JPH0650285U - 多芯ケーブルの布線装置 - Google Patents

多芯ケーブルの布線装置

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JPH0650285U
JPH0650285U JP1510491U JP1510491U JPH0650285U JP H0650285 U JPH0650285 U JP H0650285U JP 1510491 U JP1510491 U JP 1510491U JP 1510491 U JP1510491 U JP 1510491U JP H0650285 U JPH0650285 U JP H0650285U
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晴夫 広川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多芯ケーブルの芯線供給装置から芯線を把持
して、装置フレームのガイド溝に挿入する駆動機構を簡
略化し、芯線供給装置に芯線供給ガイド治具を設置する
ときの作業をしやすくする。 【構成】 挿入クランプ119が芯線3を把持した状態
で、第1スライダ112が水平方向に移動すると、カム
フォロアー124がカム溝126に沿って移動するた
め、第2スライダ118及び挿入クランプ119が下降
して、芯線3がガイド溝63に挿入される。芯線供給ガ
イド治具31を設置するときは、エアシリンダ140で
プッシャを押し出すと、回動基板114が回動して、ク
ランプ119が折畳まれるように上方に引き込むので、
設置作業がしやすくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、多芯ケーブルの芯線を圧接コネクタに結線する際に、芯線を圧接治 具に所定の配列で保持させるための多芯ケーブルの布線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器間の接続、例えばパソコンとプリンターなどの接続には、両端 にコネクタを有する多芯ケーブルが用いられている。このコネクタとしては、芯 線をUコンタクトに押し込むだけで結線が可能な圧接型コネクタが用いられてい るが、芯線の数が増加するのに伴って、コネクタの本体の両面に多数のUコンタ クトが配置された両面コネクタが用いられるようになってきた。
【0003】 このような両面コネクタに多芯ケーブルの芯線を接続するには、芯線を所定間 隔で保持する串歯状の保持溝と、芯線をコネクタのUコンタクトに押付けるため の圧接刃とを有する治具に、芯線を所定の配列で取付け、この治具を両面コネク タのUコンタクトを有する面に押付けて、個々の芯線を対応するUコンタクトに 押し込むことによって行なわれている。また、芯線を串歯状の保持溝を有するプ ロテクタ(絶縁カバー)に所定の配列で取付けた後、このプロテクタを両面コネ クタのUコンタクトを有する面に押付けて、個々の芯線の接続とプロテクタの取 付けとを同時に行なう方法も採用されている。
【0004】 いずれにしても、芯線を両面コネクタに結線させる前に、圧接治具の布線面に 所定の間隔及び配列で保持させる必要がある。このような布線装置としては、装 置フレーム内部に圧接治具を保持して移動させる機構を設け、装置フレーム上面 に芯線を所定位置に落すガイド溝を設け、上記圧接治具を移動させてその布線面 の所定箇所が上記ガイド溝の下方に位置するように位置決めし、その状態で芯線 をガイド溝を通して下方に押し下げることにより、芯線を圧接治具の所定箇所に 保持させる構造のものが採用されている。
【0005】 この場合、多芯ケーブルの一方の端部の芯線を予めコネクタにランダムに接続 しておき、このコネクタを芯線の位置検出装置に接続して他方の端部の芯線の布 線を行なう。すなわち、他方の端部の芯線を一本ずつ手でピックアップし、位置 検出装置との間で人体を通して微弱な電流を流し、その芯線の圧接治具の布線面 に配置されるべき位置を検出する。この信号に基づいて、圧接治具を移動させて 布線面の所定箇所をガイド溝の下方に正確に位置させる。この状態で、芯線をガ イド溝を通して下方に押し込むことにより、圧接治具の布線面のその芯線が配置 されるべき箇所に布線がなされるようになっている。しかし、このような布線装 置では、人体を通して通電するため、位置検出ミスが生じて不良品の発生数が多 いという問題点があった。
【0006】 これに対して、本出願人は、多芯ケーブルの芯線を一列にして一対のガイド板 で挟持し、このガイド板の間に挿入された押し刃を有するプッシャを、ガイド板 に沿ってスライドさせることにより、芯線をガイド板の端部から一本ずつ押し出 し、ガイド板の端部から押し出された芯線を別のプッシャにより方向を変えて押 し出し、このときプッシャの側方に配置された通電刃によって芯線の絶縁被覆を 切って通電を行ない、その芯線の圧接治具の布線面に配置されるべき位置を検出 するようにした布線装置と、それに用いる芯線供給ガイド治具などを既に提案し ている(特願平2−182375号、実願平2−73266号参照)。この装置 によれば、通電刃によって直接芯線に通電するので、位置検出ミスが生じること は殆どなく、不良品の発生を大幅に低減できる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本出願人が提案した上記布線装置においては、ガイド溝への芯線挿入作業を自 動化するためには、芯線を把持してガイド溝に導くクランプを装置フレームの上 方に設ける必要がある。しかし、このようなクランプを装置フレームの上方に設 けると、芯線を挟持させたガイド板を芯線供給装置に設置しようとするとき、ク ランプが邪魔になって操作しにくいという問題があった。
【0008】 また、このクランプは、芯線を保持して水平方向に移動させると共に、芯線を 下方に押し下げてガイド溝に挿入するという、少なくとも2つの動作が必要にな るため、駆動機構が複雑化してコスト高となるという問題があった。
【0009】 したがって、本考案の目的は、芯線を挟持したガイド板を芯線供給装置に設置 するときなどの作業の際に、芯線をガイド溝に挿入するためのクランプが邪魔に ならないようにし、かつ、このクランプの駆動機構を簡略化して装置コストを低 減できるようにした多芯ケーブルの布線装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案は、多芯ケーブルの芯線を圧接治具の布線面 に所定の配列で保持させる多芯ケーブルの布線装置において、 装置フレーム内部に、圧接治具のホルダと、このホルダの移動機構とが設けら れており、 装置フレーム上面に、下方に配置された圧接治具の所定の位置に芯線を導くガ イド溝と、このガイド溝近傍において芯線を一本ずつ供給する芯線供給装置と、 この芯線供給装置から芯線を把持して前記ガイド溝に挿入する芯線挿入装置とが 設けられており、 前記芯線挿入装置は、装置フレーム上方において水平方向に伸びる架設フレー ムと、この架設フレームに支持されて水平方向に移動する第1スライダと、この 第1スライダに回動可能に支持された回動基板と、この回動基板に上下移動可能 に支持された第2スライダと、この第2スライダに連接された挿入クランプと、 前記回動基板が所定の位置にあるとき前記回動基板を押して回動させるプッシャ とを備えており、 前記架設フレームには、水平方向から緩やかにカーブして下方に伸びるカム溝 が形成され、前記第2スライダには、前記第1スライダが水平方向に移動すると き、前記カム溝に挿入されるカムフォロアーが設けられていることを特徴として いる。
【0011】 また、本考案の好ましい態様においては、前記架設フレームに回動アームが取 付けられ、この回動アームにエアシリンダがその作動ロッドを下方に向けて取付 けられ、この作動ロッドに位置決めクランプが取付けられており、前記プッシャ が押し出されるとき、前記回動基板と共に前記回動アームが押されて回動するよ うに構成されている。
【0012】
【作用】
本考案の多芯ケーブルの布線装置によれば、芯線供給装置から一本ずつ供給さ れる芯線を挿入クランプが把持する。その状態で、第1スライダが水平方向に移 動し、それと共に回動基板及び第2スライダも水平方向に移動する。このとき、 第2スライダのカムフォロアーが架設フレームのカム溝に入り、第2スライダは カム溝に沿って移動する。カム溝は、水平方向から緩やかにカーブして下方に伸 びているため、第2スライダは、水平方向に移動しつつ下方へ移動する。その結 果、第2スライダに連接された挿入クランプは、芯線を把持して水平方向に移動 しつつ下降し、芯線を装置フレームのガイド溝に挿入する。このように、カムを 利用することにより、第1スライダを水平方向に移動させるだけで、芯線のガイ ド溝への挿入が可能となり、駆動機構を簡略化することができる。
【0013】 また、本考案の多芯ケーブルの布線装置によれば、第1スライダが所定の位置 にあるとき、プッシャを押し出すと、回動基板が押されて回動する。回動基板に は、第2スライダとそれに連接された挿入クランプが支持されているので、回動 基板の回動によって、第2スライダ及び挿入クランプが回動し、挿入クランプが 折り畳まれるように上方に引き込む。このため、芯線を挟持させたガイド板を芯 線供給装置に設置する際、挿入クランプを作業の邪魔にならない位置に引き込ま せることができ、作業性を改善することができる。
【0014】 本考案の好ましい態様においては、芯線供給装置から一本ずつ供給された芯線 を位置決めクランプで把持し、エアシリンダの作動で位置決めクランプを上方に 所定長さ移動させることによって、芯線を引張って直線状態にする。このため、 挿入クランプによる芯線の把持が確実になされるようにし、操作ミスの発生を防 ぐことができる。また、プッシャが押し出されるとき、回動アームが押されて回 動するので、この回動アームにエアシリンダを介して連接された位置決めクラン プも上方に折り曲げるように引き込ませることができ、芯線を挟持させたガイド 板を芯線供給装置に設置する際の作業性を良好にすることができる。
【0015】
【実施例】
図3には、本考案の布線装置に用いられる芯線供給ガイド治具の一例が示され ている。
【0016】 この芯線供給ガイド治具31は、比較的長尺な板材からなる一対のガイド板3 2を有しており、これらのガイド板32は、それらの一端をヒンジ機構によって 開閉自在に連結されている。ガイド32の一辺には、外側角部をL字状に切り欠 いた段部32aが形成されている。
【0017】 この芯線供給ガイド治具31は、上記ガイド板32に組み付けられるプッシャ 35を有している。このプッシャ35は、角柱状のブロック36と、このブロッ ク36の両側に取付けられた一対の押え板37と、ブロック36の中央部にリブ 状に突設された押し刃38と、ブロック36の一端に形成された蟻溝39とで構 成されている。この場合、押し刃38の厚さは、多芯ケーブルの芯線の径とほぼ 同じにされている。
【0018】 したがって、多芯ケーブルの芯線をローラ等でならして一列に配列し、ガイド 板32の間に挟み込む。そして、プッシャ35の押し刃38を一対のガイド板3 2の間に挿入すると共に、一対の押え板37でガイド板32の段部32aを挟む ようにして、プッシャ35をガイド板32に装着する。この状態で、後述する芯 線供給装置にガイド治具31を設置するようになっている。
【0019】 図1、2、4及び5には、本考案の多芯ケーブルの布線装置の一実施例が示さ れている。
【0020】 図4に示すように、この布線装置は、箱形の装置フレーム61を有している。 装置フレーム61の上面には、前記芯線供給ガイド治具31に保持された多芯ケ ーブル1の芯線3を挿通させるための開口62が形成され、この開口62から装 置フレーム61の手前に向かって、芯線3を前記圧接治具11の所定の保持溝に 案内するガイド溝63が形成されている。また、このガイド溝63に芯線3を導 くため、一対のインサータ64が取付けられている。
【0021】 また、装置フレーム61の上面手前側には、プッシャ装置65が設置されてい る。このプッシャ装置65は、先端に芯線3をガイド溝63を通して押し下げる 押下刃66を有している。プッシャ装置65は、装置フレーム61の上面と平行 に移動して押下刃66をガイド溝63の真上に位置させる動作、及び押下刃66 をガイド溝63を通して押し下げる動作を行なう。したがって、インサータ64 によってガイド溝63に導かれた芯線3は、プッシャ装置65の押下刃66によ って圧接治具11の所定の保持溝に押し込まれるようになっている。
【0022】 圧接治具11は、装置フレーム61内に配置された平歯車67に立設されたホ ルダ68に挿入、保持されるようになっている。平歯車67は、前面側に切り欠 き部67aが形成され、この切欠き部67aに多芯ケーブル1が挿通されるよう になっている。平歯車67の下部は円筒部69をなし、この円筒部69外周に複 数個のバックアップローラ70が当接して、平歯車67を回転自在に保持してい る。なお、平歯車67及びバックアップローラ70は、装置フレーム61内にス ライドウェイ71にブロック72を介して支持されたスライドベース73に設置 されている。このスライドベース73には、図示しないステップモータに連接さ れた平歯車74が取付けられ、この平歯車74が平歯車67に歯合し、平歯車7 4が所定の角度で回動するようになっている。更に、スライドベース73は、軸 受75に支持されたボールネジ76に螺合しており、図示しない別のステップモ ータによりボールネジ76が回転することにより、図中左右方向に任意の距離で 移動できるようになっている。
【0023】 したがって、ホルダ68に保持される圧接治具11を、平歯車67により回動 させ、また、スライドベース73と共に水平方向に移動させることにより、圧接 治具11の所定の保持溝をガイド溝63の真下に位置させることができるように なっている。なお、図中、77は芯線3がガイド溝63を通して下方に押し下げ られたことを検出してプッシャ装置65を作動させる揺動センサである。また、 78は装置フレーム61の下部に配置された基台である。
【0024】 なお、多芯ケーブル1の他端部の芯線3は予め両面コネクタ4にランダムに接 続しておき、この両面コネクタ4を位置検出装置80のコネクタ79に接続して おく。位置検出装置80は、後述する通電試験によって圧接治具11に保持しよ うとする芯線3がどの位置に挿入されるべきかを検出し、平歯車67の回転機構 及びスライドベース73の移動機構に作動信号を送り、圧接治具11の対応する 保持溝がガイド溝63の真下にくるように圧接治具11の位置決めを行なうもの である。
【0025】 図1に示すように、装置フレーム61上面のインサータ64の近傍には、芯線 3をインサータ64に一本ずつ供給するための、芯線供給装置81が配置されて いる。
【0026】 この芯線供給装置81は、台82上に設置されたブロック83を有しており、 このブロック83は、芯線3を保持したガイド板32を挿入するための受け溝を 有している。したがって、ガイド板32がブロック83の受溝に挿入設置された とき、芯線3は、ガイド板32に挟まれてそれらの端部を上方に向けて一列に配 列された状態となる。また、ガイド板32に装着されたプッシャ35の後端部に は、台82に取付けられたエシリンダ85の作動ロッド86が連結され、エアシ リンダ85の作動によって、プッシャ35は、ガイド板32に保持された芯線3 を、ガイド32の右側端部方向に押すようになっている。
【0027】 図5を併せて参照すると、芯線供給装置81の台82には、ガイド板32と直 交してスライドウェイ91が取付けられている。このスライドウェイ91には、 スライドベース92がガイド板32の端部においてそれと直交する方向に移動可 能に支持されている。スライドベース92は、台82に支持板93を介して取付 けられたエアシリンダ94の作動ロッド95に連結され、エアシリンダ94の作 動によってスライドウェイ91に沿って移動する。また、スライドベース92に は、エアシリンダ96が設置され、このエアシリンダ96の作動ロッド97に、 プッシャ98が連結されている。プッシャ98は、エアシリンダ96の作動によ り、ガイド板32の端部に摺接してそれと直交する方向に往復動作する。プッシ ャ98のガイド板32の端部に摺接する面には、ガイド板32の端面との間に芯 線3が一本分入る切欠き段部99が形成されている。
【0028】 したがって、ガイド板32に一列にして挟まれた芯線3は、プッシャ35によ ってガイド板32の端部方向におされ、次いでプッシャ98の段部99に一本ず つ係合して方向を変えて押し出されるようになっている。また、芯線3を保持し たガイド板32を一対のブロック83の間にセットするときには、エアシリンダ 94の作動によりスライドベース92を後退させて、ガイド板32を挿入しやす くしている。
【0029】 プッシャ98の移動経路側方には、絶縁部材100が配置されている。この絶 縁部材100は、ガイド板32に隣接するブロック83に取付けられ、ガイド板 32の端面と一致し、プッシャ98と摺接する面101を有している。また、摺 接面101を弾性的にプッシャ98と接触させるため、スリット102が形成さ れている。また、摺接面101の端の方には、芯線3が係合する凹溝103が形 成されている。更に、摺接面101には、前述した位置検出装置80との間で芯 線3に通電を行なう通電刃104が取付けられている。
【0030】 図1を参照すると、装置フレーム61の上面には、上方に立設されて水平方向 に伸びる架設フレーム110が配設されている。この架設フレーム110には、 水平方向に伸びるスライドウェイ111が取付けられ、このスライドウェイ11 1に第1スライダ112が水平移動可能に装着されている。第1スライダ112 には、回動軸113を介して回動基板114が取付けられている。装置フレーム 61には、エアシリンダ115が水平方向に配設され、その作動ロッド116が 第1スライダ112に連結されている。
【0031】 回動基板114には、スライドウェイ117が上下方向に沿って取付けられて いる。このスライドウェイ117に、第2スライダ118が上下移動可能に装着 されている。第2スライダ118には、下方に伸びるロッド150が連接され、 このロッド150の下端に、挿入クランプ119が取付けられている。挿入クラ ンプ119は、エアシリンダ120の作動で開閉動作する。また、回動基板11 4には、支持ブロック121を介して、リンク122の一端が枢着されている。 更に、リンク122の他端は、リンク123の一端に枢着されており、このリン ク123の他端は、第2スライダ118に枢着されている。リンク122とリン ク123とを枢着する軸部には、ローラベアリングからなるカムフォロアー12 4が装着されている。これに関連して、架設フレーム110に平行に支持された 支持板125の内面には、カムフォロアー124が導入されるカム溝126が形 成されている。このカム溝126は、水平方向から緩やかなカーブをなして下方 に伸びる形状をなしている。
【0032】 図2を併せて参照すると、架設フレーム110には、支持板131、132を 介して、回動アーム133が取付けられている。この回動アーム133には、エ アシリンダ134がその作動ロッド135を下方に向けて取付けられ、作動ロッ ド135の下端には、位置決めクランプ136が取付けられている。位置決めク ランプ136は、エアシリンダ137の作動で開閉動作する。
【0033】 更に、架設フレーム110には、エアシリンダ140が設置されており、その 作動ロッド141は、水平方向に伸びて、先端がプッシャ142をなしている。 プッシャ142は、水平方向に押し出されたとき、回動基板114及び回動アー ム133の側部に当接し、これらを図2に示すように回動させるようになってい る。なお、支持板132と回動アーム133との間には、スプリング143が張 設されており、同様に、架設フレーム110と回動基板114との間には、スプ リング144が張設されている。これらのスプリング143、144は、プッシ ャ142が引き込んだとき、回動基板114及び回動アーム133を元の位置に 戻す作用をなす。なお、架設フレーム110にはマグネット145が固着されて おり、回動基板114が元の位置に回動するとき、このマグネット145に吸着 保持されるようになっている。
【0034】 次に、本考案の布線装置の動作について説明する。
【0035】 図4に示すように、圧接治具11は、その布線面を上方に向けて、ホルダ68 に挿入、保持する。多芯ケーブル1は、その一方の端部における芯線3を予めラ ンダムに両面コネクタ4に結線し、位置検出装置80のコネクタ79に接続して おく。多芯ケーブル1の他端の芯線3は、一列に配列した状態でガイド治具31 のガイド板32に挟持させる。
【0036】 図1、5に示すように、ガイド治具31を芯線供給装置81のブロック83の 受け溝に挿入設置して、芯線3がガイド板32に挟まれて端部を上方に向けて一 列に配列した状態とする。また、プッシャ35をエアシンダ85の作動ロッド8 6と連結し、エアシリンダ85によりプッシャ35で芯線3をガイド板32の右 側端部方向に押す。
【0037】 本考案の布線装置においては、上記ガイド治具31の設置作業の際に、図2に 示すように、エアシリンダ140を作動させてプッシャ142を押し出すことに より、回動基板114及び回動アーム133が回動する。この結果、回動基板1 14に、第2スライダ118、ロッド150を介して取付けられた挿入クランプ 119が、折り畳まれるように上方に引き込む。同様に、回動アーム133に、 エアシリンダ134を介して取付けられた位置決めクランプ136も、折り畳ま れるように上方に引き込む。したがって、下方空間を広く開けることができ、ガ イド治具31の芯線供給装置81への設置作業がしやすくなる。ガイド治具31 を設置したら、再びエアシリンダ140を作動させてプッシャ142を引き込ま せることにより、スプリング143、144の作用により、回動基板114及び 回動アーム133が回動して元の位置に戻る。
【0038】 この状態で布線作業が開始される。まず、芯線3がプッシャ35で押されてガ イド板32の端部から一本押し出され、ガイド板32の端面と摺接するプッシャ 98の切欠き段部99に入り込む。次に、エアシリンダ96の作動により、プッ シャ98が前進して一本の芯線3が方向を変えて押し出される。この芯線3は、 プッシャ98と絶縁部材100の摺接面101の間に挟まれて移動し、そのとき 通電刃104に接触して絶縁被覆を切られ、位置検出装置80との間で瞬間的な 通電がなされる。位置検出装置80は、その芯線3が圧接治具11の布線面上で 配置されるべき位置を検出する。そして、ボールネジ76の回転機構と、平歯車 67の回転機構に信号を送り、圧接治具11を保持するホルダ68を所定方向に 回動させ、所定距離だけ水平移動させる。こうして、圧接治具11の保持部材1 4の所定の保持溝が、ガイド溝63の真下にくるように、圧接治具11の位置が 設定される。
【0039】 プッシャ98で押し出された芯線3は、絶縁部材100の摺接面101の凹溝 103に保持される。この状態で、位置決めクランプ136が下降し、芯線3の 上端を把持し、再び上昇して芯線3を上方に引張ってそのたるみをなくす。これ らの作動は、エアシリンダ134、137によってなされる。次に、挿入クラン プ119が芯線3を把持し、位置決めクランプ136が芯線3を離して、エアシ リンダ115の作動で第1スライダ112が水平方向に移動し、それに伴って回 動基板114、第2スライダ118及び挿入クランプ119が一体に移動する。 このため、挿入クランプ119に保持された芯線3は、プッシャ98と絶縁部材 100との間から引き出される。
【0040】 この水平移動により、リンク122、123の枢着部に設けられたカムフォロ アー124が、支持板125のカム溝126に入り込む。カムフォロアー124 が、カム溝126に沿って水平方向から緩やかにカーブして下方に移動すると、 リンク122、123の角度が開くため、第2スライダ118が下降し、それに 伴って挿入クランプ119が下降する。このため、挿入クランプ119に保持さ れた芯線3は、インサータ64に案内されてガイド溝63を通って下方に押し付 けられる。このように、エアシリンダ115の作動で第1スライダ112を水平 方向に移動させるだけで、挿入クランプ119を水平方向から下方に移動させる ことができるので、駆動機構が簡略化される。
【0041】 芯線3がガイド溝63に挿入されると、圧接治具11のホルダ68に設けられ た揺動センサ77が芯線3を検知し、プッシャ装置65を作動させる。プッシャ 装置65は、水平方向に移動し、更に下降して、押下刃66で芯線3を圧接治具 11の所定の溝に押し込む。それと同時に、図示していないが、押下刃66と圧 接治具11とが摺接して、芯線3の余分な端部が切断除去される。
【0042】 このような作業を繰り返すことにより、多芯ケーブル1の芯線3を圧接治具1 1の対応する溝に順次押し込んで、布線作業を自動的に行なうことができる。こ うして、芯線3を圧接治具11の布線面に所定の間隔及び配列で保持させた後、 圧接治具11の布線面を両面コネクタ4に圧接することにより、両面コネクタ4 に多芯ケーブルの芯線3を結線することができる。
【0043】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案による多芯ケーブルの布線装置によれば、架設フ レームと第2スライダとの間にカム機構を設けたことにより、第1スライダを水 平方向に移動させるだけで、挿入クランプを水平方向に移動させつつ下方に移動 させることができ、芯線をガイド溝へ挿入するための駆動機構を簡略化すること ができる。また、プッシャを押すことによって回動基板を回動させると、挿入ク ランプを折畳むように上方に引き込ませることができるので、芯線供給ガイド治 具を芯線供給装置に設置するときの作業をしやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による多芯ケーブルの布線装置の一実施
例を示す要部斜視図である。
【図2】同布線装置のクランプを引き込ませた状態を示
す斜視図である。
【図3】同布線装置に用いられる芯線供給ガイド治具の
一例を示す斜視図である。
【図4】同布線装置の本体部分を示す斜視図である。
【図5】同布線装置の芯線供給装置を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 多芯ケーブル 3 芯線 11 圧接治具 31 芯線供給ガイド治具 32 ガイド板 35 プッシャ 61 装置フレーム 63 ガイド溝 64 インサータ 110 架設フレーム 111 スライドウェイ 112 第1スライダ 113 回動軸 114 回動基板 115 エアシリンダ 117 スライドウェイ 118 第2スライダ 119 挿入クランプ 122、123 リンク 124 カムフォロアー 126 カム溝 131、132 支持板 133 回動アーム 134 エアシリンダ 136 位置決めクランプ 140 エアシリンダ 142 プッシャ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多芯ケーブルの芯線を圧接治具の布線面
    に所定の配列で保持させる多芯ケーブルの布線装置にお
    いて、 装置フレーム内部に、圧接治具のホルダと、このホルダ
    の移動機構とが設けられており、 装置フレーム上面に、下方に配置された圧接治具の所定
    の位置に芯線を導くガイド溝と、このガイド溝近傍にお
    いて芯線を一本ずつ供給する芯線供給装置と、この芯線
    供給装置から芯線を把持して前記ガイド溝に挿入する芯
    線挿入装置とが設けられており、 前記芯線挿入装置は、装置フレーム上方において水平方
    向に伸びる架設フレームと、この架設フレームに支持さ
    れて水平方向に移動する第1スライダと、この第1スラ
    イダに回動可能に支持された回動基板と、この回動基板
    に上下移動可能に支持された第2スライダと、この第2
    スライダに連接された挿入クランプと、前記回動基板が
    所定の位置にあるとき前記回動基板を押して回動させる
    プッシャとを備えており、 前記架設フレームには、水平方向から緩やかにカーブし
    て下方に伸びるカム溝が形成され、前記第2スライダに
    は、前記第1スライダが水平方向に移動するとき、前記
    カム溝に挿入されるカムフォロアーが設けられているこ
    とを特徴とする多芯ケーブルの布線装置。
  2. 【請求項2】 前記架設フレームに回動アームが取付け
    られ、この回動アームにエアシリンダがその作動ロッド
    を下方に向けて取付けられ、この作動ロッドに位置決め
    クランプが取付けられており、前記プッシャが押し出さ
    れるとき、前記回動基板と共に前記回動アームが押され
    て回動するように構成されている請求項1記載の多芯ケ
    ーブルの布線装置。
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