JPH0649809A - 既存設備の上を通過する桁の架設方法 - Google Patents

既存設備の上を通過する桁の架設方法

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JPH0649809A
JPH0649809A JP20262092A JP20262092A JPH0649809A JP H0649809 A JPH0649809 A JP H0649809A JP 20262092 A JP20262092 A JP 20262092A JP 20262092 A JP20262092 A JP 20262092A JP H0649809 A JPH0649809 A JP H0649809A
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JP
Japan
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girder
cable
existing equipment
fixing means
winch
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Pending
Application number
JP20262092A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoshige Ariyama
元茂 有山
Sunao Obara
直 小原
Yozo Arakawa
陽三 荒川
Hiroshi Oya
浩 大矢
Masao Arai
政男 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存設備の上での作業を可及的に少なくする
とともに工期の短縮とコストの低減とを図る。 【構成】 既存設備1の近くに設置した構築物2に桁軸
を上下に向けて桁3の下端を取付け、前記桁3の下端の
ピン4を支点として桁3を桁軸が横方向に向くまで旋回
させてこの桁3を既存設備1の上を通過させ、この状態
を固定手段により固定して桁3を架設する。桁3の旋回
は、前記構築物2に設けたウインチ5に巻かれたケーブ
ル6を桁3に連結して、このケーブル6を巻き出しなが
ら行い、このケーブル6の前記構築物2側の端部を当該
構築物に固定すれば、このケーブル6が固定手段とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、人家,道路等の既存
設備の上を通過して橋や人工地盤等を構築するための桁
を架設する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】既存設備の上を通過する桁を架設するた
めには、従来は、第1に地上で組立てた桁をクレーン等
を用いて吊り上げて架設する方法や、第2に片持ち梁の
ように支持した梁を一定スパンを押し出して架設する手
延べ方法があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記吊
り上げて架設する方法では大スパンの桁になると施工が
困難となり、また既存設備の機能を一時停止させ、すな
わち既存設備が居住設備であれば人を一時避難させ、既
存設備が道路等であればこれを交通止めする必要がある
から社会生活に悪影響がある。また前記手延べ方法によ
れば架設に要する時間が長く且つこの場合でも前記のよ
うな一時避難や交通止めが必要になるという不具合があ
る。しかも、いずれの従来技術においても、施工中の部
品等の落下に対する既存設備の毀損のおそれがある。
【0004】そこで、この発明は、既存設備の上での作
業を可及的に少なくするとともに工期の短縮とコストの
低減とを図ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明における桁の架
設方法は、既存設備の近くに設置した高い構築物に桁軸
を上下に向けて桁の下端をピンを介して取付け、前記桁
の下端のピンを支点として、桁を桁軸が横方向に向くま
で倒すように旋回させてこの桁を既存設備の上を通過さ
せる。桁軸が横方向を向いた状態には、桁が水平になっ
た場合のほか水平に対して或る角度をもった状態も含ま
れる。そして、この状態を固定手段により固定して桁を
既存設備の上に架設するものである。
【0006】桁を旋回させる手段は、前記構築物に設け
たウインチに巻かれたケーブルを桁に連結して、このケ
ーブルを巻き出しながら桁の倒れを制御しつつ桁軸が横
方向に向くまで桁を旋回させるとよい。そして、このケ
ーブルの前記構築物側の端部を当該構築物に固定すると
前記ケーブルが固定手段にもなる。また、桁軸が横方向
を向くまでは、前記のようにケーブルを巻き出して桁を
旋回させ、その後には、桁を橋脚により支持すれば前記
ケーブルは不要になる。この場合には橋脚が桁の固定手
段となる。橋脚は予め構築しておき、その上面に桁が接
するまで前記旋回をさせてもよいし、桁を所定位置まで
旋回させておいてからこれに合わせて橋脚を構築しても
よい。また、前記橋脚に代えて、既存設備を挟んで前記
構築物とは反対側にある別の構築物に桁の先端を支持さ
せることもできる。
【0007】
【作用】桁は、既存設備の上ではなく、既存設備の近く
の構築物の高さ方向に沿って取付けられ、この状態にお
いて桁は殆ど完成することができるから、桁の製作時の
落下物等による危険は、人家や道路等の既存設備には及
ばない。また、桁は旋回によって既存設備の上に配置さ
れるから、既存設備の上での作業は短時間で済むし、桁
の製作作業も既存設備の上では殆どないから、既存設備
へ及ぼす危険は少ない。
【0008】ケーブルの巻き出しにより桁を旋回させ、
そのケーブルを使用して斜張橋のように桁を構築物に固
定支持させることによって、桁の旋回施工と姿勢の固定
とを同一のケーブルにより行うことができる。橋脚や別
の構築物により桁を支持する場合には、桁は下から支持
されることになるため、ケーブルは不要となって、桁上
面における空間に拡がりをもたせることができる。
【0009】
【実施例】人家,広場,道路,鉄道等の既存設備1の近
くに、高層ビル,塔等の構築物2を構築しつつ、この構
築物2に取付けて桁3を製作する。すなわち、図示の例
では既存設備1の近くに既存設備1を挟んで2つの構築
物2を下階から順次上層の階に向けて構築して行く。桁
3の製作の足場としては構築物2を用いることができる
から、桁3を製作するための足場は不要とすることがで
きるし、またその足場が必要だとしても、桁3製作に必
要な足場の規模は小さくて足りる。
【0010】図1の段階では構築物2は中途の高さまで
施工されており、将来、桁3を架設する高さ位置に、ま
だ短い桁3をピン4を介して取付ける。桁3はその桁軸
が構築物2に上下方向に沿って取付けられており、構築
物2に設置したウインチ5から延びるケーブル6の先端
が前記桁3に固定されていて、その倒れが防止されてい
る。
【0011】桁3は構築物2の構築の進捗に合わせて継
ぎ足すことにより所定の長さに製作され、継ぎ足しによ
り伸長するにしたがって、一定間隔の位置に、構築物2
における各高さ位置のウインチ5に巻かれたケーブル6
の先端が固定されて、その倒れが防止される。図2は、
構築物2を所定の高さまで構築し、且つ桁3を所定の長
さに製作した状態が示される。なお、桁3は形鋼を組み
合わせて構成したものが適当であるが、プレキャストコ
ンクリート等の材料であってもよい。前記コンクリート
の場合にはコンクリート片を順次積み重ねてこれらを緊
張材により緊張して一体とすることもできる。
【0012】この実施例では構築物2の上層へ向けての
構築と、桁3の継ぎ足しによる伸長とを並行して行って
いるが、構築物2の構築を先行させることもできる。ま
た、構築物2を独立して構築するとともに桁3を地上で
作製し、この桁3を引き上げることにより桁軸を上下に
向けて桁の下端をピン4により構築物2に取付けること
もできるし、さらに、桁3は構築物2の屋上で作製した
後に構築物2の側面に吊り下ろすことにより、同様にピ
ン4により構築物2に取付けることも可能である。な
お、図示の場合は、構築物2の上端位置と桁3の上端位
置が同じ高さになっているが、桁3の上端は構築物2よ
りも低くてもよいし、また逆に高くてもそれが極端でな
ければ差し支えない。
【0013】次に、各ウインチ5を回転させることによ
りケーブル6を巻き出して桁3を倒す。これによりピン
4を中心にして桁3を下方に向けて旋回させて、桁3の
軸が水平又はこれに近い向きになるまで桁3を下降させ
る。各ケーブル6の巻き出しは、桁3の角度に応じて各
ケーブル6の張力が等しくなるように、桁3の旋回角度
と各ケーブル6の巻き出し寸法とを予め設定しておき、
この設定値の通りに巻き出すものとする。両方の桁3が
例えば水平のように所定の角度になると、桁3どうしの
先端が対向して一つの桁になる。
【0014】この状態においてケーブル6の長さを固定
すれば、ケーブル6自体の張力によって桁3の位置が固
定される。よってこの場合はケーブル6が本発明の固定
手段を兼ねることになる。この場合、ケーブル6の基端
をウインチ5に代えて別の手段により構築物2に固定し
てもよいが、ケーブル6をウインチ5に巻きつけたまま
にしておけば、各ケーブル6の伸びをウインチ5により
修正することも可能になる。
【0015】かくして、2つの桁3が連続することによ
り、2つの構築物2を結ぶ橋桁が形成され、図3に示さ
れるように、人や車両の通行に供される。図3によれ
ば、両桁3の間に隙間が形成され、またピン4の上側が
平面ではないが、このような詳細な部分については、実
際の施工時は橋桁として円滑に機能するために仕上げ処
理が行われることは勿論である。
【0016】図4は、地上に橋脚7を構築しておき、こ
れに両桁3の先端を載置して固定するものであり、この
ように橋脚7を用いれば、桁3を旋回させて倒した後に
は前記ウインチ5及びケーブル6が不要となる。したが
ってこの実施例によれば、橋脚7が本発明の固定手段に
相当することになる。なお、上記各実施例では、2つの
構築物2にそれぞれ桁3を取付けた例を説明したが、構
築物2の高さ及び桁3の長さが大であれば、桁3及びこ
れを取付ける構築物2は一つであってもよい。この場合
には、桁3の先端には別の建物等の構築物を連続させれ
ばよい。また、上記各実施例では桁3を橋桁として使用
したが、これを人工地盤として、広場や他の用途に使用
することもできる。
【0017】かくして、上記の桁架設方法によれば、既
存設備1の上での作業を殆どなくすことができるから、
避難や通行止め等により既存設備1の機能を停止させる
必要がなくなるし、またこれを停止させたとしても短時
間ですむ。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、桁は、既存設備の上ではなく、既存設備の近くの構
築物の高さ方向に沿って取付けられ、この状態において
桁は殆ど完成することができるから、桁の製作時の落下
物等による危険は、人家や道路等の既存設備には及ばな
い。また、桁は旋回によって既存設備の上に配置される
から、既存設備の上での作業は短時間で済むし、桁の製
作作業も既存設備の上では殆どないから、既存設備へ及
ぼす危険は少ない。併せて、桁製作のための足場として
構築物を使用することができるから、桁製作のみを目的
とした足場を省略することができる。
【0019】また、ケーブルの巻き出しにより桁を旋回
させ、そのケーブルを使用して斜張橋のように桁を構築
物に固定支持させることによって、桁の旋回施工と姿勢
の固定とを同一のケーブルにより行うことができる。さ
らに、橋脚や別の構築物により桁を支持する場合には、
桁は下から支持されることになるため、桁を固定するた
めのケーブルは不要となって、桁上面における空間に拡
がりをもたせることができるという効果もある。
【0020】かくして、この発明によれば、既存設備の
上での作業を可及的に少なくして危険を回避するととも
に工期の短縮とコストの低減とを図ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】構築物の構築と桁の製作を並行して行っている
状態の説明図。
【図2】構築物の構築と桁の製作を完了した状態の説明
図。
【図3】桁を下方に旋回させ且つ固定手段としてケーブ
ルを使用した状態の説明図。
【図4】固定手段として橋脚を使用した実施例の説明
図。
【符号の説明】
1・・・既存設備 2・・・構築物 3・・・桁 4・・・ピン 5・・・ウインチ 5・・・ケーブル 7・・・橋脚
フロントページの続き (72)発明者 大矢 浩 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 荒井 政男 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存設備の近くに設置した構築物に桁軸
    を上下に向けて桁の下端を取付け、前記桁の下端を支点
    として桁を桁軸が横方向に向くまで旋回させてこの桁を
    既存設備の上を通過させ、この状態を固定手段により固
    定して桁を架設することを特徴とする既存設備の上を通
    過する桁の架設方法。
  2. 【請求項2】 前記構築物に設けたウインチに巻かれた
    ケーブルを桁に連結して、このケーブルを巻き出しなが
    ら桁の前記旋回を行い、このケーブルの前記構築物側の
    端部を当該構築物に固定することにより、前記ケーブル
    を固定手段としても使用することを特徴とする請求項1
    記載の既存設備の上を通過する桁の架設方法。
  3. 【請求項3】 前記構築物に設けたウインチに巻かれた
    ケーブルを桁に連結して、このケーブルを巻き出しなが
    ら桁の前記旋回を行い、桁軸が横方向を向いた段階で桁
    を橋脚により支持してこの橋脚を固定手段とし、前記ウ
    インチを撤去することを特徴とする請求項1記載の既存
    設備の上を通過する桁の架設方法。
JP20262092A 1992-07-29 1992-07-29 既存設備の上を通過する桁の架設方法 Pending JPH0649809A (ja)

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JP20262092A JPH0649809A (ja) 1992-07-29 1992-07-29 既存設備の上を通過する桁の架設方法

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JPH0649809A true JPH0649809A (ja) 1994-02-22

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JP (1) JPH0649809A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62121749A (ja) * 1985-11-21 1987-06-03 Mitsui Petrochem Ind Ltd 加硫可能フツ素ゴム組成物
US9849809B2 (en) 2012-11-30 2017-12-26 Ts Tech Co., Ltd. Seat for vehicle

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62121749A (ja) * 1985-11-21 1987-06-03 Mitsui Petrochem Ind Ltd 加硫可能フツ素ゴム組成物
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