JPH06505872A - 1本鎖直鎖状dna鋳型から全長2本鎖dnaを合成する方法 - Google Patents
1本鎖直鎖状dna鋳型から全長2本鎖dnaを合成する方法Info
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- JPH06505872A JPH06505872A JP4506198A JP50619892A JPH06505872A JP H06505872 A JPH06505872 A JP H06505872A JP 4506198 A JP4506198 A JP 4506198A JP 50619892 A JP50619892 A JP 50619892A JP H06505872 A JPH06505872 A JP H06505872A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
1本鎖直鎖状DNA鋳型から全長2本鎖DNAを合成する方法発明の背景
本発明の分野は2本鎖DNAの合成である。
1本鎖(以下rs sJと略称する)DNA鋳型を2重鎖(以下rdsJと略称
する)DNA分子に転換するには、デオキシヌクレオチド三リン酸(以下rdN
TPsJという)、すなわち、鋳型鎖を読み取り、相補関係にあるDNA第2鎖
に適当なdNTPsを取り込むことができる一種の酵素、ならびに第2鎖の出発
材料となる遊離3′末端のヒドロキシル基を供給できるプライマーを必要とする
。
プライマーの必要性により、5′末端でのヌクレオチド配列が不明な直鎖状鋳型
鎖を補足する全長性第2鎖を合成することが困難になっている。この問題につい
ては、cDNAライブラリー(細胞標本中のmRNAの全部または一部分画につ
きDNAをクローン化したクローニングベクターのコレクシロン)の確立を目指
す研究者たちがさまざまな方法で取り組んできている。上記のライブラリーには
、細胞中の全mRNA種を補足するrcDNAJというDNA種を調製すること
が必要になる。マニアチス他によって詳細に記述されているように(「分子クロ
ーニング便覧(ラボラトリ−マニュアル)」、コールドスプリングハーバ−実験
所、コールドスプリングハーバ−1NY、1982)mRNAからのds cR
NAJ製は蛋白を活性的に生成している細胞からポリ(rA)” mRNAを単
離することに始まる数工程のプロセスである。[ここにいう「ポリ(rA)Jは
アデノシンリボヌクレオチド−リン酸(rAMP)単体のみからなるRNAホモ
ポリマーのことである。「ポリ(dA)Jといった場合は、アデノシン・デオキ
シリボヌクレオチド・−リン酸(dAMP)単体をもつDNAホモポリマーのこ
とである。またその他のりボヌクレオチドまたはデオキシリボヌクレオチドから
成る各ホモポリマーも本明細書では同様に表示する。たとえば、「ポリ(rC)
JはrCMP単体から成るRNAホモポリマーのことである。「ポリ(dC)J
はdCMP単体から成るDNAホモポリマーのことであり、「ポリ(rG)Jは
rGMP単体から成るRNAホモポリマーのこと、などである。コ前記のように
して単離されたポリ(rA)” mRNA種は、以下のようにcDNA合成用の
鋳型として用いる。まず、合成ポリ(dT)含有オリゴヌクレオチドをmRNA
分子3′ポリ(「A)尾部にハイブリダイズ(対合)する。この場合、合成ポリ
(dT)含有オリゴヌクレオチドはmRNAを鋳型とし逆転写酵素でcDNA
(これを「アンチセンス1ストランドという場合もある)の第1本鎖合成のため
のプライマーとして働く。好適条件下ではこの酵素により全長性cDNA鎖(す
なわち、全mRNA鋳型を相補するDNA鎖である。ただし、mRNAの3゛末
端における若干のポリ(「A)を除くことがある)を合成することができる。そ
の結果、ss cDNA全長がそのmRNAJImにハイブリダイズされる。前
記mRNA/cDNAハイブリッドは直接クローニングされてベクターとなり、
これを用いて宿主細胞を形質転換することができるが、この方法では効率が悪く
「多数のcDNAクローンを構成するには不適当である」 (マニアチス池、p
、211)。より多くの場合、以下のものを含む複数の方法のいずれかによりs
s cDNAから生成したcDNAを用いてクローニングを実行する(各添付図
1〜4)。
(1)まずmRNA/cDNAハイブリッドをアルカリで処理し、mRNAを加
水分解してss cDNAを生成する。場合によっては、該分子の3′末端ない
しその近傍に数個のヌクレオチドがセルフ−ハイブリダイゼーションすることに
よりss cDNAが第1鎖の3′末端のヒドロキシル基からDNAIf!2鎖
(「センスコストランド)の合成を開始させる力をもつ一過性の「ヘアピンルー
プ」 (図1を参照)を生成する場合があり、したがって、ss cDNAの全
部ではないまでも多くがcDNAに形質転換されるならば、ss cDNAとD
NAポリメラーゼおよび4つのdNTPの全部(すなわち、dAPTSdTTP
。
dCTPとdGTP)との長期的(たとえば、20時間)加温放置が必要である
。
ds cDNA分子に対し相補的関係にある2本鎖を接合するss DNAルー
プは1本鎖DNAを特異的に消化する(Slヌクレアーゼのような)エンドヌク
レアーゼとともに除去することができる。その結果、元のmRNAのプラント末
端ds cDNA複製から種々の量の各mRNAの5′末末端列を差し引いたも
のが生成する。
(2)ガブラーとホフマン(遺伝子 25:263−269 1983)は図2
に示すような過程を開示している。すなわち、元のmRNAのフラグメントがプ
ライマーとなってDNA第2鎖が合成される。mRNA/cDNAハイブリッド
の片方であるmRNAは、酵素リボヌクレアーゼHで処理することにより無作為
的にニックされ、その結果ハイブリッドの片方m RN A内に複数の3−ヒド
ロキシル末端が形成され、そのおのおのがcDNA鋳型に沿って5−−3”DN
A合成のプライマーとなることができる。DNAポリメラーゼによるニックトラ
ンスレージランによりcDNA!1iilDNA第1iilにあるmRNA鎖の
種々の長さの部分的DNA複製のひとつずきが生成する。元のmRNAの5゛末
端にもっとも近いニックで反応を開始したDNA鎖を合成するポリメラーゼ分子
は鋳型に沿って移動するので、これにより下流のmRNAフラグメントと発生期
のDNA鎖が分解され、その結果ss cDNA全長1本鎖(cDNAの第1鎖
)ならびに、一部は種々の長さのmRNA (5−末端に位置)、一部は新生合
成したDNAである第2本鎖をもつdsハイブリッドになる。この分子のクロー
ニングを作るためmRNAの残存部分を残存リボヌクレアーゼによって除去、そ
の結果第1鎖に生じるss DNA尾部(テール)をクリップオッフすると元の
mRNAの5′末末端列の幾分かを失ったプラント末端ds cDNAが残る。
(3)上記2つの方法と異なり、ランド他が報告しているds cDNA合成方
法(Nuc、Ac1ds ’Res、9:2251−2266 1981)では
、mRNA全体のds cDNA複製ならびに初期にはm RN Aになかった
付加的配列が作出される。図3に示すランド他の方法の場合にはss cDNA
から開始、アルカリ加水分解によってこれからm RN Aが除去される。この
ss cDNAの3゛末端にポリ(d C)尾部を付加、これを酵素末端デオキ
シリボヌクレオチジル・トランスフェラーゼ(T d T)を触媒として合成す
る。ついでcDNA第1鎖の3′末端に位置するこのホモポリマーの尾部は、相
補関係にあるホモポリマーのオリゴデオキシヌクレオチド・プライマー、すなわ
ちオリゴ(dG)とのハイブリダイゼーションのサイトの役割を果たす。第2鎖
DNA合成は、このプライマーの3゛末端のヒドロキシル基から進行し、元のm
RNAの全長配列からだけでなく一端におけるポリ(dC−dG)拡張部からも
形成されるdscDNAが与えられる。本方法の変種も種々報告されており、こ
れにはポリ(dA)尾部とオリゴ(dT)プライマーとの組み合わせ、またはポ
リ(dT)尾部とオリゴ(dA)プライマーとの組み合わせが含まれる。相捕的
デオキシヌクレオチド・ホモポリマーの組み合わせのうちどれを用いても、合成
ホモポリマー拡張、すなわちcDNA第2鎖を生成するために利用する方法の人
為構造は、クローニング過程全体を通じds cDNAの一部であるという性質
を失なわない。
(4)オカヤマとベルクが報告している第4の方法(Molec、 Ce1lu
lar Biol、2:161−170.1982)を図4に示す。この方法の
場合もポリ(dG−dC)尾部をds cDNAの一端に導入している。直鎖状
ds DNAベクターの一本鎖の3′末端にSSポリ(dT)尾部を酵素によっ
て付加する。ポリ(rA)” mRNAがこのポリ(dT)尾部に直接へイブリ
ダイズされ、これによりベクターのポリ(dT)尾部の3″末端のヒドロキシル
基は、mRNAの鋳型に沿ってcDNADNA第1鎖合成を開始するような位置
を占めることになる。つぎに、新生cDNA鎖の3′末端はポリ(d C)の末
端につながり、SSポリ(dG)尾部を含有するdsリンカ−は上記ベクターの
両末端を結ぶブリッジを形成するために付加される(図4を参照)。このDNA
リガーゼとの構該体の処理ならびに前記分子のmRNA部分の除去の後、ポリ(
dG)ベクター尾部をプライマーとしcDNA第1鎖を鋳型として用い、DNA
ポリメラーゼによってcDNA第2鎖は生成させる。最後にDNAリガーゼはd
scDNA/ベクターのサイクルを閉じて、「センス」ストランドの5゛末端に
全長ds cDNAにホモポリマーdG−dC拡張部を含む組み換えDNAベク
ターが得られる。ハイデツカ−とメッシングはこの方法の1変種について記述し
ている(Nucleic Ac1ds Res、 11:4891−4904゜
1983)。
発明の概要
本発明による方法はss DNA鋳型からds DNAを調製する新規の方法を
提供するもので、本発明の方法は、
(a)DNA第1鎖を与える工程と、
(b)DNA第1鎖の3′末端にホモポリマーのオリゴヌクレオチドを付加する
ことにより尾部形成りNAAl2O得る工程と、(C)前記尾部の一部と相補関
係にあるホモポリマーのSSオリゴヌクレオチド・プライマーを提供する工程と
、
(d)前記プライマーを尾部形成りNAAl2O接触させる工程と、(e)前記
プライマーと尾部形成りNAAl2O存在下で前記DNA第1鎖と相補関係にな
るDNA第2鎖を合成する工程と、(f)前記DNA第1鎖と第2鎖のおのおの
から尾部及びにプライマーを除去する工程と、
を含む。ただし、この場合該尾部と該プライマーのいずれか、または両者はRN
Aを含有する。
たとえば、尾部にDNAを含有する場合、前記プライマーはRNAを含有しなけ
ればならない(すなわち、そのヌクレオチド配列のある部分または全部がRNA
配列でなければならない)。また、該プライマーがDNAを含有する場合には、
尾部はRNAを含まなくてはならない。なお、代替方法として尾部およびプライ
マーの両者がRNAを含有するとしてもよい。下記第1表に利用可能な特定ホモ
ポリマーの種々の組み合わせを示す。
ポリ (dG) ポリ (「C)
ポリ (dA) ポリ (「U)
ポリ (d T) ポリ (rA)
ポリ(「C) ポリ(「G)またはポリ(dG)ポリ(「G) ポリ(「C)ま
たはポリ(dC)ポリ(「A) ポリ(「U)またはポリ(dT)尾部およびプ
ライマーのそれぞれは、長さが少なくとも5ヌクレオチド分あることが望ましい
(より好ましくは、5〜30ヌクレオチド、さらに好ましくは7〜15ヌクレオ
チド分である)。
DNA第1鎖が自然発生RNA (たとえば、RNAウィルスまたはmRNA)
の1本鎖のある部分と相補関係にあるヌクレオチド配列をもっている場合、本発
明は当該DNA第1鎖からds cDNA全長を作出する方法を提供する。本発
明による方法を用いた時、該DNA第1鎖がmRNAないしmRNAフラグメン
トと相補関係にある場合には、クローニング実験に有益なcDNAライブラリー
゛ を作成することができる。この場合、本発明の方法にはクローニングベクタ
ーにds cDNA生成物全長を挿入する付加的工程を包含することになろう。
同様に、本発明の範囲に属するものとして、十分に精製された長さが少なくとも
5リボヌクレオチド分(好ましくは、5〜30リボヌクレオチド分)あるSSオ
リゴリボヌクレオチド・ホモポリマー[たとえば、ポリ(rG)、ポリ(「C)
、ポリ(rU)、ポリ(rA)]からなるブプライマがある。当該プライマーは
、1本のss DNA直鎖をds DNA二重鎖(duplex)に形質転換す
る(あるいはmRNAのようなss RNA鎖をss DNA直鎖に形質転換し
てから、ざらにds DNA二重鎖に形質転換する)場合に有益なキットの一部
とすることができ、また場合によっては、当該キットは、ss DNA直鎖の3
−末端にホモポリマー尾部を付加することができる第1の酵素(たとえば、Td
TないしポリAポリメラーゼ)と、DNA鋳型と相補関係にあるDNAを合成す
る能力を有するtJ2の酵素(たとえば、E、coliのDNAポリメラーゼI
)とを含む。またオプションとして当該キットを使用するについての取扱説明を
キットに付は加えることも可能である。さらにまた、本キットは、デオキシヌク
レオチド三リン酸単体(たとえば、dCTP、dGTP、dATPおよびdTT
Pから選択されたdNTP)の製法を含み、第1酵素により当該単体をキットと
ともに供給するプライマーと相補的関係にあるホモポリマーのss DNA尾部
に重合させることもできる。また、第2酵素とともに使用する4つのdNTPの
混合物、RNA/DNA二重鎖からRNAを除去しながら当該二重鎖のDNA部
分をほとんど分解しない第3酵素(たとえば、リボヌクレアーゼH(RNase
H))の製法も追加できよう。さらにオプションとしてds DNA分子の1本
鎖に付着したss DNA尾部を消化できる第4の酵素(たとえば、T4ポリメ
ラーゼ)の製法をも追加できるであろう。
本発明の方法は、従来のss DNA1本鎖からds DNAを合成する方法と
比較した場合、幾つかの利点を有する。DNA第2鎖を合成後に3′尾部または
RNAから成るプライマーを利用して周知のRNA加水分解方法(たとえば、酵
素または高いpHによる)を用いることによって、ds DNA二重鎖からホモ
ポリマー拡張部のうちのRNA部分を選択的に除去することができる。この方法
によれば、(尾部とプライマーの両者がRNAであった場合)拡張部も残存せず
、(また、尾部とプライマーのいずれかがDNAであった場合)ssDNAも残
存しない。ss DNA拡張部は適当なss特異的DNAヌクレアーゼで簡単に
除去することができる。すなわち、外来のDNA/DNA拡張ホモポリマーを有
しないプラント末端ds DNAであり、これはc DNAのクローニングや発
現への干渉のような実験的人為構造に寄与するものである(クー(Xu)他、D
NA 6:505−513.1987)。さらには、頻繁に利用されている他の
方法とはことなり、本発明による方法では元のss DNA鎖の3′末端(また
はss DNA鎖がmRNAのようなRNAの逆転写により生成する場合には、
元のRNA鋳型の5′末端)に対応する配列が失なわれることがない。本発明に
よって生成される全長ds、cDNAをmRNAのds cDNA複製を作成す
るために使用した場合でも、本発明は元のmRNA上に存在し、かつ潜在的には
クローン化したcDNAの全面的発現効率に必要な5′非翻訳部域のすべてを保
持する。得られた全長ds cDNAは先行周知方法によって得られるds c
DNAよりも高い効率でクローン化し発現させることができる。
なおまた、本発明によるキットは任意のss DNA鎖から全長ds DNAを
得るため本発明の方法を実施する好都合な方法を提供する。
本発明の他の特徴ならびに便益は下記の好適実施態様についての記述ならびに請
求範囲から明らかになるであろう。
詳細な説明
まず、図面について説明する。
図1は、従来のds cDNA調製方法を説明する図である。
図2は、cDNAを調製する第2の従来方法を説明する図である。
図3は、cDNAを調製する第3の従来方法を説明する図である。
図4は、ds cDNAを調製する第4の従来方法である(オカヤマとベルクの
図3、p、163を応用)。
図5は、本発明による方法の実施態様のひとつを説明する図である。
図6は、アルカリ電気泳動ゲルのオートラジオグラフであって、レイン1はDN
Aのサイズマーカー、レイン2及びレイン6はイヌ膵臓 mRNA標本から逆転
写した cDNAの全長第1本鎖(アンチセンス)、レイン3.4および5はレ
イン他の方法により同一のmRNAから調製したcDNAの第2鎖(センス)(
レイン3)、ガブラーとホフマンの方法により同−mRNAから調製したcDN
Aの第2鎖(センス)(レイン5)または本発明の方法により同−mRNAから
調製したcDNAの第2鎖(センス)(レイン4)をそれぞれ示す図である。
ss DNA鋳型から全長ds DNAを調製する方法図5に示す方法には、下
記の諸工程が含まれる。
(a)ss DNA第1鎖(これは、たとえば、変性ゲノムDNA、、5sDN
Aウイルス、ないしmRNAまたはRNAウィルスのようなRNA鋳型から合成
したDNAでもよい)を出発物質として、DNA鎖の3′末端にホモポリマーの
オリゴヌクレオチド尾部が付加される。すなわち、この尾部は、TdTまたはポ
リAポリメラーゼのような酵素によってヌクレオチドを順次付加してss DN
A鎖の3−末端に付着させる。ただし、DNA鎖の3′末端にあらかじめ形成し
た好適なホモポリマーのオリゴヌクレオチドを連結するだけでも十分であろう。
前記尾部は、DNA [ポリ(dC)、ポリ(dG)、ポリ(dA)またはポリ
(dT)]でもよく、またRNA [ポリ(rC)、ポリ(rG)、ポリ(「A
)またはポリ(rU)]でもよい。下記に掲げる実施例では尾部がポリ(d C
)となっている。ポリ(d C)尾部は、ポリ(dG)を含有する尾部に比較し
て若干の長所のあることが示されており、SS形式では、(相補的プライマーに
ハイブリダイズすることが困難など)実験的人為構造を作出する非生成2次構造
に縮合することができる。加えて、dGTPがヌクレオチドである場合よりもd
CTPをヌクレオチドとして使用した場合の方が時間と温度を操作することでT
dT(このような尾部長)による尾部合成比率が制御しやすくなる。各G−C対
に形成される3つの水素結合はA−T対またはA−U対の間に形成される2つの
水素結合よりもハイブリダイゼーションの安定性が高いので、ポリ(dC)尾部
は、ポリ(dA)、ポリ(dT)、ポリ(「A)やポリ(「U)尾部よりも幾分
優れている。
さらに、ポリ(dC)尾部は、ポリ(「G)がプライマーとなる可能性を意味す
るから、ポリ(「C)またはポリ(「U)のプライマーより汚染性質をもつRN
AアーゼAに対し強い耐性を呈示する。尾部の正確な長さはさして重要ではない
が、プライマーと効率的かつ安定的にハイブリダイズするに十分な長さが必要で
ある(すなわち、少なくとも5ヌクレオチド分の長さ)。尾部の長さとしてはほ
ぼ5〜30ヌクレオチドの長さが望ましい。
(b)つぎに、尾部に対して相補性を有するホモポリマーの1本鎖オリゴヌクレ
オチド・プライマーを当該尾部とハイブリダイズ成させる。DNA第2鎖の合成
後、当該プライマーおよび尾部を容易に除去する手段を提供するためには、当該
プライマーないし尾部、もしくは両者がRNAでなくてはならない。したがって
、もし、尾部がRNAならばプライマーはRNAまたはDNAが好ましい。また
、もし尾部がDNAならばプライマーはRNAでなくてはならない。言うまでも
なく、プライマーを含有するホモポリマーの特定は、前記尾部を含むホモポリマ
ーが上記第1表に示す尾部/プライマーの可能的組み合わせを特定できるかどう
かに係わる。当該プライマーは合成したものでも、自然に存在するプライマーで
もよい。プライマーの長さは重要ではないが、尾部と効率的かつ安定的に/\イ
ブリダイズするに十分な長さとする(すなわち、少なくとも5ヌクレオチド分の
長さ)。プライマーの長さとしてはほぼ5〜30ヌクレオチドの長さとすること
が望ましい。下記の実施例で使用されているプライマーはオリゴ(rG)15で
あった(すなわち、グアノシン・リボヌクレオチド−リン酸15単体からなるR
NAオリゴマー)。
上記プライマーは尾部よりも短くても、長くても、また同じ長さであってもよい
が、尾部がDNAの場合には、プライマー全体を尾部にハイブリダイズさせた後
でも尾部の5′末端における単一ないし複数のヌクレオチドがハイブリダイズし
ないままに残る(プライマーの方が短い場合またはプライマーと尾部が不揃の場
合)可能性を最小限に抑制するためプライマーの長さは尾部の長さ以上とするこ
とが望ましい。ヌクレオチドがハイブリダイズされないまま残った時には、尾部
の非ハイブリダイズされた部分と相補的関係にあるデオキシヌクレオチドを取り
込むとともにDNA第2鎖の後続合成が開始する。その結果、(もし尾部がDN
Aであれば)一端に単一ないし複数のDNA塩基対からなるdsホモポリマー拡
張部を有するds DNA分子が得られる。拡張部を極めて短いものとした場合
(すなわち、5塩基対未満)にも、通常クローニング実験の結果にほとんど影響
がない。しかしながら、(1)尾部をDNAのホモポリマーではなくRNAのホ
モポリマーとする、もしくは(2)尾部がDNAのホモポリマーなら、プライマ
ーが第1鎖の尾部にハイブリダイゼーションした後、かつDNAポリマーとdN
TPを添加する前にRNAおよびプライマーを含有するrNTPと同じrNTP
を付加することにより、この問題を完全に回避することができよう。このように
すれば、RNAプライマーを尾部の5′末端まで延長することができ、他の3つ
のrNTPが存在しないのでRNA合或は停止することになる。この時点で、R
NA合成がやり残したところをDNA合成が引き継ぐことができるようにDNA
ポリメラーゼに4個のr、 N T Pを添加することができる。この後、RN
Aプライマーを除去すれば、RNAポリメラーゼがin 5ituで合成した部
分も除去され、ss DNAに特異的な好適ヌクレアーゼによる消化を受けやす
い DNAホモポリマー尾部がそっくり残ることになる。
RNAが、至る所に存在するりボヌクレアーゼによる分解を受けやすいことは周
知である。したがって、オリゴ(「G)またはその他のRNAホモポリマーを扱
う場合には細心の注意を払い、リボヌクレアーゼによる汚染やプライマーの喪失
を防がなくてはならない。通常の注意を払っても、RNAプライマーの備蓄標本
は徐々に変性し、これにより数か列後にはDNA合成用プライマーとしての効力
を失なう、と考えられる。
(C)一旦、DNA第1鎖に適当なプライマーをハイブリダイズさせた後(また
、必要なら、RNAポリメラーゼに尾部のハイブリダイズされた5′末端を転写
させた後)には、DNA全長第2鎖は、プライミング後の鋳型にDNAポリメラ
ーゼと4111のdNTP全部を添加することにより合成される。
(d)ついで、その結果生成するRNA (プライマー、尾部のいずれか、ない
しはその両者)二重鎖核酸部分を除去する[たとえば、プライマーと尾部のいず
れかがRNAであるようなりボヌクレアーゼ(RNアーゼ)、またはプライマー
と尾部の両者がRNAである(コブラのベーノムdsリボヌクレアーゼのような
)dsRNアーゼを用いて〕ことができる。また、プライマーと尾部のいずれか
がDNAであればその1本鎖となり、したがって適当なss DNAヌクレアー
ゼを用いて都合よく除去することができる。たとえば、T4ポリメラーゼは尾部
がDNAになっている3−ss DNAオーバーハングを除去するのに対し、(
S1ヌクレアーゼ、ヤエナリ豆(mung bean)ヌクレアーゼ、エキソヌ
クレアーゼVIIのような)他のヌクレアーゼは、プライマーがDNAになって
いるような5−ss DNAオーバーハングを除去する場合に有益である。この
ような、RNAプライマーないし尾部を除去した後に残るss DNAオーバー
ハングを取り除くとクローニングを含む後日の実験に適したプラント末端ds
DNAが全長得られる。
実施例
イヌの膵臓細胞からポリ(「A)”mRNAを単離し、標準方法を用いてポリ(
dT)カラム上に精製した。トリ骨髄腫ウィルス(AMV)転写酵素(ストラタ
ゲン(Stratagene)、ラジョーラ(La Jolla)、カリフォル
ニア州)およびアダプター−プライマー(Stratagene)とともに標準
方法により4個のdNTPの存在下に静置したところ mRNAがcDNA/R
NAハイブリットに形質転換した。mRNAをアルカリ加水分解(50mMNa
OH)したところss cDNAが得られ、その3′末端はポリ(d C)の末
端につながる。すなわち、水2μl中ss cDNA2μgを5XTdT緩衝液
4ul (0,5M力コダイル酸カリウム、p)I7.2.10mMCoCl2
.1mM DTT)に添加、また水2μl中B5A2μm1250μMのdCT
P4μ!、15UのTdT酵素(BRL、ベッセースダ、メリーランド州)を水
1μlと水7μmに加えた。22℃で1分率放置した後0.5MのEDTA溶液
1μlを加えて尾部反応を停止させた。尾部彰成されたcDNAをエタノールで
析出させた後、100nHのDNA/μmでTE(10mMトリスHCI、pH
7゜5.1mM EDTA)に再度懸濁させた。この条件下で約15のヌクレオ
チドをTdTにより順次ss DNAの3゛末端に添加した。
温度65℃で2分間、1〜2μgのポリ(d C)を尾部とするss cDNA
(2μmのTE中)と、TE1μm中1100nオリゴ(rG)15プライマー
(ベニンシュラ・ラボラトリ−社、カリフォルニア州)と1.5μlのLM H
EPESと、pH7,5,2M KCI 1.25μ11ならびに0.1MのM
g Cl 2を5μ1組み合わせることにより、ポリ(d C)を尾部とするS
S CDNAは、第2鎖DNAを合成開始する。反応混合物を16℃までゆっく
り冷却(1時間)させた。
以下のようにして第2鎖cDNA合成を実行した。すなわち、上記ハイブリダイ
ゼーシ町ン反応混合物にIMのDTTを0.5μL 10mMのdATP、10
mMのdTTP、10mMのdGTPと10mMのdCTPとを各1.25μm
、DNAポリメラーゼI (3,85U/u 1、Stratagene)及び
水1.75μmを添加した。[後日第2鎖の長さを分析したい場合には、10m
MのdcTPl、25μl全部の代わりに10mMのdcTPO,5μlに希釈
しクレオチド混合物に入れる。]温度16℃で3時間反応させた後、15分間7
0℃で加熱してPol !酵素を不活化しスナップバックしないようにした。こ
れらの操作ならびに下記の温度操作はポリメラーゼ連鎖反応(PCR)実験(パ
ーキン−エルマー/シーラス)の温度調節用に設計された機械を使用して都合よ
〈実施することができる。
次の工程はホモポリマーとしてのプライマーと尾部を除去することである。この
時点では、DNA第2鎖の5″末端を含有するオリゴ(「C)15を酵素リボヌ
クレアーゼHで処理して二重鎖分子から取り除く。これと同時にT4ポリメラー
ゼの3”−5−エキソヌクレアーゼ分解活性によりポリ(d C)尾部を除去す
る。
反応条件は以下の通りである。ds cDNAにポリ(dC)/ポリ(rG)拡
張部を含む加熱不活化したDNAポリメラーゼIの反応混合物20μlを2.5
UリボヌクレアーゼH(2,5U/μm、BRL)及びT4ポリメラーゼ 2゜
4U (2,4U/μm、St ratagene)と結合させ37℃で30分
間加温放置した後、反応混合物を15分間70℃まで加熱してT4酵素を不活化
した。
次いでフェノール抽出とエタノール析出によりこの反応生成物(dsプラント末
端cDNA)を精製させた。本方法の有効性を評定する目的で、イヌ膵臓mRN
A標本からcDNAの第1鎖(アンチセンス)または第2鎖(センス)を合成す
るために反応混合物の一部として放射能標識をつけたα32P−dcTPを別途
平行処理した。ds cDNAを調製し、またそれぞれの場合にホモポリマー拡
張部を除去した後に、得られたds cDNAを変性させアルカリゲルの平行の
レインで電気泳動により比較した。図6に示すように、本発明の方法によって調
製した放射能標識つき第2鎖(レイン4)は、同−mRNA標本から逆転写した
放射能標識つき第1鎖と同じサイズ分布である(レイン2と6)。さらに、ラン
ド他(レイン3)ならびにガブラーとホフマン(レイン5)の方法により調製し
たcDN^第2本第2木鎖明の方法で調製したもの(レイン4)と比較した。ラ
ンド他の方法(上記および図3に示された)によった場合5−DNAホモポリマ
ー拡張部を有するcDNA第2鎖が得られた。これは、レイン2.4および6と
比較した時のレイン3に見られたDNA鎖の長さの増大と一致した。対照的にガ
ブラポリ(d C)尾部に取り込んだdCTPに放射能標識をつけた別の実験で
本発明の方法によって調製したりボヌクレアーゼH/T4ポリメラーゼ処理され
たds cDNAをアルカリゲル電気泳動で分析した。この実験により、放射能
標識を付けたDNA尾部のほとんどすべて(〜98%)が上記のりボヌクレアー
ゼH/T4工程(データ示さず)により除去されることが示された。
用途
本発明による方法は、ss DNA鎖の3′末端の配列が不明の場合でも、Ss
DNA鎖を全長ds DNAに形質転換することに有益である。本方法は、c
DNAのクローニングと発現を妨害することのある長いDNAホモポリマーをク
ローンに導入しなくとも、非翻訳5゛部域を含むmRNA配列全体を代表するd
s cDNAのクローニングを可能にするので、cDNAクローニングの分野に
幅広く適用することができる。なお、本方法は、ss DNAウィルスなどの他
のss DNAソース、変性したDNAないしRNAウィルスその他のRNAの
逆転写からds DNA全長を作成する場合にも有益である。
また、本方法は以下のようにPCHにより(cDNAのような)dsDNAの標
本を増幅する場合にも適用できるであろう。すなわち本発明の方法によって゛
調製されたds cDNAの標本に対し、そのRNAプライマー/DNA尾部拡
張部をそのままにしながら、適当な温度安定性DNAポリメラーゼ(たとえば、
Taq)と4個のdNTPのすべてを伴なう反応混合物において過剰RNAプラ
イマー(元のds cDNAを生成するのに用いたRNAプライマーと同一のも
の)および過剰オリゴ(dT)プライマーを添加する。標準PCR工程にしたが
って、PCR機械のPCR温度サイクル(適当な数のサイクル、たとえば40サ
イクルとする)にこの混合物を当てる。該ds cDNAをこのように増幅した
後、上記のように生成させた各ds cDNA上のRNA/DNAホモポリマー
拡張部は上記の実施例に説明したようにしてリボヌクレアーゼHとT4ポリメラ
ーゼで除去される。また、代替方法として、ss DNAだけで出発し、TdT
を使用してss DNA鎖に3゛ホモポリマ−DNA尾部を加え、上記に概略を
説明したPCR工程により当該尾部ss DNAから多重ds DNAを生成さ
せることもできよう。
その他の実施例
他の実施例は以下の請求範囲に属するものである。たとえば、本発明を実施する
ための最重要要素は、同じく本発明の範囲に属するようなキットという形で組み
合わせが可能であろう。このようなキットには以下のものを含めることができる
。すなわち、キットは、
(a)ss DNAの3′末端にホモポリマーの尾部を付加するための(TdT
のような)酵素、ならびにrNTPまたは(dCTPのような)dNTPと、(
b)[オリゴ(rG)、5のような]適当なホモポリマーのRNA (または尾
部がRNAならDNA)と、
(C)第2本鎖を合成するためのDNAポリメラーゼ(DNAポリメラーゼIな
ど)とdNTPの混合物と、
(d)NaOHまたはりボヌクレアーゼ(RNase)の利用などによって(1
)RNA/RNAホモポリマーの拡張部を除去する手段、もしくは(2)(i)
酵素リボヌクレアーゼHとT4ポリメラーゼ、または(i 1)NaOHとss
DNAエキソヌクレアーゼないしエンドヌクレアーゼの利用などによって、R
NA/DNAホモポリマーの拡張部を除去する手段と、d Ce1CaCaC−
rTTT 5・cDNAFIG、 3
国際調査報告
Claims (23)
- 1.ds DNAを作成する方法であって、(a)DNA第1本鎖を供給する工 程と、(b)前記DNA第1本鎖の3′末端にホモポリマーのオリゴヌクレオチ ド尾部を付加し尾部形成したDNA第1本鎖を得る工程と、(c)前記尾部の一 部と相補関係にあるssホモポリマーのオリゴヌクレオチド・プライマーを供給 する工程と、 (d)前記プライマーと前記尾部形成したDNA第1本鎖とを接触させる工程と 、 (e)前記プライマーと前記尾部形成したDNA第1本鎖との存在下において、 前記DNA第1本鎖と相補関係にあるDNA第2本鎖を合成する工程と、(f) 前記DNA第1本鎖および第2本鎖からの前記尾部とプライマーとを除去する工 程と、 からなり、前記尾部と前記プライマーのいずれか、または両者にRNAを含む方 法。
- 2.請求項1記載の方法であって、全長性ds cDNAを調製する方法であっ て、前記DNA第1本鎖に自然発生RNAの1本鎖の一部分と相補関係にあるヌ クレオチド配列からなる方法。
- 3.請求項2記載の方法であって、cDNAライブラリーを作成する方法におい て、 前記全長性ds cDNAをクローニングベクターに挿入する工程を含み、前記 自然発生RNAがmRNAまたはmRNAのフラグメントである方法。
- 4.請求項1記載の方法であって、 前記尾部はDNAからなり、前記プライマーはRNAからなる方法。
- 5.請求項1記載の方法であって、 前記尾部はRNAからなり、前記プライマーはDNAからなる方法。
- 6.請求項1記載の方法であって、 前記尾部と前記プライマーの両者はともにRNAからなる方法。
- 7.請求項4記載の方法であって、 (a)前記尾部は、ポリ(dC)からなり、(b)前記プライマーは、にポリ( rC)を含む方法。
- 8.請求項4記載の方法であって、 (a)前記尾部は、ポリ(dG)からなり、(b)前記プライマーは、ポリ(r C)からなる方法。
- 9.請求項4記載の方法であって、 (a)前記尾部は、ポリ(dA)からなり、(b)前記プライマーは、ポリ(r U)からなる方法。
- 10.請求項4記載の方法であって、 (a)前記尾部は、ポリ(dT)からなり、(b)前記プライマーは、ポリ(r A)からなる方法。
- 11.請求項1記載の方法であって、 前記尾部と前記プライマーのおのおのは、5個のヌクレオチドからなる方法。
- 12.請求項11記載の方法であって、前記プライマーは、5から30個のヌク レオチドからなる方法。
- 13.実質的に精製された1本鎖ホモポリマーのオリゴリボヌクレオチドであっ て、長さは少なくとも5個分のヌクレオチドからなるプライマー。
- 14.請求項13記載のプライマーであって、前記オリゴリボヌクレオチドの長 さは、5個から30個分のヌクレオチドであるプライマー。
- 15.請求項13記載のプライマーであって、前記オリゴリボヌクレオチドは、 ポリ(rG)からなるプライマー。
- 16.請求項13記載のプライマーであって、前記オリゴリボヌクレオチドは、 ポリ(rC)からなるプライマー。
- 17.請求項13記載のプライマーであって、前記オリゴリボヌクレオチドは、 ポリ(rU)からなるプライマー。
- 18.請求項13記載のプライマーであって、前記オリゴリボヌクレオチドは、 ポリ(rA)からなるプライマー。
- 19.直鎖状ss DNAをds DNAに形質転換するキットであって、(a )前記直鎖状ss DNAの3′末端にホモポリマーの尾部を付加可能な第1の 酵素と、 (b)5個のリボヌクレオチドからなるホモポリマーのオリゴリボヌクレオチド と、 (c)DNA鋳型と相補関係にあるDNAを合成できる第2の酵素と、からなる キット。
- 20.請求項19記載のキットであって、(a)前記第1酵素とともに使用する デオキシヌクレオチド三リン酸単体と、(b)前記第2酸素とともに使用する4 個のデオキシヌクレオチド三リン酸混合物と、 (c)RNA/DNA二重鎖からRNAを除去できる第3の酵素と、からなり、 前記ホモポリマーの尾部は、ss DNAであり、前記ホモポリマーのオリゴリ ボヌクレオチドは、前記ホモポリマーのss DNA尾部と相補関係にあるキッ ト。
- 21.請求項20記載のキットであって、ds DNA分子の1本鎖に付着した ss DNA尾部を消化できる4つの酵素からなるキット。
- 22.請求項21記載のキットであって、前記第1酵素は、末端デオキシヌクレ オチディル・トランスフェラーゼであり、前記第2酵素は、DNAポリメラーゼ Iであり、前記第3酵素は、リボヌクレアーゼHであり、前記第4酵素は、T4 ポリメラーゼであるキット。
- 23.請求項20または22記載のキットであって、前記デオキシヌクレオチド 三リン酸単体は、dCTPであり、前記ホモポリマーのオリゴリボヌクレオチド は、5から30個分のヌクレオチドを有するオリゴ(rG)であるキット。
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