JPH06504354A - 逆転防止デバイス - Google Patents

逆転防止デバイス

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JPH06504354A
JPH06504354A JP3515972A JP51597291A JPH06504354A JP H06504354 A JPH06504354 A JP H06504354A JP 3515972 A JP3515972 A JP 3515972A JP 51597291 A JP51597291 A JP 51597291A JP H06504354 A JPH06504354 A JP H06504354A
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reversal prevention
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 デバイス (発明の分野) 本発明は回転部材の逆転を選択的に防止するための逆転防止デバイスに関し、詳 しくは、これに限定するものではないが、自動車に於て使用するための前記逆転 防止デバイスに関する。
(従来技術の説明) 坂道及び上り坂では重い自動車或は重積載の自動車の後退を手動ブレーキで止め るのは困難である。自動車を一時的に於てのみ停止させる場合、多くのドライバ ーは手動ブレーキを作動させるのではな(、自動車を静止状態に保持するに十分 な程度にクラッチを部分的に繋ぐことにより自動車が後退しないようにしている が、これはクラッチプレートの不要な摩耗を引き起こす。
この問題を解決するために、環或は引き締め環を回転部材、例えば自動車のドラ イブシャフトの周囲の係止点から別の係止点に伸延させることが提案された。こ の構成では環は、ドライブシャフトが自動車の前方向に回転する間はドライブシ ャフトの周囲で弛んでいるが、ドライブシャフトが逆転し始めると直にこれを締 め付け、そうした逆転を防止する。必要に応じての逆転を可能とするために、逆 転時にドライブシャフトを締め付けないよう選択的に作動し得る構造体が設けら れた。この構造体は後進ギヤを入れた場合に作動するようにするのが都合良い。
(解決しようとする課題) 後進ギヤを入れた場合に作動し得る前記構造体を有する逆転防止デバイスを提供 することである。
(課題を解決するための手段) 本発明の1様相に従えば、回転部材のための逆転防止デバイスであって、前記回 転部材に隣り合う第2の部材と、該第2の部材にその一端が固着され、前記回転 部材の周囲を伸延し、前記第2の部材に固着された案内部材の周囲を通過し、次 いで可動部材へと伸延してなる環と、前記可動部材が移動しないよう保持しまた 必要に応じ該移動部材を釈放して移動させるべく作動し得る釈放自在の錠止手段 とより成る前記逆転防止デバイスが提供される。
前記可動部材はピボット廻動部材であり得、このピボット廻動部材は前記回転部 材から一定の距離を置いたピボットに取付は得る。
環はピボット廻動部材に係止され得る。
好ましくは錠止手段には、その作動により生じた偏倚力が可動部材を移動せしめ 或はその移動を助成するところの偏倚手段が組み込まれる。この偏倚手段は弾性 部材を含み得る。
錠止手段は遠隔操作し得るアクチュエーター、例えばソレノイドを含み得る。こ のアクチュエーターは好ましくは、その作動が可動部材の移動を防止するラッチ 手段を制御する。
可動部材は少な(とも1つの中間部材を介し錠止手段に連結される。好ましくは ラッチ手段はこの中間部材に或はその1つに直接作用する。可動部材は第1の中 間部材に直結され、この第1の中間部材を可動部材の移動に従い移動せしめる。
第1の中間部材は共通スピンドルに取付けられて成る第1及び第2のレバーを含 み得、可動部材が第1のレバーに連結され、錠止手段が第2のレバーに連結され る。可動部材と第1の中間部材との間の連結部には、レバー或は部材内部のビン と部材或はレバー内部の長孔或は凹所が夫々含まれ得る。好ましくは第1の中間 部材は第2の中間部材に直結される。この連結は長孔或は凹所内を摺動し得るビ ンにより為され得る。錠止手段は好ましくは、第2の中間部材に直結される。こ の第2の中間部材はピボット廻動自在に取付は得る。錠止手段には、移動するこ とにより前記第2の中間部材に於ける対応する係止構造体と係脱するラッチバー を含み得る。
逆転防止デバイスには、錠止手段を釈放するための手動操作手段が含まれ得る。
この手動操作手段はラッチバーを移動させるべ(作動し得る制御部材を含み得る 。この制御部材はボーデンケーブルを含み得る。
好ましくは、錠止手段が係合すると可動部材は然るべき位置に保持され回転部材 は一方(前方)方向に自由回転し得るようになるが、回転部材が反対(後退)方 向に回転しようとした瞬間、その回転力により環が第2の部材を締め付けるので 、そうした反対(後退)方向への回転が防止される。
好ましくは、錠止手段を脱係合すると、回転部材の逆転により環に加わる力が環 を可動部材を弛ませる方向に移動させる。好ましくは、環或は締め付は式の環は 、回転部材が再度一方(前方)方向に回転するまで、弛んだ状態に維持される。
逆転防止デバイスには更に、第2の部材を偏倚させ環を回転部材の周囲に緊縛さ せるべ(作動し得る第2の偏倚手段が含まれ得る。
環は篤2の部材に固着された案内部材及びピボット廻動部材間の更に別の案内部 材の周囲を通過し得る。該更に別の案内部材は前記回転部材に固着され得る。
逆転防止デバイスは更に、摺動部材に担持され回転部材に支承されそれにより、 第2の部材及び回転部材間の間隙を最小限に維持する損耗部材を含み得る。
この形式のデバイスは、環がドライブシャフトの回転を止める際、特には自動車 が急な斜面にある場合或は車重が重い場合に環に重負荷が伝達され、これにより 環が伸びる傾向がある。環の伸びはその作用を弱め、逆転防止デバイスにおける 後退防止能力を低下させる。
本発明の第2の様相に従えば、逆転防止デバイスであって、使用時にその係止位 置から廻動部材の周囲を経て他の係止位置へと伸延して成る環或は締付綱と、こ の環を第1の作動位置或は第2の作動位置へと選択的に作動させるための制御手 段にして、前記第1の作動位置に於ては環が回転部材を第1の前方方向に於て回 転可能とすると共に、前記回転部材が第2の後退方向に回転しようとした場合は 環がこれを緊縛し、また前記第2の作動位置に於ては環が回転部材を逆方向に回 転可能とする前記制御手段と、前記係止位置の一方に位置付けられて成る係止構 造体にして、制御手段に関わらず環の材料の伸びから生じる前記環の弛みを取り 環が弛まないように錠止し得る前記係止構造体とを含む前記逆転防止デバイスが 提供される。
好ましくは前記係止構造体は、環がそこに固定されてなる回転し得る係止部材を 含む、この係上部材が回転すると前記環の一部分が前記係止部材に巻き付きその 弛みが取れる。前記係止部材は好ましくはビン部材である。
前記逆転防止デバイスは、係止構造体をして環の弛みを取る力を提供せしめそれ により、生じ得る弛みが自動的に取れるようにする弾性部材を更に含み得る。こ の弾性部材の弾性は好ましくは、環を回転部材と軽く接触する状態に締め付ける に十分なものである0弾性部材は、係止構造体の一部を構成しピボット廻動自在 に取付けられたレバーに力を提供し、このレバーを係止構造体が作動する位置へ とピボット廻動せしめる。
好ましくは、この係止構造体が作動するとラチェットが廻動され、また係止構造 体にはその使用に際し前記ラチェットと協動して環が弛まないようにする爪を含 んでいる。
係止構造体は手動操作により弛みを取れるように為し得る。
好ましくは逆転防止デバイスには、回転部材に近接して摺動自在に取付けられて 成る第2部材を含み、環はこの第2部材に係止され且つ前記回転部材の周囲と、 前記第2部材に付設された案内部材の周囲とを巡り第2の係止位置に到達する。
好ましくは係止構造体は前記第2部材に取付けられ環をそこに係止する。
本発明は前記第2の様相に従う逆転防止デバイスをも提供し、そこには第1の様 相の発明の全ての特徴が組み込まれる。
(図面の簡単な説明) 図1は第1の様相における逆転防止デバイスの、逆転を防止するべく係合した状 態での正面図である。
図2は脱係合状態における図1の逆転防止デバイスの正面図である。
図3は明瞭化のために回転部材が省略されてなる、図1に相当する逆転防止デバ イスの後面図である。
図4は明瞭化のために回転部材が省略されてなる、図2に相当する逆転防止デバ イスの後面図である。
図5は第2の様相における逆転防止デバイスの図1に相当する正面図である。
図6は図5に示される摺動部材の拡大正面図である。
図7は図6に示される摺動部材の側面図である。
図8は図7を線8−8で切断した部分拡大断面図である。
(実施例の説明) 図1を参照するに、デバイス10が示され、係合状態に於ては回転部材或はドラ イブシャフト12の前方への回転を可能とするがその逆転は防止するようになっ ている。
デバイス10にはドライブシャフト12と共に回転するべく取付けられたドラム 14が含まれる。第2部材或はスライドシュー16がドラム14に接近して位置 付けられるが、燐酸銅損耗パッド18によりドラムから最小距離に維持される。
該燐酸銅損耗パッドはスライドシュー16に取付けられドライブシャフト12に 付設したドラム14の外面に軽く接触する。
環或は締付網20(今後単に環と称する)の一端が、一般に参照番号22で示さ れるアタッチメント構成体によりスライドシュー16に付設される。環20はド ラム14の周囲を通り、スライドシュー16に回転自在に取付けた回転ピン26 を越え、ドライブシャフト12に関し固定された回転ビン26を越えてピボット アーム28に至る0回転ビン24.26は別様には回転カラーを担持した固定ピ ンと代替し得る。
アーム28は軸30にピボット廻動自在に取付けられる。環20は前記アーム2 8の自由端部32の周囲を通りこのアーム28にワッシャー34及びねじ36に より係止される。
アッタッチメント構成体22は支柱38と、バー40と、このバー40を前記支 柱38に対し保持する少なくとも1つのねじ42とを含んでいる。環20の自由 端部はバー40及び支柱38間を通過する。支柱38はスライドシュー16に取 付けられる。結局、ねじ42を締め付けることにより環20の自由端部はスライ ドシュー16にしっかりと固定される。
軽量なばね44がその一端をスライドシュー16に付設され他端が固定位置に付 設される。このばね44はスライドシュー16を軽く引張する。これによりビン 24がビン26から離れる方向に偏倚され、これが環20アーム28からアッタ ッチメント構成体22への通過長さを増大し、結局、環20をドラム14に軽く 接触する状態に維持する。
デバイス10が図1に示される状態の時、ドライブシャフト12が前方(時計方 向)に回転すると環20及びドラム14間に摩擦力が生じる。この摩擦力はスラ イドシュー16を上昇(図1における方向)させる方向に作用することから、ビ ン24はビン26に接近し環20の通過長さ全長が減少する。従って環は弛むの でドライブシャフトの前方回転は妨害されない、しかしながら、ドライブシャフ ト12が逆転(半時針方向)し始めると環の摩擦力によりスライドシュー16が 反対方向に引張され、ビン24はビン26から離間されて環20がドラム14の 周囲にきつく巻き付(、環20の締付けが強(なるほど、ビン24をビン26か ら離間する方向に引張する摩擦力が太き(なり、結局、ドライブシャフト12は 逆転しないようきつく締め付けられた状態に保持されることになる。こうした作 動を助成するために環20は高摩擦力のベルトとし得る。更に、スライドシュー 16はアーム28とドラム14との間に位置付けられている場合でも他の動作が 拘束されることはない、スライドシュー16はドラム上で図示される2点間を摺 動するが、この自由運動がスライドシューの他の位置への移動を可能としそれが 引っかかりの恐れを低減する。”スライドシュー”とは従って、それが摺動によ ってのみ移動し得ることを意味しない。
ある適用例に於てはドライブシャフトを逆転させることがしばしば必要となる0 例えば、デバイスを自動車に組み込んだ場合、デバイスは自動車の後退移動(上 り坂での)を防止し得るが、上り坂でも自動車を後退させたい場合がある。従っ て、デバイスを脱係合させ得るようにする必要がある。
図3及び4にはデバイスのための制御機構が示される。この制御機構はアーム2 8の、図1及び2に示される位置間でのピボット廻動を制御するべく作動する。
ドライブシャフト12及びドラム14は明瞭化のために図3及び4では省略され ている。
アーム28は図1に示される係合位置から図2に示される脱係合位置へとピボッ ト廻動自在である。アームの自由端32が、参照番号50の位置にピボット廻動 自在に取付けられ中間部材を成す第1のレバー48における長孔46内を走行す るビンを担持する。アーム28が係合位置から脱係合位置へと移動するに従い、 その自由端部32のビンが長孔46の一端から他端へと移動し、第1のレバー4 8が番号50の位置を中心としてピボット廻動する。
第1のレバー48はスピンドル50によりピボット取付けされる。スピンドル5 0はデバイスlOの台座プレート52を背後に突抜けそこで、レバーアーム54 A及び54Bを具備する第2のレバー54を担持する。
第2の中間部材56が、台座プレート52の裏側で番号58の位置にピボット廻 動自在に取付けられる。湾曲形状の長孔60が前記第2の中間部材56に沿って 設けられ、第2のレバーアーム54Aに担持されたビンと係合(番号62の位置 で)する、結局、第2のレバー54は第2の中間部材56が自由にピボット廻動 しない限りピボット廻動することがない、第2のレバー54が自由にピボット廻 動しなければ第1のレバー48は自由にピボット廻動ぜず、第1のレバー48が 自由にピボット廻動しないとアーム28は自由にピボット廻動せず、アーム28 が自由にピボット廻動しなければ環20は弛みを生じ得ない。従ってデバイスは 係合位置に保持されることになる。
第2の中間部材56は番号64の位置のラッチ構造体により移動しないよう保持 される。このラッチ構造体は番号68の位置にピボット廻動自在に取付けられた ラッチアーム66を含み、このラッチアーム66は第2の中間部材56に担持さ れたビン72と係合し得或は軸68を中心としてピボット廻動することによりこ のビン72を釈放し得る。ラッチアーム66の位置、即ちノツチ70とビン72 との係合或は脱係合はソレノイド式アクチュエーター74により制御される。ソ レノイド式アクチュエーター74は戻りばね76を具備する。この戻りばね76 は常態に於てラッチアーム66を図3に示される位置に保持し、その場合ノツチ 70が72と係合し第2の中間部材56の移動が防止される。説明した如く、こ れがデバイス1oを係合状態に錠止する。
ドライブシャフト12を逆転させる必要が生じた時、ソレノイド式アクチュエー ター74に電流が供給されこのソレノイド式アクチュエーターがラッチアーム6 6を図4に示される位置に押す、これによりビン72がノ・ソチ70から釈放さ れるので、第2の中間部材56は自由にピボット廻動し得るようになるが、この ピボット廻動は以下の状況下で生じる。ラッチアームが脱係合され、ドライブシ ャフト12が逆転を開始すると、環20がアーム28を引き寄せこれを図2に示 される脱係合位置へと付勢する。アーム28は脱係合位置に移動するに際し第1 のレバー48を引き寄せこれにより第2のレバー54が図4に示される位置にピ ボット廻動する。第2のレバー54がこの位置に移動されると第2の中間部材5 6もまた図4に示される位置へとピボット廻動する。
第2のレバー54及び第2の中間部材56のこうしたピボット運動は、戻りばね (図3に示すが図4には示されない)78により第2のレバーアーム54B及び ラッチアーム66のピボット位置間に於て、またばね80により第2の中間部材 56及び固定位置82間に於て抵抗を受ける。これらばねの作動により、種々の 部材が図3に示される位置へと付勢されるが、ドライブシャフト12が逆転状態 にある間は環20を介しての摩擦力がばね78.80の力を上回るのでそれら各 部材は図4に示される位置に維持される。
ソレノイド式アクチュエーター74は通常、ギヤレバーと関連するスイッチによ り作動される。従って、後退ギヤーが選択されると錠止機構が解除されデバイス は脱係合される。結局、後退ギヤーが外されるとソレノイド式アクチュエーター 74がばね76を作用させラッチアーム66を元の位置(図3)に復帰させる。
しかしながら、第2のレバー54及び第2の中間部材56は尚、図4に示される 位置のままであり、ビン72はノツチ70から外れている。この状態はドライブ シャフト12が逆転し続ける間(逆転は後退ギヤーが外された後にも持続され得 る)持続される。ドライブシャフトの前方回転が再開されるや否や、[20は先 に説明された如(ドラム14の周囲で弛みを生じる。この弛みによりばね78及 び80が第2のレバー54及び第2の中間部材56を図3の位置へと復帰可能と するので、ビン72が再度ノツチ70に係入しデバイスは再度、係合位置に錠止 される。
デバイス10を手動でオーバーライドする必要がある場合はボーデンケーブル( 商標名)84が設けられる。
ボーデンケーブル84のケーブル90はドラム82の周囲を通過してラッチアー ム66に至り、そこに固着される。結局、ボーデンケーブル84を作動させると ラッチアーム66はビン72を引き寄せこれを脱係合させる。
手動によるオーバーライドは例えば、ソレノイド式アクチュエーターが故障し或 は通常の保守点検中である時に必要となり得る。
本発明はその範囲から離れることなく多くの改変を為し得る。詳しくは、いろい ろの異なるアクチュエーター及び錠止配列構成を使用し得、またその他の配列構 成を使用して錠止手段をピボットアーム28に連結させ得る。環20の幾何形状 を変更しそれに伴う案内ビンの位置そしてスライドシュー16の形状の変更を為 し得る。
他の図面には、図1から4に示される以外のデバイス10の改変例が示される。
逆転防止デバイス110はここでも、環或は締め付は式の環112(以下単に環 112と称する)が番号114で示される第1の係止構造体からビン形態の案内 部材116の周囲を通り、第2のビンの形態の第2の案内部材118の周囲を通 り、ドライブシャフト112に配設されたドラム120の周囲を通り、番号12 4で示される第2の係止構造体へと至る形態を有している。第2の係止構造体1 24及びビン118は何れも第2の部材126(今後単にスライドシューと称す る)に取付けられる。スライドシュー126は上下に摺動作動(図5に示される 方向での)が可能である。ドライブシャフト122が前方(時計方向)に回転す るとスライドシュー126がドラム120及び環112間の摩擦力により上昇す る。これにより環112及びドラム間の摩擦係合力が弱められ、ドライブシャフ トは前方に自由に回転し得るようになる。ドライブシャフト122が逆転(半時 針方向)し始めると、ドラム120及び環112間の摩擦係合力によりスライド シュー126が下方に引き寄せられる。これによりビン118がビン116から 離れるので環112の、第1の係止構造体114から第2の係止構造体124に 至る全通過長さが増大される。これが環112をドラム120に締め付はドライ ブシャフトのそれ以上の逆転が防止される。スライドシュー126の移動は”摺 動”であるがその動作は主に、図5に示されるように環112が第2の係止構造 体124及びビン118に加える力に基き決定される。
これが引っ掛かりの恐れを低減する。
デバイス110のオーバーライドを可能とするために、第1の係止構造体114 は廻動し得るアーム128に配設される。゛このアーム128は図1から4に示 される具体例のアーム28に相当し、軸130を中心として時計方向にピボット 廻動し得それにより環112を、それがドラム120と係合してその回転を止め ないようにするに十分に弛ませる。
図5に関し説明される限りに於て、デバイスの構成は図1から4に関して説明さ れたそれと良く対応する。アーム128の位置は、図5ではその全体が示されて いない制御機構により、プレート132の裏側に主に位置するよう制御される。
この制御機構は、プレート132を貫いて伸延しまた図1の第1のレバー48に 相当するレバー131を担持する回転シャフト133によりアーム128を制御 する。制御機構のその他の詳細は図1から4に関する先の説明と同じであるが或 は別懇様の制御機構を使用し得る。
スライドシュー126及び第2の係止構造体124の詳細を図6.7及び8を参 照して説明する。スライドシュー126は前プレート134及び後プレート13 6を具備する。ビン118が前プレート134及び後プレート136間を伸延し 、これら各プレートに回転自在に取付けられるか或は回転スリーブを担持する。
ビン118はスライドシュー126の上端付近に位置する。
第2の係止構造体124はスライドシz126の下端付近に位置する。この第2 の係止構造体には前プレート134及び後プレート136に回転自在に取付けら れ且つ直径方向の長孔140を有するビン138が含まれる。前記長孔140は ビン138を実質的に前プレート134及び後プレート136間の実質全長さに 渡り伸延する。環112の一端は、これを長孔140に通し固定ピン142(図 8)に巻付けた後、その自由端144を長孔140に再度通すことによりビン1 38に固定される。ビン138が回転すると環112はビン138に巻き付き或 は巻き解かれる。
ビン138の延長部146が前プレート134を貫きそこにラッチエツト148 及びレバー150が取付けられる。レバー150の自由端には延長ばね152の 一端が付設され、延長ばねの他端は前プレート134に取付けた支柱154に付 設される。レバー150及び延長ばね152は明瞭化のために図5では省略され ている。
延長ばね152は通常、図6に示されるように引張状態にありこれがレバー15 0に回転力を与え従ってビン138に反時計方向(図6)への回転力を与える。
ラッチエツト148の反時計方向への逆転は番号158の位置に廻動自在に取付 けた爪156により防止される。爪156はまた、この爪156及び支柱154 間に作用する第2の延長ばね160によりラチェット148に押し付けられる。
爪156はビン162により廻動自在に取付けられる。ビン162は前プレート 134及び後プレート136間を伸延し、前プレート134を貫きその一端で爪 156を担持する。
使用に際しデバイス110をセットするに際し、ビン138を回転させそこに環 112を、ドラム120の周囲に軽く接触するがシャフト122の前方回転を妨 害するほどには十分にきつ(ない程度に巻付ける。ばね152がこの巻付は強さ を維持するための力をレバー150を介してビン138に加える9通常、デバイ ス110はこの状態に於ては、先に説明したように、シャフト122の前方回転 を可能とし且つ逆転を防止するべく或はアーム128をピボット廻動させること により脱係合して前記逆転を可能とするべ(使用され得る。
デバイスの初期の組み立てはラッチエツト148に隣り合うナツト164により 容易化される。このナツト164によりラッチエツト148及びビン138の手 動での、例えばスパナを使用しての回転が可能となる。
yJ112は、使用中にそこに大きな力が加えられた結果伸びると弛みを生じる 。弛みが生じるとばね152がレバー150を支柱154に向けて引き寄せる。
これによりビン138が回転しそこに環112を更に巻付けるので、そうした伸 びによって生じた弛みが除去される。
結局、環の弛みは自動的に除去され環112はちょうど良い締め付は具合に維持 される。爪156の錠止作用により、ビン138が逆転し環112が弛むのが防 止される。
図5から8に関し説明した装置に対し、本発明の範囲を離れることな(、種々の 改変を為し得る。第2の係止構造体124の自己締め付は配列構成を第1の係止 構造体114に代えて組込み可能である。弛みを取るのに他の配列構成を使用し 得る。別のばね配列構成を使用し、ラッチエツト及び爪から成る配列構成に変わ る錠止手段を使用し得る。
環を新しくする或は交換する場合、これに接触するドラムの一部分を粗化し或は 鋸歯状とするのが有益であり得ることが分かった。これにより新しい環はそれが ”なじむ”まで、ドラムに対する良好な食い付きを得られる。
ここで”上方”、”下方”等は図示されたデバイスの配向に基づくものであるが 、デバイスをその他の配向状態で使用可能である。
以上本発明を具体例を参照して説明したが、本発明の内で多くの変更を成し得る ことを理解されたい。
国際調査報告 1+l l++11++ll++I+lh PCT/GB 91101723フ ロントページの続き (31)優先権主張番号 9119769.9(32)優先臼 1991年9月 16日(33)優先権主張国 イギリス(GB)(81)指定国 EP(AT、 BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IT、LU、NL、SE)、0A(BF、BJ 、CF、CG、CI、CM、GA、GN、ML、MR,SN、TD、TG)、A T、AU、BB、BG、BR,CA、CH,C3,DE、DK。
ES、FI、GB、HU、JP、KP、KR,LK、LU、MC,MG、MN、 MW、NL、No、PL、RO、SD、SE、SU、US

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.回転部材のための逆転防止デバイスであって、前記回転部材に隣り合う第2 の部材と、該第2の部材にその一端が固着され前記回転部材の周囲を伸延し、前 記第2の部材に固着された案内部材の周囲を通過し、次いで可動部材へと伸延し てなる環或は引締綱と、 前記可動部材が移動しないよう保持しまた必要に応じ該移動部材を釈放して移動 させるべく作動し得る釈放自在の錠止手段と より成る前記回転部材のための逆転防止デバイス。 2.可動部材はピボット廻動部材である請求の範囲1に記載の逆転防止デバイス 。 3.ピボット廻動部材は前記回転部材から一定の距離を置いたピボットに取付け られる請求の範囲2に記載の逆転防止デバイス。 4.環或は引締綱はピボット廻動部材に係止される請求の範囲2或は3に記載の 逆転防止デバイス。 5.錠止手段には、その作動により生じた偏倚力が可動部材を移動せしめ或はそ の移動を助成するところの偏倚手段が組み込まれてなる前記何れかの請求の範囲 に記載の逆転防止デバイス。 6.偏倚手段は弾性部材を含む請求の範囲5に記載の逆転防止デバイス。 7.錠止手段は遠隔操作し得るアクチュエーターを含む前記何れかの請求の範囲 に記載の逆転防止デバイス。 8.アクチュエーターはソレノイドである請求の範囲7に記載の逆転防止デバイ ス。 9.アクチュエーターはその作動が可動部材の移動を防止してなるラッチ手段を 制御する請求の範囲7或は8に記載の逆転防止デバイス。 10.可動部材は少なくとも1つの中間部材を介し錠止手段に連結される前記何 れかの請求の範囲に記載の逆転防止デバイス。 11.ラッチ手段は中間部材に或はその1つに直接作用する請求の範囲10に記 載の逆転防止デバイス。 12.可動部材は第1の中間部材に直結され、この第1の中間部材を可動部材の 移動に従い移動せしめるようになっている請求の範囲10或は11に記載の逆転 防止デバイス。 13.第1の中間部材は共通スピンドルに取付けられた第1及び第2のレバーを 含み、可動部材が第1のレバーに連結され、錠止手段が第2のレバーに連結され る請求の範囲12に記載の逆転防止デバイス。 14.可動部材と第1の中間部材との間の連結部にはレバー或は部材内部のピン と部材或はレバー内部の長孔或は凹所が夫々含まれる請求の範囲13に記載の逆 転防止デバイス。 15.第1の中間部材は第2の中間部材に直結される請求の範囲12、13、1 4の何れかに記載の逆転防止デバイス。 16、第1の中間部材の第2の中間部材への直結は長孔或は凹所内を摺動し得る ピンにより為される請求の範囲15に記載の逆転防止デバイス。 17.錠止手段は第2の中間部材に直結される請求の範囲15或は16に記載の 逆転防止デバイス。 18.第2の中間部材はピボット廻動自在に取付けられる請求の範囲15、16 、17の何れかに記載の逆転防止デバイス。 19.錠止手段には、移動することにより前記第2の中間部材に於て対応する係 止構造体と係脱するラッチバーが含まれる請求の範囲15から18の何れかに記 載の逆転防止デバイス。 20.逆転防止デバイスには、錠止手段を釈放するための手動操作手段が含まれ る前記何れかの請求の範囲に記載の逆転防止デバイス。 21.手動操作手段はラッチバーを移動させるべく作動し得る制御部材を含む請 求の範囲20に記載の逆転防止デバイス。 22.制御部材はボーデンケーブルを含む請求の範囲21に記載の逆転防止デバ イス。 23.錠止手段が係合すると可動部材は然るべき位置に保持され回転部材は一方 (前方)の方向に向けて自由回転し得るようになるが、回転部材が反対(後退) 方向に回転し始めると、その回転力により環或は引締綱が第2の部材を締め付け 、そうした反対(後退)方向への回転が防止されるようになっている前記何れか の請求の範囲に記載の逆転防止デバイス。 24.錠止手段を脱係合すると、回転部材の逆転により環或は引締綱に加わる力 が前記環或は引締綱をして可動部材を弛む方向に移動せしめる力を提供するよう になっている前記何れかの請求の範囲に記載の逆転防止デバイス。 25.環或は引締綱は、回転部材が再度、一方(前方)方向に回転するまで弛ん だ状態に維持されるようになっている請求の範囲24に記載の逆転防止デバイス 。 26.逆転防止デバイスには更に、第2の部材を偏倚させ環或は引締綱を回転部 材の周囲に緊縛させるべく作動し得る第2の偏倚手段が含まれる前記何れかの請 求の範囲に記載の逆転防止デバイス。 27.環或は引締綱は、第2の部材に固着された案内部材及びピボット廻動部材 間に於ける更に別の案内部材の周囲を通過し、該更に別の案内部材は回転部材に 固着されてなる前記何れかの請求の範囲に記載の逆転防止デバイス。 28.逆転防止デバイスは、摺動部材に担持され回転部材に支承されそれにより 、第2の部材及び回転部材間の間隙を最小限に維持する損耗部材を含む前記何れ かの請求の範囲に記載の逆転防止デバイス。 29.逆転防止デバイスであって、使用時にその係止位置から廻動部材の周囲を 経て他の係止位置へと伸延して成る環或は引締綱と、この環或は引締綱を第1の 作動位置或は第2の作動位置へと選択的に作動させるための制御手段にして、前 記第1の作動位置に於ては環或は引締綱が回転部材を第1の前方方向に於て回転 可能とすると共に前記回転部材が第2の後退方向に回転しようとした場合は環或 は引締綱がこれを緊縛し、また前記第2の作動位置に於ては環或は引締綱が回転 部材を逆方向に回転可能とする前記制御手段と、前記係止位置の一方に位置付け られて成る係止構造体にして、制御手段に関わらず環或は引締綱の材料の伸びか ら生じる前記環或は引締綱の弛みを取り、環或は引締綱が弛まないように錠止し 得る前記係止構造体とを含む前記逆転防止デバイス。 30.係止構造体は環或は引締綱がそこに固定されるところの回転し得る係止部 材を含み、係止部材が回転することにより前記環或は引締綱の一部分が前記係止 部材に巻き付きその弛みが取れるようになっている請求の範囲29に記載の逆転 防止デバイス。 31.係止部材はピン部材である請求の範囲30に記載の逆転防止デバイス。 32.逆転防止デバイスは、係止構造体をして環或は引締綱の弛みを取る力を提 供せしめそれにより、生じ得る弛みが自動的に取れるようにする弾性部材を更に 含む請求の範囲29から31の何れかに記載の逆転防止デバイス。 33.弾性部材の弾性は、環或は引締綱を回転部材と軽く接触する状態に締め付 けるに十分なものである請求の範囲32に記載の逆転防止デバイス。 34.弾性部材は係止構造体の一部を構成しピボット廻動自在に取付けられたレ バーに力を提供し、このレバーを係止構造体が作動する位置へとピボット廻動せ しめるようになっている請求の範囲32或は33に記載の逆転防止デバイス。 35.係止構造体が作動するとラチェットが廻動され、また係止構造体にはその 使用に際し前記ラチェットと協動して環或は引締綱が弛まないようにする爪を含 んでいる請求の範囲29から34の何れかに記載の逆転防止デバイス。 36.係止構造体は弛みを取るために手動操作されるようになっている請求の範 囲29から35の何れかに記載の逆転防止デバイス。 37.逆転防止デバイスは、回転部材に近接して摺動自在に取付けられて成る第 2部材を含み、環或は引締綱はこの第2部材に係止され且つ前記回転部材の周囲 と、前記第2部材に付設された案内部材の周囲とを通り第2の係止構造体に到達 するようになっている請求の範囲29から36の何れかに記載の逆転防止デバイ ス。 38.係止構造体は前記第2部材に取付けられ環或は引締綱をそこに係止するよ うになっている請求の範囲37に記載の逆転防止デバイス。
JP3515972A 1990-10-09 1991-10-04 逆転防止デバイス Pending JPH06504354A (ja)

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GB919111378A GB9111378D0 (en) 1991-05-25 1991-05-25 Anti-roll-back device
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GB9119769.9 1991-09-16
PCT/GB1991/001723 WO1992005983A1 (en) 1990-10-09 1991-10-04 Anti-roll-back device

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EP (1) EP0552215B1 (ja)
JP (1) JPH06504354A (ja)
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AU (1) AU8636591A (ja)
DE (1) DE69118901D1 (ja)
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AU8636591A (en) 1992-04-28
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EP0552215B1 (en) 1996-04-17
GB2248896A (en) 1992-04-22
US5388672A (en) 1995-02-14
ATE136853T1 (de) 1996-05-15
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EP0552215A1 (en) 1993-07-28
WO1992005983A1 (en) 1992-04-16
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