JPH06505161A - 核酸翻訳の調節 - Google Patents
核酸翻訳の調節Info
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- JPH06505161A JPH06505161A JP50624292A JP50624292A JPH06505161A JP H06505161 A JPH06505161 A JP H06505161A JP 50624292 A JP50624292 A JP 50624292A JP 50624292 A JP50624292 A JP 50624292A JP H06505161 A JPH06505161 A JP H06505161A
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- C12N15/67—General methods for enhancing the expression
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、RNA翻訳の調節に関する。
アンチセンスRNAは、その配列が特定のRNA分子のそれと相補性なRNAで
ある[(例えば、キメルマン(ICimeLman)ら、セル(Cell)旦9
: 687 ;メルトン(Melton)、プロシーディングズ・オブ・ナシ
ョナル・アカデミ−・オブ・サイエンシズ(Proc、 Netl、^cad、
Sci、 )USA、 82 :144.1985参照)コ。1nvivoに
おいて、特定の遺伝子に対応するアンチセンスRNAは、通常、選択された遺伝
子の通常は転写されない鎖を転写するように設計された人工遺伝子によって産生
される。かかる設計遺伝子は、通常の遺伝子における転写されたDNAの向きを
逆にすることによって容易に生成する。
アンチセンスRNAは、その相補的なセンスRNAによってコードされたポリペ
プチドの産生を阻止する。この翻訳の阻害は、翻訳され得ないRNA−RNAデ
ュプレックスが形成されるので起こると考えられる。アンチセンスRNAは、ヒ
ト胚性腎臓細胞におけるマンガン系スーパーオキシドジスムターゼ[(ウオング
(long)ら、セル(Cell)旦8 : 923.1989)コ、ヒト繊維
芽細胞におけるアミロイドβ蛋白前駆体[(サイト−(Saitoh)、セル(
Cell)、旦旦:615.1989)]、およびタバコ植物におけるリブロー
スヒトホスフエートカルボキシラーゼ[(ロデールマル(ROd6rmal)ら
、セル(Ceu)55 : 673) ]の産生を制御するのに使用されてきた
。ツメガエル卵細胞において、アンチセンスRNAは、それがハイブリダイズす
るRNA分子の修飾を引き起こし、この修飾はRNAの迅速な分解を引き起こす
と考えられている[(キメルマン(Ki■e1man)ら、前掲)]。アンチセ
ンスRNAおよび内因性RNA5e Hはツメガエル卵細胞抽出物においてサイ
クリン産生を阻止するのに使用されてきた[(ミンシュル(Minshull)
発明の概要
本発明は、細胞に存在する場合、他の核酸の存在に応答する応答性RNA分子と
いうRNA分子をその要旨とする。「応答する」とは、該応答性RNA分子が、
(該応答性RNAにハイブリダイズできる)ある種の核酸の存在下で1またはそ
れを超えるポリペプチドを形成するように翻訳され、かかる核酸の不存在下では
これらのポリペプチドを形成するように有意には翻訳されないことを意味する。
かかる応答性RNA分子は、一般に1またはそれを超えるポリペプチド分子をコ
ードし、その産生はその応答性RNA分子の翻訳に依存する。一般に、応答性R
NA分子の翻訳、かくしてポリペプチドの産生は、シグナル核酸という特異的核
酸もまたその細胞内に存在するのでなければ、いずれの特定の細胞でも起こらな
い。
応答性RNAは、細胞集団内の特異的細胞を殺したり傷付けるのに使用できる。
例えば、応答性RNAは、所与の細胞内の応答性RNA分子が、当該細胞が殺さ
れるべきことを要求する条件(例えば、HIV−Iのごとき有害ウィルスでの感
染)を示すシグナル核酸に暴露された場合にのみ、該応答性RNAから産生され
るトキシン分子をコードし得る。より詳しくは、応答性RNA分子は、コレラト
キシン、ジフテリアトキシン、リシンおよびイー・コリのhokSgef、 R
e1Fまたはf111遺伝子産物のごとき細胞毒蛋白をコードし得、応答性RN
A分子がHIV−■で感染した細胞内に存在する場合にのみ、応答性RNA分子
の翻訳および細胞毒蛋白の産生が起こる。ここに、HIV−1に特異的なRNA
分子はシグナル核酸として働き、応答性RNA分子と相互反応して、応答性RN
A分子のトキシンコーディング配列の翻訳を可能とする。
応答性RNA分子は、シグナル核酸分子の不存在下で翻訳を妨げる構造を有する
ポリペプチドをコードするRNAを設計することによって産生される。応答性R
NA分子の1つのタイプは、折り畳まれて、塩基対合ドメイン、例えば、十分に
安定な場合、細胞の翻訳装置がRNAのヌクレオチド配列を解読するのを妨げる
ことによって翻訳を妨げるドメインを形成できる。このタイプの応答性RNA分
子の特別の例は、所望のポリペプチドをコードするドメイン(または「蛋白コー
ディング領域」)および調節ドメイン(すなわち、インヒビター領域、インバー
テツドリピートおよび核形成領域を含めた調節エレメントを包含するドメイン)
を有する。調節ドメインは、該調節ドメインのエレメントの配列が、コードされ
たポリペプチドの活性に干渉しないように選択される限り、応答性RNA分子の
どこに位置させてもよい。インヒビター領域は、(蛋白コーディング領域および
/または該蛋白コーディング領域の5′側にある翻訳されないRNAであるリー
ダー領域いずれかの部分を包含できる)基質領域および抗−インヒビター領域と
いうシグナル核酸の領域の双方に配列が相補的である。シグナル核酸の不存在下
では、応答性RNA分子の抑制性領域は、応答性RNA分子の基質領域にハイブ
リダイズし、翻訳を妨げあるいは低下させる分子内塩基対合ドメインを形成する
。
シグナル核酸が存在する場合、抗−インヒビター領域はインヒビター領域に結合
する基質と競合する。シグナル核酸の抗−インヒビター領域と応答性RNAのイ
ンヒビター領域との間における分子間塩基対合ドメインの形成は、蛋白コーディ
ング領域に関する塩基対合領域の形成を妨げ;これらの状況下において、蛋白コ
ーディング領域は翻訳され得る。
第2のタイプの応答性RNA分子は、介在する配列または「イントロン」を有し
、その存在は1またはそれを超える「エクソン」の翻訳を妨げる。イントロンは
、所望のポリペプチドにつきコードするものではない。所望のポリペプチドにつ
きコードするRNAのセグメントは、スプライシング反応の後に残る非暗号配列
(例えば、リーダー領域、分泌シグナル配列、ポリAテール等)がそうであるよ
うに「エクソン」と呼ばれる。この第2のタイプの応答性RNA分子は、イント
ロンを除去し、RNA分子の2つのフランキング部分を連結させ、かくして、活
性ポリペプチドについての適当な鋳型である分子を形成する所望の条件下(例え
ば、特異的RNA分子の存在下)で、スプライシング反応を受けるように設計さ
れる。翻訳を調節するのはこのスプライシンド反応の調節である。この第2のタ
イプの応答性RNA分子は、シグナル核酸の抗−インヒビター領域および応答性
RNA分子内の基質領域の双方に配列が相補的であるインヒビター領域を有する
点で、第1のタイプの応答性RNAと同様である。この第2のタイプの応答性R
NAにおいて、基質領域は必ずしもエクソンの一部である必要はなく、むしろ自
己スプライシング反応に必須の領域を含有する。基質領域がインヒビター領域に
対して塩基対合すると、自己スプライシング反応は起こり得す、かくして、翻訳
が妨げられる。対照的に、シグナル核酸が存在すると、その抗−インヒビター領
域が応答性RNA分子のインヒビター領域にハイブリダイズし、分子間塩基対合
ドメインを形成し、それはインヒビター領域と基質領域との間の分子内塩基対合
を妨げる。これらの状況下で、基質領域はスプライシング反応に自生に参加し、
イントロンは除去され、適当に連結されたエクソンの翻訳が起こり得る。
かくして、第1の態様において、本発明は、1またはそれを超える蛋白コーディ
ング領域においてポリペプチドをコードし、調節ドメイン、基質領域、およびリ
ポソーム認識配列、例えば、リポソーム結合部位、翻訳開始部位、およびRNA
の翻訳に必要なすべての非暗号領域を包含する応答性RNA分子をその要旨とす
る。この応答性RNA分子は、調節ドメインに、該応答性RNA分子の基質領域
およびシグナル核酸の抗−インヒビター領域の双方に相補的なインヒビター領域
を有し、それにより、シグナル核酸の不存在下では、インヒビターおよび基質領
域が、シグナル核酸の存在下で観察されるそのレベルと比較して応答性RNA分
子の翻訳レベルを低下させる塩基対合ドメインを形成する。
「調節ドメイン」は、シグナル核酸の存在に応じて応答性RNA分子の翻訳のレ
ベルを調節する応答性RNA分子の領域である。該調節領域はインヒビター領域
、インバーテツドリピートおよび核形成領域を包含する。「リポソーム認識配列
」は、翻訳が所与の開始コドン(典型的にはAUG)で開始するのに必要なRN
A分子の領域である。かかる部位はリポソームによって認識され、RNAの翻訳
開始に先立ってリポソームが結合する。原核生物では、リポソーム認識配列はリ
ポソーム結合部位であり、開始コドンから約10ヌクレオチド5°側に中心を持
つ富プリン配列を包含するしくシャインおよびダルガルノ(Shine and
Dalgarno)、プロシーディングズ・オブ・ナショナル・アカデミ−・
オブ・サイエンシズ(Proc、 Natl、^cad、sci、)71 :1
342.1974)]、真核生物では、コザク(Kozak) [コザク(Ko
zak)、ジャニール・オブ・セリュラー・バイオロジー(J。
Ce11. Biol、 )、108 : 229.1989)コによって記載
されている配列A/GNNAUGGは、翻訳の開始に必要な最小のリポソーム認
識配列である。
「シグナル核酸」は、応答性RMA分子によってコードされたポリペプチドを産
生ずるのに望ましい条件を示す核酸(例えば、ウィルスRNA)である。
「塩基対合」ドメインは、それにわたって、核酸の2つの領域のヌクレオチドが
相互に水素結合している領域である。該用語はかかる領域の近接ヌクレオチドす
べてよりも少ない結合を包含する。
「基質領域」は、塩基対合すると、応答性RNA分子における1またはそれを超
える蛋白コーディング領域の翻訳レベルを低下させる応答性RNA分子の領域で
ある。
「インヒビター領域」は、基質領域に塩基対合すると、応答性RNA分子におけ
る1またはそれを超える蛋白コーディング領域の翻訳レベルを低下させる応答性
RNA分子の領域である。
「抗−インヒビター領域」は、抑制性領域に塩基対合すると、シグナル核酸の不
存在下で観察されるのと比較して応答性RNA分子の1またはそれを超える蛋白
コーディング領域の翻訳レベルを増加させるシグナル核酸の領域である。これら
の3つの領域は相互作用して応答性RNA分子の翻訳レベルを調節するが、シグ
ナル核酸の存在に応じてポリペプチド産生の適当なレベルを保証するように選択
される。
「適当なレベル」とは、シグナル核酸の不存在下でポリペプチドのレベルが十分
低くて細胞の生理学に影響をほとんであるいは全く与えないこと、およびシグナ
ル核酸の存在下でポリペプチドのレベルが十分高くて細胞の活性を低下させるこ
とを意味する。応答性RNAの翻訳のレベルは、標準的な手法によって測定でき
る。一般に、翻訳の低いレベルは、細胞によって産生されたポリペプチドの0゜
1%未満が応答性RNA分子によってコードされたポリペプチドであるものであ
る。
好ましい具体例において、基質領域はエクソンまたはリーダー領域の一部である
か、あるいは、(リポソーム認識配列、および開始コドンを包含する)2つの間
の連結に重複し、あるいは自己スプライシング反応に必要な領域を包含する。
原核生物系においては、(例えば、リーダー領域と蛋白コーディング領域との間
の連結に重複することによって)基質領域にリポソーム結合部位および開始コド
ンを包含させるのが好ましい。原核生物リポソームはこの部位が閉じ込められる
のでなければ、リポソーム結合部位にて結合する。一旦結合すれば、リポソーム
は、プロセスにおいて、該エクソンを翻訳し、提供された基質−インヒビター領
域を巻き戻す。リポソーム結合部位および開始コドンを基質−インヒビターハイ
ブリッド領域で閉じ込めると、このタイプのモデルにおいて原核生物メツセージ
の翻訳を解除し得る(図IDおよびIG参照)。
真核生物においては、真核生物リポソームの4OSサブユニツトがキャップ付加
mRNAの5°末端に結合し、第1の開始コドンを探してメツセージを下流方向
に「走査」するしく一般に、コザク(Kozak)、ジャーナル・オブ・セリュ
ラー・バイオロジー(J、 Ce11. Biol、 )、108 : 229
.1989参照)]。このププロスでは、極度安定ハイブリッドを除いたすべて
(すなわち、< −50kcal/molの形成自由エネルギーを有するもの)
が巻き戻され、全体を走査される[(コザク(Kozak)、プロンーディング
ズ・オブ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サイエンシズ(Peoc、Natl
、Acd、Sci、)USA、 83 : 2580.1986)]、かくして
、翻訳開始部位まで4OSサブユニツトが走査するのを阻害するには、インヒビ
ター領域が(リポソーム認識配列および/または開始コドンを包含し得る)基質
領域と広範なハイブリッドを形成しなければならず、そこでは、塩基対合領域が
−50kcal/++olまたはそれ未満の形成自由エネルギーを有する。かく
して、(より低くはないにせよ同様の形成自由エネルギーを有する)インヒビタ
ー領域および抗−インヒビターシグナルRNA間の相互作用が40Sリポソーム
サブユニツトの開始部位への移動も妨げないように(図IF、IG、およびIH
参照)、インヒビター領域は(エクソンにおける、あるいは恐らくはメツセージ
の3′末端近くの)リポソーム認識配列の下流(3°側)に位置させるのが好ま
しい。そういう訳で、真核生物系においては、自己スプライシングイントロンに
蛋白コーディング領域を妨げさせるのが好ましい。
本明細書中で用いる「イントロン」は、エクソンとは別の応答性RNA分子のド
メインである。好ましくは、イントロンは、RNAの切断および連結の活性を含
めた触媒活性を有するRNA分子である。かかるイントロンは自己スプライシン
グでき、か(して、テトラヒメナ・テルモフィラ(Tetrahymena t
hermophila)に存在するもののごときグループIまたはグループ■イ
ントロンから選択されるのが好ましい。
より好ましい具体例においては、応答性RNA分子を精製し、該応答性RNAは
、細胞活性、細胞増殖、DNAの転写、RNAの翻訳、またはDNAの複製を修
飾するポリペプチドをコードする。例えば、応答性RNA分子はジフテリアトキ
シン活性またはりボヌクレアーゼ活性を有するポリペプチドをコードする。
「精製されたRNAJは、それが天然に生じる環境の1またはそれを超える成分
かり単離されたRNAである。例えば、該RNAは天然に生じない細胞に存在す
る。好ましくは、それは核酸の均質溶液として供される。
他の好ましい具体例においては、基質領域はイントロンの5′ −スプライス連
結を包含し;イントロンは該イントロンの不存在下における翻訳のレベルと比較
してエクソンの翻訳のレベルを低下させ;該イントロンはリポソーム認識配列と
最も5゛側のエクソンとの間、あるいは2つのエクソンの間に位置させる。より
好ましくは、イントロンはその5°末端で5′スプライス連結に重複し、その3
′末端で3′ スプライス連結に重複し;イントロンは2つの切断反応を触媒し
、1つは5°−スプライス連結内にあり、1つは3′−スプライス連結内のあり
;イントロンは自己スプライシングイントロンであり;基質領域は5° −スプ
ライス連結を包含し:インヒビター領域は5°−スプライス連結内の切断反応に
干渉す「5°−スプライス連結」とは、スプライシング反応に要するイントロン
の5゜末端に重複または隣接する配列をいう。「3゛−スプライス連結」とは、
スプライシング反応に要するイントロンの3° −末端の配列をいう。かかるス
プライス連結は、テトラヒメナ・テルモフィラの介在配列と接するもののごとき
自己スプライシングイントロンの末端と重複する。
「自己スプライシングイントロン」は、イントロンが、RNAのより大きいピー
スから自己を切り出したり、切り出し反応に先立ってイントロンを挟むRNAの
2ピースを連結するのに必要な隣接スプライス連結配列を除いて必要な配列のす
べてを含有するRNA片である。すなわち、当該イントロンはRNA分子を切断
し、また、その2部分を連結できる。
さらに好ましい具体例においては、シグナル核酸は一本鎖、例えば、ウィルスR
NAである。
応答性RNAの例は、5′−スプライス部位に対して−14、−19、−21、
−22、−23および/または一24位のヌクレオチド変化によって修飾された
テトラヒメナ属(Tetrahymena)のRNAを包含する。
関連する態様において、本発明は、前記した応答性RNA分子を細胞に導入する
ことによって、シグナル核酸を担持する細胞の増殖に干渉する方法をその要旨と
する。
関連する態様において、本発明は、前記応答性RNA分子をコードするDNA分
子をその要旨とする。
本発明の他の要旨および利点は、その好ましい具体例の以下の記載および請求の
範囲から明らかであろう。
好ましい具体例の記載
まず、図面につき簡単に記載する。
図面の間車な記載
図1、IAおよびIBは応答性RNA分子の模式図である。細い線はリーダー領
域を表し、太い線は蛋白コーディング領域を表し、一連の短い垂直の線は塩基対
合ドメインを示し、これらの線の上方および下方のボックスはRNAの種々の特
徴を示す。詳しくは、図IAにおいて、応答性RNAは翻訳を妨げる分子内塩基
対合を描くように書かれており;図IBにおいて、応答性RNA分子はシグナル
核酸にハイブリダイズして描かれている。
図ICにおいては、応答性RNA分子のこのタイプの第2の変形を描き二図ID
において、応答性RNA分子は翻訳を妨げる分子内塩基対合を描くように書かれ
ており;図IEにおいて、応答性RNA分子はシグナル核酸にハイブリダイズし
ている。
図IFは応答性RNA分子の第3の変形を描き;図IGにおいて、この応答性R
NA分子は翻訳を妨げる分子内塩基対合を示すように描かれており:図IHにお
いて、応答性RNA分子はシグナル核酸にハイブリダイズしている。
図2.2A、2B、および2Cは自己スプライシングイントロンを包含する応答
性RNA分子の模式図である。細い線はリーダー領域を表し、破線は自己スプラ
イシングイントロンを表し、太い線はエクソンを表し、一連の短い垂直の線は塩
基対合ドメインを示し、これらの線の上方および下方のボックスはRNAの種々
の特徴を示す。詳しくは、図2Aにおいて、応答性RNA分子は自己スプライシ
ングを妨げる分子内塩基対合を描くように書かれており;図2Bにおいて、応答
性RNA分子はシグナル核酸にハイブリダイズして描かれており:図20は自己
スプライシング反応によって産生されたスプライス分子を描く。
図2D、2E、2Fおよび2Gは、図2〜2Cに示した応答性RNA分子のタイ
プの変形を示す。図2Dにおいて、自己スプライシングイントロンは、応答性R
NA分子において、ポリペプチド−コーディング配列を分離し:図2Eにおいて
、応答性RNA分子は自己スプライシングを妨げる分子内塩基対合を描くように
書かれており7図2Fにおいて、応答性RNA分子はシグナル核酸に/1イブリ
ダイズしており:図2Gにおいて、自己スプライシング反応によって産生された
スプライス分子が描かれている。
図3はテトラヒメナ・テルモフィラの5′エクソン−介在配列(IVS)連結部
におけるおよびその丁度上流のP(1)およびP (−)ステム−ループ構造を
描く。IVS(大文字)は、5゛ニクソン(小文字)の末端にハイブリダイズし
てP(1)ステム−ループを形成できる内部ガイド配列(枠囲)、自己スプライ
シングについての5゛ −スプライス部位(塗り潰した三角形で示す)に必要な
コンフォメーンヨンを含有する。自己スプライシングを支持しない別の構造P
(−)は、P(1)ステム(肉太活字)の一部と上流の5′工クンン配列(上線
を施す)との間のハイブリダイゼーションによって形成される。頂部に示す配列
は、親プラスミドpTETBLUからのRNAについてものである。より低い3
つのRNA構造は5′エクソンにおける配列変化(#影を付す)によってつくら
れた3つの突然変異プラスミドからの修飾P (−)ステム−ループを表す。こ
れらの構造の各々につき37℃での計算された自由エネルギーを示す。
図4は、親プラスミド(pTETBLU)および鋳型としての3つのスプライシ
ング突然変異体(pTET14、pTET1419、pTET21−24)を用
い、[α”PI CTPの存在下で行ったin vitro転写反応の結果を示
すポリアクリルアミドゲルの写真である。3レーンの各セットは、スプライシン
グ条件への変化の前(0)および後(15または60分)の転写産物を表す。用
いた鋳型はレーンの各セットの上方に示し、鋳型を線状化するのに使用した制限
酵素は頂部に示す。この図および続いての2つの図については、FLは全長前駆
体RNAを示し、LEは連結されたエクソンを示す。環状化反応(各々、L−1
5およびL−19)によって15または19ntが5′末端から除去されたL−
IVSの短い形態がそうであるごとく、線状IVS RNA(L−IVS)およ
び環状IVS RNA (C−IVS)の位置も示す。星印は3゛−スプライス
部位加水分解の産物(すなわち、5′エクソン−IVS断片)であると考えられ
るRNAを示す。未だ同定されていない小RNA産物も示す(<)。
図5は、所与の濃度の2つのシグナルRNA (4Sまたは4s3)のうちいず
れかの不存在(0)または存在において、スプライシング条件下でゲル精製した
pTET1419RNAを15または60分間インキュベートした実験の結果を
示すポリアクリルアミドゲルの写真である。得られた産物を4%変性ポリアクリ
ルアミドゲルで分析し、図5に示す。
図6は、4または37℃にて、スプライシング緩衝液中、ゲル精製したpTET
BLUまたはpTET21−24RNA (10nM)をインキュベートした実
験の結果を示すポリアクリルアミドゲルの写真である。示した場合、M g2−
を5mMに添加してスプライシング反応を開始した。pTET21−24につい
ては、pTET21−24配列について特異的な2つのシグナルRNA(8S4
または12S)のうちいずれかの不存在下または存在下でスプライシングを開始
した。
存在する場合、シグナルRNAの濃度は1μMである。4%変性ポリアクリルア
ミドゲルで分析した得られた産物を図4におけるごとに標識する。頂部に示すこ
と(、転写に用いた鋳型をEcoRIまたはBamHIいずれかで線状化した。
EcoRI−ランオフ前駆体をシグナルRNAの存在においてスプライシング条
件下でインキュベートした場合に観察される追加の産物を点印で示す。pTET
21−24をシグナルRNAの不存在においてスプライシング条件下でインキュ
ベートした場合に観察される短いRNA産物(<)には矢印を付する。この同一
のRNA産物もまた図4で可視化されている。
応答性RNA分子
応答性RNA分子は一般的に前記した。以下に、当業者にこれらの分子を説明す
るための特別の実施例を掲げる。これらの実施例は本発明を限定するものではな
い。
実施例1:無イントロンの応答性RNA分子第1のタイプの応答性RNA分子を
図1に示す。この分子の1の部分、蛋白コーディング領域はその産生がシグナル
核酸の存在下においてのみ望ましいポリペプチドをコードする。該分子のもう1
つの部分、調節ドメインは、蛋白コーディング領域内の基質領域に配列が相補的
なインヒビター領域を包含する。インヒビター領域は基質領域と塩基対合して、
蛋白コーディング領域の翻訳を阻止する塩基対合ドメインを形成できる。基質領
域は蛋白コーディング領域の一部、リーダー領域の一部であり得るか、あるいは
該2つの間の連結に重複し得る。
図1を参照し、応答性RNA分子10は5′−末端12、および3°−末端14
を有する。5゛−末端12に隣接してリーダー領域26および調節ドメイン16
があり;3°−末端14に隣接して蛋白コーディング領域18がある。調節ドメ
イン16内にはインヒビター領域20があり;蛋白コーディング領域18内には
基質領域22がある。蛋白コーディング領域18の5′側にはリポソーム認識配
列21および開始コドン23がある。
図IAを参照し、インヒビター領域20は基質領域22にハイブリダイズして塩
基対合ドメイン28を形成する。応答性RNA分子10内のかがる塩基対合は応
答性RNA分子の蛋白コーディング領域の翻訳を阻害する。
翻訳の阻害は、シグナル核酸の存在によって解除され、抗−インヒビターという
そのうちの領域は応答性RNAのインヒビター領域に相補的である。シグナル核
酸の抗−インヒビター領域は、応答性RNA分子のインヒビター領域とのハイブ
リダイゼーション(塩基対合)につき応答性RNA分子の基質領域と競合する。
基質領域との塩基対形成のないこれらの状況下で、翻訳が起こり、所望のポリペ
プチドが産生される。
例えば、図IBを参照し、シグナル核酸30は3′−末端32.5゛−末端34
、および応答性RNA分子10のインヒビター領域20に配列が相補的な抗−イ
ンヒビター領域を有する。抗−インヒビター領域36とインヒビター領域20と
のハイブリダイゼーションは塩基対合ドメイン38を形成し、インヒビター領域
20の基質領域22へのハイブリダイゼーションを妨げる。これらの状況下で、
蛋白コーディング領域18の翻訳が起こる。
応答性RNA分子のこのタイプの変形において、基質領域は蛋白コーディング領
域内に必ずしも含有されず、リーダー領域へと蛋白コーディング領域の上流に伸
びる。特に、図ICに描かれた応答性RNA分子は、リポソーム認識配列21お
よび開始コドン23を包含する基質領域22を有する。図IDを参照し、基質領
域22はインヒビター領域20と塩基対合し、分子内塩基対合領域28を形成す
る。原核生物系において、このコンフィギユレーションはリポソームがリポソー
ム結合部位および開始コドンと相互反応するのを阻止し、翻訳が阻止される。
図IEを参照し、シグナル核酸30の抗−インヒビター領域36はインヒビター
領域20にハイブリダイズして塩基対合領域38を形成する。このコンフィギユ
レーションにおいて、原核生物リポソームは翻訳を開始し、所望のポリペプチド
が産生される。
応答性RNA分子のこのタイプのもう1つの変形において、インヒビター領域は
基質領域の下流に位置する。この図に示すように、インヒビター領域は蛋白コー
ディング領域自体内にあり得るか、あるいは蛋白コーディング領域の3°側の領
域中に位置し得る。図IFにおいて、応答性RNA分子は、リポソーム認識配列
21および開始コドン23を包含する基質領域22を有するものとして描かれ、
基質領域の3゛側に位置するインヒビター領域20を有する。図IGを参照し、
インヒビター領域20は基質領域22と塩基対合し、分子内塩基対合領域28を
形成する。このコンフィギユレーションにおいて、走査する真核生物リポソーム
サブユニットは、この塩基対合相互作用が十分に強力であるならば、翻訳を開始
する塩基対合ドメインを侵したり、あるいはそれに結合できない。図IHにおい
て、シグナル核酸30の抗−インヒビター領域36はインヒビター領域20にハ
イブリダイズし、塩基対合領域38を形成する。真核生物リポソームは(他の上
流開始コドンがないならば)適当な開始コドンまで走査でき、翻訳を開始する。
ポリペプチドの翻訳が起こり、翻訳するリポソームによって塩基対合領域38が
破壊される。
応答性RNAのインヒビター領域は応答性RNAの基質領域とターゲット核酸の
抗−インヒビター領域の双方に相補的でなければならないので、これらの3つの
領域の配列は応答性RNAの翻訳の適当な調節を可能とするように選択されなけ
ればならない。これは、基質領域の配列が抗−インヒビター領域の配列と同一で
なければならないことを意味するのではない。形成できる2つの塩基対合のいず
れも完全に塩基対合される(すなわち、当該ドメインに沿ったすべての近接塩基
が塩基対合する)必要はなく、また、それらは同一の長さである必要はない。
当該領域がいつ翻訳が起こらなければならないかを示すのに十分なほど特異的で
ある限り、抗−インヒビター領域の選択には柔軟性がある。例えば、応答性RN
Aの応答が細胞内のHIV−Iの存在であるというシグナルである場合、HIV
−Iのいずれの特異的核酸配列も選択でき、勿論、HIV−1に存在する核酸配
列を選択するのは限定される。基質領域の配列は、生物学的活性ポリペプチドを
産生ずる応答性RNA分子を生じるように選択される。該基質領域は蛋白コーデ
ィング領域の部分を包含し得るので、その配列のいずれの修飾もコードされたポ
リペプチドの有意量の活性を保持しなければならない。遺伝暗号の縮重は、コー
ドされたポリペプチドの配列に影響しない蛋白コーディング領域の配列の変化を
可能とする。グアノシンはウリジンと、ならびにシトシンと塩基対合できるので
、用いることができる配列にはさらに柔軟性がある。加えて、蛋白におけるlま
たはそれを超える位置における保存的アミノ酸の変化は蛋白の活性を除去しない
ので、有用な配列の数は実質的に増大する。 1基質領域に対するインヒビター
領域のハイブリダイゼーションによって形成された塩基対合ドメインは、当該細
胞内にやはり存在し得るシグナル核酸以外の核酸によって破壊されないように、
十分に安定でなければならない。例えば、インヒビター領域および基質領域が4
つの近接ヌクレオチドのみにわたって相補的であるならば、その4つの塩基の配
列を包含するいずれの一本鎖核酸もインヒビター領域へのハイブリダイゼーショ
ンにつき基質領域と競合でき、この配列を含めた核酸が十分高い濃度で存在する
ならば、翻訳の阻害は解除されるであろう。一般に、インヒビター領域への基質
領域のハイブリダイゼーションによって形成された塩基対合ドメインは、少なく
とも12、好ましくは15の近接ヌクレオチドを、当該分子がシグナル核酸のみ
に応答するために包含すべきである。
応答性RNA分子は、シグナル核酸がインヒビター領域により容易にハイブリダ
イズするのを可能とするための領域を包含できる。この追加の領域は核形成領域
と呼ばれ、インヒビター領域に直ぐ隣接し、かつシグナル核酸の配列に相補的な
多数のヌクレオチドよりなり、それにより、核形成領域およびインヒビターは一
緒にシグナル核酸との拡大された相補性の領域を形成する。核形成領域はシグナ
ル核酸へのハイブリダイゼーションに容易に利用できる一本鎖領域を提供する。
この領域にわたる塩基対合形成は、抗−インヒビター領域をインヒビター領域へ
のハイブリダイゼーションのため正しく位置付けることによって、インヒビター
領域からの基質領域の置き換えを好都合のものとする傾向がある。加えて、かか
る核形成領域はシグナル核酸とで形成された塩基対合領域の安定性を増大させる
であろう。
調節ドメインはインヒビタードメインに直ぐ隣接する領域への非特異的核酸(す
なわち、シグナル核酸以外の核酸)のハイブリダイゼーションを不都合のものと
する領域も包含し得る。この領域はインバーテツドリピートといい、折り畳まれ
てヘアピン構造を形成できる。
インヒビター領域、基質領域および抗−インヒビター領域の詳細な性質は、いか
に厳密に翻訳が調節されるべきかに部分的に依存するであろう。基質領域へのイ
ンヒビター領域のハイブリダイゼーションによって形成された分子内塩基対合ド
メインが安定なはと、翻訳はよけいに阻止される。RNA−RNAデュプレック
スについては、塩基対合ドメインの安定性は、ヌクレオチドの近接領域内の現実
に塩基対合したヌクレオチドの数、一般的に塩基対合したドメイン内の誤対合の
数、および塩基対合ドメインのヌクレオチド組成に依存する。分子内塩基対合形
成は塩基対合されるべき2つの領域の間の距離に依存する。例えば、2つの領域
間のヌクレオチドが余りにも少ないと、トーション型の束縛が塩基対合を妨げ得
る。当業者ならば、多かれ少なかれ安定な塩基対合ドメインを作成するためにこ
れらのパラメーターをいかにして調整できるかをよく認識しているであろう。
分子内塩基対合ドメインの安定性は、シグナル核酸のいずれかの所与のレベルに
おいて望まれる翻訳のレベルに依存して調整できる。翻訳のレベルは、インヒビ
ター領域が基質領域にハイブリダイズした応答性RNA分子の割合に依存する。
シグナル核酸の存在下におけるこの割合は、インヒビター領域がシグナル核酸の
抗−インヒビター領域にハイブリダイズした応答性RNA分子の割合に依存する
。
当業者ならば、形成される各デュプレックスの量は2つのデュプレックスの相対
的安定性ならびに所与の細胞に存在するシグナル核酸および応答性RNAの量に
依存することを認識するであろう。高毒性分子が応答性RNAによってコードさ
れているならば、高度の調節が必要である。例えば、コレラトキシンの活性サブ
ユニットがコードされているならば、数個の分子のみが細胞を殺すのに必要であ
る。この場合、シグナル核酸の不存在下で翻訳は完全に阻止されなければならな
い。これは、基質およびインヒビター領域のほとんど完全な相補性、例えば、2
0ヌクレオチド領域の85%相補性を有することによって最善に保証される。発
現は、例えば、25ヌクレオチド領域にわたってインヒビター領域に100%の
相補性を有する高相補的シグナルRNAが存在する場合にのみ起こる。
インヒビター領域は蛋白コーディング領域の5゛−側または3゛−側、あるいは
蛋白コーディング領域自体内にあり得る。応答性RNA分子がエキンヌクレオテ
ィック分解に付されるならば、これは、分子を設計する場合に考慮に入れるべき
である。かくして、分子が3゛−末端で開始して分解されるならば、翻訳に必要
な配列のすべてを含有するがインヒビター領域を欠く分子の形成を妨げるために
は、インヒビター領域を当該分子の5“−末端に位置させるのが最良であろう。
実施例2・自己スブライシンドイントロンをもつ応答性RNA分子応答性RNA
分子の第2のタイプは所望のポリペプチドの産生を妨げる自己スプライシングイ
ントロンを包含する。該イントロンはスプライシング反応によって除去でき、ス
プライスされた分子は所望のポリペプチドの産生用鋳型として働く。シグナル核
酸はこのタイプの応答性RNA分子の翻訳を調節するが、調節は、スプライシン
グ反応を調節するシグナル核酸を用いることによって間接的に達成される。この
タイプのIJIwIを働かせるためには、シグナル核酸の不存在において、応答
性RNA分子はスプライシングを妨げる分子内塩基対合ドメインを形成するよう
に折り畳まれなければならない。シグナル核酸の存在下で、別の分子間塩基対合
ドメインが形成され、スプライシングが起こる。
この第2のタイプの応答性分子の例を図2に示す。この分子は所望のポリペプチ
ドをコードする単一の蛋白コーディング領域のリポソーム認識配列と開始コドン
の間に位置するイントロンを有する。このイントロンは翻訳を妨げる。何故なら
ば、それはリポソーム認識配列を開始コドンから遠くに離すからである。本実施
例においては、イントロンはテトラヒメナのブレーrRNAに由来する自己スプ
ライシングイントロンである。このタイプのイントロンは、2つの切断反応を引
き起こす構造に折り畳まれ得るのであり、1つの切断反応はイントロンのいずれ
か側、およびイントロンを挟むRNA分子の部分を接合する連結反応である。
かかるイントロンの自己スプライシングにおける必須の工程は、5°−スプライ
ス結合と呼ばれるイントロンの領域の、内部ガイド配列と呼ばれるイントロンの
箪2の領域へのハイブリダイゼーションである。かくして、イントロンの自己ス
プライシング活性が調節され得る1の方法は、内部ガイド配列への5゛−スプラ
イス結合のハイブリダイゼーションを妨げることによる。図2に描かれた応答性
RNA分子は、イントロンおよび蛋白コーディング領域とは区別される調節ドメ
インを有する。この調節ドメインは、この分子中に自己スプライシングイントロ
ンの5′−スプライス連結を包含する基質領域に相補的なインヒビター領域を有
する。インヒビター領域と基質領域との間の分子内塩基対形成は、5゛−スプラ
イス連結の内部ガイド配列へのハイブリダイゼーションを妨げ、スプライシング
は妨げられる。この応答性RNA分子は、インヒビター領域もシグナル核酸の抗
〜インヒビター領域に相補的なように設計される。かくして、シグナル核酸の存
在において、インヒビター領域は抗−インヒビター領域にハイブリダイズし、自
己スプライシング反応への参加のために5′−スプライス連結を解放する。
図2を参照し、応答性RNA分子4oは5′−末端42、および3°−末端44
を有する。5′−末端42に隣接して、リーダー領域49があり、それに隣接し
て自己スプライシングイントロン48があり、次いで、ポリペプチド−コーディ
ングエクソン50がある。調節ドメイン46はリーダー領域49内にある。がく
して、自己スプライシングイントロン48は調節ドメイン46とエクソン50と
の間にあり、その5′側にはリポソーム認識配列56があり、その3゛側はAU
Gコドン66がある。調節ドメイン46内のインヒビター領域52は、リーダー
領域49と自己スプライシングイントロン48との間の連結における基質領域5
4に相補的である。調節ドメイン内では、インヒビター領域の3′−側には、イ
ンヒビター領域52に近接し、抗−インヒビター伸長という抗−インヒビター領
域に直ぐ隣接するシグナル核酸のうちの領域に相補的な核形成領域45がある。
また、調節領域はインヒビター領域の5° −側にインバーテツドリピート47
を包含してもよい。基質領域54はリポソーム認識配列56.5° −スプライ
ス連結58、および安定化領域60を包含する。自己スプライシングイントロン
48は5゛ −スプライス連結58と、AUGコドン66に隣接する3′ −ス
プライス連結64によって重複され、内部ガイド配列62を包含する。
図2Aを参照し、インヒビター領域52が基質領域54にハイブリダイズすると
、塩基対合ドメイン70が形成され、5′ −スプライス連結58が内部ガイド
配列62と相互作用するのを妨げる。インバーテツドリピートは安定化ヘアピン
63を生成するように折り畳まれ得る。
シグナル核酸の配列において、分子間塩基対合ドZインが、シグナル核酸の抗−
インヒビターおよび抗−インヒビター伸長領域と応答性RNA分子のインヒビタ
ーおよび核形成領域との間に形成される。この相互作用は5° −スプライス連
結58を自由にして内部ガイド配列62と相互作用するのを可能とする。これら
の状況下で、自己スプライシング反応が起こる。かくして、図2Bを参照して、
3°−末端72および5゛−末端73を有するシグナル核酸71は抗−インヒビ
ター領域74およびインヒビター領域52および核形成領域45にハイブリダイ
ズする抗−インヒビター伸長77を包含し、塩基対合ドメイン75を形成する。
自己スプライシング反応は、すべての自己スプライシングイントロンを除去する
。今や、スプライスされた分子はエクソン50からコードされたポリペブトを産
生ずることができる。何故ならば、今や、リポソーム認識配列はポリペプチドを
コードするエクソンの開始コドンと密接に近接し、ポリペプチドの第1のコドン
として開始配列を利用するのが可能となるからである。
図20を参照し、スプライスされた分子90は、5°−末端42.3゛−末端4
4、リーダー領域49、エクソン50.リポソーム認識配列56、開始コドン6
6、ならびに5° スプライス連結58の少しの部分および3′ スプライス連
結64の少しの部分を含有する融合スプライス連結95を包含する。
自己スプライシング活性を有することが知られているいずれのイントロンも、応
答性RNA分子として用いるのに適合させることができる。適当な自己スプライ
シングRNAはテトラヒメナの核プレーrRNA、サツカロミセス(Sacch
aromyces)および二ニーロスボラ(Neurospora)のミトコン
ドリア・プレーrRNA、アグロバタテリウムまたはアゾアルカス(Azoar
cus)のイントロン、およびサツカロミセスのミトコンドリア・プレーmRN
Aまたは他の同等のグループ■自己スプライシングRNAから得られる。グルー
プ■イントロンも、あるいは少なくともRNA切断活性を有するいずれのRNA
も本発明で用いることができる。RNAリガーゼ活性は他のRNA分子またはそ
れらの同等物によって提供され得る。
一旦自己スライジングRNAが選択されたならば、それは、自己スプライシング
反応が起こった後にリポソーム認識配列がスタートコドンに対して正しく位置さ
れるように、リポソーム認識配列部位とコードされるポリペプチドのスタートコ
ドンとの間に正しく位置されなければならない。真核生物において、翻訳は一般
にキャップ付きRNAの最も5′側のAUGで始まり、AUGを囲む配列がA/
GNNAUGGに適合することを提供する。従って、応答性RNA分子は、この
配列がスプライシングが起こった後にのみ現れるように設計されなければならな
い。さらに、認識され、最も5′側の翻訳開始部位として用いるように、好都合
な配列文脈におけるAUGまたは他のコドンを該イントロンに包含させることが
できる。下流部位の翻訳開始に与えるこの上流AUGの抑制的影響は、自己スプ
ライシングによってイントロンが除去されるに際してのみ解除され、かくして、
捜査するリポソームサブユニットが、毒性蛋白の翻訳がそこから起こる下流の開
始部位に到達しないことを保証する。
このタイプの応答性RNA分子についての変形において、自己スプライシングイ
ントロンはポリペプチド−コーディング配列を邪魔するように位置される。図2
Dに示すように、この分子は、−緒になって所望のポリペプチドをコードする2
つのエクソンの間に位置するイントロンを有する。該イントロンが停止コドンを
包含するならば、翻訳は阻止されるであろう。該イントロンが停止コドンをコー
ドしない場合においてさえ、該イントロンの翻訳は下流のエクソンとは解読枠外
に置かれたり、および/または活性を破壊するようなアミノ酸をポリペプチドに
添加するであろう。該イントロンの除去の結果、2つのエクソンが融合され、所
望の活性を有するポリペプチドについてコードする翻訳可能なヌクレオチド配列
が形成される。
図2Dを参照し、応答性RNA分子40は、5°−末端42および3゛−末端4
4を有する。該ポリペプチドは、自己スプライシングイントロン48によって離
された2つの領域50および51にコードされる。イントロン48は5′−スプ
ライス連結58、および3′−スプライス連結64によって重複され、内部ガイ
ド配列62を包含する。蛋白コーディング領域50には、リポソーム認識配列5
6および翻訳開始コドンが先行する。インヒビター領域52はエクソン50内に
あり、領域50の3゛ −末端および5° −スプライス連結58に重複し、安
定化領域60を包含する基質領域54に相補的である。その5′側のインヒビタ
ー領域の傍らには、インヒビター領域と近接し、抗−インヒビター領域に直ぐ隣
接するシグナル核酸中の領域に相補的な核形成領域45がある。
図2Eを参照し、インヒビター領域52が基質領域54にハイブリダイズすると
、塩基対合ドメイン70が形成され、かくして、5゛−スプライス連結58が内
部ガイド配列62と相互反応するのを妨げる。
図2Fを参照し、3°−末端72および5“−末端73を有し、抗−インヒビタ
ー領域74および抗−インヒビター伸長77を包含するシグナル核酸71は、イ
ンヒビター領域52および核形成領域45にハイブリダイズする。分子間塩基対
合ドメイン75が形成される。これらの状況下において、5′−スプライス連結
58は解放され、内部ガイド配列62と相互反応し、自己スプライシングが起こ
る。
図2Gを参照し、自己スプライシング反応はすべての自己スプライシングイント
ロン48を除去し、5° −スプライス連結58および3′−スプライス連結6
4の部分を含有する融合したスプライス連結95を残す。
スプライシングに際してこれらのエレメントが完全に除去されるように、例えば
、基質および/またはインヒビター領域がイントロン内に含有される他の戦略を
用いることもできる。基質またはインヒビタードメインが蛋白コーディング領域
に止まる場合、それらの配列はコードされた蛋白の生物学的活性を保持するよう
に慎重に選択されなければならない。遺伝暗号の縮重、すなわち、グアノシン−
ウリジンの塩基対および蛋白の活性をなくさない保存的アミノ酸変化の可能性す
べてが考えられる。さらに、多くの蛋白はその固有の活性に必須でない領域を含
有すること、およびこれらの領域におけるアミノ酸の変化および/または付加は
生物学的活性の劇的な喪失をもたらすものではないことは公知である。かかる領
域における基質および/またはインヒビタードメインの置き換えは、シグナルR
NAを含有する抗−インヒビターの選択を単純化する。というのは、蛋白コーデ
ィング配列の変化はより容易に許容され得るからである。
インヒビター領域が抗−インヒビター領域と基質領域の双方に対して相補的であ
る要件は、これらの領域の配列にある種の束縛を課すものである。まず、前記し
たごとく、基質領域はシグナル核酸の抗−インヒビター領域と同一の配列を有す
る必要がない。抗−インヒビター領域は選択できるが変更できないので、抗−イ
ンヒビター領域は5′−スプライス連結の配列と同一の配列を包含しなければな
らない。テトラヒメナrRNAイントロンにおける最小の5゛−スプライス連結
は4ヌクレオチド長に過ぎない。いずれの4ヌクレオチド配列も1/64の確立
で起こるはずであるので、多くの可能な抗−インヒビター領域は5°−スブライ
ス連結の配列を包含するであろう。多くの異なる4塩基配列は5°−スプライス
連結として働き得るようである。ただし、内部ガイド領域の配列が5゛ −スプ
ライス連結における変化を収容するように適合されているものとする[(リング
(Zang)ら、ネイチ+ −(Nature)、324 : 430,198
6)コ。内部ガイド配列と塩基対合できるのは最小の5′−スプライス連結にと
って適当である一方、単一の誤対合での複合体は機能的であり得る[(リング(
Zang)ら、バイオケミストリー(Biochemistry) 2ユニ 8
924.1988)]。
インヒビター領域および基質領域のハイブリダイゼーションによって形成された
塩基対合ドメインは、スプライシング反応の間、5′−スプライス連結と内部ガ
イド配列との間に起こる塩基対合よりも安定でなければならない。これは、ハイ
ブリダイズして、5° −スプライス連結の内部ガイド配列に対するハイブリダ
イゼーションによって形成されたものよりも長い塩基対合ドメインを形成するで
あろうインヒビター領域および基質領域を選択することによって達成できる。基
質領域は、5゛−スプライス連結を超えて、基質領域とインヒビター領域配列と
の間の相同性を拡大する安定化領域を包含するように設計される。この安定化領
域は、リポソーム認識配列と開始コドンとの間に位置した自己スプライシングイ
ントロンの場合、5゛−スプライス連結の丁度3゛側に位置させることができる
。
この配置は、安定化ドメインが、スプライシング反応の一部として除去され、リ
ポソーム認識配列と開始コドンとの間の相互関係に干渉しないことを保証する。
また、リポソーム認識配列はインヒビター領域と塩基対合する領域内に包含され
得るが、これが当てはまる要件はない。同一のポリペプチドの部分をコードする
エクソン間に挿入された自己スプライソングイントロンの場合、安定化領域は、
好ましくは、該イントロン内、すなわち、イントロンの残りと共に除去されるよ
うに5°−スプライス連結の3′−側に位置させるべきである。
インヒビター/基質塩基対合ドメインは、シグナル核酸によってのみ破壊され、
細胞に存在する他の核酸によっては破壊されないことが重要である。前記にて議
論したごと(、第1のタイプの応答性RNA分子については、これは、分子内塩
基対合形成は唯一の核酸によってのみ破壊されるのに十分なほど広範囲でなけれ
ばならないことを意味する。この要件は、シグナル核酸が分子内デュプレックス
を破壌するのを困難とし得る。概略を前記したごとく、インヒビター領域に隣接
して核形成領域を含ませるのは、抗−インヒビター領域へのインヒビター領域の
ハイブリダイゼーションを好都合とする。
自己スプライシングイントロンおよびエクソンの調節ドメインの多くの配置が有
用である。前記したごとく、自己スプライシングイントロンは2つのエクソン間
に位置させることができ;非スプライス分子の最も5゛側エクソンが翻訳され得
る状況下で、完全に機能的なポリペプチドは産生され得ない。インヒビター領域
は自己スプライシングイントロンの5゛−または3′−側に、あるいは恐ら(は
、イントロン自体の中に位置させることができる。RNAは5′から3°の方向
に合成されるので、インヒビターが合成され、内部ガイド配列の産生前に5′−
スプライス連結にハイブリダイズする機会を有するように、インヒビター領域は
5゛ −側に位置させるのが好ましい。スプライシング複合体を形成するための
RNAの折り畳みがインヒビター領域の合成速度と比較して遅いならば、インヒ
ビターは自己スプライシングイントロンの3゛ −側に位置させることができる
であろう。
自己スプライソング反応は特異的かつ正確であるのが好ましく;スプライシング
が間違った位置で起こるならば、リポソーム結合部位は誤って位置することにな
ろう。2つのエクソンの間に位置した自己スプライシングイントロンの場合、誤
ったスプライシングの結果、ポリペプチドをコードする配列の解読枠をはずれた
融合が起こる。内部ガイド配列と5°−スプライス連結との間の距離が比較的短
い自己スプライジングイシトロンはより正確なスプライシング反応を触媒する傾
向がある。また、別の5° −スプライス連結として認識される配列がないのを
保証することが重要である。
前記した応答性RNA分子はいずれの標準的な方法によって製造することもでき
る。例えば、RNAはin vivoまたはin vitroいずれかでDNA
分子の転写によって産生され得る。一般に、RNA分子は、応答性分子をコード
する配列、応答性RNA分子の調節された転写のための適当な配列、およびDN
Aの複製のための適当な配列を包含するプラスミドまたはウィルスDNAの構築
によって産生されるであろう。RNA分子の構築において、一般的な考慮事項は
以下の通りである。現実的な見地より、それ自身または他のRNA分子を切断で
き、また、好ましくは、それらの2つのRNA分子を一緒にスプライシングでき
る酵素的活性を有する適当なRNA分子、例えば、自己スプライシングRNA分
子を同定するのが一般的に好ましい。次いで、このRNA分子を修飾して、5゛
−スプライス連結が応答性RNA分子のインヒビター領域の一部と相補的とな
るように、前記した制限内で要求されるように5°−スプライス連結および内部
ガイド配列を変化させる。次いで、このRNA分子を、所望のポリペプチドをコ
ードするRNA。
および適当な調節ドメインを包含するRNAに結ぶ。要すれば、核形成部位およ
びインバーテツドリピートを調節ドメイン中に設計する。
以下の実施例3〜7で議論する実験は、特異的シグナルRNAの存在によって再
活性化できる不活性イントロンを含有する応答性RNA分子の調製を記載する。
該応答性RNA分子は、テトラヒメナ・テルモフィラのrRNA中の自己スプラ
イシングイントロンまたは介在配列(IVS)から調製した。IVSが自己スプ
ライシングするには、IVS RNAのコア構造の適当な折り畳みが必要である
。
この必要なコンフォメーンヨンには、5°−スプライス部位を含むP(1)とし
て公知の塩基対合領域が包含される(図3)。P(1)において、IVSにおけ
る内部ガイド配列は5°エクソンの隣接部分と塩基対合して安定なステム−ルー
プ構造を形成する。5゛−スプライス部位はこのステム内に位置する。IVSR
NAが自己スプライソングする能力はP(1)ステムが形成される能力にかかっ
ている。
5°−スプライス部位の丁度上流の天然配列もまた、5゛−スプライス部位に直
ぐ隣接するエクソン配列とでヘアピン構造を形成できる(図3)。自己スプライ
シングに必要なステム−ループ、P (1) 、およびP (−)というこの別
のステム−ループは相互に相反的である。というのは、該スプライス部位に直ぐ
隣接する5゛工クソン配列は双方の構造に包含されるからである。別のステム−
ループ構造、P(1)はそのステム領域を拡大することによってより安定とでき
る。
5°エクソンにおけるlのヌクレオチドの変化(5°−スプライス部位に対して
一14位におけるAからCの変化)の結果を報告するウッドソンおよびセヒUo
odson and Cech) [バイオケミストリー(Biochemis
try)、30 : 2042.19911参照。その突然変異体において、自
己スプライシングは減少したと報告されている。逆に、P(−1)の相対的強度
を低下させるか、あるいはそれを完全になくす5゛エクソンにおける突然変異を
含有するRNAは、自己スプライシング活性の増加を示したと報告されている。
別の構造P(−1)を強化すると予測された5゛エクソンにおける配列変化を含
有する3つの突然変異体を作成した。すべての3つの突然変異体において、(連
結したエクソンの形成によって判断して) in vitro自己スプライシン
グのレベルは、天然の5゛工クソン配列が存在する親構築体に対し低下した。P
(−1)のステムが5つの追加の塩基対によって長くされた1の突然変異体は、
検出可能なin vitro自己スプライシング活性を呈さなかった。
出願人は、自己スプライシング活性は、別の構築体に含まれる上流の5゛工クソ
ン配列に相補的なシグナルRNA (インヒビター領域)の付加によってこの強
力な非スプライシング突然変異体においてさえ回復され得ることを証明した。P
(−1)ステムの5゛部分への結合によって、これらのシグナルRNAは、P(
−1)を破壊し、P(1)を含有する活性な自己スプライシング・コンフォメー
トヨンにおける内部ガイド配列に十分ハイブリダイズできる、−重鎖形態中の5
′−スプライス部位に直ぐ隣接する配列を残した。
実施例3ニブラスミドの構築およびDNAの調製応答性RNA分子を調製するの
に使用する含IVS断片の源はプラスミドpTTIA3T7 [(エイ・ザウグ
(A、 Zaug)博士から入手;同等のかかるプラスミドは容易に構築され、
このプラスミドは本発明の説明の目的のためだけに用いる)コであり、それは、
Hindmリンカ−上のpT7−2 [(ニー・ニス・バイオケミカル・コーポ
レーション(U、 S、 Biochemical Corporation)
、クリーブランド、オハイオ州)]のHindm部位に挿入されたテトラヒメナ
・テルモフィラrRNAの482−bp Thai断片を含有する。この断片は
、5°エクソンの32nt、413nt IVSlおよび3′−エクソンの37
ntに対応するrDNA配列を含有する。pTTIA3T7のHindm断片を
単離し、p’rz19R[(!−4ス・バイオケミカル・コーポレーション(U
、 S、 BiochemicalCorporation)、クリーブランド
、オハイオ州)コのHindn[部位に挿入して、IVS、およびIacZ’遺
伝子の最初の数コドン、β−ガラクトシダーゼ遺伝子のα−補充断片に挿入され
た天然rDNA配列の少しの部分を含有するプラスミドを得た。イー・コリにお
けるβ−ガラクトシダーゼ活性は、それ自身を切り出し、1acZ’コドン領域
に枠内連結して翻訳可能なmRNA産物を生成するIVS RNAの能力による
ことは他の者によって以前報告されている(ビーンおよびセヒ(Been an
d Cech)、セル(Cell)、土ヱ:207.1986 ;プライスおよ
びセヒ(Price and Cech)、サイエンス(Science) 2
28 : 719.1985:ワリングQaring)ら、セル(Cell)、
40:371.1985)。in vitro突然変異誘発は、rDNAインサ
ートを含有するpTZ19R誘導体について行い、対応する1acZ’RNAが
自己スプライシングし、正しい解読枠を維持するクローンを得た。加えて、可能
性として有用である5alI部位を3′−エクソンに生成させ、3゛ −エクソ
ン中の枠内AUGを破壊して、翻訳スタート部位として使用されないことを保証
した。ベクター配列における、最終のDNA配列および3゛−スプライス部位(
ム)ないしHindm部位(下線)の3′−エクソンの正しい解読枠は以下に示
す。
pTETBLU
ム T^AG GTA GCCAGCCGT CGA CAT CTA ATT
AGT にACGCA AにCT’r次いで、5゛工クソン配列においてin
vitro突然変異誘発によって変化を起こして別のP(−1)ステム−ルー
プ構造における塩基対合能力を改良する一連のスプライシング突然変異体用の親
としてpTETBLU DNAを用いた。スプライシングしたRNA産物におい
て正しい解読枠を維持し、翻訳スタートまたは停止コドンの生成を回避すること
に注意を払った。5′エクソンRNAでなした得られた配列変化および形成が予
測されるRNAの別の構造を図3に示す。
すべての部位特異的突然変異は、ユナイテッド・スティン・バイオケミカル・コ
ーポレイション(United 5tates Biochemical Co
poration)からのin vitro突然変異誘発キットを用いて生じさ
せた。DNAオリゴは、ホスホアミダイト化学を用い、アプライド・バイオシス
テムズ(Applied Biosystea+s) 394 D NA/RN
A合成器で作成し、突然変異誘発オリゴとしての使用に先立ち、0LIGOCL
EAN1カラム(ユナイテッテド・スティン・バイオケミカル・コーポレイショ
ン)を用いて精製した。プラスミドを株MVIL90中で維持した(イー・コリ
ム(srl−recA) 306 : : TN 10 ム(lac−pro)
thi−supE (F’ブOA+B+1acIo1acZ A Mi5 t
raD36) o各プラスミドをDNA配列決定[(ターボ−およびリチャード
ソン(Tabor and Richardson)、プロシーディングズ・オ
ブ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サイエンシズ(Proc、 Natl、
Acad、 Sci、 ) U S A 8ま:4767.1987)]によっ
て確認した。
最終DNAm製(400μm)を等容量のフェノールで2回、クロロホルムで1
回抽出し、0.25M トリス−HCl、pH7,5の存在下で沈殿させる以外
は、製造業者によって記載されているごとくに、=n vitro転写鋳型とし
て用いるプラスミドをQiagen [(キアゲン・インコーホレイテッド(Q
iagen Inc、 )、シャスワーッ(Chatsvorth)、カリフォ
ルニア州)コマキシ(maxi)−カラム調製によって精製した。該プラスミド
をEcoRIまたはBamHIいずれかでの切断によって線状化して鋳型を生成
し、その上で、ランオフエフ転写により各々548または527ntの全長RN
Aが得られた(T7プロモーター配列はポリクローニング部位の直ぐ上流に位置
し、β−ガラクトシダーゼの暗号配列内にある)。
実施例4・シグナルRNA
ホスホルアミダイト化学を用い、アプライド・バイオシステムズ(Applie
dBiosysteIIls) 380 B D N A合成器で、短いシグナ
ルRNA (11−26n t)を化学的に合成した。使用に先立ち、ClgS
EP−PACカートリッジ[(ミリボア・コーポレイション(Millipor
e Corporation))]を用いてシグナルRNAを脱塩し、ゲル精製
し、260nmにおける吸光度によって定量した。シグナルRNAは1mM E
DTA、10mMトリス−HCl (pH7,5)中、−20℃で保存した。P
TET1419およびpTET21−24からの前駆体RNAに特異的なシグナ
ルRNAの配列(図3)は以下の通りである。
pTET1419 45 3’ GCCG;&v2直5’453 3’ GCC
Gq史;バーコリGAU 5’これらのシグナルRNAは、所与の構築体におけ
るP(−1)ステムの5°側を形成する上流エクソン配列に相補的である。下線
を施したヌクレオチドは、該P(−1)ステムに含まれる5°工クソン配列と塩
基対合するシグナル配列の部分に対応し、残りのヌクレオチドはステムの、また
はループにおける塩基におけるヌクレオチドいずれかと塩基対合する。例えば、
シグナルRNA 4S3は、pTET1419RNAにおけるステムの塩基に対
して5°側の4ntと塩基対合し、すべてのヌクレオチドはPC−1)ステムの
5′側に包含され、および3個のヌクレオチドはループに包含される。
pTET14 RNAにおいて(図3)、5’ −スプライス部位に対して−1
4でUをCに変化させると、過剰C−G塩基対を形成してP(−1)ステムを長
くするのを可能とする。この特別の配列変化は、ウソドソンおよびセヒ(Woo
dson and Cech) [(ウッドソンおよびセヒ、バイオケミストリ
ー(Biochemistry)、30 : 2042.1991)コにより、
短前駆体RNAの自己スプライシング活性を減少させることが報告されている。
pTET1419RNAは、安定でないG−U塩基対の代わりにA−U塩基対を
生成させることによりて、より安定なステムをP(−1)が形成するのを可能と
する追加のヌクレオチド変化(−19におけるGからA)を有する。最終的に、
pTET21−24RNAは、4個の追加のヌクレオチド変化(スプライス部位
に対して−21〜−24位)によりて生成した非常に安定なP(−1)ステムを
有する。文献[フライエル(Freier)ら、プロシーディングズ・オブ・ナ
ショナル・アカデミ−・オブ・サンエンシズ(Proc、 Natl、Acad
、 Sci、 )USA、旦旦: 9373.1986;ジェガー(Jaege
r)ら、プロシーディングズ・オブ・ナショナル・アカデミ−・オブ・サンエン
シズ(Proc、 Natl、 Acad、 Sci、 ) U S A s旦
旦+ 7706.1989コ中の最も最近の値に基づき、これらの構造につき3
7℃における計算した自由エネルギーを図3に示す。これらの構築体すべてにお
いて、ヌクレオチド変化は、IVSまたは5°エクソンの3″末端におけるl
311 tを変更することなく、上流の5°エクソンのみでなされた。
EcoRIまたはBamHIで線状化した鋳型で、T7プロモーターからの全長
転写は、各々、548および527ntの転写体を生じさせた。これらは、同等
長の5゛エクソン(43nt)およびIVS RNA (413nt)を有する
ことを除き、その3゛−エクソン(92vs、71nt)の長さのみが異なって
いた。IVSを切り出し、5′エクソンに3′ −エクソンを正しく連結すると
、EcoRIランオフ転写体についての135ntおよび対応するBamH1転
写体についての114ntのRNAが得られた。連結したエクソンの様子は、個
々の含IVS構築体によって支持される自己スプライシングのレベルを示す。
実施例5:P(−1)の安定性の増大による自己スプライシングの減少in v
itro転写は以下のごとくに行った。T7 RNAポリメラーゼを用いる転写
反応は、500μMの各NTPおよび〜10μCiの[α3!P] CTPを含
有する転写緩衝液(40mMトリス−HCl、pH7,5,5mM MgCl、
、10mMジチオスレイトール、4mMスペルミジン(spermidine)
)中で行った。
個々の反応(合計容量10μm)は、0.1μgの線状化プラスミド鋳型および
20〜30U U T7 RNAポリメラーゼを含有していた。30℃で30分
経過後、各試料2μmを取り出し、キシレンシアツールFFおよびブロモフェノ
ールブルー(ホルムアミド/染料ミックス)を含有する2μlの緩衝化ホルムア
ミドと混合した。試料の残りを37℃まで加温し、IM NaCl、20mMM
gC1,,1mM GTPの2μmを添加してスプライシングを良好に支持する
反応条件に調整した。0.4xTBE (TBEは89mMトリス、89mMホ
ウ酸、0.025mM EDTA)中に4%(19:1)アクリルアミド:ビス
アシルアミドおよび7M尿素を含有する変性ゲルで試料を分析した。電気泳動は
0.4XTBEを泳動緩衝液として用い30〜60ワツトで行った。ゲルをコダ
ック(Kidak)XOMAT XAR−5フイルムに暴露した。
3!P標識の前駆体RNAのゲル精製については、転写反応を2.5−10倍に
スケールアップし、37℃で1〜2時間インキュベートした。いくつかの場合に
おいて、各NTPの濃度を2.5〜3mMまで増加させ、転写反応間に自己スプ
ライシングを減少させ、それにより、全長転写体の回収を最小化することを試み
た。等容量のホルムアミド/染料を完了した反応に添加し、全反応を前記したご
とく変性ゲルに負荷した。ラジオオートグラフィーによる可視化の後、全長転写
体を含有するゲルを切り出し、0.5−1m1の0.5M酢酸アンモニウム、1
mM EDTAに入れた。4℃での12〜16時間経過後、溶出物を取り出し、
2.5倍容量のエタノールの添加によってRNAを沈殿させた。最終RNAペレ
ットを1mM EDTA、10mMt−リス−HCl (pH7,5)に再懸濁
し、−20℃で保存した。
親プラスミドおよび修飾構築体を鋳型として用いる転写を[α32PコCTPの
存在下で行って、自己スプライシングするその能力を分析できる32P−標識転
写体を得た(図4.0分)。全長転写体(FL)、わずかな量のIVS RNA
(IVS)、および追加の「中間体J RNA産物(*)がすべての鋳型につき
存在した。EcoRIランオフ転写体(135nt)ならびにBamH1ランオ
フ転写体(114nt)からの連結エクソン(LE)であるべき適当な長さの少
量のRNA産物も目に見え、限定量のスプライシングがこれらの転写条件下で起
こり得ることが示された。このかすかなバンドは、pTETBLU>pTET1
4>pTET1419の順で強度が減少し、pTET21−24では目で見えな
かった。
得られたRNA産物の分析から、親プラスミドpTETBLUの転写は十分に自
己スプライシングできる転写体を生じることが明らかである。これは、良好にス
プライシングを支持する条件に調整した15および60分後における連結エクソ
ンの増加量によって証明される。
産生された連接エクソンの量を比較することによって、親pTETBLUからの
転写体よりも不十分であるにも拘わらず、pTET14およびpTET1419
からの転写体はなお自己スプライシングできたことが明らかである。スプライシ
ング条件にシストすると、pTET14およびpTET1419はpTETBL
Uよりも少量の連結エクソンを生じ、これらの2つの突然変異体のうちpTET
1419が最も効率が低かった。しかしながら、同一の条件下で、pTET21
−24からの転写体は自己スプライシングしないようであった。スプライシング
を支持するように条件を変更した後、pTET21−24については、目に見え
る連結エクソンはなかった。次いで、これらの3つの突然変異構築体が自己スプ
ライシングする観察された相対的能力は、P(−1)ステムの増大する安定性に
基づいて予想される桁に従う、すなわち、P (−1)ステムの強さとRNAが
自己スプライシングする能力の間には負の相関関係がある。さらに、pTET2
1−24における高安定化P (−1) 7.テムの存在はin vitroス
プライシングを検出できないレベルまで減少させた。
スプライシング条件下、連結エクソンに加えて多数のRNQA産物が可視化され
た。予期されるごと(、pTETBLU転写体のスプライシングは、その種々の
形態の有意量の切出IVS RNAを生じた(環状および線状IVSおよび短(
された形態で、5°の15または19ntを欠く)。これらの産物のいくつかは
、同様に突然変異転写体につき目に見え、目に見える連結エクソンがなかったp
TET21−24もそうであった。これらのIVS産物の存在は、通常よりも強
力なP(−1)ステムによる5° −スプライス部位において種々の程度誤って
折り畳まれたこれらの突然変異体RNAの能力に影響を与えて、その3′−スプ
ライス部位における加水分解をなお支持し得る[ウッドソンおよびセヒ(Woo
dsonand Cech)、バイオケミストリー(Biochemistry
)、30:2042.1991コ。
放出された3°−エクソンは目に見えなかったにも拘わらず、(図4に星印で表
示した)突然変異体RNAのレーンで大いに増強された1のRNA産物は5°エ
クソン−IVS RNAを表すの適当なサイズのものであった。この5′エクソ
ン−IVS RNAは、環化反応を受け、ゲル上で観察される線状IVS産物(
L−15およびL−19)を産生ずることがなおも予測される。短いRNAは、
スプライシング条件に移行させた後、強度が増大した。また、自己スプライシン
グする前駆体の能力が減少するにつれ、それは、量が増大するようであり、かく
して、pTET21−24RNAレーンで最も支配的であった。
pTET21−24レーンで連結エクソンが欠けていることから、この突然変異
体は、2つのエクソン産物の正しい連結を受け得ることが明らかである。正しい
スプライシング反応を受けることができない場合、突然変異体IVSを含有する
RNAの明らかな副反応(例えば、星印で標識したRNA産物の形成)は有利に
用いることができるであろう。例えば、この「自己破壊」は、メツセージの迅速
な転換が、トキシンが適当なシグナルの不存在下で産生される可能性をさらに減
少させる状況にて、トキシンをコードするIVS含有mRNAに有用であり得る
。
実施例6:シグナルRNAによるスプライシング反応の反応性ゲル精製した全長
RNA前駆体をシグナルRNAの不存在下および存在下にてスプライシング条件
に付して、上流の5°工クソン配列に相補的な短いRNAがP(−1)構造を破
壊し、それにより、活性なP(1)構造が形成されるのを可能とする能力をテス
トした。
0ないし1000倍モル過剰のシグナルRNAの存在下、0.1〜0.25ピコ
モルの32P−標識転写10μlスプライシング緩衝液(200mM NaC1
゜200μM GTP、30mM hリス−HCl、pH7,5)をインキュベ
ートすることにより、ゲル精製した前駆体RNAを用いるスプライシング反応を
行った。37℃まで加温した後、MgCl2を5mMに添加してスプライシング
反応を開始した。インキュベーション周期は37℃における10ないし120分
の範囲であり、それらの時点で、試料を取り出し、等容量のホルムアミド/染料
と混合した。試料を前記したごとく変性ゲルで分析した。
自己スプライシングを再活性化すれば、より多くの連結エクソン産物が、これら
のシグナルRNAの不存在下よりも存在下で産生されることが予測される。スプ
ライシング反応の再活性化を示す実験結果を図5でpTET1419につき、図
6でpTET21−24RNAにつき示す。
図5で既に見られたごとく、いずれものシグナルRNAの不存在におけるスプラ
イシング条件下でのpTET1419RNAのインキュベーションにより、少量
の連結エクソン産物が生成された。ゲル精製転写体に関しては、これは再度該当
する(図5)。pTET1419RNAにおけるP(−1)は、P(1)の形成
を完全に阻止するほど十分に安定でなく、従って、少量のスプライシングがなお
起った。しかしながら、2つの特異的シグナルRNAいずれかをインキュベーシ
ョンで存在させると、産生される連結エクソンの量は減少した。極端に低いシグ
ナル一対−転写体の比(0,1: 1)でさえ、連結エクソンの量のわずかな上
昇が観察された。シグナル一対−転写体の比が(1000: 1まで)増加する
につれ、連結エクソンの産生も増加した。これらの実験は、pTET1419R
NAが正しく自己スプライシングし、連結エクソンを産生ずる能力は、特異的シ
グナルRNAの存在に直接対応し、有意なレベルの自己スプライシングが回復さ
れることを示した。
シグナルRNAに対する同様の応答がゲル精製pTET21−24で観察された
(図6)。前記したごとく、pTET21−24 RNAに関しては、転写体を
単独でインキュベートした場合、目に見える連結エクソンはなかった(図4も参
照)。これは、pTET21−24RNAにおけるP(−1)はP(1)の形成
を完全に阻止するのに十分安定であることを示す。しかしながら、この転写体に
つき特異的な2つのシグナルRNA(8S4または12S)いずれかを添加する
と、連結エクソンが産生される。32P−標識RNA産物は連結エクソンである
ことは、その長さをpTETBLU RNAから産生された連結エクソンの長さ
と比較することによって観察できた。EcoRI消化した鋳型から産生された転
写体のスプライシングにより、135nt長の連結エクソンが生じた。BamH
Iで線状化した鋳型からの転写体は、対応して、より短い連結エクソンを生じた
(114nt)。かくして、スプライシング反応がpTET21−24 RNA
自体にて完全に「オフ」とされた場合であっても、特異的シグナルRNAでのス
プライシング反応を再活性化するのがなお可能であった。
図6の左側で示したEcoRIランオフ転写体については、シグナルRNAの存
在に対応するらしい(点で示した)第2の主要な産物があった。このRNAは正
しく連結されたエクソンよりも短(、現時点では、その起源は分からない。別の
部位におけるスプライシングまたはRNAの特異的分解は可能性がある。
実施例7.クロニー発色アッセイ
5−ブロモ−4−クロロ−3−インドリル−β−D−ガラクトシド(X−gal
)、β−ガラクトシダーゼの発色基質を含有するLBまたはB寒天平板上で増殖
させると、pTETBLUを含有するコロニーは、β−ガラクトシダーゼを産生
ずるコロニーに予測されるように暗青色である。pTETBLUについてのβ−
ガラクトシダーゼのα−補充断片の暗号領域はテトラヒメナIVSにより妨げら
れるので、このRNAは活性なα−断片を産生させるには正しく自己スプライシ
ングしなければならない。自己スプライシングが起こらないと、IVSにおける
すべての3つの解読枠に存在する停止コドンは遺伝子の下流部分への翻訳を可能
としないであろう。比較のため、pTETBLUからのHindm断片を含有す
るイントロンが逆向きにpTZ19Rに挿入された対照プラスミド(pTETI
JLB)を構築した。この対照については、誤った向きによりスプライシングが
起こり得ない場合、得られるコロニーは白色である。
よって、理論的には、スプライシングを欠く突然変異体を含有する細胞は明るい
青色コロニーを生じるはずであり、一方、非スプライシング突然変異体のコロニ
ーは白色であろう。標準的な増殖条件下、pTET1419およびDTET21
−24突然変異体を含有する細胞は、親プラスミドpTETNLUを含有する細
胞よりもかなり明る(、白色ではないコロニーとして増殖した。これより、(i
n vitroで連結エクソンを形成しないその能力によって判断して)最も強
力な非スプライシング突然変異体pTET21−24でさえ、コロニーに青色を
与え得るβ−ガラクトシダーゼのα−断片のレベルの翻訳を支持するのに必要な
スプライスメツセージの最小量をなお形成できるようである。他の科学者は、自
己スプライシングが翻訳不可能枠中にβ−ガラクトシダーゼメツセージを残す含
IVS構築体でのβ−ガラクトシダーゼ活性(青色のコロニー色)を注記してい
る[(ビーンおよびセヒ(Been and Cech)、セル(Cell)、
47 : 207.1986:プライスおよびセヒ(Price and Ce
ch)、サイエンス(Science)λλ旦=719.1985)]。別のス
プライス部位が存在する可能性がある。
より定量的な測定のため、β−ガラクトシダーゼアッセイを培地で増殖する含プ
ラスミド細胞につき行った[(ミラー(Miller)、分子遺伝学における実
験(Experiments in Mo1ecular Genetics)
、コールド・スプリング−ハーバ−研究所、コールド・スプリング・ハーバ−、
ニューヨーク州、(1972)]。このアッセイでは、0−ニトロフェニル−β
−D−ガラクトシド(ONPG)を発色基質として用いた。何故ならば、β−ガ
ラクトシダーゼでの切断後、その産物は分光学的に測定できるからである。pT
ETBLUからのH4ndm断片を含有イントロンを逆向きにpZT19Rに挿
入した対照プラスミド(pTETULB)を構築し、それを用いて0NPGの自
然分解のバックグラウンドレベルを測定した。これらの実験において、親プラス
ミドまたはスプライシング突然変異体いずれかを含有する細胞を誘導条件下で(
すなわち、IPTG、ラクトースアナログの存在下で)増殖させた。pTET1
419およびpTET21−24スプライシング突然変異を含有する細胞におけ
る活性β−ガラクトシダーゼの産生は親の値の数%まで減少し、かくして、これ
は、in vitro自己スプライシングの量の減少のみならず、イー・コリ細
胞で産生された活性蛋白の量における汚染物の減少により、RNAの変化が反映
されたことを示す。
里塗
本発明の応答性RNA分子は、所与のウィルスの存在に対応する細胞を産生ずる
のに有用である。特に、生物学的化合物の商業的生産のための大規模in vi
tr。
細胞培養の場合、ウィルス汚染は、全培養を台なしにしかねない深刻な問題であ
る。多くの例において、かかる細胞のウィルス汚染を防止する手だてはない。本
発明の分子は、いずれの細胞whiHP La5erJet 5eries I
IHPLASEII、 PH1も、特定の細胞タイプの生理学的状態または活性
に影響する点で、いずれの所与のウィルスに対しても耐性の細胞系の生成を可能
にするであろう。蛋白暗号領域内の塩基対合ドメインの形成によって調製される
応答性RNA分子の場合、該方法は、細胞の生理学または活性に影響するであろ
う蛋白をコードする応答性RNAの構築:および細胞のタイプに特異的なシグナ
ルRNA、すなわち、影響を受けるべき細胞タイプのRNA集団に存在するか、
あるいはそこで得られるのみのヌクレオチド配列を担持するRNA分子の同定を
必要とする。自己スプライシングイントロンによって調節される応答性RNA分
子については、該方法は、細胞の生理学または活性に影響するであろう蛋白をコ
ードする応答性RNAの構築を必要とする。
活性蛋白はスプライスされていないメツセージからではなくスプライスされたメ
ツセージから翻訳されなければならない。また、それは、細胞タイプに特異的な
シグナルRNA、すなわち、影響を受けるべき細胞のタイプのRNA集団に存在
するか、あるいはそこで得られるのみのヌクレオチド配列を担持するRNA分子
の同定を必要とする。
例えば、非感染細胞ではなくウィルスRNAを含有するウィルス感染細胞;野生
型RNA含有する細胞ではなく突然変異体RNAを含有する細胞;生物体におけ
る他の種類の細胞ではなく特定の組織または器官中の細胞:および通常の細胞R
NAを含有する細胞ではなく細胞集団内の異常RNAを含有する新生物または癌
を引き起こす細胞を特異的に殺すように応答性RNAを設計できる。
細胞の生理学的状態の変更におけるかかる応答性RNAの効果は、シグナル核酸
が存在する細胞中の場所に送達されるべき応答性RNA、スプライシング、ポリ
ーA付加、キャッピング、核層を横切っての輸送、および翻訳開始を含めたコー
ド蛋白の産生に至るすべてのプロセスに必要なすべてのヌクレオチド配列を有す
る応答性RNAに依存し:応答性RNAは核ならびに細胞質におけるRNAI:
安定性を付与する配列エレメントを担持しなければならない。
応答性RNA分子はRNAの形態であるいはDNAまたはRNAでつ(られた遺
伝子の形態で細胞に送達され得る。RNAの細胞への送達は針でのインジェクシ
ョンによって、またはカチオン性脂質でつくられたものを含めたリポソームの使
用によって達成することができる。遺伝子の形態での応答性RNAの送達は、非
毒性ウィルスの使用によって達成できる。これには、転写または複製シグナルエ
レメントと共に応答性RNA−コーディング遺伝子をウィルスゲノムへ挿入する
ことが必要である。レトロウィルス、ポリオーマウィルスおよびワクシニアウィ
ルスが、遺伝子を送達し、それを発現できるものとして設計されており、他のウ
ィルスをこの目的で開発し、それを使用することもできる。
特定の細胞タイプの生理学を制御するための応答性RNAを使用するもう1つの
一般的方法は、細胞ゲノムへの応答性RNA遺伝子の組み込みを含む。応答性R
NAのスプライシングの活性化は外因的に付加したポリヌクレオチドによって引
き起こされ得る。
他の具体例も以下の請求の範囲内のものである。
h
C−1vS−m−・−m−−−―C−1vS・ −しE
−−−−<
んσ、4゜
F/G、 5゜
Lrl+R1lJumIII
C−IVS 、、 −−−−−−
F/G 6゜
国際調査報告
フロントページの続き
(81)指定回 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IT、LU、MC,NL、SE)、0A(BF
、BJ、CF、CG、CI、CM、GA、GN、ML、MR,SN、TD、TG
)、AT、 AU、 BB、 BG、 BR,CA、 CH,DE、 DK。
ES、 FI、 GB、 HU、JP、 KP、 KR,LK、 LU、 MG
、 MW、 NL、 No、 RO,RU、 SD、 SE、 US
Claims (25)
- 1.リボソーム認識配列、調節ドメイン、基質領域を有し、1またはそれを超え る蛋白コーディング領域においてポリペプチドをコードする応答性RNA分子で あって;該調節ドメインはインヒビター領域よりなり、かつ該基質領域に相補的 であり:該インヒビターおよび基質領域はシグナル核酸の不存在下において塩基 対合ドメインを形成でき;該塩基対合ドメインは該塩基対合ドメインの不存在下 で観察される翻訳レベルと比較してそのレベルを低下させ;該シグナル核酸は、 該インヒビター領域と塩基対合した場合に、該シグナル核酸の不存在下で観察さ れる該応答性RNAの翻訳レベルと比較して該応答性RNAの翻訳レベルを増加 させる該インヒビター領域に相補的な抗−インヒビター領域を有する該応答性R NA分子。
- 2.該蛋白コーディング領域がエクソンである請求の範囲第1項記載の応答性R NA。
- 3.該基質領域が1の該蛋白コーディング領域の部分よりなる請求の範囲第1項 記載の応答性RNA。
- 4.該基質領域がイントロンの部分よりなる請求の範囲第2項記載の応答性RN A。
- 5.該基質領域が該エクソンの5′−末端に隣接するイントロンの部分よりなる 請求の範囲第2項記載の応答性RNA。
- 6.該基質領域が該リボソーム認識配列の部分を包含する請求の範囲第1項記載 の応答性RNA。
- 7.該リボソーム認識配列がリボソーム結合部位である請求の範囲第6項記載の 応答性RNA。
- 8.該応答性RNAが精製されたものである請求の範囲第1項記載の応答性RN A。
- 9.該ポリペプチドが細胞活性、細胞増殖、DNAの転写、RNAの翻訳、また はDNAの複製を修飾する請求の範囲第1項記載の応答性RNA。
- 10.該ポリペプチドが細胞毒活性またはリボヌクレアーゼ活性を有する請求の 範囲第9項記載の応答性RNA。
- 11.該ポリペプチドがジフテリアトキシンの活性サブユニット、コレラトキシ ンの活性サブユニット、リシン、およびイー・コリのhok、gef、RelF またはflm遺伝子産物よりなる群から選択される請求の範囲第10項記載の応 答性RNA。
- 12.該イントロンが該1またはそれを超えるエクソンの完全な翻訳を妨げる請 求の範囲第14項記載の応答性RNA。
- 13.該イントロンが該イントロンの不存在下における該エクソンの翻訳のレベ ルと比較して該1またはそれを超えるエクソンの翻訳のレベルを減少させる請求 の範囲第4項記載の応答性RNA。
- 14.該イントロンがリボソーム認識配列と蛋白コーディング領域との間に位置 する請求の範囲第4項記載の応答性RNA。
- 15.該第1のイントロンが2つの該エクソンの間に位置する請求の範囲第4項 記載の応答性RNA。
- 16.該イントロンがその5′−末端において5′−スプライト連結と接し、そ の3′−末端において3′−スプライス連結と接する請求の範囲第4項記載の応 答性RNA。
- 17.該基質領域が該イントロンと接する5′−スプライス連結よりなる請求の 範囲第15項記載の応答性RNA。
- 18.該イントロンが2つのRNAの切断反応を触媒し、1つは該5′−スプラ イス連結にあり、1つは該3′−スプライス連結内にある請求の範囲第16項記 載の応答性RNA。
- 19.該基質領域が該イントロンの5′−スプライス連結よりなる請求の範囲第 18項記載の応答性RNA。
- 20.該インヒビター領域が該5′−スプライス連結内の該切断反応の生起レベ ルを低下させる請求の範囲第19項記載の応答性RNA。
- 21.該シグナル核酸が−本鎖である請求の範囲第1項記載の応答性RNA。
- 22.該シグナル核酸がウイルスRNAである請求の範囲第10項記載の応答性 RNA。
- 23.請求の範囲第1項記載の応答性RNAをコードするDNA分子。
- 24.該応答性RNAが天然5′−スプライス連結と比較して少なくとも1の修 飾された塩基を有するテトラヒメナ・テルモフィラの5′−スプライス連結RN Aよりなる請求の範囲第19項記載の応答性RNA。
- 25.応答性RNAを細胞に導入することよりなり、ここに、該応答性RNAは リボソーム認識配列、調節ドメイン、基質領域よりなり、かつ1またはそれを超 えるエクソンにおいてポリペプチドをコードし;該調節ドメインは該基質領域に 相補的なインヒビター領域よりなり;該インヒビターおよび基質領域はシグナル 核酸の不存在下において塩基対合ドメインを形成でき;該塩基対合ドメインは該 塩基対合ドメインの不存在下における観察される翻訳レベルと比較して該応答性 RNA分子の翻訳レベルを低下させ;該シグナル核酸は、該インヒビター領域と 塩基対合した場合に、該シグナル核酸の不存在下で観察される該応答性RNAの 翻訳レベルと比較して該応答性RNAの翻訳レベルを増加させる該インヒビター に相補的な抗−インヒビター領域を有することを特徴とするシグナル核酸を担持 する細胞の増殖に特異的に干渉する方法。
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