JPH064955A

JPH064955A - 磁気記録再生装置

Info

Publication number: JPH064955A
Application number: JP4158020A
Authority: JP
Inventors: Koji Kishimoto; 浩司岸本; Kenji Sasaki; 謙二佐々木
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1992-06-17
Filing date: 1992-06-17
Publication date: 1994-01-14

Abstract

(57)【要約】【目的】小型テープカセットおよび標準型テープカセ
ットのテープ駆動手段への案内を装着動作によって自動
的に実現する。【構成】標準型テープカセット１または小型テープカ
セット２内の磁気テープを駆動するテープ駆動手段３
と、標準型テープカセット装着時にはその装着動作によ
って待避し、また小型テープカセット装着時には小型テ
ープカセットをテープ駆動手段の所定位置に案内するよ
うに軸に回動可能に軸支され、一方方向に回動するよう
付勢され、かつガイド部６ａ、検出部６ｂおよびストッ
パー部６ｃを設けたテープカセット案内手段６を設け
た。【効果】従来使用されていたテープカセットの検出機
構やこれに連動して案内手段を規制する規制手段やその
駆動機構が不必要になり、標準型または小型のテープカ
セットのいずれも装着するだけでテープ駆動手段の所定
位置に案内され、機構部が簡単となり、部品点数が削減
でき、上記の結果としてコストが削減できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は標準型テープカセットま
たは標準型テープカセットより小型の小型テープカセッ
トのいずれのテープカセットをも装着可能なテープカセ
ットの案内手段を有する磁気記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ＶＴＲ等の磁気記録再生装置に用
いるテープカセットとしては標準型テープカセットのみ
ならず標準型テープカセットよりも小型であり、しかも
標準型テープカセットと同等の小型テープカセットがあ
り、カメラ一体型ＶＴＲにおいて広く用いられている。
ところで従来、この小型テープカセットを標準型テープ
カセット用のＶＴＲで記録／再生するためには専用のア
ダプタを用いて、標準型テープカセットと同等のテープ
ループを得る必要があり、小型テープカセットをわざわ
ざこのアダプタに着脱しなければならず、操作性が悪い
という問題点があった。

【０００３】しかし、最近、上記アダプタを使用するこ
となく小型テープカセットおよび標準型テープカセット
を装着可能なＶＴＲが提案されている。その一例を図７
〜図８に示し、小型テープカセット装着時の状態を実線
で、標準型テープカセット装着時の状態を２点鎖線で示
してある。まず、テープ駆動手段について説明する。図
７〜図８において、１は標準型テープカセット、２は小
型テープカセットで、これらに巻装されている磁気テー
プ（図示せず）を駆動するテープ駆動手段３、４がシャ
ーシ５上に設けられており、リールハブ（図示せず）を
駆動する位置にある。

【０００４】次に、テープカセット案内手段について説
明する。図７〜図８に示すように小型テープカセット２
をテープ駆動手段３、４の所定位置に案内をするテープ
カセット案内手段17が設けられ、これはガイド部17ａと
ベース部17ｂよりなり、切欠部17ｃを有している。ベー
ス部17ａは支軸18に対して摺動可能であり付勢バネ19に
より常に上方向に付勢されており、図示していないが支
軸18まわりの回転はできないようになっている。20はロ
ッドで、このロッド20にはスペーサピン21、22が植立さ
れている。これらスペーサピン21、22は図示していない
がモータ等の駆動源によってベース部17ｂと干渉する位
置からベース部17ｂに設けられている切欠部17ｃまで移
動が可能となっている。

【０００５】上記のように構成された磁気記録再生装置
において、以下その動作について説明する。まず、小型
テープカセット装着時には、モータ等の駆動源（図示せ
ず）によってロッド20が図７、図８の実線のような状態
となる。スペーサピン21、22はロッド20にしたがってテ
ープカセット案内手段17のベース部17ｂと平面的に干渉
する位置に移動する。このような状態で小型テープカセ
ット２が装着されると、テープカセット案内手段17のガ
イド部17ａと小型テープカセット２が当接し、それぞれ
付勢バネ19で付勢されているテープカセット案内手段17
を下方向にスペーサピン21、22と干渉する位置まで押し
下げ、かつ小型テープカセット２がガイド部17ａに沿っ
て所定の位置に案内され、位置決めピン23、24、高さ決
めピン25によって位置決めされる。その後、テープ駆動
手段３、４が小型テープカセット２のリールハブ外周に
設けられているギヤと噛み合うことによって磁気テープ
が引出し可能となる。

【０００６】次に、標準型テープカセット装着時には、
モータ等の駆動源（図示せず）によってロッド20が図
７、図８の２点鎖線のような状態となる。スペーサピン
21はロッド20にしたがってテープカセット案内手段17の
ベース部17ｂの切欠部17ｃの真下に移動し、干渉しな
い。また、スペーサピン22も同様にロッド20にしたがっ
てテープカセット案内手段17のベース部17ｂと干渉しな
い位置まで移動する。このような状態で標準型テープカ
セット１が装着されると、標準型テープカセット１がそ
れぞれ付勢バネ19で付勢されているテープカセット案内
手段17を下方向に押し下げる。その後、標準型テープカ
セット１がテープカセット案内手段17を付勢バネ19に逆
らって下方向に押し下げ、テープカセット案内手段17は
標準型テープカセット１と干渉しない位置に移動する。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
構成においては、小型テープカセットまたは標準型テー
プカセットのいずれかの挿入を感知しモータ等の駆動源
によってロッドを移動させる必要があり、小型テープカ
セットの案内機構の複雑化を招き、部品点数が多くな
り、結果としてコストがかかるという問題点があった。

【０００８】本発明の目的は上記の問題点を解決し、小
型テープカセットの案内手段が簡素化でき、部品点数も
削減でき、コストが漸減できる磁気記録再生装置を提供
しようとするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、標準型テープカセット内または前記標準型
テープカセットより小型テープカセット内の磁気テープ
を駆動するテープ駆動手段と、シャーシ上のガイドベー
スに取付けた軸に回動可能に軸支され、軸支部を境とし
て一方にストッパー部を設け、他方にガイド部と検出部
とを設け、前記軸支部により一方方向に回動するよう付
勢されると共に前記ストッパー部に係止するようにした
テープカセット案内手段とを備え、前記小型テープカセ
ットが前記テープ駆動手段に装着される場合は、前記ガ
イド部に当接して前記テープカセット案内手段が前記小
型テープカセットを所定位置に案内する第１位置にあ
り、前記標準型テープカセットが前記テープ駆動手段に
装着される場合は、前記検出部に当接して前記テープカ
セット案内手段が第１位置より回動して、前記標準型テ
ープカセットの装着を防げない第２位置に移動するよう
にした磁気記録再生装置とした。

【００１０】

【作用】上記した構成により本発明の磁気記録再生装置
は、小型テープカセットがテープ駆動手段に装着された
時、テープカセット案内手段は第１位置に係止されてい
るため、小型テープカセットがガイド部と当接してテー
プ駆動手段の所定の位置に案内され、小型テープカセッ
ト内のテープを引出し可能となる。また、標準型テープ
カセットが装着された時、テープカセット案内手段は標
準型テープカセットの装着動作によって検出部と当接
し、テープカセット案内手段を回動させ、前記第１位置
より第２位置になるため、標準型テープカセットの装着
を妨げることがない。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１〜図６に基づ
いて説明する。１は標準型テープカセットおよび小型テ
ープカセットとテープカセット案内手段、テープ駆動手
段の位置関係を示し、かつ小型テープカセット装着時に
おけるテープカセット案内手段の状態を示す平面図で、
１は標準型テープカセット、２は小型テープカセット、
３、４はテープ駆動手段で、シャーシ５上に設けられ、
標準型テープカセット１および小型テープカセット２の
リールハブ（図示せず）と係合し、カセット内から磁気
テープを駆動するようになっている。６はテープカセッ
ト案内手段で、ガイド部６ａ、検出部６ｂ、ストッパー
部６ｃにより成り立っている。

【００１２】図２、図３に示すようにテープカセット案
内手段６は軸７を中心に回動可能であり、軸支部を境と
して一方にストッパー部６ｃを設け、他方にガイド部６
ａと検出部６ｂとを設け、ねじりコイルバネ８によって
一方方向（反時計方向）に回動するよう付勢されてお
り、シャーシ５上に設けたサイドベース９の係止部９ａ
にストッパー部６ｃが当接し、図３のような状態を保持
している。テープカセット案内手段６のガイド部６ａは
小型テープカセット２を装着時、小型テープカセット２
と当接した際に軸７に対して反時計方向のモーメントを
受けるように配置されている。また、テープカセット案
内手段６の検出部６ｂは図１、図３に示すように小型テ
ープカセット装着時には小型テープカセット２と干渉し
ない位置に配置されている。一方、標準型テープカセッ
ト装着時には図１、図６に示すようにテープカセット案
内手段６の検出部６ｂは標準型テープカセット１と干渉
する位置にあり、軸７のまわりにねじりコイルバネ８に
逆らって時計方向に回動可能であり、かつ図６に示され
ているように標準型テープカセット１の装着途中におい
て、テープカセット案内手段６の検出部６ｂはガイド部
６ａより先に標準型テープカセット１と当接するように
配置されている。軸７はテープカセット案内手段６が上
記のように動作できる回動中心に配置され、シャーシ５
に固定されているサイドベース９上に軸支されている。
また、サイドベース９には図３の位置を保持するように
テープカセット案内手段６のストッパー部６ｃと当接す
る位置に係止部９ａが設けられている。

【００１３】また、図１、図５に示すように標準型テー
プカセット１の位置決めピン10、11および高さ決めピン
12、13はシャーシ５に植立されており、標準型テープカ
セット装着時は位置決めピン10、11は標準型テープカセ
ット１の裏面に設けられた位置決め穴（図示せず）に嵌
合するように、高さ決めピン12、13はテープ裏面に設け
られた高さ決めの面（図示せず）に当接するように配置
され、標準型テープカセット１の位置および高さを所定
位置に決めるようになっている。小型テープカセット２
の位置決めピン14、15および高さ決めピン16は、図示し
ていないが標準型テープカセット装着時には標準型テー
プカセット１の装着を防げない位置に移動し、小型テー
プカセット装着時には位置決めピン14、15は小型テープ
カセット２の裏面に設けられた位置決め穴（図示せず）
に嵌合するように、高さ決めピン16はテープ裏面に設け
られた高さ決めの面（図示せず）に当接するように配置
され、小型テープカセット２の位置および高さを所定位
置に決めるようになっている。

【００１４】上記のように構成された磁気記録再生装置
において、以下その動作について図１〜図６を用いて説
明する。まず、小型テープカセットを装着する場合につ
いて述べる。小型テープカセット装着時には、図１、図
３に示されているようにテープカセット案内手段６の検
出部６ｂは小型テープカセット２と干渉しない位置にあ
るため、小型テープカセット２がテープカセット案内手
段６のガイド部６ａと当接する。この時、図４に示すよ
うにテープカセット案内手段６は軸７まわりに一方方向
（反時計方向）に力を受けるが、テープカセット案内手
段６のストッパー部６ｃとサイドベース９の係止部９ａ
とが当接しているため現状を保持する。その後、小型テ
ープカセット２はテープカセット案内手段６のガイド部
６ａに沿って案内され、位置決めピン14、15が小型テー
プカセットの背面に設けられている位置決め用の穴（図
示せず）に挿入されてテープ駆動手段３、４の所定位置
に位置決めされる。この時、図３に示すようにテープカ
セット案内手段６はストッパー部６ｃがサイドベース９
の係止部９ａにねじりコイルバネ８によって付勢されて
いるため現状を保持する。これが第１位置である。

【００１５】次に、標準型テープカセットを装着する場
合について述べる。標準型テープカセット装着時には、
まず図６に示されているように、標準型テープカセット
１が挿入され下方向に移動すると、テープカセット案内
手段６の検出部６ｂは標準型テープカセット１と干渉す
る位置にあるため、標準型テープカセット１と当接す
る。テープカセット案内手段６の検出部６ｂは標準型テ
ープカセット１から下方向の力を受けるため、ねじりコ
イルバネ８の付勢力に逆らって軸７まわりに他方方向
（時計方向）に回動する。その後、図５に示されている
ように、標準型テープカセット１がテープ駆動手段３、
４の所定の位置に装着されるよう位置決めピン10、11
と、高さ決めピン12、13によって位置決めされるまで下
がることによって、テープカセット案内手段６を回動さ
せる。これが第２位置である。

【００１６】最後に、標準型テープカセット１が装置か
ら排出される場合について説明する。標準型テープカセ
ット１が装置から排出される場合、標準型テープカセッ
ト１が上方向に移動するため、テープカセット案内手段
６はねじりコイルバネ８の付勢力によって反時計方向に
回動し、テープカセット案内手段６のカイド部６ａが図
３に示すような位置に戻る。この位置は小型テープカセ
ットを所定位置に案内することが可能である状態であっ
て、この状態を保持する。

【００１７】上記のような構成をとることにより、従来
例における小型テープカセットまたは標準型テープカセ
ットのいずれの挿入をも感知することができ、従来例の
ようにモータ等の駆動源によってロッドを移動させる複
雑な機構が不必要となり、小型テープカセットの位置決
め機構が簡素化され、部品点数も減少するのである。

【００１８】

【発明の効果】上記のように本発明は、標準型テープカ
セット内または小型テープカセット内の磁気テープを駆
動するテープ駆動手段と、小型テープカセットをテープ
駆動手段の所定位置に案内する第１位置と、標準型テー
プカセットの装着を防げない第２位置とに移動可能であ
り、小型テープカセットがテープ駆動手段に装着される
場合は第１位置に係止され、標準型テープカセットが駆
動手段に装着される場合には標準型テープカセットのテ
ープ駆動手段に装着する動作によって第１位置から第２
位置に移動するテープカセット案内手段となっているの
で、小型テープカセットまたは標準型テープカセットど
ちらの装着にも１つの動作で対応できるために非常に簡
単かつ部品点数の少ない小型テープカセットのテープカ
セット案内手段が提供できた。また上記の結果として機
構部のコストが削減できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例として示した平面図で、小型
テープカセット装着時を示す

【図２】同、小型テープカセット装着時の要部正面図

【図３】同、小型テープカセット装着時の要部左側面図

【図４】同、小型テープカセット装着途中の案内状態を
示した左側面図

【図５】標準型テープカセット装着時の状態を示す左側
面図

【図６】標準型テープカセット装着途中における案内状
態を示した左側面図

【図７】従来例の標準型および小型テープカセット装着
時の状態を示す正面図

【図８】従来例の標準型および小型テープカセット装着
時の状態を示す左側面図

【符号の説明】

１標準型テープカセット２小型テープカセット３、４テープ駆動手段６テープカセット案内手段６ａガイド部６ｂ検出部６ｃストッパー部７軸９サイドベース

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】標準型テープカセット内または前記標準
型テープカセットより小型テープカセット内の磁気テー
プを駆動するテープ駆動手段と、シャーシ上のガイドベ
ースに取付けた軸に回動可能に軸支され、軸支部を境と
して一方にストッパー部を設け、他方にガイド部と検出
部とを設け、前記軸支部により一方方向に回動するよう
付勢されると共に前記ストッパー部に係止するようにし
たテープカセット案内手段とを備え、前記小型テープカ
セットが前記テープ駆動手段に装着される場合は、前記
ガイド部に当接して前記テープカセット案内手段が前記
小型テープカセットを所定位置に案内する第１位置にあ
り、前記標準型テープカセットが前記テープ駆動手段に
装着される場合は、前記検出部に当接して前記テープカ
セット案内手段が第１位置より回動して、前記標準型テ
ープカセットの装着を防げない第２位置に移動するよう
にしたことを特徴とする磁気記録再生装置。