JPH0650303A - 多点位置決め装置 - Google Patents

多点位置決め装置

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JPH0650303A
JPH0650303A JP20524192A JP20524192A JPH0650303A JP H0650303 A JPH0650303 A JP H0650303A JP 20524192 A JP20524192 A JP 20524192A JP 20524192 A JP20524192 A JP 20524192A JP H0650303 A JPH0650303 A JP H0650303A
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JP
Japan
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cylinder
group
positioning device
housing
piston rod
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JP20524192A
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English (en)
Inventor
Masayuki Shimizu
正幸 清水
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SHIMIZU GIKEN KK
Original Assignee
SHIMIZU GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 省スペースかつ低コストで自動組み立て工程
の構築が可能な多点位置決め装置を提供する。 【構成】 筐体1と、筐体1上を滑動自在に直線移動可
能なテーブル4との間に、互いに逆向きの姿勢で側面に
刻設されたレール溝に嵌合する連結駒5および締結ボル
ト5aによって一体に連結された片ロッド型のシリンダ
A1およびシリンダA2を配置し、各々のピストンロッ
ド52を、筐体1およびテーブル4の駆動片4aに接続
する構成とし、各シリンダA1およびシリンダA2の動
作の組み合わせによって、筐体1に対するテーブル4の
多点位置決めを実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多点位置決め装置に関
し、特に、自動加工・組み立て工程などにおけるワーク
の複数箇所への連続的な位置決め作業などに適用して有
効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、自動加工・組み立て工程など
においては、各々が異なる加工や組み立て操作を行う複
数種の加工機械の間でワークの移動および位置決めを行
うことが必須となる。
【0003】従来、このようなワークの移動および位置
決めを行う技術としては、たとえば、ワークを搬送する
ローラベアリングと、当該ローラベアリングの経路に沿
って所望の位置に配置され、ワークの停止および位置決
めを行うストッパなどからなるフリーフロータイプ、さ
らには、円周上に配列された複数の加工機械の中央に配
置された割り出しテーブルなどからなるインデックスタ
イプ、などのいわゆるベースマシンが知られている。
【0004】また、高精度の移動および位置決め操作に
は、数値制御などを用いたX−Yテーブルなども用いら
れる。
【0005】なお、上述のような自動組み立て技術につ
いては、たとえば、昭和51年12月1日、株式会社技
術評論社発行「生産技術の基礎実務≪自動組立≫」P2
2〜P48などの文献に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な従来のベースマシンでは、一般に規模が大きく占有ス
ペースが大となるとともに、高価であり、大規模な自動
組み立て工程などに対する適用は有効であるが、比較的
小規模の自動組み立て工程の構築には不向きである、と
いう問題がある。
【0007】本発明の目的は、省スペースかつ低コスト
で自動組み立て工程の構築が可能な多点位置決め装置を
提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、位置決め位置の設定
を容易かつ多様に設定することが可能な多点位置決め装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1記載
の本発明の多点位置決め装置は、筐体と、この筐体に直
線移動自在に支持され、所望の負荷が作用するテーブル
と、各群のシリンダ本体同士が軸方向が前記テーブルの
移動方向に平行となる姿勢で並列に連結され、一方の群
のピストンロッドは前記筐体側に支持され、他方の群の
ピストンロッドは前記テーブル側に支持された、少なく
とも一つのシリンダからなる第1のシリンダ群、および
少なくとも一つのシリンダからなる第2のシリンダ群と
からなる構造としたものである。
【0010】また、請求項2記載の本発明の多点位置決
め装置は、請求項1の多点位置決め装置において、前記
第1のシリンダ群および第2のシリンダ群の少なくとも
一方は、片ロッド型の第1のシリンダと、片ロッド型で
ピストンロッドが存在しない側のシリンダ端部に前記第
1のシリンダのピストンロッドの挿通孔が貫通して穿設
された第2のシリンダとを直列に接続してなる第1のタ
ンデムシリンダからなる構造としたものである。
【0011】また、請求項3記載の本発明の多点位置決
め装置は、筐体と、この筐体に直線移動自在に支持さ
れ、所望の負荷が作用するテーブルと、各群のシリンダ
本体同士が軸方向が前記テーブルの移動方向に平行とな
る姿勢で並列に連結され、一方の群のピストンロッドは
前記筐体側に支持され、他方の群のピストンマウントは
前記テーブル側に支持された、少なくとも一つのシリン
ダからなる第1のシリンダ群、および少なくとも一つの
ロッドレスシリンダからなる第3のシリンダ群からなる
構造としたものである。
【0012】また、請求項4記載の本発明の多点位置決
め装置は、請求項3記載の多点位置決め装置において、
前記第1のシリンダ群は、片ロッド型の第1のシリンダ
と、片ロッド型でピストンロッドが存在しない側のシリ
ンダ端部に前記第1のシリンダのピストンロッドの挿通
孔が貫通して穿設された第2のシリンダとを直列に接続
してなる第1のタンデムシリンダからなる構造としたも
のである。
【0013】また、請求項5記載の本発明の多点位置決
め装置は、請求項3記載の多点位置決め装置において、
前記第2のシリンダ群は、片ロッド型の第1のシリンダ
と、シリンダ端部に前記第1のシリンダのピストンロッ
ドの挿通孔が貫通して穿設されたロッドレスシリンダと
を直列に接続してなる第2のタンデムシリンダからなる
構造としたものである。
【0014】また、請求項6記載の本発明の多点位置決
め装置は、請求項1,2または3記載の多点位置決め装
置において、前記第1のシリンダ群が、単一の両ロッド
型の第3のシリンダで構成され、この第3のシリンダの
両端に突出したピストンロッドの両端を前記筐体に支持
させてなる構造としたものである。
【0015】また、請求項7記載の本発明の多点位置決
め装置は、請求項1,2,3,4,5または6記載の多
点位置決め装置において、前記第1のシリンダ群を構成
するシリンダ、および第2および第3のシリンダ群を構
成するシリンダおよびロッドレスシリンダには、互いに
対向する連結面にそれぞれ一対のレール溝が軸方向に刻
設され、このレール溝に連結駒を嵌合させることによ
り、第1のシリンダ群に対して第2または第3のシリン
ダ群の連結位置を軸方向の任意の位置に設定可能にした
ものである。
【0016】
【作用】上記した本発明の多点位置決め装置によれば、
第1のシリンダ群および第2のシリンダ群の各々におけ
るピストンロッドの伸縮操作を組み合わせるだけで、テ
ーブルの多点位置決めを簡便かつ精度良く実現できる。
【0017】さらに各群のシリンダ本体同士が、軸方向
が前記テーブルの移動方向に平行となる姿勢で並列に連
結されているので、テーブルの移動方向などにおけるス
ペースが必要最小限に抑制され、省スペースを実現でき
るとともに、構成要素は一般に普及しているシリンダや
ロッドレスシリンダであるため、装置全体を低価格で制
作できるという利点がある。
【0018】すなわち、低コストかつ省スペースで自動
組み立て工程の構築が可能となる。
【0019】また、第1のシリンダ群を構成するシリン
ダ、および第2,第3のシリンダ群を構成するシリンダ
およびロッドレスシリンダの連結面にそれぞれ一対のレ
ール溝が軸方向に刻設され、このレール溝に連結駒を嵌
合させることにより、第1のシリンダ群に対して第2ま
たは第3のシリンダ群の連結位置を軸方向の任意の位置
に設定可能にしたので、ピストンロッドの伸縮やロッド
レスシリンダの動作による位置決め点の設定を、テーブ
ルの移動方向に容易かつ無段階に多様に設定できる。
【0020】
【実施例1】以下、図面を参照しながら、本発明の一実
施例である多点位置決め装置について詳細に説明する。
【0021】図1の(a) および(b) は、本発明の一実施
例である多点位置決め装置の要部を示す平面図および側
断面図であり、図2は、その横断面図である。
【0022】本実施例の多点位置決め装置は、枠構造の
筐体1と、この筐体1に、一対のリニアレール2および
ガイドブロック3を介して、当該筐体1の長手方向に直
線的に滑動自在に案内されるテーブル4を備えている。
【0023】この場合、筐体1の内部には、図5の(a)
および(e) に示されるような構造の片ロッド型のシリン
ダA1および片ロッド型のシリンダA2が設けられてい
る。
【0024】すなわち、シリンダA1およびA2の各々
は、シリンダ本体50の内部に二つの流体室50aおよ
び50bを隔成するピストン51と、このピストン51
に一端が接続され、他端部が外部に突出されたピストン
ロッド52と、前記流体室50aおよび50bの各々に
個別に連通するように、シリンダ本体50の側壁部に軸
方向に貫通して穿設された流体ポート53aおよひ流体
ポート53bとを備えている。
【0025】また、シリンダA1およびA2のシリンダ
本体50の側壁部には、互いに勝手違いに、軸方向に平
行に設けられた一対のレール溝54aおよびレール溝5
4bが刻設されており、当該レール溝54aおよび54
bに嵌合する複数対の連結駒5、および当該各対の連結
駒5を締結する締結ボルト5aによって、互いにピスト
ンロッド52の突出方向を逆にした姿勢で一体に固定さ
れ、一方のシリンダA1のピストンロッド52は筐体1
の側に、他方のシリンダA2のピストンロッド52はテ
ーブル4の端部に突設された駆動片4aに接続されてい
る。
【0026】筐体1において、テーブル4の駆動片4a
の移動範囲には、長穴1jが開設されている。
【0027】シリンダA1およびA2の軸方向の相対的
な位置は、締結ボルト5aを弛緩させ、各々のシリンダ
本体50を軸方向にずらすことによって無段階に所望の
位置に設定できる。
【0028】なお、シリンダA1およびA2のシリンダ
本体50に穿設された流体ポート53aおよび53bの
一方の開口端は図示しない盲栓などによって閉止され、
他の開口端には、筐体1の側面に設けられた流体ポート
1a(シリンダA1の流体ポート53a)、流体ポート
1b(シリンダA1の流体ポート53b)、流体ポート
1c(シリンダA2の流体ポート53a)、流体ポート
1d(シリンダA2の流体ポート53b)を介して図示
しない流体圧配管が接続されており、個々のシリンダA
1およびA2の各々におけるピストンロッド52の伸縮
動作が独立に制御される構成となっている。
【0029】以下、本実施例の作用について説明する。
【0030】まず、初期状態では、シリンダA1および
A2の何れのピストンロッド52もシリンダ本体50の
内部に引き込まれた状態となっており、この時、テーブ
ル4の位置は、図1のP1の位置に位置決めされた状態
にある。
【0031】次に、シリンダA1の流体室50bに流体
ポート53b(1b)を通じて与圧流体を作用させるこ
とにより、筐体1に固定されたピストンロッド52を突
出させると、シリンダA1および当該シリンダA1と一
体に固定されたシリンダA2のシリンダ本体50は、シ
リンダA1のストロークSTA1だけ移動して点P2に
位置決めされる。
【0032】さらに、他方のシリンダA2の流体室50
b(1d)に流体圧を作用させると、シリンダA2のピ
ストンロッド52は、ストロークSTA2だけ伸び、こ
れにより、テーブル4は点P3に移動して位置決めされ
る。
【0033】逆に、シリンダA2の流体室50a(1
c)およびシリンダA1の流体室50a(1a)に順次
流体圧を作用させ、上述のような動作を逆の順序で行う
ことにより、テーブル4は点P1の位置に復帰する。
【0034】このようなシリンダA1およびA2の動作
と位置決め点P1〜P3の関係を示したものが図7の概
念図において、タイプ(イ)として例示されている。な
お、タイプ(イ)の図では図示の便宜上、図1とはスト
ローク長が異なっている。
【0035】
【実施例2】図3の(a) および(b) は、本発明の一実施
例である多点位置決め装置の要部を示す平面図および側
断面図である。
【0036】この実施例2の場合には、筐体1に支持さ
れる側を、図5の(b) および(c) に示されるような構造
の片ロッド型のシリンダBおよびシリンダCを直列に組
み合わせたタンデムシリンダとしたものである。
【0037】すなわち、シリンダBは、シリンダ本体6
0の内部に二つの流体室60aおよび60bを隔成する
ピストン61と、このピストン61に一端が接続され、
他端部が外部に突出されたピストンロッド62と、前記
流体室60aおよび60bの各々に個別に連通するよう
に、シリンダ本体60の側壁部に軸方向にピストンロッ
ド62の突出端側に開口して穿設された流体ポート63
aおよひ流体ポート63bとを備えている。さらに、シ
リンダ本体60においてピストンロッド62の突出端と
反対側の端面には、ロッド挿通孔64が開設されてお
り、後述のシリンダCのピストンロッドが当該ロッド挿
通孔64を通じてピストン61に当接する動作が可能に
なっている。なお、ロッド挿通孔64の内周部には、ロ
ッドパッキン64aが設けられおり、シリンダCのピス
トンロッドが挿通状態の時に、流体室60bの気密が維
持される構造となっている。
【0038】一方、シリンダCは、片ロッド型シリンダ
であり、シリンダ本体70の内部に二つの流体室70a
および70bを隔成するピストン71と、このピストン
71に一端が接続され、他端部が外部に突出されたピス
トンロッド72と、前記流体室70aおよび70bの各
々に個別に連通するように、シリンダ本体70の側壁部
に軸方向にピストンロッド72の突出端側に開口して穿
設された流体ポート73aおよひ流体ポート73bとを
備えている。
【0039】シリンダBおよびシリンダCは、共に、図
5の(e) に例示されるように、側面部には、相手側のシ
リンダAとは勝手違いの側面にレール溝54aおよび5
4bが刻設されており、図3の(a) に例示されるよう
に、シリンダAに対して、複数対の連結駒5および締結
ボルト5aによって一体に固定され、シリンダCととも
にタンデムシリンダを構成するシリンダBのピストンロ
ッド62は筐体1の側に、シリンダAのピストンロッド
52はテーブル4の駆動片4aに支持される。
【0040】なお、シリンダAは、前述のシリンダA
1,A2とストロークが異なるのみであり、各部の作用
は同一の符号を用いて説明する。
【0041】また、この場合、図示しない配管などによ
って、シリンダBの複数の流体ポート63aおよび63
bは筐体1に設けられた流体ポート1aおよび1bに、
シリンダCの流体ポート73aおよび73bは流体ポー
ト1eおよび流体ポート1fに、シリンダAの流体ポー
ト53aおよび53bは流体ポート1cおよび1dに接
続され、外部の流体圧源からの与圧流体の給排を受け
る。
【0042】なお、タンデムシリンダを構成するシリン
ダBおよびCと、シリンダAの組み合わせの概念図を図
7にタイプ(ロ)として示す。
【0043】以下、本実施例の作用の一例を説明する。
【0044】まず、初期状態では、シリンダBのピスト
ンロッド62およびシリンダCのピストンロッド72、
さらには、シリンダAのピストンロッド52もシリンダ
本体の内部に引き込まれた状態となっており、この時、
テーブル4の位置は、図3のP1の位置に位置決めされ
た状態にある。
【0045】この初期状態において、まずシリンダAの
流体室50bに流体ポート53b(1d)を通じて与圧
流体を作用させると、テーブル4は、ストロークSTA
だけ移動して位置決め点P2に至る。
【0046】さらに、この状態で、シリンダCの流体室
70bに、流体ポート73b(1f)を通じて与圧流体
を作用させ、ピストンロッド72を押し出すことによ
り、シリンダBのロッド挿通孔64を通じて当該シリン
ダBのピストン61の端面に当接させると、シリンダC
および当該シリンダCと一体でタンデムシリンダを構成
するシリンダB、さらには、これらと一体に締結されて
いるシリンダA、すなわちテーブル4は、当該シリンダ
CのストロークSTCだけ図3の右側に移動して位置決
め点P3に移動する。
【0047】さらに、この状態から、シリンダBの流体
室60bに、流体ポート63b(1b)を通じて与圧流
体を作用させると、シリンダB,CおよびAの集合体、
すなわちテーブル4は、シリンダBのストロークSTB
とシリンダCのストロークSTCの差分だけ、さらに右
方向に移動し、位置決め点P4に至る。
【0048】すなわち、本実施例の場合には、点P1〜
点P4の4点にテーブル4を位置決めすることができ
る。
【0049】
【実施例3】図4の(a) および(b) は、本発明の一実施
例である多点位置決め装置の要部を示す平面図および側
断面図である。
【0050】この実施例4の場合には、筐体1の側およ
びテーブル4の側の双方をタンデムシリンダで構成した
ものである。
【0051】すなわち、図5の(b) および(c) で例示さ
れる構造をそれぞれ有し、直列に接続されることによっ
て二組のタンデムシリンダを構成するシリンダB1およ
びシリンダC1と、シリンダC2およびシリンダB2
は、複数対の連結駒5および締結ボルト5aによって一
体に固定され、一方の組のシリンダB1のピストンロッ
ド62は筐体1の側に支持され、他方の組のシリンダB
2のピストンロッド62はテーブル4の駆動片4aに接
続されている。
【0052】また、この場合、シリンダB1の流体ポー
ト63a,63bは筐体1の流体ポート1a,1bに、
シリンダC2の流体ポート73a,73bは流体ポート
1c,1dに、シリンダC1の流体ポート73a,73
bは流体ポート1e,1fに、シリンダB2の流体ポー
ト63a,63bは流体ポート1g,1hにそれぞれ接
続されている。
【0053】なお、タンデムシリンダを構成するシリン
ダB1,C1およびタンデムシリンダを構成するシリン
ダB2,C2の設置状態を示す概念図を図7にタイプ
(ハ)として例示する。
【0054】以下、本実施例の作用の一例を説明する。
【0055】まず、初期状態では、シリンダB1のピス
トンロッド62およびシリンダC1のピストンロッド7
2、さらには、シリンダC2のピストンロッド72およ
びシリンダB2のピストンロッド62はシリンダ本体の
内部に引き込まれた状態となっており、この時、テーブ
ル4の位置は、図4のP1の位置に位置決めされた状態
にある。
【0056】この状態で、シリンダC1の流体室70b
に流体ポート73b(1f)を通じて与圧流体を作用さ
せると、シリンダB1,C1およびシリンダC2,B2
の全体は、すなわちテーブル4はシリンダC1のストロ
ークSTC1だけ図4の右側に移動して、位置決め点P
2に移動する。
【0057】さらに、シリンダB1の流体室60bに流
体ポート63b(1b)を通じて与圧流体を作用させる
と、テーブル4は、シリンダB1とシリンダC1のスト
ロークの差分(STB1−STC1)だけさらに移動し
て同図の位置決め点P3に移動する。
【0058】さらに、シリンダC2の流体室70bに流
体ポート73b(1d)を通じて与圧流体を作用させる
と、テーブル4はシリンダC2のストロークSTC2だ
け図4の右側に移動して、位置決め点P4に移動する。
【0059】さらに、シリンダB2の流体室60bに流
体ポート63b(1h)を通じて与圧流体を作用させる
と、テーブル4は、シリンダB2とシリンダC2のスト
ロークの差分(STB2−STC2)だけさらに移動し
て同図の位置決め点P5に移動する。
【0060】すなわち、本実施例の場合には、テーブル
4は筐体1に対して異なる5点で位置決めすることがで
きる。
【0061】
【実施例4】本実施例4の場合には、図7のタイプ
(ニ)に例示されるように、筐体1に支持されるシリン
ダDを、図5の(d) に例示されるような、いわゆる両ロ
ッド型としたものである。
【0062】すなわち、シリンダDは、シリンダ本体8
0と、シリンダ本体80の内部に二つの流体室80aお
よび80bを隔成するピストン81と、このピストン8
1の両端面にそれぞれ一端が接続され、他端部がシリン
ダ本体80の両端側からそれぞれ外部に突出されたピス
トンロッド82aおよびピストンロッド82bと、前記
流体室80aおよび80bの各々に個別に連通するよう
に、シリンダ本体80の側壁部に軸方向に貫通して穿設
された流体ポート83aおよび流体ポート83bとを備
えている。また、シリンダ本体80の側面には、図5の
(e) に例示されるように軸方向に一対のレール溝54a
および54bが刻設されている。
【0063】そして、このように両ロッド型のシリンダ
Dのピストンロッド82aおよび82bを筐体1の側に
支持させるとともに、たとえばシリンダAを連結駒5お
よび締結ボルト5aを介して一体に固定し、当該シリン
ダAのピストンロッド52をテーブル4の駆動片4aに
接続する。
【0064】これにより、前述のタイプ(イ)の場合と
同様に、テーブル4の3点位置決め動作が可能になると
ともに、シリンダDがいわゆる両端支持構造で筐体1に
支持されるため、剛性が大きくなり、テーブル4により
大きな負荷を作用させることができるという利点があ
る。
【0065】このことは、図7のタイプ(ホ)の場合の
ように、筐体1の側に両ロッド型のシリンダDを用い、
テーブル4の側にタンデムシリンダを構成するシリンダ
CおよびシリンダBの組み合わせを配置した場合も同様
である。
【0066】
【実施例5】図8は、本発明の他の実施例である多点位
置決め装置の一例を示す概念図であり、図6の(a) ,
(b) ,(c) は、ロッドレスシリンダの断面図である。
【0067】この実施例5の場合には、テーブル4の側
に、たとえば、図6の(a) 〜(c) で例示されるような構
造のロッドレスシリンダEおよびロッドレスシリンダF
を用いるようにした点が前述の各実施例と異なるもので
ある。
【0068】すなわち、ロッドレスシリンダEは、図6
の(a) および(b) に例示されるように、両端が閉止され
たシリンダ本体90と、このシリンダ本体90の内部に
流体室90aおよび流体室90bを隔成するピストン9
1と、シリンダ本体90の側壁部に軸方向に所定の幅で
貫通してスリット状に開設されたスリ割り部90cと、
このスリ割り部90cを通じて外部の負荷(この場合、
テーブル4に相当)とピストン91とを接続するピスト
ンマウント92と、このピストンマウント92に一部が
挿通され、スリ割り部90cをシリンダ本体90の内部
側から閉止するインナシールバンド95aと、同じくピ
ストンマウント92に一部が挿通され、スリ割り部90
cを外部から覆って、当該スリ割り部90cに対する防
塵作用などをなすアウタシールバンド95bなどを備え
ている。
【0069】また、シリンダ本体90の壁面には、流体
室90aおよび90bにそれぞれ連通する流体ポート9
3aおよび流体ポート93bが貫通して穿設されてい
る。
【0070】そして、インナシールバンド95aによる
スリ割り部90cの気密保持作用により、ピストン91
によって隔成される流体室90aおよび90bに対応し
たスリ割り部90cからの与圧流体の漏洩を生じること
なく、ピストン91に発生する推力を、ピストンマウン
ト92を介してシリンダ本体90の側方部から直接に外
部に取り出すことが可能なものである。
【0071】図8のタイプ(ヘ)で示される多点位置決
め装置は、前述した片ロッド型のシリンダAの側面に、
前述のロッドレスシリンダEを連結駒5および締結ボル
ト5aなどを用いて一体に固定し、シリンダAのピスト
ンロッド52は筐体1の側に接続し、ロッドレスシリン
ダEのピストンマウント92は、テーブル4に接続され
る構成としたものである。
【0072】これにより、タイプ(ヘ)に例示されるよ
うに、シリンダAのピストンロッド52の伸縮動作と、
ロッドレスシリンダEのピストンマウント92の往復動
動作とを組み合わせることにより、筐体1に対するテー
ブル4の3点位置決めが容易に実現できるとともに、ロ
ッドレスシリンダEでは長大なピストンロッドが省略さ
れているので、当該ピストンロッドの分だけ全長を短縮
でき、より省スペースとなる利点がある。
【0073】なお、タイプ(チ)に例示したように、タ
イプ(ヘ)の構成においてシリンダAの代わりに両ロッ
ド型(両端支持型)のシリンダDを採用すれば、省スペ
ースと高剛性を同時に達成可能となる。
【0074】さらに、タイプ(ト)に例示されるよう
に、片ロッド型のシリンダCとロッドレスシリンダFと
を直列に組み合わせたタンデムシリンダを用いてもよ
い。
【0075】すなわち、ロッドレスシリンダFは、図6
の(c) に例示されるように、シリンダ本体90の一端
に、シリンダCのピストンロッド72が挿通されるロッ
ド挿通孔94を軸方向に貫通して穿設し、その内周部に
は、ロッドパッキン94aを配置したものである。
【0076】そして、シリンダCとロッドレスシリンダ
Fを直列に接続し、シリンダCのピストンロッド72が
ロッドレスシリンダFのピストン91に当接可能にする
ことにより、省スペースで、前述のタイプ(ロ)などの
場合と同様に、テーブル4の筐体1に対する4点位置決
めが可能になるという効果が得られる。
【0077】また、タイプ(ト)における片ロッド型の
シリンダAの代わりに、タイプ(リ)に例示した両ロッ
ド型のシリンダDを用いることにより、省スペースでの
多点位置決めの他に、高剛性化の効果を得ることができ
る。
【0078】なお、前述の各実施例では、複数のシリン
ダ本体を一体に固定する方法として、各シリンダ本体の
側面に刻設されたレール溝54aおよび54bを用いる
場合について説明したが、これに限らず、たとえば、シ
リンダA1およびA2を並列に連結する場合、図9の
(a) および(b) に例示されるように、シリンダ本体50
の端部を共通のフランジ100およびボルト100aを
介して一体に固定する構造としてもよい。
【0079】さらに、同図(c) に例示されるように、シ
リンダ本体50の壁面部を幅方向に貫通する複数の締結
ボルト101を用いて、複数のシリンダ本体50を一体
に固定する構造としてもよい。
【0080】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0081】本発明の多点位置決め装置によれば、省ス
ペースかつ低コストで自動組み立て工程の構築が可能に
なるという効果が得られる。
【0082】また、本発明の多点位置決め装置によれ
ば、位置決め位置の設定を容易かつ多様に設定すること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) および(b) は本発明の一実施例である多点
位置決め装置の要部を示す平面図および側断面図であ
る。
【図2】その横断面図である。
【図3】(a) および(b) は本発明の一実施例である多点
位置決め装置の要部を示す平面図および側断面図であ
る。
【図4】(a) および(b) は本発明の一実施例である多点
位置決め装置の要部を示す平面図および側断面図であ
る。
【図5】(a) 〜(d) は本発明の一実施例である多点位置
決め装置に用いられる各種シリンダの断面図であり、
(e) はそれらの横断面図である。
【図6】(a) および(c) は本発明の一実施例である多点
位置決め装置に用いられるロッドレスシリンダの略断面
図であり、(b) はそれらの横断面図である。
【図7】本発明の各実施例の多点位置決め装置の概念図
である。
【図8】本発明の各実施例の多点位置決め装置の概念図
である。
【図9】(a) および(b) は本発明の一実施例である多点
位置決め装置におけるシリンダ本体の固定技術の変形例
を示す略断面図および側面図であり、(c) は略断面図で
ある。
【符号の説明】
1 筐体 1a,1b 流体ポート 1c,1d 流体ポート 1e,1f 流体ポート 1g,1h 流体ポート 1j 長穴 2 リニアレール 3 ガイドブロック 4 テーブル 4a 駆動片 5 連結駒 5a 締結ボルト 50 シリンダ本体 50a 流体室 50b 流体室 51 ピストン 52 ピストンロッド 53a 流体ポート 53b 流体ポート 54a レール溝 54b レール溝 60 シリンダ本体 60a 流体室 60b 流体室 61 ピストン 62 ピストンロッド 63a 流体ポート 63b 流体ポート 64 ロッド挿通孔 64a ロッドパッキン 70 シリンダ本体 70a 流体室 70b 流体室 71 ピストン 72 ピストンロッド 73a 流体ポート 73b 流体ポート 80 シリンダ本体 80a 流体室 80b 流体室 81 ピストン 82a ピストンロッド 82b ピストンロッド 83a 流体ポート 83b 流体ポート 90 シリンダ本体 90a 流体室 90b 流体室 90c スリ割り部 91 ピストン 92 ピストンマウント 93a 流体ポート 93b 流体ポート 94 ロッド挿通孔 94a ロッドパッキン 95a インナシールバンド 95b アウタシールバンド 100 フランジ 100a ボルト 101 締結ボルト A シリンダ A1 シリンダ A2 シリンダ B シリンダ B1 シリンダ B2 シリンダ C シリンダ C1 シリンダC2 シリンダ D シリンダ E ロッドレスシリンダ F ロッドレスシリンダ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体と、この筐体に直線移動自在に支持
    され、所望の負荷が作用するテーブルと、各群のシリン
    ダ本体同士が軸方向が前記テーブルの移動方向に平行と
    なる姿勢で並列に連結され、一方の群のピストンロッド
    は前記筐体側に支持され、他方の群のピストンロッドは
    前記テーブル側に支持された、少なくとも一つのシリン
    ダからなる第1のシリンダ群、および少なくとも一つの
    シリンダからなる第2のシリンダ群とからなることを特
    徴とする多点位置決め装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のシリンダ群および第2のシリ
    ンダ群の少なくとも一方は、片ロッド型の第1のシリン
    ダと、片ロッド型でピストンロッドが存在しない側のシ
    リンダ端部に前記第1のシリンダのピストンロッドの挿
    通孔が貫通して穿設された第2のシリンダとを直列に接
    続してなる第1のタンデムシリンダからなることを特徴
    とする請求項1記載の多点位置決め装置。
  3. 【請求項3】 筐体と、この筐体に直線移動自在に支持
    され、所望の負荷が作用するテーブルと、各群のシリン
    ダ本体同士が軸方向が前記テーブルの移動方向に平行と
    なる姿勢で並列に連結され、一方の群のピストンロッド
    は前記筐体側に支持され、他方の群のピストンマウント
    は前記テーブル側に支持された、少なくとも一つのシリ
    ンダからなる第1のシリンダ群、および少なくとも一つ
    のロッドレスシリンダからなる第3のシリンダ群とから
    なることを特徴とする多点位置決め装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のシリンダ群は、片ロッド型の
    第1のシリンダと、片ロッド型でピストンロッドが存在
    しない側のシリンダ端部に前記第1のシリンダのピスト
    ンロッドの挿通孔が貫通して穿設された第2のシリンダ
    とを直列に接続してなる第1のタンデムシリンダからな
    ることを特徴とする請求項3記載の多点位置決め装置。
  5. 【請求項5】 前記第2のシリンダ群は、片ロッド型の
    第1のシリンダと、シリンダ端部に前記第1のシリンダ
    のピストンロッドの挿通孔が貫通して穿設されたロッド
    レスシリンダとを直列に接続してなる第2のタンデムシ
    リンダからなることを特徴とする請求項3記載の多点位
    置決め装置。
  6. 【請求項6】 前記第1のシリンダ群が、単一の両ロッ
    ド型の第3のシリンダで構成され、この第3のシリンダ
    の両端に突出したピストンロッドの両端を前記筐体に支
    持させてなることを特徴とする請求項1,2または3記
    載の多点位置決め装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のシリンダ群を構成するシリン
    ダ、および第2および第3のシリンダ群を構成するシリ
    ンダおよびロッドレスシリンダには、互いに対向する連
    結面にそれぞれ一対のレール溝が軸方向に刻設され、こ
    のレール溝に連結駒を嵌合させることにより、第1のシ
    リンダ群に対して第2または第3のシリンダ群の連結位
    置を軸方向の任意の位置に設定可能にしたことを特徴と
    する請求項1,2,3,4,5または6記載の多点位置
    決め装置。
JP20524192A 1992-07-31 1992-07-31 多点位置決め装置 Pending JPH0650303A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0885518A (ja) * 1994-09-20 1996-04-02 Fuji Mach Co Ltd 袋詰め包装機における袋口部結束装置
KR100468876B1 (ko) * 1997-11-01 2005-04-06 양대윤 폐기물을 연료로 사용하는 온수보일러
JP2008207218A (ja) * 2007-02-27 2008-09-11 Sasaki Corporation 廃棄物圧縮減容装置

Cited By (3)

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KR100468876B1 (ko) * 1997-11-01 2005-04-06 양대윤 폐기물을 연료로 사용하는 온수보일러
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