋したことを特
徴とする穀物乾燥機。
【請求項】 筒状を呈する下部本体と、貯留部本体、
上部本体とを互いに左右方向へ回動できるよう順次重設
して筒状の乾燥機本体を形成し、前記乾燥機本体の略中
心位置には穀物を乾燥機本体内部を循環流動せしめた
り、あるいは切替シャッタ筒を介して排出樋より機外に
排出させる竪型揚送樋を立設したものにおいて、前記乾
燥機本体の内部には、中央に竪型揚送樋が嵌装支持され
る軸受部を備えた支持環体を少なくとも1個以上設ける
とともに、前記支持環体は乾燥機本体内へ水平に挿入し
た複数本の調節螺杆の前進、後退作動で360度方向に
向け移動調節ができるよう固定したことを特徴とする穀
物乾燥機。
【請求項】 筒状を呈する下部本体と、貯留部本体、
上部本体とを互いに左右方向へ回動できるよう順次重設
して筒状の乾燥機本体を形成し、前記乾燥機本体の略中
心位置には穀物を乾燥機本体内部を循環流動せしめた
り、あるいは切替シャッタ筒を介して排出樋より機外に
排出させる竪型揚送樋を立設したものにおいて、前記上
部本体の上部に設置した吸塵機の吸塵口に一端を接続し
た吸塵筒の他端に設けた扁平吸塵口を竪型揚送樋の上端
開口部に配設した盲状または多孔状の傘状分散盤に近接
して開口したことを特徴とする穀物乾燥機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒状の乾燥機本体内に
投入された穀物を、その略中央位置に立設した竪型揚送
樋を使用して循環流動させながら能率的に乾燥せしめた
り、あるいは切替シャッタ筒の切替作動で乾燥穀物を迅
速に機外へ排出させることができる穀物乾燥機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、円筒状の穀内部を張設した多孔
板により仕切って、上部に乾燥室を、また下部に熱風室
を形成せしめるとともに、穀槽の略中心位置には揚穀装
置を立設して、穀槽の上部から流下する穀粒を、穀槽の
下部に設けた乾燥室内を流下させ、乾燥室の下部から揚
穀装置によって再び穀槽の上部に揚上させる循環過程で
乾燥室の下方からこれを貫流するように吹込まれた熱風
を浴びせて乾燥することができる穀類の循環乾燥装置
は、本出願前例えば実公昭58−38392号公報に記
載されていて公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従前のこの
種穀類の循環乾燥機においては、 (a)循環乾燥作業中において、穀槽内部に張設した多
孔板より熱風室内に落下堆積された多量の塵埃を自動的
に収集処理することができない。 (b)乾燥穀物の排出終了時に、揚穀装置の下方に多量
の残留穀物が発生しても、該残留穀物を簡単に機外へ排
出させることができないため、鼠害事故を起こしたり、
あるいは残留穀物が堆積固化して次期の乾燥作業を反復
して行うことができなくなる許りか、異種類の穀物を乾
燥した際に異種類の穀物が混合してしまう。(c)熱風は乾燥室の下方からこれを貫流するように吹
込まれるので、熱風発生源と乾燥部が接近しているもの
では、乾燥部に送風する熱風温度が均一にならず、乾燥
ムラが生じる。)揚穀装置を穀槽の略中心位置に安定よく立設させ
る作業が甚だ困難である。 ()組立作業時に、揚送スクリュー軸が揚穀装置の中
心位置に位置されていなかった場合があっても、前記揚
穀スクリュー軸を簡単に揚穀装置の中心位置に修正する
ことができない。 ()循環乾燥中において、穀物中に多く含まれた塵埃
を能率よく風選別しながら吸引除去させることができな
い。 等の問題点を有していた。
【0004】本発明は、循環乾燥作業中において、熱風
室内に多量の塵埃が落下しても、これを乾燥熱風の旋回
噴送作用を利用して自動的に収集処理することができる
許りか、たとえ竪型揚送樋下部の通風乾燥室内に残留穀
物が生じても、これが残留穀物を簡単的確に機外へ排出
させることができるとともに、竪型揚送樋の設置作業お
よび揚送スクリューの芯出し作業の容易化を行わせるこ
とができ、通風乾燥室内に送風する熱風温度の均一化を
図って乾燥ムラを無くし、さらに塵埃の風選別作業の能
率促進を図った穀物乾燥機を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の穀物乾燥機においては、内部を通風流穀筒
により通風乾燥室と熱風室とに区画した筒状の下部本体
と、筒状の貯留部本体と筒状の上部本体とを互いに左右
方向へ回動できるよう順次重設して筒状の乾燥機本体を
形成し、前記乾燥機本体の略中心位置には穀物を乾燥機
本体内を循環流動させたり、あるいは切替シャッタ筒の
切替作動で排出樋より機外に排出させる竪型揚送樋を立
設したものにおいて、前記下部本体の左右接線対称位置
には、熱風室内に噴出する乾燥熱風の旋回作動で、下部
本体の底部に堆積された塵埃を一方に向け旋回移動させ
るバーナ装置を備えたバーナ筐体と、旋回移動された塵
埃を乾燥熱風とともに進入窓より進入させて収集し、乾
燥熱風のみは排気窓より熱風室内に排気せしめる塵埃収
集筐体を配設してなるものである。
【0006】また、内部を通風流穀筒により通風乾燥室
と熱風室とに区画した筒状の下部本体と、筒状の貯留部
本体と筒状の上部本体とを互いに左右方向へ回動できる
よう順次重設して筒状の乾燥機本体を形成し、前記乾燥
機本体の略中心位置には穀物を乾燥機本体内を循環流動
させたり、あるいは切替シャッタ筒の切替作動で排出樋
より機外に排出させる竪型揚送樋を立設したものにおい
て、前記下部本体の接線位置には、下部本体の熱風室内
を略接線方向に噴出し、かつ渦渦巻状の旋風を生じさせ
て通風乾燥室内に噴出させる熱風発生装置を設けてなる
ものである。
【0007】 そして、塵埃収集筐体に開口した進入窓の
旋回方向先端側の側縁には、塵埃および乾燥熱風を塵埃
収集筐体内に導入するための誘導壁を熱風室に張出すよ
う立設したものである。
【0008】 また、内部を通風流穀筒により通風乾燥室
と熱風室とに区画した筒状の下部本体と、筒状の貯留部
本体と筒状の上部本体とを互いに左右方向へ回動できる
よう順次重設して筒状の乾燥機本体を形成し、前記乾燥
機本体の略中心位置には穀物を乾燥機本体内を循環流動
させたり、あるいは切替シャッタ筒の切替作動で排出樋
より機外に排出させる竪型揚送樋を立設したものにおい
て、前記通風流穀筒の排出口がのぞむ位置の下部本体底
壁に堆積穀物排出窓を開口し、前記堆積穀物排出窓には
竪型揚送樋内に収蔵軸架した揚送スクリュー軸下端に直
結したベアリング付軸受体が嵌入支持される軸受部を中
央に、また、その外側に穀物排出口を一体に設けた残留
穀物排出金具を装着するとともに、前記残留穀物排出金
具は開閉あるいは摺動自在の盲蓋により被蓋したもので
ある。
【0009】 また、筒状を呈する下部本体と、貯留部本
体、上部本体とを互いに左右方向へ回動できるよう順次
重設して筒状の乾燥機本体を形成し、前記乾燥機本体の
略中心位置には穀物を乾燥機本体内部を循環流動せしめ
たり、あるいは切替シャッタ筒を介して排出樋より機外
に排出させる竪型揚送樋を立設したものにおいて、前記
乾燥機本体の内部には、中央に竪型揚送樋が嵌装支持さ
れる軸受部を備えた支持環体を少なくとも1個以上設け
るとともに、前記支持環体は乾燥機本体内へ水平に挿入
した複数本の調節螺杆の前進、後退作動で360度方向
に向け移動調節ができるよう固定したものである。
【0010】 その上、さらに、筒状を呈する下部本体
と、貯留部本体、上部本体とを互いに左右方向へ回動で
きるよう順次重設して筒状の乾燥機本体を形成し、前記
乾燥機本体の略中心位置には穀物を乾燥機本体内部を循
環流動せしめたり、あるいは切替シャッタ筒を介して排
出樋より機外に排出させる竪型揚送樋を立設したものに
おいて、前記上部本体の上部に配置した吸塵機の吸塵口
に一端を接続した吸塵筒の他端に設けた扁平吸塵口を竪
型揚送樋の上端開口部に配設した盲状または多孔状の傘
状分散盤に近接して開口したものである。
【0011】
【作用】図1および図3に示された第1発明の穀物乾燥
機においては、通風乾燥室内に所定量の被乾燥穀物を張
込んだ後、切替シャッタ筒を上動し、竪型揚送樋と排出
樋とが接続されない状態とする。次いで、バーナ装置、
揚送スクリューおよび吸塵機を運転させる。
【0012】 さすれば、吸塵機および揚送スクリューが
起動されるとともに、熱風室内において発生した燃焼熱
気は矢印方向に向け旋回する間に乾燥熱風となって吸塵
機の吸引作用で通風流穀筒より通風乾燥室内を横切って
排塵風路に入り、次いで、排塵風路の上端側より吸塵機
に吸引され、機外に排出されるとともに、通風乾燥室内
に張込まれた穀物は回転する揚送スクリューにより通風
乾燥室の下部から上方に向け竪型揚送樋内を揚送された
後、その上端開口部より通風乾燥室内へ分散供給され
る。したがって、竪型揚送樋を経て何回となく循環流動
される穀物は通風乾燥室を横切って流通する乾燥熱風に
より所定水分に乾燥される。この通風乾燥室を流通する
乾燥熱風は、熱風発生装置から筒状の下部本体内を渦巻
状の旋風となるので、下部本体の熱風室内で温度の均一
化が図られたうえ、通風乾燥室に流入し、乾燥ムラが生
じない。
【0013】 そして、乾燥された穀物を排出樋を経て適
宜の場所に排出させたい時には、バーナ装置の運転を停
止するとともに、切替シャッタ筒を下動し、竪型揚送樋
と排出樋とを接続状態とした後、揚送スクリューを回転
させれば、通風乾燥室内に収容されていた乾燥穀物は竪
型揚送樋を経て排出樋に揚送された後、排出樋より機外
に排出される。
【0014】 ところで、上述のような循環乾燥作業中に
おいて、穀物中に多く含まれた塵埃の一部が通風流穀筒
より熱風室内に落下し堆積されようとする。しかしなが
ら、熱風室内には下部本体の左右接線方向にバーナ装置
を備えたバーナ筐体と塵埃収集筐が対称的に設けられて
いるので、熱風室内に落下した塵埃は、熱風室内を矢印
方向に向け旋回する乾燥熱風の噴送作用で噴送された
後、誘導壁に誘導されながら乾燥熱風とともに進入窓よ
り塵埃収集筐体内に入って収集されると同時に、乾燥熱
風は排気窓より熱風室内に排気される。
【0015】 したがって、通風流穀筒より多量の塵埃が
熱風室内に落下しても塵埃を自動的に収集することがで
きる許りか、下部本体は回動できるように重設されてい
るので、バーナ筐体および塵埃収集筐体を乾燥作業場の
状況に応じて適正方向に向け位置させることができる。
【0016】 また、図4および図5に示された第2発明
の穀物乾燥機においては、穀物乾燥の開始に際し、先
ず、乾燥機本体の略中心位置に立設した竪型揚送樋内に
挿入した揚送スクリュー軸の下端に直結したベアリング
付き軸受体を通風流穀筒の排出口がのぞむ位置の下部本
体底壁に配設した残留穀物排出金具の中央に設けた軸受
部へ嵌入支持させれば、揚送スクリュー軸は何等の芯出
し作業を行うことなく竪型揚送樋の中心に位置するよう
簡単に組立てられる。
【0017】 そこで、第1発明の穀物乾燥機と同様に通
風乾燥室内に所定量の被乾燥穀物を張込んだ後、切替シ
ャッタ筒を上動し竪型揚送樋と排出樋とが接続されない
状態とし、バーナ装置、揚送スクリューをよび吸塵機を
運転させる。
【0018】 さすれば、吸塵機および揚送スクリューが
起動されるとともに、熱風室内において発生した燃焼熱
気は一方に向け旋回する間に乾燥熱風となって吸塵機の
吸引作用で通風流穀筒より通風乾燥室内を横切って排塵
風路に入り、次いで、排塵風路の上端側より吸塵機に吸
引され、機外に排出されるとともに、通風乾燥室内に張
込まれた穀物は回転する揚送スクリューにより通風乾燥
室の下部から上方に向け竪型揚送樋内を揚送された後、
その上端開口部より通風乾燥室内へ分散供給される。し
たがって、竪型揚送樋を経て何回となく循環流動される
穀物は通風乾燥室を横切って流通する乾燥熱風により所
定水分に乾燥される。
【0019】 そして、乾燥された穀物を排出樋を経て適
宜の場所に排出させたい時には、バーナ装置の運転を停
止するとともに、切替シャッタ筒を下動し、竪型揚送樋
と排出樋とを接続状態とした後、揚送スクリューを回転
させれば、通風乾燥室内に収容されていた乾燥穀物は竪
型揚送樋を経て排出樋に揚送された後、排出樋より機外
に排出される。
【0020】 ところで、上述のような乾燥穀物の排出終
了時になると通風流穀筒の排出口位置には揚送スクリュ
ーで揚送することができない穀物が残留し堆積される。
そこで、盲蓋を開けば、排出口の位置にあった残留穀物
は残留穀物排出金具に設けられた穀物排出口を通って速
やかに機外に排出され、通風乾燥室内に穀物が残留され
ることが皆無となる。したがって、同一の穀物乾燥機を
使用して異種類の穀物を乾燥しても、異種類の穀物が混
合されるのを無くすと同時に鼠害を未然に防止すること
ができる。
【0021】 また、図6および図7に示された第3発明
の穀物乾燥機においては、穀物乾燥の開始に際して、乾
燥機本体の略中心に位置するよう複数本の調節螺杆によ
り支持された少なくとも1個以上設けられた支持環体内
に竪型揚送樋を嵌装すれば、竪型揚送樋は簡単に乾燥機
本体の略中心位置に立設される。
【0022】 そこで、第1発明の穀物乾燥機と同様に通
風乾燥室内に所定量の被乾燥穀物を張込んだ後、切替シ
ャッタ筒を上動し竪型揚送樋と排出樋とが接続されない
状態とし、バーナ装置、揚送スクリューをよび吸塵機を
運転させる。
【0023】 さすれば、吸塵機および揚送スクリューが
起動されるとともに、熱風室内において発生した燃焼熱
気は一方に向け旋回する間に乾燥熱風となって吸塵機の
吸引作用で通風流穀筒より通風乾燥室内を横切って排塵
風路に入り、次いで、排塵風路の上端側より吸塵機に吸
引され、機外に排出されるとともに、通風乾燥室内に張
込まれた穀物は回転する揚送スクリューにより通風乾燥
室の下部から上方に向け竪型揚送樋内を揚送された後、
その上端開口部より通風乾燥室内へ分散供給される。し
たがって、竪型揚送樋を経て何回となく循環流動される
穀物は通風乾燥室を横切って流通する乾燥熱風により所
定水分に乾燥される。
【0024】 そして、乾燥された穀物を排出樋を経て適
宜の場所に排出させたい時には、バーナ装置の運転を停
止するとともに、切替シャッタ筒を下動し、竪型揚送樋
と排出樋とを接続状態とした後、揚送スクリューを回転
させれば、通風乾燥室内に収容されていた乾燥穀物は竪
型揚送樋を経て排出樋に揚送された後、排出樋より機外
に排出される。
【0025】 ところで、上述のように竪型揚送樋を乾燥
機本体内の略中心位置に立設する組立作業時に、竪型揚
送樋の中心線と揚送スクリューの中心線が相違し、揚送
スクリューが竪型揚送樋内周面と摺接する事態となった
ら、複数本の調節螺杆を前進させたり、あるいは後退さ
せて竪型揚送樋を揚送スクリューに対し360度方向に
向け移動調節して竪型揚送樋の中心線と揚送スクリュー
の中心線とが一致するように修正すれば、揚送スクリュ
ーは竪型揚送樋の内周面と摺接することなく正確に穀物
を揚送させることができる。
【0026】 また、図8および図9に示された第4発明
の穀物乾燥機においては、穀物乾燥の開始に際して、吸
塵機の吸塵口に一端を接続した吸塵筒の他端に設けた扁
平吸塵口を竪型揚送樋の上端開口部に配設した盲状また
は多孔状の傘状分散盤に接近して開口されるように配設
する。
【0027】 そこで、第1発明の穀物乾燥機と同様に通
風乾燥室内に所定量の被乾燥穀物を張込んだ後、切替シ
ャッタ筒を上動し竪型揚送樋と排出樋とが接続されない
状態とし、バーナ装置、揚送スクリューおよび吸塵機を
運転させる。
【0028】 さすれば、吸塵機および揚送スクリューが
起動されるとともに、熱風室内において発生した燃焼熱
気は一方に向け旋回する間に乾燥熱風となって吸塵機の
吸引作用で通風流穀筒より通風乾燥室内を横切って排塵
風路に入り、次いで、排塵風路の上端側より吸塵機に吸
引され、機外に排出されるとともに、通風乾燥室内に張
込まれた穀物は回転する揚送スクリューにより通風乾燥
室の下部から上方に向け竪型揚送樋内を揚送された後、
その上端開口部より通風乾燥室内へ分散供給される。し
たがって、竪型揚送樋を経て何回となく循環流動される
穀物は通風乾燥室を横切って流通する乾燥熱風により所
定水分に乾燥される。
【0029】 そして、乾燥された穀物を排出樋を経て適
宜の場所に排出させたい時には、バーナ装置の運転を停
止するとともに、切替シャッタ筒を下動し、竪型揚送樋
と排出樋とを接続状態とした後、揚送スクリューを回転
させれば、通風乾燥室内に収容されていた乾燥穀物は竪
型揚送樋を経て排出樋に揚送された後、排出樋より機外
に排出される。
【0030】 ところで、上述のような循環乾燥作業時に
おいては、吸塵口に一端が接続された吸塵筒の他端扁平
吸塵口は竪型揚送樋の上端開口部に配設された盲状また
は多孔状の分散盤に近接して開口されているので、竪型
揚送樋により揚送され、その上端開口部より分散盤上に
排出された穀物は、その流下過程において扁平吸塵口に
向け吸引流通される選別風により風選され、穀物中に多
く含まれた塵埃を吸引選別した後、吸塵機により機外に
排塵せしめる。
【0031】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1ないし図3は、第1発明に係る穀物乾燥機を示す。
は、円筒状あるいは多角筒状を呈する乾燥機本体であっ
て、該乾燥機本体1は、内部を漏斗状の通風流穀筒3に
より上端が開放された通風乾燥室4と密封状の熱風室5
とに区画形成された下部本体2と、内部を穀物が収納で
きる両端が開放された筒状の貯留部本体6と、天部に
吸塵機8および駆動モータ9を設置した筒状の上部本体
7とを互いに左右方向に向け回動調節ができるよう立体
的に重設し、これらを適宜の連結具で連結して構成した
ものである。そして、乾燥機本体1内部の略中心位置に
は、下端開口側10aが通風乾燥室4の底部側に臨み、
上端開口側10bが上部本体7内に開口された竪型揚送
樋10を立設するとともに、上端開口側10bと上部本
体7の略中心位置に回動可能に軸架された揚送樋11の
下端との間に適宜長さの循環間隙12を設ける。13
は、揚送樋11の一側に装着した排出樋である。14
は、竪型揚送樋10および揚送樋11の内部に亘り竪方
向に沿って回転自在に収蔵した揚送スクリューであっ
て、該揚送スクリュー14のスクリュー軸15の下端に
はベアリング付き軸受体16を装着し、該ベアリング付
き軸受体16は下部本体2の底壁20に設けた軸受ケー
ス7内へ嵌入支持せしめるとともに、揚送スクリュー軸
15の上端側は揚送樋11へ貫通軸架せしめて、揚送ス
クリュー14の組立時にその芯出し作業が正確かつ容易
にできるようにしてある。下部本体2内に配設した漏斗
状の通風流穀筒3は、竪型揚送樋10下部に位置する下
部本体2の略中心位置に逆円錐状となるように立設した
盲状流穀筒18と、下端側を盲状流穀筒18の上端側へ
差し込み連結した多孔流穀筒19とにより構成して組立
作業の簡易化を図るように構成してある。21は、通風
乾燥室4側より上部本体7側に亘り配設した排塵風路で
あって、該排塵風路21は下端側を開放し、多孔流穀筒
3と対向する側壁を通風面22に、また、上端側にも通
風面23をそれぞれ設けて構成したものであって、前記
多孔流穀筒3と通風面22との間は乾燥通路24に形成
されている。また、前記した筒状の下部本体2の直径を
筒状の貯留部本体6の直径よりも大きく形成して、下部
本体2と貯留部本体6との接続位置に環状を呈する流下
促進用の段部25を設けて、貯留部本体6より下部本体
2に向けその周壁に沿って流下される穀物が停滞するこ
となく円滑に流動せしめる。26は、駆動モータ9の駆
動プーリ27と、吸塵機8の従動プーリ28と揚送スク
リュー14の従動プーリ29とに亘り懸回された一本の
伝動ベルトであって、該伝動ベルト26は、適宜のテン
ションクラッチの作動で動力が断続されるようになって
いる。30は、吸塵機8の吸塵口31前面側に張設した
穀物飛散防止用の多孔板である。32は、竪型揚送樋1
0の上端開口側10bと揚送樋10の下端との間に形成
された循環間隙12を開放したり、あるいは閉鎖するた
めの切替シャッタ筒であって、該切替シャッタ筒32
は、ハンドル33の上下操作により上下動されるよう揚
送樋11に嵌装されており、ハンドル33を下向きに操
作した時には、循環間隙12を開放して穀物が乾燥機本
体1内を循環流動できるようにし、また、ハンドル33
の上向き操作で切替シャッタ筒32を下降せしめて循環
間隙12を閉鎖した時には、乾燥機本体1内の穀物を竪
型揚送樋10および揚送樋11を経て揚上し、最後に跳
ね出し羽根34により排出樋13へ排出せしめる。35
は、被乾燥穀物を乾燥機本体1内に投入させるための投
入ダクトであって、該投入ダクト35は、上部本体7の
部に開設した複数個の投入口36の何れか一つに挿
入されている。37は、排出樋13の排出側開口端部に
垂架した逆風防止シャッタであって、該逆風防止シャッ
タ37は、循環乾燥時においては吸塵機8の吸引作用で
排出側開口部を閉鎖し、穀物の排出時には排出された穀
物の流下圧力で押し開かれるように開閉作動せられる。
38は、竪型揚送樋10の上端開口部10bに設けた盲
状若しくは多孔状の傘状の分散盤である。前述した下部
本体2の前面側左右接線対称位置には、燃焼熱気の噴出
で得られた乾燥熱風を矢印方向に向け熱風室5内を一方
に旋回させるバーナ装置40を備えた熱風発生装置39
と、前記熱風室5内を矢印方向に向け旋回送風する乾燥
熱風により多孔流穀筒3から熱風室5内に漏下した多量
の塵埃を旋回方向に噴送した後、塵埃のみを収集するこ
とができる塵埃収集筐体41とが付設されている。そし
て、前記筐体41が付設された位置の下部本体2の側壁
には塵埃収集筐体41内部と連通する進入窓42と、塵
埃とともに塵埃収集筐体41内に導入された乾燥熱風を
熱風室5へ還流させるための排気窓4とを旋回方向に
沿って順次開口せしめるとともに、進入窓42の旋回方
向先端側の側縁には塵埃および乾燥熱風を積極的に塵埃
収集筐体41へ導入させるための導入壁43が立設され
ている。また、排気窓44には多孔板を装着せしめると
ともに、排気窓44は塵埃収集筐体41内の高位側に設
けられている。上記熱風発生装置39から熱風室5内に
噴出する熱風は、熱風室5内を接線方向に渦巻状を呈し
て旋回するので、その間に温度ムラが解消されて均一化
されたうえ、通風乾燥室4に流入する。このため、通風
乾燥室4内で乾燥される穀物に乾燥ムラが生じない。
【0032】 図4ないし図5に示されたものは、第2発
明の穀物乾燥機の実施例であって、該実施例のものにお
いては、乾燥穀物を排出樋13を介し機外に排出せしめ
た以後に通風乾燥室4の底部、すなわち、竪型揚送樋1
0の下部に残留穀物が生じても、該残留穀物を速やかに
機外に排出せしめることができる許りか、揚送スクリュ
ー14を正確な所定位置に簡単に設置させるという目的
を達成させるために、通風流穀筒3の排出口がのぞむ位
置の下部本体2の底壁20の略中央位置に堆積穀物排出
窓45を開口し、これが堆積穀物排出窓45には、中央
に揚送スクリュー軸15の下端に直結したベアリング付
軸受体16が嵌入支持される軸受部46を設け、また、
その外周に穀排出口47を貫通状に開口した残留穀物排
出金具48を装着するとともに、前記残留穀物排出金具
48は開閉あるいは摺動自在の盲板49で被蓋させた以
外の構成は、図1ないし図3に示された第1発明の穀物
乾燥機1の構成と同一である。なお、本発明の実施例に
おいては、開閉式の盲板49が示されている。
【0033】 図6および図7に示されたものは、第3発
明の穀物乾燥機の実施例であって、該実施例のものにお
いては、竪型揚送樋10の組立および支持手段を容易な
らしめるとともに、竪型揚送樋10の中心位置と揚送ス
クリュー軸15の中心位置とを常に一定となるよう修正
することができるという目的を達成させるために、乾燥
機本体1の内部に、中央に竪型揚送樋10が嵌装支持さ
れる軸受部52を備えた支持環体50を少なくとも1個
以上設けるとともに、前記支持環体50は乾燥機本体1
内へ水平に挿入した複数本の調節螺杆51で固定せしめ
て、調節螺杆51の前進、後退作動で支持環体50を3
60度方向に向け竪型揚送樋10を移動調節ができるよ
うにした以外の構成は、図4および図5に示された第2
発明の穀物乾燥機の構成と同一である。
【0034】 図8および図9に示されたものは、第4発
明の穀物乾燥機の実施例であって、該実施例のもにおい
ては、穀物の循環乾燥過程時に、竪型揚送樋10の上端
開口端部10bに設けられた盲状あるいは多孔状の傘状
分散盤38に沿って乾燥機本体1内部に拡散されながら
分散供給される穀物中に多く含まれた塵埃を積極的に風
選別し、吸塵機8の吸引作動で能率よく機外に集中排塵
せしめることができるという目的を達成させるために、
上部本体7の上部に設置した吸塵機8の吸塵口31に一
端を接続した吸塵筒53の他端に設けられた先広がり状
の扁平吸塵口54を、竪型揚送樋10の上端開口部10
bに配設した盲状または多孔状の傘分散盤38に近接し
て開口した以外の構成は、図6および図7に示された第
3発明の穀物乾燥機の構成と同一である。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。請
求項1の穀物乾燥機においては、循環乾燥作業中におい
て通風流穀筒より下部本体の熱風室内に落下した塵埃を
バーナ筐体より噴出され、しかも熱風室内を一方に向け
旋回送風される乾燥熱風の噴送作用で旋回移動させなが
ら乾燥熱風とともに進入窓より塵埃収集筐体内に導入せ
しめると同時に乾燥熱風のみは排気窓より熱風室内に排
気させ、塵埃のみを塵埃収集筐体内に自動的に収集する
ことができる許りか下部本体は貯留部本体および上部本
体に対し左右方向に回動自在に連結されているので、バ
ーナ筐体および塵埃収集筐体の向きを乾燥作業場の設置
条件に応じ簡単に変更調節することが可能である。
【0036】請求項2の穀物乾燥機においては、通風乾
燥室を流通する乾燥熱風が、熱風発生装置から筒状の下
部本体内を渦巻状の旋風となるので、下部本体の熱風室
内で温度の均一化が図られたうえ、通風乾燥室に流入
し、乾燥ムラが生じない。
【0037】 請求項の穀物乾燥機においては、熱風室
内を一方に向け旋回噴送されている塵埃や乾燥熱風を導
入壁で受け止めて進入窓より効率的に塵埃収集筐体内に
導入することができる。
【0038】 請求項の穀物乾燥機においては、穀物乾
燥作業の終了以後通風乾燥室内に滞留していた残留穀物
を盲蓋の開閉作動のみで穀物排出口より自動的に機外に
排出せしめて異種穀物の乾燥作業時に異種穀物が混合し
たり、あるいは鼠害の発生を未然に防止することができ
る許りか、揚送スクリューの組立の容易化と、適正位置
への設置化を簡単に行うことができる。
【0039】 請求項の穀物乾燥機においては、竪型揚
送樋を適正位置に確実に設置することができるは勿論の
こと、たとえ竪型揚送樋の中心位置と揚送スクリューの
中心位置が相違しても、複数本の調節螺杆の進出、後退
調節作動で竪型揚送樋を360度方向へ移動調節せしめ
て中心位置を一致させ、円滑な揚送作業を達成させるこ
とができる。
【0040】 請求項の穀物乾燥機においては、循環乾
燥作業時に、穀物中に多量に含まれた塵埃を扁平吸塵口
より能率よく風選別しながら吸引除去し、塵埃の含まれ
ない乾燥穀物を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部を切欠した第1発明に係る穀物乾燥機の正
面図である。
【図2】一部を切欠した図1の縦断正面図である。
【図3】図2のA−A線矢視方向における横断平面図で
ある。
【図4】一部を切欠した第2発明に係る穀物乾燥機の縦
断正面図である。
【図5】一部を切欠した第2発明要部の拡大縦断正面図
である。
【図6】一部を切欠した第3発明に係る穀物乾燥機の縦
断正面図である。
【図7】図6のB−B線矢視方向における横断平面図で
ある。
【図8】一部を切欠した第4発明に係る穀物乾燥機の横
断正面図である。
【図9】多孔状分散盤の平面図である。
【符号の説明】 1 乾燥機本体 2 下部本体 3 通風流穀筒 4 通風乾燥室 5 熱風室 6 貯留部本体 7 上部本体 8 吸塵機 10 竪型揚送樋 13 排出樋 14 揚送スクリュー 15 揚送スクリュー軸 16 ベアリング 20 底壁 31 吸塵口 32 切替シャッタ筒 38 傘状分散盤 39 熱風発生装置 40 バーナ装置 41 塵埃収集筐体 42 進入窓 43 誘導壁 44 排気窓 45 堆積穀物排出窓 46 軸受部 47 穀物排出口 48 残留穀物排出金具 49 盲板 50 支持環体 52 軸受部 53 吸塵筒 54 扁平吸塵口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部を通風流穀筒により通風乾燥室と熱
    風室とに区画した筒状の下部本体と、筒状の貯留部本体
    と筒状の上部本体とを互いに左右方向へ回動できるよう
    順次重設して筒状の乾燥機本体を形成し、前記乾燥機本
    体の略中心位置には穀物を乾燥機本体内を循環流動させ
    たり、あるいは切替シャッタ筒の切替作動で排出樋より
    機外に排出させる竪型揚送樋を立設したものにおいて、
    前記下部本体の左右接線対称位置には、熱風室内に噴出
    する乾燥熱風の旋回作動で、下部本体の底部に堆積され
    た塵埃を一方に向け旋回移動させるバーナ装置を備えた
    バーナ筐体と、旋回移動された塵埃を乾燥熱風とともに
    進入窓より進入させて収集し、乾燥熱風のみは排気窓よ
    り熱風室内に排気せしめる塵埃収集筐体を配設したこと
    を特徴とする穀物乾燥機。
  2. 【請求項2】 塵埃収集筐体に開口した進入窓の旋回方
    向先端側の側縁には、塵埃および乾燥熱風を塵埃収集筐
    体内に導入するための誘導壁を熱風室に張出すよう立設
    したことを特徴とする請求項1記載の穀物乾燥機
  3. 【請求項3】 内部を通風流穀筒により通風乾燥室と熱
    風室とに区画した筒状の下部本体と、筒状の貯留部本体
    と筒状の上部本体とを互いに左右方向へ回動できるよう
    順次重設して筒状の乾燥機本体を形成し、前記乾燥機本
    体の略中心位置には穀物を乾燥機本体内を循環流動させ
    たり、あるいは切替シャッタ筒の切替作動で排出樋より
    機外に排出させる竪型揚送樋を立設したものにおいて、
    前記通風流穀筒の排出口がのぞむ位置の下部本体底壁に
    堆積穀物排出窓を開口し、前記堆積穀物排出窓には竪型
    揚送樋内に収蔵軸架した揚送スクリュー軸下端に直結し
    たベアリング付軸受体が嵌入支持される軸受部を中央
    に、また、その外側に穀物排出口を一体に設けた残留穀
    物排出金具を装着するとともに、前記残留穀物排出金具
    は開閉あるいは摺動自在の盲蓋により被蓋したことを特
    徴とする穀物乾燥機。
  4. 【請求項4】 筒状を呈する下部本体と、貯留部本体、
    上部本体とを互いに左右方向へ回動できるよう順次重設
    して筒状の乾燥機本体を形成し、前記乾燥機本体の略中
    心位置には穀物を乾燥機本体内部を循環流動せしめた
    り、あるいは切替シャッタ筒を介して排出樋より機外に
    排出させる竪型揚送樋を立設したものにおいて、前記乾
    燥機本体の内部には、中央に竪型揚送樋が嵌装支持され
    る軸受部を備えた支持環体を少なくとも1個以上設ける
    とともに、前記支持環体は乾燥機本体内へ水平に挿入し
    た複数本の調節螺杆の前進、後退作動で360度方向に
    向け移動調節ができるよう固定したことを特徴とする穀
    物乾燥機。
  5. 【請求項5】 筒状を呈する下部本体と、貯留部本体、
    上部本体とを互いに左右方向へ回動できるよう順次重設
    して筒状の乾燥機本体を形成し、前記乾燥機本体の略中
    心位置には穀物を乾燥機本体内部を循環流動せしめた
    り、あるいは切替シャッタ筒を介して排出樋より機外に
    排出させる竪型揚送樋を立設したものにおいて、前記上
    部本体の上部に設置した吸塵機の吸塵口に一端を接続し
    た吸塵筒の他端に設けた扁平吸塵口を竪型揚送樋の上端
    開口部に配設した盲状または多孔状の傘状分散盤に近接
    して開口したことを特徴とする穀物乾燥機。
JP22345392A 1992-07-30 1992-07-30 穀物乾燥機 Pending JPH0650665A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22345392A JPH0650665A (ja) 1992-07-30 1992-07-30 穀物乾燥機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22345392A JPH0650665A (ja) 1992-07-30 1992-07-30 穀物乾燥機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0650665A true JPH0650665A (ja) 1994-02-25

Family

ID=16798391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22345392A Pending JPH0650665A (ja) 1992-07-30 1992-07-30 穀物乾燥機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0650665A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104501575A (zh) * 2014-12-04 2015-04-08 全椒金竹机械制造有限公司 一种烘干机主塔两侧带尘降箱及排粮轮的谷物干燥机
CN105091558A (zh) * 2015-08-30 2015-11-25 汝州春秋生物质能源机电设备有限公司 粮食烘干机的旋转布料装置
CN109470593A (zh) * 2017-09-07 2019-03-15 中冶长天国际工程有限责任公司 绝对法在线水分检测仪及检测方法
CN110030820A (zh) * 2019-05-16 2019-07-19 湖南省农友盛泰农业科技有限公司 一种烘干机
CN115371385A (zh) * 2022-08-08 2022-11-22 安徽麦稻之星机械科技有限公司 一种蒸谷米专用循环式干燥机

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104501575A (zh) * 2014-12-04 2015-04-08 全椒金竹机械制造有限公司 一种烘干机主塔两侧带尘降箱及排粮轮的谷物干燥机
CN105091558A (zh) * 2015-08-30 2015-11-25 汝州春秋生物质能源机电设备有限公司 粮食烘干机的旋转布料装置
CN109470593A (zh) * 2017-09-07 2019-03-15 中冶长天国际工程有限责任公司 绝对法在线水分检测仪及检测方法
CN109470593B (zh) * 2017-09-07 2024-03-12 中冶长天国际工程有限责任公司 绝对法在线水分检测仪及检测方法
CN110030820A (zh) * 2019-05-16 2019-07-19 湖南省农友盛泰农业科技有限公司 一种烘干机
CN115371385A (zh) * 2022-08-08 2022-11-22 安徽麦稻之星机械科技有限公司 一种蒸谷米专用循环式干燥机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5265347A (en) Centrifugal pellet dryer
CN208482788U (zh) 一种具有自动收集功能的建筑施工用筛沙装置
EP1602888A2 (en) Centrifugal pellet dryer
CN112439695A (zh) 一种稻谷用除杂烘干装置
CN111998664A (zh) 一种采用螺旋热板的自动化粮食烘干机
JPH0650665A (ja) 穀物乾燥機
CN219584934U (zh) 一种带除碎末装置的立式储料罐
CN210279837U (zh) 一种新型羽毛分离装置
CN208879088U (zh) 风选式筛粉机
KR101963322B1 (ko) 집진 효율성을 증대시킨 곡물건조기용 집진장치
CN109357480A (zh) 一种新型塑料脱水机及其脱水方法
CN212528591U (zh) 一种线束自动注塑机
CN219301146U (zh) 一种石墨负极材料烘干装置
CN205731977U (zh) 一种稻谷粗选除杂机
CN215295758U (zh) 一种饲料加工烘干装置
WO2024050963A1 (zh) 一种全自动烘干筛选装置
CN220836661U (zh) 一种废铝灰风选设备
CN217275345U (zh) 种子生产用风干机
CN210281619U (zh) 一种具有零件分离功能的甩干机切屑供应分离器
CN214767374U (zh) 一种食品清洗烘干装置
JPS6143582Y2 (ja)
CN216204888U (zh) 一种茶叶加工用热风循环烘干设备
JPS6125603B2 (ja)
CN220295146U (zh) 适用于粮食烘干的杂质过滤装置
CN219318866U (zh) 一种物料筛分烘干机