JPH0649838U - フードダンパー - Google Patents

フードダンパー

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JPH0649838U
JPH0649838U JP8537192U JP8537192U JPH0649838U JP H0649838 U JPH0649838 U JP H0649838U JP 8537192 U JP8537192 U JP 8537192U JP 8537192 U JP8537192 U JP 8537192U JP H0649838 U JPH0649838 U JP H0649838U
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JP
Japan
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vibration
damper
weight
damping
vibrating body
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Application number
JP8537192U
Other languages
English (en)
Inventor
博栄 小林
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダンパーによる振動抑制効果を最大に高める
ことを可能とする。 【構成】 振動体24,32,45に設けられ振動体2
4,32,45の振動を減衰させるウエイト27,4
1、56を有するフードダンパー25,31,51と、
これら振動体24,32,45およびウエイト27,4
1、56の振動加速度を検出するセンサ28,29と、
そのセンサ28,29から得られる振動加速度から上記
振動体24,32,45の振動が最も抑制される減衰係
数になるように上記フードダンパー25,31,51の
減衰力を調整するコントローラとから構成したことを特
徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はフードダンパーに係り、特に振動を抑制するためのダンパーの減衰力 を最適化することのできるフードダンパーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
配管や構造物等の振動体の振動を抑制するためのダイナミックダンパーの1つ にフードダンパーが知られている。
【0003】 例えば、図5に示すように配管1等の振動体2上には地震などに対処するため にダンパー3が設けられている。このダンパー3は配管1上の架台4にサポート 5,6を介して設けられた一対の永久磁石7,8とその磁石7,8の間を直線運 動ができるようにリニアガイド9に結合された銅板製ウエイト11とから主に構 成されている。ガイドレール12上に設けられたリニアガイド9はスプリング1 3を介して架台4上に連結されている。
【0004】 このように磁石7,8間(磁界内)でウエイト11の直線運動が行われるため 、ウエイト11には渦電流が発生し、銅板11の移動速度と反対方向にその速度 に比例した制動力が発生する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、配管1が当初からどのような振動をするかが判っていれば、その振 動を抑制する制動力をダンパー3に発生させれば最も効果的に振動を抑制するこ とができる。弾性支持された配管1にダンパー3を取り付けた場合においては配 管1の振動を最も抑制するダンパー3の減衰係数を算出し、その最適減衰係数に なるようにダンパー3の制動力を調整すればよいことになる。
【0006】 一方、配管1が長手方向に沿って所定間隔ごとに複数のばねで支持されている 場合、配管1や配管1の支持系にガタが生じたり、その他経時要素により、配管 1の振動を当初から正確に求めることは困難である。したがって、単に配管1に ダンパー3を取り付けただけでは十分な振動抑制効果を得ることはできない問題 があった。
【0007】 本考案は上記問題点を有効に解決すべく創案されたものである。
【0008】 本考案はダンパーによる振動抑制効果を最大に高めることのできるフードダン パーを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は振動体に設けられ振動体の振動を減衰させるウエイトを有するフード ダンパーと、これら振動体およびウエイトの振動加速度を検出するセンサと、そ のセンサから得られる振動加速度から上記振動体の振動が最も抑制される減衰係 数になるように上記フードダンパーの減衰力を調整するコントローラとから構成 したものである。
【0010】
【作用】
このように振動体の振動が最も抑制される減衰係数になるようにフードダンパ ーの減衰力を制御するため、振動体の支持系のガタやその他の振動状態を変える 経時要素があっても最適な減衰力を得ることができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
【0012】 図1に示すように、固定系21の上方に配管等の質量体22がばね23で支持 された振動体24が形成され、この振動体24上にはこれを減衰させるべくフー ドダンパー25が設けられる。このダンパー25は質量体22上にダッシュポッ ト26を介してウエイト27を設けてなるものである。
【0013】 特に、質量体22の振動加速度がセンサ28で検出されると共にウエイト27 の振動加速度がセンサ29で検出され、これらセンサ28,29で得られた振動 加速度からコントローラ30は質量体22を最も減衰させる減衰係数になるよう にダッシュポット26の制動力を調整する。
【0014】 具体的には質量体の質量をM、ウエイトの質量をm、ばね定数をKとすると、
【0015】
【数1】
【0016】 フードダンパー25が最も振動抑制効果を発揮する減衰係数Cは次式で表され る。
【0017】
【数2】
【0018】 したがって、質量体22の振動を最も効果的に減衰させるためには質量体22 およびウエイト27の振動状態から質量体22の振動が最も止まるように減衰係 数Cをコントロールすることになる。この場合、Mがわからないので、Mに初期 値を代入し、実際に質量体22に振動を与え、質量体22およびウエイト27が どのように振動するかをセンサ28,29で検出しながら上式が成立するように ダッシュポット26の制動力を制御することになる。
【0019】 図2は磁気ダンパー31を示すものであり、このダンパー31は振動体32と なる配管33上の架台34にサポート35,36を介して設けられた一対の永久 磁石37,38とその磁石37,38の間を直線運動ができるようにリニアガイ ド39に結合された銅板製ウエイト41とから主に構成されている。ガイドレー ル42上に設けられたリニアガイド39はスプリング43で架台34上に連結さ れている。したがって、磁石37,38間(磁界内)でウエイト41の直線運動 が行われるため、ウエイト41には渦電流が発生し、ウエイト41の移動速度と 反対方向にその速度に比例した制動力が発生し、上記ダッシュポット26に相当 する構成となる。
【0020】 この磁気ダンパー31の減衰力を調整するために、配管33の振動加速度がセ ンサ23で検出され、ウエイト41の振動加速度がセンサ29で検出され、コン トローラ30により磁石移動手段44を介して磁石37,38間の離間距離が調 整される。
【0021】 磁気ダンパー31の減衰係数Cm は次式で表される。
【0022】 Cm =nB2 hAμ/ρ …(3) ここで、n:磁石の対数 B:磁石の空げきにおける磁束密度(T) h:銅板の厚さ(m) A:磁束面積(m2 ) μ:磁束、銅板形状によって決まる無次元化減衰定数で試験により決 定するが、便宜的には(1−e-0.15a) ρ:銅板の電気抵抗率(Ω・m) a:銅板面積/磁極面積(2<a<8) 一般には上式を用いて最適なCm が出る磁石37,38の種類、大きさやダン パー31の諸寸法を概略決定し、その後、要素試験によりCm (具体的にはμま たはa)を確認する。なお、ウエイト41と磁石37,38の隙間またはウエイ ト41の厚さでCm の微調整、ウエイト41に重りを追加することにより質量比 の調整が可能である。
【0023】 そこで、磁石37,38を互いに近接離間移動させると磁界の強さが変化し制 動力も変化するので、コントローラ30で磁石37,38をソレノイド等の磁石 移動手段44を介して近接離間させて配管33の振動が最も止まる減衰係数Cm になるようにBを変化させることにより、減衰力を最適化することができる。
【0024】 また、同様な構成で永久磁石37,38を電磁石に置き換えてもよい。電磁石 に置き換えた場合、電流あるいは電圧を変えることにより、上式のBを変化させ ることができる。
【0025】 図3は粘性流体を採用したダンパー51を示すものであり、固定系52にばね 53で支持された配管等の質量体54からなる振動体55が形成され、その振動 体55上にウエイト56を有するダンパー51を設けたものである。特に、ダン パー51は質量体54とウエイト56との間にハウジング57を有すると共に上 下に伸縮可能なベローズ58を有する。ハウジング57内にはこれを上下に仕切 るゴム製ダイヤフラム59が設けられ、このダイヤフラム59の上方およびベロ ーズ58内には電気粘性流体あるいは液晶等の粘性流体61が充填されている。 これらハウジング57とベローズ58とはハウジング57の上部に開口されたス リット62で連通され、このスリット62内には図4に示すように等間隔に配置 された複数の電極63が設けられている。
【0026】 質量体54が上下に振動すると質量体54とウエイト56との相対変位が変化 し、ベローズ58は伸縮する。ベローズ58が圧縮するとベローズ59の容積が 減少し粘性流体61がハウジング57内に押し出されてダイヤフラム59を下方 に湾曲させることになる。逆に、ベローズ58が伸長するとハウジング57内の 粘性流体61はベローズ58側に移動する。
【0027】 スリット62を通過する粘性流体61は電極63,63間の電界の中を通過し て上下移動するので、電界を粘性流体61が通過する際には粘性抵抗が発生する 。この粘性抵抗は電極63,63間の電界の強さに比例するため、電極63に印 加される電圧を変化させることにより、質量体54を減衰させる制動力となる粘 性流体61の粘性を変化させることができる。したがって、コントローラ30は 質量体54の振動が最も止まる減衰係数になるように磁界を変化させることにな り、最適な減衰力を得ることができる。
【0028】 このように本考案は振動体24,32,55の振動が最も止まる減衰係数にな るようにダンパー25,31,51の減衰力を調整するため、支持系のガタや振 動状態を変える経時要素があってもダンパー25,31,51による振動抑制を 最大に高めることができる。
【0029】
【考案の効果】
以上要するに本考案によれば、振動体の振動が最も止まる減衰係数になるよう にダンパーの減衰力を調整するため、支持系のガタや振動状態を変える経時要素 があってもダンパーによる振動抑制を最大に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のダンパーを示す図である。
【図2】ダンパーの他の実施例を示す図である。
【図3】ダンパーの他の実施例を示す図である。
【図4】図3のA−A線矢視図である。
【図5】従来のダンパーを示す図である。
【符号の説明】
24,32,45 振動体 25,31,51 ダンパー 27,41、56 ウエイト 28,29 センサ 30 コントローラ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体に設けられ振動体の振動を減衰さ
    せるウエイトを有するフードダンパーと、これら振動体
    およびウエイトの振動加速度を検出するセンサと、該セ
    ンサから得られる振動加速度から上記振動体の振動が最
    も抑制される減衰係数になるように上記フードダンパー
    の減衰力を調整するコントローラとを備えたことを特徴
    とするフードダンパー。
JP8537192U 1992-12-11 1992-12-11 フードダンパー Pending JPH0649838U (ja)

Priority Applications (1)

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JP8537192U JPH0649838U (ja) 1992-12-11 1992-12-11 フードダンパー

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JP8537192U JPH0649838U (ja) 1992-12-11 1992-12-11 フードダンパー

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JPH0649838U true JPH0649838U (ja) 1994-07-08

Family

ID=13856861

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JP8537192U Pending JPH0649838U (ja) 1992-12-11 1992-12-11 フードダンパー

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JP (1) JPH0649838U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015190572A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社Ihiインフラシステム 制振装置
JP2016160949A (ja) * 2015-02-26 2016-09-05 東芝三菱電機産業システム株式会社 回転機械とその制振方法

Cited By (2)

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