JPH0649843Y2 - 汎用エンジンのコネクチングロッド - Google Patents

汎用エンジンのコネクチングロッド

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JPH0649843Y2
JPH0649843Y2 JP12579889U JP12579889U JPH0649843Y2 JP H0649843 Y2 JPH0649843 Y2 JP H0649843Y2 JP 12579889 U JP12579889 U JP 12579889U JP 12579889 U JP12579889 U JP 12579889U JP H0649843 Y2 JPH0649843 Y2 JP H0649843Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connecting rod
cap
general
crankcase
engine
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP12579889U
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English (en)
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JPH0365814U (ja
Inventor
哲秋 白井
一郎 上村
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Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
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Publication date
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  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、芝刈り機やチェーンソーなどの各種作業機
に使用される汎用エンジンのコネクチングロッドにおい
て、その下端部で本体とキャップとに分割されたコネク
チングロッドに関するものである。
[従来の技術] 汎用エンジンでは、一般的に、クランクケースに貯留し
た潤滑油を掻き回すために、スプラッシュアームと呼ば
れる油掻きアームがコネクチングロッドの下端部に設け
られている。そして、上記のようにコネクチングロッド
の下端部(大端部)で本体側とキャップ側に分割された
タイプのコネクチングロッドでは、従来、例えば実開昭
59−40536号公報に記載されているように、前記油掻き
アームがキャップ側に一体に設けられていた。
そのほか、油掻きアームが別体で形成されたものがある
が、この場合にも、油掻きアームはキャップ側にボルト
止めされていた。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記した従来のコネクチングロッドで
は、クランクケース内でキャップをコネクチングロッド
の本体に組み付ける際に、キャップに油掻きアームが一
体に設けられているため、その組み付けが困難で時間が
かかっていた。すなわち、コネクチングロッドのキャッ
プの組み付けは、クランクケースにクランクシャフトを
組み付けた後に行われる。このため、クランクケース内
には、その一方向に開設された開口からキャップを挿し
入れて、コネクチングロッドの本体にボルト等で組み付
けられることになるが、キャップの組み付け位置は一対
のクランクウエブの間にあるため、挿し入れた方向から
は見えない。しかも、非常に狭い空間であるので、キャ
ップの向きや姿勢などを自由に変更できず、組み付け作
業が困難なため、作業に熟練を要し時間がかかる。
また、油掻きアームが別体のコネクチングロッドの場合
は、キャップだけの組み付けは容易であるが、通常は、
キャップの組み付けの際に、同時に油掻きアームをコネ
クチングロッドの本体に組み付けることになるので、上
記した油掻きアーム付きのキャップを組み付ける作業と
同様に作業が困難で、熟練を要すうえに時間がかかって
いた。しかも、油掻きアームが別部品になり、それを取
り付けるための付属品も必要になるため、部品点数が増
えるということもあった。
この考案は上述の点に鑑みなされたもので、その目的と
するところは、コネクチングロッドの本体に対するキャ
ップの組み付けが容易で、組立性が向上し、部品点数も
増えず、またエンジン全体をコンパクトに設計すること
が可能な、汎用エンジンのコネクチングロッドを提供す
ることである。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、この考案の汎用エンジン
のコネクチングロッドは、下端部で本体とキャップとに
分割された汎用エンジンのコネクチングロッドにおい
て、前記コネクチングロッドの本体側の下端に、油掻き
アームをくの字状に一体に形設している。
[作用] 上記した構成のコネクチングロッドは、エンジンの組み
付け時に、油掻きアームを下向きにしたコネクチングロ
ッドの本体側を、シリンダヘッドを取り外したシリンダ
の開口よりクランクケース内に挿入した後、キャップを
クランクケース内に挿し入れて、前記本体にボルト等で
固定することにより、組み付け作業が終了する。このと
き、キャップの大きさは従来の油掻きアーム付きキャッ
プに比べてかなり小さいので、クランクケース内でキャ
ップの向きや姿勢を変更する際に殆ど制約を受けること
がなく、キャップを容易に組み付けることができる。
またエンジンの作動時には、油掻きアームがクランクシ
ャフトの回転に伴って楕円状の軌跡を描くように回転す
るが、コネクチングロッドの下端部に対する油掻きアー
ムの取付位置が、従来のキャップ側に設けたものに比べ
てシリンダ側へ偏っているので、クランクケース内の反
シリンダ側にバランサーやレベルセンサーなどの部品を
設ける場合に、その部品をシリンダ側へ近付けることが
でき、エンジンの小型化を図れることになる。
[実施例] 以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は一実施例にかかるコネクチングロッドを備えた
汎用エンジンの一部を切欠いて断面で示した正面図、第
2図は第1図のII−II線断面図である。
第1図に示すように、汎用エンジン1は全体的に見てキ
ュービックに近い形状をなし、クランクケース2の上部
に、傾斜させたシリンダ3が一体に連設されている。
シリンダ3内をその中心軸線方向に往復摺動するピスト
ン4に、コネクチングロッド5の一端がピストンピン4a
を介して連結され、またコネクチングロッド5の他端が
クランクシャフト7のクランクピン8に連結されてい
る。コネクチングロッド5は、クランクピン8との連結
部である下端部で、本体5a側とキャップ5b側とに分割さ
れている。本体5aの下端面には複数本のネジ穴(図示せ
ず)が穿設され、キャップ5bにはそれらのネジ穴に対応
する位置にボルト挿通孔(図示せず)が穿設されてい
る。また、本体5aの下端部には、油掻きアーム6が第1
図のようにくの字状に一体に形設され、油掻きアーム6
の先端(下端)がクランクケース2内の潤滑油A側に向
けられている。そして、この油掻きアーム6を備えた本
体5aは、前記シリンダ3内を挿通できるように、その最
大幅がシリンダ3の内径よりも僅かに小さく設定されて
いる。
前記クランクシャフト7の中間位置には、クランクピン
8と対称に一対のクランクウエブ9が介設されている。
そしてクランクシャフト7は、クランクケース2に対し
水平方向に配設され、クランクケース2から突出するク
ランクシャフト7の一端が、出力軸7a(第2図)に構成
されている。
第2図に示すように、各クランクウエブ9の外側でクラ
ンクシャフト7の外周に、偏心ジャーナル10が配装さ
れ、各偏心ジャーナル10はピン(図示せず)によってク
ランクウエブ9に固定されている。またそれらの偏心ジ
ャーナル10の外周には、連結アーム11の一端部がそれぞ
れ回動自在に配装され、他端が往復動バランサーのカウ
ンタウエイト12に、ピン13により固定されている。
カウンタウエイト12はその底面中央部に穿設したガイド
孔15を、前記シリンダ3の中心軸線延長線上でクランク
ケース2の傾斜壁2aから内側へ突設したガイドピン14に
緩挿することにより、シリンダ3の中心軸線方向に移動
可能に配置されている。そして、エンジン1が始動され
てピストン4がシリンダ3内に往復摺動すると、コネク
チングロッド5を介してクランクシャフト7が回転し、
この回転に伴ってクランクウエブ9と一体の偏心ジャー
ナル10が偏心回転する。これにより、連結アーム11を介
してカウンタウエイト12が、ピストン4と相反方向に往
復移動し、ピストン4等の往復部慣性力とのバランスが
図られる。
第1図に示すように、カムシャフト20は、クランクケー
ス2内のシリンダ3下端の鉛直下方に、前記クランクシ
ャフト7と平行に配設されている。このカムシャフト20
には、カムギヤ21が固設されており、カムギヤ21は、ク
ランクシャフト7に固設されたクランクギヤ22に噛合し
ている。なお、カムシャフト20上のカム20aには、タペ
ット23の下端が当接している。電導スタータ25は、クラ
ンクシャフト7を挟んでカムシャフト20と反対側の、ク
ランクケース2の外側に装着されている。図中の符号28
は汎用エンジン1のマウント用脚部である。
したがって、上記した構成を有する実施例のコネクチン
グロッド5によれば、この組み付けに際し、第1図に示
すように、コネクチングロッド本体5aの上端部にピン4a
を介してピストン4を装着した後、傾斜したシリンダ3
の上端開口からコネクチングロッド本体5aの油掻きアー
ム6側を挿入して、クランクケース2内に突出させる。
そして、キャップ5bをクランクケース2内に挿し入れ、
本体5aの下端にクランクピン8を挟み込むようにしてキ
ャップ5bをボルト5cで固定する。
エンジン1の作動時には、油掻きアーム6がクランクシ
ャフト7の回転に伴って楕円状の軌跡(第1図中の2点
鎖線)を描くように回転し、クランクケース2内の潤滑
油Aを掻き上げて飛沫状の潤滑油を周辺に撒き散らし、
エンジン1内の各箇所に潤滑油を供給する。そして、コ
ネクチングロッド5の下端部に対する油掻きアーム6の
取付位置が、従来のキャップ5b側に設けたものに比べて
シリンダ3側へ偏っているので、往復動バランサーのカ
ウンタウエイト12などの位置をシリンダ3側へ近付ける
ことができ、クランクケース2の容積を小さくできるた
めに従来のエンジンよりも小型化を図ることができる。
[考案の効果] 以上説明したことから明らかなように、この考案の汎用
エンジンのコネクチングロッドは、次のような効果があ
る。
(1)コネクチングロッドの組み付け作業が容易で、従
来よりも短時間で行える。
(2)油掻きアームが別体のものに比べてエンジンを構
成する部品点数が減少し、製造コストも安くなる。
(3)クランクケースの容積を削減できるため、エンジ
ン全体をコンパクトに設計することが可能になり、エン
ジンの小型化が簡単に達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例にかかるコネクチングロッド
を備えた汎用エンジンの一部を切欠いて断面で示した正
面図、第2図は第1図のII−II線断面図である。 1……汎用エンジン、2……クランクケース、3……シ
リンダ、4……ピストン、5……コネクチングロッド、
5a……本体、5b……キャップ、5c……ボルト、6……油
掻きアーム、7……クランクシャフト、12……カウンタ
ウエイト、20……カムシャフト、25……電動スタータ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端部で本体とキャップとに分割された汎
    用エンジンのコネクチングロッドにおいて、 前記コネクチングロッドの本体側の下端に、油掻きアー
    ムをくの字状に一体に形設したことを特徴とする汎用エ
    ンジンのコネクチングロッド。
JP12579889U 1989-10-27 1989-10-27 汎用エンジンのコネクチングロッド Expired - Lifetime JPH0649843Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12579889U JPH0649843Y2 (ja) 1989-10-27 1989-10-27 汎用エンジンのコネクチングロッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12579889U JPH0649843Y2 (ja) 1989-10-27 1989-10-27 汎用エンジンのコネクチングロッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0365814U JPH0365814U (ja) 1991-06-26
JPH0649843Y2 true JPH0649843Y2 (ja) 1994-12-14

Family

ID=31673648

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JP12579889U Expired - Lifetime JPH0649843Y2 (ja) 1989-10-27 1989-10-27 汎用エンジンのコネクチングロッド

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JPH0365814U (ja) 1991-06-26

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