JPH0649470B2 - チューブ式負圧シール - Google Patents

チューブ式負圧シール

Info

Publication number
JPH0649470B2
JPH0649470B2 JP63186956A JP18695688A JPH0649470B2 JP H0649470 B2 JPH0649470 B2 JP H0649470B2 JP 63186956 A JP63186956 A JP 63186956A JP 18695688 A JP18695688 A JP 18695688A JP H0649470 B2 JPH0649470 B2 JP H0649470B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative pressure
tube
suction
type negative
pressure seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63186956A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0237091A (ja
Inventor
容三 深川
Original Assignee
工業技術院長
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 工業技術院長 filed Critical 工業技術院長
Priority to JP63186956A priority Critical patent/JPH0649470B2/ja
Publication of JPH0237091A publication Critical patent/JPH0237091A/ja
Publication of JPH0649470B2 publication Critical patent/JPH0649470B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Hooks, Suction Cups, And Attachment By Adhesive Means (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、負圧吸着式壁面走行ロボットのような壁面移
動機構の吸盤装置に用いられるチューブ式負圧シールに
関する。
【従来の技術】
原子力発電所内のライニング槽や廃液用の大型タンクの
壁面清掃などの作業に当って、吸盤装置により壁面に吸
着して移動する壁面移機構が用いられている。一般にこ
れらの吸着面は平滑であるが、溶接ビードなどが走行移
動の際に障害となることがある。 このような壁面移動機構の吸盤装置を壁面に吸着させる
ための負圧室を形成する負圧シールとしては、従来から
さまざまなものが知られている。 そのひとつは繊維状物質を一方向に多数配置してなるブ
ラシを環状枠に取り付けて構成し、ブラシの内部に非通
気性シールのスカートを取り付けて、吸着面とのシール
性を高めたものである(特開昭62−221981
号)。 いまひとつの負圧シールは、ピアノ線などの線材を心線
として、フィルムとブラシを小さなチャンネルで束ねた
ものである。このシールは、従来のブラシ型シールにフ
ィルムを挿入してシール性を高めたもので、摩擦抵抗が
少なく吸着面の凹凸に対してもある程度対応できるブラ
シ型シールの特徴を活かしたものといえる。 しかし、ブラシ型の負圧シールは、上記いずれの態様に
おいても、摺動摩擦抵抗は小さいが、走行方向が変化し
た際にブラシ部にまくれが生じてシール性能が変化して
しまうことと、さらには吸着面の大きな凹凸に乗り上げ
たときに負圧の維持が難しいという欠点がある。シール
性能を維持するためには、比較的強いシール押付け力が
必要である。 別のタイプの負圧シールにチューブ式のものがあって、
ゴム製の薄膜からなるチューブを吸着盤を一周する環状
の枠に取り付けてシールとして用いる。チューブ内部は
大気圧以上(0.2kgf/cm2G以下)に保たれ、空気バ
ネの作用によって吸着面の凹凸に対して高い追従性を
得、シールの接触部での押付け力をほぼ一様にすること
ができる。シールからの空気漏洩量はシール押付け力に
深く依存していることから、シール全体が一様な力で押
付けられるチューブ型シールは、構造的に有利である。 チューブ式負圧シールの問題点は、吸着面との接触が面
接触であり、材質もゴムのように摩擦係数の高い材料を
用いているため、シールに生じる摩擦抵抗が大きいこと
と、使用中に生じる小さな傷などが原因となってパンク
し、シール性能が著しく低下する危険があることであ
る。 パンクの危険を避けるため、ソリッドゴム(ウレタンゴ
ム)製のタイヤ(ノーパンクタイヤ)を用いた負圧シー
ルも試みられているが、ソリッドゴムはスプリング効果
(弾力性)が低いという欠点がある。
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記した従来の技術の問題点を解決
し、壁面移動機構に用いるチューブ式負圧シールにおい
て、壁面移動機構の走行方向が変化したときや吸着面の
凹凸に乗りげたときにも高いシール性能を維持すること
ができ、しかもパンクしてもシール性能が失なわれない
ようなチューブ式負圧シールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する本発明のチューブ式負圧シール
は、吸着面に対し吸盤装置により吸着して移動する壁面
移動機構の吸盤装置に取り付け、吸盤装置と吸着面との
間に形成される負圧空間を密閉するためのチューブ式負
圧シールにおいて、柔軟な弾性体で製作したチューブの
内部に、吸盤装置本体側から吸着面側へ延びるが正常な
シール時にはチューブ内面に達しない高さの突出部を柔
軟な弾性体をもって設け、チューブを突出部の背後でバ
ネを介して吸盤装置に取り付けて使用することを特徴と
する。 パンクや破損の危険を少なくするために、チューブを保
護カバーで覆うことが望ましい。
【作 用】
本発明のチューブ式負圧シールの一実施例を示す第1図
にみるように、このチューブ式負圧シール1は、吸着盤
を一周する環状の枠6に取り付けたゴム製のチューブ4
(以下、「チューブ」という)からなり、このチューブ
4は、ゴム製薄膜2およびその内部でチューブの全長に
わたって吸着面5の方向に延びる突出部3から構成され
る。 第1図のチューブ式負圧シールを用いた壁面移動車の動
作を、第2図(a)および(b)に示す。壁面移動車7
は図示してない駆動手段により駆動される車輪8によっ
て、吸着面5上を移動する。吸着面5に対する吸着は、
壁面移動車本体9に対しユニバーサルジョイント10を
介して取り付けた吸盤装置11により行なう。この吸盤
装置11は吸着面5との間に負圧空間12を形成するこ
とにより吸着面5に吸着するものであって、吸着面5と
の間に第1図のチューブ式負圧シール1をそなえ、負圧
空間12を摺動可能にシールしている。チューブ式負圧
シール1は第1図に14で示したバネを介し、吸盤装置
11に取り付けてある。チューブ式負圧シール1の摺動
面はテフロンなどでコーティングして、滑りやすくする
のが好ましい。また、吸盤装置11は示してない真空発
生装置を備えている。この構成により、壁面移動車7
は、吸着面5に凹凸のない場合は同図(a)に示すよう
な状態で走行し、同図(b)に示すように溶接ビード1
3などに乗り上げた場合には、バネが若干伸びるととも
に、チューブ式負圧シール1が変形して、吸着面5に対
して追従する。ユニバーサルジョイント10は、これを
助ける。 チューブと吸盤装置をつなぐバネの伸縮動作を、第3図
に示す。同図(a)は通常の使用状態であり、同図
(b)は使用中パンクが発生した状態である。通常使用
時には(a)にみるようにチューブ内突出部3と吸着面
5とは接していないが、パンクしてチューブ内の空気が
抜けると、(b)にみるようにバネ14が伸び、チュー
ブ内の突出部3が吸着面5に押付けられ、チューブに代
ってシールの役割をすることにより、シール性能が維持
される。 本発明のチューブ式負圧シールの好ましい態様は、第4
図に示すもである。この態様においては、チューブ2の
側面および吸着面との接触面を覆う。ケブラー(デュポ
ン社登録商標)繊維を代表とする、強靭で滑りのよい材
料で製作した保護カバー15を設けてある。これにより
吸着面の小突起物からチューブを守り、保護カバー自体
の摩擦係数がチューブより低いこともあいまって、パン
クを防止しやすくなり、さらに、シール性能を低下させ
ずに滑りやすくすることが可能になる。
【発明の効果】
本発明のチューブ式負圧シールは、チューブ内部に柔軟
な弾性体で突出部を設け、チューブを突出部の背後でバ
ネを介して吸盤装置に取り付けるようにしたため、パン
クして空気が抜けてもバネが伸びてチューブ内の突出部
を吸着面に押付け、シール性能の著しい低下を防ぐこと
ができる。 チューブの周囲を保護カバーで覆った態様は、吸着面の
表面に存在することのある小突起物からチューブを保護
してパンクを防止し、またシール性能を低下せずに低い
摩擦係数を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のチューブ式負圧シールの一実施例を
示す断面図である。 第2図(a)および(b)は、本発明のチューブ式負圧
シールを用いた壁面移動車の動作を示す説明図である。 第3図(a)および(b)は、本発明のチューブ式負圧
シールの上端に備えたバネの伸縮動作を示す説明図であ
る。 第4図は、本発明のチューブ式負圧シールを好ましい状
態を示す断面図である。 1……チューブ式負圧シール 2……ゴム製薄膜 3……突出部 4……ゴムチューブ 5……吸着面 6……環状枠 7……壁面移動車 8……車輪 9……壁面移動車本体 10……ユニバーサルジョイント 11……吸盤装置 12……負圧空間 13……溶接ビード 14……バネ 15……保護カバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸着面に対し吸盤装置により吸着して移動
    する壁面移動機構の吸盤装置に取り付け、吸盤装置と吸
    着面との間に形成される負圧空間を密閉するためのチュ
    ーブ式負圧シールにおいて、柔軟な弾性体で製作したチ
    ューブの内部に、吸盤装置の側から吸着面の側へ延びる
    が正常なシール時にはチューブ内面に達しない高さの突
    出部を柔軟な弾性体をもって設け、チューブを突出部の
    背後でバネを介して吸盤装置に取り付けて使用すること
    を特徴とするチューブ式負圧シール。
  2. 【請求項2】前記チューブを保護カバーで覆った特許請
    求の範囲第1項に記載のチューブ式負圧シール。
JP63186956A 1988-07-28 1988-07-28 チューブ式負圧シール Expired - Lifetime JPH0649470B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63186956A JPH0649470B2 (ja) 1988-07-28 1988-07-28 チューブ式負圧シール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63186956A JPH0649470B2 (ja) 1988-07-28 1988-07-28 チューブ式負圧シール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0237091A JPH0237091A (ja) 1990-02-07
JPH0649470B2 true JPH0649470B2 (ja) 1994-06-29

Family

ID=16197668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63186956A Expired - Lifetime JPH0649470B2 (ja) 1988-07-28 1988-07-28 チューブ式負圧シール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0649470B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19958890C1 (de) * 1999-12-07 2001-02-15 Bsh Bosch Siemens Hausgeraete Sicherheitseinrichtung für eine auf einer Fläche beweglichen Vorrichtung
WO2020043276A1 (en) * 2018-08-29 2020-03-05 Abb Schweiz Ag Robot joint and method for sealing a joint gap of a robot joint
CN115402435A (zh) * 2022-07-05 2022-11-29 港珠澳大桥管理局 爬壁机器人及自动修复设备

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6028715B2 (ja) * 1976-05-21 1985-07-06 不可止 浦上 壁面に吸着し−ナ且つそれに沿って移動可能な装置
JPS62279176A (ja) * 1986-05-27 1987-12-04 Fuji Electric Co Ltd 真空吸着走行装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0237091A (ja) 1990-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5161631A (en) Suction device capable of moving along a surface
EP0648665A1 (en) Apparatus capable of being sucked to surface and moving along the same
JPH0649470B2 (ja) チューブ式負圧シール
FR2257042A1 (en) Vehicle drive universal joints - have air passages to relieve pressure inside protective rubber cover
FR2421075A1 (fr) Perfectionnements aux moyens de support pour assemblage d'un pneumatique et d'une jante
JPS5841413Y2 (ja) 空気調和機用シ−ル材
JP2785060B2 (ja) 壁面吸着移動装置
JPS61229604A (ja) パンク防止機能を有する空気入りチユ−ブレスタイヤ
CN110588815B (zh) 一种应用于软体机器人的真空吸附装置
CN214036481U (zh) 一种双层密封结构滑动吸附腔
JPS5867573A (ja) 壁面自走車
JPS6028715B2 (ja) 壁面に吸着し−ナ且つそれに沿って移動可能な装置
JPS5818831Y2 (ja) 移動清掃装置
JPS6133863A (ja) 自走式吸着装置
JPS6132194B2 (ja)
JP2004359195A (ja) 真空吸着走行装置の吸着盤
JP2005047451A (ja) 自己吸着型走行装置
JPS6318905Y2 (ja)
JPS6323406Y2 (ja)
JPS6327006B2 (ja)
JP2002209810A (ja) 電気掃除機用吸込具
JPH06133901A (ja) 電気掃除機用シールパッキン
JPS6254491B2 (ja)
JPH0720329U (ja) マンホール胴体継目用シール材
SU305736A1 (ru) Вакуум-присос дл захвата и удержани листовых материалов

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term