JPH06503460A - 差分符号化位相変調信号の絶対位相を決定するためのシステムおよび方法 - Google Patents

差分符号化位相変調信号の絶対位相を決定するためのシステムおよび方法

Info

Publication number
JPH06503460A
JPH06503460A JP5506871A JP50687193A JPH06503460A JP H06503460 A JPH06503460 A JP H06503460A JP 5506871 A JP5506871 A JP 5506871A JP 50687193 A JP50687193 A JP 50687193A JP H06503460 A JPH06503460 A JP H06503460A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
value
values
symbols
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5506871A
Other languages
English (en)
Inventor
バウム・ケビン エル
ミューラー・ブルース ディ
Original Assignee
モトローラ・インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by モトローラ・インコーポレーテッド filed Critical モトローラ・インコーポレーテッド
Publication of JPH06503460A publication Critical patent/JPH06503460A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • H04L27/22Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/233Demodulator circuits; Receiver circuits using non-coherent demodulation
    • H04L27/2332Demodulator circuits; Receiver circuits using non-coherent demodulation using a non-coherent carrier
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • H04L27/22Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/227Demodulator circuits; Receiver circuits using coherent demodulation
    • H04L27/2275Demodulator circuits; Receiver circuits using coherent demodulation wherein the carrier recovery circuit uses the received modulated signals
    • H04L27/2278Demodulator circuits; Receiver circuits using coherent demodulation wherein the carrier recovery circuit uses the received modulated signals using correlation techniques, e.g. for spread spectrum signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/04Speed or phase control by synchronisation signals
    • H04L7/041Speed or phase control by synchronisation signals using special codes as synchronising signal

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
差分符号化位相変調信号の絶対位相を 決定するためのシステムおよび方法 発明の背景 本発明は一般的には差分符号化位相変調信号(d i f ferential ly−encoded、phase−modulated signals)を 受信するよう動作する無線受信機のためのシステムに関腰がっ、より特定的には 、前記無線受信機によって受信された差分符号化位相変調信号の絶対位相を決定 するためのシステムおよび関連する方法に関する。 通信システムは2つまたはそれ以上のロケーションの間で情報(以下、「情報信 号」と称する)を送信するよう動作し、かつ送信チャネルによって相互接続され た送信機および受信機を含む。情報は前記送信機によって送信チャネルを介し前 記受信機に送信される。無線通信システムは送信チャネルが無線周波チャネルか らなる通信システムであり、前記無線周波チャネルは電磁周波数スペクトルのあ る範囲の周波数によって規定される。 無線通信システムの一部を形成する送信機は送信されるべき情報信号を前記無線 周波チャネルによって送信するのに適した形式に変換するための回路を含む。そ のような回路は変調回路と称され、該変調回路は変調と称されるプロセスを行う 。そのようなプロセスにおいては、情報信号は無線周波電磁波に刻みこまれ、該 無線周波電磁波はそれによって前記情報信号が送信されるべき無線周波チャネル を規定する周波数範囲内の周波数を有する。前記無線周波電磁波は一般に「キャ リア信号」と称され、いったん情報信号によって変調されると、該無線周波電磁 波は一般に変調信号(modulated signal)と称される。 情報信号をキャリア信号に刻み込んで変調信号を形成するための種々の変調機構 が知られている。 1つのそのような変調機構は位相変調であり、その場合は情報信号はキャリア信 号に対し該キャリア信号の位相が前記情報信号の情報内容に対応して変えられる ような様式で刻み込まれる。変調信号の位相変化はそれによって該変調信号の情 報内容を形成する。変調信号の位相の適切な検出は前記情報信号の再生を可能に する。 関連する変調機構は差分位相変調であり、その場合は変調信号の差分位相変化( すなわち、変調信号の隣接部分の間の位相差)が変調信号の情報内容を形成する 。変調信号の差分位相変化を適切に検出することは前記情報信号の再生を可能に する。 無線通信システムは送信機と受信機との間に何らの物理的相互接続も要求されな い点て有利であり、いったん情報信号が変調されて変調信号が形成されると、該 変調信号は大きな距離にわたり送信できる。 セルラ通信システムは1つの形式の無線通信システムである。そのようなセルラ 通信システムにおいて動作する無線電話は変調信号の同時的な発生および受信を 可能にする回路を含んでおり、それによって無線電話と遠隔に位置する送受信機 との間での2方向通信を可能にする。一般に「ベースステーション」と称される 、これらの遠隔に位置する送受信機は物理的に伝統的な電話ネットワークに接続 されて無線電話と伝統的な電話ネットワークの固定位置との間の通信を可能にす る。 セルラ通信システムは数多くのベースステーションを地理的領域にわたり間隔を おいた位置に配置することによって形成される。各ベースステーションは1つ、 または多く、の無線電話によってそこに送信された変調信号を受信し、かつ変調 信号を1つ、または多く、の無線電話に送信するための回路を含んでいる。ある 周波数帯域(アメリカ合衆国においては、800MHzおよび900MHzの間 に広がっている)がセルラ通信システムによる無線電話通信のために割当てられ ている。 セルラ通信システムを形成する各々のベースステーションの位置に所在する無線 電話によって送信された変調信号を受信するために少なくとも1つのベースステ ーションが配置されることを保証する。 ベースステーションの配置の間隔をおいて離れた性格のため、ベースステーショ ンが配置される前記地理的領域の各部はベースステーションの個々のものと関連 する。前記互いに間隔をおいて離れたベースステーションの各々に最も近い地理 的領域の部分は「セル」を規定し、複数のセル(各々ペースステージ3ンと関連 する)は−緒になってセルラ通信システムにより包含される地理的領域を形成す る。 セルラ通信システムの任意のセルの境界内に位置する無線電話は変調信号を少な くとも1つのベースステーションに送信し、かつ該ベースステーションから受信 することができる。 セルラ通信システムのベースステーションおよび無線電話は該無線電話がセルの 間を移動する時、該無線電話と該無線電話が位置するセルに関連するベースステ ーションとの間での連続的かつ途切れのない通信を可能にするための回路を含ん でいるから、セルラ通信システムによる通信は特に自動車で移動する時に無線電 話を操作する者にとって有利である。 セルラ通信システムによる通信の人口が増大した結果、いくつかの場合には、セ ルラ無線電話通信に割当てられた周波数帯域のすべての利用可能なチャネルを完 全に使用する結果となっている。その結果、無線電話通信に割当てられた周波数 帯域をより効率的に利用するために種々のアイデアが提案されている。無線電話 通信のために割当てられた周波数帯域をより効率的に利用することによって、現 存するセルラ通信システムの送信容量を増大することができる。 1つのそのような提案は2つまたはそれ以上の無線電話が単一の送信チャネルを 共有できるようにする。2つまたはそれ以上の無線電話が単一の送信チャネルに よって信号を送信しあるいは受信する場合、現存するセルラ通信システムの容量 は倍にすることができる。同じ送信チャネルを共有する無線電話から送信された 信号または該無線電話に送信される信号は同時に送信できないが(同時送信は信 号のオーバラップを生じ、それによっていずれの信号の検出をも不可能にする) 、信号は間欠的なバーストで送信することができる。情報信号を離散的な(d  i s c r e t e)形式に符号化しく例えば、離散的な、2進データ ストリームを形成するため)かつそのような符号化プロセスによって発生された 離散的に符号化された信号を変調することにより、結果として得られる変調信号 は間欠的なバーストで送信できる。そのような変調信号は受信機によって再生す ることができ、それによって送信された信号の情報内容を決定することができる 。 キャリア信号に対し離散的に符号化された情報信号を変調するために適した変調 技術は、前に述べた、差分、位相変調技術である。より特定的には、特定の差分 変調技術、π/4差分位相シフトキーイング(DQPSK)変調技術がアメリカ 合衆国における増大した容量のセルラ通信システムのための標準の変調技術とし て選択されている。 情報信号を離散的2進データストリームに符号化することはまた送信チャネルに よるその送信の間に変調信号に導入されるノイズが、情報信号が伝統的なアナロ グ信号からなる時よりも情報信号が離散的2進データストリームからなる場合の 方がより容易に検出および除去できるから有利である。 そのような変調信号を受信するよう動作可能な受信機において、前記信号の絶対 位相をめることは情報信号の再生のためには必要とされないが、変調信号の位相 の変化は前記情報信号を再生するためにめられる。 離散的に符号化された情報信号からなる(かつ上に述べたπ/4 DQPSK変 調技術によって変調された)変調信号の送信の間に発生するひずみは受信機回路 の一部を形成するイコライザ回路によって除去することができる。該イコライザ は、例えばIEEE TransactionOn Communicatio n、第C0M−22巻、第5号、1974年5月、においてGottfried Unge rboeckによる、”Adaptive Maximum−Lik elihood ReceiverFor Carrier−Modulate d Data−Transmission System” と題する論文に記 載されているような最尤シーケンス推定装置ii(MLSE)から構成すること ができる。 そこに開示されたMLSEはマツチドフィルタおよびビタービイコライサザから なる。マツチドフィルタおよびビタービイコライザの双方はプロセッサ回路にお いて実施されるアルゴリズムによって実現することができる。 受信機によって受信された変調信号は復調回路によって復調され、かつ次にML SEのマツチドフィルタに印加される。該マツチドフィルタはろ波信号を発生し 、該ろ波信号はビタービイコライザに供給される。ビタービイコライザは周波数 チャネルによるその送信の間に発生する信号のひずみを修正するよう動作する。 上に述べたように、デジタル的に変調された信号を受信するよう動作する無線受 信機の部分を形成するイコライザはそこに送信された変調信号の絶対位相の決定 に応答して動作する。DQPSK信号の情報内容は該信号の絶対位相よりはむし ろ該信号の位相変化に含まれているがら、イコライザ回路は受信機によって受信 されたDQPSK信号に対するひずみを効率的に修正せず、かつしばしば有効に 修正しない。 従って、必要なことは受信機に送信された差分符号化された位相変調信号の絶対 位相値を決定するための手段である。 発明の概要 本発明は、従って、受信機に送信された差分符号化位相変調信号の絶対位相を決 定するためのシステムおよび関連する方法を好適に提供する。 本発明はさらにそこに送信された差分符号化位相変調信号の絶対位相を決定する よう動作する無線受信機を有利に提供する。 本発明はさらに他の利点および特徴を提供し、それらの詳細は以下の好ましい実 施例の詳細な説明を参照することによりさらに明瞭になるであろう。 本発明によれば、受信機に送信された差分符号化位相変調信号の一部を形成する 一連のシンボルの内の少なくとも1つのシンボルの絶対位相値を決定するための システム、およびそれに関連する方法、が開示される。所望の位相変調された信 号の一部の所定のシーケンスのシンボルの絶対位相値を表す値が記憶されそれに よって記憶された1組の値を形成する。前記所定のシーケンスのシンボルの絶対 位相値を表す前記記憶された組の値の内の値が受信機に送信された差分符号化位 相変調信号の一連のシンボルと比較され、それによって前記記憶された組の値の 内の前記値と関連する受信機に送信された前記一連のシンボルとの間の差を示す レベルを有する比較値を形成する。受信機に送信された差分符号化位相変調信号 の前記一連のシンボルの内の少なくとも1つのシンボルの絶対位相値が次に決定 される。 図面の簡単な説明 本発明は添付の図面にてらして明細書を参照することによりさらによく理解され 、添付の図面においては、第1A図は、π/4差分、直角位相、位相シフトキー イング(π/4 DQPSK)変調技術に従って変調された信号の可能な信号レ ベルから構成される集合を表すグラフである。 第1B図は、差分、直角位相、位相シフトキーイング(DQPSK)変調技術に 従って変調された信号の可能な信号レベルからなる集合を表すグラフである。 第2図は、シリアル符号化データおよび対応するπ/4DQPSK信号の位相変 化の間の、かつまた、シリアル符号化データおよびDQPSK信号の対応する位 相変化の間の関係を示す典型的な符号化機構を表す図表である。 第3図は、セルラ通信システムのベースステーションによって送信された信号の 一部を示す説明図である。 第4図は、本発明のシステムの第1の実施例を示すブロック図である。 第5図は、第4図のブロック図の一部を形成する位相量子化器の図式的な動作を 示す座標軸システムを表すグラフである。 第6図は、本発明のシステムの第2の実施例を示すブロック図である。 第7図は、本発明のシステムの第3の実施例を示すブロツク図である。 第8図は、本発明のシステムの第4の実施例を示すブロック図である。 第9図は、本発明のシステムの第5の実施例を示すブロック図である。 第10図は、本発明の好ましい実施例に係わる方法の各ステップを示す論理フロ ー図である。 第11図は、その一部を形成する本発明の好ましい実施例に係わるシステムを有 する無線電話のブロック図である。 好ましい実施例の説明 電磁波は数学的に次の式に従ってスケーリングされたサイン波、およびスケーリ ングされたコサイン波の組合わせによって記述できる。 S (t)=I (t)cos (ωt)+Q (t) s in (ωt) この場合、 1 (t)およびQ(
【)は、それぞれ、信号の「同相(in−phase)J および[直角位相(quadrature−phase)J成分と称される時変 関数であり、ωはキャリア信号の角周波数であり、これはまた2πfであり、こ の場合fはキャリア信号のサイクル周波数であこの方程式は得られた和、5(t )、を時間の関数としてプロットすることにより図式的に表現することができ、 あるいはこの方程式は第1図に示される座標軸システム上に図式的に表現できる 。 従って、第1A図を参照すると、横座標軸10はcos(ωt)、すなわち前記 波形のコサイン成分、に関しスケーリングされており、かつ縦座標軸14は5i n(ωt)、すなわち前記波形のサイン成分、に関してスケーリングされている 。横座標軸10および縦座標軸14は原点18で交差する。任意の電磁波(調波 にかかわりなく)は上記方程式で表されるから、任意の電磁波は座標軸システム 1〇−14上の点により任意の時点において、図式的に表すことができる。 変調信号はそのような座標軸システムにより、それぞれ、横座標軸および縦座標 軸10および14を適切にスケーリングすることにより表すことができる。ポイ ント22,24.26.28,30.32.34および36は原点18を中心と する単位円の上に位置し、かつ該単位円上で互いに等しい距離だけ離れている。 ポイント22〜36はしばしば伝統的に行われているように、それらの位相位置 に関して表現される。ポイント22〜36はπ/4 DQPSK変調信号の可能 なシンボル値の集合(constellation 5et)を形成する。 位相に関して表現すると、ポイント22はπ/′4ラジアンの位相位置によって 示すことができ、ポイント24はπ2/′2 ラジアンの位相位置によって示す こきができ、ポイント26は3π/′4ラジアンの位相位置によって表すことが でき、ポイント28はπラジアンの位相位置によって表すことができ、ポイント 30は5π/′4ラジアンの位相位置によって表すことができ、ポイント32は 位相位置3π/2ラジアンによって表すことができ、ポイント34は位相位ff 17π/″4ラジアンによって表すことができ、かつポイント36は位相位fi llFOπラジアンによって表すことができる。 π/4差分符号化、直角位相、位相シフトキーイング(π/4 DQPSK)変 調信号はπ7”4 DQPSK変調技術によって発生され、複数のシンボル値か らなり、各々のシンボル値はポイント22〜36で表される可能なシンボルの内 の1つに対応するシンボル値を有する。しかしながら、−Lに述べたように、D QPSKシステムの情報内容は変調信号の差分位相変化に含まれている。従って 、π/’4 DQPSK変調信号の差分位相変化の計算または評価(eva I  ua t i on)によってその情報内容を再生できるようになる。 π/4 DQPSK変調信号の隣接シンボル間の可能な位相変化は+/−π/4 ラジアンおよび+/−3π/4ラジアンである。 第1B図は、第1A図のものと同様の図式的表現であるが、DQPSK変調信号 の可能なシンボル値からなる集合を形成するポイントを示している。この場合の 座標軸システムは前と同様に、ここでは参照数字10′および14′により示さ れる、横座標軸および縦座標軸からなり、これらはそれぞれCOS (ωt)お よび5in(ωt)に関してスケーリングされている。4つのポイント、ここで はポイント22’ 、26’ 、30’および34′、は原点18′を中心とす る単位円の上にあり、かつ該単位円の上で互いに等しい距離だけ離れている。ポ イント22′〜36′はしばしば、伝統的に、それらの位相位置に関して表現さ れる。 DQPSK変調技術によって発生されるDQPSK変調信号は複数のシンボルか らなり、各々のシンボルはポイント22′〜36′により表される可能なシンボ ルの1つに対応するシンボル値を有する。DQPSK変調信号の情報内容は前記 変調信号の差分位相変化に含まれているから、前記信号の位相変化をめることに よりその情報内容が再生できる。 最初に、本発明の詳細な説明はπ/4 DQPSK変調機構に関する好ましい実 施例を開示しているが、本発明の技術は同様に、第1B図に示されるDQPSK 変調機構を含む、任意の位相シフトキーイング変調機構に適用可能であることを 認識することが重要である。 π/4 DQPSK変調信号のような変調信号を理想的でないチャネルによって 送信することは該送信信号のひずみを生じさせる。そのようなひずみは、例えば 、ノイズおよびシンボル間干渉によって引き起こされる。 受信機のイコライザ回路は送信信号のシンボル間干渉によって引き起こされるそ のようなひずみを除去し、それによって実際の送信信号の正確な再生を可能にす るよう動作する。しかしながら、上に述べたように、イコライザは差分位相変化 よりはむしろ絶対位相値に応答して動作するから、π/4 DQPSK信号が受 信機に送信される場合のそのようなイコライザの動作の効率が大幅に低下する。 デジタル受信機の他の部分の性能も知られた絶対位相を有する受信信号の部分を 用いることにより改善できる。 情報信号、例えば、音声信号、を送信するよう動作する無線送信機は該音声信号 をデジタル化して、2進データストリームのような、符号化信号を形成する。無 線送信機の一部を構成する変調器は該符号化信号をキャリア信号に刻み込んで変 調信号を形成する。π/’ 4 D Q P S K変調信号を形成する変調器 は前記符号化信号のビットシーケンスをそれによって発生される変調信号の位相 変化に変換する。 π/4 DQPSK変調信号を受信するよう動作する受信機は復調器(および、 より特定的には、コヒーレント復調器)、および前記変調信号の位相変化を、2 進データストリームのような、符号化信号に変換するよう動作する他の回路を含 む。 第2図は、シリアル符号化データおよびπ/4 DQPSK変調信号の対応する 位相変化の間の関係、あるいは、シリアル符号化データおよびDQPSK変調信 号の対応する位相変化の間の関係を示す典型的な符号化機構を表す図表である。 シリアル符号化データおよび変調信号の位相変化の間の変換(mapping) は前記符号化機構に従って行うことができる。 第2図の図表はそれによって送信機が2進シーケンスを位相変化に変換し、ある いは受信機が変調信号の検出された位相変化を2進シーケンスに変換する符号化 機構を表す。 π/4 DQPSK変調信号の隣接シンボル間には4つの異なる位相変化が可能 であり、各々の位相変化は2ビツトの2進ワードに変換されなければならない。 参照数字50で示される、コラム1はπ/4 DQPSK変調信号の隣接シンボ ル間の4つの可能な位相変化を表す。参照数字5・4で示される、コラム2は前 記図表のコラム1の各位相変化に関連する対応する2進ワードを表す。もちろん 、第2図の図表に示される符号化機構は数多くの可能な符号化機構の内の1つに 過ぎないことに注目すべきである。 参照数字58で示される、コラム3はコラム1と同じであるが、DQPSK変調 信号の隣接シンボル間の4つの可能な位相変化を表している。コラム2は前と同 様に、ここでは前記図表のコラム3の各位相変化に関連する、対応する2ビツト ワードを表す。 第3図は、セルラ通信システムのベースステーションによって送信されるπ/4  DQPSK変調信号の、ここでは参照数字60で総括的に示される、部分を示 す。そこから送信されるπ/4 DQPSK変調信号は無線電話の受信機回路に よって受信される。 部分60はさらに、第1のセグメント64、第2のセグメント68、および第3 のセグメント72に分割される。 第1および第3のセグメント64および72は、図示のごとく、ランダムなデー タを表し、かつ第2のセグメント68はrlDIDシーケンス表す。 セグメント64および72を構成するランダムなデータは情報信号を表し、ここ では、より特定的には、変調された音声信号を表す。(情報信号は確定的なもの ではないから、情報信号はランダムなデータと考えることができ、かつ従って図 面ではそのように表現されている。)第2のセグメント68のIDシーケンスは (例えば、第2図の符号化機構に従って)符号化されかつ間欠的なインターバル でベースステーションによって送信される信号に介挿された、所定のビットを有 する、シーケンスである。 第2のセグメントのIDシーケンスは、例えば、合衆国デジタルセルラ(U S  D C)セルラ通信システムにおいて送信されるデジタル音声カラーコード( DVCC)信号から構成できる。変調IDシーケンスが表現するピットシーケン スはあらかじめ定められているから、該IDシーケンスを形成する位相変化の知 識情報は知られており、あるいは第2図の図表のビット−差分マツピングを使用 して容易に決定できる。 DQPSK変調信号の情報内容は前記シーケンスの隣接シンボル間の差分位相変 化にのみ含まれているが、π/4DQPSK信号の任意のシンボルの絶対位相値 は限られた数の値の内の1つのみからなるものとすることができるから(第1図 に関しては、π/4 DQPSK変調信号のシンボルは4つの値のみの内の1つ となり、もぢろん該4つの値の特定の1つは必ずしも知られている必要はない) 、第2のセグメント68のIDシーケンスのシンボルの絶対位相が決定できる。 IDシーケンスのシンボルの絶対位相を決定することにより、前記デジタル無線 機の他の部分において知られた情報として用いることができる。例えば、絶対I Dシンボルはトランスバーサルチャネルイコライザまたはチャネル推定装置(c hanne l es t imator)のような適応フィルタにおける学習 情報(training information)として使用できる。 第4図は、本発明の第1の実施例の機能ブロック図であり、ここでは総括的に参 照数字80で参照されている。第2図のシステム80は受信機によって受信され たIDシーケンスのシンボルの絶対位相を決定するよう動作する。前と同様に、 該IDシーケンスのシンボルの絶対位相が決定されると、該IDシーケンスのシ ンボルは受信機の性能を改善するために利用できる。 送信チャネルによって送信されたπ/4 DQPSK変調信号は受信機、ここで は無線電話の受信機部、によって受信される。該受信機の復調回路はπ/4 D QPSK変調信号を周波数的にベースバンド周波数に下方向に変換する。該ベー スバンド周波数のπ/4 DQPSK変調信号はライン84によって受信IDシ ーケンスブロック88に供給され、該受信IDシーケンスブロック88は、例え ば、あるメモリ要素の一群のメモリロケーションのような、バッファから構成さ れる。受信IDシーケンスはベースバンド周波数でπ/4 DQPSK変調され た信号からなる。 関連する絶対位相値を有する対応するシーケンスのシンボルは記憶シーケンスブ ロック92に記憶されており、該ブロック92は、前と同様に、他のバッファま たは電子的メモリの一連のメモリロケーションから構成できる。ブロック92に 記憶されたシンボルのシーケンスは送信機、ここではベースステーション、によ り実際に送信された4つの可能な符号化IDシーケンスの内の1つに対応する所 定のシーケンスである。(π/4 DQPSK変調機構においては、4つの可能 な符号化IDシーケンスがあり、各々同じ差分位相変化からなるが、各々前記4 つの有効な集合のポイントに対応する異なる絶対スタート位相を有する。)受信 IDシーケンスを含む一連のシンボルは、ライン96により複素相関器(com plex correlat。 r)100に供給され、同様に、前記記憶されたIDシーケンスを含む一連のシ ンボルは、ライン104により複素相関器100に供給される。 複素相関器100は次の数式を実行するよう動作する。 i=1 この場合、 Rは複素相関であり、 各々のα 、は記憶された絶対IDシーケンスを形成すSす るシーケンスのシンボルの内の1つのシンボルであり、そして 各々のy、は受信IDシーケンスの要素である。 IDシーケンスの受信シンボルの絶対位相は、4つの可能な値のいずれかである ことを除き、知られていないから、受信IDシーケンスの「4倍の(four− fold)J位相のあいまいさが存在する。ブロック92に記憶された前記記憶 IDシーケンスは4つの可能なIDシーケンスの内の1つである。 上の数学的表現によって形成される相関の値、R1は前記記憶されたIDシーケ ンスと前記受信IDシーケンスとの間の相関の表示を提供する。複素相関の値、 R1を示す信号はライン112上に発生され、位相量子化器116に供給される 。 前記計算された複素相関、R1の値は複素値(compIex value)で あるから、それに位相が関連する。 位相量子化器116はその位相量を測りかつそのような測定された位相を示す量 子化位相値をライン120上に発生する。ライン120は位相修正要素124に 結合されている。要素124はまたライン104上に発生される前記記憶IDシ ーケンスを示す値を受けとるよう接続されている。 位相修正要素124はライン128上に修正された位相信号を発生する。 量子化器116の動作は第5図の図式表現によって図式的に表現できる。位相量 子化器116はライン112によってそこに供給される前記複素相関の値、R1 の位相を決定するよう動作する。第1図の座標軸システムと同様に、第5図の座 標軸システムは横軸、ここでは横軸140、すなわちI軸、および縦座標軸、こ こでは軸114、すなわちQ軸、を含み、これらの座標軸は原点148において 交差する。複素相関、R1の位相は軸140−144からなる座標軸システム上 にプロットできる。複素相関、R1の位相は該座標軸システム上の点により示さ れる。 原点148で交差する縦方向に延びたライン152および156もまた第5図の グラフ表現に示されている。ライン152−156は4つの領域、ここでは参照 数字160゜164.168および172によって示される4つの領域を規定す る。複素相関、R1の位相は、座標軸システム140−144上にプロットされ た時、領域160〜172の1つに位置する。位相量子化器116は複素相関、 R1の位相が関連する領域160〜172を決定するよう動作する。位相量子化 器116によってライン120上に発生される位相修正値は複素相関、R1が位 置する領域に対応する値を有する。 ライン120上に発生する位相修正値を示す信号を受信する、位相修正要素12 4は前記量子化された位相値の値に応じて前記記憶されたIDシーケンスのシン ボルの位相を調整する。位相修正値によって知られた位相値(すなわち、記憶さ れたIDシーケンス)を調整することにより、他の絶対位相値、およびいまや正 確な絶対位相値、が発生される。 このようにして、差分符号化DQPSK信号はシンボルの絶対位相に関する何等 の情報も本質的に含まないが、該シンボルの絶対位相は決定できる。 第6図は、ここでは参照数字180によって総括的に示された、本発明のシステ ムの別の実施例の機能ブロック図である。第6図のシステム180は第4図のシ ステム80と同じであり、かつライン184上のベースバンド周波数のπ/4  DQPSK変調信号を受信するよう動作する。 ベースバンド周波数のπ/4 DQPSK変調信号の部分のシンボルは受信ID シーケンスを形成し、該シーケンスは受信IDシーケンスブロック188に記憶 され、かつ第4図のシステム80の受信IDシーケンスブロック88に対応する 。前と同様に、ブロック188はバッファまたは他の電子的メモリによって実施 できる。 第6図のシステム180は第4図のシステム80と、ブロック188がシンボル 検出器190に供給されるライン1891の受信IDシーケンスに対応するデー タを発生する点で異なっている。検出器190はそこに供給されるデータに対; 7可能な値を割り当てるよう動作する。シンボル検出器190は、例えば、量子 化器、適応イコライザ、または最尤検出器(Maximum Likeliho oddetector’)から構成できる。使用される特定のシンボル検出器は 特定のシステム特性に整合するよう選択できるから、システム180は、従って 、幾つかの場合、第4図のシステム80よりも好ましいことになる。 第4図のシステム80のブロック92と同様に、システム180のブロック19 2はその値に関連する絶対位相を有する所定のIDシーケンスを記憶する。検出 器190によって検出される、受信IDシーケンスはライン196により複素相 関器200に供給され、同様に、ブロック192によって記憶される記憶IDシ ーケンスはライン204により複素相関器200に供給される。 複素相関器200はシステム80の複素相関器100と同様に動作して複素相関 、R1の値を計算し、この値はライン212上に発生されかつ位相量子化器21 6に供給される。 位相量子化器216はシステム80の位相量子化器116と同様に動作してライ ン220上に量子化された位相値を発生する。 ライン220は位相修正要素224に結合されている。 要素224はまたライン204上に発生される記憶IDシーケンスの示す値を受 信するよう結合されている。位相修正要素224はライン228上に信号を発生 する。要素224は量子化された位相値の値に応じて記憶IDシーケンスのシン ボルの位相を調整し絶対位相値を決定する。 第6図のシステム180に対して検出器190を加えることによりπ/4 DQ PSK変調信号が受信機に送信される送信チャネルにおけるノイズおよびなんら かの干渉によって引き起こされる信号のディスパリティまたはひずみを低減でき る。従って、システム180は変調信号が送信される送信チャネルがかなりの量 のノイズおよびひずみを示す環境において有利に利用することができる。 第7図の機能ブロック図は本発明の、総括的に参照数字280で示された、シス テムの別の実施例を示す。前と同様に、受信機の復調回路はπ/4 DQPSK 変調信号を周波数的に低い方向にベースバンド周波数に変換する。該ベースバン ド周波数のπ/4 DQPSK変調信号はライン284によって受信IDシーケ ンスブロック288に供給される。該受信IDシーケンスは前記ベースバンド周 波数のπ/4 DQPSK変調信号の部分の隣接したシンボル間の差分位相変化 からなる。ブロック288は前の図のシステム80および180のブロック18 8および88と同じである。前と同様に、ブロック288はバッファまたは電子 メモリのメモリロケーションから形成できる。 その絶対位相値を含む、所定のIDシーケンスを示すデータは記憶IDシーケン スブロック292に記憶される。 ブロック292は前の図の実施例のブロック192および92と同しである。 ブロック292に記憶された、前記記憶IDシーケンスのシンボルを示す信号は ライン297上に発生されかつチャネルシンセサイザ298に供給される。チャ ネルシンセサイザ298はそれによってDQPSK変調信号が無線受信機に送信 される送信チャネルを合成する。シンセサイザ298は、例えば、それ自体技術 的に良く知られた、有限インパルス応答(FIR)フィルタから構成できる。シ ンセサイザ298が好適に構成できるFIRフィルタは適応フィルタでありかっ DQPSK変調信号が実際に送信される送信チャネルによるブロック292に記 憶された記憶IDシーケンスの送信を合成するよう動作する。FIRフィルタは 適応フィルタであるから、前記チャネルシンセサイザは任意のシンボル間干渉成 分を含むシンボル−レートのサンプルされたチャネルインパルス応答のモデルで ある。 合成された送信信号はライン304により複素相関器300に供給される。 複素相関器300は前の図面におけるシステム80および180の複素相関器1 00および200と同様に動作して複素相関、R1の値を計算する。複素相関器 300はこの計算された複素相関、R1の値を示す信号をライン312上に発生 し、該信号は位相量子化器316に供給される。 位相量子化器316はまた前の図の、それぞれ、システム80および180の位 相量子化器1】6および216と同様に動作し、ライン312によってそこに供 給される複素相関、R1の位相を量子化し、かつ量子化された位相値をライン3 20上に発生する。 ライン320は位相修正要素324に結合されている。 要素324はまたライン304上に発生された記憶IDシーケンスを示す値を受 けとるよう接続されている。要素324はライン328上に信号を発生する。位 相修正要素324は前記量子化された位相値の値に応じて前記記憶されたIDシ ーケンスの位相を調整し絶対位相値を決定する。 第8図は、本発明の、ここでは一般的に参照数字380によって示された、シス テムの他の別の実施例を示す機能ブロック図である。前の実施例と同様に、受信 機の復調回路はπ/4 DQPSK変調信号を周波数の低い方向にベースバンド 周波数に変換する。該ベースバンド周波数のπ/4 DQPSK変調信号はライ ン384によって受信IDシーケンスブロック388に供給される。第4図、第 6図、および第7図の対応するブロックと同様に、受信IDシーケンスブロック 388はバッファまたは電子メモリのメモリロケーションから構成できる。 DQPSK変調された信号のシンボルは4つの値のいずれかとすることができる から、IDシーケンスの4つの可能な値の各々は記憶lDシーケンスブロック3 92A、392B、392Cまたは392Dのそれぞれのものに格納される。 受信IDシーケンス388に記憶されたデータはライン396により平均2乗エ ラー(MSE)計算機400に供給される。同様に、ブロック392A、392 B、392Cおよび392Dに格納されたデータはそれぞれライン404A、4 04B、404Cおよび404DによってMSE計算機400に供給される。 MSE計算機400は次の式を計算するよう動作する。 この場合、 E、は(第8図の実施例におけるにε (1,2,3,4)の)k番目の記憶I Dシーケンスに対する平均2乗エラーであり、 nはIDシーケンスが構成されるシンボルの数であり、各々のα、iは前記記憶 された、絶対IDシーケンスを形成する一連のシンボルの内の1つのシンボルで あり、そして、 各々のy、は受信IDシーケンスの要素である。 MSE計算機400はブロック392A〜392Dに記憶された各々の記憶ID シーケンスに対する平均2乗エラーを計算し、かつそのような計算された値を表 す信号をMSE振幅比較器416へのライン412上に発生する。MSE振幅比 較器416は計算機400によって計算された4つの異なるエラー値の振幅を比 較し、かつライン420上にそれに関連して最も小さな、計算された平均2乗エ ラーを有する記憶IDシーケンスを示す信号を発生する。ライン420はスイッ チング回路424に結合されそれに関連して最も小さな平均2乗エラー値を有す るIDシーケンスをライン428上に発生できるようにする。前記選択されたI Dシーケンスの絶対位相は、例えば、受信機のイコライザ回路に印加されるシン ボルの絶対位相に関連する情報を提供するために使用され、それによって受信機 の性能を改善する。 第9図は、本発明の、ここでは一般的に参照数字480によって示される、シス テムのさらに他の実施例を示す機能ブロック図である。前の実施例と同様に、受 信機の復調回路はπ/4 DQPSK変調信号を周波数の低い方向へとベースバ ンド周波数に変換する。該ベースバンド周波数のπ/4 DQPSK変調信号は ライン484によって受信IDシーケンスブロック488に供給される。第4図 、第6図、第7図および第8図の対応するブロックと同様に、受信IDシーケン スブロック488はバッファまたは電子メモリのメモリロケーションから構成す ることができる。 DQPSK変調信号のシンボルは4つの値の内の任意のものとすることができる から、4つの可能な値のIDシーケンスの各々は記憶IDシーケンスブロック4 92A、492B、492Cまたは492Dのそれぞれのものに記憶される。 受信IDシーケンスブロック488に記憶されたデータはライン494によって 適応フィルタ496に供給される。 同様に、ブロック492A、492B、492Cおよび492Dに記憶されたデ ータも適応フィルタ496に供給される。適応フィルタ496はライン499上 にエラー信号を発生し、該エラー信号は平均2乗エラー計算機500に供給され る。適応フィルタ496は、例えば、トランスバーサルチャネルイコライザまた はチャネル推定装置から構成される。MSE計算機500は次の式に従って計算 を行なうよう動作する。 この場合、 E、は(第9図の実施例におけるにε (1,2,3,4)の)k番目の記憶I Dシーケンスに対する平均2乗エラーであり、 nはIDシーケンスが構成されるシンボルの数であり、そして 各々のe、は前記適応フィルタにより発生されるエラー■ 信号である。 MSE計算機500は、いったん適応フィルタ496によって処理されると、ブ ロック492A〜492Dに記憶された記憶IDシーケンスの各々に対する平均 2乗エラーを計算し、かつそのような計算された値を表す信号をライン512に よりMSE振幅比較器516に対して発生する。 MSE振幅比較器516は前記計算機500によって計算された4つの異なるM SE値の大きさを比較し、かつそれに関連する最も小さな計算された平均2乗エ ラーを有する記憶IDシーケンスを示す信号をライン520上に発生する。ライ ン520はスイッチング回路524に結合されそれに関連する最も小さな平均2 乗エラー値を有するIDシーケンスをライン528上に発生できるようにする。 前記選択されたIDシーケンスの絶対位相は、例えば、受信機のイコライザ回路 に印加されるシンボルの絶対位相に関する情報を提供するために使用され、それ によって受信機の性能を改善する。 第10図は、受信機に送信される差分符号化位相変調信号の一部を形成する一連 のシンボルの内の少なくとも1つのシンボルの絶対位相値を決定するための、本 発明の好ましい実施例の方法における方法ステップを示す、総括的に参照数75 90で参照される、論理フロー図である。 初めに、ブロック592によって示されるように、所望の位相変調信号の一部の 所定のシーケンスのシンボルの絶対位相値を表す値が記憶される。次に、ブロッ ク594によって示されるように、前記所定のシーケンスのシンボルの絶対位相 値を表す前記記憶された組の値が受信機に送信された差分符号化位相変調信号の 一連のシンボルと比較され、それによって前記記憶された組の値の前記値とそれ に関連して受信機に送信された前記シーケンスのシンボルとの位相差を示す位相 角を有する比較値が形成される。 次に、ブロック596によって示されるように、受信機に送信された差分符号化 位相変調信号の前記シーケンスのシンボルの内の少なくとも1つのシンボルの絶 対位相値が計算される。 第11図は、本発明の教示に従って構成された、総括的に参照数字600で参照 される、送受信機を示す。ここではアンテナ604によって示される、送信機に よって送信される信号は送信チャネルにより送信されかつ前記送受信機のアンテ ナ606によって受信される。アンテナ606によって受信された前記信号を示 す信号はライン608上に発生されかつフィルタ612に供給される。フィルタ 612はライン616上にろ波された信号を発生し、これは第1のダウンミキサ 回路620に供給される。ミキサ回路620はさらに発振器628によって発生 される発振信号をライン624上に受信する。 ミキサ回路620はダウンミキシングされた信号をライン632上に発生し、こ の信号はフィルタ636に供給される。フィルタ636はろ波された信号をライ ン640上に発生し、この信号は第2のダウンミキサ644に供給される。第2 のダウンミキサ644はまた発振器653により発生された発振信号をライン6 48上に受ける。発振器628および653の発振周波数は好ましくは、図示の ごとく、ライン660および664によるそれぞれの接続を介して基準発振器6 56の発振周波数により制御される。 第2のダウンミキサ644はライン648上に信号を発生し、この信号はフィル タ652に供給される。フィルタ652はろ波された信号をライン666上に発 生する。 集合的に参照数字612〜656によって参照される要素は一緒になってコヒー レント復調器660を構成し、該コヒーレント復調器660は図面では点線で示 されたブロックによって表されている。 ここでは単一のブロックで示されている、システム680は前の図面におけるシ ステム88,180,280.380または480に対応する。 システム680は前に述べたシステムの1つに従って動作し位相修正値を発生し かつ送受信機600によって受信される差分デコードされたDQPSK信号のシ ンボルの絶対位相値を決定する。システム680はライン792上にそこで計算 された値を示す信号を発生し、この信号はイコライザ800に供給される。該信 号はイコライザ800により学習信号(training signal)とし て使用される。(そのような学習信号はさらに送受信機の他の回路に印加するこ とができる。)イコライザ800はまたフィルタ652によりライン666上に 発生される信号を受信するよう接続されている。 イコライザ800は絶対位相シンボルから差分ビットデータに変換するための手 段を含み、かつライン812上に等化された信号を発生するよう動作し、該信号 はチャネルデコーダ816に供給される。 チャネルデコーダ816はライン820上にデコードされた信号を発生し、該デ コードされた信号は信号デコーダ824に供給される。デコーダ824はライン 830上に信号を発生し、該信号はスピーカ836に供給される。 送受信機600のブロック図はさらに前記送受信機の送信部を示す。送受信機6 00の送信部は、総括的に、ライン862によって変調器856に結合されたマ イクロフォンのような、変換器850、変調器856によりライン874上に発 生される前記変調信号を受けるよう接続されたミキサ868を具備するものとし て示されている。ミキサ868の回路はまた、ライン874によるミキサ868 および発振器656の接続で示される、基準発振器656により発生された発振 信号を受け取る。ミキサ868はライン880上にミキシングされた信号を発生 し、この信号はフィルタ884に供給される。フィルタ884およびフィルタ6 12は、例えば、伝統的な送受切換器(duplexor)を構成する。フィル タ884はライン890上にろ波された信号を発生し、該ろ波された信号はそこ から信号を送信するためにアンテナ606に結合される。 本発明が種々の図面に示された好ましい実施例に関して説明されたが、他の同様 の実施例も使用可能でありかつ本発明の範囲から離れることなく本発明と同じ機 能を達成するために説明された実施例に対し変更および付加を行なうことが可能 なことが理解されるべきである。従って、本発明はいずれかの単一の実施例に限 定されるべきものではなく、むしろ添付の請求の範囲の記載に応じた範囲および 広さで解釈されるべきである。 FIC!、f Flσ、1B FIGjθ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.受信機に送信される差分符号化位相変調信号の一部を形成する一連のシンボ ルの内の少なくとも1つのシンボルの絶対位相値を決定するためのシステムであ って、該システムは、 所望の位相変調信号の一部の所定のシーケンスのシンボルの絶対位相値を表す値 を記憶し、それによって記憶された1組の値を形成するための手段、 前記所定のシーケンスのシンボルの絶対位相値を表わす前記記憶された1組の値 を受信機に送信された差分符号化位相変調信号の一連のシンボルと比較し、それ によって前記記憶された1組の値の内の前記値とそれに関連する前記受信機に送 信された前記シーケンスのシンボルとの間の差を示すレベルを有する比較値を形 成するための手段、そして 前記受信機に送信された差分符号化位相変調信号の前記一連のシンボルの内の少 なくとも1つのシンボルの絶対位相値を決定するための手段、 を具備する絶対位相値を決定するためのシステム。
  2. 2.前記比較のための手段によって形成された前記比較値の大きさは前記記憶さ れた1組の値の内の値とそれに関連する前記受信機に送信された一連のシンボル との間の位相差を示す位相角からなる、請求の範囲第1項に記載のシステム。
  3. 3.前記比較値に関連する位相角を量子化し、それによって量子化された位相値 を形成するための手段を具備する、請求の範囲第2項に記載のシステム。
  4. 4.前記比較のための手段は前記所定のシーケンスのシンボルの絶対位相値を表 す前記記憶された1組の値の内の値を前記受信機に送信された差分符号化位相変 調信号の一連のシンボルと相関するための手段を具備する、請求の範囲第1項に 記載のシステム。
  5. 5.前記量子化のための手段は前記複素修正値に関連する位相角を量子化しそれ によって量子化された位相値を形成するための手段を具備する、請求の範囲第3 項に記載のシステム。
  6. 6.さらに、前記受信機に送信された差分符号化位相変調信号の前記一連のシン ボルを検出しそれによって量子化されたシーケンスのシンボルを形成するための 手段を具備する、請求の範囲第5項に記載のシステム。
  7. 7.さらに、前記記憶された1組の送信のための値を合成して合成された送信の ための1組の値を形成するための手段を具備する、請求の範囲第1項に記載のシ ステム。
  8. 8.所望の、位相変調された信号の一部の少なくとも2つの所定のシーケンスの シンボルの絶対位相値を表す値を記憶しそれによって少なくとも2つの記憶され た組の値を形成するための手段を具備する、請求の範囲第1項に記載のシステム 。
  9. 9.前記比較のための手段は受信機に送信された差分符号化位相変調信号の前記 シーケンスのシンボルと各々の組の前記少なくとも2つの記憶された組の値との 間の平均2乗エラー値を計算し、それによって前記少なくとも2つの平均2乗エ ラー値の各々に対する比較値を形成するための手段を具備する、請求の範囲第8 項に記載のシステム。
  10. 10.さらに、前記記憶された1組の値および前記少なくとも2つの所定のシー ケンスのシンボルの絶対位相値を表わす値を、それぞれ、適応フィルタに印加す るための手段、およびそれに応じてエラー信号を発生するための手段を具備する 、請求の範囲第8項に記載のシステム。
JP5506871A 1991-09-30 1992-08-14 差分符号化位相変調信号の絶対位相を決定するためのシステムおよび方法 Pending JPH06503460A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/767,963 US5195108A (en) 1991-09-30 1991-09-30 System and method for determining absolute phase of a differentially-encoded, phase-modulated signal
US767,963 1991-09-30
PCT/US1992/006766 WO1993007701A1 (en) 1991-09-30 1992-08-14 System for determining absolute phase of differentially-encoded phase-modulated signal

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06503460A true JPH06503460A (ja) 1994-04-14

Family

ID=25081105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5506871A Pending JPH06503460A (ja) 1991-09-30 1992-08-14 差分符号化位相変調信号の絶対位相を決定するためのシステムおよび方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US5195108A (ja)
JP (1) JPH06503460A (ja)
CA (1) CA2096946C (ja)
GB (1) GB2267630B (ja)
MX (1) MX9205518A (ja)
WO (1) WO1993007701A1 (ja)

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE468266B (sv) * 1991-04-12 1992-11-30 Ericsson Telefon Ab L M Foerfarande att synkronisera en radiomottagare till en inkommande radiosignal
DE69424706T2 (de) * 1993-03-17 2001-01-11 Koninkl Philips Electronics Nv Empfänger für differenziel kodierte PSK Signale
US5425058A (en) * 1993-07-28 1995-06-13 Martin Marietta Corporation MSK phase acquisition and tracking method
US5526381A (en) * 1994-05-12 1996-06-11 At&T Corp. Robust non-coherent detector for π/4-DQPSK signals
US5528632A (en) * 1994-07-28 1996-06-18 Motorola, Inc. Non-complex dual-correlation phase reversal detector and method
US5881100A (en) 1994-09-09 1999-03-09 Omnipoint Corporation Method and apparatus for coherent correlation of a spread spectrum signal
US5953370A (en) 1994-09-09 1999-09-14 Omnipoint Corporation Apparatus for receiving and correlating a spread spectrum signal
US5963586A (en) 1994-09-09 1999-10-05 Omnipoint Corporation Method and apparatus for parallel noncoherent correlation of a spread spectrum signal
US5680414A (en) 1994-09-09 1997-10-21 Omnipoint Corporation Synchronization apparatus and method for spread spectrum receiver
US5754584A (en) 1994-09-09 1998-05-19 Omnipoint Corporation Non-coherent spread-spectrum continuous-phase modulation communication system
US5692007A (en) 1994-09-09 1997-11-25 Omnipoint Corporation Method and apparatus for differential phase encoding and decoding in spread-spectrum communication systems with continuous-phase modulation
US5754585A (en) 1994-09-09 1998-05-19 Omnipoint Corporation Method and apparatus for serial noncoherent correlation of a spread spectrum signal
US5757847A (en) 1994-09-09 1998-05-26 Omnipoint Corporation Method and apparatus for decoding a phase encoded signal
US5659574A (en) 1994-09-09 1997-08-19 Omnipoint Corporation Multi-bit correlation of continuous phase modulated signals
GB9418773D0 (en) * 1994-09-16 1994-11-02 Ionica L3 Limited A method of demodulation and demodulator
US5793412A (en) * 1994-09-16 1998-08-11 Sony Corporation Data transmission apparatus of video-on-demand or near video-on-demand system
US5881096A (en) * 1997-06-05 1999-03-09 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. Method for removing bias in a frequency hopping digital communication system
US6373899B1 (en) 1997-06-30 2002-04-16 Spacenet, Inc. Combined preamble detection and information method for burst-type digital communication system
US6591100B1 (en) * 1998-11-19 2003-07-08 Ericsson Inc. Cellular communication device with scanning receiver and continuous mobile communication system employing same
US7822100B2 (en) * 2005-07-28 2010-10-26 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. Phase mapping for QPSK/QBL-MSK waveform
US7715505B2 (en) * 2005-07-28 2010-05-11 Itt Manufacturing Enterprises, Inc Adaptive synchronization enhancement technique for serial modulated waveforms
US7630428B2 (en) * 2005-07-28 2009-12-08 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. Fast digital carrier frequency error estimation algorithm using synchronization sequence
US7593454B2 (en) * 2005-07-28 2009-09-22 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. Enhanced QPSK or DQPSK data demodulation for direct sequence spreading (DSS) system waveforms using orthogonal or near-orthogonal spreading sequences
US7801255B2 (en) * 2005-07-28 2010-09-21 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. Synchronization technique for serial modulated waveforms
US7609755B2 (en) * 2005-07-28 2009-10-27 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. Simplified timing correction for data despreading of serial offset quadrature pulse-shaped spread signals

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2148669A (en) * 1983-10-21 1985-05-30 Philips Electronic Associated Data receiver
US4879728A (en) * 1989-01-31 1989-11-07 American Telephone And Telegraph Company, At&T Bell Laboratories DPSK carrier acquisition and tracking arrangement

Also Published As

Publication number Publication date
WO1993007701A1 (en) 1993-04-15
CA2096946C (en) 1997-01-07
GB2267630B (en) 1995-03-22
US5195108A (en) 1993-03-16
MX9205518A (es) 1993-03-01
GB9310893D0 (en) 1993-07-28
GB2267630A (en) 1993-12-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06503460A (ja) 差分符号化位相変調信号の絶対位相を決定するためのシステムおよび方法
AU637545B2 (en) Signal weighting system for digital receiver
Anderson et al. Digital phase modulation
US6865236B1 (en) Apparatus, and associated method, for coding and decoding multi-dimensional biorthogonal codes
JPH06508244A (ja) Tdma通信システムにおいて搬送周波数オフセット補償を行う方法および装置
WO2001020863A1 (en) Method and apparatus for carrier phase tracking
AU730309B2 (en) Spectrally efficient modulation using overlapped GMSK
US5263052A (en) Viterbi equalizer for radio receiver
US7369627B2 (en) Systems and methods for high-efficiency transmission of information through narrowband channels
US6721366B1 (en) Phase tracking apparatus and method for continuous phase modulated signals
JP3310671B2 (ja) ビータビイコライザにおける状態遷移メトリックを計算するためのシステムおよび方法
JPH11514190A (ja) M−ary FSK受信器
US7359452B2 (en) Systems and methods for designing a high-precision narrowband digital filter for use in a communications system with high spectral efficiency
JPH06232939A (ja) フレーム同期回路
US7269230B2 (en) Systems and methods for designing a high-precision narrowband digital filter for use in a communications system with high spectral efficiency
JPH05335893A (ja) 等化方法及び装置
JPH09130440A (ja) 検波回路装置
KR100186290B1 (ko) 위상보상형 위상편이 변복조방법
KR970000163B1 (ko) 시분할 다원접속 단말기의 변/복조장치
JPH05304542A (ja) 復調方法及び復調器
Iwanami Demodulation of CPFSK and GMSK signals using digital signal processing DPLL with sequence estimator
Fines et al. A comparison study of low bit rate DE-QPSK, TCM 8-ary PSK and 16-ary DE-QAM fully digital demodulators operating over a land mobile satellite link
JPH0548664A (ja) 軟判定誤り訂正回路付遅延検波回路
DEL RE et al. Viterbi receiver for mobile radio communications: issues and implementation remarks
JPH10322406A (ja) クロック再生方式