JPH0650634A - 吸収冷凍機用吸収器の運転方法及び吸収器 - Google Patents

吸収冷凍機用吸収器の運転方法及び吸収器

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JPH0650634A
JPH0650634A JP20124492A JP20124492A JPH0650634A JP H0650634 A JPH0650634 A JP H0650634A JP 20124492 A JP20124492 A JP 20124492A JP 20124492 A JP20124492 A JP 20124492A JP H0650634 A JPH0650634 A JP H0650634A
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JP
Japan
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absorber
group
pipes
cooling pipe
solution
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Withdrawn
Application number
JP20124492A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Mochizuki
洋志 望月
Akihiro Kawada
章広 川田
Minoru Arai
實 荒井
Takashi Kobayashi
小林  隆
Yoshio Shimada
良夫 島田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸収冷凍機用の吸収器において、蒸気吸収速
度を増加させ、冷却管群をコンパクトなもので済ませう
る運転方法及びそれを適用できる構造の吸収器を提供す
ることを目的とする。 【構成】 吸収器胴1内には、冷却水が流される管群3
が水平に配設されている。管群3には上方のトレイから
溶液が散布される。管群3に対する溶液のかん水密度を
4000〜6000kg/m・h とすることによって液膜表
面は乱流となり物質伝達率が大きく増大する。管群3の
下方には逆八字形に翼12が配設され溶液を集めて下方
の管群へ導きかん水密度を高く維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収冷凍機における吸
収器の運転方法及び吸収冷凍機用の吸収器に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に2重効用吸収冷凍機のフローシー
トを示す。吸収器31ではLiBr溶液に水蒸気を吸収さ
せ、吸収潜熱は冷却水で冷却する。水蒸気を吸収して濃
度が低下した希溶液を循環ポンプ32で循環させ、低温
熱交換器33,高温熱交換器34,高圧再生器35,低
圧再生器36から吸収器31に戻す。
【0003】この間、高圧再生器35では加熱蒸気を加
えて水蒸気を蒸発させる。またこの水蒸気は低圧再生器
36で加熱蒸気として用いられ水蒸気を蒸発させる。こ
れらの水蒸気は凝縮器37で凝縮し、蒸発器38に導び
かれ、冷水管群の上に散布されて蒸発し、その気化熱に
より冷水の冷房負荷が除かれる。このようにして蒸発器
38で発生した蒸気は再び吸収器31で吸収される。
【0004】このような吸収冷凍機で使われている吸収
器31は、図5にその構成を示すように、水平に配設さ
れ内部に冷却水が流される管群43を有している。吸収
器の胴41内は、約6Torrと低圧に保たれている。冷却
水は入口水室42から管群43の管内を流れて、出口水
室44より流出する。
【0005】水蒸気を吸収させる再生器からの高濃度の
LiBr溶液はトレイ入口管46からトレイ45に流入し、
トレイ45に設けられた多数の小口径の孔より管群43
上に一様にふりそそぎ、蒸気入口48から流入した蒸気
を吸収しながら管群43内を落下し、胴下部の溶液面上
に落下し、溶液出口47より流出する。このときのかん
水密度、即ち、管の単位長さ当りに散布される溶液の流
量は200〜500kg/m・h 程度で運転される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の吸収器
では、かん水密度、即ち、冷却管の単位長さ当りに散布
される溶液の流量は、200〜500kg/m・h と小さ
く、液膜表面に層流膜が発生し蒸気吸収速度を低下させ
るため、管群が大形となる欠点があった。
【0007】本発明は、このような従来みられた欠点を
除く吸収器の運転方法及びそのような運転方法を適用す
る吸収器を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、前記した課
題を解決するために、吸収器における物質伝達現象を解
明した結果、物質伝達率が著しく増大するかん水密度を
見い出し、それを基に、吸収器において、水平に配設さ
れた冷却管群に沿って流下されるLiBr溶液に水蒸気を吸
収させるに当り、前記冷却管に対する前記LiBr溶液のか
ん水密度を4000〜6000kg/m・h として、液膜表
面を乱流とする運転方法を採用する。
【0009】また、本発明では前記した運転方法を適用
する吸収器として吸収器内の冷却管群を構成する冷却管
の下方に同冷却管と平行に伸びて逆八字状に配設され同
冷却管に当って流下して来る吸収液を集めて下方の冷却
管へ導く翼を設けた構造を採用する。
【0010】
【作用】図2は、一般的なフィン付き管上の液膜流れを
示している。管内壁21の内側は冷却水が流れ、管外側
にフィン22があり、その上を液膜流れ23が流れ落ち
る。液膜流れ23はフィン22の先端でハクリし乱流と
なるが、液膜表面では表面張力により乱れは抑制され薄
い層流膜24が生じている。
【0011】吸収冷凍機の吸収器において、蒸気が溶液
に吸収されるときの抵抗は表層の層流膜の抵抗が最も大
きく、内部の乱流域では抵抗は無視できる程度である。
図3にはかん水密度と物質伝達率(単位面積当りの蒸気
吸収速度係数)の関係を示している。
【0012】かん水密度が増加すると層流膜の厚さδが
ゼロになり、物質伝達率は乱流液膜域の値に収束し最大
値となる。このようなかん水密度(管の単位長さ当りの
流量)は従来の設計値(200〜500kg/m・h )の約
10倍の4000〜6000kg/m・h にすれば良いこと
が解った。
【0013】次に、本発明による吸収器では、前記した
ように逆八字状に冷却管と平行に伸びて冷却管の下方に
配設された翼が翼は管群から飛散した溶液を受けとめて
次段管に戻す作用を担うことにより、各管におけるかん
水密度を高め前記した吸収器の運転方法を実現すること
ができる。
【0014】
【実施例】以下、図示した実施例に基いて本発明による
運転方法の実施の態様及び本発明による吸収器の実施例
について具体的に説明する。図1において、吸収器の胴
1内は約6Torrと低圧である。冷却水は入口水室2から
管群3の管内を流れて出口水室4より流出する。
【0015】高濃度溶液はトレイ入口5よりトレイ6に
流入し、トレイ下面に設けられた多数の小口径の穴より
流出し、管群3上にほぼ一様にふりそそぎ、蒸気入口1
3から流入した蒸気を吸収しながら管群3内を落下し、
胴下部の溶液面上に落下する。
【0016】液膜流れはかん水密度を4000〜600
0kg/m・h と大きくとる。
【0017】従って、液膜表面が乱流状態となっている
ため液滴が飛散する。この飛散した液は、管3の下方に
逆八字状に管に並行して配設した翼12によって下の管
列に戻し、かん水密度の低下を防ぐ。胴1下部には仕切
板8を設けて、溶液を仕切り2パス目の管群に導びく。
【0018】溶液出口7から循環ポンプ9により汲み上
げトレイ入口10からトレイ11に流入させる。以下1
パス目の溶液と同様にして、溶液は蒸気を吸収しながら
管群内を落下し、胴下部の出口14から流出し再生器へ
流れる。以上、本発明を図示した実施例に基いて具体的
に説明したが、具体的な実施の態様、及び装置の構造に
ついては本発明の範囲内で、種々変更してよいことはい
う迄もない。
【0019】
【発明の効果】本発明による吸収器の運転方法によれば
かん水密度を約4000〜5000kg/m・h と大きくす
ることにより液膜表面は乱流となり物質伝達率が著しく
増大(従来の設計点の約20倍)する。その結果、本発
明によれば吸収器の管群の管本数は従来の約50%に減
少することができる。
【0020】また、本発明による冷却管と平行に伸びて
逆八字状に配設され同冷却管に当って流下して来る吸収
液を集めて下方の冷却管へ導く翼を設けた吸収器は、散
布された溶液を管群に対して効果的に導いてかん水率を
高め高性能を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る吸収器を示し(a)は縦
断面図(a),(b)は側断面図。
【図2】フィン付管上の液膜流れを示す図。
【図3】かん水密度と物質伝達率の関係図。
【図4】2重効用吸収冷凍機のフローシート図。
【図5】従来の吸収器を示す断面図。
【符号の説明】
1 胴 2 入口水室 3 管群 4 出口水室 5,10 トイレ入口 6,11 トレイ 7 溶液出口 8 仕切板 9 循理ポンプ 12 翼 13 蒸気入口 14 溶液出口
フロントページの続き (72)発明者 小林 隆 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 島田 良夫 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平に配設された冷却管群に沿って流下
    されるLiBr溶液に水蒸気を吸収させるに当り、前記冷却
    管に対する前記LiBr溶液のかん水密度を4000〜60
    00kg/m・h とすることを特徴とする吸収冷凍機におけ
    る吸収器の運転方法。
  2. 【請求項2】水平に配設された冷却管群、同冷却管群の
    上部に配設され同冷却管群に吸収液を流下させるトレ
    イ、前記冷却管群を構成する冷却管の下方に同冷却管と
    平行に伸びて逆八字状に配設され同冷却管に当って流下
    して来る吸収液を集めて下方の冷却管へ導く翼、及び水
    蒸気流入口を有することを特徴とする吸収冷凍機用吸収
    器。
JP20124492A 1992-07-28 1992-07-28 吸収冷凍機用吸収器の運転方法及び吸収器 Withdrawn JPH0650634A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000052411A1 (fr) * 1999-03-04 2000-09-08 Ebara Corporation Echangeur de chaleur a plaques
WO2011158432A1 (ja) * 2010-06-17 2011-12-22 アイシン精機株式会社 粘性物質希釈装置

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