JPH06504345A

JPH06504345A - 自動車燃料からの多核芳香族化合物の除去

Info

Publication number: JPH06504345A
Application number: JP3514430A
Authority: JP
Inventors: ジョンソン　アレン　ブルース
Original assignee: アライド　シグナル　インコーポレイテッド
Priority date: 1990-09-18
Filing date: 1991-06-13
Publication date: 1994-05-19
Anticipated expiration: 2015-06-26
Also published as: WO1992005362A1; AU8444091A; EP0549737A1; NZ238591A; JP3056785B2; US5094747A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】自動車燃料からの多核芳香族化合物の除去謄本発明は、自動車燃料に普通見られる多核芳香族炭化水素化合物の安全な処分を確保するための装置に関する。

多核芳香族炭化水素化合物（以降ＰＮＡｓと呼ぶ）は、エンジン排気ガス及び自動車エンジンから排出された古い潤滑油の危険な成分として認識されている。

ＰＮＡｓを可成りの量含有する古い潤滑油は、環境的に安全な仕方で処分しにくく、Ｐ　ＮＡｓを含有するこのような潤滑油は又、古い潤滑油と接触する機械工や他の作業者にとって健康上の危険をもたらす。従って、ＰＮＡ≦を古い潤滑油から除去するのが望ましい。先行技術の公開されたヨーロッパ特許出師０２７５１４８号に詳細に説明されているように、吸着剤が、ＰＮＡｓを古い潤滑油から吸収することができる。この先行技術書類によれば、エンジンの潤滑油を濾過する濾過系統に吸着剤が設けられる。先行技術のヨーロッパ特許出願に開示されているように、このような吸着剤は、粘土、ンリカゲル、モレキュラーンーブ、アルミナ、ゼオライトを含み、特に活性炭が好ましい。

しかし、実際には、エンジンの濾過系統に相当量の活性炭を含ませるのは困難であることがわかった。しかし、燃料をエンジン内で燃焼させる前にＰＮＡｓを自動車燃料から除去するために、このような吸着剤を、自動車の燃料系統に含ませても良いことがわかった。明らかに、自動車燃料に含有されるＰＮＡｓはエンジン内で燃焼されず、燃料を燃焼させた後、ピストンリングを通り超してシリンダー壁を洗い流すことによって潤滑油に入る。従って、燃料がエンジンに達する前にＰＮＡｓを燃料から除去することによって、ＰＮＡｓはエンジン潤滑油に入る機会を決して得ない。さらに、ガソリンを燃焼させる前にＰＮＡｓをガソリンから除去することによって、ＰＮＡｓをエンジン排気ガスと共に放出させない。

本発明のこれら及び他の利点は添付図面を参照して以下の説明から明らかになるであろう。

図１は、自動車エンジンの燃料系統の概略図である。

図２は、　自動車燃料からＰＮＡｓを吸収するための吸着剤を有するフィルターの断面図である。

図３は、吸着剤が従来の燃料フィルター内に置かれている、図２と同様の図である。

図４は、自動車に燃料を供給するとき自動車燃料の処理を行うために、吸着剤材料が、フィルターチューブ内に置かれている自動車の燃料フィルターチューブにおける断面図である。

今、図面を参照すると、全体的に参照番号１０で指示した自動車燃料系統は、ガソリンスタンドの燃料ディスペンサー１４から注入管１６を通して充填される自動車燃料タンク１２を有する。燃料は、燃料タンク１２から燃料ライン２０を通って自動車エンジン１８に移送される。本発明によれば、装置２２が、燃料タンク１２とエンジン１８との間で燃料ライン２０に設けられ、燃料をエンジン１８内で燃焼させる前に燃料からＰＮＡｓを除去する。処理装置２２は、図２或いは図３のいずれにおいても指示されるが、図２の装Ｗ２２が用いられたとき従来の燃料フィルター（図示せず）が燃料ライン２０に装置２２と直列に置かれる。

図２を今参照すると、処理装置２２は、円周方向に延びた壁２４と端壁２６とからなるカップ形状の金属板ハウジングを有する。横方向に延びた閉鎖部材２８が、円周方向に延びた壁２４の端に３０で圧着され、それによって、カップ形状のハウジングの開放端を閉鎖する。流入用取付具３２が、壁２６を貫通し、流出用取付具３４が、閉鎖部材２８を貫通する。流入用及び流出用取付具３２．３４は、燃料ライン２０に接続されている。

本発明によれば、流入口３２に伝えられた実質的にすべての燃料は又、参照番号３６で全体的に指示した吸着剤を通り、燃料から前述のＰＮＡｓを除去する。

図２に明瞭に示すように、上で説明したように好ましくは活性炭である吸着剤３６は、粒状形態で全体的に参照番号３８で指示した外側の流体透過性金網スクリーンと円周方向に延びた中央管４０との間に配置され、中央管４０はスフＩＪ　 −ン３８と同心であり、それによって活性炭３６を収容する環状の円筒体を構成し、かくして活性炭３６を環状の円筒体の形状に形成する。又活性炭３６を、自立のスリーブとして形成し、それによってスクリーンを除去してもよい。中央管４０は、間隔を隔てた穴４２を備え、スクリーン３８、活性炭３Ｇを通って流れる燃料は又、穴４２を流通し、中央管４０によって構成された環状チャンバと連通している流出用取付具３４から流出する。閉鎖端キャップ４４が、中央管４０の開放端を橋渡しし、中央管４０の反対側の端を橋渡しする閉鎖部材２８と共働し、それによって中央管４０の両端を閉鎖し、吸着剤３６を通った燃料を受け入れられ、流出用取付具３４から流出させる。

閉鎖部材２８は、円周方向に延びたリム４６を有し、シール用化合物４８が、リム４６によって構成された、閉鎖部材２８の凹部内に配置される。中央管４０とスクリーン３８の端は、シール用材料４８に埋設され、それによって吸着剤３６を収容する環状の円筒体の端をシールする。同様に、円周方向に延びたトラフ５０が、端キャンプ４４に形成され、スクリーン３８と中央管４０の端を埋設するシール材料５２を受け入れ、それによって吸着剤３６のための容器を形成する環状の円筒体の反対側の端をンールする。したがって、流入用取付具３２に流れ込む実質的にすべての燃料は、環状チャンバ５４内に受け入れられ、そこからスクリーン３８を通って、吸着剤材料３６に流れ込み、次いで穴４２を通って、中央管４０によって構成されたチャンバに流れ込む。上で説明したように、燃料は中央管から流出用取付具３４を通ってエンジン１８に流れる。

吸着剤３６を形成する粒は、金網スクリーン３８の開口或いは中央管４０の穴４２を通過しないような大きさである。しかし、燃料ライン２０には、装置２２とエンジン１８の間に燃料に含まれる他のあらゆる汚染物を濾過するための従来の燃料フィルター（図示せず）が設置され、これによって、穴４２を通過する程小さく、燃料内に同伴されるようになる粒３６を捕獲する。

活性炭吸着剤３６の量が決定されていないが、前述の先行技術は、潤滑油から直接ＰＮＡｓを除去するのに５０から１５０の活性炭の粒が必要であることを開示し、同様な量の吸着剤３６が装置２２に必要であると考えられる。

今、図３の実施例を参照すれば、図２の実施例の構成要素と実質的に同じ要素は、同じ参照番号を保持するが、１００増えている。図３の実施例は、吸着剤１３６と、全体的に参照番号１５６で指示した従来の襞付き紙フィルターの両方を有し、燃料ライン２０には別個の従来の燃料フィルターは必要とされない。多孔性プラスチック或いは焼結金属要素のような他のフィルター材料を用いてもよい。

図３の実施例では、襞付き紙要素１５６が、中央管１４０と内側スクリーン１５８との間に構成された環状円筒スペース内に配置され、内側スクリーン１５８はスクリーン１３８と共働して吸着剤１３６を受け入れる環状の円筒体を構成する。濾過媒体１５６は、円周方向に延びた普通の列の半径方向にテーバしたひだであり、紙フィルターは、外側先端領域１６０と内側先端領域１６２との間で半径方向にテーバする。従って、中央管１４０は、内側先端１６２を取り囲み、スクリーン１５８は、半径方向外側先端１６０を取り囲む。スクリーン１５８は、ンーラント１２８．１５２に埋設さ糧ひだの対応する端は、濾過媒体１５６を有するので、流入用取付具１３２からチャンバ１５４に流通した燃料は、吸着剤１３６或いは媒体１５６からなるひだのまわりをバイパスすることができず、その代わりに、まず活性炭吸着剤１３６を流通し、次いて濾過媒体１５６を流通しなければならない。したがって、ＰＮＡｓは、燃料が濾過媒体１５８を通過する前に吸着剤１３６によって吸収され、濾過媒体１５８は燃料内に同伴されたあらゆる汚染物並びに移動させられ偶然にスクリーン１５８を通過するあらゆる吸着剤１３６を除去する。

又活性炭吸着剤を、フィルターチューブ１６の中に配置して、ＰＮＡｓを、自動車に燃料を供給するときに除去してもよい。今、図４を参照すると、フィルターチューブ１６が、自動車本体の一部で、自動車に燃料を供給するとき燃料ディスペンサー１４を受け入れるフレア部６４に取り付けられる。処理装置２２を燃料ライン２０に取り付ける代わりに、全体的に参照番号６６で指示したバッグを設けることによってＰＮＡｓは燃料から除去され、このハングは、内側布或いは可撓性金網スクリーン７０と外側スクリーン７２との間に、活性炭の粒６８を収容する。バッグ６６の開放端７４は、燃料ディスペンサー１４を受け入れる。スクリーン７０．７２の端は、円周方向に延びた部材７６に固定され、部材７６は、締結具７８によってフレア部６４に取り外し可能に固定される。従って、バッグ６６は、吸着剤６８が使い尽くされたとき、締結具７８を取り外して、それによってバッグ６６を取り外し、新しいバッグを取り付けることによって取り外し、交換することができる。従って、ディスペンサー４４によって分配された燃料は、燃料タンク１２と連通ずるフィルターチューブ１６に分配されるとき、バッグ６６、活性炭吸着剤６８を通過する。

国際調査報告

Claims

【特許請求の範囲】

（１）燃料を自動車のエンジンに供給するための燃料系統であって、燃料を燃料ディスペンサーから受けて、前記燃料を燃料タンクに送るための燃料注入管と、前記燃料を前記燃料タンクから前記エンジンに送るための燃料ラインと、前記燃料を前記エンジン内で燃焼させる前に前記燃料が前記燃料系統内に送られるときに、前記燃料から多核芳香族化合物を除去するための、前記燃料系統内の吸収材とを有する燃料系統。
（２）前記吸着剤は、活性炭である請求項１に記載の燃料系統。
（３）前記燃料系統は、前記燃料ラインに連通した流入口と流出口とを備えたハウジングを有するフィルターを備え、前記吸着剤は、前記流入口と前記流出口との間で前記ハウジング内に設けられ、それによって前記流入口に流通した実質的にすべての燃料も前記吸着剤を通る請求項２に記載の燃料系統。
（４）前記吸着剤は、前記ハウジング内の環状の円筒体の形態であり、前記円筒体は、前記ハウジングと共働して第１チャンバを構成する円周方向外面と第２チャンバを構成する円周方向内面とを有する環状壁によって構成され、前記チャンバの１つが、前記流入口と連通し、他のチャンバは、前記流出口に連通し、前記燃料が、前記１つのチャンバから前記環状壁を通って前記他のチャンバに通じる請求項３に記載の燃料系統。
（５）前記フィルターは、内側先端と外側先端を有する半径方向にテーパしたひだの円周方向に延びた列からなるひだ付きの濾過媒体を有し、前記環状の円筒体は、前記ひだの前記外側先端を取り囲み、それによって前記燃料が最初に前記環状壁を通って、次いで前記濾過媒体を通る請求項４に記載の燃料系統。
（６）前記環状の円筒体は、内側スクリーンと同心状の外側スクリーンとの間に構成され、前記吸着剤は、粒状の形態で前記スクリーン間に閉じ込められる請求項５に記載の燃料系統。
（７）前記環状の円筒体は、内側スクリーンと同心状の外側スクリーンとの間に構成され、前記吸着剤は、粒状の形態で前記スクリーン間に閉じ込められる請求項４に記載の燃料系統。
（８）前記吸着剤は、粒状の形態で、前記燃料が通過する内側多孔性部材と外側多孔性部材との間に閉じ込められる請求項２に記載の燃料系統。
（９）前記吸着剤は、前記フィルターチューブ内に設置され、前記内側多孔性部材は、前記燃料ディスペンサーを受け入れる請求項８に記載の燃料系統。
（１０）燃料を受け入れるための流入口と、燃料が内燃エンジンに送られる流出口とを有するハウジングを有し、前記ハウジングは、燃料を前記流入口から前記流出口に送るために、前記流入口と前記流出口との間に流路を構成し、さらに前記燃料から多核芳香族化合物を除去するための活性炭吸着剤を有し、前記吸着剤は、前記ハウジング内の前記流路に設けられ、前記流入口を通る実質的にすべての燃料が又、前記吸着剤を通る内燃エンジン用燃料フィルター。
（１１）前記吸着剤は、前記流路内の環状の円筒体の形態で、前記円筒体は、環状壁によって構成され、前記流路は、前記環状壁を貫通する請求項１０に記載の燃料フィルター。
（１２）前記環状壁は、前記ハウジングと共働して第１チャンバを構成する円周方向外面と、第２チャンバを構成する円周方向内面とを有し、前記チャンバの１つは、前記流入口と連通し、他のチャンバは、前記流出口に通じ、前記流路は、前記１つのチャンバから前記環状壁を通って、前記他のチャンバに延びる請求項１１に記載の燃料フィルター。
（１３）内側先端と外側先端とを有する半径方向にテーパしたひだの円周方向に延びた列からなるひだ付き濾過媒体が、前記ハウジング内に設置され、前記環状円筒体は、前記ひだの外側先端を取り囲み、それによって前記流路は、前記流入口から最初に前記環状壁を、次いで前記濾過媒体を貫通する請求項１１に記載の燃料フィルター。
（１４）前記環状の円筒体は、内側スクリーンと同心状の外側スクリーンとの間に構成され、前記吸着剤は、粒状の形態で前記スクリーンの間に閉じ込められる請求項１３に記載の燃料フィルター。
（１５）前記環状の円筒体は、内側スクリーンと同心状の外側スクリーンとの間に構成され、前記吸着剤は、粒状の形態で前記スクリーンの間に閉じ込められる請求項１１に記載の燃料フィルター。
（１６）前記燃料から汚染物を除去するための濾過媒体が、前記ハウジング内で前記吸着剤から下流に取り付けられ、それによって前記流入口から通じた前記燃料は、最初に前記吸着剤を、次いで前記濾過媒体を通る請求項１０に記載の燃料フィルター。
（１７）前記吸着剤は、粒状の形態で、前記吸着剤を保持し、一方で前記燃料を通過させることによって前記吸着剤に接触させるための前記ハウジング内の燃料透過性壁手段を有する請求項１６に記載の燃料フィルター。