JPH06500931A - 精製された核酸を細胞試料から調製するカートリッジ、装置および方法 - Google Patents

精製された核酸を細胞試料から調製するカートリッジ、装置および方法

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JPH06500931A JP5502034A JP50203493A JPH06500931A JP H06500931 A JPH06500931 A JP H06500931A JP 5502034 A JP5502034 A JP 5502034A JP 50203493 A JP50203493 A JP 50203493A JP H06500931 A JPH06500931 A JP H06500931A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 精製された核酸を細胞試料から調製するカートリッジ、装置および方法本発明は 、血液試料2組繊細胞、培養細胞等がらゲノムDNA等の核酸を抽出しM製する ためのカートリッジに関し、また、そのようなカートリッジを利用する装置およ び方法に関する。
細胞からDNAを抽出する従来の一般的方法は、先ず細胞全体を完全に溶解し、 酵素を利用してタンパク質を分解し、分解されたタンパク質と脂質をフェノール とクロロフすルムを用いて除去した後に、DNAをエタノールを用いて析出させ 、こうして抽出されたDNAを懸濁液に戻すというものである。
また、哺乳類の血液からDNAを抽出する処理では、赤血球の溶解と白血球の原 形質膜の溶解か行わわ、白血球の核をそのままとし、その核を遠心分離によって 分離した後に、前記の同様の処理を行うことがある。
固い組織の場合には、その組織を予めばらばらに壊して適当な溶液中で均質化( homogenize) した後に前記の処理を行う。
しかし、上記のような処理には長い時間か必要でありまた非常に面倒であるので 、多量の細胞試料からゲノムDNAを抽出するには適していない。また、フェノ ール、クロロフォルム等の毒性の溶媒を扱わなければならない。
そこで、“核酸研究(Nucleic Ac1ds Re5aarch)”の1 989年、第17巻。
第20号、第8390ページ等にはより簡易な方法が記載されている。その方法 では、細胞を溶解し、遠心分離によって核を分離し、核を溶解し、PLBとにブ ロテイナーセの混合物でタンパク質を分解するもので、フェノール、クロロフす ルム等の溶媒の使用か回避されている。
本発明の主たる目的は、細胞試料からゲノムDNA等の核酸を抽出し精製するた めのカートリッジを提供することであり、本カートリッジによれば、従来必要で あった遠心分離操作か不要となり、また、有機溶媒による抽出やDNAの析出、 さらに析出したDNAを懸濁液に戻す(この操作はしばしば長時間を必要とする )等の操作かすべて不要となるので、DNAの抽出が極めて容易となる。
本発明の他の目的は、前記カートリッジを利用してゲノムDNA等の核酸を抽出 しM製する装置および方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明は、カートリッジであって、核酸を精製す る等のための透析区画と、物質かその透析区画に入りまたそこから出るための入 口/出口手段とを含み、さらに、中央にスロットを有し、縦長で薄い平板なフロ する貫通ダクトを有する2つの端部リングとを含むことを特徴とするカートリッ ジを提供する。
本カートリッジは、生物研究施設において広く使われているカル−セル(car 。
usel) 型装置等の既存の生物試料処理装置の標準的チューブに取り付ける のに適した寸法で作成することかできるという利点を有する。
本発明のカートリッジの有利な態様には、さらに、前記支持体によって支持され て前記透析区画を2つの分室に分け、かつ、細胞の核を保持するためのフィルタ か含まれる。そして、前記2つの端部リングの貫通ダクトかそのフィルタの両側 で前記2つの分室にそれぞれ連通する。
前記フィルタは、例えば、1マイクロメ一タ程度の寸法の極めて細かなメツシュ サイズを有するポリエステルフィルムである。
カートリッジの透析区画にこのようなフィルタを設けることにより、溶解した細 胞か透析区画を通過するときに細胞核がこのフィルタ上に選択的に保持されて付 着するので、従来必要であった核を遠心分離する作業が不要となる。
記端部リングの貫通ダクトと連通ずる。
前記フィルタを前記重ね合わされた2つの枠部材の間で固定し、前記2つの端部 リングの貫通ダクトをそのフィルタの両側にそれぞれ連通ずるようにすることか できる。
本発明の他の特徴によれば、前記各端部リングかその一方の端面に、対応する前 記枠部材の短辺部を収容する横断溝を有し、その横断溝にその端部リングの前記 貫通ダクトが連通してその枠部材の短辺部に形成された前記長手方向溝に連通す る。
前記各端部リングがその他方の端側に、隔壁(septum)ないしは、エラス トマ材料からなるディスクを収容する円柱状の空所を育し、そのディスクがその 材料の弾性によって自己シールカ河能であってかつ輪方向に延びる小径のボアを 有し、対応する前記端部リングの貫通ダクトかその空所の底に連通ずるようにす ることかできる。
本発明はまた、前記カートリッジを利用することにより細胞試料から核酸を抽出 し精製する装置であって、前記カートリッジ力1表層部リングによってシールさ れた状態で取り付けられる少なくとも1つのチューブと、前記チューブの内側で あって前記カートリッジの外側に透析液を供給するかまたはそこを通過させる手 段と、前記2つの端部リングの貫通ダクトを、吹き込みおよび/または吸い出し による回収手段と、処理すべき試料、処理剤、洗浄剤を供給する手段とに選択的 に接続する接続手段とを含むことを特徴とする装置を提供する。
本装置においては、DNA等の核酸の抽出および精製がすべて、本装置のチュー ブ内に取り付けられたカートリッジの中で行われるので、遠心分離操作等のため に本装置からチューブやカートリッジを取り外す必要が全くない。
本装置の有利な態様として、前記カートリッジを前記チューブの内側において2 つの半円柱状部材の間に取り付け、それにより、そのチューブの内側の空所体積 を減らし、その半円柱状部材の各々に前記透析液が通過し得る通路を設けるよう にすることができる。
このような構成によれCi、カートリッジの製造ロストが低下して使用後は廃棄 することが可能となるので、ある試料が他の試料に混じって汚染する等の危険を 避けることができる。
本発明はさらに、細胞核を溶解しタンパク質を分解し核酸を透析して精製するこ とにより細胞試料から精製された核酸を調製する方法であって、細胞から核を分 離して、透析区画内に配置されたフィルタ上に固定する工程と、前記フィルタ上 に固定された前記該をその場において溶解し、不要なタンパク質を核酸から分離 する工程と、所望の核酸以外の成分を前記透析区画からその場における透析によ って除去する工程とを含むことを特徴とする方法を提供する。
本方法の存手1な態様は、さらに、前記透析区画内において前記細胞をその場に おいて予め溶解する工程を含む。
訂記核は@記透析区画内において前記フィルタに固定されるので、その核を適当 な緩衝剤を使用して洗浄することにより、脂質、その核に付着しているかもしれ ないリポソーム、 *1J1すべき核酸以外の核内分子を除去する連続した複数 の工程を含むようにすることかできる。
本方法においては各工程かすべて本発明のカートリッジ内で行われるので、工程 と工程の間にカートリッジに手を加える必要か全くない。
次に、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明するか、それにより本発明 の特徴、詳細、利点か一層明瞭に理解されるであろう。なお、参照する図面は以 下のものである。
図〕は、本発明の原理を明らかにする図である。
図2は、本発明のDNA抽出用カートリッジの種々の構成要素を示す分解図であ る。
図3は、図2のカートリッジにおいてフィルタと透析膜を支持する1つの枠部材 を示す図である。
図4は、図2のカートリッジにおいて使用される1つの半円柱状補助部材を示す 図である。
図5は、図2のカートリッジを部分的に拡大して示す輪方向断面図である。
図6は、本発明の方法に従ってDNAを抽出する操作を説明する図である。
図1には本発明の原理力1略的に図示されている。
図1において、10は両端か開いた円筒状のチューブである。本発明のカートリ ッジ12はこのチューブ10にシールされた状態で取り付けられる。カートリッ ジ12は、2つの端部リング14.14と、それら端部リング14.14の間に 配置される2つの透析膜16.16と、フィルタ20とを含む。2つの透析膜1 6.16はそれらの間に一定の透析区画18を画成し、フィルタ20かその透析 区画18を2つの分室22.24に分ける。上方の端部リング14は試料その他 の物質を透析区画18の第→室22に供給するための入口ダクト26を存し、下 方の端部リングI4は透析区画】8の第二分室24に開口してそこから物質を取 り出すための出口ダクト26を有する。チューブIOには、透析液を供給しまた 排出するための供給および排出ダクト28.30が設けられる。供給および排出 ダクト28.30は各々、チューブ10内であって透’Fr1il 6. J  6によって画成された透析区画18の外側に開口する。
本発明における作動は以下の通りである。
先ず、血液等の処理すべぎ試料を血球を適切に溶解するための既知の物質と共に 上方端部リングI4の入口ダクト26から透析区画18内に導入する。導入され た試料は透析区画18内のフィルタ20を通過後、下方端部リング14の出口ダ クト26から外に出る。フィルタ20は薄いポリエテルフィルム等から構成され る。そのポリエテルフィルムには、例えば1マイクロメ一タ程度の厚さであって 、1マイクロメ一タ程度の寸法の極めて細かなメツシュを有するものが採用され るので、溶解された血球の核をその上に保持し付着させることができる。
一種類またはそれ以上の適当な緩衝剤を用いて透析区画18内を通過させ洗浄し た後、フィルタ20に付着した核を溶解し、リボヌクレアーゼ(RNases) 等を用いてRNAを分解し、さらに、Kプロテイナーゼ(K proteina se)等を用いてタンパク質を分解する。さらに、透析区画〕8内に存在するD NAをチューブ10内において透析して精製した後、精製されたDNAを透析区 画18から上方の入口ダクト26から空気を吹き込むおよび/または下方の出口 ダクト26から吸引する等によって回収する。
図2〜図5には本発明のカートリッジの有利な態様が図示されている。
前記のように、本カートリッジI2は2つの端部リング14.14と2つの透析 膜16.16とフィルタ20とを含む。2つの透析It!16.16とフィルタ 20は縦長の平板な支持体によって支持される。この支持体は、同一形状の2枚 の矩形枠部材32.32か重ね合わされて構成される。図3は一方の枠部材32 を立てた状態で拡大して示す図である。各枠部材32は、合成材料または硝子繊 維を主体とする複合材料から形成さL長手方向に延びる(の長辺部34.34と それら長辺部34,34を連結する一組の短辺部36.36とを含み、その中央 に長手のスロット38を有する。各枠部材32の一方の短辺部36の内側面、す なわち、他方の枠部材32と対向する側の面には長手方向に延びる溝40か形成 される。溝40の両端は枠部材32の外部とスロット38とにそれぞれ開口する 。各枠部材32の外側面に(」析膜16か固定さ札スロット38の外縁はその外 面側が図3に破線42で示されるように面取りされている。
2枚の枠部材32.32は溝40か互いに重ならないように重ね合わされる。
すなわち、先ず、フィルタ20をその外縁部上方の枠部材32の内側面に接着し て固定した後に、他方の枠部材32をその一方の枠部材32に接着させる。こう して2つの枠部材32.32のスロット38.38は丁度一致するか、それらは フィルタ20によって互いに隔てられる。そして、透析膜16.16をその外縁 部で枠部材32.32の外側面にそれぞれ接着する。
各枠部材32の溝40を有する短辺部36は他方の短辺部36よりも幅か広いの で、2つの枠部材32.32を前記のように組み付けた場合には、一方の枠部材 32の溝40を有する短辺部36か他方の枠部材32の溝40を存しない短辺部 36から外側に突き出ることになる。
各端部リングI4の形状は大体円柱状であり、枠部材32.32に対向する側の 端面には径方向に溝44か形成される。溝44には枠部材32の溝40を有する 短辺部36か係合する。
各端部リング14の他方の端面側には円柱状の空所46が形成さね、その底面は 溝44の底面から所定距離だけ離れており、それら両底面の間を小径(直径約2 mm)のボア48が連結する。各端部リング14の空所46には、エラストマ材 料からなる“隔壁″ないしディスク50(図5)が嵌め込まれる。ディスク50 には軸方向に、その材料の弾性によって自ら閉じる極めて細いボア52か形成さ ね、このボア52は前記ボア48に開口する。
各端部リング14の外周面には全周に渡って溝54か形成さね、その中にシール リングか取り付けられる。
上側の端部リング14からは円柱状のスカート部56か上方に延び出る。スカー ト部56は、本DNA抽出用カートリッジに物質、処理剤(reagent ) の供給手段をつなぎまた同手段を外すときに液滴が落ちるのを防止し、それによ り周囲の表面を汚染しないようにするだめのものである。
本カートリッジには、各々略半円柱状の2つの補助部材58.58を設けること かできる。各補助部材58は適当なブラスチフクを用いて形成された中実のもの であってよく、自身を貫通する貫通路60を有する。2つの補助部材58,58 はそれぞわ、本カートリッジがチューブ10内に取り付けられるときに枠部材3 2.32の両側に配置さねへその結果、チューブ10内の空所の体積を減少させ るので、チューブ10を満たすためにその中に供給すべき透析液の量を効果的に 減少させることかできる。
図2〜図5に示されたカートリッジは以下のように使用される。
本カートリッジを図1に示されるように円筒状チューブ10にシールされた状態 で取り付けた後、上方の端部リング14のディスクないし”隔壁″50のボア5 2に注射針を差し込んで、枠部材32.32に固定された透析膜16.16によ って画成された透析区画18内に試料、処理剤、洗浄液を導入する。針から押し 出された物質は、上方の端部リング14のボア48と枠部材32の短辺部36の 溝40とを通過した後に透析区画18内に入り、フィルタ20を通過する。この 物質を排出するには、下方の端部リング14のディスクないし“隔壁#50のボ ア52に注射針を差し込んで透析区画18からそれを吸い出せばよい。
血液試料からのゲノムDNAの抽出は、図6に示されるように以下の手順に従っ て行われる。
先ず、カートリッジに10m1のPBSを注入して洗浄し、洗浄後PBSを排出 する。次いで、10mfの血球溶解物質と混合された1 0rr+4の血液試料 をカートリッジに注入する。その溶解物質としては、例えば、雑誌“核酸研究′ の前記論文に記載されたショ糖とトリトン(Tri ton)の混合物を使用す る。混合血液試料は4℃で1時間半インキュベートする。その後血液試料をカー トリッジから排出し、血球の核だけをフィルタ20に付着したまま残す。そして 、PBSによる洗浄作業を2回行い(各回ともPBS10mlを使用)、さらに 、核溶解用の物質1. 5mA’をにプロテイナーゼ0. 5mi+と共にカー トリッジに注入する。
その後カートリッジを55℃で1時間インキュベートする。
さらに、チューブ1−0の内側であってかつカートリッジの透析膜16.16に べて残物は除去される。その後、透析区画18に空気を吹き込むおよび/または 吸い出すことにより精製されたDNAを回収する。
上記の透析操作を常温で行えば約20時間かかるか、本方法においては高い温度 で行うので操作時間か大幅に短縮される。
DNAはその他にも、培養細胞や、予め破壊して均質化された組織からも抽出す ることができる。何れの場合にも、カートリッジのフィルタ20上に核を付着さ せるのが存利である。そのようにすれば、その後で適当な緩衝剤を使用して連続 的に洗浄作業を行うことにより、脂質、核に結合したリポソーム、ヒストンの一 部を含む核タンパク質等を効果的に除去することかできるからである。
フィルタ20の洗浄は、1%のトリトンX−100を含む溶液を使用して始める ことかできる。それによ頃血液産物の残り物はフィルタ20からすべて除去さね 、また、核はその外側の脂質の膜から完全に分離される。ヒストンの一部も除去 される。
次に、高イオン強度の溶液(2MのNaC1等)で洗浄することにより、残った RNAの殆どすべてをある種のタンパク質と共に核から除去する。
さらに、前記のように、核を溶解するための物質を0.5mlのにプロテイナー ゼと共にカートリッジに注入し、こうして残ったDNAを透析して精製する。
前記の精製操作を行うことにより、ある種の細胞のDNAを極めて純粋な状態で 取り出すことかできる。
本発明1i DNAを分解し除去することによりRNAを抽出し精製することに も適用するができる。もっとも、RNAはDNAより小さいので、もつと小さな 孔の透析膜を使用する必要かあり、そのため、透析の効率が下がり精製度も低下 することかある。DNAの分解にC転前記のりボヌクレアーゼの替わりにデオキ シリボヌクレアーゼ(DNase )等を使用した酵素作用や、超音波剪断等の 機械作用を利用することができる。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.精製された核酸を細胞から調製するためのカートリッジであって、核酸を精 製する等のための透析区画(18)と、物質かその透析区画に入りまたそこから 出るための入口/出口手段(26)とを含み、さらに中央にスロットを有し、綻 長で薄い平板な支持体(32)と、前記支持体の両面に固定されてそれらの間に 前記透析区画を画成する一組の透析膜(16)と、 前記支持体の長手方向の両端に設けられ、各々前記透析区画に開口する貫通ダク ト(48)を有する2つの端部リング(14)とを含むことを特徴とするカート リッジ。
  2. 2.さらに、前記支持体によって支持されて前記透析区画を2つの分室(22, 24)に分け、かつ、前記細胞の核を保持するためのフィルタ(20)を含み、 前記2つの端部リングの貫通ダクト(48)かそのフィルタ(20)の両側で前 記2つの分室にそれぞれ連通する請求項1のカートリッジ。
  3. 3.前記フィルタ(20)が、1マイクロメータ程度の寸法の極めて細かなメッ シュサイズを有するポリエステルフィルムである請求項2のカートリッジ。
  4. 4.前記支持体が互いに重ね合わされた2つの矩形の伜部材(32)からなり、 各枠部材がその一方の短辺部(36)の内側面に長手方向に延びる溝(40)を 有し、その溝がその一方の端で前記透析区画(18)に開口し他方の端で対応す る前記端部リングの貫通ダクト(48)と連通する請求項1〜3の何れかのカー トリッジ。
  5. 5.前記枠部材(32)および前記端部リング(14)が、合成材料または硝子 繊維を主体とする複合材料からなる請求項4のカートリッジ。
  6. 6.前記各枠部材(32)の内縁部の中で、対応する前記透析膜(16)が固定 される面であるその枠部材の外側面に近接する部分が面取りされている請求項4 または請求項5のカートリッジ。
  7. 7.前記フィルタ(20)か前記重ね合わされた2つの枠部材(32)の間で固 定される、請求項4〜6の何れかと組み合わされた請求項2のカートリッジ。
  8. 8.前記各端部リング(14)がその一方の端面に、対応する前記枠部材(32 )の短辺部と係合する横断溝(44)を有し、その横断溝にその端部リングの前 記貫通ダクト(48)が連通してその枠部材の短辺部に形成された前記長手方向 溝(40)に連通する請求項4〜7の何れかのカートリッジ。
  9. 9.前記各端部リング(14)がその他方の端側に、エラストマ材料からなるデ ィスク(50)を収容する円柱状の空所(46)を有し、そのディスクがその材 料の弾性による自己シールが可能であってかつ軸方向に延びる小径のボアを有し 対応する前記端部リングの貫通ダクト(48)がその空所の底に連通する請求項 8のカートリッジ。
  10. 10.前記各端部リング(14)がその外周面に設けられる円環伏のシールリン グを含む請求項1〜9の何れかのカートリッジ。
  11. 11.請求項1〜10の何れかのカートリッジを利用して、精製された核酸を細 胞から調製するための装置であって、 前記カートリッジが前記端部リングによってシールされた状態で取り付けられる 少なくとも1つのチューブ(10)と、前記チューブの内側であってかつ前記カ ートリッジの外側に透析液を供給するかまたはそこを通過させる手段(28,3 0)と、前記2つの端部リングの貫通ダクトを、吹き込みおよび/または吸い出 しによる回収手段と、処理すべき試料,処理剤,洗浄剤を供給する手段とに選択 的に接続する接続手段と を含むことを特徴とする装置。
  12. 12.前記カートリッジか前記チューブの内側において2つの半円柱状部材(5 8)の間に取り付けられ、それにより、そのチューブの内側の空所体積が域少し 、その半円柱状部材の各々が前記透析液が通過し得る通路(60)を有する請求 項11の装置。
  13. 13.細胞核を溶解しタンパク質を分解し核酸を透析して精製することにより細 胞から精製された核酸を調製する方法であって、細胞から核を分離して、透析区 画内に配置されたフィルタ上に固定する工程と、 前記フィルタ上に固定された前記核をその場において溶解し、不要なタンパク質 を核酸から分離する工程と、 所望の核酸以外の成分を前記透析区画からその場における透析によって除去する 工程と を含むことを特徴とする方法。
  14. 14.さらに、前記透析区画内において前記細胞をその場において予め溶解する 工程を含む請求項13の方法。
  15. 15.さらに、前記フィルタ上に固定された前記核を適当な緩衝剤を使用して洗 浄することにより、脂質、前記核に付着したリボソーム,前記所望の核酸以外の 核内分子を除去する連続した工程を含む請求項13または請求項14の方法。
  16. 16.前記透析工程が、約60℃等の高温において行われる請求項13〜15の 何れかの方法。
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